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K 5600-8-3:2008 (ISO 4628-3:2003) 

(1) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

目 次 

ページ 

序文 ··································································································································· 1 

1 適用範囲 ························································································································· 1 

2 引用規格 ························································································································· 2 

3 用語及び定義 ··················································································································· 2 

4 評価······························································································································· 2 

5 結果の表示 ······················································································································ 3 

6 試験報告書 ······················································································································ 3 

附属書A(規定)校正画像 ····································································································· 9 

附属書B(参考)この規格の等級システムと他の等級システムとの相関 ········································· 14 

K 5600-8-3:2008 (ISO 4628-3:2003) 

(2) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

まえがき 

この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,社団法人日本塗料

工業会(JPMA)及び財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を改正すべきと

の申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格である。 

これによって,JIS K 5600-8-3:1999は改正され,この規格に置き換えられた。 

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。 

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権又は出願公開後の実用新案登録出願に

抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許

権,出願公開後の特許出願,実用新案権又は出願公開後の実用新案登録出願に係る確認について,責任は

もたない。 

JIS K 5600の規格群には,次に示す部編成がある。 

JIS K 5600-1 第1部:通則 

JIS K 5600-2 第2部:塗料の性状・安定性 

JIS K 5600-3 第3部:塗膜の形成機能 

JIS K 5600-4 第4部:塗膜の視覚特性 

JIS K 5600-5 第5部:塗膜の機械的性質 

JIS K 5600-6 第6部:塗膜の化学的性質 

JIS K 5600-7 第7部:塗膜の長期耐久性 

JIS K 5600-8 第8部:塗膜劣化の評価 

JIS K 5600-9 第9部:粉体塗料 

JIS K 5600-8 塗料一般試験方法−塗膜劣化の評価は,次の各節によって構成する。 

JIS K 5600-8-1 第1節:一般的な原則と等級 

JIS K 5600-8-2 第2節:膨れの等級 

JIS K 5600-8-3 第3節:さびの等級 

JIS K 5600-8-4 第4節:割れの等級 

JIS K 5600-8-5 第5節:はがれの等級 

JIS K 5600-8-6 第6節:白亜化の等級 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

日本工業規格          JIS 

K 5600-8-3:2008 

(ISO 4628-3:2003) 

塗料一般試験方法− 

第8部:塗膜劣化の評価− 

第3節:さびの等級 

Testing methods for paints−Part 8: Evaluation of degradation of paint 

coatings−Section 3: Designation of degree of rusting 

序文 

この規格は,2003年に第2版として発行されたISO 4628-3を基に,技術的内容及び対応国際規格の様

式を変更することなく作成した日本工業規格である。 

なお,この規格で点線の下線を施してある参考事項は,対応国際規格にはない事項である。 

適用範囲 

この規格は,塗膜の“さび”の程度を,基準図版による等級見本と比較し,評価して,等級付けをする

方法について規定する。 

この規格で規定する基準図版は,塗膜を貫通したさび,及び明らかな塗膜下からのさびとの組合せによ

って,種々の等級に劣化させた塗装鋼板面の状態を示す。 

注記1 基準図版は,欧州塗料印刷インキ絵具工業会連合会 (CEPE) によって発行された,“さびの

等級”から選択した図版である。この規格のさびの等級と,CEPEのさびの等級との関係を,

表B.1に示す。 

注記2 この規格のさびの等級と,ASTM D 610の鋼板面のさびの等級との関係を,表B.2に示す。 

注記3 無塗装の鋼板の,表面のさびの形成は,ISO 8501-1に従って示す(さびの等級A,B,C及

びD)。 

注記4 ISO 4628-1は,塗膜の,欠陥の量及び大きさ並びに塗膜の外観の変化による劣化の等級を表

示するためのシステムを規定するとともに,このシステムの一般的原則を概説している。こ

のシステムでは,特に老化及び風化に起因する欠陥,例えば黄変のような均一な色の変化な

どに用いることもできる。 

注記5 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。 

ISO 4628-3:2003,Paints and varnishes−Evaluation of degradation of coatings−Designation of 

quantity and size of defects,and of intensity of uniform changes in appearance−Part 3: Assessment 

of degree of rusting (IDT) 

なお,対応の程度を表す記号(IDT)は,ISO/IEC Guide 21に基づき,“一致している”こと

を示す。 

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K 5600-8-3:2008 (ISO 4628-3:2003) 

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引用規格 

次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。この引用

規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。 

ISO 4628-1 Paints and varnishes−Evaluation of degradation of coatings−Designation of quantity and size 

of defects, and of intensity of uniform changes in appearance ‒Part 1: General introduction and designation 

system 

注記 JIS K 5600-8-1:1999は,対応国際規格ISO 4628-1:1982をIDT対応した日本工業規格である

が,この規格で引用したISO 4628-1は2003年改正版であり,JIS K 5600-8-1が未改正の現

状では,JISを引用できないため,ISO規格を引用した。 

用語及び定義 

この規格で用いる主な用語及び定義は,次による。 

3.1 

さびの等級 Ri (degree of rusting) 

塗膜のさびの生成(塗膜を貫通したさび及び明らかな塗膜下からのさび)の程度による等級。 

評価 

図1〜図5に示す基準図版によって,塗膜上のさびRiの等級付けをする。 

さびの面積(塗膜を貫通したさびと,明らかな塗膜下からのさびとの合計)と基準図版によるさびの等

級との関係を,表1に示す。 

見えない塗膜下のさびを評価する場合の手順は,受渡当事者間の協定による。試験片の部分によってさ

びの等級が異なる場合,それぞれの部分別にさびの等級を示す。評価は明るい照明のもとで行う。また,

試験片のさびはん(斑)点の平均の大きさが,基準図版に対して大きく異なっているときは,大きさの表

示は ISO 4628-1のTable 2を基準とする。 

ここに示す基準は,基本的に塗装鋼板のさびの等級付けを目的としている。塗装された非鉄金属におけ

る腐食の程度の分類の形態が,この基準図版と対比できるときは,非鉄金属にも適用できる。 

注記 さびの面積は,コンピューターの画像処理によって求めることができる。画像処理による評価

が可能な試験機関の例として,財団法人日本塗料検査協会 神奈川県藤沢市宮前428番地 

TEL (0466) 27-1121がある。 

表1−さびの等級及び面積 

等級 

さびの面積 

(%) 

Ri 0 
Ri 1 
Ri 2 
Ri 3 
Ri 4 
Ri 5 

  0.05 

 0.5 


40〜50 

塗膜をデジタル画像として取り入れて,画像処理システムによる評価をする場合,附属書Aの図版を用

いてシステムの校正を行う。 

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結果の表示 

図1〜図5と対比し,Ri等級によるさびの等級を表示する。部分によってさびの等級が異なる場合は,

それぞれの部分別にさびの等級を表示する。必要があれば,さびの等級(Ri等級表示)と共に,さびはん

(斑)点の大きさを表示する。 

例 さびの面積が図3 (Ri 3) と一致し,さびはん(斑)点の大きさが0.5 mm〜5 mmの範囲の場合,

JIS K 5600-8-1の表3の等級4(0.5 mm〜5 mm)に該当することから, 

“さび:さびの等級 Ri 3 (S4)”と表示する。 

試験報告書  

試験報告書には,次の事項を含んでいなければならない。 

a) 試験した製品の種類及びその明細 

b) 規格番号 

c) 評価した面の大きさ及びその位置 

d) 箇条5による,評価した結果の表示 

e) 評価が行われた場所の照明の表示 

f) 

評価中に気付いた特別な事柄 

g) 試験年月日 

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図1―さびの等級Ri1 

図1−さびの等級Ri 1 

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図2−さびの等級Ri 2 

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図3−さびの等級Ri 3 

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図4−さびの等級Ri 4 

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図5−さびの等級Ri 5 

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附属書A 

(規定) 
校正画像 

塗膜のさびの評価を,デジタル画像システムを用いて評価する場合,図A.1〜図A.5に示した画像によ

ってシステムを校正する。 

  

   

    

  

   

図A.1−さびの等級Ri 1 

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図A.2−さびの等級Ri 2 

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図A.3−さびの等級Ri 3 

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図A.4−さびの等級Ri 4 

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図A.5−さびの等級Ri 5 

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附属書B 

(参考) 

この規格の等級システムと他の等級システムとの相関 

表B.1−この規格のさびの等級とヨーロッパ (CEPE) のさびの等級との関係 

この規格のさびの等級 

ヨーロッパのさびの等級 

Ri 0 
Ri 1 
Ri 2 
Ri 3 
Ri 4 
Ri 5 

Re 0 
Re 1 
Re 2 
Re 3 
Re 5 
Re 7 

表B.2−この規格のさびの等級とASTMのさびの等級とのおよその関係 

この規格のさびの等級 

ASTMのさびの等級 

(ASTM D 610) 

Ri 0 
Ri 1 
Ri 2 
Ri 3 
Ri 4 
Ri 5 

10 




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