1
K
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:
1
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8
解
説
解説表2 JISと対応する国際規格との対比表
JIS K 5906 : 1998 塗料用アルミニウム顔料
ISO 1247:1974 塗料用アルミニウム顔料
対比項目
規定項目
(I) JISの規定内容
(II) 国際規格
番号
(III) 国際規格の規定内容
(IV) JISと国際規格との相違点 (V) JISと国際規格との整
合が困難な理由及び今
後の対策
適用範囲
○ 塗料用のアルミニウム顔料につ
いて規定
ISO 1247
○ 一般用,装飾用,保護用,特殊
仕上げ塗料用アルミニウム顔
料について規定
= ISOは具体的に塗料用途
を例示(基本的に整合)
用語の定義
○ ① JIS K 5500による定義
② アルミニウム顔料,リーフィ
ング,ノンリーフィング,水
面拡散面積について定義
同上
−
= “定義”項目としてはない
が,技術的内容はJISと差
なし
種
類
及
び
等
級
種類
○ アルミニウム顔料を粉状,ペース
ト状,及びリーフィング性,ノン
リーフィング性から4種類に分
類
同上
○ JISと同等
≡
等級
○ 水面拡散面積から1種を4等級
に,2種は3等級に分類。3種,4
種は等級なし
同上
○ JISと同じ
≡
品
質
加熱残分(%)
○ 1種,3種は99.0以上
2種,4種は65.0以上
同上
−
= 加熱残分(%)=100−揮発分
で算出
揮発分(%)
−
同上
○ 1種,3種は 1.0以下
2種,4種は35.0以下
アセトン可溶分
(%)
○ 1種 6.0以下
2種 4.0以下
3種 1.5以下
4種 6.0以下
同上
○ 1種 6.0以下
2種 4.0以下
3種 1.5以下
4種 6.0以下
≡
塗膜の外観
○ 合意されたサンプルから,同様に
作られた塗膜の外観に合致する
こと
同上
○ JISと同等
≡
ふるい残分(%)
○ 1種,3種は250μm上で皆無
2種,4種は180μm上で皆無
同上
○ JISと同等
≡
2
K
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解
説
解説表2 JISと対応する国際規格との対比表(続き)
JIS K 5906 : 1998 塗料用アルミニウム顔料
ISO 1247:1974 塗料用アルミニウム顔料
対比項目
規定項目
(I) JISの規定内容
(II) 国際規格
番号
(III) 国際規格の規定内容
(IV) JISと国際規格との相違点 (V) JISと国際規格との整
合が困難な理由及び今
後の対策
品
質
水面拡散面積
(m2/g)
○ 1種は4等級で規格範囲内
2種は3等級で規格範囲内
3種,4種は規定なし
ISO 1247
○ JISと同等
≡
リーフイング価
(%)
○ 1種,2種は65以上
3種,4種は認めないこと
同上
○ JISと同じ
≡
水分(%)
○ 1種,3種は0.2以下
2種,4種は0.15以下
同上
○ JISと同等
≡
乾燥顔料中の他
の金属(%)
○ 1種,2種はCu+Fe+Pb+Zn
; 1.0以下,Pb ; 0.03以下
Pb以外の金属は受渡当事者間の
合意
3種,4種上記金属種について限
界値は受渡当事者間の合意
同上
○ JISと同等
≡
包装
○ 気密性の容器
同上
○ JISと同等
≡
試
料
採
取
方
法
抜取容器の個数
○ 受渡当事者間の合意
同上
○ ISO 842 : 1984による。
≡
採取量
○ 250g以上
同上
○ JISと同等
≡
採取器具
○ 形状,寸法は適宜,例示あり
同上
○ JISと同一器具の例示あり。
≡
試料容器
○ 密閉できるブリキ缶(品名,採取
年月日,製造番号又はロット番
号,その他必要事項を記載)
同上
○ ISO 842 : 1984による。
≡
試
験
方
法
試験の場所
○ ① 塗膜の外観,リーフィング価
の試験条件はJIS K 5400の
3.1(1)の標準状態
② 上記以外の試験項目の試験
場所はJIS K 5400の3.1(2)
一般状態
③ 又は当事者間の合意による
同上
○ 当事者間の合意による
ADP
今後試験の場所の採用を
ISOに働きかける
加熱残分
○ 規定された測定条件で測定し,所
定の算出式で求める
同上
−
= 揮発分(%)=100−加熱残
分であり本質的に差なし
3
K
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解
説
解説表2 JISと対応する国際規格との対比表(続き)
JIS K 5906 : 1998 塗料用アルミニウム顔料
ISO 1247:1974 塗料用アルミニウム顔料
対比項目
規定項目
(I) JISの規定内容
(II) 国際規格
番号
(III) 国際規格の規定内容
(IV) JISと国際規格との相違点 (V) JISと国際規格との整
合が困難な理由及び今
後の対策
試
験
方
法
揮発分
−
−
−
○ ISO 787/2 : 1981 Part IIによる
方法で揮発分測定
アセトン可溶分
○ 三つの測定方法を規定
① アセトン抽出法は全種に適
用
ISO 1247
○ 二抽出方法により規定
① 1種,2種は塩酸溶解/アセ
トン抽出法を適用
② 3種,4種はトルエン/ジエ
チルエーテル混合溶剤で
抽出
ADP 溶剤の安全性,毒性及び信
頼性の実績から全種にア
セン抽出法を規定
今後アセトン抽出法の採
用をISOへ働きかける。
○ ② 1種,2種は塩酸/アセトン抽
出法
○ ③ 3種,4種はISO法②(混合溶
剤法)で附属書1
塗膜の外観
○ 当事者間で合意された方法(サン
プル,ビヒクル,塗装法等)で目
視評価実施
旧JISを附属書3(参考)に規定
同上
○ JISと同等
≡
ふるい残分
○ 評価する種類に応じて標準ふる
いの呼び寸法を規定,ふるい枠の
寸法,ふるい残分乾燥条件を規定
同上
○ JISと同じ
= ふるい枠の寸法規定がな
い
水面拡散面積
○ 予備試験の結果により試料の量
を決定,水面に均一に拡散した面
積より求める
W=(L1+L2)/2×B/S×106
W:水面拡散面積(m2/g)
L1:2枚のパリヤー間の一方の距
離(mm)
L2:2枚のバリヤー間の他方の距
離(mm)
B:トラフの幅(mm)
S:試料の質量(g)
同上
○ JISに同じ
W=lb/106×m
W:水面拡散面積(m2/g)
l:顔料フィルムの長さ(mm)
b:顔料フィルムの幅(mm)
m:試料の質量(g)
= 2点間の距離の測定がJIS
の場合両端それぞれ,ISO
は中心のみ1点測定して
算出。結果的には同じ
4
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解
説
解説表2 JISと対応する国際規格との対比表(続き)
JIS K 5906 : 1998 塗料用アルミニウム顔料
ISO 1247:1974 塗料用アルミニウム顔料
対比項目
規定項目
(I) JISの規定内容
(II) 国際規格
番号
(III) 国際規格の規定内容
(IV) JISと国際規格との相違点 (V) JISと国際規格との整
合が困難な理由及び今
後の対策
試
験
方
法
リーフィング価
○ ISOのテスト液の調整は附属書
2(規定)で規定
ISO 1247
○ 種類,等級により試料採取量,
リーフイング液作成方法,樹脂
の種類,樹脂と溶剤の溶解比
率,鋼製スパチェラを規定,所
定の算出式で算出
ADP リーフィング液の密度,
JISのクマロン樹脂に対し
て,クマロン−インデン樹
脂又は炭化水素樹脂
今後ISOへ変更を提案す
る。
水分
○ JIS K 0068(化学製品の水分測定
方法)の2.1による
同上
○ JIS K 0068と同等(ISO 760 :
1978による。)
≡
乾燥顔料中の他
の金属
アルミニウム及びアルミニウム
合金中の金属分析法を規定する
それぞれのJISによる
同上
○ (1) 銅の定量:JIS H 1306(アルミ
ニウム及びアルミニウム合
金の原子吸光分析方法)
○ ISO 3980
≡
JIS H 1354アルミニウム及びア
ルミニウム合金中の銅定量方法
(電解重量法)による。
○ ISO 796(電解重量法)
≡
○ (2) 鉄の定量:JIS H 1306(アルミ
ニウム及びアルミニウム合
金の原子吸光分析方法)又は
JIS H 1353(アルミニウム及
びアルミニウム合金の鉄定
量方法)の6.による。
○ JIS H 1353と同等(ISO 793 :
1973による。)
=
○ (3) けい素の定量:JIS H 1352(ア
ルミニウム及びアルミニウ
ム合金のけい素定量方法)の
5.1による。
○ JIS H 1352と同等(ISO 808に
よる。)
=
5
K
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:
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解
説
解説表2 JISと対応する国際規格との対比表(続き)
JIS K 5906 : 1998 塗料用アルミニウム顔料
ISO 1247:1974 塗料用アルミニウム顔料
対比項目
規定項目
(I) JISの規定内容
(II) 国際規格
番号
(III) 国際規格の規定内容
(IV) JISと国際規格との相違点 (V) JISと国際規格との整
合が困難な理由及び今
後の対策
○ (4) 亜鉛の定量:JIS H 1356(アル
ミニウム及びアルミニウム
合金の亜鉛定量方法)による。
○ JISと同等(ISO 1784による。) =
○ (5) 鉛の定量:JIS H 1306による。
○ JIS H 1306と同等(ISO 4192に
よる。)
=
表示
○ 表示項目
(1) 規格名称
(2) 種類及び等級
(3) 正味の質量
(4) 製造業者名又はその略号
(5) 製造年月又はその略号
(6) 製造番号又はロット番号
−
規定なし
今後ISOへ変更を提案す
る
備考1. 表中の(I)及び(III)欄にある“○”は該当する規定項目を規定していることを示し,“−”は規定していないことを示す。
2. 表中の(IV)欄にある“≡”は,JISと国際規格との技術的内容が一致していることを示し,“=”は同等であることを示す。“ADP”は,JISは国際規格を技術
的内容の変更なしで採用しているが,JISとして必要な規定内容を追加していることを示す。