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K 5500 : 2000  

(1) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

まえがき 

この規格は,工業標準化法に基づいて,日本工業標準調査会の審議を経て,通商産業大臣が改正した日

本工業規格である。これによって,JIS K 5500 : 1977は改正され,この規格に置き換えられる。 

今回の改正では,対応国際規格との整合性を図った。 

この規格には,次に示す附属書がある。 

附属書1(参考) 英語索引(アルファベット順) 

附属書2(参考) 索引(五十音順) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

日本工業規格          JIS 

K 5500 : 2000 

塗料用語 

Glossary of terms for coating materials 

序文 この規格は,1997年に発行されたISO/DIS 4618-1, Paints and varnishes−Terms and definitions for 

coating materials−Part 1 : General terms, 1996年に発行されたISO/DIS 4618-2, Paints and varnishes−Terms and 

definitions for coating materials−Part 2 : Special terms relating to paint characteristics, ISO/DIS 4618-3, Paints and 

varnishes−Terms and definitions for coating materials−Part 3 : Surface preparation and application methodsを元

に,作成した日本工業規格であるが,対応国際規格には規定されていない用語及びその定義を日本工業規

格として追加した。また,用語の一部については,対応国際規格には規定されていない定義の内容を備考

として追加した。 

なお,点線の下線を施してある箇所は,対応国際規格にはない用語,定義及び事項である。 

1. 適用範囲 この規格は,塗料工業において用いる主な用語と,その定義について規定する。 

なお,参考のために対応英語を示す。 

備考 この規格の対応国際規格を,次に示す。 

ISO/DIS 4618-1 Paints and varnishes−Terms and definitions for coating materials−Part 1 : General 

terms 

ISO/DIS 4618-2 Paints and varnishes−Terms and definitions for coating materials−Part 2 : Special 

terms relating to paint characteristics 

ISO/DIS 4618-3 Paints and varnishes−Terms and definitions for coating materials−Part 3 : Surface 

preparation and application methods 

2. 引用規格 付表1に示す引用規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を

構成する。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。 

3. 分類 塗料用語は,次のように分類して番号を付ける。 

a) 塗料及びその組成,構成,製造,性質 

1001〜1115 

b) 塗膜及びその性質 

1501〜1620 

c) 塗膜形成要素及びその性質 

2001〜2057 

d) 顔料及びその性質 

2201〜2255 

e) 溶剤及びその性質 

2401〜2414 

f) 塗料補助剤,塗装補助剤及びそれらの性質 

2601〜2628 

g) 塗料の塗り方,塗装の素地,素地の調整及びそれらの材料並びに機器 3001〜3091 

h) 塗料の乾燥及び乾燥用の機器 

3201〜3216 

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K 5500 : 2000  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

i) 塗料,塗膜の試験及び試験用機器 

3401〜3430 

参考 この規格で参考とした文献を,次に示す。 

1) 日本工業規格(塗料関係を除く) 

2) 日本工業規格(塗料関係)JIS K 5400〜JIS K 5699, (JIS K 5901〜JIS K 5999, JIS A 6909〜JIS A 6917, 

JIS D 0202, JIS D 0205の範囲の塗料関連規格) 

3) 学術用語 化学編 増訂2版 文部省・日本化学会共編 南江堂出版 1986年 

4) 塗料用語辞典 (社)色材協会編 技報堂出版 1993年 

5) ASTM Standards ; Designation : D16-93a Standard Terminology Relating to Paint, Varnish, Lacquer, and 

Related Products 

6) Federal Specifications and Standards (FS)(塗料関係)(アメリカ連邦規格) 

7) British Standard : BS 2015 : 1992 Glossary of Paints and related terms. 

8) ISO/DIS 4618 Terms and definitions for coating materials Part 1 : 1997, Part 2-3 : 1996 

9) ISO 4618 : 1987 Vocabulary Part 1-3 : 1984 

10) ISO Standards Handbook : Paints and varnishes : Vol.1 General test methods,及びVol.2 Raw materials 

11) ISO 4617 List of equivalent terms Part 1-4 : 1986 

12) Coatings Encyclopedic Dictionary : Stanley LeSota, Federation of Societies for Coatings Technology, Blue Bell, 

PA, 1995 (CED) 

4. 定義 用語及び定義は,次による。 

a) 塗料及びその組成,構成,製造,性質 (1001〜1115) 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

1001 

アクリル樹脂塗料 

アクリル酸又はメタクリル酸の誘導体を重合して得た樹脂を塗
膜形成要素として用いて作った塗料。JIS K 5653, JIS K 5654参
照。 

acrylic resin coating,  
acrylic coating 

1002 

亜酸化鉛さび止めぺ
イント 

さび止め顔料として亜酸化鉛を用いて作った,鉄鋼のさび止め
地肌塗り用の塗料。JIS K 5623参照。 

lead suboxide 
 anticorrosive paint 

1003 

油ワニス 

塗膜形成要素として,乾性油と樹脂又はビチューメンなどを用
い,加熱融合して炭化水素系溶剤でうすめて作った塗料。溶剤
の蒸発,乾性油の酸化とこれに伴う重合とによって,乾燥する。
樹脂又はビチューメンに対する乾性油の比の大小によって,長
油ワニス・中油ワニス・短油ワニスに分ける。 

oleoresinous varnish,  
oil varnish 

1004 

アミノアルキド樹脂
塗料 

塗膜形成要素として,アミノ樹脂とアルキド樹脂とを用いて作
った塗料。多くは加熱によって両樹脂の共縮重合反応が起こっ
て塗膜ができる。アミノ樹脂として尿素,メラミンなどとアル
デヒドとの縮合物又はそのアルキルエーテル化合物が用いられ
る。JIS K 5651参照。 

amino alkyd resin 
 coating 

1005 

アルキド樹脂塗料 

塗膜形成要素として,アルキド樹脂を用いて作った塗料。アル
キド樹脂に含まれる脂肪酸には酸化形と非酸化形とがある。樹
脂は脂肪酸含有量の多少によって長油・中油・短油に分ける。
酸化形長油アルキド樹脂を用いて作った合成樹脂調合ペイント
は建築,船舶,鋼橋などの塗装の上塗りに,酸化形短油アルキ
ド樹脂又は酸化形中油アルキド樹脂を用いて作った塗料は鉄道
車両,機械などの塗装の上塗りに用いる。JIS K 5516, JIS K 5572
など参照。 

alkyd resin coating,  
alkyd coating 

1006 

アルミニウムペインアルミニウム粉を顔料分とするエナメルペイント。アルミニウalumin(i)um paint 

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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

ト 

ム粉又はアルミニウム粉のペーストと油ワニスとを,あらかじ
め混合したものと,別々の容器に分けて1組としたものとがあ
る。さび止めぺイントの上塗り,熱線反射塗料,銀色塗装など
に用いる。JIS K 5492参照。 

1007 

一般用さび止めペイ
ント 

鉄鋼のさび止め地肌塗り用のペイント。使用するさび止め顔料
が限定されていないもの。JIS K 5621参照。 

anticorrosive paint 
 for general use 

1008 

糸引き 

吹付け塗りのとき,塗料が糸状になってスプレーガンから出る
現象。 

cobwebbing 

1009 

色合せ 

数色の塗料を混合して,得られる塗膜の色が,希望の色になる
ようにする作業。調色ともいう。 

colo(u)r matching 

1010 

ウッドシーラー 

木材のクリヤラッカー塗装の際の地肌塗りに適する液状・透
明・揮発乾燥性の塗料で,硝酸セルロースを主な塗膜形成要素
とし,自然乾燥で短時間に,木材面に幾分浸透した塗膜を形成
する。硝酸セルロース,樹脂,可塑剤などを溶剤で溶かして作
る。JIS K 5533参照。 

wood sealer 

1011 

上塗り塗料 

塗料を塗り重ねて塗装仕上げをするときの,上塗りに用いる塗
料。 

備考1. ISO用語規格では,“top coat”と“finishing coat”

とは同義語で,“塗装系の最終の塗料 (coat)”をい
う。 

2. CEDでは,“topcoat” は“通常プライマー,アンダ

ーコート,又は素地に直接塗装される塗装系の最
終塗膜に用いる塗料”をいう。 

3. 上塗りは,1回又はそれ以上塗られることもある。

また,ある種の系では,上塗りが素地に直接1回
又はそれ以上塗装されることもある。 

top coat,  
topcoat,  
finishing coat 

1012 

エッチングプライマ
ー 

金属塗装の際の素地処理に用いるプライマーの一つ。成分の一
部が生地の金属に反応して化学的生成物を作り,生地に対する
塗膜の付着性を増すようにした,金属素地処理用の塗料。主に,
りん酸・クロム酸を含む。通常は,全成分を二つに分けて作っ
て一組として供給し,使用の直前に混合する。JIS K 5633参照。 

etching primer,  
pretreatment primer,  
wash primer,  
etch primer 

1013 

エマルションペイン
ト 

水中に分散した有機バインダーをビヒクルとして作った塗料。 

備考 厳密には,ボイル油,油ワニス,樹脂などを水中に

乳化して作った液状物をビヒクルとして用いた塗料
をエマルションペイント,乳化重合で得た合成樹脂
エマルション(ラテックス)をビヒクルとして作っ
た塗料をラテックスペイント(JISでは合成樹脂エマ
ルションペイントという。)と区別する。しかし,
ASTMは,この両者を厳密に区分しているが,ISO
及びBSでは,ここに示したこの両者を含む共通の定
義を与えて,両者を同義語としている。 

emulsion paint,  
latex paint 

1014 

塩化ビニル樹脂塗料 ポリ塩化ビニルを主成分とする樹脂状物質を塗膜形成要素とし

て,用いて作った塗料。対薬品性が優れている。塩化ビニル樹
脂ワニス・塩化ビニル樹脂エナメル・塩化ビニル樹脂プライマ
ーがある。JIS K 5581, JIS K 5582, JIS K 5583参照。 

vinyl chloride resin 
 coating 

1015 

塩基性クロム酸鉛さ
び止めペイント 

さび止め顔料として塩基性クロム酸鉛を用いて作った,鉄鋼の
さび止め地肌塗り用の塗料。JIS K 5624参照。 

basic lead chromate 
 anticorrosive paint 

1016 

鉛丹さび止めペイン
ト 

さび止め顔料として鉛丹を用いて作った,鉄鋼のさび止め地肌
塗り用の塗料。JIS K 5622参照。 

red lead 
 anticorrosive paint 

1017 

鉛丹ジンククロメーさび止め顔料として,鉛丹とジンククロメートとを用いて作っred lead-zinc 

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K 5500 : 2000  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

トさび止めペイント た鉄鋼のさび止め地肌塗り用の塗料。JIS K 5628参照。 

 chromate 
 anticorrosive paint 

1018 

オイルサーフェーサ
ー 

ラッカーエナメル塗り,フタル酸樹脂エナメル塗りなどの塗装
の際の中塗りに適する,液状・不透明・酸化乾燥性の塗料で,
乾性油と樹脂とを主な塗膜形成要素とし,自然乾燥で用いる。
塗膜は研ぎやすいのが特徴である。短油ワニスに顔料を分散し
て作る。JIS K 5591参照。 

oil surfacer 

1019 

オイルパテ 

ラッカーエナメル塗り,フタル酸樹脂エナメル塗りなどの塗装
の際の下塗りに適する,ペースト状・不透明・酸化乾燥性の塗
料で,乾性油と樹脂とを主な塗膜形成要素とする。へらで塗り
付け,自然乾燥で塗膜を形成する。塗膜は研ぎやすいことが特
徴である。短油ワニスに顔料を分散して作る。JIS K 5591参照。 

oil putty 

1020 

オイルプライマー 

ラッカーエナメル塗り,フタル酸樹脂エナメル塗りなどの塗装
の際の地肌塗りに適する,液状・不透明・酸化乾燥性の塗料で,
乾性油と樹脂とを主な塗膜形成要素とし,自然乾燥で塗膜を形
成する。油ワニスに顔料を分散して作る。JIS K 5591参照。 

oil primer 

1021 

オイルプライマーサ
ーフェーサー 

エナメル類の塗装の際に,中塗りを兼ねた下塗りに適する液
状・不透明・酸化乾燥性の塗料で,乾性油と樹脂とを主な塗膜
形成要素とし自然乾燥で塗膜を形成する。塗膜は比較的研ぎや
すいのが特徴である。油ワニスに顔料を分散して作る。JIS K 
5591参照。 

oil primer surfacer 

1022 

外舷用塗料 

船舶外板の水線部より上の部分に塗る塗料。塗膜は耐水性と耐
候性に優れている。 

top side paint 

1023 

カシュー樹脂塗料 

カシューナットセル油又はこれと類似の天然フェノール含有物
質にフェノール類を加え,この混和物とホルムアルデヒドとの
共縮合物を樹脂分とし,乾性油などを加え,それらの混合物を
塗膜形成要素とする塗料。JIS K 5641, JIS K 5646参照。 

cashew nut resin 
 coating 

1024 

ガスの発生 

塗料の貯蔵中にガスが発生する現象。 

gassing 

1025 

加熱減量 

塗料を一定の条件で加熱したときに塗料成分が揮発又は蒸発し
て減った質量の,元の質量に対する百分率。減量は,主として
水分,溶剤などの揮発又は蒸発による。 

loss on heating,  
volatile content 

1026 

加熱残分 

塗料を一定条件で加熱したときに,塗料成分の一部が揮発又は
蒸発した後に残ったものの質量の,元の質量に対する百分率。
残分は,主としてビヒクル中の不揮発物又はこれと顔料である。
JIS K 5601-1-2参照。 

solids content,  
nonvolatile content,  
non-volatile matter 
 content 

1027 

かび防止塗料 

素地又は塗膜に,かびが発生するのを防ぐために用いる塗料。
かび防止剤を加えて作る。 

fungus resistant 
 coating,  
fungicidal paint 

1028 

皮張り 

貯蔵中に容器の中で,塗料が空気と接触する表面に皮を作る現
象。JIS K 5600-1-3参照。 

skinning 

1029 

顔料体積率 

塗料の不揮発分全体の容積の中で,顔料,及び/又は体質顔料,
及び/又はその他の非塗膜形成要素の固体粒子全体の容積が占
める百分率で表した割合。塗膜の性質を同種の塗料間で比較す
るのに役立つ。 

pigment volume 
 concentration,  
PVC 

1030 

顔料分 

塗料中に含まれる顔料の,塗料全体に対する質量の百分率。 

pigment content 

1031 

希釈安定性 

塗料を大量のシンナーでうすめたときの分散系の安定性。樹脂
の析出,色の変化,顔料の分離などがないことが必要である。 

dilution stability 

1032 

揮発性有機化合物 

基本的には,接している通常の雰囲気温度及び気圧で,自然に
揮発するすべての有機の液体及び/又は固体。 

備考 塗料分野における最近のVOCの用語の使い方につ

volatile organic 
 compound,  
VOC 

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K 5500 : 2000  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

いては,揮発性有機化合物含有量の項参照。 

1033 

揮発性有機化合物含
有量 

規定の条件で測定したときの,塗料中に存在する揮発性有機化
合物の質量。 

備考1. 考慮しなければならない揮発性有機化合物の性質

と量とは,塗装環境によって異なる。塗装環境ご
とに,限界値及び測定又は算出方法は,規制又は
協定によって規定される。 

2. U. Sのある種の政府規制の中では,VOCという用

語は,大気中で光化学的に活性な化合物だけに限
定して用いられている。ASTM D 3960(国家標準
協会で入手できる)参照。 

volatile organic 
 compound 
 content,  
VOCC,  
VOC content 

1034 

揮発性ワニス 

樹脂をメタノール変性エタノールに溶かして作ったワニス。自
然乾燥で短時間に溶剤が揮発して塗膜を形成する。セラックニ
ス,ダンマルワニスなどがある。JIS K 5431参照。 

spirit varnish,  
spirit lacquer 

1035 

凝結性 

塗料中の顔料が,貯蔵中に沈降して堅く固まる性質。凝結性の
有無とその大小は,塗料をへら又は棒でかき混ぜてみて調べる。 

caking 

1036 

クリヤ塗料 

素地に塗装したとき,保護的,装飾的,又は特殊性能をもつ固
体で,透明な膜を作る塗料。顔料を含まない。 

備考 主に酸化によって乾燥するクリヤ塗料は,ワニスと

いう。 

clear coating material,  
clear coating 

1037 

クリヤラッカー 

木材の透明塗装に適し,ラッカーエナメル塗装の際の仕上げ塗
りに用いる液状・透明・揮発乾燥性の塗料。硝酸セルロースを
主な塗膜形成要素とし,自然乾燥で短時間に溶剤が蒸発して塗
膜を形成する。硝酸セルロース,樹脂,可塑剤などを溶剤に溶
かして作る。JIS K 5531参照。 

clear lacquer 

1038 

黒ワニス 

ビチューメンを主な塗膜形成要素として作ったワニス。乾性油
を含む黒色ワニス(ジャパンブラック又はブラックジャパン)
もある。 

bituminous varnish,  
black varnish,  
black japan,  
Japan black 

1039 

KU値 

ストーマー粘度計で測定して得た塗料のコンシステンシーを示
す数値。 

KU value,  
Krebs unit 

1040 

ゲル化 
ゼリー化 

塗料が液状から固状又は準固状に変化する現象。貯蔵中に,容
器の中でコンシステンシーが異常に上昇し,ゼリー状に固まっ
て,シンナーを加えてかき混ぜてもビヒクルが一様に溶けない
状態。 

備考1. 制御されたゼリー化は,塗料にチキソトロピーを

付与するために行われる。 

2. gellingの初期の状態は,liveringと呼ばれることも

ある(BS)。 

gelation,  
gelling,  
livering 

1041 

合成樹脂エマルショ
ンペイント 

水中に分散した有機バインダーをビヒクルとして作った塗料。 

備考 厳密には,ボイル油,油ワニス,樹脂などを水中に

乳化して作った液状物をビヒクルとして用いた塗料
をエマルションペイント,乳化重合で得た合成樹脂
エマルション(ラテックス)をビヒクルとして作っ
た塗料をラテックスペイント(JISでは合成樹脂エマ
ルションペイントという。)と区別する。ただし,
ASTMは,この両者を厳密に区分しているが,ISO
及びBSでは,ここに示したこの両者を含む共通の定
義を与えて,両者を同義語としている。JIS K 5663
参照。 

latex paint,  
emulsion paint,  
synthetic resin 
 emulsion paint 

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K 5500 : 2000  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

1042 

合成樹脂塗料 

合成樹脂を塗膜形成主要素とする塗料の総称。 

synthetic resin 
 coating 

1043 

コンシステンシー 

液体を変形するときに起こる力学的抵抗。液体の流動には,粘
性流動,塑性流動,チキソトロピー,ダイラタンシーなどがあ
って,抵抗の状態に違いがある。定量的には,応力−ずり速度
曲線を用いて粘度,粘度変化,降伏値などで表すことができる。 

consistency 

1044 

さび止めペイント 

金属素地を腐食から守るために用いる塗料。さび止め顔料と塗
膜形成要素との相互の作用で,さび止め効果を現すものと,塗
膜形成要素自体のさび止め効果によるものとがある。前者には,
用いるさび止め顔料の名称を付けて呼ぶのが通例である。 

anticorrosive paint,  
rust inhibiting paint,  
anti-corrosive 
 composition 

1045 

サンジングシーラー 木材のクリヤラッカー塗装の際の中塗りに適する液状・半透

明・揮発乾燥性の塗料で,硝酸セルロースを主な塗膜形成要素
とし,自然乾燥で研磨しやすい塗膜を形成する。硝酸セルロー
ス,樹脂,可塑剤などを溶剤に溶かして作ったビヒクルに,ス
テアリン酸塩などを分散して作る。JIS K 5533参照。 

sanding sealer 

1046 

シアナミド鉛さび止
めペイント 

さび止め顔料としてシアナミド鉛を用いて作った,鉄鋼のさび
止め地肌塗り用の塗料。JIS K 5625参照。 

lead cyanamide 
 anticorrosive paint 

1047 

色数 

透明製品の色の濃さを表すために規定した数値。よう素色数,
ガードナー色数などがある。JIS K 5600-2-1参照。 

colo(u)r number 

1048 

下塗り塗料 

塗料を塗り重ねて塗装仕上げをするときの下塗りに用いる塗
料。塗装系に対する素地の影響を防止し,付着性を増加させる
ために用いる。 

備考1. ISO用語規格では, “undercoat”と “intermediate 

coat”とは同じ定義で,“地肌塗り (priming coat)”と
“上塗り (finishing coat)”との間の塗料 (coat) を
いう。また, “priming coat” は,素地に塗る塗装
系の最初の塗料 (coat) をいう。 

2. BS用語規格及びCEDでは, “undercoat” は,上塗

り塗料を塗る前に,目止め,肌直し,地肌塗りな
どを行った素地面,又は素地調整を行った旧塗膜
面に塗装される塗料をいう。 

undercoat,  
priming coat 

1049 

シーラー 

素地の多孔性による塗料の過度の吸収や素地からの浸出物によ
る塗膜の劣化などの悪影響が,上層の塗膜に及ぶのを防ぐため
に用いる素地塗り用の塗料。 

sealer,  
sealing coat,  
size 

1050 

シリコーン樹脂塗料 塗膜形成要素としてシリコーン樹脂を用いて作った塗料。 

silicone resin coating 

1051 

白ラックニス 

白ラックをアルコールに溶かして作った揮発乾燥性のワニス。
JIS K 5431参照。 

bleached shellac 
 varnish,  
bleached lac varnish 

1052 

ジンククロメートさ
び止めペイント 

さび止め顔料としてジンククロメートを用いて作った,鉄鋼の
さび止め地肌塗り用の塗料。JIS K 5627参照。 

zinc chromate 
 anticorrosive paint,  
zinc chromate primer 

1053 

ジンクリッチプライ
マー 

電気化学的防食作用を与えるのに十分な量の亜鉛末を配合した
鉄鋼用のさび止め塗料。それによって,乾燥塗膜は導電性とな
り,金属亜鉛が素地より先に腐食して鉄部を保護する。塗膜形
成要素として,アルキルシリケート系ビヒクルを用いた無機系
ジンクリッチプライマーとエポキシ樹脂系ビヒクルを用いた有
機系ジンクリッチプライマーとがある。JIS K 5552参照。 

zinc-rich primer 

1054 

ジンクリッチペイン
ト 

展色剤をできるだけ少なくし,合成樹脂ワニス又はアルキルシ
リケート,アルカリシリケートなどシリケート系ビヒクルに亜
鉛末をできるだけ多く配合して作ったさび止めペイント。塗膜

zinc-rich paint 

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K 5500 : 2000  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

が水分に触れると,鉄よりもイオン化傾向の大きい亜鉛が陽極
となって,亜鉛から鉄に向かって防食電流が流れ,鉄は腐食か
ら守られる。塗膜中に亜鉛末が85〜95%含まれているとき,防
食効果が大きい。各種鋼構造物の防食塗装に用いられる。被塗
鉄面は,サンドブラストなどで十分にさびを除き,適度の粗さ
にしてから塗らないと効果が薄い。JIS K 5553参照。 

1055 

水性塗料 

水で希釈できる塗料の総称。水溶性又は水分散性の塗膜形成要
素を用いて作る。粉状水性塗料,合成樹脂エマルションペイン
ト,水溶性焼付け塗料,酸硬化水溶性塗料などがある。 

water paint,  
water-based paint 

1056 

水線部塗料 

船舶の水線部に用いる塗料。塗膜形成要素の種類によって油性
系,ビニル樹脂系,塩素化樹脂系などがあり,用途によって防
汚用と耐候用とがある。 

boot topping 

1057 

水溶性樹脂塗料 

塗膜形成要素として水溶性樹脂を用いて作った塗料。塗膜形成
の際に樹脂が硬化して水に不溶性の塗膜ができるものが多い。 

water soluble resin 
 paint,  
water soluble resin 
 coating 

1058 

ストッパー 

穴、割れ目及び類似の表面欠陥を充てんするのに用いられる堅
めのペースト。 

stopper 

1059 

精製漆 

うるしの木(うるし科のanacardiaceaeに属する植物)の樹皮に
傷を付けて,浸出した樹液を採取,精製し,又は更に,着色剤
などを加えて作った塗料。生漆,なし地漆,透きいろ漆,黒い
ろ漆,黒つや漆などがある。精製漆は,常温高湿では酵素の作
用で酸化して硬化し,高温では重合して硬化する。JIS K 5950
参照。 

refined rhus lacquer 
 urushi 

1060 

セラックニス 

セラックをアルコールで溶かして作った揮発乾燥性のワニス。
木材の透明塗装に用い,木材のペイント塗装では,やにがしみ
出るのを防ぐために節などの部分に塗る。JIS K 5431参照。 

shellac varnish 

1061 

セルロースラッカー 塗膜形成要素としてセルロース誘導体を用いて作った塗料。 

cellulose lacquer,  
cellulosic coating 

1062 

船底塗料 

船底の腐食防止,生物付着防止,生物侵入防止などに用いる塗
料。鋼船船底塗料と木船船底塗料とがある。鋼船船底塗料は,
塗膜形成要素の種類によって油性塗料,ビニル樹脂塗料,塩素
化樹脂系塗料などに分かれ,目的によってA/C (anti-corrosibe 
paint), A/F (anti-fouling paint), B/T (boot topping paint) の3種類が
ある。A/Cはさび止め用で,下塗りと中塗りとに用い,A/Fは
生物付着防止のための防汚用として上塗りに用い,B/Tは水線
部の防汚用又は耐候性の上塗りに用いる。一般に,さび止め用
は,さび止め顔料を加えて作り,防汚用は防汚顔料又は防汚性
物質を加えて作る。なお,塗膜形成要素自体が防汚性能をもち,
海水中で徐々に溶出するタイプのA/Fもある。 

ship bottom paint 

1063 

増粘 
濃厚化 

不適切にならない程度に塗料のコンシステンシーが上昇する現
象。適切な作業性のためには,塗料の粘度を上げる必要のある
場合がある。増粘の方法には,ポリマーの分子量,官能基及び
溶剤の選択,増粘剤の添加などがある。 

thickening 

1064 

相容性 

2種類又はそれ以上の物質が,互いに親和性をもっていて,混
合したときに溶液又は均質な混合物を形成する性質。塗料では,
2種類又はそれ以上の塗料が沈殿・凝固・ゲル化のような不良
の結果にならないで混合できる性質。ISOでは,“compatibi1ity” 
の意味について,更に各種素地に塗ったとき,又は塗り層につ
いて違った塗料を塗り重ねたとき,不良な結果にならない性質

compatibility (of 
 products),  
compatibility (of 
 materials) 

background image

K 5500 : 2000  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

まで含めている。適合性の項参照。 

1065 

多体形製品 
マルチパック製品 

製造業者が指定した混合比で混合して使用するように別々の容
器に入れて供給される製品。 

multi-pack product 

1066 

多彩模様塗料 

2色以上の塗料が互いに溶解混合し合わないように,不溶性の
媒体の中につぶ状に分散させて作り,1回の吹付け塗りで色散
らし模様の塗膜ができる塗料。JIS K 5667参照。 

multicolo(u)r paint,  
multicolo(u)r finish 

1067 

チキソトロピー 

振り混ぜ,かき混ぜ又はそれに代わる機械的にかき混ぜたとき,
粘度(コンシステンシー)が低下し,放置すると元の状態に戻
る可逆的な性質。 

thixotropy,  
thixotropic 

1068 

着色力 

ある色の塗料又は顔料に混ぜて色を変えるための,塗料又は顔
料の性能。主として顔料についていう。JIS K 5101参照。 

tinting strength 

1069 

調合ペイント 

特にボイル油を加える必要がなく,かき混ぜて一様にすれば,
はけですぐ塗れるように製造したペイント。油性調合ペイント,
合成樹脂調合ペイントなど。JIS K 5511, JIS K 5516参照。 

ready-mixed paint 

1070 

貯蔵安定性 

貯蔵しても変質しにくい性質。塗料を一定の条件で貯蔵した後
塗ってみて,塗る作業又はできた塗膜に支障がないかどうかを
調べて判定する。 

storage stability,  
can stability 

1071 

貯蔵寿命 
シェルフライフ 

通常の貯蔵条件で製造時の容器に密封して貯蔵したとき,塗料
が良好な状態を維持している期間。 

備考 通常の貯蔵条件という言葉は,他の温度が用いられ

ることもあるが,通常は5℃〜35℃の間で貯蔵するこ
とを意味すると理解されている。 

shelf life 

1072 

沈殿 

貯蔵中に,容器の底に,塗料から顔料,体質顔料などの固形成
分が沈殿する現象。沈殿した固形物は,簡単なかき混ぜでは再
分散できない。 

settling 

1073 

つぶ 

塗料中又は塗面に肉眼で見えるつぶ状のもの。主に,塗料の皮
の小片,異物,又はビヒクルと顔料の凝結物などである。塗料
中のつぶは,つぶゲージで調べる。JIS K 5600-2-5参照。 

bits,  
nibs 

1074 

つやなしペイント 

塗膜のつやが極めて少ない塗料。 

flat paint 
flat oil paint 

1075 

低温安定性 

冷却しても常温に戻せば,元の性能状態に戻る性質。JIS K 5663
参照。 

low temperature 
 stability 

1076 

デッキペイント 

船舶のデッキに塗る塗料。 

deck paint 

1077 

電気絶縁塗料 

電気絶縁性の大きい塗膜を作る塗料。コイルワニス,コアーワ
ニス,エナメル銅線用ワニス,接着用ワニス,絶縁布用ワニス
などがある。JIS C 2351, JIS C 2353参照。 

electrical insulating 
 varnish,  
insulating varnish,  
insulating coating,  
electrical insulating 
 coating 

1078 

凍解安定性 

水性塗料が凍結・融解を繰り返しても,常温に戻せば元の性能・
状態に戻る性質。 

freeze-thaw stability 

1079 

塗膜形成要素 

塗膜を形成するための主成分。例:油性塗料の乾性油,ニトロ
セルロース塗料のニトロセルロース,セラックニスのセラック
など。 

film former,  
film forming  
 material 

1080 

塗料 

素地に塗装したとき,保護的,装飾的,又は特殊性能をもった
膜を形成する液状,ペースト状,又は粉末状の製品。流動状態
で物体の表面に広げると薄い膜となり,時間の経過につれてそ
の面に固着したまま固体の膜となり,連続してその面を覆うも
の。塗料を用いて,物体の表面に広げる操作を塗るといい,固
体の膜ができる過程を乾燥といい,固体の皮膜を塗膜という。

coating material,  
coating 

background image

K 5500 : 2000  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

流動状態とは,液状,融解状,空気懸濁体などの状態を含むも
のである。顔料を含む塗料の総称をペイントということがある。 

備考1. ISO用語規格では, “coatmg material” をここに定

義される塗料として,また, “coat” を塗膜として
定義している。BS用語規格も同様に “coating 
material” を塗料, “coat” を塗膜とするほか, 
“coating” を塗装として定義している。しかし,
ASTMでは, “coating” をここに定義する内容の
塗料として定義しており,また,一般には, 
“coating” を塗料の意味で用いる場合が多いので,
対応英語は, “coating material” だけでなく, 
“coating” を併記した。 

1081 

中塗り塗料 

塗料を塗り重ねて塗装仕上げをするときの,中塗りに用いる塗
料。下塗り塗膜と上塗り塗膜との中間にあって,両者に対する
付着性をもち,塗装系の耐久性を向上させる目的に用いるもの,
下塗り塗面の平滑さの不足を補うために用いるものなどがあ
る。後者では,塗膜が厚くて研磨しやすいことが特徴である。 

備考1. ISO用語規格では, “intermediate coat” と 

“undercoat” とは同義で,“地肌塗り (priming coat) 
と上塗り (finshing coat) の間のコート (coat)”をい
う。 

2. BS用語規格及びCEDでは, “undercoat” は,上

塗り塗料を塗る前に,目止め,肌直し,地肌塗り
などを行った素地面,又は素地調整を行った旧塗
膜面に塗装される塗料をいう。 

intermediate coat,  
undercoat 

1082 

難燃塗料 

燃えにくい塗膜を作る塗料。 

nonflammable 
 coating 

1083 

ニトロセルロースラ
ッカー 

塗膜形成要素として硝酸セルロースを用いて作った揮発乾燥性
の塗料。溶剤の蒸発で短時間に乾燥する。JIS K 5531参照。 

nitrocellulose lacquer,  
nitrocellulose coating 

1084 

尿素樹脂塗料 

塗膜形成要素として尿素とホルムアルデヒドとの縮合物,又は,
そのエーテル化合物を用いて作った塗料。 

urea resin coating 

1085 

ハイソリッド塗料 

適切な成分を選択することによって,揮発成分をできるだけ低
く抑え,かつ,満足できる塗装作業性を維持している塗料の総
称。 

high-solids 

1086 

ハイビルド塗料 

1回の塗装で,通常よりも厚い塗膜が得られる塗料の総称。ハ
イビルドは,チキソトロピー,低揮発分又は低粘度成分の化学
反応による硬化によって達成される。 

high-build 

1087 

バインダー 

顔料を結合 (bind) し,膜を形成するビヒクルの不揮発性部分。 binder 

1088 

パテ 

下地のくぼみ,割れ,あななどの欠陥を埋めて,塗装系の平滑
さを向上させるために用いる肉盛り用の塗料。顔料分を多く含
み,多くはペースト状である。 

putty 

1089 

ビヒクル 

塗料の液相の構成成分の総称。 

備考1. この定義は,粉体塗料には適用しない。 

2. ISO用語規格では, “vehicle” と “medium” とは

同義としている。 

vehicle,  
medium 

1090 

フェノール樹脂塗料 フェノール類とアルデヒド類とを縮合させて得た合成樹脂を塗

膜形成要素とする塗料。ロジン変性フェノール樹脂又はアルキ
ルフェノール樹脂と乾性油とを塗膜形成要素として作った油性
塗料,アルコール可溶性フェノール樹脂をアルコールに溶かし
て作ったアルコール性塗料などがある。塗膜は,一般に耐酸性,

phenolic coating,  
phenolic resin 
 coating 

background image

10 

K 5500 : 2000  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

耐アルカリ性,耐油性,耐水性,電気絶縁性などが優れている。
JIS K 5554参照。 

1091 

不揮発物 

塗料を一定条件で加熱したときに塗料成分の一部が揮発又は蒸
発した後に残った物質。残分は,主としてビヒクル中の不揮発
物又は,これと顔料である。JIS K 5601-1-2参照。 

non-volatile matter 

1092 

フタル酸樹脂塗料 

無水フタル酸を原料とするアルキド樹脂を塗膜形成要素とする
塗料。耐候性が優れている。フタル酸樹脂エナメル。JIS K 5562, 
JIS K 5572参照。 

phthalic resin 
 coating,  
alkyd resin coating 

1093 

不飽和ポリエステル
樹脂塗料 

塗膜形成要素として不飽和ポリエステルとビニル単量体とを用
いて作った塗料。不飽和ポリエステルとして,例えば無水マレ
イン酸と2価アルコールとの縮合物を用いる。この縮合物は可
溶可融性で,スチレンのようなビニル単量体に溶けて液状にな
るが,加熱するか過酸化物の作用かで不飽和基とビニル基とが
付加重合を起こして不溶不融の塗膜を作る。この塗料の乾燥に
は溶剤の蒸発及び酸素の供給は必要がなく,副生物の放出がな
くて硬化するので,厚く塗り付けても,短時間であっても,塗
膜ができる。他の塗料と比べて,特に厚塗り用のワニス及びパ
テが優れている。 

unsaturated 
 polyester coating 

1094 

プライマー 

塗装系の中で素地に初めに用いる塗料。プライマーは,素地の
種類や塗装系の種類に応じた各種のものがある。JIS K 5535, 
JIS K 5552, JIS K 5583, JIS K 5591, JIS K 5633, JIS K 5646参
照。 

primer 

1095 

プライマーサーフェ
ーサー 

中塗りの性質を兼ねた素地塗り用の塗料。塗膜は研磨しやすい。 primer surfacer 

1096 

フロキュレーション 塗料中に緩く結合した顔料の凝集(アグロメレート)ができる

状態。一次粒子に分散された顔料粒子が静かに沈降し,緩い結
合で再凝集する状態,又は再凝集した状態をいう。アグロメレ
ートは,一次粒子の会合であるため,間げきには空気は存在し
ない。このため,フロキュレーションは弱い力で容易に一次粒
子に再分散する。 

flocculation 

1097 

粉体塗料 

溶融して,硬化した後に連続する膜を形成する,溶剤を含まな
い粉末状の塗料。通常,樹脂,顔料及びその他の添加剤からな
り,適切な素地に粉状のまま塗装される。 

powder coating 
 material,  
coating powders,  
coating powder 

1098 

ペイント 

素地に塗付したとき,保護,装飾又は特殊な性能をもつ不透明
膜を形成する,液状,ペースト状又は粉末状の顔料を含む塗料。 

備考 広義では,顔料を含む塗料の総称。狭義では,顔料

をボイル油で練り合わせて作った塗料をいう。JIS K 
5511, JIS K 5516参照。 

paint 

1099 

防火塗料 

難燃性の塗膜形成要素を用いるか,加熱したとき塗膜が泡立ち,
膨れ上がって断熱層になるように作った塗料。 

fire-retardant paint,  
fire-retardant 
 coating 

1100 

ポットライフ 

幾つかの成分に分けて供給される塗料を混合した後,使用でき
る最長の時間。JIS K 5600-2-6参照。 

pot life 

1101 

ホールドペイント 

船倉の内部を塗る塗料。 

hold paint 

1102 

メタリックエナメル 塗膜の中で,金属光沢がランダムな方向から見えるように作っ

たエナメル。ラッカーエナメル,アクリル樹脂エナメル,アミ
ノアルキド樹脂エナメルなどの,幾分透明性のあるものに,ノ
ンリーフィング形のアルミニウムペーストを混入して作る。 

metallic enamel,  
metallic paint,  
metallic pigment 
 paint 

1103 

メラミン樹脂塗料 

メラミンとホルムアルデヒドとの縮合物又はそのアルキルエーmelamine resin 

background image

11 

K 5500 : 2000  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

テル化物を塗膜形成要素とする塗料。 

 coating,  
melamine coating 

1104 

焼付け塗料 

生地に塗ってから加熱して塗膜が形成できるように作った塗
料。加熱の温度は,通常100℃以上とする。ASTM, BSでは強
制乾燥(66℃以下)より高い温度とする。 

baking finish 

1105 

油性塗料 

塗膜形成要素の主成分が乾性油である塗料の総称。 

oil paint 

1106 

容器の中での状態 

塗料を容器に入れて貯蔵した後の状態。顔料を含む塗料では,
かき混ぜるか練り混ぜるかしてみて,一様な状態になればよい
とする。JIS K 5600-1-1参照。 

condition in container 

1107 

溶剤可溶物 

塗料の中の,溶剤に溶ける不揮発性の成分。塗膜形成要素,可
塑剤の混合物などが含まれる。 

solvent soluble matter 

1108 

溶剤不溶物 

塗料の中の,溶剤に溶けない成分。主に顔料。 

solvent insoluble 
 matter 

1109 

ラッカーエナメル 

金属面・木材面の有色不透明な塗装に適する液状・揮発乾燥性
の塗料で,セルロース誘導体を塗膜形成要素とし,自然乾燥で
塗膜を形成する。セルロース誘導体,樹脂,可塑剤などを溶剤
に溶かして作ったビヒクルに顔料を分散して作る。JIS K 5531
参照。 

lacquer enamel 

1110 

ラッカーサーフェー
サー 

ラッカーエナメル塗装の際の中塗りに適する液状・不透明・揮
発乾燥性の塗料で,硝酸セルロースを主な塗膜形成要素とし,
自然乾燥で短時間に研磨しやすい塗膜を形成する。硝酸セルロ
ース,樹脂,可塑剤などを溶剤に溶かして作ったビヒクルに,
顔料を分散して作る。JIS K 5535参照。 

lacquer surfacer 

1111 

ラッカーパテ 

ラッカーエナメル塗装の際の下地塗りに適するペースト状・不
透明・揮発乾燥性の塗料で,硝酸セルロースを主な塗膜形成要
素とし,へらで塗り付け,自然乾燥で短時間に研磨しやすい塗
膜を形成する。硝酸セルロース,樹脂,可塑剤などを溶剤に溶
かして作ったビヒクルに,顔料を分散して作る。JIS K 5535参
照。 

lacquer putty 

1112 

ラッカープライマー ラッカーエナメル塗装の際の地肌塗りに適する液状・不透明・

揮発乾燥性の塗料で,硝酸セルロースを主な塗膜形成要素とし,
自然乾燥で短時間に塗膜を形成する。硝酸セルロース,樹脂,
可塑剤などを溶剤に溶かして作ったビヒクルに,顔料を分散し
て作る。JIS K 5535参照。 

lacquer primer 

1113 

臨界顔料体積濃度 

固体粒子間の空げきがバインダーでちょうど充てんされて,そ
の近傍で,ある種の塗膜の性質が急激に変化する顔料体積濃度
の値。それを超えると,顔料粒子をつなぐバインダーが不足し
て塗膜が多孔質になり始める。 

critical pigment 
 volume 
 concentration,  
(C.P.V.C.) 

1114 

路面標示用塗料 

交通標識線などを描くのに用いる路面用の塗料。常温施工用と
融解塗装用とがある。JIS K 5665参照。 

traffic marking 
 paint,  
traffic paint 

1115 

ワニス 

樹脂などを溶剤に溶かして作った塗料の総称。顔料は含まれて
いない。塗膜は概して透明である。 

備考1. ISO用語規格では,“ワニスはクリヤー塗料の一

種。主に酸化乾燥によって透明塗膜を形成するク
リヤー塗料をワニスという。”と定義している。ク
リヤー塗料の項参照。 

2. BS用語規格では,“ワニスは,主に樹脂及び/又

は乾性油から作られる透明塗料。”と定義してい
る。 

varnish 

background image

12 

K 5500 : 2000  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

3. ASTM用語規格では,“ワニスは,薄い層に塗った

とき透明な又は,半透明な固体膜を形成する液状
組成物。”をいい,ビチューミナスワニス,油ワニ
ス,スパーワニス,揮発性ワニスなどを含めてい
る。 

b) 塗膜及びその性質 (1501〜1620) 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

1501 

汗かき 

塗料の液状成分の一つ又はそれ以上が,乾燥した塗膜の表面に
しみ出してくる現象。また,研ぎ下ろした乾燥塗膜につやが現
れる現象をいう。 

sweating,  
exudation 

1502 

泡(塗膜の) 

塗った膜の中の一時的又は永続的な泡。塗料を塗ったときにで
きた空気若しくは溶剤蒸気又はその両者の泡が消えないで残っ
たものが多い。 

bubbling,  
bubble 

1503 

移行 

塗膜に含まれる顔料が表面に移り出てくる現象。表面を布など
でこすると,顔料が布などに付着するので分かる。又は,下層
の可塑剤が表面に移り出てくる現象。 

migration 

1504 

色(塗膜の) 

塗膜から反射又は透過する光の分光組成の差によって,性質の
差が認められる視感覚の特性。一般に色相,明度,彩度の三属
性によって表される。JIS K 5600-4-3, JIS Z 8721参照。 

colo(u)r, 
colo(u)r (of film) 

1505 

色の安定性(塗膜の) 強い光に照らされても変色・退色しにくい塗膜の性質。主とし

て屋内用の塗料の塗膜について,カーボンアーク灯又はキセノ
ンランプの光を照射して試験することが定めてある。JIS K 
5600-7-5参照。 

colo(u)r stability,  
light stability,  
lightfastness 

1506 

色むら(塗膜の) 

塗膜の色が部分的に不均等な状態。塗料の欠陥,塗装の欠陥,
塗膜の成分の分解,変質などで起こる。 

mottle 

1507 

隠ぺい率(塗膜の) 塗膜が下地の色の差を覆い隠す度合。黒と白とに塗り分けて作

った下地の上に,同じ厚さに塗ったときの,塗膜の45度,0度
拡散反射率又は三刺激値Yの比で表す。JIS K 5600-4-1, JIS K 
5600-4-2参照。 

contrast ratio 

1508 

隠ぺい力(塗膜の) 塗料が素地の色又は色差を覆い隠す能力。黒と白とに塗り分け

て作った下地の上に,同じ厚さに塗ったときの塗膜について,
色分けが見えにくくなる程度を,見本品の場合と比べて判断す
る。JIS K 5600-4-1, JIS K 5600-4-2参照。 

hiding power 

1509 

浮き色(塗膜の) 

表面全体が一様であるが,顔料粒子が分離して,塗装直後のぬ
れ塗膜と著しく異なる色が浮き上がってくる現象。 

備考 塗料が乾燥する過程で,顔料と顔料との分布が上層

と下層とで不均等になり,できた塗膜の色が上層で
密になった顔料の色で強められる現象。 

flooding 

1510 

浮きまだら 

塗料が乾燥する過程で,数種の顔料を混ぜて調色した塗料から,
ある顔料が分離して塗料の表面にしま又はまだらな部分を生ず
る現象。 

floating 

1511 

上塗り(層) 

上塗りをして得られた上塗り用塗料の塗膜。 

備考1. ISO用語規格では, “finishing coat” と “top coat” 

とは同義で,“塗装系の最終の塗膜”をいう。 

2. BS用語規格及びCEDでは, “finish” は塗装系の

最終塗膜をいう。 

finishing coat,  
top coat,  
finish 

1512 

上塗り適合性 

ある塗料の塗膜の上に,決められた塗料を塗り重ねたときに,
塗装上の支障が起こらず,正常な組合せ塗膜層が得られるため
の下地塗膜の性状。 

overcoatability 

1513 

黄変(塗膜の) 

塗膜の色が黄味を帯びる現象。日光の直射,高温又は暗所,高yellowing,  

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13 

K 5500 : 2000  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

湿の環境などにあるときに現れやすい。 

after yellowing 

1514 

オフホワイト 
白まがい 

いくぶん黄味がかった白灰色で,白とはいえないが,白のよう
な色。 

off-white 

1515 

拡散反射率 

面の入射光に対する拡散光の割合。面の色の明るさを表す。通
常は,面の法線に対して入射角45度,受光角0度で測る。これ
を45度,0度拡散反射率という。 

diffuse reflectance,  
reflectance 

1516 

重ね塗り適合性 

乾燥してできた塗膜の上に,同じ塗料を塗り重ねたときに,塗
装上の支障が起こらず,正常な塗り重ね塗膜層が得られるため
の塗料の性状。 

recoatability 

1517 

ガスチェッキング 

塗料が乾燥するときに,燃焼生成ガスの影響で塗面に半透明で
微細なしわ,割れ(チェッキング)などが生じる現象。 

gas checking,  
gas crazing 

1518 

カーテン 

垂直又は傾斜した面に塗料を塗ったとき,乾燥までの間に,塗
料の層が下方に移動して起こる局部的な膜厚の異常。垂直表面
の局部的な範囲に,波状又は幅広のカーテンのひだ(絞り)の
ような特徴的な外観を呈して現れる。たるみの項参照。 

curtains 
curtaining 

1519 

かび抵抗性 

かびが繁殖しにくい性質。JIS Z 2911参照。 

fungus resistance 

1520 

かぶり 

塗料の乾燥過程で起こる塗膜の白化現象(ミルク状の乳白色を
呈する現象)。溶剤の蒸発で空気が冷やされ,その結果,凝縮し
た水分が塗料の表層に侵入し,又は溶剤の蒸発中に混合溶剤間
の溶解力の均衡が失われて,塗膜成分のどちらかが析出するた
めに起こる。通常,ラッカーなど揮発乾燥形塗料に起こりやす
い。高湿で起こるものを “moisture blushing” といい,セルロー
ス誘導体が析出する現象を “cotton blushing” といい,樹脂が析
出する現象を “gum blushing” という。 

blushing 

1521 

からす足状割れ 

からすの足跡のようなパターンの割れ。ISO/DIS 4618の図5参
照。割れの項参照。 

crowʼs foot cracking 

1522 

鏡面光沢度 

面の入射光に対して,等しい角度での反射光,すなわち鏡面反
射光の基準面における同じ条件での反射光に対する百分率。面
の光沢の程度を表す。光沢度が比較的大きい塗面では,法線に
対して入射角60度,反射角60度で測る。これを60度鏡面光沢
度という。鏡面光沢度の基準面として屈折率1.567のガラスの
平面を用いる。JIS K 5600-4-7, JIS Z 8741参照。 

specular gloss,  
specular reflection 

1523 

くぼみ 

塗料を塗ったときに,塗膜にできた小さなへこみ。塗膜の欠陥
の一つ。 

pitting,  
depression 

1524 

曇り 

塗膜のつやがなくなる現象。 

clouding,  
cloudiness,  
dullness,  
dulling,  
hazing 

1525 

クレージング 

チェッキングに似ているが,もっと深く広い割れ。(ISO/DIS 
4618の図3参照)。割れの項参照。 

crazing 

1526 

研磨容易性 

塗膜を研磨紙,研磨材などで研ぐときに,研ぐ作業が容易で,
研いだ面が平らになる性質。塗膜の試験項目の一つ。 

sanding properties 

1527 

光沢 

光の反射(能力)で特徴付けられる表面の(光学的)性質。JIS 
Z 8105参照。 

gloss 

1528 

硬度 

固体の物体による押し込み又は貫通に抵抗する乾燥塗膜の能力
(性能)。JIS K 5600-5-4, JIS K 5600-5-5参照。 

hardness 

1529 

彩度 

物体表面色の,同じ明るさの無彩色からの隔たりに関する,視
知覚の属性を尺度としたもの。色のさえ。色の鮮やかさ。JIS Z 
8105参照。 

saturation,  
chroma 

background image

14 

K 5500 : 2000  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

1530 

残留粘着 

流動性はなくなったが,真の不粘着状態に達しないで,塗料塗
膜に残る粘着の程度。 

residual tack 

1531 

色差 

色の知覚的な相違を定量的に表したもの。JIS Z 8105, JIS K 
5600-4-6参照。 

colo(u)r difference 

1532 

色相 

赤・黄・緑・青・紫のように特性づける色の属性。JIS Z 8105
参照。 

hue 

1533 

下塗り(層) 

下塗りで得られた下塗り用塗料の塗膜。 

備考1. ISO用語規格では, “priming coat” は,素地に塗

られる最初の塗膜 (coat) をいい,素地は旧塗膜の
ある場合も含む。 

2. BS用語規格及びCEDでは, “undercoat” は,上塗

り塗料を塗る前に,目止め,肌直し,地肌塗りな
どを行った素地面,又は素地調整を行った旧塗膜
面に塗装される塗膜をいう。 

priming coat,  
undercoat 

1534 

しま 

塗膜にできるしま模様。 

streaking 

1535 

しみ 

塗面に,他の大部分と違った色が小部分となって発生する現象。
異種の物質の混入,侵入,付着などで起こる。 

spotting,  
stain 

1536 

シルキング 

乾燥塗膜の表面の上又は中に残された波紋様の絹状に見える極
めて細かい平行な筋跡。 

備考 浸し塗り若しくは流し塗りの際の流れの方向に,又

ははけ塗りの際の最終のはけの運行の方向に現れる
現象をいう。 

silking 

1537 

しわ 

乾燥中に塗膜に発生するしわ。通常は上乾きが著しいときに,
表層の面積が大きくなってできる。しわには,平行線状,不規
則線状,ちりめんじわ状などがある。“ちぢみ”とはいわない。 

wrinkling,  
crinkling,  
shrivelling,  
rivelling 

1538 

シーン光沢 

(入射光を)見る角度によって,見掛け上つやなしの表面に見
られる光沢。 

sheen 

1539 

浸食 
エロージョン 

天然暴露中に白亜化によって,又は風に運ばれた砂の研削作用
によって塗膜の表面が摩滅する現象。その結果,下地が現れる
現象もある。 

erosion 

1540 

吸込み 

塗ったときに,素地又は下層塗膜に塗料が過度に吸収される現
象。 

absorption 

1541 

吸込みむら 

塗膜が素地に部分的に吸収される現象。主に,つや及び/又は
模様の局部的な異常として現れる。 

sinkage,  
sinking in 

1542 

透け 

下地が透けて見える現象。一般に隠ぺい力が小さい塗料を用い
たり,下塗りと上塗りとの色差が大きいときに起こりやすい。 

lack of hiding 

1543 

ぜい(脆)化 

膜がたわみ性を損なう現象。 

embrittlement 

1544 

ぜい(脆)化 

時間の経過に伴って,塗膜が柔軟性を失って小さな細片に容易
に分解するようになる状態。 

brittleness 

1545 

促進黄色度 

白塗料及び透明塗料について,時日の経過で塗膜が黄変する傾
向を試験するために,塗膜を湿度の高い暗所に置いて黄変を促
進させ,測色して,色の三刺激値から黄色さを求め,これを促
進黄色度の値とする。黄色促進には,アンモニアの蒸気に触れ
させたり,紫外線を照射するなどの方法もある。 

accelerated 
 yellowness 

1546 

耐アルカリ性 

アルカリの作用に対して変化しにくい塗膜の性質。JIS K 
5600-6-1参照。 

alkaliproof,  
alkali resistance 

1547 

耐塩水性 

食塩水の作用に対して変化しにくい塗膜の性質。JIS K 5600-6-1
参照。 

salt water resistance 

1548 

耐揮発油性 

揮発油の作用に対して変化しにくい塗膜の性質。JIS K 5600-6-1gasoline resistance 

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15 

K 5500 : 2000  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

参照。 

1549 

耐久性 

物体の保護,美粧など,塗料の使用目的を達成するための,塗
膜の性質の持続性。 

durability 

1550 

耐屈曲性 

乾燥塗膜が塗られている素地の変形に損傷を起こさずに順応す
る能力。屈曲試験では,試験片を,塗膜を外に,素地の板を内
側にして丸棒に沿って180度折り曲げ,塗膜の割れの有無を調
べる。素地の板が厚いほど,丸棒の直径が小さいほど,塗膜に
与えられる伸び率と,塗膜に起こる上面から下面にかけての伸
び率の不均等性は大きい。塗膜がもろくなくて伸び率が大きい
とたわみ性が優れていると判定される。JIS K 5600-5-1参照。 

備考 膜のたわみ性を説明するため, “elasticity” という用

語を用いることは正しくない。 

flexibility 

1551 

耐光性 

顔料及び塗膜の性質。特に色が,光の作用に抵抗して変化しに
くい性質。JIS K 5600-7-5参照。 

lightfastness,  
fastness to light,  
light resistance,  
light stability 

1552 

耐候性 

屋外で,日光,風雨,露霜,寒暖,乾湿などの自然の作用に抵
抗して変化しにくい塗膜の性質。JIS K 5600-7-6参照。 

weather resistance 

1553 

耐酸性 

酸の作用に抵抗して変化しにくい塗膜の性質。JIS K 5600-6-1
参照。 

acid resistance,  
fastness to acid,  
acidproof 

1554 

耐衝撃性 

塗膜が物体の衝撃を受けても破壊されにくい性質。衝撃試験で
は,試験片の塗面におもりを落下して,割れ・はがれの有無を
調べる。JIS K 5600-5-3参照。 

impact resistance,  
shock resistance,  
chip resistance 

1555 

退色 

塗膜の色あせ。主として彩度が小さくなり,又は更に明度が大
きくなる現象。 

fading 

1556 

耐水性 

塗膜が,水の化学的作用又は物理的作用に対して変化しにくい
性質。耐水試験では,試験片を水に浸して,しわ,膨れ,割れ,
はがれ,つやの減少,曇り,変色などの有無や程度を調べる。
JIS K 5600-6-2参照。 

water resistance,  
waterproof 

1557 

耐洗浄性 

塗膜を洗浄したとき,塗膜の特性を損ねないでじんあい,汚れ,
表面のしみなどを除去できる容易さ。また,汚れを除くために
洗浄したとき,塗膜が摩耗・損傷されにくい性質をいう。エマ
ルションペイント,水性塗料などについて試験する。汚染除去
の容易さをcleanability,塗膜の摩耗・損傷しにくさをwet-scrub 
resistanceといい,それぞれ分けて試験する。JIS K 5600-5-11参
照。 

washability 

1558 

耐熱性 

塗膜が加熱されても変化しにくい性質。耐熱試験では,試験片
を規定の温度に保ち,塗膜の泡,膨れ,割れ,はがれ,つやの
減少,色の変化などの有無や程度を調べる。JIS K 5600-6-3参
照。 

heat resistance,  
heat-resisting property,  
thermal resistance 

1559 

耐沸騰水性 

塗膜が沸騰水に浸しても変化しにくい性質。耐沸騰水試験では,
試験片を沸騰水に浸して,塗膜のしわ,膨れ,割れ,はがれ,
つやの減少,曇り,白化,変色などの有無・程度を調べる。 

boiling water resistance 

1560 

耐薬品性 

塗膜が酸,アルカリ,塩などの薬品の溶液に浸しても変化しに
くい性質。耐薬品試験では,試験片を規定の溶液に浸して,塗
膜のしわ,膨れ,割れ,はがれなど,また,色,つやの変化,
膨潤,軟化,溶出などの変化の有無を調べる。JIS K 5600-6-1
参照。 

chemical resistance 

1561 

耐油性 

塗膜が油類に浸しても変化しにくい性質。耐油試験では,試験oil resistance,  

background image

16 

K 5500 : 2000  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

片を規定の油に浸し,塗膜のしわ,膨れ,割れ,はがれなど,
また,色,つやの変化,粘着性の増加,膨潤,軟化,溶出など
の変化,更に油の着色,濁りの有無を調べる。JIS K 5600-6-1
参照。 

oil proof 

1562 

耐溶剤性 

塗膜が溶剤に浸しても変化しにくい性質。耐溶剤試験では,試
験片を規定の溶剤に浸し,塗膜のしわ,膨れ,割れ,はがれな
ど,また,色,つやの変化,粘着性の増加,膨潤,軟化,溶出
などの変化,更に液の着色,濁りの有無・程度を調べる。JIS K 
5600-6-1参照。 

solvent resistance 

1563 

ダートピックアップ 
汚染誘引性 

乾燥膜の表面に感知できるほどの量の汚染物を引きつける性
質。 “dirt collection” ともいう(CED)。 

dirt pick-up 

1564 

ダートリテンション 
汚染保持性 

乾燥膜の表面に通常の洗浄では取れない汚染物質を保持する性
質。 

dirt retention 

1565 

たるみ 
たれ 

垂直又は傾斜した面に塗料を塗ったとき,乾燥までの間に,塗
料の層が下方に移動して起こる局部的な膜厚の異常。半円状,
つらら状,波状又はカーテンのひだ状などになる現象をいう。
厚く塗り過ぎたとき,塗料の流動特性の不適,大気状態の不適
などによって起こりやすい。 

備考 小さなsagsは流れ (runs),涙滴 (tears),小滴 (droplets) 

と呼ばれ,幅広のカーテンのひだ状の外観を呈する
大きなsagsはカーテン (curtains) と呼ばれる。 

sags,  
sagging 

1566 

淡彩 

白に近いうすい色。白塗料に有彩塗料を混合して作った塗料の
塗膜について,灰色・ピンク・クリーム色・うす緑・水色のよ
うなうすい色で,JIS Z 8721による明度Vが6以上で彩度が大
きくない色をいう。 

tint 

1567 

チェッキング 

多少規則的に乾燥膜の表面に分布する微細な割れを特徴とする
割れの形態の一つ。割れの深さは,上塗り塗膜の底に達してい
ない。ISO/DIS 4618の図1参照。割れの項参照。 

checking 

1568 

つや 

物体の表面から受ける正反射光成分の多少によって起こる感覚
の属性。一般に,正反射光成分が多いときに,つやが多いとい
う。塗膜では,光沢度計を用いて,入射角・反射角を45度・45
度,60度・60度などとして鏡面光沢度を測定して,つやの大小
の目安とする。光沢の項参照。 

備考 塗膜のつやを表す用語には,つやの程度によって,

次のようなものがある。 
高光沢 (high gloss) 光沢が高い状態。 
つやあり (glossy) 塗膜のつやがある状態。 
エッグシェル(卵殻)光沢 (eggshell gloss) 卵の殻の
表面のような半つやに近い状態。 
つやなし(つや消し)(flat, matt) 塗膜のつやがない状
態。 
しゅす(繻子)つや (satin gloss) 絹のようなつや。 

gloss 

1569 

つやむら 

つやなし又は半つや状態の塗面に部分的につやが現れたり,光
沢塗面に部分的に光沢不足が起こったりする現象。下地の吸収
性の不均など,塗面に対する水分,特定のガス,蒸気などの影
響によって起こることが多い。また,特に塗合わせ(塗り継ぎ)
に起こることが多い。 

flashing 

1570 

低温割れ 

低温に暴された塗膜に起こる割れ。 

cold cracking 

1571 

適合性(製品と素地
の) 

素地に対する製品の適合性。素地に塗装したとき,製品の性能
又は素地の性質のいずれにも悪影響を及ぼさずに固着した乾燥

compatibility (of 
 products with 

background image

17 

K 5500 : 2000  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

塗膜を形成する能力。 

 substrate) 

1572 

適合性(塗装系中の
製品の) 

2種類又は2種類以上の塗料を,はがれ,膨れのような悪影響
を生じさせないで一つの塗装系に組み合わせることができる能
力。 

compatibility (of 
 products in paint 
 system) 

1573 

塗膜 

塗られた塗料が乾燥してできた固体皮膜。 

備考 ISO用語規格では,単一の(1回の)塗装でできる塗

料の連続層を “coat”,素地に1回又はそれ以上塗装
してできる連続層を “film” と定義している。また,
BS,CEDの定義も同じである。 

coat, 
film, 
paint film 

1574 

塗膜の外観 

肉眼で見たときの塗膜の状態。塗料一般試験方法では,塗膜を
拡散昼光の下で見本品と比べて,色の差異・色むらの程度・つ
やの差異・つやむらの程度・厚さのむらの程度・レベリング・
はけ目・ゆず肌・しわ・つぶ・くぼみ・穴の程度・流れ・はじ
き・泡・膨れ・割れ・はがれ・白化の程度を調べる。JIS K 5600-1-1
参照。 

appearance of film 

1575 

塗面 

塗膜又は塗膜層の表面。 

painted surface,  
surface of paint film 

1576 

中塗り(層) 

中塗りをして得られた中塗り用塗料の塗膜。 

備考1. ときどき “undercoat” という用語が “intermediate 

coat” と同義に用いられ,通常上塗りのすぐ前に塗
装される塗膜をいう。 

2. BS用語規格及びCEDでは, “undercoat” は,上塗

り塗料を塗る前に,目止め,肌直し,地肌塗りな
どを行った素地面,又は素地調整を行った旧塗膜
面に塗装される塗膜をいう。 

intermediate coat,  
undercoat 

1577 

流れ 

小さなたるみ。不均等な垂直表面に塗ったとき,例えば,割れ,
あななどに塗料が過剰に集まり,余った塗料が周囲の流動が止
まってからも流動して起きる下方への細い塗料層の移動。移動
距離の短いものはtears又はdropletsと呼ばれることもある。た
るみの項参照。 

備考 流れは,吹付け塗りの際,各表面の膜厚の調整が難

しいナット,ボルトなどの複雑な部位の周りで起こ
ることが多い(CED)。 

runs,  
tears,  
droplets 

1578 

にじみ 

塗膜の下から着色物質が拡散して汚れや変色を起こす現象。こ
の欠陥を引き起こす物質の例は,歴青質系塗料,木材防腐剤,
節からの油性樹脂,有機顔料及びステインなどである。 

bleeding 

1579 

塗り残し 

ある大きさで全く塗れていない被塗面ができる状態。 

holidays,  
misses,  
vacations 

1580 

粘着性 

塗膜表面のねばつき。 

tackiness,  
stickiness 

1581 

はがれ 

付着性が失われてある広さの膜が自然に素地から分離する現
象。一般に,割れ,膨れが生じた後に,付着性が失われた結果,
塗装系の1層又はそれ以上の塗膜が下層塗膜から,又は塗装系
全体が素地からはがれる。はがれは,その形状,程度及び深さ
によって評価する。JIS K 5600-8-5の規定及び図参照。 

備考  “peeling” はリボン又はシート上の大きなはがれ, 

“flaking” はりん片状の小さなはがれ, “scaling” は
スケール状の大きなはがれをいうこともある。なお, 
“scaling” ははがれの他にさび落としの意味にも用い

peeling,  
flaking,  
scaling 

background image

18 

K 5500 : 2000  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

られる。 

1582 

白亜化 

膜の成分の一つ又はそれ以上が劣化して膜の表面に微粉がゆる
く付着したような外観になる現象。白亜化の程度を調べるには,
指先,フェルト,ビロードなどで塗膜の表面をかるくこすって,
粉末状のものが塗面から離れて指先などに付着する程度を見る
か,湿らせて表面を粘着性にした写真印画紙を一定の荷重で塗
面に圧着したときの,塗面から離れて粘着した粉状物質による
印画紙の面の汚れの濃さを比較して見るか,又は指定の粘着テ
ープを塗面において,指で強くこすり,付着した粉末状物質の
量を標準写真と比較して調べる。白亜化の程度を白亜化度とい
う。JIS K 5600-8-6参照。 

chalking 

1583 

白亜化抵抗性 

塗膜が光線などの作用に抵抗して白亜化しにくい性質。白亜化
試験では,耐候試験,促進耐候試験などの後,塗膜表面の粉化
の有無・程度の大小を調べる。JIS K 5511参照。 

chalking resistance 

1584 

はけ目 

流展性の悪い塗料をはけで塗ったとき,はけ目が消えずに残る
現象。ロピネスの項参照。 

brush marks,  
brush mark 

1585 

はじき 

塗膜の表面が不均一で,その分布とその程度が一様でない現象。
下地面と塗料との間の表面張力の不均等などによって起こる。 

備考 crawlingはcissingの極端な形である。 

cissing,  
crawling 

1586 

引っかき抵抗性 

引っかきに耐えて傷がつきにくい塗膜の性質。 

scratch resistance 

1587 

ピンホール 
あな(孔)(塗膜の) 

塗膜に針で作ったような小さなあな(孔)がある欠陥。肉眼で
見分けられる程度の小さなあなをいう。 

pinholing,  
pinholes 

1588 

フィッシュアイ 

塗膜にできる中心に小粒子の異物があるクレーター(へこみ)。 fish eyes 

1589 

深割れ 

少なくとも1層を貫通している,最終的には塗膜の完全な破壊
につながるような割れ。割れの項参照。 

deep cracks 

1590 

膨れ 

塗膜に泡が生成する現象。水分・揮発成分・溶剤を含む面に塗
料を塗ったとき,又は塗膜形成後に,下層面にガス,蒸気,水
分などが発生,浸入したときなどに起こる。発生した膨れは,
その大きさと密度を調べる。JIS K 5600-8-2参照。 

blistering 

1591 

付着性 

塗膜が下地面に付着して離れにくい性質。 

adhesive property,  
adhesion 

1592 

付着強さ 

乾燥した塗膜と素地との間の付着力の総和。JIS K 5600-5-6, JIS 
K 5600-5-7参照。 

備考 素地は未塗装又は既塗装でもよい。 

adhesive strength 

1593 

不粘着 

規定されたグレードの合成繊維製ガーゼを,規定された時間,
規定された負荷を掛けて圧着したとき,正常な視力の肉眼で見
て,表面に跡の残らない塗料塗膜の状態。JIS K 5600-3-6参照。 

print free 

1594 

不粘着性 

塗膜の表面の粘着しにくい性質。多くの塗料の塗膜は,湿度が
高いときや,温度が高いときに粘着性を生じる。塗料一般試験
方法は,塗面にガーゼを置き,おもりを載せて一定時間おき,
ガーゼをはがして,粘着の程度と塗面にできた布目の程度とを
調べて不粘着の大小を評価する。JIS K 5600-3-6参照。 

print resistance 

1595 

ブルーミング 

初期につやあり塗膜であった表面上に粉末状物質を生じる現
象。そのため,つや及び色の冴えが失われる。 

blooming 

1596 

フロスチング 
霜状しわ 

塗膜表面にフロスト(霜)状の非常に細かいしわが多量に発生
する現象。この現象を意図的に作って装飾模様とすることもあ
る。 

frosting 

1597 

ブロッキング 
粘着 

規定の時間乾燥してから,(被塗)物体を荷重を掛けて重ねたと
き,両者の塗膜面の間に生じる望ましくない付着性。JIS K 
5600-3-5参照。 

blocking 

background image

19 

K 5500 : 2000  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

1598 

ブロンズ光沢 
ブロンジング 

塗膜の表面の色が劣化・変色して古くなったブロンズ状の金属
光沢のある外観になる現象。特に,紺,赤,黒の塗膜に起こる
ことがある。 

bronzing 

1599 

ヘーズ 

膜の表面上又は,すぐ下に形成された散乱する粒子によって,
写る映像の輪郭がぼやけて見える現象。 

haze 

1600 

へこみ 

乾燥後の膜の表面にできる小さな円形のくぼみ。 

cratering 

1601 

ヘアクラック 

最上層塗膜の表面だけに起こるごく細い割れ。形は不規則で,
ところかまわず起こる。割れの項参照。 

hair cracking 

1602 

変色 

塗膜の色の色相・彩度・明度のどれか一つ又は一つ以上が変化
する現象。主として彩度が小さくなり,又は,更に明度が大き
くなる現象を退色という。 

discolo(u)ration,  
discolo(u)ring 

1603 

防汚性 

表面に有害な生物などが付着するのを防ぐ塗膜の性質。主とし
て船底塗料の塗膜に,セルプラ,ふじつぼ,群体,海草などが
付着するのを防ぐ性質。汚れ止め。 

antifouling property 

1604 

膨潤 

液体又は蒸気を吸収し,その結果,膜の体積が増加する現象。 swelling 

1605 

まだら 

塗面が部分的に,つやがなかったり,ぼかしになったり,不規
則な模様になったりしている状態。 

mottle,  
mottling,  
mottled appearance 

1606 

マドクラック 
泥状割れ 

乾燥中に生じる深い割れ。主に顔料成分の非常に多い塗料を多
孔質の素地に厚く塗装したときに起こる。 

mud cracking,  
mudcracking 

1607 

無彩色 

白・灰色・黒のような,色相のない色。JIS Z 8105参照。 

achromatic colo(u)r 

1608 

明度 

物体表面の反射率が,他に比べて多いか,少ないかを判定する
視感覚の属性を尺度としたもの。色の明るさについていう。JIS 
Z 8105参照。 

value,  
lightness 

1609 

目やせ 

素地面,下地面の高低,組織などの不均などによって,仕上げ
塗面に細かなくぼみができる性質。木材塗装で目やせを防ぐに
は,素地木材を十分に乾燥した後,露出導管部に目止め剤を埋
め込み,乾燥後よく研磨しておくことが大切であり,木材塗装・
金属塗装を問わず,塗り重ねるごとに,塗膜を十分に乾燥し研
磨することが必要である。 

grain depression 

1610 

木目の白化 

主に木目のはっきりした木材で,透明膜が形成されるにつれて
現れる白又は銀白色の領域。 

whitening in the 
 grain 

1611 

もどり 

一度乾燥した塗面に,再び粘着性が現れる性質。 

備考 ISO用語規格では“正常な乾燥又は硬化した後に粘

着性が残る性質。”をいう。 

after tack,  
after-tack 

1612 

有彩色 

赤・黄・青のような,色相をもった色。JIS Z 8105参照。 

chromatic colo(u)r 

1613 

ゆず肌 

オレンジの表面の肌に似ている感じの塗膜の外観。吹付け塗り
のときに,塗料の流展性の不足によって起こる塗料又は塗装上
の欠陥。蒸発の遅い溶剤を添加するか,うすめ方を多くすれば,
ゆず肌は少なくなる。塗膜について“みかん肌”というのは適
切でない。 

orange peel 

1614 

溶出(塗膜の) 

塗膜を液体に浸したとき,塗膜から成分の一部が溶けて出る現
象。 

elution 

1615 

リフティング 

次の塗料を塗ったことによって乾燥塗膜の軟化,膨潤して素地
から浮き上がる現象。この欠陥は,下層塗膜の塗膜形成要素に
対する上層塗料の溶剤の作用によって塗装又は乾燥の間に発生
する。 

lifting,  
raising 

1616 

レベリング 

塗料を塗った後,塗料が流動して,平らで滑らかな塗膜ができ
る性質。塗膜の表面に,はけ目・ゆず肌・うねりのような微視
的な高低が多くないことを見て,レベリングがよいと判断する。 

leveling 

background image

20 

K 5500 : 2000  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

1617 

老化 

塗膜の性質が経時的に不可逆な変化をする現象。この経時的な
変化には,劣化を意味する老化と品質向上を意味する熟成とが
ある。 

ageing,  
aging 

1618 

ロピネス 

ある種の塗装方法で起こる欠陥。ぬれ塗膜の表面にレベリング
が不十分なためにほぼ平行なしまができ,乾燥後もそのまま残
る現象。はけ塗りの際,乾きかけにはけを通して残るはっきり
したはけ目はその典型的な例。 

ropiness 

1619 

わに皮割れ 

わに皮のようなパターンの広い割れ。クレージングの激しいも
の。ISO/DIS 4618の図4参照。1620参照。 

alligatoring,  
crocodiling 

1620 

割れ 

老化の結果,塗膜に現れる部分的な裂け目。ISOでは,割れの
方向性の有無,発生密度,割れの幅と深さによって評価する。
JIS K 5600-8-4参照。また,割れの形態によっても区別する。 

備考 ヘヤクラック,わに皮割れ及びからす足状割れは,

割れの形状の自明な例。塗膜に現れる部分的な割れ
の状態によって,次のように分ける。 

ヘヤクラック (hair cracking) 非常に細かい表面の割れ。形

は不規則で,ところかまわずに起こる。 

チェッキング (checkmg) 多少規則的に乾燥膜の表面に分

布する微細な割れを特徴とする割れ(ISO/DIS 4618 
図1参照)。 

クレージング (crazing) チェッキングに似ているが,もっと

深く広い割れ(ISO/DIS 4618 図3参照)。 

わに皮割れ (alligatoring, crocodiling) わに皮のようなパタ

ーンの広い割れ。フレージングの激しいもの
(ISO/DIS 4618 図4参照)。 

深割れ (deep cracks) 少なくとも1層を貫通している,最終

的には塗膜の完全な破壊につながるような割れ。 

からす足状割れ (crowʼs foot cracking) からすの足跡のよう

なパターンの割れ(ISO/DIS 4618 図5参照)。 

cracking 

c) 塗膜形成要素及びその性質 (2001〜2057) 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

2001 

アクリル樹脂 

いろいろなアクリル又はメタクリルモノマーから,及び,それ
以外のモノマーも加えて,重合又は共重合によって作られる合
成樹脂。 

acrylic resin,  
acrylics 

2002 

アスファルト 

軽質又は揮発性の成分が蒸発して残った複雑な炭化水素化合物
の混合物。黒茶色の半固体。二硫化炭素,アセトン,トルエン
などに溶ける。天然アスファルトと石油アスファルトとがあり,
石油アスファルトにはストレートアスファルトとブローンアス
ファルトとがある。黒ワニスの塗膜形成要素として,また油ワ
ニス・オイルステインの着色剤として用いる。石油アスファル
トは,JIS K 2207参照。 

asphalt 

2003 

あまに油 

あまに種子(含油分35〜40%)から得られる液状植物油。リノ
レン酸を主成分とし,乾性油の代表的な油脂。あまに種子は,
カナダ,アルゼンチンなどの寒帯地域で生産される。塗料,印
刷インキ,油ワニス,リノリウムなどに用いられる。生あまに
油,精製あまに油,ノンブレークあまに油などがある。 

linseed oil 

2004 

アミノ樹脂 

アミン類又はアミド類とアルデヒド類との縮重合によって,又
はアルコール類でエーテル化して作られる合成樹脂。 

amino resin,  
amino resins 

2005 

アルキド樹脂 

多塩基酸及び脂肪酸(又は脂肪油)と多価アルコール類との縮
重合によって作られる合成樹脂。多価アルコールとしてグリセ

alkyd resin,  
alkyds 

background image

21 

K 5500 : 2000  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

リン,ぺンタエリトリトールなど,多塩基酸として無水フタル
酸,無水マレイン酸など,脂肪酸としてあまに油,大豆油,ひ
まし油などの脂肪酸が使われる。樹脂中に結合する脂肪酸の割
合が大きいものから小さいものへの順に,長油アルキド・中油
アルキド・短油アルキドという。 

2006 

イソシアネート樹脂 芳香族,脂肪族又は脂環族のイソシアネート類による遊離若し

くはブロックされたイソシアネート基を含む合成樹脂。 

備考 イソシアネート類は,モノマー又は通常ポリマー,

アダクト若しくはプレポリマーとして,反応性ヒド
ロキシル基をもつ化合物とともにポリウレタン塗料
に使用される。 

isocyanate resin,  
isocyanate resins,  
isocyanates 

2007 

エステル価 

中性の試料をけん化するのに消費された水酸化カリウムの量。
試料をけん化したときの量から酸価を差し引く。試料1gに対す
る水酸化カリウムのmg数で表す。 

ester value,  
ester number 

2008 

エステルガム 

ロジンを多価アルコールでエステル化して作った樹脂。グリセ
リンエステルが多い。 

ester gum,  
rosin ester 

2009 

エポキシ樹脂 

分子中にエポキシ基を2個以上含む化合物を重合して得た樹脂
状物質。エピクロルヒドリンとビスフェノールとを重合して作
ったものなどがある。 

epoxy resin,  
epoxy resins 

2010 

塩化ゴム樹脂 
塩素化ゴム 

天然又は合成ゴムに塩素を作用させて作られる樹脂。 

chlorinated rubber 
 resin,  
chlorinated rubber 

2011 

乾性油 

薄膜にし空気中に置くと,酸素を吸収して酸化し,これに伴っ
て重合が起こって固化し,塗膜を形成する脂肪油。一般に,よ
う素価130以上のもの。あまに油,シナきり油など。 

drying oil 

2012 

魚油 

いわし,にしん,いかなどの魚体又は内臓から採った脂肪油。
高度不飽和脂肪酸を含む。 

fish oil,  
marine oil 

2013 

きり油 

きりの種子から採った乾性油。共役二重結合をもつエレオステ
アリン酸のグリセリドを多量に含み,重合しやすく,乾燥が速
い。シナきり油と日本きり油が知られている。 

tung oil,  
China wood oil,  
Chinese wood oil 

2014 

ギルソナイト 

ユタ州産のアスファルタイトの商品名。硬質ビチューメンの一
種で,良質の黒ワニスの塗膜形成要素として用いる。 

gilsonite 

2015 

ゲル化時間 

所定の条件のもとで,ゲル化するまでの時間。きり油のゲル化
時間は,280℃で12分以内。 

gel tlme (of a drying 
oil), 
gelation time 

2016 

けん化 

油脂,脂肪,エステルなどをアルカリで処理するとアルコール
と酸とに分解し,次いでアルカリ塩を生成する反応。酸が長鎖
の脂肪酸のときに生成するアルカリ塩をアルカリ石けんとい
う。 

saponification 

2017 

けん化価 

試料の1gをけん化するのに必要な水酸化カリウムのmg数。 

saponification 
 number,  
saponification value 

2018 

工業用ニトロセルロ
ース 

塗料,フィルムなどの製造に使われる硝酸セルロース。ニトロ
セルロースラッカーの塗膜形成要素として用いる。工業用製品
は取扱上の安全のため,通常はアルコールなどの溶剤で湿潤さ
れている。JIS K 6703参照。 

nitrocellulose (for 
 industrial use)  

2019 

合成樹脂 

それ自身は樹脂の特性をもっていない,反応成分から重合,縮
合のような制御された化学反応によって作られた樹脂。 

synthetic resin 

2020 

酢酸セルロース 

繊維素の酢酸エステル。 

cellulose acetate 

2021 

サフラワー油 

べにばなの種子から採った乾性油。ペイント・油ワニスの塗膜safflower oil 

background image

22 

K 5500 : 2000  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

形成要素として用いる。 

2022 

酸価 

製品の不揮発分1g中の遊離酸を中和するのに要する,水酸化カ
リウム (KOH) のmg数。JIS K 5601-2-1参照。 

備考 試料が脂肪酸のようなカルボン酸単体の場合は,む

しろ中和価といい,主としてエステル化合物中の遊
離酸の測定の場合に酸価ということが多い。 

acid value 

2023 

樹脂 

固体,準固体又は疑似固体の有機物。通常分子量が高く,熱す
ると一般に広い温度範囲で軟化又は溶融する。適切な溶剤に可
溶性で,その溶液を塗付すると連続した皮膜を作る。このよう
な物質を総称して樹脂という。天然樹脂と合成樹脂の2種があ
る。天然樹脂にはセラックのように動物の分泌物として得られ
るものや,揮発性油を多量に含むバルサム,又は揮発性油の含
量が少ないオレオレジンのような形で樹木から分泌されるも
の,及びこれらのものが地中に埋もれて半ば化石化したコーパ
ルゴムのようなものなどがある。合成樹脂には,フェノール樹
脂,ユリア樹脂,アルキド樹脂などの縮合樹脂と,ビニル樹脂,
クマロン樹脂などの重合樹脂がある。 

resin 

2024 

硝酸セルロース 

セルロースの硝酸エステル。 

cellulose nitrate,  
nitrocellulose 

2025 

シリコーン樹脂 

有機シリコーン重合体又はその変性品を主成分とするシロキサ
ン基を含む合成樹脂。 

silicone resin,  
silicone resins,  
silicone modified 
 resin 

2026 

水溶性ゴム 

植物に起源をもつ,水中で粘度の高いコロイド溶液を与える重
合物。 

備考 “ゴム”という言葉は伝統的に化石樹脂にも,また,

水に不溶なそれ以外の天然産物にも使われてきた
が,反対が強い。 

gum, water-soluble 

2027 

水溶性樹脂 

分子内に親水基を多くもつ樹脂状化合物及び塩基性中和物の重
合体で水に溶解するもの。天然樹脂と合成樹脂とがある。硬化
性の合成樹脂は,水性塗料の塗膜形成要素として使われる。縮
合,重合などで親水基が失われて高分子化すれば硬化して水不
溶性になる。 

water-soluble resins 

2028 

スタンド油 

乾性油を加熱重合して作った粘度の高い油。主に,油ワニスの
塗膜形成要素として用いる。原料油は,主にあまに油で,きり
油などを混ぜることがある。 

stand oil,  
bodied oil 

2029 

スチレン樹脂 

スチレンの重合又は他のモノマー類との共重合によって得られ
る合成樹脂。 

styrene resin,  
styrene resins 

2030 

スチレン化アルキド
樹脂 

スチレンで変性したアルキド樹脂。速乾塗料の塗膜形成要素と
して用いる。 

styrenated alkyd 

2031 

セラック 

ラック虫 (Taccardia Lacca) が,ある種の植物に寄生して出した
分泌物の塊を採取して精製した樹脂状物質。エチルアルコール
に溶け,セラックニスの塗膜形成要素として用いる。JIS K 5909
参照。 

shellac,  
orange shellac 

2032 

大豆油 

大豆から採取した脂肪油。通常半乾性油の区分に入れられる。 soybean oil,  

soya bean oil 

2033 

脱水ひまし油 

ひまし油を化学的に脱水して作った乾性油。脱水反応で共役二
重結合ができ,きり油の代用になる。 

dehydrated castor oil 

2034 

天然油 

天然物から採取した脂肪油。主成分は脂肪酸のグリセリンエス
テル。乾燥性の程度によって,乾性油・半乾性油・不乾性油に

natural oil 

background image

23 

K 5500 : 2000  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

分ける。乾燥性の目安として,よう素価が用いられる。よう素
価130以上を乾性油,130〜100を半乾性油,100以下を不乾性
油ということがあるが,明確な区分の定義はない。(ASTMで
は,区分の定義はないとしている。) 

2035 

天然樹脂 

樹木又は虫類から分泌されてできた,主に塊状のもの,又はこ
れらが地中に埋もれて半化石状態になったものの総称。ロジン,
セラック,ダンマル,コーパル,こはくなど。 

natural resin 

2036 

トール油 

亜硫酸パルプの廃液から採った油状の物質。脂肪酸エステルと
樹脂酸エステルとを含む。塗料用には,加工・分離によって脂
肪酸を主成分とした製品が主に使用される。 

tall oil 

2037 

煮あまに油 

あまに油を原料とするボイル油。JIS K 5421参照。 

boiled linseed oil 

2038 

熱可塑性 

熱を加えれば軟らかくなり,冷却すれば硬くなることを繰り返
す性質。 

thermoplastic,  
thermoplasticity 

2039 

熱硬化性 

樹脂などが,加熱すれば硬化して不溶性・不融性になり,元の
軟らかさには戻らない性質。 

thermosetting 
 property,  
thermosetting 

2040 

半乾性油 

乾性油ほど速くはないが,空気中で乾燥する性質のある脂肪油。
一般によう素価100〜130のもの。大豆油など。 

semidrying oil 

2041 

ビチューメン 

元来は,色,硬度,揮発性など不定の天然炭化水素化合物の総
称。現在では,石油化学工業・石炭化学工業でできるタール・
アスファルト・ピッチも含めた黒又は黒褐色の液状ないし樹脂
状の物質の総称。大部分は二硫化炭素に溶ける。 

bitumen 

2042 

ヒドロキシル価 

原料1g中のヒドロキシ基に対応する水酸化ナトリウムのmg
数。試料中の水酸基 (-OH) をアセチル化して,アセチル化に要
した酢酸を中和するのに要する水酸化カリウムの量を,試料1g
に対するmg数で表したもので,試料中のOH基の含有量を示
す尺度。アセチル化には各種の試薬が使用されるが,通常ピリ
ジンと無水酢酸混合物が使用され,アセチル化前後の酸濃度の
差を滴定することによって測定される。 

hydroxyl value 

2043 

ビニル樹脂 

ビニル基を含むモノマー類の重合によって得られる合成樹脂。 

備考 スチレン,アクリル,酢酸ビニルなどの樹脂は,そ

れぞれ該当するモノマーから同じ方法で作られる。 

vinyl resin,  
vinyl resins 

2044 

ひまし油 

ひまの種子から採った不乾性油。リシノール酸のグリセリンエ
ステルが主成分。 

castor oil 

2045 

フェノール樹脂 

各種のアルデヒド,特にホルムアルデヒドと,フェノール及び
その同族体又は誘導体との縮重合によって作られる合成樹脂。 

phenolic resin,  
phenolic resins 

2046 

不乾性油 

液状の脂肪油で,空気中で乾燥しないもの。よう素価100以下
のもの。ひまし油,つばき油,なたね油,オリーブ油など。 

nondrying oil 

2047 

不けん化物 

油脂,ろうなどのような,主成分がエステルである物質を,ア
ルカリ溶液で加水分解したときに,けん化されないで残る物質。
多くは炭化水素化合物。JIS K 5601-2-4参照。 

unsaponifiable matter 

2048 

不飽和ポリエステル
樹脂 

ポリマー鎖の中に後で架橋ができるような炭素−炭素二重結合
によって特徴付けられているポリエステル。 

unsaturated 
 polyester resin 

2049 

ブローンアスファル
ト 

ストレートアスファルトに加熱しながら空気を吹き込んで作
る。防水用,電気絶縁用,耐薬品用などの黒ワニスに用いる。 

blown asphalt 

2050 

変性天然樹脂 

天然樹脂を適切な化学反応で部分的に変えたもの。 

modified natural 
 resin 

2051 

ボイル油 

乾性油・半乾性油を加熱し,又は空気を吹き込みながら加熱し
て,乾燥性を増進させて得た油。JIS K 5421参照。 

boiled oil 

2052 

ポリウレタン樹脂 

多官能イソシアネート類と反応性ヒドロキシル基をもつ化合物polyurethane resin,  

background image

24 

K 5500 : 2000  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

との反応によって作られる合成樹脂。 

polyurethane resins 

2053 

ポリエステル樹脂 

多塩基酸と多価アルコールとの縮重合によって作られる合成樹
脂。 

備考 この樹脂は,その構造によって分類される。例えば,

飽和及び不飽和ポリエステル樹脂。 

polyester resin,  
polyester resins 

2054 

やし油 

コプラやしの実から採取した固形の不乾性油。 

coconut oil 

2055 

油長 

油変性樹脂,又は油性系ワニスにおいて,含有脂肪酸量をトリ
グリセリドに換算した値を百分率 (%) で表したもの。油長45%
以下を短油,油長45〜58%を中油,58%以上を長油ということ
がある。油ワニスでは,短油,中油,長油をそれぞれ短油ワニ
ス,中油ワニス,長油ワニスという。 

oil length 

2056 

よう素価 

油脂・樹脂に化学的に結合する酸素の量に比例し,不飽和度を
推定するために用いる。試料100gと結合するハロゲンの量を換
算して得るよう素のg数で表す。ウィス法とハンス法とがある。
JIS K 5421参照。 

iodine value,  
iodine number 

2057 

ロジン 

生松やに,又は松の木のくずを水蒸気蒸留して得た物質を,更
に蒸留して,テレビン油を流出分離したときの樹脂状の残留物。
主成分はアビエチン酸。JIS K 5902参照。 

rosin,  
colophonium 

d) 顔料及びその性質 (2201〜2255) 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

2201 

亜鉛華 

酸化亜鉛を主成分とする白顔料。JIS K 5102参照。 

zinc oxide 

2202 

亜鉛末 

金属亜鉛を主成分とする灰色の粉末。さび止め顔料として用い
る。 

zinc dust 

2203 

アグリゲート 
凝集体 

通常の塗料又はインキ製造工程中に破壊されないほど互いに強
く結合した顔料粒子の集合体。また,分散系の中での粒子の凝
集状態で,一次粒子が互いに面接触をして二次粒子を形成して
いて,強い機械力でないと再分散しにくい凝集状態をいう。 

aggregate 

2204 

アグロメレート 
軟凝集体 

通常の塗料又はインキ製造工程中に破壊される一次粒子,アグ
リゲート又はその両者の混合物の集合体。また,分散系の中で
一次粒子が結合し二次粒子に凝集している状態で,一次粒子が
互いに点又は線接触をしていて,機械力によって比較的容易に
再分散するような状態をいう。 

agglomerate 

2205 

亜酸化鉛 

金属鉛と一酸化鉛との中間の組成をもつ鉛の酸化物。灰黒色の
粉末で,空気中で酸化しやすい。さび止め顔料として用いる。 

lead suboxide 

2206 

アルミニウム顔料 

金属アルミニウムのりん片状の粉末及びその粉末をミネラルス
ピリットなどに分散してペースト状にしたもの。アルミニウム
ペイント,さび止めペイント,メタリックエナメルなどに顔料
として用いる。塗膜形成時に塗料の膜の上層に層状に浮かぶも
の(リーフィング形)と,浮かばないもの(ノンリーフィング
形)とがある。JIS K 5906参照。 

alumin(i)um pigment,  
alumin(i)um powder,  
alumin(i)um paste 

2207 

一酸化鉛 

PbOの組成をもつ鉛の化合物。うす黄色の粉末。黄鉛・鉛ドラ
イヤーの原料として用いる。JIS K 1456参照。 

lead monoxide,  
litharge 

2208 

雲母状酸化鉄顔料 

本質的に酸化鉄 (III) (Fe2O3) からなる精製鉱物(光を反射する
ヘマタイトとしても知られている。)又は製造された製品。色は
グレーでメタリックつやがあり,多少薄片状を呈している。 

micaceous iron oxide 
 pigment 

2209 

塩基性顔料 

金属の酸化物を主成分とする塩基性の粉末。酸価の高い油,油
ワニスなどと反応して金属石けんを作る性質があり,油性塗料
の塗膜を硬化させる効果が大きい。亜鉛華,鉛丹,鉛白など。 

basic pigment 

2210 

塩基性クロム酸鉛 

クロム酸鉛と水酸化鉛とが結合したと考えられる化合物。赤黄
色の粉末で,さび止め顔料として用いる。 

basic lead chromate 

background image

25 

K 5500 : 2000  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

2211 

塩基性炭酸鉛 

炭酸鉛と水酸化鉛とが結合したと考えられる化合物。白い粉末
で鉛白の主成分。 

basic lead carbonate,  
basic carbonate white 
 lead 

2212 

鉛丹 

四三酸化鉛を主成分とする朱顔料。さび止め顔料として用いる。
JIS K 5108参照。 

red lead 

2213 

鉛白 

塩基性炭酸鉛を主成分とする白顔料。JIS K 5103参照。 

white lead 

2214 

黄鉛 

クロム酸鉛を主成分とする黄色顔料。5G, 10Gの順に青味を帯
び,R, 5Rの順に赤味を増す。5G, 10Gは硫酸鉛を含み,R, 5R
は塩基性クロム酸鉛を含み,Gは通常どちらも含まない。JIS K 
5110参照。 

chrome yellow 

2215 

オーカー 

鉄鉱石が風化したものを含む黄色の土顔料。合成法による鉄黄
が多用され,これを合成オーカーと称することがある。 

ochre 

2216 

カオリン 

長石が風化してできた土類。含水けい酸アルミニウムを主成分
とし,体質顔料として用いる。 

kaoline,  
kaolinite 

2217 

カーボンブラック 

ガス状又は液状の炭化水素を不完全燃焼又は熱分解して作る。
塗料用,インキ用,ゴム用などがある。原料の種類,燃焼,分
解の条件などで粒子の大きさ及び性質が異なる。炉壁に炎を触
れさせて作ったものをチャンネルブラック・ガスブラックとい
い,密閉したレトルトの中又は炉の中で不完全燃焼させて作っ
たものをファーネスブラックといい,予熱した炉の中で分解し
て作ったものをサーマルブラックという。JIS K 5107参照。 

carbon black 

2218 

乾き色(顔料の) 

顔料が粉末状のときの色。 

備考 dry colourは,白以外の黒を含む有色顔料を説明する

のに用いられる用語 (BS)。 

dry colo(u)r of 
 pigment 

2219 

顔料 

一般に水や溶剤に溶けない微粉末状で,光学的,保護的又は装
飾的な性能によって用いられる物質。無彩又は有彩の,無機又
は有機の化合物で,着色,補強,増量などの目的で塗料,印刷
インキ,プラスチックなどに用いる。屈折率の大きいものは隠
ぺい力が大きい。 

備考 特殊な場合には,例えば,防せい顔料では,ある程

度の水溶性が必要とされることがある。 

pigment 

2220 

吸油量 

顔料を液体と機械的に練り合わせて堅いペースト状にするため
に必要な油の量。ペイント,エナメルペイントなどを作るとき
に,個々の顔料を練り合わせるのに必要なボイル油,ワニスな
どの量を知るために重要であり,顔料の粒度,表面積の大小の
知見にも役立つ。通常は,顔料100gに対する煮あまに油(又は
精製あまに油)のml数又はg数で表す。JIS K 5101参照。 

oil absorption,  
oil absorption value 

2221 

クレー 

水和けい酸アルミニウムを主成分とする鉱物質の粉末。体質顔
料として用いる。原土の種類・分級・精製の程度によって品質
が異なる。 

clay 

2222 

群青 

白土,硫黄,炭酸ナトリウムなどを原料とし,粉砕・混合・焼
成して作った青顔料。古くは,るり石を粉砕して作った。JIS K 
5112参照。 

ultramarine blue 
 pigment 

2223 

けい石粉 

けい石を粉砕して作った粉末。酸やアルカリに侵されにくい。
目止め顔料,研磨材などに用いる。 

silica 

2224 

黒鉛 

天然産又は人工の炭素単体の粉末。六方晶形又は無定形。鉛筆,
塗料などに用いる。 

graphite 

2225 

ご粉 

貝がらを水洗,粉砕,水ひ(簸)して作った白い粉末。主成分
は炭酸カルシウム。 

gohun 

2226 

紺青 

ヘキサシアノ鉄 (II) 酸鉄 (III)(フェロシアン化第二鉄)を主成iron blue pigment,  

background image

26 

K 5500 : 2000  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

分とする青顔料。JIS K 5113参照。 

Milori blue,  
Prussian blue 

2227 

さび止め顔料 

金属にさびが発生するのを防止する機能をもつ顔料。 

備考 単なる遮断機能の作用ではなく,化学的及び/又は

電気化学的に金属の腐食を抑制又は防止する機能を
もつ顔料をいう。ほとんど又は全くさび止め効果の
ないべんがらに対して,鉛丹及びクロム酸亜鉛は,
さび止め顔料の例である (BS)。 

inhibitive pigment,  
rust preventing 
 pigment,  
rust inhibiting 
 pigment 

2228 

酸化鉄顔料 

酸化鉄を着色成分とする顔料。べんがら,鉄黄,酸化鉄粉など
がある。また,薄片状で金属光沢をもつグレーのものもある。 

iron oxide pigment 

2229 

酸化鉄粉 

三酸化二鉄を主成分とする赤褐色ないし暗紫色の顔料。硫化鉄
鉱の焼きかすなどから作る。 

brown iron oxide 

2230 

シアナミド鉛 

PbCN2を主成分とするさび止め顔料。 

lead cyanamide 

2231 

重質炭酸カルシウム 石灰石を微粉砕して風ひ(簸)又は水ひ(簸)して作る。体質

顔料として用いる。 

whiting,  
limestone powder 

2232 

ジンククロメート 

クロム酸亜鉛を主成分とするさび止め顔料。塩基性クロム酸亜
鉛カリウム [K2CrO4・3ZnCrO4・Zn (OH)2・2H2O] を主成分とする
ものと,四塩基性クロム酸亜鉛 [ZnCrO4・4Zn (OH)2] を主成分
としアルカリ金属を含まないものとがある。亜鉛黄ともいう。
JIS K 5114参照。 

zinc chromate,  
zinc yellow 

2233 

染料 

溶解したとき,その塗料に所期の色を与える天然又は合成の物
質。 

dyestuff 

2234 

体質顔料 

使用するビヒクルに不溶のつぶ状又は粉状で,塗料・塗膜のあ
る種の改質を目的として配合される,通常は屈折率が小さい
(1.7以下の)顔料。炭酸カルシウム,タルク,バライト粉など。 

extender,  
filler,  
extender pigment 

2235 

タルク 

滑石を粉砕して作った体質顔料。へん平状のものが多い。水和
けい酸マグネシウムに近い組成。 

talc 

2236 

地の粉 

土性顔料の一種。けい酸アルミニウムを主成分とし,酸化鉄を
少量含む。主に漆下地を作るのに用いる。 

zinoko 

2237 

着色顔料 

塗料の色づけなどに用いる顔料。 

colo(u)r pigment 

2238 

沈降炭酸カルシウム 石灰石を焼成して生石灰を作り,水に分散させて石灰乳とし,

焼成のときに発生した二酸化炭素を反応させ,沈降させて作る
か,副産物である塩化カルシウム溶液と炭酸ナトリウム溶液と
を反応させ,沈降させて作った白い粉末。体質顔料として用い
る。 

precipitated calcium 
 carbonate 

2239 

沈降硫酸バリウム 

重晶石を還元して作った硫化バリウムの水溶液に硫酸ナトリウ
ム溶液を加えて反応させて作った白い粉末。体質顔料として用
いる。JIS K 5115参照。 

precipitated barium,  
sulfate,  
blanc fixe 

2240 

鉄黄 

αFeO・OHを主成分とする黄色顔料。硫酸鉄 (II) 溶液を加水分

解するか,アルカリで中和して作る。 

yellow iron oxide,  
yellow iron oxide 
 pigment 

2241 

鉄黒 

四酸化三鉄を主成分とする黒顔料。 

black iron oxide 

2242 

との粉 

酸化鉄を含んだ粘土を水ひ(簸)して作った体質顔料。日本特
有のもの。塗装下地剤を作るのに用いる。 

tonoko 

2243 

二酸化チタン 
チタン白 

二酸化チタンを主成分とする白顔料。結晶形によって,アナタ
ース形 (anatase) とルチル形 (rutile) とがある。塗料用のルチル
形は,分散性・塗膜の耐候性の改善のために表面被覆処理した
ものが主に使用される。JIS K 5116参照。 

titanium dioxide,  
white titanium 
 pigment 

2244 

ぬれ色 

顔料が液体でぬれているときの色。 

備考 乾燥塗膜が水などでぬれたときの色をいうこともあ

wet colo(u)r 

background image

27 

K 5500 : 2000  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

る。 

2245 

白亜 

寒水石の粉末。主成分は炭酸カルシウム。水ひ(簸)して作っ
たものは,寒水クレーという。体質顔料として用いる。 

whiting 

2246 

バライト粉 

重晶石の粉末。主成分は硫酸バリウム。体質顔料として用いる。
JIS K 5115参照。 

barytes 

2247 

ふるい残分 

試験用ふるいでふるったときに,通過しないでふるいに残るも
のの,全体に対する割合。JIS K 5101, JIS Z 8801参照。 

residue on sieve 

2248 

分散 

一つの相を作っている物質の中に他の物質が微粒状になって散
在している現象。 

dispersion 

2249 

分散度 

ミルベース中の,又は塗料中の最大粒子の大きさに関連する用
語。規定の試験条件の下で,標準ゲージで製品中のはっきりし
た固形粒子が容易に認められる溝の深さを示す数値の読みで表
す。JIS K 5600-2-1参照。 

fineness of grind 

2250 

べんがら 

酸化鉄 (III) を主成分とする顔料。黄味がかった赤から紫まで
の色相をもつものがある。JIS K 5109参照。 

red iron oxide 

2251 

見掛け比容 
見掛け密度 

単位質量の顔料を落下して自然にたい積又はタップしたときに
示す見掛けの容積(又は見掛けの密度)。見掛け比容はml/gで
表し,見掛け密度はg/mlで表す。見掛け比容はかさ,見掛け密
度はかさ比重のことをいう。JIS K 5101参照。 

備考1. BS 2015ではタップした見掛け密度,見掛け比容を

それぞれ “bulk density”, “bulking volume” といい,
タップしていない見掛け密度を “apparent density” 
と区分している。 

2. ASTMでは,見掛け比容を “bulking value” とい

い,lb/Galで表している。 

apparent specific 
 volume,  
apparent density 

2252 

有機顔料 

有機物を発色成分とする顔料。 

organic colo(u)r,  
organic pigment 

2253 

リサージ 

一酸化鉛を主成分とする粉末。JIS K 1456参照。 

litharge 

2254 

リトポン 

硫化亜鉛と硫酸バリウムの混晶と考えられる白顔料。通常,硫
化亜鉛を27%以上含む。硫化亜鉛の含有量が多いほど隠ぺい力,
着色力が大きい。JIS K 5105参照。 

lithopone pigment,  
lithopone 

2255 

リーフィング 

りん片状の顔料を含む塗料を塗ったとき,塗膜形成時に,その
顔料片が平行して重なり合って塗料の膜の表層に配列する現
象。リーフィング形アルミニウム粉をワニスと混合して作るア
ルミニウムペイントでは,この現象が顕著で,塗面は,連続し
た輝いた金属膜のように見える。リーフィングは,顔料とビヒ
クルとの両者の性質の相互作用によって,塗膜形成時に起こる。 

leafing 

e) 溶剤及びその性質 (2401〜2414) 

番号 

用語 

定義 

対応英語 

2401 

アニリン点 

炭化水素系溶剤の溶解性を表す数値の一種。試料を等容積のア
ニリンと混合して冷やしたとき,互いに溶解し合えなくなって
濁りが見え始めたときの温度で表す。JIS K 2256参照。 

aniline point 

2402 

アルコール系溶剤 

溶剤として用いるアルコール類の総称。エタノール,1−ブタノ
ール,2−プロパノールなど。 

alcohols (solvent) 

2403 

エステル系溶剤 

溶剤として用いるエステル類の総称。酢酸エチル,酢酸ブチル
など。 

esters (solvent) 

2404 

エーテル系溶剤 

溶剤として用いるエーテル類の総称。ジブチルエーテル,エチ
レングリコールモノブチルエーテルなど。 

ethers (solvent) 

2405 

希釈剤 

それ自体溶解力のある溶剤ではないが,溶剤と併用して悪影響
なく使用できる,単一又は混合された揮発性液体。 

diluent (solvent) 

background image

28 

K 5500 : 2000  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

対応英語 

2406 

ケトン系溶剤 

溶剤として用いるケトン類の総称。2−ブタノン,メチルイソブ
チルケトン,シクロヘキサノンなど。 

ketones (solvent) 

2407 

混合アニリン点 

炭化水素系溶剤の溶解性を表す数値の一種。体積でアニリン2,
試料1,n−ヘプタン1の割合で混合して冷やしたとき,互いに
溶解し合えなくなって濁りが見え始めたときの温度で表す。JIS 
K 2256参照。 

mixed aniline point 

2408 

脂肪族炭化水素系溶
剤 

溶剤として用いる脂肪族炭化水素の総称。ミネラルスピリット,
灯油など。 

aliphatic 
 hydrocarbons 
 (solvent) 

2409 

助溶剤 

それ自体は塗膜形成要素を溶解する性質はないが,溶剤に加え
ると溶剤単独のときより溶解力が大きくなる性質のある蒸発性
の液体。ニトロセルロースラッカーではアルコール類が助溶剤
として使われる。 

co-solvent 

2410 

灯油 

石油原油を分留して得た揮発性の液体。引火点40℃以上,蒸留
性状95%,留出温度270℃以下又は300℃以下。油性塗料の希
釈剤として用いることがある。JIS K 2203参照。 

kerosene,  
kerosine 

2411 

芳香族炭化水素系溶
剤 

溶剤として用いる芳香族炭化水素の総称。トルエン,キシレン
など。 

aromatic 
 hydrocarbons 
 solvent 

2412 

ミネラルスピリット 原油を分留して得た溶剤の一種。引火点30℃以上,蒸留試験で

50%留出温度180℃以下,終点205℃以下。JIS K 2201参照。 

mineral spirits,  
petroleum spirits 

2413 

溶剤 

バインダーを十分に溶解し,所定の乾燥条件で揮散する単一又
は混合された液体。狭義では,バインダーの溶媒をいい,ほか
に助溶剤,希釈剤がある。本来は,蒸発速度の大小によって区
分するが,沸点の高低によって,高沸点溶剤・中沸点溶剤・低
沸点溶剤に分けることもある。 

solvent 

2414 

溶剤平衡 

溶剤の混合物が,溶解しているすべての溶質に対して,蒸発の
全過程を通して,溶解性の均衡性を保っている状態。溶解性の
均衡が保たれれば,蒸発しつくした後も溶質相互間に析出など
が起こらず,塗膜は正常に形成される。 

solvent balance 

f) 

塗料補助剤,塗装補助剤及びそれらの性質 (2601〜2628) 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

2601 

アルコールステイン 木材用のアルコール性着色剤。染料をアルコール系溶剤に溶か

して作る。木材の透明塗装の際に用いる。 

spirit stain,  
sprit stains,  
alcoholic stain 

2602 

オイルステイン 

木材用の油性着色剤。油溶性の染料をミネラルスピリットなど
に溶かして作る。木材の透明塗装の際に用いる。 

oil stain 

2603 

界面活性剤 

液体に溶け,界面に吸着して界面の性質を変える物質。塗料で
は分散,湿潤,泡消しなどを助長するのに用いる。JIS K 3211
参照。 

surface active agent,  
surfactant 

2604 

可塑剤 

乾燥した膜に伸び・タフネス・たわみ性を与えて塗膜の性能を
向上させるために塗料に添加される物質。塗膜形成要素と相容
性のある不揮発性又は難揮発性の液体又は固体の物質を加え
る。主に,揮発乾燥性塗料の製造に用いる。JIS K 6900参照。 

plasticizer 

2605 

皮張り防止剤 

塗料が容器の中で空気との接触面に皮を張るのを防ぐために用
いる塗料用の添加剤。主として酸化防止剤。通常,揮発性のも
のが使用される。 

anti-skinning agent,  
antiskinning agent 

2606 

顔料分散剤 

ビヒクルの中で顔料の表面に吸着されて,顔料のビヒクルに対
する湿潤性を増して顔料の分散性を助長する薬剤。JIS K 3211
参照。 

dispersing agent,  
dispersant 

background image

29 

K 5500 : 2000  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

2607 

希釈性 

シンナーが所定の塗料を溶解する性質。希釈性を調べるには,
試料と見本品について,等体積のクリヤラッカー又はワニスを
薄めたもので塗膜を作り,見本品の場合と比べて,塗膜に悪影
響がなければ希釈性は劣らないとする。 

dilution stability 

2608 

硬化剤 

塗料の硬度の増進又は硬化反応を促進若しくは制御するために
用いられる橋かけ剤,樹脂,その他の変性剤。 

備考 常温硬化形塗料では,エポキシ樹脂塗料におけるア

ミンアダクト及びポリアミド樹脂,ポリウレタン樹
脂塗料におけるポリイソシアネート類は,架橋反応
によって硬化する硬化剤の代表的な例である。また,
酸硬化形アミノ樹脂塗料における有機酸又は無機酸
などの酸触媒,不飽和ポリエステル樹脂塗料の過酸
化物(重合開始剤)とナフテン酸コバルト(促進剤)
なども硬化剤ということがある。 

hardener,  
curing agent 

2609 

酸化防止剤 

酸化による塗膜の老化を防ぐために用いる物質。また,貯蔵中
に塗料の酸化を防ぎ,若しくは塗装後の乾燥を遅らせる物質を
いい,又は酸素が他の酸化しやすい物質と反応するのを防ぐ物
質で,その過程で多くはその物質自体は酸化する (BS)。 

antioxidant,  
oxidation inhibitor 

2610 

シンナー 

主にコンシステンシーを小さくする目的で,塗装の際に塗料に
加える単一又は混合された所定の乾燥条件で蒸発する液体。う
すめ液ともいう。 

thinner 

2611 

水性ステイン 

木材用の水性着色剤。染料を水に溶解又は分散して作る。透明
塗装の際に用いる。 

water stain,  
water-based stain 

2612 

水性目止め剤 

水溶性の木材用目止め剤。水性のビヒクルで充てん顔料・着色
顔料を練り合わせて作る。 

water base filler 

2613 

ステアリン酸亜鉛 

ステアリン酸の亜鉛石けん。顔料の分散剤・沈降防止剤として
ペイント類の製造に,塗膜を研ぎやすくするためにサンジング
シーラーの製造に,それぞれ用いる。 

zinc stearate 

2614 

ステアリン酸アルミ
ニウム 

ステアリン酸のアルミニウム石けん。顔料の分散剤・沈降防止
剤として塗料の製造時に加える。 

alumin(i)um 
 stearate 

2615 

ステイン 

素地にしみ込ませて色を付けるための材料。主に木材着色剤を
いう。染料などを溶剤に溶かしたものが多い。少量のバインダ
ーを配合することもある。溶剤の種類によってアルコールステ
イン,オイルステイン,水性ステインなどがある。これを塗付
したとき,木地,木目は透けて見えるが,素地の色はマホガニ
ー,チェリー,オークなど,他の任意の材質の色調に変えるこ
とができる。また,化学薬品の腐食性を利用した着色料もあっ
て,薬品の種類によって酸ステイン,アルカリステインなどと
いう。 

stain 

2616 

促進剤 

塗料に少量添加して反応,例えば,架橋反応を促進する物質。 accelerator 

2617 

つや消し剤 

塗膜のつやを減少させるために塗料に加える材料。 

flatting agent 

2618 

添加剤 

塗料に少量添加して,その性質の一つ若しくはそれ以上を改善
又は変性する物質。 

additive 

2619 

ドライヤー 

通常,有機金属化合物で有機溶剤及びバインダーに可溶,酸化
乾燥する塗料の乾燥過程を促進するために添加する化合物。主
成分は鉛,マンガン,コバルトなどの金属石けん。液状ドライ
ヤー,のり状ドライヤーなどがある。 

備考 水可溶性の乾燥剤も存在する。 

drier,  
siccative 

2620 

流れ止め剤 

塗装したとき,塗膜にたるみを生じる傾向を減少させるために
塗料に配合する物質。塗料に適切な流展性を与える増粘剤が多

antisagging agent,  
antisag agent,  

background image

30 

K 5500 : 2000  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

く用いられ,溶剤形塗料には有機ベントナイト,金属石けん,
ホワイトカーボン,脂肪酸アマイドなどが,水系塗料にはベン
トナイト,ポリビニルアルコール,メチルセルロース,カルボ
キシセルロース,ヒドロキシエチルセルロースなどが用いられ
る。 

antirunning agent 

2621 

ニトロセルロース溶
解性 

ラッカーシンナーのラッカーに対する溶解性の試験の一種。塗
料用の硝酸セルロースを溶解する性能を調べて判定する。JIS K 
5538参照。 

solubility for 
 nitrocellulose 

2622 

フィラー 

塗装の前に表面の小さな欠陥を除き,及び/又は平滑で均一な
平面を作るために用いられるペースト状コンシステンシーをも
つ製品。ストッパーの項参照。 

備考 フィラーという用語は体質顔料と同義にも用いる。 

filler 

2623 

ポリシングコンパウ
ンド 

塗膜を磨いてつやを出すための材料。 

polishing compound 

2624 

目止め剤 

木材の導管のくぼみを埋め,なお,上塗り塗料がその部分に吸
い込まれるのを防止するための塗料補助材料。 

wood filler 

2625 

木材目止め剤 
ウッドフィラー 

木材の目止めに用いる塗装補助材料。 

wood filler 

2626 

ラッカーシンナー 

ラッカー類の希釈に適する透明・揮発性の液体で,硝酸セルロ
ース・樹脂の溶剤に希釈剤を混合して作る。JIS K 5538参照。 

lacquer thinner 

2627 

リターダー 

ラッカー類の塗装の際の塗膜のかぶり防止の目的で,ラッカー
シンナーに混合して用いる。透明・遅揮発性の液体で,硝酸セ
ルロースを溶解する高沸点溶剤を主な原料として作る。JIS K 
5538参照。 

retarder,  
retarder solvent 

2628 

リムーバー 

塗膜をはがすために用いる材料。 

paint remover 

g) 塗料の塗り方,塗装の素地,素地調整及びそれらの材料並びに機器 (3001〜3091) 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

3001 

糸さび 
糸状腐食 

主に,塗料又は油脂などで被覆した金属表面に,糸状に進行す
る腐食。一般に,金属の塗装されていない端面から,又は塗膜
の部分的に傷の付いた場所から始まる。 

備考 一般に,糸さびは,長さや成長する方向が不規則で

あるが,ほぼ平行に大体同じ長さに成長する。 

filiform corrosion 

3002 

ウエットオンウエッ
ト塗り 

先に塗った塗膜層が乾燥する前に次の塗膜層を塗り重ね,複合
層を一つの膜として乾燥する方法。 

wet-on-wet 
 application,  
wet-on-wet coating 

3003 

上塗り 

下地塗膜の上に又は直接素地に上塗り用の塗料を塗る行為。 

over coating,  
finishing 

3004 

エアレススプレーガ
ン 

空気吹付けによらないで,塗料自体に圧を掛けてノズルから塗
料を霧状に吹き出して塗る器具。JIS B 9809参照。 

airless spray gun 

3005 

エアレススプレー塗
り 

塗料に圧力を掛けて強制的にノズルから噴出させて塗装する方
法。 

airless spraying,  
airless spray 
 application 

3006 

エッチング 

塗装前に化学薬品によって金属表面を荒らす方法。 

備考1. 酸性溶液によって,さび及び/又はミルスケール

を除去する処理,及びstainingと同様な木材の着色
のための特殊な処理をいう。 

2. 広い意味では,何らかの侵食作用によって,表面

から材料を除去することの総称。化学研磨,電解
研磨,イオンエッチング,熱エッチングなどが含
まれる。工業的には与えられたパターンに一致さ

etching 

background image

31 

K 5500 : 2000  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

せて,材料を化学的又は電気化学的に除去するこ
とをいうことがある。転じて,金属表面を食刻す
ることから,腐食のことをいうこともある。 

3007 

エフロレセンス 

コンクリート面などが白く粉を吹いたようになる現象。白華と
もいう。この白い粉がコンクリート面に塗った塗膜の表面にま
で吹き出すと,美観を損ねるので,塗装前にシーラーを塗って
これを防ぐ必要がある。また,結晶性化合物が大気にさらされ
て,結晶水を失い粉末状になることをいう。風化,風解ともい
う。 

efflorescence 

3008 

遠心除滴 

浸し塗りのとき,物体を塗料に浸して引き上げた後,振り回し
て遠心力で余分の塗料を除き取る操作。 

centrifugal detearing,  
whirling 

3009 

火炎清浄 
フレームクリーニン
グ 

金属の表面に高温の還元炎を吹き付け,ミルスケール,さびな
どを浮き上がらせた後,できるだけ手作業又は機械的清浄操作
によって,表面を清浄にする方法。JIS Z 0103参照。 

flame cleaning 

3010 

化学的前処理 

塗料の塗装前に表面に施されるすべての化学的方法をいう一般
用語。 

備考 例えば,クロメート処理,りん酸塩処理の項参照。 

chemical pretreatment 

3011 

ガソリン研ぎ 

塗膜にガソリンを付けながら研磨材で研ぐ方法。 

wet sanding with 
 gasoline 

3012 

カッティングイン 

あらかじめ決めた線まで塗料をはけで塗装する方法。 

備考 ガラスを汚さずに窓枠に塗料を塗装することが一つ

の例である。 

cutting-in 

3013 

カーテン[フロー]
コーテイング 

還流される塗料が,カーテン状に流下する中に,連続的に被塗
物を水平に通過させることによって塗料を塗装する方法。主に
平板の塗装に用いる。 

curtain coating 

3014 

から研ぎ 

塗膜に水,ガソリンなどを付けないで,研磨材だけで研ぐ方法。 dry sanding 

 dry rubbing 

3015 

生地 

木材,コンクリート,鋼材などの塗装にかかる前の物体。主に
表面についていう。素地,下地の項参照。 

original surface,  
surface to be coated,  
substrate,  
ground,  
original substrate 

3016 

生地ごしらえ 

油取り,さび落とし,穴埋めなど,下塗り塗料を塗るための準
備作業として,生地に対して行う処理。素地調製,下地ごしら
え参照。 

surface preparation 

3017 

グリットブラスト 

鉄,鋼スラグ又はアルミナ(コランダム)のような特殊な材料
を用いるブラスト処理のうちの一つの方法。ブラスト処理の項
参照。 

grit blasting 

3018 

クロメート処理 
クロム酸塩処理 

通常クロム酸及び/又はクロム酸塩からなる溶液を用いて行う
ある種の金属表面の化学的前処理。 

備考 クロメート処理,クロム酸−りん酸系処理などのク

ロム酸(塩)を含む水溶液による化成処理の総称。
慣用的にはクロメート処理を意味することがある。 

a) 亜鉛めっき後のクロム酸系処理 亜鉛は,そのま

までは白色のさびを生成しやすいが,クロメート
処理によって表面にクロム酸亜鉛の繊密な皮膜が
できて防せい力が大きくなる。塩水に対しても強
い耐久力を示す。重クロム酸塩では黄金色に,無
水クロム酸系では虹彩色の光沢ある仕上がりとな
る。 

chromating,  
chromate treatment 

background image

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K 5500 : 2000  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

b) クロム酸塩によるアルミニウムの化成処理 クロ

ム酸塩のほか,ふっ化物などを加えた液に浸液し,
黄金色の繊密な皮膜を作る。クロメートを主な成
分とし,りん酸系処理に比べて防せい力が大きい。
アルミニウムのクロメート処理には,これ以外に
クロム酸−りん酸系処理がある。 

3019 

研磨 
サンディング 

素地をならすために用いられる研削方法。また,次の塗料を塗
る前に,塗面を平らにならすために用いる研磨方法。 

sanding,  
rubbing 

3020 

研磨紙 

塗膜などを研ぐための研磨材料。研磨粒子を紙に付着させたも
の。から研ぎ用の研磨紙と,水研ぎ用の耐水研磨紙とがある。
JIS R 6252, JIS R 6253参照。 

abrasive paper,  
sandpaper 

3021 

コイルコーティング 塗料を連続的に金属コイルに塗装し,塗膜が乾燥してから再び

巻き取られる塗装方法。この方法は,カラー鋼板業界で多く採
用されており,塗装スピードは100m/分と極めて速い。リバー
スロールコーターが主体であるが,ナチュラルロールコーター
も使われている。 

coil coating 

3022 

転がし塗り 

たるの中に物体と塗料を入れて,たるを回転させ,物体が転が
ってこすり合う作用で塗料を塗り付ける方法。小形で数の多い
物を塗るときに用いる。 

rumbling,  
tumbling,  
barreling,  
drum coating 

3023 

さび 

通常は,鉄又は鋼の表面にできる水酸化物又は酸化物を主体と
する化合物。広義では,金属が化学的又は電気化学的に変化し
て表面にできる酸化化合物。 

rust 

3024 

さび度 

清浄作業前の鋼材表面に形成されているさびの程度を説明する
分類。さびの程度は,5段階に分けた写真によって評価する。
JIS K 5600-8-3, JIS Z 0310参照。 

rust grade 

3025 

酸洗い 

鉄素地からミルスケール及び厚いさびの層を除くために,比較
的長い時間,酸性の溶液中に浸して清浄にする処理。エッチン
グの項参照。 

acid pickling,  
pickling 

3026 

サンドブラスト 

金属製品に砂などの研削材を吹き付けて表面のさびを除き清浄
にする操作。ブラスト処理参照。 

sand blasting,  
sand blast 

3027 

清浄度 

ある(素地調整)方法によって得られる清浄仕上げの品質水準
を説明する分類。JIS Z 0310, ISO 8501/1参照。 

preparation grade 

3028 

下地 

塗料を塗るときの面。 

備考 素地も同義で用いられる。 

substrate 

3029 

下地ごしらえ 

ある層を塗るときの,塗り前の処理。下地パテへら付け,研磨
など下地の吸収性を調節したり,でこぼこを修正するなどの工
程。生地ごしらえ,素地調整を参照。 

surface preparation 

3030 

下塗り 

中塗り用塗料や,上塗り用塗料を塗る前に,下塗り用塗料を塗
る操作。 

under coating,  
primer coating 

3031 

実用塗り面積 
実用塗り坪 

実用的な条件の下で規定された方法で1回塗りしたとき,一定
量の塗料で塗ることができる規定の被塗素地の面積。 

備考 通常,m2/l又はm2/kgで表す。 

practical spreading 
 rate 

3032 

蒸気清浄 

蒸気噴流によって金属製品から表面汚染を除去する作用。 

steam cleaning 

3033 

ショットブラスト 

金属製品の表面に鋼粒ショットを吹き付けて,清浄にする工程。
ブラスト処理の項参照。 

shot blasting 

3034 

筋かいばけ 

塗料用のはけの一種。二つに割った柄の先端に毛の束を挟んで,
毛の束の方向が柄に対して約45度になるように取り付けたも
の。すみ及びくぼみを塗るにも都合がよい。毛の束の幅で大き
さを表す。 

sujikai-bake 

background image

33 

K 5500 : 2000  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

3035 

ステンシル塗り 

型紙を使って文字や模様を付ける塗り方。 

stencil application,  
stencilling,  
screen printing 

3036 

スプレーガン 

吹付け塗りに用いるピストル状の器具。圧縮空気を噴出し又は
塗料自体を加圧して,塗料を霧状に噴出させて塗る。後者をエ
アレススプレーガンという。 

spray gun 

3037 

スプレーしぶき 

吹付け塗りのときに,被塗面に付着しないで飛散する余分の塗
料の霧。 

overspray 

3038 

スプレーブース 

吹付け塗りの際に,塗料の飛散を防ぐために用いる囲い。送風
機を備えて塗料の霧及び溶剤の蒸気を吸引して室外に出す。囲
いの内壁に水を流して塗料の付着を防ぎ,吸引気流に水を噴射
して塗料の霧などを流し落とすものが多い。この方式のものを
水洗ブースという。 

spray booth 

3039 

ずんどうばけ 

塗料用のはけの一種。二つに割った柄の先端に毛の束をはさん
で,毛先が柄の延長に向くように取り付けたもの。毛の束の幅
で大きさを表す。 

zundou-bake 

3040 

静電除滴 

浸し塗りの際に物体を塗料に浸して引き上げた後,物体と塗料
受けとの間に静電圧をかけ,静電引力で余分の塗料を除き取る
操作。 

electrostatic 
 detearing 

3041 

静電塗装 
静電塗り 

霧化した塗料粒子と被塗物との間に静電電位差を掛けて,塗料
の霧を被塗物に引き付けて塗る方法。塗料の霧は,回転円盤,
スプレーガンなどで発生させるが,発生源に対する物体の裏側
にも塗料が付着し,塗料の損失が少ないのが特徴。電圧は通常
70〜100kV。 

electrostatic 
 spraying,  
electrostatic coating 

3042 

素地 

塗料が塗装される表面。 

備考 素地は,未塗装表面及び既塗装表面の両者を含む。

生地,下地も同義で用いられる。 

substrate 

3043 

素地調整 

塗装に備えて表面を処理するすべての方法。生地ごしらえ,下
地ごしらを参照。 

備考1. 木部面では,汚れ,異物の除去,打こんの補修,

けば取り,かんな目,逆目の除去,やにの処理,
裂け目,虫穴の充てんなど。金属面では,加工時
にできたうねり,ひずみ,溶接跡の処理,付着し
た油脂類,研削材,金属くず,さびなどの除去。
壁塗りでは,付着した塗材の除去,き裂埋め,し
み抜き,割れ目,くぼみ目などの補修,あく止め,
吸い込み止めなどがある。 

2. JIS Z 0310では,素地調整は,鋼材の表面に防食を

目的とする塗膜が良好に付着するよう,鋼材表面
のミルスケール,さびなど被覆の付着に支障とな
る物質を除去し,また,表面に適切な粗さを与え
る機械的又は化学的処理。また,国内ではこの素
地調整のほかにさまざまの用語,例えば,下地処
理,前処理,生地ごしらえ,ケレンなどが用いら
れる。 

surface preparation 

3044 

大理石塗り 

磨き大理石の外観と肌合いを塗料によって再現する状態。 

marbling 

3045 

たたき塗り 

塗面をたたくようにして塗る塗り方。塗付後直ちに塗面を,ス
チップル用はけで規則的に一様にたたいて,塗膜を平滑になら
し,はけ目,その他のむらを除くために行う。また,粘ちゅう
度の高い塗料を塗付して,乾かないうちに,スチップル用はけ

stipple,  
stippling 

background image

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K 5500 : 2000  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

又はスチップル用ローラを用いて,塗膜の表面に凹凸模様を作
る塗り方をいう。また,塗面に別の色の塗料をはん点状に塗る
塗り方をいうこともある。 

3046 

タックラグ 
粘着布 

研磨作業後,次の塗装前に素地からダストを除去するために用
いられる粘着物質を含浸させた織物。 

tack rag 

3047 

脱脂 

溶剤又は水性洗剤のいずれかを用いて,塗装前に油,グリース
及び類似の物質を表面から除去する操作。 

degreasing 

3048 

たんぽずり 

揮発乾燥性塗料の塗り方の一種。たんぽに塗料を含ませ,円を
描くようにして順々に移動しながら面全体を手早く磨くように
して塗る。塗膜の薄いところには塗料が更に付着し,厚いとこ
ろは,ふき取られるので,平滑に,つやが美しく仕上がる。た
んぽとは,綿を綿布で包んだものをいう。 

備考  “French polish” は,あまに油を潤滑剤として含ませ

たたんぽ(綿を麻布で包んだもの)で仕上げ操作を
行うセラックニスをいう。たんぽずり (French 
polishing) は,本来ラックニス塗装の際に行うつや出
し及び塗面を平滑にするための仕上げ操作である
が,ラッカークリヤーのような揮発乾燥性透明塗料
の仕上げにも適用される。 

pad application,  
padding,  
French polish 

3049 

地肌塗り 

物体の素地に直接塗る工程。素地の過度の吸収及びさびの発生
を防ぎ,素地に対する塗膜層の付着性を増加するなどのために
行う。 

primary coat,  
priming coat 

3050 

チッピング 

手工具又は電動工具を用いて,旧塗膜又はさび及びミルスケー
ル(黒皮)をりん片状に除去する操作。 

chipping 

3051 

デスケーリング 

鋼材又はその他の鉄素地からミルスケール(黒皮)又は層状さ
びを除去する操作。JIS Z 0103参照。 

de-scaling  
scaling 

3052 

デニビング 
つぶの研磨 

目の細かい研磨紙で塗膜の表面に目立つ小粒子を研磨して除く
操作。 

de-nibbing 

3053 

電着塗装 

導電性のある物体を,水に分散した塗料の中に入れ,物体と他
の金属体とが両極になるようにして電流を通し,物体に塗料を
塗る方法。塗料中の塗膜形成要素と顔料とは帯電するので,物
体がそれと反対の極になるように電流の方向を選べば,帯電し
たものは物体に付着し,電荷を失い,付着物は水に非分散性の
被覆層になる。一般には,この後に塗料から引き上げ,水で洗
浄してから焼き付ける。 

electrodeposition,  
electrocoating 

3054 

透明仕上げ 

油ワニス,ラックニス,クリヤラッカー,合成樹脂ワニスなど
を用いて透明な塗膜層を作る塗装方法。主に,木材の生地模様
が透視できるような塗膜層を作る。 

clear finish,  
transparent finish,  
clear coat 

3055 

研ぎおろし 

塗膜又は塗膜層を研磨材で研いで所定の状態まで削り取る作
業。 

備考 BSでは,フェルト又は類似の材料のパッドに極めて

細かい研削剤をつけて,水又は適切な溶剤を潤滑剤
として研ぎおろすことを,フェルト研ぎ (felting 
down) という。 

flatting down,  
felting down,  
flatting 

3056 

塗装 

物体の表面に,塗料を用いて塗膜又は塗膜層を作る作業の総称。
単に塗るだけの操作は“塗り”“塗り付け”などという。 

備考 ISO用語規格では,塗料は “coating material”,塗膜

は “coat” と定義しているが,ここに記載する塗装に
対応する用語は規定されていない。また,BS用語規
格では,同様に “coating material” を塗料, “coat” を

coating,  
application,  
painting,  
finishing 

background image

35 

K 5500 : 2000  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

塗膜とするほか, “coating” を塗装として定義して
いる。しかし,ASTM用語規格では, “coating” は
塗料として,また,塗ることは “paint (vb)”として
定義されている。そのほか,CEDには,塗装の意味
の用語として “application” が記載されている。ここ
では,対応英語は, “coating”, “application” その他を
併記している。 

3057 

塗装系 

塗装される又は既に塗装されている塗料の塗膜層の総称。塗装
の目的・効果を満足するように作った,地肌塗りから上塗りま
での塗り重ね塗膜の組合せを総称する用語。 

備考 塗装系は,通常,乾燥又は硬化に必要な適切な間隔

をおいて,指定の順番で,別々に塗装された複数の
塗膜から構成される。ある種の塗料では,例えば,
ウエットオンウエット吹き付け塗りのような多少と
も連続する塗装工程によって適切な膜厚と隠ぺい性
をもつ塗装系を作ることができる。この場合,塗装
系のどの部分も,上記の意味で別々の塗膜とはいえ
ない (CED)。 

coating system,  
paint system 

3058 

塗装工程 

塗装系を作るための工程。塗装の目的,塗ろうとする物体の素
地,形状,数,用いる塗料の性質,塗装場所の条件などによっ
て,素地の処理,塗料の塗り方,乾燥の方法,塗膜形成後の処
理方法などを選定して,工程を設計する。 

備考 ISO用語規格では, “coating process” は,浸し塗り,

吹付け塗り,ローラーコーティング,はけ塗りなど,
塗料を素地に塗装する過程を説明する一般用語とし
ている。 

painting process,  
coating process 

3059 

流し塗り 

被塗物に塗料を注ぐか又は流し掛けるかのいずれかで塗装し,
次いで過剰な塗料のたれ切りを行う塗装方法。 

flow coating 

3060 

中塗り 

下塗りと上塗りとの中間層として,中塗り用の塗料を塗る操作。
下塗り塗膜と上塗り塗膜との間の付着性の増強,総合塗膜層の
厚さの増加,平らさ又は立体性の改善のために行う。英語では,
目的によって,undercoat, ground coat, surfacer, texture coatなどと
いう。 

intermediate coat 

3061 

塗合わせ 
塗りつぎ 

被塗物の表面全体を1回塗りしているとき,新たに塗付された
領域の隣に次の塗料を塗付する際にその一部を重ね合わせて塗
りつぐ操作,又はその重なりの部分をいう。塗装方法によって,
その意味は多少異なるが,スプレー塗装ではパターンの重なり
といい,膜厚の均一化を図るためには1/3以上の重なりが必要
であるという。 

lap 

3062 

塗装間隔 
塗付け間隔 

塗膜を重ねる作業での,塗りの時間間隔。 

interval between 
 coats 

3063 

塗付け量 

規定の作業条件で,単位面積に規定の厚さの乾燥塗膜を作るの
に必要な塗料の量。一般に,g/m2, ml/m2, 試験では,g/100cm2, 
ml/100cm2で表す。 

備考 塗り面積 (spreading rate) の項参照。 

application rate 

3064 

塗り面積 
塗り坪 

一定量の塗料によって必要な厚さの塗膜を作ることのできる表
面積。通常,m2/l又はm2/kgで表す。JIS K 5600-3-1参照。 

備考 塗り坪には,規定する条件によって,次の種類があ

る。 

1)  practical spreading rate:実用塗り坪 

spreading rate 

background image

36 

K 5500 : 2000  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

  実用的な条件の下で規定された方法で1回塗りした

とき,一定量の塗料で塗ることができる規定の素地
の面積。 

2)  theoretical spreading rate:理論的塗り坪 
  不揮発分の容積から計算される塗り坪。 
3)  natural spreading rate:平均的塗り坪 
  熟練した試験者によって,はけで流れ・たれのない

ように,一様に塗付した場合のウエットフィルム質
量当たりの平均面積又はウエットフィルム容量当た
りの平均面積。 

3065 

はけ 

塗料を塗り付ける器具の一種。獣毛又は合成樹脂製繊維を束ね
て,柄に固定したもの。毛や繊維の束に塗料を含ませ,物体の
表面に触れて移動し,塗料を物体の表面に薄層として塗り付け
る。束の形や角度によって,ずんどうばけ・丸はけ・平はけ・
すじかいばけがあり,用いる毛には,馬毛,やぎ毛,豚毛,う
さぎ毛,たぬき毛,ナイロンなどがある。塗料の試験に用いる
はけは,JIS K 5600-1-6参照。 

brush 

3066 

はけ塗り 

はけで塗料を塗る方法。JIS K 5600-1-6参照。 

brush application,  
brushing,  
brush coating 

3067 

浸し塗り 

塗料を入れた槽の中に被塗物を浸した後引き上げる塗り方。余
分の塗料は滴下して除く。 

dipping,  
dip coating,  
immersion coating 

3068 

拾い塗り 

塗膜のきずの部分などを,部分的に塗って補修する方法。 

touch up,  
bring forward 

3069 

吹付け塗り 

スプレーガンで塗料を微粒化して吹き付けながら塗る方法。JIS 
K 5600-1-1参照。 

spraying,  
spray coating 

3070 

フェザーエッジング 通常,次の塗料を塗り重ねる前に,塗膜の縁を研磨して,その

厚さを次第に薄くする操作。例えば,補修塗りの前に,塗膜の
損傷部のエッジに行う研磨操作など。 

feather edging 

3071 

節止め 

木材塗装で,はじめに節の部分などにセラックニスなどの速乾
不透過性の塗料を塗る操作。樹脂分がしみ出して塗膜層が軟化
されたり,膨れができたりするのを防止するために行う。 

knotting,  
killing 

3072 

ブラスト処理 

処理される表面に高運動量のブラスト研削材を衝突させる方
法。金属製品に防せい防食を目的として塗料などを被覆する場
合に,素地調整のために行われる。研削材に大きな運動エネル
ギーを与えて金属表面に衝突させ,金属表面を細かく切削及び
打撃することによってさび,スケールなどを除去して金属表面
を清浄化又は粗面化させる方法。JIS Z 0310参照。 

abrasive blast- 
 cleaning 

3073 

ブラスト処理用研削
材 

ブラスト処理に用いることを目的とする固形材料。JIS Z 0310, 
JIS Z 0311, JIS Z 0312参照。 

blast cleaning 
 abrasive 

3074 

フラッシュさび 

ブラスト処理後の鉄素地面に短時間に形成される非常に薄いさ
びの層,又は水性塗料を塗装した後に急速に形成されるさび。 

flash rust,  
flash rusting 

3075 

フィリング 
肌直し 

平滑な表面を作るためにフィラーを塗付する操作。 

備考 BS用語規格では, “filling” は,欠陥のある表面に適

切なコンシステンシーの製品を塗付して,乾燥後研
ぎ出して,塗装に適する平滑な表面を作ることをい
う。 

filling 

3076 

フレーム処理 
火炎処理 

塗料のぬれ及び塗膜の付着をよくするために,火炎によってプ
ラスチック材料(ポリエチレンなど)の表面を酸化する前処理

flame treatment 

background image

37 

K 5500 : 2000  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

の方法。 

3077 

平均塗り面積 
平均塗り坪 

熟練した試験者によって,はけで流れ・たれのないように,一
様に塗付した場合のウエットフィルム質量当たりの平均面積又
はウエットフィルム容量当たりの平均面積。JIS K 5600-3-1参
照。 

natural spreading 
 rate 

3078 

へら 

ペースト状の塗料を塗り付けたり調製したりするための,しな
やかな長板状の用具。鋼べら・木べら・プラスチックヘらがあ
る。 

knife,  
spatula 

3079 

へら付け 

へらで塗料を塗る方法。 

knifing,  
knife application 

3080 

ホットスプレー塗り 溶剤の添加によらずに,むしろ加熱によってコンシステンシー

を下げて塗料を吹付け塗りする方法。 

hot spraying,  
hot spray coating 

3081 

マスキング 

色の塗り分けや,塗り残したい場所がある場合に,塗料に侵さ
れにくく,かつ,容易に除去できるもの,例えばテープを塗装
前にはり付けて一時的に被覆する操作。 

masking 

3082 

磨き仕上げ 

ラッカー塗膜などの最終工程で,塗膜を磨き上げる操作。磨く
ときに,ポリシングコンパウンド,ポリシングワックスなどを
用いる。 

polishing 

3083 

水研ぎ 

耐水研磨紙,といし,研ぎずみなどを用いて,水を付けながら
塗膜を研ぐ方法。 

wet sanding,  
wet rubbing 

3084 

ミルスケール 

鉄鋼の熱間圧延中に生じる酸化鉄の層。黒皮ともいう。 

mill scale 

3085 

木目塗り 

塗料によって木材表面の外観及び肌合いを再現する操作。はけ,
海綿,ゴム,くし,ローラーなどを用いて,ペイント塗面に木
目を書き表す操作。 

graining 

3086 

焼きむき 
バーンオフ 

膜を熱によって軟化させ,まだ柔らかい間にかき取って塗膜を
除去する方法。 

burning off 

3087 

陽極[酸化]処理 
陽極酸化法 

電解酸化工程によるアルミニウムの処理。主に酸化アルミニウ
ムからなる陽極皮膜を生成して,その表面を変え,耐食性を改
良する。処理できる金属にはアルミニウムのほか,チタン,タ
ンタル,マグネシウムなどがある。金属の種類と電解質溶液の
組合せによって,皮膜は多孔質形か又はバリヤー形のどちらか
になり.着色,塗装下地,耐摩耗性の改良,電解コンデンサー
の作製などに広く利用されている。 

anodizing 

3088 

理論的塗り面積 
理論的塗り坪 

不揮発分の容積から計算される塗り面積(塗り坪)。 

theoretical spreading 
 rate 

3089 

りん酸[塩]処理 
りん酸塩化成処理 

りん酸及び可溶性りん酸塩を主体とする水溶液で金属を処理
し,その表面に不溶性のりん酸塩化成皮膜を作る表面処理方法。
防せい処理,塗装下地用処理などとして用いられる。形成され
る皮膜成分に応じて,りん酸亜鉛皮膜,りん酸鉄皮膜,りん酸
マンガン皮膜処理などがある。化成処理液中には遊離のりん酸
と皮膜形成金属の第一りん酸塩があり,金属をこの液中に浸す
と液中のりん酸によって金属は溶解し.同時に第一りん酸塩の
加水分解が起こり,難溶性の第二又は第三りん酸塩化合物が金
属面に沈着し金属面を覆う皮膜となる。皮膜は使用目的,作業
性,コストなどによって最適なものを選定する必要がある。 

phosphating 

3090 

ローラ塗り 

手持ちローラ(ブラシ)によって塗料を塗る方法。 

備考 ロールコーターによる工場塗装の場合は “Roller 

coating”。 

roller application 

3091 

ロールコーティング 2本又はそれ以上の横置硬質ロールの間に平らな物体を通過さ

せて塗料を塗る方法。塗料は,ロールから平板又は物体の片面

roller coating 

background image

38 

K 5500 : 2000  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

又は両面に移行して塗装される。 

備考 通常,ロールコーターは,塗付けロール,調整ロー

ル,塗料ピックアップロール,送りロールの4本の
ロールで構成されたものが,一般的で,ローラの回
転方向と被塗物の進行方向が同じものをダイレクト
ロールコーター,逆のものをリバースロールコータ
ーという。合板,スレート板,鋼板,亜鉛めっき鋼
板などのシート状ストリップ状の平板の塗装に用い
られる。 

h) 塗料の乾燥及び乾燥用の機器  (3201〜3216) 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

3201 

加熱乾燥 

塗り付けた塗料の層をあらかじめ設定された最低温度で加熱し
て,バインダーの架橋(分子量を増大)を起こさせて硬化させ
る工程。加熱は暖めた空気の対流,赤外線の照射などによる。
加熱して乾燥させて得た塗膜は一般に硬い。通常は,66℃ (150゚
F) 以上の温度で乾燥する場合をいう。 

備考 一般に加熱乾燥の温度範囲と時間は,塗料ごとに規

定されている。 

stoving,  
baking 

3202 

乾燥 

塗付した塗料の薄層が,液体から固体に変化する過程の総称。
塗料の乾燥機構には,溶剤の揮発,蒸発,塗膜形成要素の酸化,
重合,縮合などがあり,乾燥の条件には,自然乾燥,強制乾燥,
加熱乾燥などがある。また,乾燥の状態には,指触乾燥,半硬
化乾燥,硬化乾燥などがある。 

drying 

3203 

乾燥時間 

塗料が乾燥するのに必要な時間。加熱乾燥では加熱装置に入れ
てから乾燥の状態になるまでの時間。乾燥の状態は,指触乾燥,
半硬化乾燥,硬化乾燥などに分けて表す。乾燥の状態及び試験
方法はJIS,BS,ASTM,FSなどで少しずつ違いがある。JIS K 
5600-1-1,JIS K 5600-3-2,JIS K 5600-3-3参照。 

drying time 

3204 

強制乾燥 

自然乾燥よりも少し高い温度で塗料の乾燥を促進する工程。通
常の焼付塗料に用いられるより低い温度,通常は,66℃までの
温度で乾燥する場合をいう。 

force drying,  
forced drying 

3205 

硬化 

塗料を,熱又は化学的手段で縮合・重合させる工程。求める性
能の塗膜が得られる。 

curing 

3206 

硬化乾燥 

塗料の乾燥状態の一つ。 
a) 試験片の中央を親指と人指し指とで強く挟んでみて,塗面

に指紋によるへこみが付かず,塗膜の動きが感じられず,
また,塗面を指先で急速に繰り返してこすってみて,すり
跡が付かない状態 (dry-hard) になることをいう。JIS K 
5600-1-1参照。 

b) JISでは,塗膜の表面は乾燥しているが,塗膜の大部分は,

まだ軟らかいといった状態ではなく,塗膜の厚さ全体を通
じて乾燥している状態 (through dry) をいう。規定の試験機
を用いて,水平に置いた塗料又は関連製品の一回塗り又は
多層塗り塗装系の塗面に,規定のガーゼを置き,その上に
規定された荷重を規定時間かけてから,90度のねじれを与
えたとき,塗膜の表面にガーゼの跡が残らず,塗膜に損傷
が認められない場合,その乾燥状態を硬化乾燥状態 
(through dry state) にあるという。JIS K 5600-3-3参照。 
備考1. ASTMでは,水平に置いた試験片の塗面に親指を

置いて,垂直に伸ばした腕の力を最大にして押し

dry-hard,  
hard dry,  
dry-through,  
dry through,  
through dry 

background image

39 

K 5500 : 2000  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

付け,同時に90度回転させたとき,塗膜にゆるみ,
はがれ,しわ,その他のねじれの徴候が認められ
ない乾燥状態をdry-throughにあるという。 

2. このほかに,塗膜を研磨したり (dry-to-sand),上塗

りをしても異常が起こらない (dry-to-recoat),塗っ
た物体の塗面に触れて持ち運びや包装ができる状
態 (dry-to-handle) などがある。 

3207 

指触乾燥 

塗料の乾燥状態の一つ。塗った面の中央に触れてみて,試料で
指先が汚れない状態 (set-to-touch) になったときをいう。JIS K 
5600-1-1参照。 

備考 ASTM,BSでは,このほかに,塗面にほこり(綿の

繊維や顔料グレードの炭酸カルシウムなど)が付着
しなくなった状態をdust-freeにあるという。 

set-to-touch,  
dust-free,  
dust dry 

3208 

自然乾燥 

塗料を常温の空気中で乾燥させる方法。 

air drying,  
air-drying 

3209 

赤外線焼付け 

塗料を塗り付けた面に赤外線を照射し,熱して乾燥させる方法。
赤外線は,赤外線電球,ガス赤外線バーナー,ガス放熱管など
を用いて放射させる。 

infrared drying,  
infrared baking 

3210 

セッチング 

塗料を塗った後,流動性がなくなるまで放置する時間。 

setting 

3211 

電子線硬化 

電子線の集束した流れによって塗料を速硬化させる方法。電子
線のエネルギーで塗料中にラジカルを発生させ,ラジカルを重
合開始剤として塗料中のモノマー,オリゴマー及びポリマーに
橋かけ反応を生じさせるものである。高エネルギーで浸透力も
高い電子線は,硬化も迅速で,比較的容易に硬化できる。ただ
し,電子線は発生するX線のシールドのほかに,生産ラインで
も安全なシールドが必要となる。また,平らな表面に対し最も
効果的であり,不規則な形では,より多くのビーム源を必要と
する。 

electron beam curing 

3212 

半硬化乾燥 

塗料の乾燥状態の一つ。塗った面の中央を指先でかるくこすっ
てみて塗面にすり跡が付かない状態 (dry to touch) になったと
きをいう。JIS K 5600-1-1参照。 

備考 BSでは,指先で軽く圧力をかけて押さえても,指紋

の跡が残らず,粘着性を示さない状態 (touch dry) を
いう。 

dry to touch,  
touch dry 

3213 

表面乾燥(上乾き) 塗料の乾燥状態の一つ。水平に置いた試験片の塗面に,規定量

のバロチニ(細かいガラス球)を指定の高さから落とし,10秒
後に試験片を傾けて,軽くはけではいて塗膜の表面にきずを付
けずに,バロチニを除去できる乾燥状態をいう。JIS K 5600-3-2
参照。 

備考 上乾きは,塗った塗料の層が,表面だけが乾燥状態

になり,下層は軟らかく粘着性があって未乾燥状態
にあることをいう。 

surface dry,  
sand dry 

3214 

フラッシュオフタイ
ム 

ウエットオンウエット塗りで,続けて塗るときに必要な塗装間
の時間,又は加熱乾燥若しくは放射線硬化の前に揮発成分の大
部分を蒸発させるために必要とする時間。 

備考 フラッシュオフは,被塗物の表面に塗着した塗料に

含まれる揮発成分のうち,大部分のものを次の塗装
工程又は焼付け工程に移る前に蒸発させることをい
う。単に,フラッシュと呼ぶこともある。フラッシ
ュオフさせるのに要する時間をフラッシュオフタイ

flash-off time 

background image

40 

K 5500 : 2000  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

ムという。 

3215 

焼付け 

塗り付けた塗料の層を,あらかじめ設定された最低温度で加熱
して,バインダーの架橋(分子量を増大)を起こさせて硬化さ
せる工程。加熱は暖めた空気の対流,赤外線の照射などによる。
加熱して乾燥させて得た塗膜は一般に硬い。通常は,66℃以上
の温度で乾燥する場合をいう。加熱乾燥の項参照。 

備考 一般に加熱乾燥の温度範囲と時間は,塗料ごとに規

定されている。 

stoving,  
baking 

3216 

UV硬化法 

放射線エネルギーにさらすことによって塗料を硬化する方法。
紫外線のエネルギーで塗料中にラジカルを発生させ,ラジカル
を重合開始剤として塗料中のモノマー,オリゴマーやポリマー
に橋かけ反応を生じさせるものである。UVは,フリーラジカ
ルを生じるのに十分なエネルギーを与えられないため光増感剤
(ベンゾインエーテル,アセトフェノン誘導体)を添加し,そ
れらの分解によってフリーラジカルを与える。UV硬化塗料に
は,重合可能なポリマー又はオリゴマー以外に光増感剤及び塗
装性をよくするための反応性希釈剤を用いる。UVは,エナメ
ル塗料や厚膜塗装物を十分に硬化しにくい。平らな表面に対し
最も効果的であり,不規則な形では,より多くのランプ (UV) 
を必要とする。 

UV curing 

i) 

塗料,塗膜の試験及び試験用機器 (3401〜3430) 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

3401 

亜酸化鉛定性試験 

亜酸化鉛の存在を定性的に調べる試験方法。試料をガス炎で焼
いて,暗緑色が酸化によって明るい茶色又は黄色になれば亜酸
化鉛が存在したとする。JIS K 5623参照。 

qualitative test for 
 lead suboxide 

3402 

泡粘度計 

泡が液中を上昇する速さを,粘度標準液の場合と比べ,液の動
粘度の概数を図る器具。内径と長さとが一定のガラス管を用い
る。JIS K 5600-2-2参照。 

bubble viscosimeter,  
bubble tube 
 viscosimeter 

3403 

隠ぺい率試験紙 

塗膜の隠ぺい率の試験に用いる紙。アート紙を白と黒とで塗り
分け,色以外の面の性質が同じになるように処理したもの。JIS 
K 5600-4-1参照。 

hiding-chart 

3404 

塩化よう素試験 

塗膜形成要素に含まれる高度不飽和脂肪酸を検出するための定
性試験。試料をアルカリでけん化した後,塩化よう素溶液を加
えて高度不飽和酸多よう化物の白い沈殿ができるかどうかを調
べる。JIS K 5421参照。 

iodine chloride test 

3405 

塩水噴霧試験 

食塩水溶液を噴霧状にして吹き込んだ器中に試験片を入れて金
属材料,被覆金属材料,塗装金属材料などの防食性を評価する
試験。JIS K 5600-7-1参照。 

salt spray testing,  
salt spray test 

3406 

拡散昼光 

日の出3時間後から日の入り3時間前までの北空昼光で,周辺
の建物,部屋の内装などの環境色の影響を受けていない光。色
を観察するときの条件として用いる。JIS Z 8723参照。 

scattering daylight,  
diffused daylight 

3407 

ガードナー色数 

油,油ワニス,クリヤラッカーなどの色の濃さ(暗さ)を表す
のに用いる色番号の一種。透明塗料と色が似て,色の濃さの違
う色ガラス18個,又は塩類の水溶液の濃度を変えて,色の濃さ
(暗さ)の違う色数標準液を作り,それぞれ等径のガラス管に
入れて番号を付けて18本を1組にしたもの。規定寸法のガラス
管に試料を入れ,並列して比べ,色の濃さの等しい管の番号を
読んで,試料の色数を知る。JIS K 5600-2-1参照。 

Gardner colo(u)r 
 standards,  
Gardner colo(u)r 
 scale 

3408 

乾燥時間計 

乾燥時間を測定し記録する試験機。 

drying time recorder 

3409 

クリプトメーター 

塗料又は顔料分散体の,ぬれた状態での隠ぺい力を測定する器cryptometer 

background image

41 

K 5500 : 2000  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

具。それぞれ光学的平面をもつ白又は黒のガラス板と,透明な
ガラス板とを1組とし,2枚の板の間で作るくさび形のすきま
に試料を挟んで,試料が下地を完全に隠ぺいする層の厚さを測
定し,一定容積の試料が隠ぺいする面積を算出する。JIS K 5101
参照。 

3410 

ストーマー粘度計 

液状物用のかき混ぜ抵抗試験機。円筒形の容器の中心軸に翼を
付け,軸を回転して容器の中の液をかき混ぜる。回転動力とな
るおもりの質量と,一定時間内での回転数との関係から,KU
値と呼ぶコンシステンシーを示す数値を算出する。JIS K 
5600-2-2参照。 

Stormer viscometer 

3411 

色数標準液 

色数を測るとき,色の標準となる液体。測色の値と組成とが定
めてある。 

standard colo(u)r 
 solution 

3412 

試験板 

塗料を試験するときに,塗料を塗るために用いる板。ガラス板,
ぶりき板,軟鋼板,アルミニウム板など。JIS K 5600-1-4参照。 

test panel,  
panel 

3413 

試験片 

塗膜の試験に用いる目的で,試験板に塗料を規定の方法で塗っ
て処理したもの。JIS K 5600-1-1参照。 

test piece,  
specimen 

3414 

しみ試験 

シンナーの中の着色物質・不揮発物質の存在を調べる試験。ろ
紙にシンナーを滴下して蒸発させた後の着色の有無で調べる。 

spot test,  
stain test 

3415 

衝撃試験 

試験片に物体が激突したときの衝撃及びそれによって生じる試
験板の変形に対する塗膜の抵抗性を調べる試験。先端が球状の
おもりを塗面に落として,塗膜に割れ・はがれができるかどう
かで判定する。JIS K 5600-5-3参照。 

impact testing,  
impact test,  
chip test 

3416 

試料採取器 

試料を採るための器具。JIS K 5600-1-2参照。 

sampler 

3417 

洗浄試験機 

塗膜の耐洗浄性を試験する機械。塗膜を上向きに,試験片を水
平に固定し,水,石けん水などで塗膜を潤しながら,ブラシで
こすって,塗膜の摩耗,損傷及び汚れの除去の程度を調べる。
JIS K 5600-5-11, JIS K 5663参照。 

washability 
 apparatus 

3418 

促進耐候試験 

塗膜は屋外にさらされると,日光,風雨などの作用を受けて劣
化する。この種の劣化の傾向の一部を短時間に試験するために,
紫外線又は太陽光に近似の光線などを照射し,水を吹き付ける
などして行う人工的な試験。JIS K 5600-7-7, JIS K 5600-7-8参
照。 

accelerated 
 weathering test,  
accelerated 
 weathering,  
artificial weathering 

3419 

促進耐候試験機 

促進耐候性を試験する機械。各種の形式のうち,アトラス形が
最も広く使われている。炭素アーク灯を2個用いて特定波長分
布の光を発生させて塗膜に照射し,更に120分間照射中に102
分間隔で18分間ずつ水の霧を吹き付ける。Weather-O-meterは,
アトラス会社の商標。このほかに光源としてキセノンランプ,
紫外線蛍光ランプを用いるものなどがある。JIS K 5600-7-7, JIS 
K 5600-7-8参照。 

accelerated 
 weathering,  
machine 

3420 

耐候試験 

塗膜の耐候性を調べる試験。JIS K 5600-7-6参照。 

weathering test 

3421 

耐候試験台 

塗膜の耐候性を試験するために,塗装試験片を取り付けてさら
す台。塗膜が太陽光にできるだけ直面することが望ましい。自
動的に直面するようにしたものもある。固定式のものは,台が
正南向きで,塗面が上向きに傾いている。JIS K 5600-7-6では,
水平面との傾きが45度と定めている。 

exposure rack 

3422 

つぶゲージ 

塗料の中にあるつぶ状の物の存在と大きさとを判定するための
試験器具。深さが直線的に連続して変化している溝の中に,直
線状の刃先で直角方向にしごきつけ,塗料の表面につぶ又はつ
ぶの移動でできる筋が現れたところの溝の深さで,つぶの大き
さの概数を調べる。この器具は,顔料分散工程で分散程度を試

grind gauge,  
fineness gauge 

background image

42 

K 5500 : 2000  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

験するのに用いる。JIS K 5600-2-5参照。 

3423 

比重カップ 

比重の概数を測定するために用いる円筒状の容器。JIS K 
5600-2-4参照。 

specific gravity cup 

3424 

引っかき試験 

塗膜の硬さの一種,貫通に対する抵抗性を調べる試験。針状の
もので引っかいて,塗膜の状態を調べる。試験に用いる針の先
端は,規定の径の半球状の鋼球,タングステンカーバイド球,
ルビー又はセラミックス球からなり,これに規定の荷重を掛け
て試験する。又は,針の代わりに硬度の異なる鉛筆のしんを用
いて行う方法もある。JIS K 5600-5-4, JIS K 5600-5-5参照。 

scratch test 

3425 

フィルムアプリケー
ター 

すきまを通して塗料をしごいて一定の厚さに塗り付ける器具。 film applicator 

3426 

不粘着試験 

塗膜の不粘着性を調べるための試験。JIS K 5600-3-6参照。 

tack free test,  
print test 

3427 

フーバーマラー 

顔料をビヒクルに分散させるための試験機の一つ。2枚のすり
ガラス円板の一方を固定し,他方を回転させるようにして置き,
その間に顔料とビヒクルの混合物を入れて,円板を回転して顔
料を分散させる。ガラス板の間の圧力と,ガラス板の回転数と
で,練合わせのための力を調節し,規定する。JIS K 5101参照。 

Hoover automatic 
 muller,  
Hooverʼs muller 

3428 

フローカップ 
フォードカップ 

塗料粘度計の一種。規定容量の円筒形の容器に塗料を満たし,
その底の規定の直径のあな(孔)から塗料が流下する時間によ
って粘度を計測する。容器の底のあなの直径には数種類ある。
コンシステンシーが比較的小さい塗料の流動性を推定するため
に用いる。ISOの規格によるフローカップのほか,フォードカ
ップがよく知られている。JIS K 5600-2-2参照。 

flow cup,  
Ford cup,  
Ford viscosity cup 

3429 

マンセル表色系 

色の三属性による色票配列に基づいてマンセル (A. H. Munsell) 
が考案した表色系。マンセルヒュー(色相)・マンセルバリュー
(明度)・マンセルクロマ(彩度)の三属性によって物体色を表
す。1943年に米国光学会で表色系の尺度を修正したものを,修
正マンセル表色系という。JIS Z 8721参照。 

Munsell system of 
 colo(u)r, 
Munsell system, 
Munsell colo(u)r 
 system 

3430 

ロジン定性試験 

ロジンの存在を検出するための試験。無水酢酸と硫酸とを用い
る呈色試験が規定してある。 

qualitative test for 
 rosin (Lieberman- 
 Storch test) 

43 

K 5500 : 2000  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

付表1 引用規格 

JIS B 9809 スプレーガン 

JIS C 2351 エナメル線用ワニス 

JIS C 2353 自然乾燥コイルワニス 

JIS K 1456 リサージ(一酸化鉛) 

JIS K 2201 工業ガソリン 

JIS K 2203 灯油 

JIS K 2207 石油アスファルト 

JIS K 2256 石油製品・アニリン点及び混合アニリン点試験方法 

JIS K 3211 界面活性剤用語 

JIS K 5101 顔料試験方法 

JIS K 5102 亜鉛華(顔料) 

JIS K 5103 鉛白(顔料) 

JIS K 5105 リトポン(顔料) 

JIS K 5107 カーボンブラック(顔料) 

JIS K 5108 鉛丹(顔料) 

JIS K 5109 べんがら(顔料) 

JIS K 5110 黄鉛(顔料) 

JIS K 5112 群青(顔料) 

JIS K 5113 紺青(顔料) 

JIS K 5114 亜鉛黄(ジンククロメート)(顔料) 

JIS K 5115 沈降性硫酸バリウム及びバライト粉(顔料) 

JIS K 5116 二酸化チタン(顔料) 

JIS K 5600-1-2 塗料一般試験方法−第1部:通則−第2節:試料採取方法 

JIS K 5600-1-3 塗料一般試験方法−第1部:通則−第3節:試験用試料の検分及び調整 

JIS K 5600-1-4 塗料一般試験方法−第1部:通則−第4節:試験用標準試験板 

JIS K 5600-1-5 塗料一般試験方法−第1部:通則−第6節:試験板の塗装(はけ塗り) 

JIS K 5600-2-1 塗料一般試験方法−第2部:塗料の性状・安定性−第1節:色数(ガードナー法) 

JIS K 5600-2-2 塗料一般試験方法−第2部:塗料の性状・安定性−第2節:粘度 

JIS K 5600-2-4 塗料一般試験方法−第2部:塗料の性状・安定性−第4節:密度 

JIS K 5600-2-5 塗料一般試験方法−第2部:塗料の性状・安定性−第5節:分散度 

JIS K 5600-2-6 塗料一般試験方法−第2部:塗料の性状・安定性−第6節:ポットライフ 

JIS K 5600-3-1 塗料一般試験方法−第3部:塗膜の形成機能−第1節:塗り面積(はけ塗り) 

JIS K 5600-3-2 塗料一般試験方法−第3部:塗膜の形成機能−第2節:表面乾燥時間(バロチニ法) 

JIS K 5600-3-3 塗料一般試験方法−第3部:塗膜の形成機能−第3節:硬化乾燥性 

JIS K 5600-3-5 塗料一般試験方法−第3部:塗膜の形成機能−第5節:耐圧着性 

JIS K 5600-3-6 塗料一般試験方法−第3部:塗膜の形成機能−第6節:不粘着乾燥性 

JIS K 5600-4-1 塗料一般試験方法−第4部:塗膜の視覚特性−第1節:隠ぺい力(淡彩色塗料用) 

JIS K 5600-4-2 塗料一般試験方法−第4部:塗膜の視覚特性−第2節:隠ぺい力(低明度塗料用) 

44 

K 5500 : 2000  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

JIS K 5600-4-3 塗料一般試験方法−第4部:塗膜の視覚特性−第3節:色の目視比較 

JIS K 5600-4-6 塗料一般試験方法−第4部:塗膜の視覚特性−第6節:測色(色差の計算) 

JIS K 5600-4-7 塗料一般試験方法−第4部:塗膜の視覚特性−第7節:鏡面光沢度 

JIS K 5600-5-1 塗料一般試験方法−第5部:塗膜の機械的性質−第1節:耐屈曲性(円筒形マンドレ

ル法) 

JIS K 5600-5-3 塗料一般試験方法−第5部:塗膜の機械的性質−第3節:耐おもり落下性 

JIS K 5600-5-4 塗料一般試験方法−第5部:塗膜の機械的性質−第4節:引っかき硬度(鉛筆法) 

JIS K 5600-5-5 塗料一般試験方法−第5部:塗膜の機械的性質−第5節:引っかき硬度(荷重針法) 

JIS K 5600-5-6 塗料一般試験方法−第5部:塗膜の機械的性質−第6節:付着性(クロスカット法) 

JIS K 5600-5-7 塗料一般試験方法−第5部:塗膜の機械的性質−第7節:付着性(プルオフ法) 

JIS K 5600-5-11 塗料一般試験方法−第5部:塗膜の機械的性質−第11節:耐洗浄性 

JIS K 5600-6-1 塗料一般試験方法−第6部:塗膜の化学的性質−第1節:耐液体性(一般的方法) 

JIS K 5600-6-2 塗料一般試験方法−第6部:塗膜の化学的性質−第2節:耐液体性(水浸せき法) 

JIS K 5600-6-3 塗料一般試験方法−第6部:塗膜の化学的性質−第3節:耐加熱性 

JIS K 5600-7-1 塗料一般試験方法−第7部:塗膜の長期耐久性−第1節:耐中性塩水噴霧性 

JIS K 5600-7-5 塗料一般試験方法−第7部:塗膜の長期耐久性−第5節:耐光性 

JIS K 5600-7-6 塗料一般試験方法−第7部:塗膜の長期耐久性−第6節:耐候性 

JIS K 5600-7-7 塗料一般試験方法−第7部:塗膜の長期耐久性−第7節:促進耐候性(キセノンラン

プ法) 

JIS K 5600-7-8 塗料一般試験方法−第7部:塗膜の長期耐久性−第8節:促進耐候性(紫外線蛍光ラ

ンプ法) 

JIS K 5600-8-2 塗料一般試験方法−第8部:塗膜劣化の評価−第2節:膨れの等級 

JIS K 5600-8-3 塗料一般試験方法−第8部:塗膜劣化の評価−第3節:さびの等級 

JIS K 5600-8-4 塗料一般試験方法−第8部:塗膜劣化の評価−第4節:割れの等級 

JIS K 5600-8-5 塗料一般試験方法−第8部:塗膜劣化の評価−第5節:はがれの等級 

JIS K 5600-8-6 塗料一般試験方法−第8部:塗膜劣化の評価−第6節:白亜化の等級 

JIS K 5601-1-1 塗料成分試験方法−第1部:通則−第1節:試験一般(条件及び方法) 

JIS K 5601-1-2 塗料成分試験方法−第1部:通則−第2節:加熱残分 

JIS K 5601-2-1 塗料成分試験方法−第2部:溶剤可溶物中の成分分析−第1節:酸価(滴定法) 

JIS K 5601-2-4 塗料成分試験方法−第2部:溶剤可溶物中の成分分析−第4節:アルキド樹脂 

JIS K 5421 ボイル油及び煮あまに油 

JIS K 5431 セラックニス類(セラックニス・白ラックニス) 

JIS K 5492 アルミニウムペイント 

JIS K 5511 油性調合ペイント 

JIS K 5516 合成樹脂調合ペイント 

JIS K 5531 ニトロセルロースラッカー 

JIS K 5533 ラッカー系シーラー 

JIS K 5535 ラッカー系下地塗料 

JIS K 5538 ラツカー系シンナー 

JIS K 5552 ジンクリッチプライマー 

45 

K 5500 : 2000  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

JIS K 5553 厚膜形ジンクリッチペイント 

JIS K 5554 フェノール樹脂系雲母状酸化鉄塗料 

JIS K 5562 フタル酸樹脂ワニス 

JIS K 5572 フタル酸樹脂エナメル 

JIS K 5581 塩化ビニル樹脂ワニス 

JIS K 5582 塩化ビニル樹脂エナメル 

JIS K 5583 塩化ビニル樹脂プライマー 

JIS K 5591 油性系下地塗料 

JIS K 5621 一般用さび止めペイント 

JIS K 5622 鉛丹さび止めペイント 

JIS K 5623 亜酸化鉛さび止めペイント 

JIS K 5624 塩基性クロム酸鉛さび止めペイント 

JIS K 5625 シアナミド鉛さび止めペイント 

JIS K 5627 ジンククロメートさび止めペイント 

JIS K 5628 鉛丹ジンククロメートさび止めペイント 

JIS K 5633 エッチングプライマー 

JIS K 5641 カシュー樹脂塗料 

JIS K 5646 カシュー樹脂下地塗料 

JIS K 5651 アミノアルキド樹脂塗料 

JIS K 5653 アクリル樹脂ワニス 

JIS K 5654 アクリル樹脂エナメル 

JIS K 5663 合成樹脂エマルションペイント 

JIS K 5665 路面標示用塗料 

JIS K 5667 多彩模様塗料 

JIS K 5902 ロジン 

JIS K 5906 塗料用アルミニウム顔料 

JIS K 5909 セラック 

JIS K 5950 精製漆 

JIS K 6703 工業用ニトロセルロース 

JIS K 6900 プラスチック−用語 

JIS R 6252 研磨紙 

JIS R 6253 耐水研磨紙 

JIS Z 0103 防せい防食用語 

JIS Z 0310 素地調整用ブラスト処理方法通則 

JIS Z 0311 ブラスト処理用金属系研削材 

JIS Z 0312 ブラスト処理用非金属系研削材 

JIS Z 2911 かび抵抗性試験方法 

JIS Z 8105 色に関する用語 

JIS Z 8721 色の表示方法−三属性による表示 

JIS Z 8723 表面色の視感比較方法 

46 

K 5500 : 2000  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

JIS Z 8741 鏡面光沢度−測定方法 

JIS Z 8801 試験用ふるい 

background image

47 

K 5500 : 2000  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

附属書1(参考)英語索引 (アルファベット順) 

対応英語 

番号 

用語 

【A】 

abrasive 

blast-cleaning 

3072 

ブラスト処理 

abrasive paper 

3020 

研磨紙 

absorption 

1540 

吸込み 

accelerated 

weathering 

3418 

促進耐候試験 

accelerated 

weathering 
machine 

3419 

促進耐候試験機 

accelerated 

weathering test 

3418 

促進耐候試験 

accelerated 

yellowness 

1545 

促進黄色度 

accelerator 

2616 

促進剤 

achromatic colo 

(u) r 

1607 

無彩色 

acid pickling 

3025 

酸洗い 

acid resistance 

1553 

耐酸性 

acid value 

2022 

酸価 

acidproof 

1553 

耐酸性 

acrylic coating 

1001 

アクリル樹脂塗料 

acrylic resin 

2001 

アクリル樹脂 

acrylic resin 

coating 

1001 

アクリル樹脂塗料 

acrylics 

2001 

アクリル樹脂 

additive 

2618 

添加剤 

adhesion 

1591 

付着性 

adhesive property  1591 

付着性 

adhesive strength 

1592 

付着強さ 

after tack 

1611 

もどり 

after yellowing 

1513 

黄変(塗膜の) 

after-tack 

1611 

もどり 

ageing 

1617 

老化 

agglomerate 

2204 

アグロメレート, 
軟凝集体 

aggregate 

2203 

アグリゲート, 
凝集体 

aging 

1617 

老化 

air drying 

3208 

自然乾燥 

air-drying 

3208 

自然乾燥 

airless spray 

application 

3005 

エアレススプレー塗

り 

airless spray gun 

3004 

エアレススプレーガ

ン 

airless spraying 

3005 

エアレススプレー塗

対応英語 

番号 

用語 

り 

alcoholic stain 

2601 

アルコールステイン 

alcohols 
 (solvent) 

2402 

アルコール系溶剤 

aliphatic 

hydrocarbons 
(solvent) 

2408 

脂肪族炭化水素系溶

剤 

alkali resistance 

1546 

耐アルカリ性 

alkaliproof 

1546 

耐アルカリ性 

alkyd coating 

1005 

アルキド樹脂塗料 

alkyd resin 

2005 

アルキド樹脂 

alkyd resin 

coating 

1005 

アルキド樹脂塗料 

1092 

フタル酸樹脂塗料 

alkyds 

2005 

アルキド樹脂 

alligatoring 

1619 

わに皮割れ 

alumin(i)um paint 1006 

アルミニウムペイン

ト 

alumin(i)um paste 2206 

アルミニウムペース

ト 

alumin(i)um 

pigment 

2206 

アルミニウム顔料 

alumin(i)um 

powder 

2206 

アルミニウム粉 

alumin(i)um 

stearate 

2614 

ステアリン酸アルミ

ニウム 

amino alkyd resin 

coating 

1004 

アミノアルキド樹脂

塗料 

amino resin 

2004 

アミノ樹脂 

amino resins 

2004 

アミノ樹脂 

aniline point 

2401 

アニリン点 

anodizing 

3087 

陽極酸化法, 
陽極[酸化]処理 

anti-corrosive 

composition 

1044 

さび止めペイント 

anti-skinning 

agent 

2605 

皮張り防止剤 

anticorrosive 

paint 

1044 

さび止めペイント 

anticorrosive 

paint for 
general use 

1007 

一般用さび止めペイ

ント 

antifouling 

property 

1603 

防汚性 

antioxidant 

2609 

酸化防止剤 

antirunning agent 

2620 

流れ止め剤 

antisag agent 

2620 

流れ止め剤 

background image

48 

K 5500 : 2000  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

対応英語 

番号 

用語 

antisagging agent 

2620 

流れ止め剤 

antiskinning 

agent 

2605 

皮張り防止剤 

apparent density 

2251 

見掛け密度 

apparent specific 

volume 

2251 

見掛け比容 

appearance of 

film 

1574 

塗膜の外観 

application 

3056 

塗装 

application rate 

3063 

塗付け量(2) 

aromatic 

hydrocarbons 
solvent 

2411 

芳香族炭化水素系溶

剤 

artificial 

weathering 

3418 

促進耐候試験 

asphalt 

2002 

アスファルト 

【B】 

baking 

3201 

加熱乾燥 

3215 

焼付け 

baking finish 

1104 

焼付け塗料 

barreling 

3022 

転がし塗り 

barytes 

2246 

バライト粉 

basic carbonate 

white lead 

2211 

塩基性炭酸鉛 

basic lead 

carbonate 

2211 

塩基性炭酸鉛 

basic lead 

chromate 

2210 

塩基性クロム酸鉛 

basic lead 

chromate 
anticorrosive 
paint 

1015 

塩基性クロム酸鉛さ

び止めペイント 

basic pigment 

2209 

塩基性顔料(3) 

binder 

1087 

バインダー 

bits 

1073 

つぶ 

bitumen 

2041 

ビチューメン 

bituminous 

varnish 

1038 

黒ワニス 

black iron oxide 

2241 

鉄黒 

black japan 

1038 

黒ワニス 

black varnish 

1038 

黒ワニス 

blanc fixe 

2239 

沈降硫酸バリウム 

blast cleaning 

abrasive 

3073 

ブラスト処理用研削

材 

bleached lac 

varnish 

1051 

白ラックニス 

bleached shellac 

varnish 

1051 

白ラックニス 

bleeding 

1578 

にじみ 

blistering 

1590 

膨れ 

対応英語 

番号 

用語 

blocking 

1597 

ブロッキング, 
粘着 

blooming 

1595 

グルーミング 

blown asphalt 

2049 

ブローンアスファル

ト 

blushing 

1520 

かぶり 

bodied oil 

2028 

スタンド油 

boiled linseed oil 

2037 

煮あまに油 

boiled oil 

2051 

ボイル油 

boiling water 

resistance 

1559 

耐沸騰水性 

boot topping 

1056 

水線部塗料 

bring forward 

3068 

拾い塗り 

brittleness 

1544 

ぜい(脆)性 

bronzing 

1598 

ブロンズ光沢, 
ブロンジング 

brown iron oxide 

2229 

酸化鉄粉 

brush 

3065 

はけ 

brush application 

3066 

はけ塗り 

brush coating 

3066 

はけ塗り 

brush mark 

1584 

はけ目 

brush marks 

1584 

はけ目 

brushing 

3066 

はけ塗り 

bubble 

1502 

泡(塗膜の) 

bubble tube 

viscosimeter 

3402 

泡粘度計 

bubble 

viscosimeter 

3402 

泡粘度計 

bubbling 

1502 

泡(塗膜の) 

burning off 

3086 

焼きむき, 
バーンオフ 

【C】 

caking 

1035 

凝結性 

can stability 

1070 

貯蔵安定性 

carbon black 

2217 

カーボンブラック 

cashew nut resin 

coating 

1023 

カシュー樹脂塗料 

castor oil 

2044 

ひまし油 

cellulose acetate 

2020 

酢酸セルロース 

cellulose lacquer 

1061 

セルロースラッカー 

cellulose nitrate 

2024 

硝酸セルロース 

cellulosic coating 

1061 

セルロースラッカー 

centrifugal 

detearing 

3008 

遠心除滴 

chalking 

1582 

白亜化 

chalking 

resistance 

1583 

白亜化抵抗性 

checking 

1567 

チェッキング 

chemical 

pretreatment 

3010 

化学的前処理 

background image

49 

K 5500 : 2000  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

対応英語 

番号 

用語 

chemical 

resistance 

1560 

耐薬品性 

China wood oil 

2013 

きり油 

Chinese wood oil 

2013 

きり油 

chip resistance 

1554 

耐衝撃性 

chip test 

3415 

衝撃試験 

chipping 

3050 

チッピング 

chlorinated 

rubber 

2010 

塩化ゴム樹脂, 
塩素化ゴム 

chlorinated 

rubber resin 

2010 

塩化ゴム樹脂, 
塩素化ゴム 

chroma 

1529 

彩度 

chromate 

treatment 

3018 

クロメート処理, 
クロム酸塩処理 

chromatic 

colo(u)r 

1612 

有彩色 

chromating 

3018 

クロメート処理, 
クロム酸塩処理 

chrome yellow 

2214 

黄鉛 

cissing 

1585 

はじき 

clay 

2221 

クレー 

cleanability 

1557 

洗浄性 

clear coat 

3054 

透明仕上げ 

clear coating 

1036 

クリヤ塗料 

clear coating 

material 

1036 

クリヤ塗料 

clear finish 

3054 

透明仕上げ 

clear lacquer 

1037 

クリヤラッカー 

cloudiness 

1524 

曇り 

clouding 

1524 

曇り 

co-solvent 

2409 

助溶剤 

coat 

1573 

塗膜 

coating 

3056 

塗装 

1080 

塗料 

coating material 

1080 

塗料 

coating powders 

(10) 

1097 

粉体塗料 

coating process 

3058 

塗装工程 

coating system 

3057 

塗装系 

cobwebbing 

1008 

糸引き 

coconut oil 

2054 

やし油 

coil coating 

3021 

コイルコーティング 

cold cracking 

1570 

低温割れ 

colo(u)r 

1504 

色(塗膜の) 

colo(u)r (of film) 

1504 

色(塗膜の) 

colo(u)r 

difference 

1531 

色差 

colo(u)r matching 1009 

色合せ 

colo(u)r number 

1047 

色数 

colo(u)r pigment 

2237 

着色顔料 

colo(u)r stability 

1505 

色の安定性(塗膜の) 

対応英語 

番号 

用語 

colophonium 

2057 

ロジン 

compatibility (of 

materials) 

1064 

相容性 

compatibility (of 

products in 
paint system) 

1572 

適合性(塗装系中の

製品の) 

compatibility (of 

products with 
substrate) 

1571 

適合性(製品と素地

の) 

compatibility (of 

products) 

1064 

相容性 

condition in 

container 

1106 

容器の中での状態 

consistency 

1043 

コンシステンシー 

contrast ratio 

1507 

隠ぺい率(塗膜の) 

C. P. V. C. 

1113 

臨界顔料体積濃度 

cracking 

1620 

割れ 

cratering 

1600 

へこみ 

crawling 

1585 

はじき 

crazing 

1525 

クレージング 

crinkling 

1537 

しわ 

critical pigment 

volume 
concentration 

1113 

臨界顔料体積濃度 

crocodiling 

1619 

わに皮割れ 

crowʼs foot 

cracking 

1521 

からす足状割れ 

cryptometer 

3409 

クリプトメーター 

curing 

3205 

硬化 

curing agent 

2608 

硬化剤 

curtain coating 

3013 

カーテン[フロー]

コーティング 

curtaining 

1518 

カーテン 

curtains 

1518 

カーテン 

cutting-in 

3012 

カッティングイン 

【D】 

de-nibbing 

3052 

デニビング, 
つぶの研磨 

de-scaling 

3051 

デスケーリング 

deck paint 

1076 

デッキペイント 

deep cracks 

1589 

深割れ 

degreasing 

3047 

脱脂 

dehydrated castor 

oil 

2033 

脱水ひまし油 

depression 

1523 

くぼみ 

diffuse 

reflectance 

1515 

拡散反射率 

diffused daylight 

3406 

拡散昼光 

diluent (solvent) 

2405 

希釈剤 

dilution stability 

2607 

希釈性 

background image

50 

K 5500 : 2000  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

対応英語 

番号 

用語 

1031 

希釈安定性 

dip coating 

3067 

浸し塗り 

dipping 

3067 

浸し塗り 

dirt collection 

1563 

汚染誘引性 

dirt pick-up 

1563 

ダートピックアッ

プ, 

汚染誘引性 

dirt retention 

1564 

ダートリテンショ

ン, 

汚染保持性 

discolo(u)ration 

1602 

変色 

discolo(u)ring 

1602 

変色 

dispersant 

2606 

顔料分散剤 

dispersingagent 

2606 

顔料分散剤 

dispersion 

2248 

分散 

drier 

2619 

ドライヤー 

droplets 

1577 

小滴 

drum coating 

3022 

転がし塗り 

dry colo(u)r of 

pigment 

2218 

乾き色(顔料の) 

dry rubbing 

3014 

から研ぎ 

dry sanding 

3014 

から研ぎ 

dry through 

3206 

硬化乾燥 

dry to touch 

3212 

半硬化乾燥 

dry-hard 

3206 

硬化乾燥 

dry-through 

3206 

硬化乾燥 

drying 

3202 

乾燥 

drying oil 

2011 

乾性油 

drying time 

3203 

乾燥時間 

drying time 

recorder 

3408 

乾燥時間計 

dulling 

1524 

曇り 

dullness 

1524 

曇り 

durability 

1549 

耐久性 

dust dry 

3207 

指触乾燥 

dust-free 

3207 

指触乾燥 

dyestuff 

2233 

染料 

【E】 

efflorescence 

3007 

エフロレッセンス 

eggshell gloss 

1568 

エグシェル光沢 

electrical 

insulating 
coating 

1077 

電気絶縁塗料 

electrical 

insulating 
varnish 

1077 

電気絶縁塗料 

electrocoating 

3053 

電着塗装 

electrodeposition 

3053 

電着塗装 

electron beam 

curing 

3211 

電子線硬化, 

対応英語 

番号 

用語 

electrostatic 

coating 

3041 

静電塗り, 
静電塗装 

electrostatic 

detearing 

3040 

静電除滴 

electrostatic 

spraying 

3041 

静電塗り, 
静電塗装 

elution 

1614 

溶出(塗膜の) 

embrittlement 

1543 

ぜい(脆)化 

emulsion paint 

1013 

エマルションペイン

ト 

1041 

合成樹脂エマルショ

ンペイント 

epoxy resin 

2009 

エポキシ樹脂 

epoxy resins 

2009 

エポキシ樹脂 

erosion 

1539 

浸食, 
エロージヨン 

ester gum 

2008 

エステルガム 

ester number 

2007 

エステル価 

ester value 

2007 

エステル価 

esters (solvent) 

2403 

エステル系溶剤 

etch primer 

1012 

エッチングプライマ

ー 

etching 

3006 

エッチング 

etching primer 

1012 

エッチングプライマ

ー 

ethers (solvent) 

2404 

エーテル系溶剤 

exposure rack 

3421 

耐候試験台 

extender 

2234 

体質顔料 

extender pigment 

2234 

体質顔料 

exudation 

1501 

汗かき 

【F】 

fading 

1555 

退色 

fastness to acid 

1553 

耐酸性 

fastness to light 

1551 

耐光性 

feather edging 

3070 

フェザーエッジング 

felting down 

3055 

研ぎおろし 

filiform corrosion  3001 

糸さび, 
糸状腐食 

filler 

2622 

フィラー 

2234 

体質顔料 

filling 

3075 

フィリング, 
肌直し 

film 

1573 

塗膜 

film applicator 

3425 

フィルムアプリケー

ター 

film former 

1079 

塗膜形成要素 

film forming 

material 

1079 

塗膜形成要素 

fineness gauge 

3422 

つぶゲージ 

fineness of grind 

2249 

分散度 

background image

51 

K 5500 : 2000  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

対応英語 

番号 

用語 

finish 

1511 

上塗り(層) 

finishing 

3056 

塗装 

3003 

上塗り 

finishing coat 

1011 

上塗り塗料 

1511 

上塗り(層) 

fire-retardant 

coating 

1099 

防火塗料 

fire-retardant 

paint 

1099 

防火塗料 

fish eyes 

1588 

フィッシュアイ 

fish oil 

2012 

魚油 

flaking 

1581 

はがれ 

flame cleaning 

3009 

火炎清浄, 
フレームクリーニン

グ 

flame treatment 

3076 

フレーム処理, 
火炎処理 

flash rust 

3074 

フラッシュさび 

flash rusting 

3074 

フラッシュさび 

flash-off time 

3214 

フラッシュオフタイ

ム 

flashing 

1569 

つやむら 

flat 

1568 

つやなし 

flat oil paint 

1074 

つやなしペイント 

flat paint 

1074 

つやなしペイント 

flatting 

3055 

研ぎおろし 

flatting agent 

2617 

つや消し剤 

flatting down 

3055 

研ぎおろし 

flexibility 

1550 

耐屈曲性 

floating 

1510 

浮きまだら 

flocculation 

1096 

フロキュレーション 

flooding 

1509 

浮き色(塗膜の) 

flow coating 

3059 

流し塗り (3)  

flow cup 

3428 

フローカップ 

force drying 

3204 

強制乾燥 

forced drying 

3204 

強制乾燥 

Ford cup 

3428 

フォードカップ 

Ford viscosity 

cup 

3428 

フォードカップ 

freeze-thaw 

resistance 

1078 

凍解安定性 

freeze-thaw 

stability 

1078 

凍解安定性 

French polish 

3048 

たんぽずり 

frosting 

1596 

フロスチング, 
霜状しわ 

fungicidal paint 

1027 

かび防止塗料 

fungus resistance 

1519 

かび抵抗性 

fungus resistant 

coating 

1027 

かび防止塗料 

対応英語 

番号 

用語 

【G】 

Gardner colo(u)r 

scale 

3407 

ガードナー色数 

Gardner colo(u)r 

standards 

3407 

ガードナー色数 

gas checking 

1517 

ガスチェッキング 

gas crazing 

1517 

ガスチェッキング 

gasoline 

resistance 

1548 

耐揮発油性 

gassing 

1024 

ガスの発生 

gel time (of a 

drying oil) 

2015 

ゲル化時間 

gelation 

1040 

ゲル化 

1040 

ゼリー化 

gelation time 

2015 

ゲル化時間 

gelling 

1040 

ゼリー化 

1040 

ゲル化 

gilsonite 

2014 

ギルソナイト 

gloss 

1568 

つや 

1527 

光沢 

glossy 

1568 

つやあり 

gohun 

2225 

ご粉 

grain depression 

1609 

目やせ 

graining 

3085 

木目塗り 

graphite 

2224 

黒鉛 

grind gauge 

3422 

つぶゲージ 

grit blasting 

3017 

グリットブラスト 

ground 

3015 

生地 

gum, 

water-soluble 

2026 

水溶性ゴム 

【H】 

hair cracking 

1601 

ヘアクラック 

hard dry 

3206 

硬化乾燥 

hardener 

2608 

硬化剤 

hardness 

1528 

硬度 

haze 

1599 

へーズ 

hazing 

1524 

曇り 

heat resistance 

1558 

耐熱性 

heat-resisting 

property 

1558 

耐熱性 

hiding power 

1508 

隠ぺい力(塗膜の) 

hiding-chart 

3403 

隠ぺい率試験紙 

high gloss 

1568 

高光沢 

high-build 

1086 

ハイビルド塗料 

high-solids 

1085 

ハイソリッド塗料 

hold paint 

1101 

ホールドペイント 

holidays 

1579 

塗り残し 

Hoover automatic 

muller 

3427 

フーバーマラー 

Hooverʼs muller 

3427 

フーバーマラー 

background image

52 

K 5500 : 2000  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

対応英語 

番号 

用語 

hot spray coating 

3080 

ホットスプレー塗り 

hot spraying 

3080 

ホットスプレー塗り 

hue 

1532 

色相 

hydroxyl value 

2042 

ヒドロキシル価 

【I】 

immersion 

coating 

3067 

浸し塗り 

impact resistance 

1554 

耐衝撃性 

impact test 

3415 

衝撃試験 

impact testing 

3415 

衝撃試験 

infrared baking 

3209 

赤外線焼付け 

infrared drying 

3209 

赤外線焼付け 

inhibitive 

pigment 

2227 

さび止め顔料 

insulating coating  1077 

電気絶縁塗料 

insulating varnish  1077 

電気絶縁塗料 

intermediate coat 

1081 

中塗り塗料 

1576 

中塗り(層) 

3060 

中塗り 

interval between 

coats 

3062 

塗装間隔, 
塗付け間隔 

iodine chloride 

test 

3404 

塩化よう素試験 

iodine number 

2056 

よう素価 

iodine value 

2056 

よう素価 

iron blue pigment 

2226 

紺青 

iron oxide 

pigment 

2228 

酸化鉄顔料 

isocyanate resin 

2006 

イソシアネート樹脂 

isocyanate resins 

2006 

イソシアネート樹脂 

isocyanates 

2006 

イソシアネート樹脂 

【J】 

Japan, black 

1038 

黒ワニス 

【K】 

kaoline 

2216 

カオリン 

kaolinite 

2216 

カオリン 

kerosene 

2410 

灯油 

kerosine 

2410 

灯油 

ketones (solvent) 

2406 

ケトン系溶剤 

killing 

3071 

節止め 

knife 

3078 

へら 

knife application 

3079 

へら付け 

knifing 

3079 

へら付け 

knotting 

3071 

節止め 

Krebs unit 

1039 

KU値 

KU value 

1039 

KU値 

対応英語 

番号 

用語 

【L】 

lack of hiding 

1542 

透け 

lacquer enamel 

1109 

ラッカーエナメル 

lacquer primer 

1112 

ラッカープライマー 

lacquer putty 

1111 

ラッカーパテ 

lacquer surfacer 

1110 

ラッカーサーフェー

サー 

lacquer thinner 

2626 

ラッカーシンナー 

lap 

3061 

塗合わせ, 
塗りつぎ 

latex paint 

1013 

エマルションペイン

ト 

1041 

合成樹脂エマルショ

ンペイント 

lead cyanamide 

2230 

シアナミド鉛 

lead cyanamide 

anticorrosive 
paint 

1046 

シアナミド鉛さび止

めぺイント 

lead monoxide 

2207 

一酸化鉛 

lead suboxide 

2205 

亜酸化鉛 

lead suboxide 

anticorrosive 
paint 

1002 

亜酸化鉛さび止めペ

イント 

leafing 

2255 

リーフィング 

leveling 

1616 

レベリング 

lifting 

1615 

リフティング 

light resistance 

1551 

耐光性 

light stability 

1505 

色の安定性(塗膜の) 

1551 

耐光性 

lightfastness 

1505 

色の安定性(塗膜の) 

1551 

耐光性 

lightness 

1608 

明度 

limestone powder  2231 

重質炭酸カルシウム 

linseed oil 

2003 

あまに油 

litharge 

2253 

リサージ 

2207 

一酸化鉛 

lithopone 

2254 

リトポン 

lithopone pigment 2254 

リトポン 

livering 

1040 

ゼリー化 

1040 

ゲル化 

loss on heating 

1025 

加熱減量 

low temperature 

stability 

1075 

低温安定性 

【M】 

marbling 

3044 

大理石塗り 

marine oil 

2012 

魚油 

masking 

3081 

マスキング 

matt 

1568 

つやなし 

medium 

1089 

ビヒクル 

melamine coating  1103 

メラミン樹脂塗料 

background image

53 

K 5500 : 2000  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

対応英語 

番号 

用語 

melamine resin 

coating 

1103 

メラミン樹脂塗料 

metallic enamel 

1102 

メタリックエナメル 

metallic paint 

1102 

メタリックエナメル 

metallic pigment 

paint 

1102 

メタリックエナメル 

micaceous iron 

oxide pigment 

2208 

雲母状酸化鉄顔料 

migration 

1503 

移行 

mill scale 

3084 

ミルスケール 

Milori blue 

2226 

紺青 

mineral spirits 

2412 

ミネラルスピリット 

misses 

1579 

塗り残し 

mixed aniline 

point 

2407 

混合アニリン点 

modified natural 

resin 

2050 

変性天然樹脂 

mottle 

1506 

色むら(塗膜の) 

1605 

まだら 

mottled 

appearance 

1605 

まだら 

mottling 

1605 

まだら 

mud cracking 

1606 

マドクラック, 
泥状割れ 

mudcracking 

1606 

マドクラック, 
泥状割れ 

multi-pack 

product 

1065 

多体形製品, 
マルチパック製品 

multicolo(u)r 

finish 

1066 

多彩模様塗料 

multicolo(u)r 

paint 

1066 

多彩模様塗料 

Munsell colo(u)r 

system 

3429 

マンセル表色系 

Munsell system 

3429 

マンセル表色系 

Munsell system 

of colo(u)r 

3429 

マンセル表色系 

【N】 

natural oil 

2034 

天然油 

natural resin 

2035 

天然樹脂 

natural spreading 

rate 

3077 

平均塗り面積, 
平均塗り坪 

nibs 

1073 

つぶ 

nitrocellulose 

2024 

硝酸セルロース 

nitrocellulose (for 

industrial use) 

2018 

工業用ニトロセルロ

ース 

nitrocellulose 

coating 

1083 

ニトロセルローズラ

ッカー 

nitrocellulose 

lacquer 

1083 

ニトロセルローズラ

ッカー 

対応英語 

番号 

用語 

non-volatile 

matter 

1091 

不揮発物 

non-volatile 

matter content 

1026 

加熱残分 

nondrying oil 

2046 

不乾性油 

nonflammable 

coating 

1082 

難燃塗料 

nonvolatile 

content 

1026 

加熱残分 

【O】 

ochre 

2215 

オーカー 

off-white 

1514 

オフホワイト, 
白まがい 

oil absorption 

2220 

吸油量 

oil absorption 

value 

2220 

吸油量 

oil length 

2055 

油長 

oil paint 

1105 

油性塗料 

oil primer 

1020 

オイルプライマー 

oil primer 

surfacer 

1021 

オイルプライマーサ

ーフェーサー 

oil putty 

1019 

オイルパテ 

oil resistance 

1561 

耐油性 

oil stain 

2602 

オイルステイン 

oil surfacer 

1018 

オイルサーフェーサ

ー 

oil varnish 

1003 

油ワニス 

oilproof 

1561 

耐油性 

oleoresinous 

varnish 

1003 

油ワニス 

orange peel 

1613 

ゆず肌 

orange shellac 

2031 

セラック 

organ ic colo(u)r 

2252 

有機顔料 

organic pigment 

2252 

有機顔料 

original substrate 

3015 

生地 

original surface 

3015 

生地 

over coating 

3003 

上塗り 

overcoatability 

1512 

上塗り適合性 

overspray 

3037 

スプレーしぶき 

oxidation 

inhibitor 

2609 

酸化防止剤 

【P】 

pad application 

3048 

たんぽずり 

padding 

3048 

たんぽずり 

paint 

1098 

ペイント 

paint film 

1573 

塗膜 

paint remover 

2628 

リムーバー 

paint system 

3057 

塗装系 

painted surface 

1575 

塗面 

background image

54 

K 5500 : 2000  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

対応英語 

番号 

用語 

painting 

3056 

塗装 

painting process 

3058 

塗装工程 

panel 

3412 

試験板 

peeling 

1581 

はがれ 

petroleum spirits 

2412 

ミネラルスピリット 

phenolic coating 

1090 

フェノール樹脂塗料 

phenolic resin 

2045 

フェノール樹脂 

phenolic resin 

coating 

1090 

フェノール樹脂塗料 

phenolic resins 

2045 

フェノール樹脂 

phosphating 

3089 

りん酸[塩]処理, 
りん酸塩化成処理 

phthalic resin 

coating 

1092 

フタル酸樹脂塗料 

pickling 

3025 

酸洗い 

pigment 

2219 

顔料 

pigment content 

1030 

顔料分 

pigment volume 

concentration 

1029 

顔料体積率 

pinholes 

1587 

ピンホール, 
あな(孔)(塗膜の) 

pinholing 

1587 

ピンホール, 
あな(孔)(塗膜の) 

pitting 

1523 

くぼみ 

plasticizer 

2604 

可塑剤 

polishing 

3082 

磨き仕上げ 

polishing 

compound 

2623 

ポリシングコンパウ

ンド 

polyester resin 

2053 

ポリエステル樹脂 

polyester resins 

2053 

ポリエステル樹脂 

polyurethane 

resin 

2052 

ポリウレタン樹脂 

polyurethane 

resins 

2052 

ポリウレタン樹脂 

pot life 

1100 

ポットライフ 

powder coating 

material 

1097 

粉体塗料 

practical 

spreading rate 

3031 

実用塗り面積, 
実用塗り坪 

precipitated 

barium 

2239 

沈降硫酸バリウム 

precipitated 

calcium 
carbonate 

2238 

沈降炭酸カルシウム 

preparation grade 

3027 

清浄度 

pretreatment 

primer 

1012 

エッチングプライマ

ー 

primary coat 

3049 

地肌塗り 

primer 

1094 

プライマー 

primer coating 

3030 

下塗り 

primer surfacer 

1095 

プライマーサーフェ

対応英語 

番号 

用語 

ーサー 

priming coat 

1048 

下塗り塗料 

1533 

下塗り(層) 

3049 

地肌塗り 

print free 

1593 

不粘着 

print resistance 

1594 

不粘着性 

print test 

3426 

不粘着試験 

Prussian blue 

2226 

紺青 

putty 

1088 

パテ 

PVC 

1029 

顔料体積率 

【Q】 

qualitative test for 

lead suboxide 

3401 

亜酸化鉛定性試験 

qualitative test for 

rosin 

(Lieberman-St
orch test) 

3430 

ロジン定性試験 

【R】 

raising 

1615 

リフティング 

ready-mixed paint 1069 

調合ペイント 

recoatability 

1516 

重ね塗り適合性 

red iron oxide 

2250 

べんがら 

red lead 

2212 

鉛丹 

red lead 

anticorrosive 
paint 

1016 

鉛丹さび止めペイン

ト 

red lead-zinc 

chromate 
anticorrosive 
paint 

1017 

鉛丹ジンククロメー

トさび止めペイン
ト 

refined rhus 

lacquer 

1059 

精製漆 

reflectance 

1515 

拡散反射率 

residual tack 

1530 

残留粘着 

residue on sieve 

2247 

ふるい残分 

resin 

2023 

樹脂 

retarder 

2627 

リターダー 

retarder solvent 

2627 

リターダー 

rivelling 

1537 

しわ 

roller application 

3090 

ローラ塗り 

roller coating 

3091 

ロールコーティング 

ropiness 

1618 

ロピネス 

rosin 

2057 

ロジン 

rosin ester 

2008 

エステルガム 

rubbing 

3019 

研磨, 
サンディング 

rumbling 

3022 

転がし塗り 

runs 

1577 

流れ 

background image

55 

K 5500 : 2000  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

対応英語 

番号 

用語 

rust 

3023 

さび 

rust grade 

3024 

さび度 

rust inhibiting 

paint 

1044 

さぴ止めペイント 

rust inhibiting 

pigment 

2227 

さび止め顔料 

rust preventing 

pigment 

2227 

さび止め顔料 

【S】 

safflower oil 

2021 

サフラワー油 

sagging 

1565 

たるみ, 
たれ 

sags 

1565 

たるみ, 
たれ 

salt spray testing 

3405 

塩水噴霧試験 

salt spray test 

3405 

塩水噴霧試験 

salt water 

resistance 

1547 

耐塩水性 

sampler 

3416 

試料採取器 

sand blast 

3026 

サンドブラスト 

sand blasting 

3026 

サンドブラスト 

sand dry 

3213 

表面乾燥 

sanding 

3019 

研磨, 
サンディング 

sanding 

properties 

1526 

研磨容易性 

sanding sealer 

1045 

サンジングシーラー 

sandpaper 

3020 

研磨紙 

saponification 

2016 

けん化 

saponification 

number 

2017 

けん化価 

saponification 

value 

2017 

けん化価 

satin gloss 

1568 

繻子つや 

saturation 

1529 

彩度 

scaling 

3051 

デスケーリング 

1581 

はがれ 

scattering 

daylight 

3406 

拡散昼光 

scratch resistance 

1586 

引っかき抵抗性 

scratch test 

3424 

引っかき試験 

screen printing 

3035 

ステンシル塗り 

sealer 

1049 

シーラー 

sealing coat 

1048 

シーラー 

semidrying oil 

2040 

半乾性油 

set-to-touch 

3207 

指触乾燥 

setting 

3210 

セッチング 

settling 

1072 

沈殿 

sheen 

1538 

シーン光沢 

shelf life 

1071 

貯蔵寿命, 

対応英語 

番号 

用語 

シェルフライフ 

shellac 

2031 

セラック 

shellac varnish 

1060 

セラックニス 

ship bottom paint 

1062 

船底塗料 

shock resistance 

1554 

耐衝撃性 

shot blasting 

3033 

ショットブラスト 

shrivelling 

1537 

しわ 

siccative 

2619 

ドライヤー 

silica 

2223 

けい石粉 

silicone modified 

resin 

2025 

シリコーン樹脂 

silicone resin 

2025 

シリコーン樹脂 

silicone resin 

coating 

1050 

シリコーン樹脂塗料 

silicone resins 

2025 

シリコーン樹脂 

silking 

1536 

シルキング 

sinkage 

1541 

吸込みむら 

sinking in 

1541 

吸込みむら 

size 

1049 

シーラー 

skinning 

1028 

皮張り 

solids content 

1026 

加熱残分 

solubility for 

nitrocellulose 

2621 

ニトロセルロース溶

解性 

solvent 

2413 

溶剤 

solvent balance 

2414 

溶剤平衡 

solvent insoluble 

matter 

1108 

溶剤不溶物 

solvent resistance 

1562 

耐溶剤性 

solvent soluble 

matter 

1107 

溶剤可溶物 

soya be an oil 

2032 

大豆油 

soybean oil 

2032 

大豆油 

spatula 

3078 

へら 

specific gravity 

cup 

3423 

比重カップ 

specular gloss 

1522 

鏡面光沢度 

specular 

reflection 

1522 

鏡面光沢度 

spirit lacquer 

1034 

揮発性ワニス 

spirit stain 

2601 

アルコールステイン 

spirit stains 

2601 

アルコールステイン 

spirit varnish 

1034 

揮発性ワニス 

spot test 

3414 

しみ試験 

spotting 

1535 

しみ 

spray booth 

3038 

スプレーブース 

spray coating 

3069 

吹付け塗り 

spray gun 

3036 

スプレーガン 

spraying 

3069 

吹付け塗り 

spreading rate 

3064 

塗り面積, 
塗り坪 

stain 

2615 

ステイン 

background image

56 

K 5500 : 2000  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

対応英語 

番号 

用語 

1535 

しみ 

stain test 

3414 

しみ試験 

stand oil 

2028 

スタンド油 

standard colo(u)r 

solution 

3411 

色数標準液 

steam cleaning 

3032 

蒸気清浄 

stencil application 3035 

ステンシル塗り 

stencilling 

3035 

ステンシル塗り 

stickiness 

1580 

粘着性 

stipple 

3045 

たたき塗り 

stippling 

3045 

たたき塗り 

stopper 

1058 

ストッパー 

storage stability 

1070 

貯蔵安定性 

Stormer 

viscometer 

3410 

ストーマー粘度計 

stoving 

3201 

加熱乾燥 

3215 

焼付け 

streaking 

1534 

しま 

styrenated alkyd 

2030 

スチレン化アルキド

樹脂 

styrene resin 

2029 

スチレン樹脂 

styrene resins 

2029 

スチレン樹脂 

substrate 

3015 

生地 

3028 

下地 

3042 

素地 

sujikai-bake 

3034 

筋かいばけ 

sulfate 

2239 

沈降硫酸バリウム 

surface active 

agent 

2603 

界面活性剤 

surface dry 

3213 

表面乾燥 

surface of paint 

film 

1575 

塗面 

ssurface  

3016 

生地ごしらえ 

ppreparation 

3029 

下地ごしらえ 

3043 

素地調整 

surface to be 

coated 

3015 

生地 

surfactant 

2603 

界面活性剤 

sweating 

1501 

汗かき 

swelling 

1604 

膨潤 

synthetic resin 

2019 

合成樹脂 

synthetic resin 

coating 

1042 

合成樹脂塗料 

synthetic resin 

emulsion paint 

1041 

合成樹脂エマルショ

ンペイント 

【T】 

tack free test 

3426 

不粘着試験 

tack rag 

3046 

タックラグ, 
粘着布 

tackiness 

1580 

粘着性 

対応英語 

番号 

用語 

talc 

2235 

タルク 

tall oil 

2036 

トール油 

tears 

1577 

涙滴 

test panel 

3412 

試験板 

test piece,  
specimen 

3413 

試験片 

theoretical 

spreading rate 

3088 

理論的塗り面積, 
理論的塗り坪 

thermal resistance 1558 

耐熱性 

thermoplastic 

2038 

熱可塑性 

thermoplasticity 

2038 

熱可塑性 

thermosetting 

2039 

熱硬化性 

thermosetting 

property 

2039 

熱硬化性 

thickening 

1063 

増粘, 
濃厚化 

thinner 

2610 

シンナー, 
うすめ液 

thixotropic 

1067 

チキソトロピー 

thixotropy 

1067 

チキソトロピー 

through dry 

3206 

硬化乾燥 

tint 

1566 

淡彩 

tinting strength 

1068 

着色力 

titanium dioxide 

2243 

二酸化チタン 

tonoko 

2242 

との粉 

top coat 

1011 

上塗り塗料 

1511 

上塗り(層) 

top side paint 

1022 

外舷用塗料 

topcoat 

1011 

上塗り塗料 

touch dry 

3212 

半硬化乾燥 

touch up 

3068 

拾い塗り 

traffic marking 

paint 

1114 

路面標示用塗料 

traffic paint 

1114 

路面標示用塗料 

transparent finish 

3054 

透明仕上げ 

tumbling 

3022 

転がし塗り 

tung oil 

2013 

きり油 

【U】 

ultramarine blue 

pigment 

2222 

群青 

under coating 

3030 

下塗り 

undercoat 

1048 

下塗り塗料 

1081 

中塗り塗料 

1533 

下塗り(層) 

1576 

中塗り(層) 

unsaponifiable 

matter 

2047 

不けん化物 

unsaturated 

polyester 
coating 

1093 

不飽和ポリエステル

樹脂塗料 

background image

57 

K 5500 : 2000  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

対応英語 

番号 

用語 

unsaturated 

polyester resin 

2048 

不飽和ポリエステル

樹脂 

urea resin coating 

1084 

尿素樹脂塗料 

urushi 

1059 

精製漆 

UV curing 

3216 

UV硬化法 

【V】 

vacations 

1579 

塗り残し 

value 

1608 

明度 

varnish 

1115 

ワニス 

vehicle 

1089 

ビヒクル 

vinyl chloride 

resin coating 

1014 

塩化ビニル樹脂塗料 

vinyl resin 

2043 

ビニル樹脂 

vinyl resins 

2043 

ビニル樹脂 

VOC 

1032 

揮発性有機化合物 

VOC content 

1033 

揮発性有機化合物含

有量 

VOCC 

1033 

揮発性有機化合物含

有量 

volatile content 

1025 

加熱減量 

volatile organic 

compound 

1032 

揮発性有機化合物 

volatile organic 

compound 
content 

1033 

揮発性有機化合物含

有量 

【W】 

wash primer 

1012 

エッチングプライマ

ー 

washability 

1557 

耐洗浄性 

washability 

apparatus 

3417 

洗浄試験機 

water base filler 

2612 

水性目止め剤 

water paint 

1055 

水性塗料 

water resistance 

1556 

耐水性 

water soluble 

resin coating 

1057 

水溶性樹脂塗料 

water soluble 

resin paint 

1057 

水溶性樹脂塗料 

water stain 

2611 

水性ステイン 

water-based paint 

1055 

水性塗料 

water-based stain 

2611 

水性ステイン 

water-soluble 

resins 

2027 

水溶性樹脂 

waterproof 

1556 

耐水性 

weather 

resistance 

1552 

耐候性 

weathering test 

3420 

耐候試験 

対応英語 

番号 

用語 

wet colo(u)r 

2244 

ぬれ色 

wet rubbing 

3083 

水研ぎ 

wet sanding 

3083 

水研ぎ 

wet sanding with 

gasoline 

3011 

ガソリン研ぎ 

wet-on-wet 

application 

3002 

ウエットオンウエッ

ト塗り 

wet-on-wet 

coating 

3002 

ウエットオンウエッ

ト塗り 

wet-scrub 

resistance 

1557 

耐湿潤摩耗性 

whirling 

3008 

遠心除滴 

white lead 

2213 

鉛白 

white titanium 

pigment 

2243 

チタン白 

whitening in the 

grain 

1610 

木目の白化 

whiting 

2231 

重質炭酸カルシウム 

2245 

白亜 

wood filler 

2624 

目止め剤 

2625 

ウッドフィラー, 
木材目止め剤 

wood sealer 

1010 

ウッドシーラー 

wrinkling 

1537 

しわ 

【Y】 

yellow iron oxide 

2240 

鉄黄 

yellow iron oxide 

pigment 

2240 

鉄黄 

yellowing 

1513 

黄変(塗膜の) 

【Z】 

zinc chromate 

2232 

ジンククロメート 

zinc chromate 

anticorrosive 
paint 

1052 

ジンククロメートさ

び止めペイント 

zinc chromate 

primer 

1052 

ジンククロメートさ

び止めペイント 

zinc dust 

2202 

亜鉛末 

zinc oxide 

2201 

亜鉛華 

zinc stearate 

2613 

ステアリン酸亜鉛 

zinc yellow 

2232 

ジンククロメート 

zinc-rich paint 

1054 

ジンクリッチペイン

ト 

zinc-rich primer 

1053 

ジンクリッチプライ

マー 

zinoko 

2236 

地の粉 

zundou-bake 

3039 

ずんどうばけ 

background image

58 

K 5500 : 2000  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

附属書2(参考)索引 (五十音順) 

用語 

番号 

対応英語 

【あ】 

亜鉛華 

2201 

zinc oxide 

亜鉛末 

2202 

zinc dust 

アグリゲート 

2203 

aggregate 

アクリル樹脂 

2001 

acrylic resin,  
acrylics 

アクリル樹脂

塗料 

1001 

acrylic resin coating,  
acrylic coating 

アグロメレー

ト 

2204 

agglomerate 

亜酸化鉛 

2205 

lead suboxide 

亜酸化鉛さび

止めペイン
ト 

1002 

lead suboxide 

anticorrosive paint 

亜酸化鉛定性

試験 

3401 

qualitative test for lead 

suboxide 

アスファルト 

2002 

asphalt 

汗かき 

1501 

sweating,  
exudation 

あな(孔)(塗

膜の) 

1587 

pinholes,  
pinholing 

アニリン点 

2401 

aniline point 

油ワニス 

1003 

oil varnish,  
oleoresinous varnish 

あまに油 

2003 

linseed oil 

アミノアルキ

ド樹脂塗料 

1004 

amino alkyd resin coating 

アミノ樹脂 

2004 

amino resin,  
amino resins 

アルキド樹脂 

2005 

alkyd resin,  
alkyds 

アルキド樹脂

塗料 

1005 

alkyd resin coating,  
alkyd coating 

アルコール系

溶剤 

2402 

alcohols (solvent) 

アルコールス

テイン 

2601 

spirit stain,  
spirit stains,  
alcoholic stain 

アルミニウム

顔料 

2206 

alumin(i)um pigment 

アルミニウム

粉 

2206 

alumin(i)um powder 

アルミニウム

ペースト 

2206 

alumin(i)um paste 

アルミニウム

ペイント 

1006 

alumin(i)um paint 

用語 

番号 

対応英語 

泡(塗膜の) 

1502 

bubbling,  
bubble 

泡粘度計 

3402 

bubble tube 
viscometer,  
bubble tube viscosimeter 

【い】 

移行 

1503 

migration 

イソシアネー

ト樹脂 

2006 

isocyanate resin,  
isocyanate resins,  
isocyanates 

一酸化鉛 

2207 

lead monoxide,  
litharge 

一般用さび止

めペイント 

1007 

anticorrosive paint for 

general use 

糸さび 

3001 

filiform corrosion 

糸状腐食 

3001 

filiform corrosion 

糸引き 

1008 

cobwebbing 

色(塗膜の) 

1504 

colo(u)r (of film) ,  
colo(u)r 

色合せ 

1009 

colo(u)r matching 

色の安定性

(塗膜の) 

1505 

lightfastness,  
lightstability,  
colo(u)r stability 

色むら(塗膜

の) 

1506 

mottle 

隠ぺい率(塗

膜の) 

1507 

contrast ratio 

隠ぺい率試験

紙 

3403 

hiding-chart 

隠ぺい力(塗

膜の) 

1508 

hiding power 

【う】 

ウエットオン

ウエット塗
り 

3002 

wet-on-wet application,  
wet-on-wet coating 

浮き色(塗膜

の) 

1509 

flooding 

浮きまだら 

1510 

floating 

うすめ液 

2610 

thinner 

ウッドシーラ

ー 

1010 

wood sealer 

ウッドフィラ

ー 

2625 

wood filler 

上塗り 

3003 

over coating,  
finishing 

background image

59 

K 5500 : 2000  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

用語 

番号 

対応英語 

上塗り(層) 

1511 

top coat,  
finishing coat,  
finish 

上塗り適合性 

1512 

overcoatability 

上塗り塗料 

1011 

top coat,  
topcoat,  
finishing coat 

雲母状酸化鉄

顔料 

2208 

micaceous iron oxide 

pigment 

【え】 

エーテル系溶

剤 

2404 

ethers (solvent)  

エアレススプ

レーガン 

3004 

airless spray gun 

エアレススプ

レー塗り 

3005 

airless spraying,  
airless spray application 

エグシェル光

沢 

1568 

eggshell gloss 

エステル価 

2007 

ester number,  
ester value 

エステルガム 

2008 

ester gum,  
rosin ester 

エステル系溶

剤 

2403 

esters (solvent)  

エッチング 

3006 

etching 

エッチングプ

ライマー 

1012 

etching primer,  
wash primer,  
etch primer,  
pretreatment primer 

エフロレッセ

ンス 

3007 

efflorescence 

エポキシ樹脂 

2009 

epoxy resin,  
epoxy resins 

エマルション

ペイント 

1013 

emulsion paint,  
latex paint 

エロージョン 

1539 

erosion 

塩化ゴム樹脂 

2010 

chlorinated rubber,  
chlorinated rubber resin 

塩化ビニル樹

脂塗料 

1014 

vinyl chloride resin 

coating 

塩化よう素試

験 

3404 

iodine chloride test 

塩基性顔料 

(3) 

2209 

basic pigment 

塩基性クロム

酸鉛 

2210 

basic lead chromate 

塩基性クロム

酸鉛さび止
めペイント 

1015 

basic lead chromate 

anticorrosive paint 

塩基性炭酸鉛 

2211 

basic lead carbonate,  

用語 

番号 

対応英語 

basic carbonate white 

lead 

遠心除滴 

3008 

centrifugal detearing,  
whirling 

塩水噴霧試験 

3405 

salt spray test,  
salt spray testing 

塩素化ゴム 

2010 

chlorinated rubber,  
chlorinated rubber resin 

鉛丹 

2212 

red lead 

鉛丹さび止め

ペイント 

1016 

red lead anticorrosive 

paint 

鉛丹ジンクク

ロメートさ
び止めペイ
ント 

1017 

red lead-zinc chromate 

anticorrosive paint 

鉛白 

2213 

white lead 

【お】 

オーカー 

2215 

ochre 

オイルサーフ

ェーサー 

1018 

oil surfacer 

オイルステイ

ン 

2602 

oil stain 

オイルパテ 

1019 

oil putty 

オイルプライ

マー 

1020 

oil primer 

オイルプライ

マーサーフ
ェーサー 

1021 

oil primer surfacer 

黄鉛 

2214 

chrome yellow 

黄変(塗膜の) 1513 

yellowing,  
after yellowing 

汚染保持性 

1564 

dirt retention 

汚染誘引性 

1563 

dirt pick-up,  
dirt collection 

オフホワイト 

1514 

off-white 

【か】 

カーテン 

1518 

curtains,  
curtaining 

カーテン[フ

ロー]コー
ティング 

3013 

curtain coating 

ガードナー色

数 

3407 

Gardner colo(u)r 

standards,  

Gardner colo(u)r scale 

カーボンブラ

ック 

2217 

carbon black 

外舷用塗料 

1022 

top side paint 

界面活性剤 

2603 

surface active agent,  
surfactant 

background image

60 

K 5500 : 2000  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

用語 

番号 

対応英語 

火炎処理 

3076 

flame treatment 

火炎清浄 

3009 

flame cleaning 

カオリン 

2216 

kaolinite,  
kaoline 

化学的前処理 

3010 

chemical pretreatment 

拡散昼光 

3406 

scattering daylight,  
diffused daylight 

拡散反射率 

1515 

diffuse reflectance, 

reflectance 

重ね塗り適合

性 

1516 

recoatability 

カシュー樹脂

塗料 

1023 

cashew nut resin coating 

ガスチェッキ

ング 

1517 

gas checking,  
gas crazing 

ガスの発生 

1024 

gassing 

可塑剤 

2604 

plasticizer 

ガソリン研ぎ 

3011 

wet sanding with 

gasoline 

カッティング

イン 

3012 

cutting-in 

加熱乾燥 

3201 

stoving,  
baking 

加熱減量 

1025 

volatile content,  
loss on heating 

加熱残分 

1026 

non-volatile matter 

content,  

nonvalatile content,  
solid content 

かび抵抗性 

1519 

fungus resistance 

かび防止塗料 

1027 

fungicidal paint,  
fungus resistant coating 

かぶり 

1520 

blushing 

からす足状割

れ 

1521 

crow, s foot cracking 

から研ぎ 

3014 

dry sanding,  
dry rubbing 

乾き色(顔料

の) 

2218 

dry colo(u)r of pigment 

皮張り 

1028 

skinning 

皮張り防止剤 

2605 

anti-skinning agent,  
antiskinning agent 

乾性油 

2011 

drying oil 

乾燥 

3202 

drying 

乾燥時間 

3203 

drying time 

乾燥時間計 

3408 

drying time recorder 

顔料 

2219 

pigment 

顔料体積率 

1029 

pigment volume 

concentration,  

PVC 

顔料分 

1030 

pigment content 

用語 

番号 

対応英語 

顔料分散剤 

2606 

dispersant,  
dispersing agent 

【き】 

生地 

3015 

substrate,  
original substrate,  
surface to be coated,  
original surface,  
groud 

生地ごしらえ 

3016 

surface preparation 

希釈安定性 

1031 

dilution stability 

希釈剤 

2405 

diluent (solvent)  

希釈性 

2607 

dilution stability 

揮発性有機化

合物 

1032 

volatile organic 

compound,  

VOC 

揮発性有機化

合物含有量 

1033 

volatile organic 

compound content,  

VOC content,  
VOCC 

揮発性ワニス 

1034 

spirit varnish,  
spirit lacquer 

吸油量 

2220 

oil absorption value,  
oil absorption 

凝結性 

1035 

caking 

凝集体 

2203 

aggregate 

強制乾燥 

3204 

force drying,  
forced drying 

鏡面光沢度 

1522 

specular gloss,  
specular reflection 

魚油 

2012 

fish oil,  
marine oil 

きり油 

2013 

tung oil,  
Chinese wood oil,  
China wood oil 

ギルソナイト 

2014 

gilsonite 

【く】 

くぼみ 

1523 

pitting,  
depression 

曇り 

1524 

clouding,  
cloudiness , 
dullness,  
dulling,  
hazing 

グリットブラ

スト 

3017 

grit blasting 

クリプトメー

ター 

3409 

cryptometer 

クリヤ塗料 

1036 

clear coating material,  
clear coating 

background image

61 

K 5500 : 2000  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

用語 

番号 

対応英語 

クリヤラッカ

ー 

1037 

clear lacquer 

クレー 

2221 

clay 

クレージング 

1525 

crazing 

クロム酸塩処

理 

3018 

chromating,  
chromate treatment 

クロメート処

理 

3018 

chromate treatment 

黒ワニス 

1038 

bituminous varnish,  
black varnish,  
black japan,  
Japan black 

群青 

2222 

ultramarine blue pigment 

【け】 

KU値 

1039 

Krebs unit,  
KU value 

けい石粉 

2223 

silica 

ケトン系溶剤 

2406 

ketones (solvent)  

ゲル化 

1040 

gelation,  
gelling,  
livering 

ゲル化時間 

2015 

gelation time,  
gel time (of a drying oil) 

けん化 

2016 

saponification 

けん化価 

2017 

saponification value,  
saponification number 

研磨 

3019 

sanding,  
rubbing 

研磨紙 

3020 

abrasive paper, 
sandpaper 

研磨容易性 

1526 

sanding properties 

【こ】 

コイルコーテ

ィング 

3021 

coil coating 

硬化 

3205 

curing 

硬化乾燥 

3206 

dry-hard,  
hard dry,  
dry-through,  
dry through,  
through dry 

硬化剤 

2608 

hardener,  
curing agent 

工業用ニトロ

セルロース 

2018 

nitrocellulose (for 

industrial use)  

高光沢 

1568 

high gloss 

合成樹脂 

2019 

synthetic resin 

合成樹脂エマ

ルションペ
イント 

1041 

latex paint,  
emulsion paint,  
synthetic resin emulsion 

用語 

番号 

対応英語 

paint 

合成樹脂塗料 

1042 

synthetic resin coating 

硬度 

1528 

hardness 

黒鉛 

2224 

graphite 

ご粉 

2225 

gohun 

転がし塗り 

3022 

tumbling,  
barreling,  
rumbling,  
drum coating 

混合アニリン

点 

2407 

mixed aniline point 

コンシステン

シー 

1043 

consistency 

紺青 

2226 

iron blue pigment,  
Prussian blue,  
Milori blue 

【さ】 

彩度 

1529 

saturation,  
chroma 

酢酸セルロー

ス 

2020 

cellulose acetate 

さび 

3023 

rust 

さび度 

3024 

rust grade 

さび止め顔料 

2227 

inhibitive pigment,  
rust inhibiting pigment,  
rust preventing pigment 

さび止めペイ

ント 

1044 

anticorrosive paint,  
rust inhibiting paint,  
anti-corrosive 

composition 

サフラワー油 

2021 

safflower oil 

酸洗い 

3025 

pickling,  
acid pickling 

酸価 

2022 

acid value 

酸化鉄顔料 

2228 

iron oxide pigment 

酸化鉄粉 

2229 

brown iron oxide 

酸化防止剤 

2609 

antioxidant,  
oxidation inhibitor 

サンジングシ

ーラー 

1045 

sanding sealer 

サンディング 

3019 

sanding,  
rubbing 

サンドブラス

ト 

3026 

sand blasting,  
sand blast 

残留粘着 

1530 

residual tack 

【し】 

シーラー 

1049 

sealer,  
sealing coat size 

シーン光沢 

1538 

sheen 

background image

62 

K 5500 : 2000  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

用語 

番号 

対応英語 

清浄度 

3027 

preparation grade 

シアナミド鉛 

2230 

lead cyanamide 

シアナミド鉛

さび止めぺ
イント 

1046 

lead cyanamide 

anticorrosive paint 

シェルフライ

フ 

1071 

shelf life 

色差 

1531 

colo(u)r difference 

色数 

1047 

colo(u)r number 

色数標準液 

3411 

standard colo(u)r solution 

色相 

1532 

hue 

試験板 

3412 

test panel,  
panel 

試験片 

3413 

test piece  
specimen 

指触乾燥 

3207 

set-to-touch,  
dust-free,  
dust dry 

自然乾燥 

3208 

air drying,  
air-drying 

下地 

3028 

substrate 

下地ごしらえ 

3029 

surface preparation 

下塗り 

3030 

under coating,  
primer coating 

下塗り(層) 

1533 

undercoat,  
priming coat 

下塗り塗料 

1048 

undercoat,  
priming coat 

実用塗り坪 

3031 

practical spreading rate 

実用塗り面積 

3031 

practical spreading rate 

脂肪族炭化水

素系溶剤 

2408 

aliphatic hydrocarbons 

(solvent) 

しま 

1534 

streaking 

しみ 

1535 

stain,  
spotting 

しみ試験 

3414 

stain test,  
spot test 

霜状しわ 

1596 

frosting 

重質炭酸カル

シウム 

2231 

whiting,  
limestone powder 

樹脂 

2023 

resin 

繻子つや 

1568 

satin gloss 

蒸気清浄 

3032 

steam cleaning 

衝撃試験 

3415 

impact test,  
impact testing,  
chip test 

硝酸セルロー

ス 

2024 

nitrocellulose,  
cellulose nitrate 

小滴 

1577 

droplets 

ショットブラ

スト 

3033 

shot blasting 

用語 

番号 

対応英語 

助溶剤 

2409 

co-solvent 

シリコーン樹

脂 

2025 

silicone resin,  
silicone resins,  
silicone modified resin 

シリコーン樹

脂塗料 

1050 

silicone resin coating 

試料採取器 

3416 

sampler 

シルキング 

1536 

silking 

白まがい 

1514 

off-white 

白ラックニス 

1051 

bleached shellac varnish,  
bleached lac varnish 

しわ 

1537 

wrinkling,  
crinkling,  
shriveling,  
rivelling 

ジンククロメ

ート 

2232 

zinc chromate,  
zinc yellow 

ジンククロメ

ートさび止
めペイント 

1052 

zinc chromate 

anticorrosive paint,  

zinc chromate primer 

ジンクリッチ

プライマー 

1053 

zinc-rich primer 

ジンクリッチ

ペイント 

1054 

zinc-rich paint 

浸食(3) 

1539 

erosion 

シンナー 

2610 

thinner 

【す】 

吸込み 

1540 

absorption 

吸込みむら 

1541 

sinkage,  
sinking in 

水性ステイン 

2611 

water stain,  
water-based stain 

水性塗料 

1055 

water paint,  
water-based paint 

水性目止め剤 

2612 

water base filler 

水線部塗料 

1056 

boot topping 

水溶性ゴム 

2026 

gum, water-soluble 

水溶性樹脂 

2027 

water-soluble resins 

水溶性樹脂塗

料 

1057 

water soluble resin paint,  
water soluble resin 

coating 

透け 

1542 

lack of hiding 

筋かいばけ 

3034 

sujikai-bake 

スタンド油 

2028 

stand oil,  
bodied oil 

スチレン樹脂 

2029 

styrene resin,  
styrene resins 

スチレン化ア

ルキド樹脂 

2030 

styrenated alkyd 

ステアリン酸

2613 

zinc stearate 

background image

63 

K 5500 : 2000  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

用語 

番号 

対応英語 

亜鉛 

ステアリン酸

アルミニウ
ム 

2614 

alumin(i)um stearate 

ステイン 

2615 

stain 

ステンシル塗

り 

3035 

stencil application,  
stencilling,  
screen printing 

ストッパー 

1058 

stopper 

ストーマー粘

度計 

3410 

Stormer viscometer 

スプレーガン 

3036 

spray gun 

スプレーしぶ

き 

3037 

overspray 

スプレーブー

ス 

3038 

spray booth 

ずんどうばけ 

3039 

zundou-bake 

【せ】 

ぜい(脆)化 

1543 

embrittlement 

ぜい(脆)性 

1544 

brittleness 

精製漆 

1059 

urushi,  
refined rhus lacquer 

静電除滴 

3040 

electrostatic detearing 

静電塗装 

3041 

electrostatic coating,  
electrostatic spraying 

静電塗り 

3041 

electrostatic spraying,  
electrostatic coating 

赤外線焼付け 

3209 

infrared baking,  
infrared drying 

セッチング 

3210 

setting 

セラック 

2031 

shellac,  
orange shellac 

セラックニス 

1060 

shellac varnish 

ゼリー化 

1040 

gelling,  
gelation,  
livering 

セルロースラ

ッカー 

1061 

cellulose lacquer,  
cellulosic coating 

洗浄試験機 

3417 

washability apparatus 

洗浄性 

1557 

cleanability 

船底塗料 

1062 

ship bottom paint 

染料 

2233 

dyestuff 

【そ】 

増粘 

1063 

thickening 

相容性 

1064 

compatibility (of 

materials) ,  

compatibility (of 

products) 

促進黄色度 

1545 

accelerated yellowness 

用語 

番号 

対応英語 

促進剤 

2616 

accelerator 

促進耐候試験 

3418 

accelerated weathering 

test,  

accelerated weathering,  
artificial weathering 

促進耐候試験

機 

3419 

accelerated weathering 

machine 

素地 

3042 

substrate 

素地調整 

3043 

surface preparation 

【た】 

ダートピック

アップ 

1563 

dirt pick-up 

ダートリテン

ション 

1564 

dirt retention 

耐アルカリ性 

1546 

alkali resistance,  
alkaliproof 

耐塩水性 

1547 

salt water resistance 

耐揮発油性 

1548 

gasoline resistance 

耐久性 

1549 

durability 

耐屈曲性 

1550 

flexibility 

耐候試験 

3420 

weathering test 

耐候試験台 

3421 

exposure rack 

耐光性 

1551 

lightfastness,  
light stability,  
fastness to light,  
light resistance 

耐候性 

1552 

weather resistance 

耐酸性 

1553 

acid resistance,  
acidproof,  
fastness to acid 

体質顔料 

2234 

extender pigment,  
extender,  
filler 

耐湿潤摩耗性 

1557 

wet-scrub resistance 

耐衝撃性 

1554 

impact resistance,  
shock resistance,  
chip resistance 

退色 

1555 

fading 

耐水性 

1556 

water resistance,  
waterproof 

大豆油 

2032 

soya bean oil,  
soybean oil 

耐洗浄性 

1557 

washability 

耐熱性 

1558 

heat-resisting property,  
thermal resistance 

1558 

heat resistance 

耐沸騰水性 

1559 

boiling water resistance 

耐薬品性 

1560 

chemical resistance 

耐油性 

1561 

oil resistance,  
oilproof 

background image

64 

K 5500 : 2000  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

用語 

番号 

対応英語 

耐溶剤性 

1562 

solvent resistance 

大理石塗り 

3044 

marbling 

多彩模様塗料 

1066 

multicolo(u)r finish,  
multicolo(u)r paint 

多体形製品 

1065 

multi-pack product 

たたき塗り 

3045 

stippling,  
stipple 

タックラグ 

3046 

tack rag 

脱脂 

3047 

degreasing 

脱水ひまし油 

2033 

dehydrated castor oil 

タルク 

2235 

talc 

たるみ 

1565 

sags,  
sagging 

たれ 

1565 

sags,  
sagging 

淡彩 

1566 

tint 

たんぽずり 

3048 

pad application,  
padding,  
French polish 

【ち】 

チェッキング 

1567 

checking 

チキソトロピ

ー 

1067 

thixotropy,  
thixotropic 

チタン白 

2243 

white titanium pigment,  
titanium dioxide 

チッピング 

3050 

chipping 

地の粉 

2236 

zinoko 

地肌塗り 

3049 

primary coat,  
priming coat 

着色顔料 

2237 

colo(u)r pigment 

着色力 

1068 

tinting strength 

調合ペイント 

1069 

ready-mixed paint 

貯蔵安定性 

1070 

storage stability,  
can stability 

貯蔵寿命 

1070 

shelf life 

沈降炭酸カル

シウム 

2238 

precipitated calcium 

carbonate 

沈降硫酸バリ

ウム 

2239 

precipitated barium 

sulfate,  

blanc fixe 

沈殿 

1072 

settling 

【つ】 

つぶ 

1073 

bits,  
nibs 

つぶゲージ 

3422 

fineness gauge,  
grind gauge 

つぶの研磨 

3052 

de-nibbing 

光沢 

1527 

gloss 

つや 

1568 

gloss 

用語 

番号 

対応英語 

つやあり 

1568 

glossy 

つや消し剤 

2617 

flatting agent 

つやなし 

1568 

flat,  
matt 

つやなしペイ

ント 

1074 

flat paint,  
flat oil paint 

つやむら 

1569 

flashing 

【て】 

低温安定性 

1075 

low temperature stability 

低温割れ 

1570 

cold cracking 

泥状割れ 

1606 

mud cracking,  
mudcracking 

適合性(製品

と素地の) 

1571 

compatibility (of 

products with 
substrate)  

適合性(塗装

系中の製品
の) 

1572 

compatibility (of 

products in paint 
system)  

デスケーリン

グ 

3051 

de-scaling,  
scaling 

鉄黄 

2240 

yellow iron oxide 

pigment,  

yellow iron oxide 

デッキペイン

ト 

1076 

deck paint 

鉄黒 

2241 

black iron oxide 

デニビング 

3052 

de-nibbing 

添加剤 

2618 

additive 

電気絶縁塗料 

1077 

electrical insulating 

varnish,  

insulating varnish,  
electrical insulating 

coating,  

insulating coating 

電子線硬化 

3211 

electron beam curing 

電着塗装 

3053 

electrodeposition,  
electrocoating 

天然樹脂 

2035 

natural resin 

天然油 

2034 

natural oil 

【と】 

トール油 

2036 

tall oil 

凍解安定性 

1078 

freeze-thaw stability,  
freeze-thaw resistance 

透明仕上げ 

3054 

clear coat,  
clear finish,  
transparent finish 

灯油 

2410 

kerosine,  
kerosene 

研ぎおろし 

3055 

flatting down,  

background image

65 

K 5500 : 2000  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

用語 

番号 

対応英語 

felting down,  
flatting 

塗装 

3056 

coating,  
finishing,  
painting,  
application 

塗装間隔 

3062 

interval between coats 

塗装系 

3057 

coating system,  
paint system 

塗装工程 

3058 

coating process,  
painting process 

との粉 

2242 

tonoko 

塗膜 

1573 

coat,  
film,  
paint film 

塗膜形成要素 

1079 

film former,  
film forming material 

塗膜の外観 

1574 

appearance of film 

塗面 

1575 

surface of paint film,  
painted surface 

ドライヤー 

2619 

drier,  
siccative 

塗料 

1080 

coating material,  
coating 

【な】 

流し塗り(3) 

3059 

flow coating 

中塗り 

3060 

intermediate coat 

中塗り(層) 

1576 

intermediate coat,  
undercoat 

中塗り塗料 

1081 

intermediate coat,  
undercoat 

流れ 

1577 

runs 

流れ止め剤 

2620 

antisagging agent,  
antisag agent,  
antirunning agent 

軟凝集体 

2204 

agglomerate 

難燃塗料 

1082 

nonflammable coating 

【に】 

煮あまに油 

2037 

boiled linseed oil 

二酸化チタン 

2243 

titanium dioxide,  
white titanium pigment 

にじみ 

1578 

bleeding 

ニトロセルロ

ース溶解性 

2621 

solubility for 

nitrocellulose 

ニトロセルロ

ーズラッカ
ー 

1083 

nitrocellulose lacquer,  
nitrocellulose coating 

尿素樹脂塗料 

1084 

urea resin coating 

用語 

番号 

対応英語 

【ぬ】 

塗合わせ 

3061 

lap 

塗りつぎ 

3061 

lap 

塗付け間隔 

3062 

interval between coats 

塗付け量 

3063 

application rate 

塗り坪 

3064 

spreading rate 

塗り残し 

1579 

holidays,  
misses,  
vacations 

塗り面積 

3064 

spreading rate 

ぬれ色 

2244 

wet colo(u)r 

【ね】 

熱可塑性 

2038 

thermoplasticity,  
thermoplastic 

熱硬化性 

2039 

thermosetting property,  
thermosetting 

粘着 

1597 

blocking 

粘着性 

1580 

tackiness,  
stickiness 

粘着布 

3046 

tack rag 

【の】 

濃厚化 

1063 

thickening 

【は】 

バーンオフ 

3086 

burning off 

ハイソリッド

塗料 

1085 

high-solids 

ハイビルド塗

料 

1086 

high-build 

バインダー 

1087 

binder 

はがれ 

1581 

peeling,  
flaking,  
scaling 

白亜 

2245 

whiting 

白亜化 

1582 

chalking 

白亜化抵抗性 

1583 

chalking resistance 

はけ 

3065 

brush 

はけ目 

1584 

brush marks,  
brush mark 

はけ塗り 

3066 

brushing,  
brush coating,  
brush application 

はじき 

1585 

cissing,  
crawling 

肌直し 

3075 

filling 

パテ 

1088 

putty 

バライト粉 

2246 

barytes 

半乾性油 

2040 

semidrying oil 

background image

66 

K 5500 : 2000  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

用語 

番号 

対応英語 

半硬化乾燥 

3212 

dry to touch,  
touch dry 

【ひ】 

比重カップ 

3423 

specific gravity cup 

浸し塗り 

3067 

dipping,  
dip coating,  
immersion coating 

ビチューメン 

2041 

bitumen 

引っかき試験 

3424 

scratch test 

引っかき抵抗

性 

1586 

scratch resistance 

ヒドロキシル

価 

2042 

hydroxyl value 

ビニル樹脂 

2043 

vinyl resins,  
vinyl resin 

ビヒクル 

1089 

vehicle,  
medium 

ひまし油 

2044 

castor oil 

表面乾燥 

3213 

surface dry,  
sand dry 

拾い塗り 

3068 

touch up,  
bring forward 

ピンホール 

1587 

pinholing,  
pinholes 

【ふ】 

フーバーマラ

ー 

3427 

Hoover's muller,  
Hoover automatic muller 

フィッシュア

イ 

1588 

fish eyes 

フィラー 

2622 

filler 

フィリング 

3075 

filling 

フィルムアプ

リケーター 

3425 

film applicator 

フェザーエッ

ジング 

3070 

feather edging 

フェノール樹

脂 

2045 

phenolic resin,  
phenolic resins 

フェノール樹

脂塗料 

1090 

phenolic resin coating,  
phenolic coating 

フォードカツ

プ 

3428 

Ford viscosity cup,  
Ford cup 

深割れ 

1589 

deep cracks 

不乾性油 

2046 

nondrying oil 

吹付け塗り 

3069 

spraying,  
spray coating 

不揮発物 

1091 

non-volatile matter 

膨れ 

1590 

blistering 

不けん化物 

2047 

unsaponifiable matter 

節止め 

3071 

knotting,  

用語 

番号 

対応英語 

killing 

フタル酸樹脂

塗料 

1092 

phthalic resin coating,  
alkyd resin coating 

付着性 

1591 

adhesive property,  
adhesion 

付着強さ 

1592 

adhesive strength 

不粘着試験 

3426 

tack free test,  
print test 

不粘着 

1593 

print free 

不粘着性 

1594 

print resistance 

不飽和ポリエ

ステル樹脂 

2048 

unsaturated polyester 

resin 

不飽和ポリエ

ステル樹脂
塗料 

1093 

unsaturated polyester 

coating 

プライマー 

1094 

primer 

プライマーサ

ーフェーサ
ー 

1095 

primer surfacer 

ブラスト処理 

3072 

abrasive blast-cleaning 

ブラスト処理

用研削材 

3073 

blast cleaning abrasive 

フラッシュオ

フタイム 

3214 

flash-off time 

フラッシュさ

び 

3074 

flash rusting,  
flash rust 

フルーミング 

1595 

blooming 

ふるい残分 

2247 

residue on sieve 

フレームクリ

ーニング 

3009 

flame cleaning 

フレーム処理 

3076 

flame treatment 

フローカツプ 

3428 

flow cup 

ブローンアス

ファルト 

2049 

blown asphalt 

フロキュレー

ション 

1096 

flocculation 

フロスチング 

1596 

frosting 

ブロッキング 

1597 

blocking 

ブロンジング 

1598 

bronzing 

ブロンズ光沢 

1598 

bronzing 

分散 

2248 

dispersion 

分散度 

2249 

fineness of grind 

粉体塗料 

1097 

powder coating material,  
coating powders 

【ヘ】 

ヘーズ 

1599 

haze 

平均塗り坪 

3077 

natural spreading rate 

平均塗り面積 

3077 

natural spreading rate 

ペイント 

1098 

paint 

へこみ 

1600 

cratering 

background image

67 

K 5500 : 2000  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

用語 

番号 

対応英語 

ヘアクラック 

1601 

hair cracking 

へら 

3078 

spatula,  
knife 

へら付け 

3079 

knifing,  
knife application 

べんがら 

2250 

red iron oxide 

変色 

1602 

discolo(u)ration,  
discolo(u)ring 

変性天然樹脂 

2050 

modified natural resin 

【ほ】 

ホールドペイ

ント 

1101 

hold paint 

ボイル油 

2051 

boiled oil 

防汚性 

1603 

antifouling property 

防火塗料 

1099 

fire-retardant coating,  
fire-retardant paint  

芳香族炭化水

素系溶剤 

2411 

aromatic hydrocarbons 

solvent 

膨潤 

1604 

swelling 

ホットスプレ

ー塗り 

3080 

hot spraying,  
hot spray coating 

ポットライフ 

1100 

pot life 

ポリウレタン

樹脂 

2052 

polyurethane resin,  
polyurethane resins 

ポリエステル

樹脂 

2053 

polyester resin,  
polyester resins 

ポリシングコ

ンパウンド 

2623 

polishing compound 

【ま】 

マスキング 

3081 

masking 

まだら 

1605 

mottle,  
motting,  
mottled appearance 

マドクラック 

1606 

mud cracking,  
mudcracking 

マルチパック

製品 

1065 

multi-pack product 

マンセル表色

系 

3429 

Munsell system,  
Munsell system of  
colo(u)r 
Munsell colo(u)r system 

【み】 

磨き仕上げ 

3082 

polishing 

見掛け比容 

2251 

apparent specific volume 

見掛け密度 

2251 

apparent density 

水研ぎ 

3083 

wet sanding,  
wet rubbing 

用語 

番号 

対応英語 

ミネラルスピ

リット 

2412 

mineral spirits,  
petroleum spirits 

ミルスケール 

3084 

mill scale 

【む】 

無彩色 

1607 

achromatic colo(u)r 

【め】 

明度 

1608 

lightness,  
value 

メタリックエ

ナメル 

1102 

metallic enamel,  
metallic paint,  
metallic pigment paint 

目止め剤 

2624 

wood filler 

目やせ 

1609 

grain depression 

メラミン樹脂

塗料 

1103 

melamine resin coating,  
melamine coating 

【も】 

木材目止め剤 

2625 

wood filler 

木目の白化 

1610 

whitening in the grain 

木目塗り 

3085 

graining 

もどり 

1611 

after tack,  
after-tack 

【や】 

焼付け 

3215 

stoving,  
baking 

焼付け塗料 

1104 

baking finish 

焼きむき 

3086 

burning off 

やし油 

2054 

coconut oil 

【ゆ】 

UV硬化法 

3216 

UV curing 

有機顔料 

2252 

organic pigment,  
organic colo(u)r 

有彩色 

1612 

chromatic colo(u)r 

ゆず肌 

1613 

orange peel 

油性塗料 

1105 

oil paint 

油長 

2055 

oil length 

【よ】 

容器の中での

状態 

1106 

condition in container 

陽極[酸化]

処理 

3087 

anodizing 

陽極酸化法 

3087 

anodizing 

溶剤 

2413 

solvent 

溶剤不溶物 

1108 

solvent insoluble matter 

溶剤可溶物 

1107 

solvent soluble matter 

background image

68 

K 5500 : 2000  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

用語 

番号 

対応英語 

溶剤平衡 

2414 

solvent balance 

溶出(塗膜の) 1614 

elution 

よう素価 

2056 

iodine value,  
iodine number 

【ら】 

ラッカーエナ

メル 

1109 

lacquer enamel 

ラッカーサー

フェーサー 

1110 

lacquer surfacer 

ラッカーシン

ナー 

2626 

lacquer thinner 

ラッカーパテ 

1111 

lacquer putty 

ラッカープラ

イマー 

1112 

lacquer primer 

【り】 

リーフィング 

2255 

leafing 

リサージ 

2253 

litharge,  
lead monoxide 

リターダー 

2627 

retarder,  
retarder solvent 

リトポン 

2254 

lithopone,  
lithopone pigment 

リフティング 

1615 

lifting,  
raising 

リムーバー 

2628 

paint remover 

理論的塗り坪 

3088 

theoretical spreading rate 

理論的塗り面

積 

3088 

theoretical spreading rate 

臨界顔料体積

濃度 

1113 

critical pigment volume 

concentration,  

C.P.V.C. 

りん酸[塩]

3089 

phosphating 

用語 

番号 

対応英語 

処理 

りん酸塩化成

処理 

3089 

phosphating 

【る】 

涙滴 

1577 

tears 

【れ】 

レベリング 

1616 

leveling 

【ろ】 

ロールコーテ

ィング 

3091 

roller coating 

ローラ塗り 

3090 

roller application 

老化 

1617 

ageing,  
aging 

ロジン 

2057 

rosin,  
colophonium 

ロジン定性試

験 

3430 

qualitative test for rosin 

(Lieberman−Storch 
test) 

ロピネス 

1618 

ropiness 

路面標示用塗

料 

1114 

traffic paint,  
traffic marking paint 

【わ】 

わに皮割れ 

1619 

crocodiling,  
alligatoring 

ワニス 

1115 

varnish 

割れ 

1620 

cracking 

69 

K 5500 : 2000  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

付表1 引用規格 

JIS B 9809 スプレーガン 

JIS C 2351 エナメル線用ワニス 

JIS C 2353 自然乾燥コイルワニス 

JIS K 1456 リサージ(一酸化鉛) 

JIS K 2201 工業ガソリン 

JIS K 2203 灯油 

JIS K 2207 石油アスファルト 

JIS K 2256 石油製品・アニリン点及び混合アニリン点試験方法 

JIS K 3211 界面活性剤用語 

JIS K 5101 顔料試験方法 

JIS K 5102 亜鉛華(顔料) 

JIS K 5103 鉛白(顔料) 

JIS K 5105 リトポン(顔料) 

JIS K 5107 カーボンブラック(顔料) 

JIS K 5108 鉛丹(顔料) 

JIS K 5109 べんがら(顔料) 

JIS K 5110 黄鉛(顔料) 

JIS K 5112 群青(顔料) 

JIS K 5113 紺青(顔料) 

JIS K 5114 亜鉛黄(ジンククロメート)(顔料) 

JIS K 5115 沈降性硫酸バリウム及びバライト粉(顔料) 

JIS K 5116 二酸化チタン(顔料) 

JIS K 5600-1-2 塗料一般試験方法−第1部:通則−第2節:試料採取方法 

JIS K 5600-1-3 塗料一般試験方法−第1部:通則−第3節:試験用試料の検分及び調整 

JIS K 5600-1-4 塗料一般試験方法−第1部:通則−第4節:試験用標準試験板 

JIS K 5600-1-5 塗料一般試験方法−第1部:通則−第6節:試験板の塗装(はけ塗り) 

JIS K 5600-2-1 塗料一般試験方法−第2部:塗料の性状・安定性−第1節:色数(ガードナー法) 

JIS K 5600-2-2 塗料一般試験方法−第2部:塗料の性状・安定性−第2節:粘度 

JIS K 5600-2-4 塗料一般試験方法−第2部:塗料の性状・安定性−第4節:密度 

JIS K 5600-2-5 塗料一般試験方法−第2部:塗料の性状・安定性−第5節:分散度 

JIS K 5600-2-6 塗料一般試験方法−第2部:塗料の性状・安定性−第6節:ポットライフ 

JIS K 5600-3-1 塗料一般試験方法−第3部:塗膜の形成機能−第1節:塗り面積(はけ塗り) 

JIS K 5600-3-2 塗料一般試験方法−第3部:塗膜の形成機能−第2節:表面乾燥時間(バロチニ法) 

JIS K 5600-3-3 塗料一般試験方法−第3部:塗膜の形成機能−第3節:硬化乾燥性 

JIS K 5600-3-5 塗料一般試験方法−第3部:塗膜の形成機能−第5節:耐圧着性 

JIS K 5600-3-6 塗料一般試験方法−第3部:塗膜の形成機能−第6節:不粘着乾燥性 

JIS K 5600-4-1 塗料一般試験方法−第4部:塗膜の視覚特性−第1節:隠ぺい力(淡彩色塗料用) 

JIS K 5600-4-2 塗料一般試験方法−第4部:塗膜の視覚特性−第2節:隠ぺい力(低明度塗料用) 

70 

K 5500 : 2000  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

JIS K 5600-4-3 塗料一般試験方法−第4部:塗膜の視覚特性−第3節:色の目視比較 

JIS K 5600-4-6 塗料一般試験方法−第4部:塗膜の視覚特性−第6節:測色(色差の計算) 

JIS K 5600-4-7 塗料一般試験方法−第4部:塗膜の視覚特性−第7節:鏡面光沢度 

JIS K 5600-5-1 塗料一般試験方法−第5部:塗膜の機械的性質−第1節:耐屈曲性(円筒形マンドレ

ル法) 

JIS K 5600-5-3 塗料一般試験方法−第5部:塗膜の機械的性質−第3節:耐おもり落下性 

JIS K 5600-5-4 塗料一般試験方法−第5部:塗膜の機械的性質−第4節:引っかき硬度(鉛筆法) 

JIS K 5600-5-5 塗料一般試験方法−第5部:塗膜の機械的性質−第5節:引っかき硬度(荷重針法) 

JIS K 5600-5-6 塗料一般試験方法−第5部:塗膜の機械的性質−第6節:付着性(クロスカット法) 

JIS K 5600-5-7 塗料一般試験方法−第5部:塗膜の機械的性質−第7節:付着性(プルオフ法) 

JIS K 5600-5-11 塗料一般試験方法−第5部:塗膜の機械的性質−第11節:耐洗浄性 

JIS K 5600-6-1 塗料一般試験方法−第6部:塗膜の化学的性質−第1節:耐液体性(一般的方法) 

JIS K 5600-6-2 塗料一般試験方法−第6部:塗膜の化学的性質−第2節:耐液体性(水浸せき法) 

JIS K 5600-6-3 塗料一般試験方法−第6部:塗膜の化学的性質−第3節:耐加熱性 

JIS K 5600-7-1 塗料一般試験方法−第7部:塗膜の長期耐久性−第1節:耐中性塩水噴霧性 

JIS K 5600-7-5 塗料一般試験方法−第7部:塗膜の長期耐久性−第5節:耐光性 

JIS K 5600-7-6 塗料一般試験方法−第7部:塗膜の長期耐久性−第6節:耐候性 

JIS K 5600-7-7 塗料一般試験方法−第7部:塗膜の長期耐久性−第7節:促進耐候性(キセノンラン

プ法) 

JIS K 5600-7-8 塗料一般試験方法−第7部:塗膜の長期耐久性−第8節:促進耐候性(紫外線蛍光ラ

ンプ法) 

JIS K 5600-8-2 塗料一般試験方法−第8部:塗膜劣化の評価−第2節:膨れの等級 

JIS K 5600-8-3 塗料一般試験方法−第8部:塗膜劣化の評価−第3節:さびの等級 

JIS K 5600-8-4 塗料一般試験方法−第8部:塗膜劣化の評価−第4節:割れの等級 

JIS K 5600-8-5 塗料一般試験方法−第8部:塗膜劣化の評価−第5節:はがれの等級 

JIS K 5600-8-6 塗料一般試験方法−第8部:塗膜劣化の評価−第6節:白亜化の等級 

JIS K 5601-1-1 塗料成分試験方法−第1部:通則−第1節:試験一般(条件及び方法) 

JIS K 5601-1-2 塗料成分試験方法−第1部:通則−第2節:加熱残分 

JIS K 5601-2-1 塗料成分試験方法−第2部:溶剤可溶物中の成分分析−第1節:酸価(滴定法) 

JIS K 5601-2-4 塗料成分試験方法−第2部:溶剤可溶物中の成分分析−第4節:アルキド樹脂 

JIS K 5421 ボイル油及び煮あまに油 

JIS K 5431 セラックニス類(セラックニス・白ラックニス) 

JIS K 5492 アルミニウムペイント 

JIS K 5511 油性調合ペイント 

JIS K 5516 合成樹脂調合ペイント 

JIS K 5531 ニトロセルロースラッカー 

JIS K 5533 ラッカー系シーラー 

JIS K 5535 ラッカー系下地塗料 

JIS K 5538 ラツカー系シンナー 

JIS K 5552 ジンクリッチプライマー 

71 

K 5500 : 2000  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

JIS K 5553 厚膜形ジンクリッチペイント 

JIS K 5554 フェノール樹脂系雲母状酸化鉄塗料 

JIS K 5562 フタル酸樹脂ワニス 

JIS K 5572 フタル酸樹脂エナメル 

JIS K 5581 塩化ビニル樹脂ワニス 

JIS K 5582 塩化ビニル樹脂エナメル 

JIS K 5583 塩化ビニル樹脂プライマー 

JIS K 5591 油性系下地塗料 

JIS K 5621 一般用さび止めペイント 

JIS K 5622 鉛丹さび止めペイント 

JIS K 5623 亜酸化鉛さび止めペイント 

JIS K 5624 塩基性クロム酸鉛さび止めペイント 

JIS K 5625 シアナミド鉛さび止めペイント 

JIS K 5627 ジンククロメートさび止めペイント 

JIS K 5628 鉛丹ジンククロメートさび止めペイント 

JIS K 5633 エッチングプライマー 

JIS K 5641 カシュー樹脂塗料 

JIS K 5646 カシュー樹脂下地塗料 

JIS K 5651 アミノアルキド樹脂塗料 

JIS K 5653 アクリル樹脂ワニス 

JIS K 5654 アクリル樹脂エナメル 

JIS K 5663 合成樹脂エマルションペイント 

JIS K 5665 路面標示用塗料 

JIS K 5667 多彩模様塗料 

JIS K 5902 ロジン 

JIS K 5906 塗料用アルミニウム顔料 

JIS K 5909 セラック 

JIS K 5950 精製漆 

JIS K 6703 工業用ニトロセルロース 

JIS K 6900 プラスチック−用語 

JIS R 6252 研磨紙 

JIS R 6253 耐水研磨紙 

JIS Z 0103 防せい防食用語 

JIS Z 0310 素地調整用ブラスト処理方法通則 

JIS Z 0311 ブラスト処理用金属系研削材 

JIS Z 0312 ブラスト処理用非金属系研削材 

JIS Z 2911 かび抵抗性試験方法 

JIS Z 8105 色に関する用語 

JIS Z 8721 色の表示方法−三属性による表示 

JIS Z 8723 表面色の視感比較方法 

72 

K 5500 : 2000  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

JIS Z 8741 鏡面光沢度−測定方法 

JIS Z 8801 試験用ふるい 

塗料分野の国際整合化調査研究委員会 構成表 

氏名 

所属 

(委員長) 

増 子   曻 

千葉工業大学 

(委員) 

西 出 徹 雄 

通商産業省基礎産業局 

大 嶋 清 治 

工業技術院標準部 

鴨志田 直 史 

工業技術院標準部 

橋 本 繁 晴 

財団法人日本規格協会 

本 橋 健 司 

建設省建築研究所 

坪 田   実 

職業能力開発大学校 

武 井   昇 

職業能力開発大学校 

鈴 木 雅 洋 

東京都立産業技術研究所 

吉 田 豊 彦 

社団法人色材協会 

高 橋 孝 治 

社団法人日本塗装工業会 

青 木   茂 

サンコウ電子研究所 

福 島   稔 

社団法人日本鋼橋塗装専門会 

近 藤 照 夫 

清水建設株式会社 

(主査) 

岩 井   弘 

財団法人日本塗料検査協会 

堀 江 建 治 

関西ペイント株式会社 

山 田 俊 幸 

神東塗料株式会社 

中 東 昭 憲 

神東塗料株式会社 

住 田 光 正 

大日本塗料株式会社 

上 寺 孝 明 

中国塗料株式会社 

松 井 繁 武 

株式会社トウペ 

更 谷   浩 

日本特殊塗料株式会社 

曽 我 元 昭 

日本ペイント株式会社 

大 澤   晃 

日本油脂株式会社 

高 橋   真 

ロックペイント株式会社 

松 平 忠 志 

松平技術士事務所 

長 尾   進 

専門技術者 

鈴 木 幹 夫 

専門技術者 

伊 藤 雅 人 

専門技術者 

小 島   務 

財団法人日本塗料検査協会 

常 田 和 義 

大日本塗料株式会社 

筒 井 晃 一 

日本ペイント株式会社 

(事務局) 

内 田 幹 雄 

社団法人日本塗料工業会 

山 崎 不二雄 

社団法人日本塗料工業会 

文責 長尾 進