K 5562:2003
(1)
まえがき
この規格は,日本標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,社団法人日本塗料
工業会 (JPMA) /財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を改正すべきと
の申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格である。これに
よってJIS K5562 : 2002は,改正され,この規格に置き換えられる。
また,令和2年10月20日,産業標準化法第17条又は第18条の規定に基づく確認公示に際し,産業標
準化法の用語に合わせ,規格中“日本工業規格”を“日本産業規格”に改めた。
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(2)
目 次
ページ
1. 適用範囲 ························································································································ 1
2. 引用規格 ························································································································ 1
3. 定義 ······························································································································ 2
4. 品質 ······························································································································ 2
4.1 品質 ···························································································································· 2
4.2 ホルムアルデヒド放散等級······························································································· 2
5. 見本品 ··························································································································· 2
6. 試験方法 ························································································································ 2
6.1 サンプリング ················································································································ 3
6.2 試験用試料の検分及び調整······························································································· 3
6.3 試験の一般条件 ············································································································· 3
6.4 透明性 ························································································································· 3
6.5 色数(ガードナー) ······································································································· 3
6.6 皮張り性 ······················································································································ 3
6.7 塗装作業性 ··················································································································· 3
6.8 乾燥時間 ······················································································································ 4
6.9 塗膜の外観 ··················································································································· 4
6.10 耐屈曲性 ····················································································································· 4
6.11 不粘着性 ····················································································································· 4
6.12 耐水性 ························································································································ 4
6.13 耐揮発油性 ·················································································································· 5
6.14 加熱残分 ····················································································································· 5
6.15 加熱残分中の無水フタル酸の定量 ···················································································· 5
6.16 塗膜からのホルムアルデヒド放散等級 ·············································································· 5
7. 検査 ······························································································································ 5
8. 表示 ······························································································································ 5
日本産業規格 JIS
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フタル酸樹脂ワニス
Phthalic resin varnish
1. 適用範囲 この規格は,フタル酸樹脂ワニスについて規定する。
参考 フタル酸樹脂ワニスは,透明の塗装に適する酸化乾燥性の液状塗料で,乾性油脂肪酸変性フタ
ル酸樹脂を主な塗膜形成要素とし,混合炭化水素系溶剤に溶かして作る。空気酸化による自然
乾燥で塗膜を形成するようにしたものである。
2. 引用規格 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによってこの規格の規定の一部を構成する。
これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS G 3141 冷間圧延鋼板及び鋼帯
JIS G 3303 ぶりき及びぶりき原板
JIS K 2235 石油ワックス
JIS K 5500 塗料用語
JIS K 5600-1-1 塗料一般試験方法−第1部:通則−第1節:試験一般(条件及び方法)
JIS K 5600-1-2 塗料一般試験方法−第1部:通則−第2節:サンプリング
JIS K 5600-1-3 塗料一般試験方法−第1部:通則−第3節:試験用試料の検分及び調整
JIS K 5600-1-4 塗料一般試験方法−第1部:通則−第4節:試験用標準試験板
JIS K 5600-1-5 塗料一般試験方法−第1部:通則−第5節:試験板の塗装(はけ塗り)
JIS K 5600-1-6 塗料一般試験方法−第1部:通則−第6節:養生並びに試験の温度及び湿度
JIS K 5600-1-7 塗料一般試験方法−第1部:通則−第7節:膜厚
JIS K 5600-1-8 塗料一般試験方法−第1部:通則−第8節:見本品
JIS K 5600-2-1 塗料一般試験方法−第2部:塗料の性状・安定性−第1節:色数(ガードナー法)
JIS K 5600-2-2 塗料一般試験方法−第2部:塗料の性状・安定性−第2節:粘度
JIS K 5600-3-2 塗料一般試験方法−第3部:塗膜の形成機能−第2節:表面乾燥性(バロチニ法)
JIS K 5600-4-3 塗料一般試験方法−第4部:塗膜の視覚特性−第3節:色の目視比較
JIS K 5600-5-1 塗料一般試験方法−第5部:塗膜の機械的性質−第1節:耐屈曲性(円筒形マンドレ
ル法)
JIS K 5600-6-1 塗料一般試験方法−第6部:塗膜の化学的性質−第1節:耐液体性(一般的方法)
JIS K 5601-1-1 塗料成分試験方法−第1部:通則−第1節:試験一般(条件及び方法)
JIS K 5601-1-2 塗料成分試験方法−第1部:通則−第2節:加熱残分
JIS K 5601-2-4 塗料成分試験方法−第2部:溶剤可溶物中の成分分析−第4節:アルキド樹脂
JIS K 5601-4-1 塗料成分試験方法−第4部:塗膜からの放散成分分析−第1節:ホルムアルデヒド
JIS K 8594 石油ベンジン(試薬)
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JIS R 6253 耐水研磨紙
3. 定義 この規格で用いる主な用語の定義は,JIS K 5500による。
4. 品質
4.1
品質 品質は,6.によって試験を行い,表1を満足しなければならない。
表1 品質
項目
品質
透明性
透明であるものとする。
色数(ガードナー)
15以下
皮張り性
皮が張らないものとする。
塗装作業性
はけ塗りで塗装作業に支障があってはならない。
乾燥時間(表面乾燥性)
10時間以内
塗膜の外観
塗膜の外観が正常であるものとする。
耐屈曲性
直径3mmの折り曲げに耐えるものとする。
不粘着性
見本品と比べて,粘着性が大きくないものとする。
耐水性
水に18時間浸したとき異常がないものとする。
耐揮発油性
試験用揮発油1号に4時間浸したとき異常がないものとする。
加熱残分
%
40以上
加熱残分中の無水フタル酸 %
23以上
4.2
ホルムアルデヒド放散等級 ホルムアルデヒド放散等級は,6.16によって試験し,表2のとおり区
分する。
表2 ホルムアルデヒド放散等級
ホルムアルデヒ
ド放散等級分類
記号
F☆☆☆☆
F☆☆☆
F☆☆
−(1)
放散量
0.12mg/L以下
0.35mg/L以下
1.8mg/L以下
1.8mg/Lを超え
注(1) 表2中のハイフン(−)は,ホルムアルデヒド放散等級を規定しないことを示す。また,6.16
の試験を行わないものは,これと同じとみなす。
5. 見本品 見本品は,JIS K 5600-1-8に規定する区分によって,表3とする。
表3 見本品
項目
観察項目
見本品の区分
形態
設定方式
品質水準
透明性
透明性
塗料見本
協定見本品
又は
社内見本品
限度見本品
塗膜の外観
色・つや
中心見本品
レベリング
限度見本品
不粘着性
粘着の程度・布目の跡
中心見本品
6. 試験方法
参考 この規格の品質の規定に示した項目の試験に必要な試験板の材質,寸法及び枚数並びに試験日
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数は,参考表1による。また,この試験には,試料が約300ml必要である。
6.1
サンプリング サンプリングは,JIS K 5600-1-2による。
6.2
試験用試料の検分及び調整 試験用試料の検分及び調整は,JIS K 5600-1-3による。
6.3
試験の一般条件 試験の一般条件は,JIS K 5600-1-1,JIS K 5600-1-6及びJIS K 5601-1-1によるほ
か,次のとおりとする。
6.3.1
試験の場所
a) 養生及び試験を行う場所は,ほかに規定がない場合は,標準状態とし,JIS K 5600-1-6の4.1(標準条
件)で,直射日光を受けず,養生及び試験に影響を与えるガス・蒸気・ほこりなどがなく,通風の少
ない室内とする。
b) 一般状態の養生及び試験の場所は,JIS K 5600-1-1の3.1.1(一般状態)による。
c) 拡散昼光は,JIS K 5600-4-3の5.2(自然昼光照明)による。ただし,JIS K 5600-4-3の5.3(色観察ブ
ースの人工照明)に規定する色観察ブースを用いても差し支えない。
6.3.2
試験片の作製
6.3.2.1
試験板 試験板は,JIS K 5600-1-4による。
備考 他に規定がない時は,溶剤洗浄によって調整したぶりき板とする。ぶりき板は,JIS G 3303に
規定する電気めっきぶりきのSPTE5.6/5.6 T2とする。
6.3.2.2
試料の薄め方 試料は,その塗料の製造業者が指定する薄め液を用い,JIS K 5600-2-2の3.(フ
ローカップ法)によって流下時間を測定し,製造業者が指定する秒数になるように薄める。ここで得られ
た試料と薄め液の割合は,質量比で記録しておく。
6.3.2.3
試料の塗り方 試料の塗り方は,ほかに規定がない場合は,はけ塗りとし,JIS K 5600-1-5によ
って,1回ごとの塗付け量は,100cm2当たり約0.3mlとする。
6.3.2.4
塗膜の厚さ 塗膜の厚さの測定は,JIS K 5600-1-7に規定する方法のいずれかによる。
6.3.2.5
乾燥方法 乾燥方法は,ほかに規定がない場合は,自然乾燥の場合とする。塗り終わってからの
試験片の保持は,JIS K 5600-1-1の表1による。
6.4
透明性 透明性の試験は,次による。
6.4.1
器具 試験管は,約15φ×150mmの無色透明で内径及び肉厚が等しいもの2本を用意する。
6.4.2
操作 試料と見本品とをそれぞれかき混ぜ,直ちに別々の試験管に深さ約100mmまで入れ,これ
らを接して並べ,一般状態の拡散昼光のもとで側面から透かして見る。
6.4.3
判定 見本品と比べて透明性が劣らず,浮遊物・沈殿及び液層の分離を認めないときは,試料は“透
明である。”とする。
6.5
色数(ガードナー) 色数の試験は,JIS K 5600-2-1による。
6.6
皮張り性 皮張り性の試験は,次による。
6.6.1
器具 容器は,容量が約300mlで内径が70〜80mmの金属製の缶で密封できるものとする。
6.6.2
操作 容器に試料を約250ml入れ,直ちにふたをして一般状態の場所に静置する。24時間後に容
器のふたを取り,容器を傾けガラス棒で試料の表面に触れて表層の流動性を調べる。
6.6.3
判定 表層が液状を保っていると認められたときは,“皮が張らない”とする。
6.7
塗装作業性 塗装作業性の試験は,JIS K 5600-1-1の4.2.3a)(1回塗りの場合)による。ただし,試
験板は溶剤洗浄によって調整したぶりき板 (500×200×0.3mm) とし,6.3.2によって,試験板の片面に規
定の塗付け量になるように,はけ塗りする。この塗装作業性の試験に使用した試験片は,標準状態で48
時間乾燥した後,塗膜の外観の試験に用いる。
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6.8
乾燥時間 乾燥時間の試験は,JIS K 5600-3-2による。ただし,試験板は,溶剤洗浄によって調整し
たぶりき板 (200×100×0.3mm) を用い,6.3.2によって,1回はけ塗りした試験片を用い,乾燥時間は10
時間,判定は表面乾燥状態の評価による。
6.9
塗膜の外観 塗膜の外観の試験は,JIS K 5600-1-1の4.4(塗膜の外観)による。ただし,6.7の方法
で試料と見本とを塗装し,標準状態に48時間おいたものを試験片とする。判定は,色むら・しわ・へこみ・
はじき・つぶ・穴を認めず,また,見本品の塗面と比べて,色とつやの差異が小さく,レベリングの程度
が劣らないとき,“塗膜の外観が正常である。”とする。
6.10 耐屈曲性 耐屈曲性の試験は,JIS K 5600-5-1によるほか,次による。
6.10.1 試験片の作製 試験板は溶剤洗浄によって調整したぶりき板 (150×50×0.3mm) 2枚を用い,6.3.2
によって試料を1回塗り,標準状態に72時間おいた後,120±2℃に保った恒温器に入れて1時間加熱し,
取り出して標準状態に1時間おいたものを試験片とする。
6.10.2 操作 タイプ1の試験装置を用い,試験片を直径3mmのマンドレルの周りに沿って折り曲げ,試
験片を取り外さずに,直ちに目視で又は当事者間の同意によって10倍のルーペで,塗膜の割れ及び素地か
らのはがれを調べる。
6.10.3 判定 試験片2枚について,塗膜に割れ・はがれを認めないときは,“直径3mmの折り曲げにたえ
る。”とする。
6.11 不粘着性 不粘着性の試験は,次による。
6.11.1 試験片の作製 試験板は,溶剤洗浄によって調整したガラス板 (100×100×2mm) を用い,6.3.2に
よって,試料と塗料見本とをはけで1回塗り,標準状態で72時間乾燥したものを試験片とする。
6.11.2 操作 温度35±1℃,湿度 (90±3) %に保った恒温恒湿装置(2)の中に,塗面を上向きにして試料及
び見本品の試験片を水平に置く。塗面の中央に50mm2のガーゼ(3)を5枚重ね,ガーゼの中央に直径40mm,
質量500gで底面が平らな円柱形のおもり(4)を載せる。おもりを載せて18時間放置後に,恒温恒湿装置か
ら取り出してガーゼを塗面から引き離し,塗面とガーゼとの粘着の程度と塗面についた布目の跡を調べる。
注(2) 恒温恒湿装置は,温度35±1℃,湿度 (90±3) %に保持できるもの又は恒温恒湿装置の代わり
に,硫酸亜鉛飽和溶液500ml以上に結晶硫酸亜鉛を更に加えたものを入れた上口デシケータ(内
径150mm以上で温度計を備える)にふたをして,温度35±1℃に保った恒温器にあらかじめ入
れておき,このデシケータの中で試験してもよい。この温度と湿度が保たれないと,試験片の
表面に水が凝縮するおそれがあるので,この条件が保たれるように注意しなければならない。
(3) ガーゼは,日本薬局方に規定するもの。
(4) ガーゼとおもりは,あらかじめ恒温恒湿装置に入れて温度35±1℃で2時間以上放置したもの。
6.11.3 判定 見本品による塗面と比べて粘着の程度と布目の跡が著しくないときは,“見本品と比べて,
粘着性が大きくない。”とする。
6.12 耐水性 耐水性の試験は,JIS K 5600-6-1の7.[方法1(浸せき法)]によるほか,次による。
6.12.1 試験片の作製 試験板は研磨によって調整した鋼板 (150×70×0.8mm) 4枚を用い,6.3.2によって
試験板の片面に試料を1回塗り,塗面を上向きに試験片を水平にして標準状態で乾燥し,ほぼ硬化乾燥し
た時点で,浸せき用の3枚の試験片の周辺を,融解したパラフィン(5)で塗り包み放冷したもの,又ははけ
を用いて同種の塗料で塗り包み,液に浸す際の上端を下に固定して立てておき,試料を塗ってから通算し
て標準状態で72時間乾燥したものを試験片とする。ただし,裏面と周辺を塗り包んでいない残りの1枚は,
原状試験片として試験が終わるまで保管する。
注(5) JIS K 2235に規定するパラフィンワックスで融点55〜65℃のものとする。
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備考 鋼板は,JIS G 3141に規定するSPCC-SBの鋼板とする。耐水研磨紙は,JIS R 6253に規定する
P280を用いる。
6.12.2 操作 操作は,JIS K 5600-6-1の7.4[手順A(単一の液相を使用)]のほか,次による。
a) 容器を用意し,約150mmの深さまで脱イオン水を入れて,温度を23±1℃に保つ。
b) 脱イオン水の中に試験片をクリップとひもでつるして約120mmの深さまで浸し,18時間静置する。
c) 18時間浸せきした後,試験片を取り出し,残存する水を吸収紙又は布で軽くたたいて除き,直ちに目
視によって塗膜を調べ,試験片を更に標準状態に2時間おいた後,再び塗膜を調べる。ただし,試験
片の周辺及び液面から幅約10mm以内の塗膜は観察の対象外とする。
6.12.3 判定 試験片3枚について,取り出した直後及び2時間放置した後での観察で,塗面にしわ・膨れ・
はがれを認めず,更に2時間放置した後,原状試験片による塗膜と比べて,つやの変化・変色の程度が著
しくないときは,“水に18時間浸したとき異常がない。”とする。
6.13 耐揮発油性 耐揮発油性の試験は,JIS K 5600-6-1の7.によるほか,次による。
6.13.1 試験片の作製 試験板は研磨によって調整した鋼板 (150×70×0.8mm) 4枚を用い,6.3.2によって
試験板の片面に試料を1回塗り,塗面を上向きに試験片を水平にして標準状態に置いて72時間乾燥したも
のを試験片とする。ただし,このうちの1枚を原状試験片とし,試験が終わるまで保管する。
6.13.2 操作 操作は,JIS K 5600-6-1の7.4[手順A(単一の液相を使用)]のほか,次による。
a) 試験片1枚につき容器1個を用意し,約150mmの深さまで試験用揮発油1号(6)を入れて,温度を23
±1℃に保つ。
注(6) 試験用揮発油1号は,JIS K 8594に規定する石油ベンジン(試薬)とする。
b) 試験用揮発油1号の中に試験片をクリップとひもでつるして約120mmの深さまで浸し,4時間静置す
る。
c) 4時間浸せきした後,試験片を取り出し,標準状態で2時間おいた後,目視によって塗膜を調べる。
ただし,試験片の周辺及び液面から幅約10mm以内の塗膜は観察の対象外とする。
6.13.3 判定 試験片3枚について,塗膜にしわ・膨れ・割れ・はがれを認めず,原状試験片による塗面と
比べて,つやの変化・変色・軟化の程度が著しくなく,更に液の着色及び濁りの程度が大きくないときは,
“試験用揮発油1号に4時間浸したとき異常がない。”とする。
6.14 加熱残分 加熱残分の試験は,JIS K 5601-1-2による。ただし,試験条件は,加熱温度105±2℃,
加熱時間1時間とする。
6.15 加熱残分中の無水フタル酸の定量 加熱残分中の無水フタル酸の定量は,JIS K 5601-2-4の附属書A
(無水フタル酸含有量の定量)による。
6.16 塗膜からのホルムアルデヒド放散等級 塗膜からのホルムアルデヒドの放散等級は,JIS K 5601-4-1
の3.(デシケータ法)による。所定養生時間は,7日間とする。
7. 検査 検査は,6.によって試験し,表1及び表2に適合しなければならない。
8. 表示 フタル酸樹脂ワニスの容器には,容易に消えない方法で次の事項を表示しなければならない。
a) 名称
b) 正味質量又は正味容量
c) 製造業者名又はその略号
d) 製造年月又はその略号
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e) 製造番号又はロット番号
f)
ホルムアルデヒド放散等級分類記号(7)
注(7) 表2のF☆☆☆☆〜F☆☆に該当するものに適用する。
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参考表1 フタル酸樹脂ワニス
材質
寸法(㎜)
枚数(枚)
1
2
3
4
5
6
7
8
9
6.4 透明性
−
−
−
6.5 色数(ガードナー)
−
−
−
6.6 皮張り性
−
−
−
6.7 塗装作業性
ぶりき板 500 × 200 × 0.3 試料 , 見本品 計 2
6.8 乾燥時間
ぶりき板 200 × 100 × 0.3
1
6.9 塗膜の外観
−
−
−
6.10 耐屈曲性
ぶりき板 150 × 50 × 0.3
2
6.11 不粘着性
ガラス板 100 × 100 × 2 試料 , 見本品 計 2
6.12 耐水性
鋼板
150 × 70 × 0.8
4
6.13 耐揮発油性
鋼板
150 × 70 × 0.8
4
6.14 加熱残分
−
−
−
6.15 加熱残分中の無水
フタル酸の定量
−
−
−
備考 1. 記号の説明 : サンプリング, : 塗り付け, : 判定, : 放置, :加熱, : 試験片の共用, :その他の操作
2. 試験日数欄の数字は,時間(h)を示す。
ホルムアルデヒド
放散量
項目
番号
項目
試験板
試験日数(日)
6.16
150 × 150
ガラス板
又は
アルミ板
72
10
72
72
72
1
48
24
4
2
18
2
18
1
24
4
2
K
5
5
6
2
:
2
0
0
3
2
K
5
5
6
2
:
2
0
0
3