K 5500 : 2000
(1)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
まえがき
この規格は,工業標準化法に基づいて,日本工業標準調査会の審議を経て,通商産業大臣が改正した日
本工業規格である。これによって,JIS K 5500 : 1977は改正され,この規格に置き換えられる。
今回の改正では,対応国際規格との整合性を図った。
この規格には,次に示す附属書がある。
附属書1(参考) 英語索引(アルファベット順)
附属書2(参考) 索引(五十音順)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
日本工業規格 JIS
K 5500 : 2000
塗料用語
Glossary of terms for coating materials
序文 この規格は,1997年に発行されたISO/DIS 4618-1, Paints and varnishes−Terms and definitions for
coating materials−Part 1 : General terms, 1996年に発行されたISO/DIS 4618-2, Paints and varnishes−Terms and
definitions for coating materials−Part 2 : Special terms relating to paint characteristics, ISO/DIS 4618-3, Paints and
varnishes−Terms and definitions for coating materials−Part 3 : Surface preparation and application methodsを元
に,作成した日本工業規格であるが,対応国際規格には規定されていない用語及びその定義を日本工業規
格として追加した。また,用語の一部については,対応国際規格には規定されていない定義の内容を備考
として追加した。
なお,点線の下線を施してある箇所は,対応国際規格にはない用語,定義及び事項である。
1. 適用範囲 この規格は,塗料工業において用いる主な用語と,その定義について規定する。
なお,参考のために対応英語を示す。
備考 この規格の対応国際規格を,次に示す。
ISO/DIS 4618-1 Paints and varnishes−Terms and definitions for coating materials−Part 1 : General
terms
ISO/DIS 4618-2 Paints and varnishes−Terms and definitions for coating materials−Part 2 : Special
terms relating to paint characteristics
ISO/DIS 4618-3 Paints and varnishes−Terms and definitions for coating materials−Part 3 : Surface
preparation and application methods
2. 引用規格 付表1に示す引用規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を
構成する。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
3. 分類 塗料用語は,次のように分類して番号を付ける。
a) 塗料及びその組成,構成,製造,性質
1001〜1115
b) 塗膜及びその性質
1501〜1620
c) 塗膜形成要素及びその性質
2001〜2057
d) 顔料及びその性質
2201〜2255
e) 溶剤及びその性質
2401〜2414
f) 塗料補助剤,塗装補助剤及びそれらの性質
2601〜2628
g) 塗料の塗り方,塗装の素地,素地の調整及びそれらの材料並びに機器 3001〜3091
h) 塗料の乾燥及び乾燥用の機器
3201〜3216
2
K 5500 : 2000
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
i) 塗料,塗膜の試験及び試験用機器
3401〜3430
参考 この規格で参考とした文献を,次に示す。
1) 日本工業規格(塗料関係を除く)
2) 日本工業規格(塗料関係)JIS K 5400〜JIS K 5699, (JIS K 5901〜JIS K 5999, JIS A 6909〜JIS A 6917,
JIS D 0202, JIS D 0205の範囲の塗料関連規格)
3) 学術用語 化学編 増訂2版 文部省・日本化学会共編 南江堂出版 1986年
4) 塗料用語辞典 (社)色材協会編 技報堂出版 1993年
5) ASTM Standards ; Designation : D16-93a Standard Terminology Relating to Paint, Varnish, Lacquer, and
Related Products
6) Federal Specifications and Standards (FS)(塗料関係)(アメリカ連邦規格)
7) British Standard : BS 2015 : 1992 Glossary of Paints and related terms.
8) ISO/DIS 4618 Terms and definitions for coating materials Part 1 : 1997, Part 2-3 : 1996
9) ISO 4618 : 1987 Vocabulary Part 1-3 : 1984
10) ISO Standards Handbook : Paints and varnishes : Vol.1 General test methods,及びVol.2 Raw materials
11) ISO 4617 List of equivalent terms Part 1-4 : 1986
12) Coatings Encyclopedic Dictionary : Stanley LeSota, Federation of Societies for Coatings Technology, Blue Bell,
PA, 1995 (CED)
4. 定義 用語及び定義は,次による。
a) 塗料及びその組成,構成,製造,性質 (1001〜1115)
番号
用語
定義
対応英語(参考)
1001
アクリル樹脂塗料
アクリル酸又はメタクリル酸の誘導体を重合して得た樹脂を塗
膜形成要素として用いて作った塗料。JIS K 5653, JIS K 5654参
照。
acrylic resin coating,
acrylic coating
1002
亜酸化鉛さび止めぺ
イント
さび止め顔料として亜酸化鉛を用いて作った,鉄鋼のさび止め
地肌塗り用の塗料。JIS K 5623参照。
lead suboxide
anticorrosive paint
1003
油ワニス
塗膜形成要素として,乾性油と樹脂又はビチューメンなどを用
い,加熱融合して炭化水素系溶剤でうすめて作った塗料。溶剤
の蒸発,乾性油の酸化とこれに伴う重合とによって,乾燥する。
樹脂又はビチューメンに対する乾性油の比の大小によって,長
油ワニス・中油ワニス・短油ワニスに分ける。
oleoresinous varnish,
oil varnish
1004
アミノアルキド樹脂
塗料
塗膜形成要素として,アミノ樹脂とアルキド樹脂とを用いて作
った塗料。多くは加熱によって両樹脂の共縮重合反応が起こっ
て塗膜ができる。アミノ樹脂として尿素,メラミンなどとアル
デヒドとの縮合物又はそのアルキルエーテル化合物が用いられ
る。JIS K 5651参照。
amino alkyd resin
coating
1005
アルキド樹脂塗料
塗膜形成要素として,アルキド樹脂を用いて作った塗料。アル
キド樹脂に含まれる脂肪酸には酸化形と非酸化形とがある。樹
脂は脂肪酸含有量の多少によって長油・中油・短油に分ける。
酸化形長油アルキド樹脂を用いて作った合成樹脂調合ペイント
は建築,船舶,鋼橋などの塗装の上塗りに,酸化形短油アルキ
ド樹脂又は酸化形中油アルキド樹脂を用いて作った塗料は鉄道
車両,機械などの塗装の上塗りに用いる。JIS K 5516, JIS K 5572
など参照。
alkyd resin coating,
alkyd coating
1006
アルミニウムペインアルミニウム粉を顔料分とするエナメルペイント。アルミニウalumin(i)um paint
3
K 5500 : 2000
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
番号
用語
定義
対応英語(参考)
ト
ム粉又はアルミニウム粉のペーストと油ワニスとを,あらかじ
め混合したものと,別々の容器に分けて1組としたものとがあ
る。さび止めぺイントの上塗り,熱線反射塗料,銀色塗装など
に用いる。JIS K 5492参照。
1007
一般用さび止めペイ
ント
鉄鋼のさび止め地肌塗り用のペイント。使用するさび止め顔料
が限定されていないもの。JIS K 5621参照。
anticorrosive paint
for general use
1008
糸引き
吹付け塗りのとき,塗料が糸状になってスプレーガンから出る
現象。
cobwebbing
1009
色合せ
数色の塗料を混合して,得られる塗膜の色が,希望の色になる
ようにする作業。調色ともいう。
colo(u)r matching
1010
ウッドシーラー
木材のクリヤラッカー塗装の際の地肌塗りに適する液状・透
明・揮発乾燥性の塗料で,硝酸セルロースを主な塗膜形成要素
とし,自然乾燥で短時間に,木材面に幾分浸透した塗膜を形成
する。硝酸セルロース,樹脂,可塑剤などを溶剤で溶かして作
る。JIS K 5533参照。
wood sealer
1011
上塗り塗料
塗料を塗り重ねて塗装仕上げをするときの,上塗りに用いる塗
料。
備考1. ISO用語規格では,“top coat”と“finishing coat”
とは同義語で,“塗装系の最終の塗料 (coat)”をい
う。
2. CEDでは,“topcoat” は“通常プライマー,アンダ
ーコート,又は素地に直接塗装される塗装系の最
終塗膜に用いる塗料”をいう。
3. 上塗りは,1回又はそれ以上塗られることもある。
また,ある種の系では,上塗りが素地に直接1回
又はそれ以上塗装されることもある。
top coat,
topcoat,
finishing coat
1012
エッチングプライマ
ー
金属塗装の際の素地処理に用いるプライマーの一つ。成分の一
部が生地の金属に反応して化学的生成物を作り,生地に対する
塗膜の付着性を増すようにした,金属素地処理用の塗料。主に,
りん酸・クロム酸を含む。通常は,全成分を二つに分けて作っ
て一組として供給し,使用の直前に混合する。JIS K 5633参照。
etching primer,
pretreatment primer,
wash primer,
etch primer
1013
エマルションペイン
ト
水中に分散した有機バインダーをビヒクルとして作った塗料。
備考 厳密には,ボイル油,油ワニス,樹脂などを水中に
乳化して作った液状物をビヒクルとして用いた塗料
をエマルションペイント,乳化重合で得た合成樹脂
エマルション(ラテックス)をビヒクルとして作っ
た塗料をラテックスペイント(JISでは合成樹脂エマ
ルションペイントという。)と区別する。しかし,
ASTMは,この両者を厳密に区分しているが,ISO
及びBSでは,ここに示したこの両者を含む共通の定
義を与えて,両者を同義語としている。
emulsion paint,
latex paint
1014
塩化ビニル樹脂塗料 ポリ塩化ビニルを主成分とする樹脂状物質を塗膜形成要素とし
て,用いて作った塗料。対薬品性が優れている。塩化ビニル樹
脂ワニス・塩化ビニル樹脂エナメル・塩化ビニル樹脂プライマ
ーがある。JIS K 5581, JIS K 5582, JIS K 5583参照。
vinyl chloride resin
coating
1015
塩基性クロム酸鉛さ
び止めペイント
さび止め顔料として塩基性クロム酸鉛を用いて作った,鉄鋼の
さび止め地肌塗り用の塗料。JIS K 5624参照。
basic lead chromate
anticorrosive paint
1016
鉛丹さび止めペイン
ト
さび止め顔料として鉛丹を用いて作った,鉄鋼のさび止め地肌
塗り用の塗料。JIS K 5622参照。
red lead
anticorrosive paint
1017
鉛丹ジンククロメーさび止め顔料として,鉛丹とジンククロメートとを用いて作っred lead-zinc
4
K 5500 : 2000
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
番号
用語
定義
対応英語(参考)
トさび止めペイント た鉄鋼のさび止め地肌塗り用の塗料。JIS K 5628参照。
chromate
anticorrosive paint
1018
オイルサーフェーサ
ー
ラッカーエナメル塗り,フタル酸樹脂エナメル塗りなどの塗装
の際の中塗りに適する,液状・不透明・酸化乾燥性の塗料で,
乾性油と樹脂とを主な塗膜形成要素とし,自然乾燥で用いる。
塗膜は研ぎやすいのが特徴である。短油ワニスに顔料を分散し
て作る。JIS K 5591参照。
oil surfacer
1019
オイルパテ
ラッカーエナメル塗り,フタル酸樹脂エナメル塗りなどの塗装
の際の下塗りに適する,ペースト状・不透明・酸化乾燥性の塗
料で,乾性油と樹脂とを主な塗膜形成要素とする。へらで塗り
付け,自然乾燥で塗膜を形成する。塗膜は研ぎやすいことが特
徴である。短油ワニスに顔料を分散して作る。JIS K 5591参照。
oil putty
1020
オイルプライマー
ラッカーエナメル塗り,フタル酸樹脂エナメル塗りなどの塗装
の際の地肌塗りに適する,液状・不透明・酸化乾燥性の塗料で,
乾性油と樹脂とを主な塗膜形成要素とし,自然乾燥で塗膜を形
成する。油ワニスに顔料を分散して作る。JIS K 5591参照。
oil primer
1021
オイルプライマーサ
ーフェーサー
エナメル類の塗装の際に,中塗りを兼ねた下塗りに適する液
状・不透明・酸化乾燥性の塗料で,乾性油と樹脂とを主な塗膜
形成要素とし自然乾燥で塗膜を形成する。塗膜は比較的研ぎや
すいのが特徴である。油ワニスに顔料を分散して作る。JIS K
5591参照。
oil primer surfacer
1022
外舷用塗料
船舶外板の水線部より上の部分に塗る塗料。塗膜は耐水性と耐
候性に優れている。
top side paint
1023
カシュー樹脂塗料
カシューナットセル油又はこれと類似の天然フェノール含有物
質にフェノール類を加え,この混和物とホルムアルデヒドとの
共縮合物を樹脂分とし,乾性油などを加え,それらの混合物を
塗膜形成要素とする塗料。JIS K 5641, JIS K 5646参照。
cashew nut resin
coating
1024
ガスの発生
塗料の貯蔵中にガスが発生する現象。
gassing
1025
加熱減量
塗料を一定の条件で加熱したときに塗料成分が揮発又は蒸発し
て減った質量の,元の質量に対する百分率。減量は,主として
水分,溶剤などの揮発又は蒸発による。
loss on heating,
volatile content
1026
加熱残分
塗料を一定条件で加熱したときに,塗料成分の一部が揮発又は
蒸発した後に残ったものの質量の,元の質量に対する百分率。
残分は,主としてビヒクル中の不揮発物又はこれと顔料である。
JIS K 5601-1-2参照。
solids content,
nonvolatile content,
non-volatile matter
content
1027
かび防止塗料
素地又は塗膜に,かびが発生するのを防ぐために用いる塗料。
かび防止剤を加えて作る。
fungus resistant
coating,
fungicidal paint
1028
皮張り
貯蔵中に容器の中で,塗料が空気と接触する表面に皮を作る現
象。JIS K 5600-1-3参照。
skinning
1029
顔料体積率
塗料の不揮発分全体の容積の中で,顔料,及び/又は体質顔料,
及び/又はその他の非塗膜形成要素の固体粒子全体の容積が占
める百分率で表した割合。塗膜の性質を同種の塗料間で比較す
るのに役立つ。
pigment volume
concentration,
PVC
1030
顔料分
塗料中に含まれる顔料の,塗料全体に対する質量の百分率。
pigment content
1031
希釈安定性
塗料を大量のシンナーでうすめたときの分散系の安定性。樹脂
の析出,色の変化,顔料の分離などがないことが必要である。
dilution stability
1032
揮発性有機化合物
基本的には,接している通常の雰囲気温度及び気圧で,自然に
揮発するすべての有機の液体及び/又は固体。
備考 塗料分野における最近のVOCの用語の使い方につ
volatile organic
compound,
VOC
5
K 5500 : 2000
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
番号
用語
定義
対応英語(参考)
いては,揮発性有機化合物含有量の項参照。
1033
揮発性有機化合物含
有量
規定の条件で測定したときの,塗料中に存在する揮発性有機化
合物の質量。
備考1. 考慮しなければならない揮発性有機化合物の性質
と量とは,塗装環境によって異なる。塗装環境ご
とに,限界値及び測定又は算出方法は,規制又は
協定によって規定される。
2. U. Sのある種の政府規制の中では,VOCという用
語は,大気中で光化学的に活性な化合物だけに限
定して用いられている。ASTM D 3960(国家標準
協会で入手できる)参照。
volatile organic
compound
content,
VOCC,
VOC content
1034
揮発性ワニス
樹脂をメタノール変性エタノールに溶かして作ったワニス。自
然乾燥で短時間に溶剤が揮発して塗膜を形成する。セラックニ
ス,ダンマルワニスなどがある。JIS K 5431参照。
spirit varnish,
spirit lacquer
1035
凝結性
塗料中の顔料が,貯蔵中に沈降して堅く固まる性質。凝結性の
有無とその大小は,塗料をへら又は棒でかき混ぜてみて調べる。
caking
1036
クリヤ塗料
素地に塗装したとき,保護的,装飾的,又は特殊性能をもつ固
体で,透明な膜を作る塗料。顔料を含まない。
備考 主に酸化によって乾燥するクリヤ塗料は,ワニスと
いう。
clear coating material,
clear coating
1037
クリヤラッカー
木材の透明塗装に適し,ラッカーエナメル塗装の際の仕上げ塗
りに用いる液状・透明・揮発乾燥性の塗料。硝酸セルロースを
主な塗膜形成要素とし,自然乾燥で短時間に溶剤が蒸発して塗
膜を形成する。硝酸セルロース,樹脂,可塑剤などを溶剤に溶
かして作る。JIS K 5531参照。
clear lacquer
1038
黒ワニス
ビチューメンを主な塗膜形成要素として作ったワニス。乾性油
を含む黒色ワニス(ジャパンブラック又はブラックジャパン)
もある。
bituminous varnish,
black varnish,
black japan,
Japan black
1039
KU値
ストーマー粘度計で測定して得た塗料のコンシステンシーを示
す数値。
KU value,
Krebs unit
1040
ゲル化
ゼリー化
塗料が液状から固状又は準固状に変化する現象。貯蔵中に,容
器の中でコンシステンシーが異常に上昇し,ゼリー状に固まっ
て,シンナーを加えてかき混ぜてもビヒクルが一様に溶けない
状態。
備考1. 制御されたゼリー化は,塗料にチキソトロピーを
付与するために行われる。
2. gellingの初期の状態は,liveringと呼ばれることも
ある(BS)。
gelation,
gelling,
livering
1041
合成樹脂エマルショ
ンペイント
水中に分散した有機バインダーをビヒクルとして作った塗料。
備考 厳密には,ボイル油,油ワニス,樹脂などを水中に
乳化して作った液状物をビヒクルとして用いた塗料
をエマルションペイント,乳化重合で得た合成樹脂
エマルション(ラテックス)をビヒクルとして作っ
た塗料をラテックスペイント(JISでは合成樹脂エマ
ルションペイントという。)と区別する。ただし,
ASTMは,この両者を厳密に区分しているが,ISO
及びBSでは,ここに示したこの両者を含む共通の定
義を与えて,両者を同義語としている。JIS K 5663
参照。
latex paint,
emulsion paint,
synthetic resin
emulsion paint
6
K 5500 : 2000
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
番号
用語
定義
対応英語(参考)
1042
合成樹脂塗料
合成樹脂を塗膜形成主要素とする塗料の総称。
synthetic resin
coating
1043
コンシステンシー
液体を変形するときに起こる力学的抵抗。液体の流動には,粘
性流動,塑性流動,チキソトロピー,ダイラタンシーなどがあ
って,抵抗の状態に違いがある。定量的には,応力−ずり速度
曲線を用いて粘度,粘度変化,降伏値などで表すことができる。
consistency
1044
さび止めペイント
金属素地を腐食から守るために用いる塗料。さび止め顔料と塗
膜形成要素との相互の作用で,さび止め効果を現すものと,塗
膜形成要素自体のさび止め効果によるものとがある。前者には,
用いるさび止め顔料の名称を付けて呼ぶのが通例である。
anticorrosive paint,
rust inhibiting paint,
anti-corrosive
composition
1045
サンジングシーラー 木材のクリヤラッカー塗装の際の中塗りに適する液状・半透
明・揮発乾燥性の塗料で,硝酸セルロースを主な塗膜形成要素
とし,自然乾燥で研磨しやすい塗膜を形成する。硝酸セルロー
ス,樹脂,可塑剤などを溶剤に溶かして作ったビヒクルに,ス
テアリン酸塩などを分散して作る。JIS K 5533参照。
sanding sealer
1046
シアナミド鉛さび止
めペイント
さび止め顔料としてシアナミド鉛を用いて作った,鉄鋼のさび
止め地肌塗り用の塗料。JIS K 5625参照。
lead cyanamide
anticorrosive paint
1047
色数
透明製品の色の濃さを表すために規定した数値。よう素色数,
ガードナー色数などがある。JIS K 5600-2-1参照。
colo(u)r number
1048
下塗り塗料
塗料を塗り重ねて塗装仕上げをするときの下塗りに用いる塗
料。塗装系に対する素地の影響を防止し,付着性を増加させる
ために用いる。
備考1. ISO用語規格では, “undercoat”と “intermediate
coat”とは同じ定義で,“地肌塗り (priming coat)”と
“上塗り (finishing coat)”との間の塗料 (coat) を
いう。また, “priming coat” は,素地に塗る塗装
系の最初の塗料 (coat) をいう。
2. BS用語規格及びCEDでは, “undercoat” は,上塗
り塗料を塗る前に,目止め,肌直し,地肌塗りな
どを行った素地面,又は素地調整を行った旧塗膜
面に塗装される塗料をいう。
undercoat,
priming coat
1049
シーラー
素地の多孔性による塗料の過度の吸収や素地からの浸出物によ
る塗膜の劣化などの悪影響が,上層の塗膜に及ぶのを防ぐため
に用いる素地塗り用の塗料。
sealer,
sealing coat,
size
1050
シリコーン樹脂塗料 塗膜形成要素としてシリコーン樹脂を用いて作った塗料。
silicone resin coating
1051
白ラックニス
白ラックをアルコールに溶かして作った揮発乾燥性のワニス。
JIS K 5431参照。
bleached shellac
varnish,
bleached lac varnish
1052
ジンククロメートさ
び止めペイント
さび止め顔料としてジンククロメートを用いて作った,鉄鋼の
さび止め地肌塗り用の塗料。JIS K 5627参照。
zinc chromate
anticorrosive paint,
zinc chromate primer
1053
ジンクリッチプライ
マー
電気化学的防食作用を与えるのに十分な量の亜鉛末を配合した
鉄鋼用のさび止め塗料。それによって,乾燥塗膜は導電性とな
り,金属亜鉛が素地より先に腐食して鉄部を保護する。塗膜形
成要素として,アルキルシリケート系ビヒクルを用いた無機系
ジンクリッチプライマーとエポキシ樹脂系ビヒクルを用いた有
機系ジンクリッチプライマーとがある。JIS K 5552参照。
zinc-rich primer
1054
ジンクリッチペイン
ト
展色剤をできるだけ少なくし,合成樹脂ワニス又はアルキルシ
リケート,アルカリシリケートなどシリケート系ビヒクルに亜
鉛末をできるだけ多く配合して作ったさび止めペイント。塗膜
zinc-rich paint
7
K 5500 : 2000
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
番号
用語
定義
対応英語(参考)
が水分に触れると,鉄よりもイオン化傾向の大きい亜鉛が陽極
となって,亜鉛から鉄に向かって防食電流が流れ,鉄は腐食か
ら守られる。塗膜中に亜鉛末が85〜95%含まれているとき,防
食効果が大きい。各種鋼構造物の防食塗装に用いられる。被塗
鉄面は,サンドブラストなどで十分にさびを除き,適度の粗さ
にしてから塗らないと効果が薄い。JIS K 5553参照。
1055
水性塗料
水で希釈できる塗料の総称。水溶性又は水分散性の塗膜形成要
素を用いて作る。粉状水性塗料,合成樹脂エマルションペイン
ト,水溶性焼付け塗料,酸硬化水溶性塗料などがある。
water paint,
water-based paint
1056
水線部塗料
船舶の水線部に用いる塗料。塗膜形成要素の種類によって油性
系,ビニル樹脂系,塩素化樹脂系などがあり,用途によって防
汚用と耐候用とがある。
boot topping
1057
水溶性樹脂塗料
塗膜形成要素として水溶性樹脂を用いて作った塗料。塗膜形成
の際に樹脂が硬化して水に不溶性の塗膜ができるものが多い。
water soluble resin
paint,
water soluble resin
coating
1058
ストッパー
穴、割れ目及び類似の表面欠陥を充てんするのに用いられる堅
めのペースト。
stopper
1059
精製漆
うるしの木(うるし科のanacardiaceaeに属する植物)の樹皮に
傷を付けて,浸出した樹液を採取,精製し,又は更に,着色剤
などを加えて作った塗料。生漆,なし地漆,透きいろ漆,黒い
ろ漆,黒つや漆などがある。精製漆は,常温高湿では酵素の作
用で酸化して硬化し,高温では重合して硬化する。JIS K 5950
参照。
refined rhus lacquer
urushi
1060
セラックニス
セラックをアルコールで溶かして作った揮発乾燥性のワニス。
木材の透明塗装に用い,木材のペイント塗装では,やにがしみ
出るのを防ぐために節などの部分に塗る。JIS K 5431参照。
shellac varnish
1061
セルロースラッカー 塗膜形成要素としてセルロース誘導体を用いて作った塗料。
cellulose lacquer,
cellulosic coating
1062
船底塗料
船底の腐食防止,生物付着防止,生物侵入防止などに用いる塗
料。鋼船船底塗料と木船船底塗料とがある。鋼船船底塗料は,
塗膜形成要素の種類によって油性塗料,ビニル樹脂塗料,塩素
化樹脂系塗料などに分かれ,目的によってA/C (anti-corrosibe
paint), A/F (anti-fouling paint), B/T (boot topping paint) の3種類が
ある。A/Cはさび止め用で,下塗りと中塗りとに用い,A/Fは
生物付着防止のための防汚用として上塗りに用い,B/Tは水線
部の防汚用又は耐候性の上塗りに用いる。一般に,さび止め用
は,さび止め顔料を加えて作り,防汚用は防汚顔料又は防汚性
物質を加えて作る。なお,塗膜形成要素自体が防汚性能をもち,
海水中で徐々に溶出するタイプのA/Fもある。
ship bottom paint
1063
増粘
濃厚化
不適切にならない程度に塗料のコンシステンシーが上昇する現
象。適切な作業性のためには,塗料の粘度を上げる必要のある
場合がある。増粘の方法には,ポリマーの分子量,官能基及び
溶剤の選択,増粘剤の添加などがある。
thickening
1064
相容性
2種類又はそれ以上の物質が,互いに親和性をもっていて,混
合したときに溶液又は均質な混合物を形成する性質。塗料では,
2種類又はそれ以上の塗料が沈殿・凝固・ゲル化のような不良
の結果にならないで混合できる性質。ISOでは,“compatibi1ity”
の意味について,更に各種素地に塗ったとき,又は塗り層につ
いて違った塗料を塗り重ねたとき,不良な結果にならない性質
compatibility (of
products),
compatibility (of
materials)
8
K 5500 : 2000
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
番号
用語
定義
対応英語(参考)
まで含めている。適合性の項参照。
1065
多体形製品
マルチパック製品
製造業者が指定した混合比で混合して使用するように別々の容
器に入れて供給される製品。
multi-pack product
1066
多彩模様塗料
2色以上の塗料が互いに溶解混合し合わないように,不溶性の
媒体の中につぶ状に分散させて作り,1回の吹付け塗りで色散
らし模様の塗膜ができる塗料。JIS K 5667参照。
multicolo(u)r paint,
multicolo(u)r finish
1067
チキソトロピー
振り混ぜ,かき混ぜ又はそれに代わる機械的にかき混ぜたとき,
粘度(コンシステンシー)が低下し,放置すると元の状態に戻
る可逆的な性質。
thixotropy,
thixotropic
1068
着色力
ある色の塗料又は顔料に混ぜて色を変えるための,塗料又は顔
料の性能。主として顔料についていう。JIS K 5101参照。
tinting strength
1069
調合ペイント
特にボイル油を加える必要がなく,かき混ぜて一様にすれば,
はけですぐ塗れるように製造したペイント。油性調合ペイント,
合成樹脂調合ペイントなど。JIS K 5511, JIS K 5516参照。
ready-mixed paint
1070
貯蔵安定性
貯蔵しても変質しにくい性質。塗料を一定の条件で貯蔵した後
塗ってみて,塗る作業又はできた塗膜に支障がないかどうかを
調べて判定する。
storage stability,
can stability
1071
貯蔵寿命
シェルフライフ
通常の貯蔵条件で製造時の容器に密封して貯蔵したとき,塗料
が良好な状態を維持している期間。
備考 通常の貯蔵条件という言葉は,他の温度が用いられ
ることもあるが,通常は5℃〜35℃の間で貯蔵するこ
とを意味すると理解されている。
shelf life
1072
沈殿
貯蔵中に,容器の底に,塗料から顔料,体質顔料などの固形成
分が沈殿する現象。沈殿した固形物は,簡単なかき混ぜでは再
分散できない。
settling
1073
つぶ
塗料中又は塗面に肉眼で見えるつぶ状のもの。主に,塗料の皮
の小片,異物,又はビヒクルと顔料の凝結物などである。塗料
中のつぶは,つぶゲージで調べる。JIS K 5600-2-5参照。
bits,
nibs
1074
つやなしペイント
塗膜のつやが極めて少ない塗料。
flat paint
flat oil paint
1075
低温安定性
冷却しても常温に戻せば,元の性能状態に戻る性質。JIS K 5663
参照。
low temperature
stability
1076
デッキペイント
船舶のデッキに塗る塗料。
deck paint
1077
電気絶縁塗料
電気絶縁性の大きい塗膜を作る塗料。コイルワニス,コアーワ
ニス,エナメル銅線用ワニス,接着用ワニス,絶縁布用ワニス
などがある。JIS C 2351, JIS C 2353参照。
electrical insulating
varnish,
insulating varnish,
insulating coating,
electrical insulating
coating
1078
凍解安定性
水性塗料が凍結・融解を繰り返しても,常温に戻せば元の性能・
状態に戻る性質。
freeze-thaw stability
1079
塗膜形成要素
塗膜を形成するための主成分。例:油性塗料の乾性油,ニトロ
セルロース塗料のニトロセルロース,セラックニスのセラック
など。
film former,
film forming
material
1080
塗料
素地に塗装したとき,保護的,装飾的,又は特殊性能をもった
膜を形成する液状,ペースト状,又は粉末状の製品。流動状態
で物体の表面に広げると薄い膜となり,時間の経過につれてそ
の面に固着したまま固体の膜となり,連続してその面を覆うも
の。塗料を用いて,物体の表面に広げる操作を塗るといい,固
体の膜ができる過程を乾燥といい,固体の皮膜を塗膜という。
coating material,
coating
9
K 5500 : 2000
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
番号
用語
定義
対応英語(参考)
流動状態とは,液状,融解状,空気懸濁体などの状態を含むも
のである。顔料を含む塗料の総称をペイントということがある。
備考1. ISO用語規格では, “coatmg material” をここに定
義される塗料として,また, “coat” を塗膜として
定義している。BS用語規格も同様に “coating
material” を塗料, “coat” を塗膜とするほか,
“coating” を塗装として定義している。しかし,
ASTMでは, “coating” をここに定義する内容の
塗料として定義しており,また,一般には,
“coating” を塗料の意味で用いる場合が多いので,
対応英語は, “coating material” だけでなく,
“coating” を併記した。
1081
中塗り塗料
塗料を塗り重ねて塗装仕上げをするときの,中塗りに用いる塗
料。下塗り塗膜と上塗り塗膜との中間にあって,両者に対する
付着性をもち,塗装系の耐久性を向上させる目的に用いるもの,
下塗り塗面の平滑さの不足を補うために用いるものなどがあ
る。後者では,塗膜が厚くて研磨しやすいことが特徴である。
備考1. ISO用語規格では, “intermediate coat” と
“undercoat” とは同義で,“地肌塗り (priming coat)
と上塗り (finshing coat) の間のコート (coat)”をい
う。
2. BS用語規格及びCEDでは, “undercoat” は,上
塗り塗料を塗る前に,目止め,肌直し,地肌塗り
などを行った素地面,又は素地調整を行った旧塗
膜面に塗装される塗料をいう。
intermediate coat,
undercoat
1082
難燃塗料
燃えにくい塗膜を作る塗料。
nonflammable
coating
1083
ニトロセルロースラ
ッカー
塗膜形成要素として硝酸セルロースを用いて作った揮発乾燥性
の塗料。溶剤の蒸発で短時間に乾燥する。JIS K 5531参照。
nitrocellulose lacquer,
nitrocellulose coating
1084
尿素樹脂塗料
塗膜形成要素として尿素とホルムアルデヒドとの縮合物,又は,
そのエーテル化合物を用いて作った塗料。
urea resin coating
1085
ハイソリッド塗料
適切な成分を選択することによって,揮発成分をできるだけ低
く抑え,かつ,満足できる塗装作業性を維持している塗料の総
称。
high-solids
1086
ハイビルド塗料
1回の塗装で,通常よりも厚い塗膜が得られる塗料の総称。ハ
イビルドは,チキソトロピー,低揮発分又は低粘度成分の化学
反応による硬化によって達成される。
high-build
1087
バインダー
顔料を結合 (bind) し,膜を形成するビヒクルの不揮発性部分。 binder
1088
パテ
下地のくぼみ,割れ,あななどの欠陥を埋めて,塗装系の平滑
さを向上させるために用いる肉盛り用の塗料。顔料分を多く含
み,多くはペースト状である。
putty
1089
ビヒクル
塗料の液相の構成成分の総称。
備考1. この定義は,粉体塗料には適用しない。
2. ISO用語規格では, “vehicle” と “medium” とは
同義としている。
vehicle,
medium
1090
フェノール樹脂塗料 フェノール類とアルデヒド類とを縮合させて得た合成樹脂を塗
膜形成要素とする塗料。ロジン変性フェノール樹脂又はアルキ
ルフェノール樹脂と乾性油とを塗膜形成要素として作った油性
塗料,アルコール可溶性フェノール樹脂をアルコールに溶かし
て作ったアルコール性塗料などがある。塗膜は,一般に耐酸性,
phenolic coating,
phenolic resin
coating
10
K 5500 : 2000
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
番号
用語
定義
対応英語(参考)
耐アルカリ性,耐油性,耐水性,電気絶縁性などが優れている。
JIS K 5554参照。
1091
不揮発物
塗料を一定条件で加熱したときに塗料成分の一部が揮発又は蒸
発した後に残った物質。残分は,主としてビヒクル中の不揮発
物又は,これと顔料である。JIS K 5601-1-2参照。
non-volatile matter
1092
フタル酸樹脂塗料
無水フタル酸を原料とするアルキド樹脂を塗膜形成要素とする
塗料。耐候性が優れている。フタル酸樹脂エナメル。JIS K 5562,
JIS K 5572参照。
phthalic resin
coating,
alkyd resin coating
1093
不飽和ポリエステル
樹脂塗料
塗膜形成要素として不飽和ポリエステルとビニル単量体とを用
いて作った塗料。不飽和ポリエステルとして,例えば無水マレ
イン酸と2価アルコールとの縮合物を用いる。この縮合物は可
溶可融性で,スチレンのようなビニル単量体に溶けて液状にな
るが,加熱するか過酸化物の作用かで不飽和基とビニル基とが
付加重合を起こして不溶不融の塗膜を作る。この塗料の乾燥に
は溶剤の蒸発及び酸素の供給は必要がなく,副生物の放出がな
くて硬化するので,厚く塗り付けても,短時間であっても,塗
膜ができる。他の塗料と比べて,特に厚塗り用のワニス及びパ
テが優れている。
unsaturated
polyester coating
1094
プライマー
塗装系の中で素地に初めに用いる塗料。プライマーは,素地の
種類や塗装系の種類に応じた各種のものがある。JIS K 5535,
JIS K 5552, JIS K 5583, JIS K 5591, JIS K 5633, JIS K 5646参
照。
primer
1095
プライマーサーフェ
ーサー
中塗りの性質を兼ねた素地塗り用の塗料。塗膜は研磨しやすい。 primer surfacer
1096
フロキュレーション 塗料中に緩く結合した顔料の凝集(アグロメレート)ができる
状態。一次粒子に分散された顔料粒子が静かに沈降し,緩い結
合で再凝集する状態,又は再凝集した状態をいう。アグロメレ
ートは,一次粒子の会合であるため,間げきには空気は存在し
ない。このため,フロキュレーションは弱い力で容易に一次粒
子に再分散する。
flocculation
1097
粉体塗料
溶融して,硬化した後に連続する膜を形成する,溶剤を含まな
い粉末状の塗料。通常,樹脂,顔料及びその他の添加剤からな
り,適切な素地に粉状のまま塗装される。
powder coating
material,
coating powders,
coating powder
1098
ペイント
素地に塗付したとき,保護,装飾又は特殊な性能をもつ不透明
膜を形成する,液状,ペースト状又は粉末状の顔料を含む塗料。
備考 広義では,顔料を含む塗料の総称。狭義では,顔料
をボイル油で練り合わせて作った塗料をいう。JIS K
5511, JIS K 5516参照。
paint
1099
防火塗料
難燃性の塗膜形成要素を用いるか,加熱したとき塗膜が泡立ち,
膨れ上がって断熱層になるように作った塗料。
fire-retardant paint,
fire-retardant
coating
1100
ポットライフ
幾つかの成分に分けて供給される塗料を混合した後,使用でき
る最長の時間。JIS K 5600-2-6参照。
pot life
1101
ホールドペイント
船倉の内部を塗る塗料。
hold paint
1102
メタリックエナメル 塗膜の中で,金属光沢がランダムな方向から見えるように作っ
たエナメル。ラッカーエナメル,アクリル樹脂エナメル,アミ
ノアルキド樹脂エナメルなどの,幾分透明性のあるものに,ノ
ンリーフィング形のアルミニウムペーストを混入して作る。
metallic enamel,
metallic paint,
metallic pigment
paint
1103
メラミン樹脂塗料
メラミンとホルムアルデヒドとの縮合物又はそのアルキルエーmelamine resin
11
K 5500 : 2000
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
番号
用語
定義
対応英語(参考)
テル化物を塗膜形成要素とする塗料。
coating,
melamine coating
1104
焼付け塗料
生地に塗ってから加熱して塗膜が形成できるように作った塗
料。加熱の温度は,通常100℃以上とする。ASTM, BSでは強
制乾燥(66℃以下)より高い温度とする。
baking finish
1105
油性塗料
塗膜形成要素の主成分が乾性油である塗料の総称。
oil paint
1106
容器の中での状態
塗料を容器に入れて貯蔵した後の状態。顔料を含む塗料では,
かき混ぜるか練り混ぜるかしてみて,一様な状態になればよい
とする。JIS K 5600-1-1参照。
condition in container
1107
溶剤可溶物
塗料の中の,溶剤に溶ける不揮発性の成分。塗膜形成要素,可
塑剤の混合物などが含まれる。
solvent soluble matter
1108
溶剤不溶物
塗料の中の,溶剤に溶けない成分。主に顔料。
solvent insoluble
matter
1109
ラッカーエナメル
金属面・木材面の有色不透明な塗装に適する液状・揮発乾燥性
の塗料で,セルロース誘導体を塗膜形成要素とし,自然乾燥で
塗膜を形成する。セルロース誘導体,樹脂,可塑剤などを溶剤
に溶かして作ったビヒクルに顔料を分散して作る。JIS K 5531
参照。
lacquer enamel
1110
ラッカーサーフェー
サー
ラッカーエナメル塗装の際の中塗りに適する液状・不透明・揮
発乾燥性の塗料で,硝酸セルロースを主な塗膜形成要素とし,
自然乾燥で短時間に研磨しやすい塗膜を形成する。硝酸セルロ
ース,樹脂,可塑剤などを溶剤に溶かして作ったビヒクルに,
顔料を分散して作る。JIS K 5535参照。
lacquer surfacer
1111
ラッカーパテ
ラッカーエナメル塗装の際の下地塗りに適するペースト状・不
透明・揮発乾燥性の塗料で,硝酸セルロースを主な塗膜形成要
素とし,へらで塗り付け,自然乾燥で短時間に研磨しやすい塗
膜を形成する。硝酸セルロース,樹脂,可塑剤などを溶剤に溶
かして作ったビヒクルに,顔料を分散して作る。JIS K 5535参
照。
lacquer putty
1112
ラッカープライマー ラッカーエナメル塗装の際の地肌塗りに適する液状・不透明・
揮発乾燥性の塗料で,硝酸セルロースを主な塗膜形成要素とし,
自然乾燥で短時間に塗膜を形成する。硝酸セルロース,樹脂,
可塑剤などを溶剤に溶かして作ったビヒクルに,顔料を分散し
て作る。JIS K 5535参照。
lacquer primer
1113
臨界顔料体積濃度
固体粒子間の空げきがバインダーでちょうど充てんされて,そ
の近傍で,ある種の塗膜の性質が急激に変化する顔料体積濃度
の値。それを超えると,顔料粒子をつなぐバインダーが不足し
て塗膜が多孔質になり始める。
critical pigment
volume
concentration,
(C.P.V.C.)
1114
路面標示用塗料
交通標識線などを描くのに用いる路面用の塗料。常温施工用と
融解塗装用とがある。JIS K 5665参照。
traffic marking
paint,
traffic paint
1115
ワニス
樹脂などを溶剤に溶かして作った塗料の総称。顔料は含まれて
いない。塗膜は概して透明である。
備考1. ISO用語規格では,“ワニスはクリヤー塗料の一
種。主に酸化乾燥によって透明塗膜を形成するク
リヤー塗料をワニスという。”と定義している。ク
リヤー塗料の項参照。
2. BS用語規格では,“ワニスは,主に樹脂及び/又
は乾性油から作られる透明塗料。”と定義してい
る。
varnish
12
K 5500 : 2000
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
番号
用語
定義
対応英語(参考)
3. ASTM用語規格では,“ワニスは,薄い層に塗った
とき透明な又は,半透明な固体膜を形成する液状
組成物。”をいい,ビチューミナスワニス,油ワニ
ス,スパーワニス,揮発性ワニスなどを含めてい
る。
b) 塗膜及びその性質 (1501〜1620)
番号
用語
定義
対応英語(参考)
1501
汗かき
塗料の液状成分の一つ又はそれ以上が,乾燥した塗膜の表面に
しみ出してくる現象。また,研ぎ下ろした乾燥塗膜につやが現
れる現象をいう。
sweating,
exudation
1502
泡(塗膜の)
塗った膜の中の一時的又は永続的な泡。塗料を塗ったときにで
きた空気若しくは溶剤蒸気又はその両者の泡が消えないで残っ
たものが多い。
bubbling,
bubble
1503
移行
塗膜に含まれる顔料が表面に移り出てくる現象。表面を布など
でこすると,顔料が布などに付着するので分かる。又は,下層
の可塑剤が表面に移り出てくる現象。
migration
1504
色(塗膜の)
塗膜から反射又は透過する光の分光組成の差によって,性質の
差が認められる視感覚の特性。一般に色相,明度,彩度の三属
性によって表される。JIS K 5600-4-3, JIS Z 8721参照。
colo(u)r,
colo(u)r (of film)
1505
色の安定性(塗膜の) 強い光に照らされても変色・退色しにくい塗膜の性質。主とし
て屋内用の塗料の塗膜について,カーボンアーク灯又はキセノ
ンランプの光を照射して試験することが定めてある。JIS K
5600-7-5参照。
colo(u)r stability,
light stability,
lightfastness
1506
色むら(塗膜の)
塗膜の色が部分的に不均等な状態。塗料の欠陥,塗装の欠陥,
塗膜の成分の分解,変質などで起こる。
mottle
1507
隠ぺい率(塗膜の) 塗膜が下地の色の差を覆い隠す度合。黒と白とに塗り分けて作
った下地の上に,同じ厚さに塗ったときの,塗膜の45度,0度
拡散反射率又は三刺激値Yの比で表す。JIS K 5600-4-1, JIS K
5600-4-2参照。
contrast ratio
1508
隠ぺい力(塗膜の) 塗料が素地の色又は色差を覆い隠す能力。黒と白とに塗り分け
て作った下地の上に,同じ厚さに塗ったときの塗膜について,
色分けが見えにくくなる程度を,見本品の場合と比べて判断す
る。JIS K 5600-4-1, JIS K 5600-4-2参照。
hiding power
1509
浮き色(塗膜の)
表面全体が一様であるが,顔料粒子が分離して,塗装直後のぬ
れ塗膜と著しく異なる色が浮き上がってくる現象。
備考 塗料が乾燥する過程で,顔料と顔料との分布が上層
と下層とで不均等になり,できた塗膜の色が上層で
密になった顔料の色で強められる現象。
flooding
1510
浮きまだら
塗料が乾燥する過程で,数種の顔料を混ぜて調色した塗料から,
ある顔料が分離して塗料の表面にしま又はまだらな部分を生ず
る現象。
floating
1511
上塗り(層)
上塗りをして得られた上塗り用塗料の塗膜。
備考1. ISO用語規格では, “finishing coat” と “top coat”
とは同義で,“塗装系の最終の塗膜”をいう。
2. BS用語規格及びCEDでは, “finish” は塗装系の
最終塗膜をいう。
finishing coat,
top coat,
finish
1512
上塗り適合性
ある塗料の塗膜の上に,決められた塗料を塗り重ねたときに,
塗装上の支障が起こらず,正常な組合せ塗膜層が得られるため
の下地塗膜の性状。
overcoatability
1513
黄変(塗膜の)
塗膜の色が黄味を帯びる現象。日光の直射,高温又は暗所,高yellowing,
13
K 5500 : 2000
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
番号
用語
定義
対応英語(参考)
湿の環境などにあるときに現れやすい。
after yellowing
1514
オフホワイト
白まがい
いくぶん黄味がかった白灰色で,白とはいえないが,白のよう
な色。
off-white
1515
拡散反射率
面の入射光に対する拡散光の割合。面の色の明るさを表す。通
常は,面の法線に対して入射角45度,受光角0度で測る。これ
を45度,0度拡散反射率という。
diffuse reflectance,
reflectance
1516
重ね塗り適合性
乾燥してできた塗膜の上に,同じ塗料を塗り重ねたときに,塗
装上の支障が起こらず,正常な塗り重ね塗膜層が得られるため
の塗料の性状。
recoatability
1517
ガスチェッキング
塗料が乾燥するときに,燃焼生成ガスの影響で塗面に半透明で
微細なしわ,割れ(チェッキング)などが生じる現象。
gas checking,
gas crazing
1518
カーテン
垂直又は傾斜した面に塗料を塗ったとき,乾燥までの間に,塗
料の層が下方に移動して起こる局部的な膜厚の異常。垂直表面
の局部的な範囲に,波状又は幅広のカーテンのひだ(絞り)の
ような特徴的な外観を呈して現れる。たるみの項参照。
curtains
curtaining
1519
かび抵抗性
かびが繁殖しにくい性質。JIS Z 2911参照。
fungus resistance
1520
かぶり
塗料の乾燥過程で起こる塗膜の白化現象(ミルク状の乳白色を
呈する現象)。溶剤の蒸発で空気が冷やされ,その結果,凝縮し
た水分が塗料の表層に侵入し,又は溶剤の蒸発中に混合溶剤間
の溶解力の均衡が失われて,塗膜成分のどちらかが析出するた
めに起こる。通常,ラッカーなど揮発乾燥形塗料に起こりやす
い。高湿で起こるものを “moisture blushing” といい,セルロー
ス誘導体が析出する現象を “cotton blushing” といい,樹脂が析
出する現象を “gum blushing” という。
blushing
1521
からす足状割れ
からすの足跡のようなパターンの割れ。ISO/DIS 4618の図5参
照。割れの項参照。
crowʼs foot cracking
1522
鏡面光沢度
面の入射光に対して,等しい角度での反射光,すなわち鏡面反
射光の基準面における同じ条件での反射光に対する百分率。面
の光沢の程度を表す。光沢度が比較的大きい塗面では,法線に
対して入射角60度,反射角60度で測る。これを60度鏡面光沢
度という。鏡面光沢度の基準面として屈折率1.567のガラスの
平面を用いる。JIS K 5600-4-7, JIS Z 8741参照。
specular gloss,
specular reflection
1523
くぼみ
塗料を塗ったときに,塗膜にできた小さなへこみ。塗膜の欠陥
の一つ。
pitting,
depression
1524
曇り
塗膜のつやがなくなる現象。
clouding,
cloudiness,
dullness,
dulling,
hazing
1525
クレージング
チェッキングに似ているが,もっと深く広い割れ。(ISO/DIS
4618の図3参照)。割れの項参照。
crazing
1526
研磨容易性
塗膜を研磨紙,研磨材などで研ぐときに,研ぐ作業が容易で,
研いだ面が平らになる性質。塗膜の試験項目の一つ。
sanding properties
1527
光沢
光の反射(能力)で特徴付けられる表面の(光学的)性質。JIS
Z 8105参照。
gloss
1528
硬度
固体の物体による押し込み又は貫通に抵抗する乾燥塗膜の能力
(性能)。JIS K 5600-5-4, JIS K 5600-5-5参照。
hardness
1529
彩度
物体表面色の,同じ明るさの無彩色からの隔たりに関する,視
知覚の属性を尺度としたもの。色のさえ。色の鮮やかさ。JIS Z
8105参照。
saturation,
chroma
14
K 5500 : 2000
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
番号
用語
定義
対応英語(参考)
1530
残留粘着
流動性はなくなったが,真の不粘着状態に達しないで,塗料塗
膜に残る粘着の程度。
residual tack
1531
色差
色の知覚的な相違を定量的に表したもの。JIS Z 8105, JIS K
5600-4-6参照。
colo(u)r difference
1532
色相
赤・黄・緑・青・紫のように特性づける色の属性。JIS Z 8105
参照。
hue
1533
下塗り(層)
下塗りで得られた下塗り用塗料の塗膜。
備考1. ISO用語規格では, “priming coat” は,素地に塗
られる最初の塗膜 (coat) をいい,素地は旧塗膜の
ある場合も含む。
2. BS用語規格及びCEDでは, “undercoat” は,上塗
り塗料を塗る前に,目止め,肌直し,地肌塗りな
どを行った素地面,又は素地調整を行った旧塗膜
面に塗装される塗膜をいう。
priming coat,
undercoat
1534
しま
塗膜にできるしま模様。
streaking
1535
しみ
塗面に,他の大部分と違った色が小部分となって発生する現象。
異種の物質の混入,侵入,付着などで起こる。
spotting,
stain
1536
シルキング
乾燥塗膜の表面の上又は中に残された波紋様の絹状に見える極
めて細かい平行な筋跡。
備考 浸し塗り若しくは流し塗りの際の流れの方向に,又
ははけ塗りの際の最終のはけの運行の方向に現れる
現象をいう。
silking
1537
しわ
乾燥中に塗膜に発生するしわ。通常は上乾きが著しいときに,
表層の面積が大きくなってできる。しわには,平行線状,不規
則線状,ちりめんじわ状などがある。“ちぢみ”とはいわない。
wrinkling,
crinkling,
shrivelling,
rivelling
1538
シーン光沢
(入射光を)見る角度によって,見掛け上つやなしの表面に見
られる光沢。
sheen
1539
浸食
エロージョン
天然暴露中に白亜化によって,又は風に運ばれた砂の研削作用
によって塗膜の表面が摩滅する現象。その結果,下地が現れる
現象もある。
erosion
1540
吸込み
塗ったときに,素地又は下層塗膜に塗料が過度に吸収される現
象。
absorption
1541
吸込みむら
塗膜が素地に部分的に吸収される現象。主に,つや及び/又は
模様の局部的な異常として現れる。
sinkage,
sinking in
1542
透け
下地が透けて見える現象。一般に隠ぺい力が小さい塗料を用い
たり,下塗りと上塗りとの色差が大きいときに起こりやすい。
lack of hiding
1543
ぜい(脆)化
膜がたわみ性を損なう現象。
embrittlement
1544
ぜい(脆)化
時間の経過に伴って,塗膜が柔軟性を失って小さな細片に容易
に分解するようになる状態。
brittleness
1545
促進黄色度
白塗料及び透明塗料について,時日の経過で塗膜が黄変する傾
向を試験するために,塗膜を湿度の高い暗所に置いて黄変を促
進させ,測色して,色の三刺激値から黄色さを求め,これを促
進黄色度の値とする。黄色促進には,アンモニアの蒸気に触れ
させたり,紫外線を照射するなどの方法もある。
accelerated
yellowness
1546
耐アルカリ性
アルカリの作用に対して変化しにくい塗膜の性質。JIS K
5600-6-1参照。
alkaliproof,
alkali resistance
1547
耐塩水性
食塩水の作用に対して変化しにくい塗膜の性質。JIS K 5600-6-1
参照。
salt water resistance
1548
耐揮発油性
揮発油の作用に対して変化しにくい塗膜の性質。JIS K 5600-6-1gasoline resistance
15
K 5500 : 2000
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
番号
用語
定義
対応英語(参考)
参照。
1549
耐久性
物体の保護,美粧など,塗料の使用目的を達成するための,塗
膜の性質の持続性。
durability
1550
耐屈曲性
乾燥塗膜が塗られている素地の変形に損傷を起こさずに順応す
る能力。屈曲試験では,試験片を,塗膜を外に,素地の板を内
側にして丸棒に沿って180度折り曲げ,塗膜の割れの有無を調
べる。素地の板が厚いほど,丸棒の直径が小さいほど,塗膜に
与えられる伸び率と,塗膜に起こる上面から下面にかけての伸
び率の不均等性は大きい。塗膜がもろくなくて伸び率が大きい
とたわみ性が優れていると判定される。JIS K 5600-5-1参照。
備考 膜のたわみ性を説明するため, “elasticity” という用
語を用いることは正しくない。
flexibility
1551
耐光性
顔料及び塗膜の性質。特に色が,光の作用に抵抗して変化しに
くい性質。JIS K 5600-7-5参照。
lightfastness,
fastness to light,
light resistance,
light stability
1552
耐候性
屋外で,日光,風雨,露霜,寒暖,乾湿などの自然の作用に抵
抗して変化しにくい塗膜の性質。JIS K 5600-7-6参照。
weather resistance
1553
耐酸性
酸の作用に抵抗して変化しにくい塗膜の性質。JIS K 5600-6-1
参照。
acid resistance,
fastness to acid,
acidproof
1554
耐衝撃性
塗膜が物体の衝撃を受けても破壊されにくい性質。衝撃試験で
は,試験片の塗面におもりを落下して,割れ・はがれの有無を
調べる。JIS K 5600-5-3参照。
impact resistance,
shock resistance,
chip resistance
1555
退色
塗膜の色あせ。主として彩度が小さくなり,又は更に明度が大
きくなる現象。
fading
1556
耐水性
塗膜が,水の化学的作用又は物理的作用に対して変化しにくい
性質。耐水試験では,試験片を水に浸して,しわ,膨れ,割れ,
はがれ,つやの減少,曇り,変色などの有無や程度を調べる。
JIS K 5600-6-2参照。
water resistance,
waterproof
1557
耐洗浄性
塗膜を洗浄したとき,塗膜の特性を損ねないでじんあい,汚れ,
表面のしみなどを除去できる容易さ。また,汚れを除くために
洗浄したとき,塗膜が摩耗・損傷されにくい性質をいう。エマ
ルションペイント,水性塗料などについて試験する。汚染除去
の容易さをcleanability,塗膜の摩耗・損傷しにくさをwet-scrub
resistanceといい,それぞれ分けて試験する。JIS K 5600-5-11参
照。
washability
1558
耐熱性
塗膜が加熱されても変化しにくい性質。耐熱試験では,試験片
を規定の温度に保ち,塗膜の泡,膨れ,割れ,はがれ,つやの
減少,色の変化などの有無や程度を調べる。JIS K 5600-6-3参
照。
heat resistance,
heat-resisting property,
thermal resistance
1559
耐沸騰水性
塗膜が沸騰水に浸しても変化しにくい性質。耐沸騰水試験では,
試験片を沸騰水に浸して,塗膜のしわ,膨れ,割れ,はがれ,
つやの減少,曇り,白化,変色などの有無・程度を調べる。
boiling water resistance
1560
耐薬品性
塗膜が酸,アルカリ,塩などの薬品の溶液に浸しても変化しに
くい性質。耐薬品試験では,試験片を規定の溶液に浸して,塗
膜のしわ,膨れ,割れ,はがれなど,また,色,つやの変化,
膨潤,軟化,溶出などの変化の有無を調べる。JIS K 5600-6-1
参照。
chemical resistance
1561
耐油性
塗膜が油類に浸しても変化しにくい性質。耐油試験では,試験oil resistance,
16
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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
番号
用語
定義
対応英語(参考)
片を規定の油に浸し,塗膜のしわ,膨れ,割れ,はがれなど,
また,色,つやの変化,粘着性の増加,膨潤,軟化,溶出など
の変化,更に油の着色,濁りの有無を調べる。JIS K 5600-6-1
参照。
oil proof
1562
耐溶剤性
塗膜が溶剤に浸しても変化しにくい性質。耐溶剤試験では,試
験片を規定の溶剤に浸し,塗膜のしわ,膨れ,割れ,はがれな
ど,また,色,つやの変化,粘着性の増加,膨潤,軟化,溶出
などの変化,更に液の着色,濁りの有無・程度を調べる。JIS K
5600-6-1参照。
solvent resistance
1563
ダートピックアップ
汚染誘引性
乾燥膜の表面に感知できるほどの量の汚染物を引きつける性
質。 “dirt collection” ともいう(CED)。
dirt pick-up
1564
ダートリテンション
汚染保持性
乾燥膜の表面に通常の洗浄では取れない汚染物質を保持する性
質。
dirt retention
1565
たるみ
たれ
垂直又は傾斜した面に塗料を塗ったとき,乾燥までの間に,塗
料の層が下方に移動して起こる局部的な膜厚の異常。半円状,
つらら状,波状又はカーテンのひだ状などになる現象をいう。
厚く塗り過ぎたとき,塗料の流動特性の不適,大気状態の不適
などによって起こりやすい。
備考 小さなsagsは流れ (runs),涙滴 (tears),小滴 (droplets)
と呼ばれ,幅広のカーテンのひだ状の外観を呈する
大きなsagsはカーテン (curtains) と呼ばれる。
sags,
sagging
1566
淡彩
白に近いうすい色。白塗料に有彩塗料を混合して作った塗料の
塗膜について,灰色・ピンク・クリーム色・うす緑・水色のよ
うなうすい色で,JIS Z 8721による明度Vが6以上で彩度が大
きくない色をいう。
tint
1567
チェッキング
多少規則的に乾燥膜の表面に分布する微細な割れを特徴とする
割れの形態の一つ。割れの深さは,上塗り塗膜の底に達してい
ない。ISO/DIS 4618の図1参照。割れの項参照。
checking
1568
つや
物体の表面から受ける正反射光成分の多少によって起こる感覚
の属性。一般に,正反射光成分が多いときに,つやが多いとい
う。塗膜では,光沢度計を用いて,入射角・反射角を45度・45
度,60度・60度などとして鏡面光沢度を測定して,つやの大小
の目安とする。光沢の項参照。
備考 塗膜のつやを表す用語には,つやの程度によって,
次のようなものがある。
高光沢 (high gloss) 光沢が高い状態。
つやあり (glossy) 塗膜のつやがある状態。
エッグシェル(卵殻)光沢 (eggshell gloss) 卵の殻の
表面のような半つやに近い状態。
つやなし(つや消し)(flat, matt) 塗膜のつやがない状
態。
しゅす(繻子)つや (satin gloss) 絹のようなつや。
gloss
1569
つやむら
つやなし又は半つや状態の塗面に部分的につやが現れたり,光
沢塗面に部分的に光沢不足が起こったりする現象。下地の吸収
性の不均など,塗面に対する水分,特定のガス,蒸気などの影
響によって起こることが多い。また,特に塗合わせ(塗り継ぎ)
に起こることが多い。
flashing
1570
低温割れ
低温に暴された塗膜に起こる割れ。
cold cracking
1571
適合性(製品と素地
の)
素地に対する製品の適合性。素地に塗装したとき,製品の性能
又は素地の性質のいずれにも悪影響を及ぼさずに固着した乾燥
compatibility (of
products with
17
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番号
用語
定義
対応英語(参考)
塗膜を形成する能力。
substrate)
1572
適合性(塗装系中の
製品の)
2種類又は2種類以上の塗料を,はがれ,膨れのような悪影響
を生じさせないで一つの塗装系に組み合わせることができる能
力。
compatibility (of
products in paint
system)
1573
塗膜
塗られた塗料が乾燥してできた固体皮膜。
備考 ISO用語規格では,単一の(1回の)塗装でできる塗
料の連続層を “coat”,素地に1回又はそれ以上塗装
してできる連続層を “film” と定義している。また,
BS,CEDの定義も同じである。
coat,
film,
paint film
1574
塗膜の外観
肉眼で見たときの塗膜の状態。塗料一般試験方法では,塗膜を
拡散昼光の下で見本品と比べて,色の差異・色むらの程度・つ
やの差異・つやむらの程度・厚さのむらの程度・レベリング・
はけ目・ゆず肌・しわ・つぶ・くぼみ・穴の程度・流れ・はじ
き・泡・膨れ・割れ・はがれ・白化の程度を調べる。JIS K 5600-1-1
参照。
appearance of film
1575
塗面
塗膜又は塗膜層の表面。
painted surface,
surface of paint film
1576
中塗り(層)
中塗りをして得られた中塗り用塗料の塗膜。
備考1. ときどき “undercoat” という用語が “intermediate
coat” と同義に用いられ,通常上塗りのすぐ前に塗
装される塗膜をいう。
2. BS用語規格及びCEDでは, “undercoat” は,上塗
り塗料を塗る前に,目止め,肌直し,地肌塗りな
どを行った素地面,又は素地調整を行った旧塗膜
面に塗装される塗膜をいう。
intermediate coat,
undercoat
1577
流れ
小さなたるみ。不均等な垂直表面に塗ったとき,例えば,割れ,
あななどに塗料が過剰に集まり,余った塗料が周囲の流動が止
まってからも流動して起きる下方への細い塗料層の移動。移動
距離の短いものはtears又はdropletsと呼ばれることもある。た
るみの項参照。
備考 流れは,吹付け塗りの際,各表面の膜厚の調整が難
しいナット,ボルトなどの複雑な部位の周りで起こ
ることが多い(CED)。
runs,
tears,
droplets
1578
にじみ
塗膜の下から着色物質が拡散して汚れや変色を起こす現象。こ
の欠陥を引き起こす物質の例は,歴青質系塗料,木材防腐剤,
節からの油性樹脂,有機顔料及びステインなどである。
bleeding
1579
塗り残し
ある大きさで全く塗れていない被塗面ができる状態。
holidays,
misses,
vacations
1580
粘着性
塗膜表面のねばつき。
tackiness,
stickiness
1581
はがれ
付着性が失われてある広さの膜が自然に素地から分離する現
象。一般に,割れ,膨れが生じた後に,付着性が失われた結果,
塗装系の1層又はそれ以上の塗膜が下層塗膜から,又は塗装系
全体が素地からはがれる。はがれは,その形状,程度及び深さ
によって評価する。JIS K 5600-8-5の規定及び図参照。
備考 “peeling” はリボン又はシート上の大きなはがれ,
“flaking” はりん片状の小さなはがれ, “scaling” は
スケール状の大きなはがれをいうこともある。なお,
“scaling” ははがれの他にさび落としの意味にも用い
peeling,
flaking,
scaling
18
K 5500 : 2000
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
番号
用語
定義
対応英語(参考)
られる。
1582
白亜化
膜の成分の一つ又はそれ以上が劣化して膜の表面に微粉がゆる
く付着したような外観になる現象。白亜化の程度を調べるには,
指先,フェルト,ビロードなどで塗膜の表面をかるくこすって,
粉末状のものが塗面から離れて指先などに付着する程度を見る
か,湿らせて表面を粘着性にした写真印画紙を一定の荷重で塗
面に圧着したときの,塗面から離れて粘着した粉状物質による
印画紙の面の汚れの濃さを比較して見るか,又は指定の粘着テ
ープを塗面において,指で強くこすり,付着した粉末状物質の
量を標準写真と比較して調べる。白亜化の程度を白亜化度とい
う。JIS K 5600-8-6参照。
chalking
1583
白亜化抵抗性
塗膜が光線などの作用に抵抗して白亜化しにくい性質。白亜化
試験では,耐候試験,促進耐候試験などの後,塗膜表面の粉化
の有無・程度の大小を調べる。JIS K 5511参照。
chalking resistance
1584
はけ目
流展性の悪い塗料をはけで塗ったとき,はけ目が消えずに残る
現象。ロピネスの項参照。
brush marks,
brush mark
1585
はじき
塗膜の表面が不均一で,その分布とその程度が一様でない現象。
下地面と塗料との間の表面張力の不均等などによって起こる。
備考 crawlingはcissingの極端な形である。
cissing,
crawling
1586
引っかき抵抗性
引っかきに耐えて傷がつきにくい塗膜の性質。
scratch resistance
1587
ピンホール
あな(孔)(塗膜の)
塗膜に針で作ったような小さなあな(孔)がある欠陥。肉眼で
見分けられる程度の小さなあなをいう。
pinholing,
pinholes
1588
フィッシュアイ
塗膜にできる中心に小粒子の異物があるクレーター(へこみ)。 fish eyes
1589
深割れ
少なくとも1層を貫通している,最終的には塗膜の完全な破壊
につながるような割れ。割れの項参照。
deep cracks
1590
膨れ
塗膜に泡が生成する現象。水分・揮発成分・溶剤を含む面に塗
料を塗ったとき,又は塗膜形成後に,下層面にガス,蒸気,水
分などが発生,浸入したときなどに起こる。発生した膨れは,
その大きさと密度を調べる。JIS K 5600-8-2参照。
blistering
1591
付着性
塗膜が下地面に付着して離れにくい性質。
adhesive property,
adhesion
1592
付着強さ
乾燥した塗膜と素地との間の付着力の総和。JIS K 5600-5-6, JIS
K 5600-5-7参照。
備考 素地は未塗装又は既塗装でもよい。
adhesive strength
1593
不粘着
規定されたグレードの合成繊維製ガーゼを,規定された時間,
規定された負荷を掛けて圧着したとき,正常な視力の肉眼で見
て,表面に跡の残らない塗料塗膜の状態。JIS K 5600-3-6参照。
print free
1594
不粘着性
塗膜の表面の粘着しにくい性質。多くの塗料の塗膜は,湿度が
高いときや,温度が高いときに粘着性を生じる。塗料一般試験
方法は,塗面にガーゼを置き,おもりを載せて一定時間おき,
ガーゼをはがして,粘着の程度と塗面にできた布目の程度とを
調べて不粘着の大小を評価する。JIS K 5600-3-6参照。
print resistance
1595
ブルーミング
初期につやあり塗膜であった表面上に粉末状物質を生じる現
象。そのため,つや及び色の冴えが失われる。
blooming
1596
フロスチング
霜状しわ
塗膜表面にフロスト(霜)状の非常に細かいしわが多量に発生
する現象。この現象を意図的に作って装飾模様とすることもあ
る。
frosting
1597
ブロッキング
粘着
規定の時間乾燥してから,(被塗)物体を荷重を掛けて重ねたと
き,両者の塗膜面の間に生じる望ましくない付着性。JIS K
5600-3-5参照。
blocking
19
K 5500 : 2000
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番号
用語
定義
対応英語(参考)
1598
ブロンズ光沢
ブロンジング
塗膜の表面の色が劣化・変色して古くなったブロンズ状の金属
光沢のある外観になる現象。特に,紺,赤,黒の塗膜に起こる
ことがある。
bronzing
1599
ヘーズ
膜の表面上又は,すぐ下に形成された散乱する粒子によって,
写る映像の輪郭がぼやけて見える現象。
haze
1600
へこみ
乾燥後の膜の表面にできる小さな円形のくぼみ。
cratering
1601
ヘアクラック
最上層塗膜の表面だけに起こるごく細い割れ。形は不規則で,
ところかまわず起こる。割れの項参照。
hair cracking
1602
変色
塗膜の色の色相・彩度・明度のどれか一つ又は一つ以上が変化
する現象。主として彩度が小さくなり,又は,更に明度が大き
くなる現象を退色という。
discolo(u)ration,
discolo(u)ring
1603
防汚性
表面に有害な生物などが付着するのを防ぐ塗膜の性質。主とし
て船底塗料の塗膜に,セルプラ,ふじつぼ,群体,海草などが
付着するのを防ぐ性質。汚れ止め。
antifouling property
1604
膨潤
液体又は蒸気を吸収し,その結果,膜の体積が増加する現象。 swelling
1605
まだら
塗面が部分的に,つやがなかったり,ぼかしになったり,不規
則な模様になったりしている状態。
mottle,
mottling,
mottled appearance
1606
マドクラック
泥状割れ
乾燥中に生じる深い割れ。主に顔料成分の非常に多い塗料を多
孔質の素地に厚く塗装したときに起こる。
mud cracking,
mudcracking
1607
無彩色
白・灰色・黒のような,色相のない色。JIS Z 8105参照。
achromatic colo(u)r
1608
明度
物体表面の反射率が,他に比べて多いか,少ないかを判定する
視感覚の属性を尺度としたもの。色の明るさについていう。JIS
Z 8105参照。
value,
lightness
1609
目やせ
素地面,下地面の高低,組織などの不均などによって,仕上げ
塗面に細かなくぼみができる性質。木材塗装で目やせを防ぐに
は,素地木材を十分に乾燥した後,露出導管部に目止め剤を埋
め込み,乾燥後よく研磨しておくことが大切であり,木材塗装・
金属塗装を問わず,塗り重ねるごとに,塗膜を十分に乾燥し研
磨することが必要である。
grain depression
1610
木目の白化
主に木目のはっきりした木材で,透明膜が形成されるにつれて
現れる白又は銀白色の領域。
whitening in the
grain
1611
もどり
一度乾燥した塗面に,再び粘着性が現れる性質。
備考 ISO用語規格では“正常な乾燥又は硬化した後に粘
着性が残る性質。”をいう。
after tack,
after-tack
1612
有彩色
赤・黄・青のような,色相をもった色。JIS Z 8105参照。
chromatic colo(u)r
1613
ゆず肌
オレンジの表面の肌に似ている感じの塗膜の外観。吹付け塗り
のときに,塗料の流展性の不足によって起こる塗料又は塗装上
の欠陥。蒸発の遅い溶剤を添加するか,うすめ方を多くすれば,
ゆず肌は少なくなる。塗膜について“みかん肌”というのは適
切でない。
orange peel
1614
溶出(塗膜の)
塗膜を液体に浸したとき,塗膜から成分の一部が溶けて出る現
象。
elution
1615
リフティング
次の塗料を塗ったことによって乾燥塗膜の軟化,膨潤して素地
から浮き上がる現象。この欠陥は,下層塗膜の塗膜形成要素に
対する上層塗料の溶剤の作用によって塗装又は乾燥の間に発生
する。
lifting,
raising
1616
レベリング
塗料を塗った後,塗料が流動して,平らで滑らかな塗膜ができ
る性質。塗膜の表面に,はけ目・ゆず肌・うねりのような微視
的な高低が多くないことを見て,レベリングがよいと判断する。
leveling
20
K 5500 : 2000
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
番号
用語
定義
対応英語(参考)
1617
老化
塗膜の性質が経時的に不可逆な変化をする現象。この経時的な
変化には,劣化を意味する老化と品質向上を意味する熟成とが
ある。
ageing,
aging
1618
ロピネス
ある種の塗装方法で起こる欠陥。ぬれ塗膜の表面にレベリング
が不十分なためにほぼ平行なしまができ,乾燥後もそのまま残
る現象。はけ塗りの際,乾きかけにはけを通して残るはっきり
したはけ目はその典型的な例。
ropiness
1619
わに皮割れ
わに皮のようなパターンの広い割れ。クレージングの激しいも
の。ISO/DIS 4618の図4参照。1620参照。
alligatoring,
crocodiling
1620
割れ
老化の結果,塗膜に現れる部分的な裂け目。ISOでは,割れの
方向性の有無,発生密度,割れの幅と深さによって評価する。
JIS K 5600-8-4参照。また,割れの形態によっても区別する。
備考 ヘヤクラック,わに皮割れ及びからす足状割れは,
割れの形状の自明な例。塗膜に現れる部分的な割れ
の状態によって,次のように分ける。
ヘヤクラック (hair cracking) 非常に細かい表面の割れ。形
は不規則で,ところかまわずに起こる。
チェッキング (checkmg) 多少規則的に乾燥膜の表面に分
布する微細な割れを特徴とする割れ(ISO/DIS 4618
図1参照)。
クレージング (crazing) チェッキングに似ているが,もっと
深く広い割れ(ISO/DIS 4618 図3参照)。
わに皮割れ (alligatoring, crocodiling) わに皮のようなパタ
ーンの広い割れ。フレージングの激しいもの
(ISO/DIS 4618 図4参照)。
深割れ (deep cracks) 少なくとも1層を貫通している,最終
的には塗膜の完全な破壊につながるような割れ。
からす足状割れ (crowʼs foot cracking) からすの足跡のよう
なパターンの割れ(ISO/DIS 4618 図5参照)。
cracking
c) 塗膜形成要素及びその性質 (2001〜2057)
番号
用語
定義
対応英語(参考)
2001
アクリル樹脂
いろいろなアクリル又はメタクリルモノマーから,及び,それ
以外のモノマーも加えて,重合又は共重合によって作られる合
成樹脂。
acrylic resin,
acrylics
2002
アスファルト
軽質又は揮発性の成分が蒸発して残った複雑な炭化水素化合物
の混合物。黒茶色の半固体。二硫化炭素,アセトン,トルエン
などに溶ける。天然アスファルトと石油アスファルトとがあり,
石油アスファルトにはストレートアスファルトとブローンアス
ファルトとがある。黒ワニスの塗膜形成要素として,また油ワ
ニス・オイルステインの着色剤として用いる。石油アスファル
トは,JIS K 2207参照。
asphalt
2003
あまに油
あまに種子(含油分35〜40%)から得られる液状植物油。リノ
レン酸を主成分とし,乾性油の代表的な油脂。あまに種子は,
カナダ,アルゼンチンなどの寒帯地域で生産される。塗料,印
刷インキ,油ワニス,リノリウムなどに用いられる。生あまに
油,精製あまに油,ノンブレークあまに油などがある。
linseed oil
2004
アミノ樹脂
アミン類又はアミド類とアルデヒド類との縮重合によって,又
はアルコール類でエーテル化して作られる合成樹脂。
amino resin,
amino resins
2005
アルキド樹脂
多塩基酸及び脂肪酸(又は脂肪油)と多価アルコール類との縮
重合によって作られる合成樹脂。多価アルコールとしてグリセ
alkyd resin,
alkyds
21
K 5500 : 2000
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
番号
用語
定義
対応英語(参考)
リン,ぺンタエリトリトールなど,多塩基酸として無水フタル
酸,無水マレイン酸など,脂肪酸としてあまに油,大豆油,ひ
まし油などの脂肪酸が使われる。樹脂中に結合する脂肪酸の割
合が大きいものから小さいものへの順に,長油アルキド・中油
アルキド・短油アルキドという。
2006
イソシアネート樹脂 芳香族,脂肪族又は脂環族のイソシアネート類による遊離若し
くはブロックされたイソシアネート基を含む合成樹脂。
備考 イソシアネート類は,モノマー又は通常ポリマー,
アダクト若しくはプレポリマーとして,反応性ヒド
ロキシル基をもつ化合物とともにポリウレタン塗料
に使用される。
isocyanate resin,
isocyanate resins,
isocyanates
2007
エステル価
中性の試料をけん化するのに消費された水酸化カリウムの量。
試料をけん化したときの量から酸価を差し引く。試料1gに対す
る水酸化カリウムのmg数で表す。
ester value,
ester number
2008
エステルガム
ロジンを多価アルコールでエステル化して作った樹脂。グリセ
リンエステルが多い。
ester gum,
rosin ester
2009
エポキシ樹脂
分子中にエポキシ基を2個以上含む化合物を重合して得た樹脂
状物質。エピクロルヒドリンとビスフェノールとを重合して作
ったものなどがある。
epoxy resin,
epoxy resins
2010
塩化ゴム樹脂
塩素化ゴム
天然又は合成ゴムに塩素を作用させて作られる樹脂。
chlorinated rubber
resin,
chlorinated rubber
2011
乾性油
薄膜にし空気中に置くと,酸素を吸収して酸化し,これに伴っ
て重合が起こって固化し,塗膜を形成する脂肪油。一般に,よ
う素価130以上のもの。あまに油,シナきり油など。
drying oil
2012
魚油
いわし,にしん,いかなどの魚体又は内臓から採った脂肪油。
高度不飽和脂肪酸を含む。
fish oil,
marine oil
2013
きり油
きりの種子から採った乾性油。共役二重結合をもつエレオステ
アリン酸のグリセリドを多量に含み,重合しやすく,乾燥が速
い。シナきり油と日本きり油が知られている。
tung oil,
China wood oil,
Chinese wood oil
2014
ギルソナイト
ユタ州産のアスファルタイトの商品名。硬質ビチューメンの一
種で,良質の黒ワニスの塗膜形成要素として用いる。
gilsonite
2015
ゲル化時間
所定の条件のもとで,ゲル化するまでの時間。きり油のゲル化
時間は,280℃で12分以内。
gel tlme (of a drying
oil),
gelation time
2016
けん化
油脂,脂肪,エステルなどをアルカリで処理するとアルコール
と酸とに分解し,次いでアルカリ塩を生成する反応。酸が長鎖
の脂肪酸のときに生成するアルカリ塩をアルカリ石けんとい
う。
saponification
2017
けん化価
試料の1gをけん化するのに必要な水酸化カリウムのmg数。
saponification
number,
saponification value
2018
工業用ニトロセルロ
ース
塗料,フィルムなどの製造に使われる硝酸セルロース。ニトロ
セルロースラッカーの塗膜形成要素として用いる。工業用製品
は取扱上の安全のため,通常はアルコールなどの溶剤で湿潤さ
れている。JIS K 6703参照。
nitrocellulose (for
industrial use)
2019
合成樹脂
それ自身は樹脂の特性をもっていない,反応成分から重合,縮
合のような制御された化学反応によって作られた樹脂。
synthetic resin
2020
酢酸セルロース
繊維素の酢酸エステル。
cellulose acetate
2021
サフラワー油
べにばなの種子から採った乾性油。ペイント・油ワニスの塗膜safflower oil
22
K 5500 : 2000
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
番号
用語
定義
対応英語(参考)
形成要素として用いる。
2022
酸価
製品の不揮発分1g中の遊離酸を中和するのに要する,水酸化カ
リウム (KOH) のmg数。JIS K 5601-2-1参照。
備考 試料が脂肪酸のようなカルボン酸単体の場合は,む
しろ中和価といい,主としてエステル化合物中の遊
離酸の測定の場合に酸価ということが多い。
acid value
2023
樹脂
固体,準固体又は疑似固体の有機物。通常分子量が高く,熱す
ると一般に広い温度範囲で軟化又は溶融する。適切な溶剤に可
溶性で,その溶液を塗付すると連続した皮膜を作る。このよう
な物質を総称して樹脂という。天然樹脂と合成樹脂の2種があ
る。天然樹脂にはセラックのように動物の分泌物として得られ
るものや,揮発性油を多量に含むバルサム,又は揮発性油の含
量が少ないオレオレジンのような形で樹木から分泌されるも
の,及びこれらのものが地中に埋もれて半ば化石化したコーパ
ルゴムのようなものなどがある。合成樹脂には,フェノール樹
脂,ユリア樹脂,アルキド樹脂などの縮合樹脂と,ビニル樹脂,
クマロン樹脂などの重合樹脂がある。
resin
2024
硝酸セルロース
セルロースの硝酸エステル。
cellulose nitrate,
nitrocellulose
2025
シリコーン樹脂
有機シリコーン重合体又はその変性品を主成分とするシロキサ
ン基を含む合成樹脂。
silicone resin,
silicone resins,
silicone modified
resin
2026
水溶性ゴム
植物に起源をもつ,水中で粘度の高いコロイド溶液を与える重
合物。
備考 “ゴム”という言葉は伝統的に化石樹脂にも,また,
水に不溶なそれ以外の天然産物にも使われてきた
が,反対が強い。
gum, water-soluble
2027
水溶性樹脂
分子内に親水基を多くもつ樹脂状化合物及び塩基性中和物の重
合体で水に溶解するもの。天然樹脂と合成樹脂とがある。硬化
性の合成樹脂は,水性塗料の塗膜形成要素として使われる。縮
合,重合などで親水基が失われて高分子化すれば硬化して水不
溶性になる。
water-soluble resins
2028
スタンド油
乾性油を加熱重合して作った粘度の高い油。主に,油ワニスの
塗膜形成要素として用いる。原料油は,主にあまに油で,きり
油などを混ぜることがある。
stand oil,
bodied oil
2029
スチレン樹脂
スチレンの重合又は他のモノマー類との共重合によって得られ
る合成樹脂。
styrene resin,
styrene resins
2030
スチレン化アルキド
樹脂
スチレンで変性したアルキド樹脂。速乾塗料の塗膜形成要素と
して用いる。
styrenated alkyd
2031
セラック
ラック虫 (Taccardia Lacca) が,ある種の植物に寄生して出した
分泌物の塊を採取して精製した樹脂状物質。エチルアルコール
に溶け,セラックニスの塗膜形成要素として用いる。JIS K 5909
参照。
shellac,
orange shellac
2032
大豆油
大豆から採取した脂肪油。通常半乾性油の区分に入れられる。 soybean oil,
soya bean oil
2033
脱水ひまし油
ひまし油を化学的に脱水して作った乾性油。脱水反応で共役二
重結合ができ,きり油の代用になる。
dehydrated castor oil
2034
天然油
天然物から採取した脂肪油。主成分は脂肪酸のグリセリンエス
テル。乾燥性の程度によって,乾性油・半乾性油・不乾性油に
natural oil
23
K 5500 : 2000
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
番号
用語
定義
対応英語(参考)
分ける。乾燥性の目安として,よう素価が用いられる。よう素
価130以上を乾性油,130〜100を半乾性油,100以下を不乾性
油ということがあるが,明確な区分の定義はない。(ASTMで
は,区分の定義はないとしている。)
2035
天然樹脂
樹木又は虫類から分泌されてできた,主に塊状のもの,又はこ
れらが地中に埋もれて半化石状態になったものの総称。ロジン,
セラック,ダンマル,コーパル,こはくなど。
natural resin
2036
トール油
亜硫酸パルプの廃液から採った油状の物質。脂肪酸エステルと
樹脂酸エステルとを含む。塗料用には,加工・分離によって脂
肪酸を主成分とした製品が主に使用される。
tall oil
2037
煮あまに油
あまに油を原料とするボイル油。JIS K 5421参照。
boiled linseed oil
2038
熱可塑性
熱を加えれば軟らかくなり,冷却すれば硬くなることを繰り返
す性質。
thermoplastic,
thermoplasticity
2039
熱硬化性
樹脂などが,加熱すれば硬化して不溶性・不融性になり,元の
軟らかさには戻らない性質。
thermosetting
property,
thermosetting
2040
半乾性油
乾性油ほど速くはないが,空気中で乾燥する性質のある脂肪油。
一般によう素価100〜130のもの。大豆油など。
semidrying oil
2041
ビチューメン
元来は,色,硬度,揮発性など不定の天然炭化水素化合物の総
称。現在では,石油化学工業・石炭化学工業でできるタール・
アスファルト・ピッチも含めた黒又は黒褐色の液状ないし樹脂
状の物質の総称。大部分は二硫化炭素に溶ける。
bitumen
2042
ヒドロキシル価
原料1g中のヒドロキシ基に対応する水酸化ナトリウムのmg
数。試料中の水酸基 (-OH) をアセチル化して,アセチル化に要
した酢酸を中和するのに要する水酸化カリウムの量を,試料1g
に対するmg数で表したもので,試料中のOH基の含有量を示
す尺度。アセチル化には各種の試薬が使用されるが,通常ピリ
ジンと無水酢酸混合物が使用され,アセチル化前後の酸濃度の
差を滴定することによって測定される。
hydroxyl value
2043
ビニル樹脂
ビニル基を含むモノマー類の重合によって得られる合成樹脂。
備考 スチレン,アクリル,酢酸ビニルなどの樹脂は,そ
れぞれ該当するモノマーから同じ方法で作られる。
vinyl resin,
vinyl resins
2044
ひまし油
ひまの種子から採った不乾性油。リシノール酸のグリセリンエ
ステルが主成分。
castor oil
2045
フェノール樹脂
各種のアルデヒド,特にホルムアルデヒドと,フェノール及び
その同族体又は誘導体との縮重合によって作られる合成樹脂。
phenolic resin,
phenolic resins
2046
不乾性油
液状の脂肪油で,空気中で乾燥しないもの。よう素価100以下
のもの。ひまし油,つばき油,なたね油,オリーブ油など。
nondrying oil
2047
不けん化物
油脂,ろうなどのような,主成分がエステルである物質を,ア
ルカリ溶液で加水分解したときに,けん化されないで残る物質。
多くは炭化水素化合物。JIS K 5601-2-4参照。
unsaponifiable matter
2048
不飽和ポリエステル
樹脂
ポリマー鎖の中に後で架橋ができるような炭素−炭素二重結合
によって特徴付けられているポリエステル。
unsaturated
polyester resin
2049
ブローンアスファル
ト
ストレートアスファルトに加熱しながら空気を吹き込んで作
る。防水用,電気絶縁用,耐薬品用などの黒ワニスに用いる。
blown asphalt
2050
変性天然樹脂
天然樹脂を適切な化学反応で部分的に変えたもの。
modified natural
resin
2051
ボイル油
乾性油・半乾性油を加熱し,又は空気を吹き込みながら加熱し
て,乾燥性を増進させて得た油。JIS K 5421参照。
boiled oil
2052
ポリウレタン樹脂
多官能イソシアネート類と反応性ヒドロキシル基をもつ化合物polyurethane resin,
24
K 5500 : 2000
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
番号
用語
定義
対応英語(参考)
との反応によって作られる合成樹脂。
polyurethane resins
2053
ポリエステル樹脂
多塩基酸と多価アルコールとの縮重合によって作られる合成樹
脂。
備考 この樹脂は,その構造によって分類される。例えば,
飽和及び不飽和ポリエステル樹脂。
polyester resin,
polyester resins
2054
やし油
コプラやしの実から採取した固形の不乾性油。
coconut oil
2055
油長
油変性樹脂,又は油性系ワニスにおいて,含有脂肪酸量をトリ
グリセリドに換算した値を百分率 (%) で表したもの。油長45%
以下を短油,油長45〜58%を中油,58%以上を長油ということ
がある。油ワニスでは,短油,中油,長油をそれぞれ短油ワニ
ス,中油ワニス,長油ワニスという。
oil length
2056
よう素価
油脂・樹脂に化学的に結合する酸素の量に比例し,不飽和度を
推定するために用いる。試料100gと結合するハロゲンの量を換
算して得るよう素のg数で表す。ウィス法とハンス法とがある。
JIS K 5421参照。
iodine value,
iodine number
2057
ロジン
生松やに,又は松の木のくずを水蒸気蒸留して得た物質を,更
に蒸留して,テレビン油を流出分離したときの樹脂状の残留物。
主成分はアビエチン酸。JIS K 5902参照。
rosin,
colophonium
d) 顔料及びその性質 (2201〜2255)
番号
用語
定義
対応英語(参考)
2201
亜鉛華
酸化亜鉛を主成分とする白顔料。JIS K 5102参照。
zinc oxide
2202
亜鉛末
金属亜鉛を主成分とする灰色の粉末。さび止め顔料として用い
る。
zinc dust
2203
アグリゲート
凝集体
通常の塗料又はインキ製造工程中に破壊されないほど互いに強
く結合した顔料粒子の集合体。また,分散系の中での粒子の凝
集状態で,一次粒子が互いに面接触をして二次粒子を形成して
いて,強い機械力でないと再分散しにくい凝集状態をいう。
aggregate
2204
アグロメレート
軟凝集体
通常の塗料又はインキ製造工程中に破壊される一次粒子,アグ
リゲート又はその両者の混合物の集合体。また,分散系の中で
一次粒子が結合し二次粒子に凝集している状態で,一次粒子が
互いに点又は線接触をしていて,機械力によって比較的容易に
再分散するような状態をいう。
agglomerate
2205
亜酸化鉛
金属鉛と一酸化鉛との中間の組成をもつ鉛の酸化物。灰黒色の
粉末で,空気中で酸化しやすい。さび止め顔料として用いる。
lead suboxide
2206
アルミニウム顔料
金属アルミニウムのりん片状の粉末及びその粉末をミネラルス
ピリットなどに分散してペースト状にしたもの。アルミニウム
ペイント,さび止めペイント,メタリックエナメルなどに顔料
として用いる。塗膜形成時に塗料の膜の上層に層状に浮かぶも
の(リーフィング形)と,浮かばないもの(ノンリーフィング
形)とがある。JIS K 5906参照。
alumin(i)um pigment,
alumin(i)um powder,
alumin(i)um paste
2207
一酸化鉛
PbOの組成をもつ鉛の化合物。うす黄色の粉末。黄鉛・鉛ドラ
イヤーの原料として用いる。JIS K 1456参照。
lead monoxide,
litharge
2208
雲母状酸化鉄顔料
本質的に酸化鉄 (III) (Fe2O3) からなる精製鉱物(光を反射する
ヘマタイトとしても知られている。)又は製造された製品。色は
グレーでメタリックつやがあり,多少薄片状を呈している。
micaceous iron oxide
pigment
2209
塩基性顔料
金属の酸化物を主成分とする塩基性の粉末。酸価の高い油,油
ワニスなどと反応して金属石けんを作る性質があり,油性塗料
の塗膜を硬化させる効果が大きい。亜鉛華,鉛丹,鉛白など。
basic pigment
2210
塩基性クロム酸鉛
クロム酸鉛と水酸化鉛とが結合したと考えられる化合物。赤黄
色の粉末で,さび止め顔料として用いる。
basic lead chromate
25
K 5500 : 2000
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
番号
用語
定義
対応英語(参考)
2211
塩基性炭酸鉛
炭酸鉛と水酸化鉛とが結合したと考えられる化合物。白い粉末
で鉛白の主成分。
basic lead carbonate,
basic carbonate white
lead
2212
鉛丹
四三酸化鉛を主成分とする朱顔料。さび止め顔料として用いる。
JIS K 5108参照。
red lead
2213
鉛白
塩基性炭酸鉛を主成分とする白顔料。JIS K 5103参照。
white lead
2214
黄鉛
クロム酸鉛を主成分とする黄色顔料。5G, 10Gの順に青味を帯
び,R, 5Rの順に赤味を増す。5G, 10Gは硫酸鉛を含み,R, 5R
は塩基性クロム酸鉛を含み,Gは通常どちらも含まない。JIS K
5110参照。
chrome yellow
2215
オーカー
鉄鉱石が風化したものを含む黄色の土顔料。合成法による鉄黄
が多用され,これを合成オーカーと称することがある。
ochre
2216
カオリン
長石が風化してできた土類。含水けい酸アルミニウムを主成分
とし,体質顔料として用いる。
kaoline,
kaolinite
2217
カーボンブラック
ガス状又は液状の炭化水素を不完全燃焼又は熱分解して作る。
塗料用,インキ用,ゴム用などがある。原料の種類,燃焼,分
解の条件などで粒子の大きさ及び性質が異なる。炉壁に炎を触
れさせて作ったものをチャンネルブラック・ガスブラックとい
い,密閉したレトルトの中又は炉の中で不完全燃焼させて作っ
たものをファーネスブラックといい,予熱した炉の中で分解し
て作ったものをサーマルブラックという。JIS K 5107参照。
carbon black
2218
乾き色(顔料の)
顔料が粉末状のときの色。
備考 dry colourは,白以外の黒を含む有色顔料を説明する
のに用いられる用語 (BS)。
dry colo(u)r of
pigment
2219
顔料
一般に水や溶剤に溶けない微粉末状で,光学的,保護的又は装
飾的な性能によって用いられる物質。無彩又は有彩の,無機又
は有機の化合物で,着色,補強,増量などの目的で塗料,印刷
インキ,プラスチックなどに用いる。屈折率の大きいものは隠
ぺい力が大きい。
備考 特殊な場合には,例えば,防せい顔料では,ある程
度の水溶性が必要とされることがある。
pigment
2220
吸油量
顔料を液体と機械的に練り合わせて堅いペースト状にするため
に必要な油の量。ペイント,エナメルペイントなどを作るとき
に,個々の顔料を練り合わせるのに必要なボイル油,ワニスな
どの量を知るために重要であり,顔料の粒度,表面積の大小の
知見にも役立つ。通常は,顔料100gに対する煮あまに油(又は
精製あまに油)のml数又はg数で表す。JIS K 5101参照。
oil absorption,
oil absorption value
2221
クレー
水和けい酸アルミニウムを主成分とする鉱物質の粉末。体質顔
料として用いる。原土の種類・分級・精製の程度によって品質
が異なる。
clay
2222
群青
白土,硫黄,炭酸ナトリウムなどを原料とし,粉砕・混合・焼
成して作った青顔料。古くは,るり石を粉砕して作った。JIS K
5112参照。
ultramarine blue
pigment
2223
けい石粉
けい石を粉砕して作った粉末。酸やアルカリに侵されにくい。
目止め顔料,研磨材などに用いる。
silica
2224
黒鉛
天然産又は人工の炭素単体の粉末。六方晶形又は無定形。鉛筆,
塗料などに用いる。
graphite
2225
ご粉
貝がらを水洗,粉砕,水ひ(簸)して作った白い粉末。主成分
は炭酸カルシウム。
gohun
2226
紺青
ヘキサシアノ鉄 (II) 酸鉄 (III)(フェロシアン化第二鉄)を主成iron blue pigment,
26
K 5500 : 2000
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
番号
用語
定義
対応英語(参考)
分とする青顔料。JIS K 5113参照。
Milori blue,
Prussian blue
2227
さび止め顔料
金属にさびが発生するのを防止する機能をもつ顔料。
備考 単なる遮断機能の作用ではなく,化学的及び/又は
電気化学的に金属の腐食を抑制又は防止する機能を
もつ顔料をいう。ほとんど又は全くさび止め効果の
ないべんがらに対して,鉛丹及びクロム酸亜鉛は,
さび止め顔料の例である (BS)。
inhibitive pigment,
rust preventing
pigment,
rust inhibiting
pigment
2228
酸化鉄顔料
酸化鉄を着色成分とする顔料。べんがら,鉄黄,酸化鉄粉など
がある。また,薄片状で金属光沢をもつグレーのものもある。
iron oxide pigment
2229
酸化鉄粉
三酸化二鉄を主成分とする赤褐色ないし暗紫色の顔料。硫化鉄
鉱の焼きかすなどから作る。
brown iron oxide
2230
シアナミド鉛
PbCN2を主成分とするさび止め顔料。
lead cyanamide
2231
重質炭酸カルシウム 石灰石を微粉砕して風ひ(簸)又は水ひ(簸)して作る。体質
顔料として用いる。
whiting,
limestone powder
2232
ジンククロメート
クロム酸亜鉛を主成分とするさび止め顔料。塩基性クロム酸亜
鉛カリウム [K2CrO4・3ZnCrO4・Zn (OH)2・2H2O] を主成分とする
ものと,四塩基性クロム酸亜鉛 [ZnCrO4・4Zn (OH)2] を主成分
としアルカリ金属を含まないものとがある。亜鉛黄ともいう。
JIS K 5114参照。
zinc chromate,
zinc yellow
2233
染料
溶解したとき,その塗料に所期の色を与える天然又は合成の物
質。
dyestuff
2234
体質顔料
使用するビヒクルに不溶のつぶ状又は粉状で,塗料・塗膜のあ
る種の改質を目的として配合される,通常は屈折率が小さい
(1.7以下の)顔料。炭酸カルシウム,タルク,バライト粉など。
extender,
filler,
extender pigment
2235
タルク
滑石を粉砕して作った体質顔料。へん平状のものが多い。水和
けい酸マグネシウムに近い組成。
talc
2236
地の粉
土性顔料の一種。けい酸アルミニウムを主成分とし,酸化鉄を
少量含む。主に漆下地を作るのに用いる。
zinoko
2237
着色顔料
塗料の色づけなどに用いる顔料。
colo(u)r pigment
2238
沈降炭酸カルシウム 石灰石を焼成して生石灰を作り,水に分散させて石灰乳とし,
焼成のときに発生した二酸化炭素を反応させ,沈降させて作る
か,副産物である塩化カルシウム溶液と炭酸ナトリウム溶液と
を反応させ,沈降させて作った白い粉末。体質顔料として用い
る。
precipitated calcium
carbonate
2239
沈降硫酸バリウム
重晶石を還元して作った硫化バリウムの水溶液に硫酸ナトリウ
ム溶液を加えて反応させて作った白い粉末。体質顔料として用
いる。JIS K 5115参照。
precipitated barium,
sulfate,
blanc fixe
2240
鉄黄
αFeO・OHを主成分とする黄色顔料。硫酸鉄 (II) 溶液を加水分
解するか,アルカリで中和して作る。
yellow iron oxide,
yellow iron oxide
pigment
2241
鉄黒
四酸化三鉄を主成分とする黒顔料。
black iron oxide
2242
との粉
酸化鉄を含んだ粘土を水ひ(簸)して作った体質顔料。日本特
有のもの。塗装下地剤を作るのに用いる。
tonoko
2243
二酸化チタン
チタン白
二酸化チタンを主成分とする白顔料。結晶形によって,アナタ
ース形 (anatase) とルチル形 (rutile) とがある。塗料用のルチル
形は,分散性・塗膜の耐候性の改善のために表面被覆処理した
ものが主に使用される。JIS K 5116参照。
titanium dioxide,
white titanium
pigment
2244
ぬれ色
顔料が液体でぬれているときの色。
備考 乾燥塗膜が水などでぬれたときの色をいうこともあ
wet colo(u)r
27
K 5500 : 2000
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
番号
用語
定義
対応英語(参考)
る。
2245
白亜
寒水石の粉末。主成分は炭酸カルシウム。水ひ(簸)して作っ
たものは,寒水クレーという。体質顔料として用いる。
whiting
2246
バライト粉
重晶石の粉末。主成分は硫酸バリウム。体質顔料として用いる。
JIS K 5115参照。
barytes
2247
ふるい残分
試験用ふるいでふるったときに,通過しないでふるいに残るも
のの,全体に対する割合。JIS K 5101, JIS Z 8801参照。
residue on sieve
2248
分散
一つの相を作っている物質の中に他の物質が微粒状になって散
在している現象。
dispersion
2249
分散度
ミルベース中の,又は塗料中の最大粒子の大きさに関連する用
語。規定の試験条件の下で,標準ゲージで製品中のはっきりし
た固形粒子が容易に認められる溝の深さを示す数値の読みで表
す。JIS K 5600-2-1参照。
fineness of grind
2250
べんがら
酸化鉄 (III) を主成分とする顔料。黄味がかった赤から紫まで
の色相をもつものがある。JIS K 5109参照。
red iron oxide
2251
見掛け比容
見掛け密度
単位質量の顔料を落下して自然にたい積又はタップしたときに
示す見掛けの容積(又は見掛けの密度)。見掛け比容はml/gで
表し,見掛け密度はg/mlで表す。見掛け比容はかさ,見掛け密
度はかさ比重のことをいう。JIS K 5101参照。
備考1. BS 2015ではタップした見掛け密度,見掛け比容を
それぞれ “bulk density”, “bulking volume” といい,
タップしていない見掛け密度を “apparent density”
と区分している。
2. ASTMでは,見掛け比容を “bulking value” とい
い,lb/Galで表している。
apparent specific
volume,
apparent density
2252
有機顔料
有機物を発色成分とする顔料。
organic colo(u)r,
organic pigment
2253
リサージ
一酸化鉛を主成分とする粉末。JIS K 1456参照。
litharge
2254
リトポン
硫化亜鉛と硫酸バリウムの混晶と考えられる白顔料。通常,硫
化亜鉛を27%以上含む。硫化亜鉛の含有量が多いほど隠ぺい力,
着色力が大きい。JIS K 5105参照。
lithopone pigment,
lithopone
2255
リーフィング
りん片状の顔料を含む塗料を塗ったとき,塗膜形成時に,その
顔料片が平行して重なり合って塗料の膜の表層に配列する現
象。リーフィング形アルミニウム粉をワニスと混合して作るア
ルミニウムペイントでは,この現象が顕著で,塗面は,連続し
た輝いた金属膜のように見える。リーフィングは,顔料とビヒ
クルとの両者の性質の相互作用によって,塗膜形成時に起こる。
leafing
e) 溶剤及びその性質 (2401〜2414)
番号
用語
定義
対応英語
2401
アニリン点
炭化水素系溶剤の溶解性を表す数値の一種。試料を等容積のア
ニリンと混合して冷やしたとき,互いに溶解し合えなくなって
濁りが見え始めたときの温度で表す。JIS K 2256参照。
aniline point
2402
アルコール系溶剤
溶剤として用いるアルコール類の総称。エタノール,1−ブタノ
ール,2−プロパノールなど。
alcohols (solvent)
2403
エステル系溶剤
溶剤として用いるエステル類の総称。酢酸エチル,酢酸ブチル
など。
esters (solvent)
2404
エーテル系溶剤
溶剤として用いるエーテル類の総称。ジブチルエーテル,エチ
レングリコールモノブチルエーテルなど。
ethers (solvent)
2405
希釈剤
それ自体溶解力のある溶剤ではないが,溶剤と併用して悪影響
なく使用できる,単一又は混合された揮発性液体。
diluent (solvent)
28
K 5500 : 2000
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
番号
用語
定義
対応英語
2406
ケトン系溶剤
溶剤として用いるケトン類の総称。2−ブタノン,メチルイソブ
チルケトン,シクロヘキサノンなど。
ketones (solvent)
2407
混合アニリン点
炭化水素系溶剤の溶解性を表す数値の一種。体積でアニリン2,
試料1,n−ヘプタン1の割合で混合して冷やしたとき,互いに
溶解し合えなくなって濁りが見え始めたときの温度で表す。JIS
K 2256参照。
mixed aniline point
2408
脂肪族炭化水素系溶
剤
溶剤として用いる脂肪族炭化水素の総称。ミネラルスピリット,
灯油など。
aliphatic
hydrocarbons
(solvent)
2409
助溶剤
それ自体は塗膜形成要素を溶解する性質はないが,溶剤に加え
ると溶剤単独のときより溶解力が大きくなる性質のある蒸発性
の液体。ニトロセルロースラッカーではアルコール類が助溶剤
として使われる。
co-solvent
2410
灯油
石油原油を分留して得た揮発性の液体。引火点40℃以上,蒸留
性状95%,留出温度270℃以下又は300℃以下。油性塗料の希
釈剤として用いることがある。JIS K 2203参照。
kerosene,
kerosine
2411
芳香族炭化水素系溶
剤
溶剤として用いる芳香族炭化水素の総称。トルエン,キシレン
など。
aromatic
hydrocarbons
solvent
2412
ミネラルスピリット 原油を分留して得た溶剤の一種。引火点30℃以上,蒸留試験で
50%留出温度180℃以下,終点205℃以下。JIS K 2201参照。
mineral spirits,
petroleum spirits
2413
溶剤
バインダーを十分に溶解し,所定の乾燥条件で揮散する単一又
は混合された液体。狭義では,バインダーの溶媒をいい,ほか
に助溶剤,希釈剤がある。本来は,蒸発速度の大小によって区
分するが,沸点の高低によって,高沸点溶剤・中沸点溶剤・低
沸点溶剤に分けることもある。
solvent
2414
溶剤平衡
溶剤の混合物が,溶解しているすべての溶質に対して,蒸発の
全過程を通して,溶解性の均衡性を保っている状態。溶解性の
均衡が保たれれば,蒸発しつくした後も溶質相互間に析出など
が起こらず,塗膜は正常に形成される。
solvent balance
f)
塗料補助剤,塗装補助剤及びそれらの性質 (2601〜2628)
番号
用語
定義
対応英語(参考)
2601
アルコールステイン 木材用のアルコール性着色剤。染料をアルコール系溶剤に溶か
して作る。木材の透明塗装の際に用いる。
spirit stain,
sprit stains,
alcoholic stain
2602
オイルステイン
木材用の油性着色剤。油溶性の染料をミネラルスピリットなど
に溶かして作る。木材の透明塗装の際に用いる。
oil stain
2603
界面活性剤
液体に溶け,界面に吸着して界面の性質を変える物質。塗料で
は分散,湿潤,泡消しなどを助長するのに用いる。JIS K 3211
参照。
surface active agent,
surfactant
2604
可塑剤
乾燥した膜に伸び・タフネス・たわみ性を与えて塗膜の性能を
向上させるために塗料に添加される物質。塗膜形成要素と相容
性のある不揮発性又は難揮発性の液体又は固体の物質を加え
る。主に,揮発乾燥性塗料の製造に用いる。JIS K 6900参照。
plasticizer
2605
皮張り防止剤
塗料が容器の中で空気との接触面に皮を張るのを防ぐために用
いる塗料用の添加剤。主として酸化防止剤。通常,揮発性のも
のが使用される。
anti-skinning agent,
antiskinning agent
2606
顔料分散剤
ビヒクルの中で顔料の表面に吸着されて,顔料のビヒクルに対
する湿潤性を増して顔料の分散性を助長する薬剤。JIS K 3211
参照。
dispersing agent,
dispersant
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番号
用語
定義
対応英語(参考)
2607
希釈性
シンナーが所定の塗料を溶解する性質。希釈性を調べるには,
試料と見本品について,等体積のクリヤラッカー又はワニスを
薄めたもので塗膜を作り,見本品の場合と比べて,塗膜に悪影
響がなければ希釈性は劣らないとする。
dilution stability
2608
硬化剤
塗料の硬度の増進又は硬化反応を促進若しくは制御するために
用いられる橋かけ剤,樹脂,その他の変性剤。
備考 常温硬化形塗料では,エポキシ樹脂塗料におけるア
ミンアダクト及びポリアミド樹脂,ポリウレタン樹
脂塗料におけるポリイソシアネート類は,架橋反応
によって硬化する硬化剤の代表的な例である。また,
酸硬化形アミノ樹脂塗料における有機酸又は無機酸
などの酸触媒,不飽和ポリエステル樹脂塗料の過酸
化物(重合開始剤)とナフテン酸コバルト(促進剤)
なども硬化剤ということがある。
hardener,
curing agent
2609
酸化防止剤
酸化による塗膜の老化を防ぐために用いる物質。また,貯蔵中
に塗料の酸化を防ぎ,若しくは塗装後の乾燥を遅らせる物質を
いい,又は酸素が他の酸化しやすい物質と反応するのを防ぐ物
質で,その過程で多くはその物質自体は酸化する (BS)。
antioxidant,
oxidation inhibitor
2610
シンナー
主にコンシステンシーを小さくする目的で,塗装の際に塗料に
加える単一又は混合された所定の乾燥条件で蒸発する液体。う
すめ液ともいう。
thinner
2611
水性ステイン
木材用の水性着色剤。染料を水に溶解又は分散して作る。透明
塗装の際に用いる。
water stain,
water-based stain
2612
水性目止め剤
水溶性の木材用目止め剤。水性のビヒクルで充てん顔料・着色
顔料を練り合わせて作る。
water base filler
2613
ステアリン酸亜鉛
ステアリン酸の亜鉛石けん。顔料の分散剤・沈降防止剤として
ペイント類の製造に,塗膜を研ぎやすくするためにサンジング
シーラーの製造に,それぞれ用いる。
zinc stearate
2614
ステアリン酸アルミ
ニウム
ステアリン酸のアルミニウム石けん。顔料の分散剤・沈降防止
剤として塗料の製造時に加える。
alumin(i)um
stearate
2615
ステイン
素地にしみ込ませて色を付けるための材料。主に木材着色剤を
いう。染料などを溶剤に溶かしたものが多い。少量のバインダ
ーを配合することもある。溶剤の種類によってアルコールステ
イン,オイルステイン,水性ステインなどがある。これを塗付
したとき,木地,木目は透けて見えるが,素地の色はマホガニ
ー,チェリー,オークなど,他の任意の材質の色調に変えるこ
とができる。また,化学薬品の腐食性を利用した着色料もあっ
て,薬品の種類によって酸ステイン,アルカリステインなどと
いう。
stain
2616
促進剤
塗料に少量添加して反応,例えば,架橋反応を促進する物質。 accelerator
2617
つや消し剤
塗膜のつやを減少させるために塗料に加える材料。
flatting agent
2618
添加剤
塗料に少量添加して,その性質の一つ若しくはそれ以上を改善
又は変性する物質。
additive
2619
ドライヤー
通常,有機金属化合物で有機溶剤及びバインダーに可溶,酸化
乾燥する塗料の乾燥過程を促進するために添加する化合物。主
成分は鉛,マンガン,コバルトなどの金属石けん。液状ドライ
ヤー,のり状ドライヤーなどがある。
備考 水可溶性の乾燥剤も存在する。
drier,
siccative
2620
流れ止め剤
塗装したとき,塗膜にたるみを生じる傾向を減少させるために
塗料に配合する物質。塗料に適切な流展性を与える増粘剤が多
antisagging agent,
antisag agent,
30
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番号
用語
定義
対応英語(参考)
く用いられ,溶剤形塗料には有機ベントナイト,金属石けん,
ホワイトカーボン,脂肪酸アマイドなどが,水系塗料にはベン
トナイト,ポリビニルアルコール,メチルセルロース,カルボ
キシセルロース,ヒドロキシエチルセルロースなどが用いられ
る。
antirunning agent
2621
ニトロセルロース溶
解性
ラッカーシンナーのラッカーに対する溶解性の試験の一種。塗
料用の硝酸セルロースを溶解する性能を調べて判定する。JIS K
5538参照。
solubility for
nitrocellulose
2622
フィラー
塗装の前に表面の小さな欠陥を除き,及び/又は平滑で均一な
平面を作るために用いられるペースト状コンシステンシーをも
つ製品。ストッパーの項参照。
備考 フィラーという用語は体質顔料と同義にも用いる。
filler
2623
ポリシングコンパウ
ンド
塗膜を磨いてつやを出すための材料。
polishing compound
2624
目止め剤
木材の導管のくぼみを埋め,なお,上塗り塗料がその部分に吸
い込まれるのを防止するための塗料補助材料。
wood filler
2625
木材目止め剤
ウッドフィラー
木材の目止めに用いる塗装補助材料。
wood filler
2626
ラッカーシンナー
ラッカー類の希釈に適する透明・揮発性の液体で,硝酸セルロ
ース・樹脂の溶剤に希釈剤を混合して作る。JIS K 5538参照。
lacquer thinner
2627
リターダー
ラッカー類の塗装の際の塗膜のかぶり防止の目的で,ラッカー
シンナーに混合して用いる。透明・遅揮発性の液体で,硝酸セ
ルロースを溶解する高沸点溶剤を主な原料として作る。JIS K
5538参照。
retarder,
retarder solvent
2628
リムーバー
塗膜をはがすために用いる材料。
paint remover
g) 塗料の塗り方,塗装の素地,素地調整及びそれらの材料並びに機器 (3001〜3091)
番号
用語
定義
対応英語(参考)
3001
糸さび
糸状腐食
主に,塗料又は油脂などで被覆した金属表面に,糸状に進行す
る腐食。一般に,金属の塗装されていない端面から,又は塗膜
の部分的に傷の付いた場所から始まる。
備考 一般に,糸さびは,長さや成長する方向が不規則で
あるが,ほぼ平行に大体同じ長さに成長する。
filiform corrosion
3002
ウエットオンウエッ
ト塗り
先に塗った塗膜層が乾燥する前に次の塗膜層を塗り重ね,複合
層を一つの膜として乾燥する方法。
wet-on-wet
application,
wet-on-wet coating
3003
上塗り
下地塗膜の上に又は直接素地に上塗り用の塗料を塗る行為。
over coating,
finishing
3004
エアレススプレーガ
ン
空気吹付けによらないで,塗料自体に圧を掛けてノズルから塗
料を霧状に吹き出して塗る器具。JIS B 9809参照。
airless spray gun
3005
エアレススプレー塗
り
塗料に圧力を掛けて強制的にノズルから噴出させて塗装する方
法。
airless spraying,
airless spray
application
3006
エッチング
塗装前に化学薬品によって金属表面を荒らす方法。
備考1. 酸性溶液によって,さび及び/又はミルスケール
を除去する処理,及びstainingと同様な木材の着色
のための特殊な処理をいう。
2. 広い意味では,何らかの侵食作用によって,表面
から材料を除去することの総称。化学研磨,電解
研磨,イオンエッチング,熱エッチングなどが含
まれる。工業的には与えられたパターンに一致さ
etching
31
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番号
用語
定義
対応英語(参考)
せて,材料を化学的又は電気化学的に除去するこ
とをいうことがある。転じて,金属表面を食刻す
ることから,腐食のことをいうこともある。
3007
エフロレセンス
コンクリート面などが白く粉を吹いたようになる現象。白華と
もいう。この白い粉がコンクリート面に塗った塗膜の表面にま
で吹き出すと,美観を損ねるので,塗装前にシーラーを塗って
これを防ぐ必要がある。また,結晶性化合物が大気にさらされ
て,結晶水を失い粉末状になることをいう。風化,風解ともい
う。
efflorescence
3008
遠心除滴
浸し塗りのとき,物体を塗料に浸して引き上げた後,振り回し
て遠心力で余分の塗料を除き取る操作。
centrifugal detearing,
whirling
3009
火炎清浄
フレームクリーニン
グ
金属の表面に高温の還元炎を吹き付け,ミルスケール,さびな
どを浮き上がらせた後,できるだけ手作業又は機械的清浄操作
によって,表面を清浄にする方法。JIS Z 0103参照。
flame cleaning
3010
化学的前処理
塗料の塗装前に表面に施されるすべての化学的方法をいう一般
用語。
備考 例えば,クロメート処理,りん酸塩処理の項参照。
chemical pretreatment
3011
ガソリン研ぎ
塗膜にガソリンを付けながら研磨材で研ぐ方法。
wet sanding with
gasoline
3012
カッティングイン
あらかじめ決めた線まで塗料をはけで塗装する方法。
備考 ガラスを汚さずに窓枠に塗料を塗装することが一つ
の例である。
cutting-in
3013
カーテン[フロー]
コーテイング
還流される塗料が,カーテン状に流下する中に,連続的に被塗
物を水平に通過させることによって塗料を塗装する方法。主に
平板の塗装に用いる。
curtain coating
3014
から研ぎ
塗膜に水,ガソリンなどを付けないで,研磨材だけで研ぐ方法。 dry sanding
dry rubbing
3015
生地
木材,コンクリート,鋼材などの塗装にかかる前の物体。主に
表面についていう。素地,下地の項参照。
original surface,
surface to be coated,
substrate,
ground,
original substrate
3016
生地ごしらえ
油取り,さび落とし,穴埋めなど,下塗り塗料を塗るための準
備作業として,生地に対して行う処理。素地調製,下地ごしら
え参照。
surface preparation
3017
グリットブラスト
鉄,鋼スラグ又はアルミナ(コランダム)のような特殊な材料
を用いるブラスト処理のうちの一つの方法。ブラスト処理の項
参照。
grit blasting
3018
クロメート処理
クロム酸塩処理
通常クロム酸及び/又はクロム酸塩からなる溶液を用いて行う
ある種の金属表面の化学的前処理。
備考 クロメート処理,クロム酸−りん酸系処理などのク
ロム酸(塩)を含む水溶液による化成処理の総称。
慣用的にはクロメート処理を意味することがある。
a) 亜鉛めっき後のクロム酸系処理 亜鉛は,そのま
までは白色のさびを生成しやすいが,クロメート
処理によって表面にクロム酸亜鉛の繊密な皮膜が
できて防せい力が大きくなる。塩水に対しても強
い耐久力を示す。重クロム酸塩では黄金色に,無
水クロム酸系では虹彩色の光沢ある仕上がりとな
る。
chromating,
chromate treatment
32
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番号
用語
定義
対応英語(参考)
b) クロム酸塩によるアルミニウムの化成処理 クロ
ム酸塩のほか,ふっ化物などを加えた液に浸液し,
黄金色の繊密な皮膜を作る。クロメートを主な成
分とし,りん酸系処理に比べて防せい力が大きい。
アルミニウムのクロメート処理には,これ以外に
クロム酸−りん酸系処理がある。
3019
研磨
サンディング
素地をならすために用いられる研削方法。また,次の塗料を塗
る前に,塗面を平らにならすために用いる研磨方法。
sanding,
rubbing
3020
研磨紙
塗膜などを研ぐための研磨材料。研磨粒子を紙に付着させたも
の。から研ぎ用の研磨紙と,水研ぎ用の耐水研磨紙とがある。
JIS R 6252, JIS R 6253参照。
abrasive paper,
sandpaper
3021
コイルコーティング 塗料を連続的に金属コイルに塗装し,塗膜が乾燥してから再び
巻き取られる塗装方法。この方法は,カラー鋼板業界で多く採
用されており,塗装スピードは100m/分と極めて速い。リバー
スロールコーターが主体であるが,ナチュラルロールコーター
も使われている。
coil coating
3022
転がし塗り
たるの中に物体と塗料を入れて,たるを回転させ,物体が転が
ってこすり合う作用で塗料を塗り付ける方法。小形で数の多い
物を塗るときに用いる。
rumbling,
tumbling,
barreling,
drum coating
3023
さび
通常は,鉄又は鋼の表面にできる水酸化物又は酸化物を主体と
する化合物。広義では,金属が化学的又は電気化学的に変化し
て表面にできる酸化化合物。
rust
3024
さび度
清浄作業前の鋼材表面に形成されているさびの程度を説明する
分類。さびの程度は,5段階に分けた写真によって評価する。
JIS K 5600-8-3, JIS Z 0310参照。
rust grade
3025
酸洗い
鉄素地からミルスケール及び厚いさびの層を除くために,比較
的長い時間,酸性の溶液中に浸して清浄にする処理。エッチン
グの項参照。
acid pickling,
pickling
3026
サンドブラスト
金属製品に砂などの研削材を吹き付けて表面のさびを除き清浄
にする操作。ブラスト処理参照。
sand blasting,
sand blast
3027
清浄度
ある(素地調整)方法によって得られる清浄仕上げの品質水準
を説明する分類。JIS Z 0310, ISO 8501/1参照。
preparation grade
3028
下地
塗料を塗るときの面。
備考 素地も同義で用いられる。
substrate
3029
下地ごしらえ
ある層を塗るときの,塗り前の処理。下地パテへら付け,研磨
など下地の吸収性を調節したり,でこぼこを修正するなどの工
程。生地ごしらえ,素地調整を参照。
surface preparation
3030
下塗り
中塗り用塗料や,上塗り用塗料を塗る前に,下塗り用塗料を塗
る操作。
under coating,
primer coating
3031
実用塗り面積
実用塗り坪
実用的な条件の下で規定された方法で1回塗りしたとき,一定
量の塗料で塗ることができる規定の被塗素地の面積。
備考 通常,m2/l又はm2/kgで表す。
practical spreading
rate
3032
蒸気清浄
蒸気噴流によって金属製品から表面汚染を除去する作用。
steam cleaning
3033
ショットブラスト
金属製品の表面に鋼粒ショットを吹き付けて,清浄にする工程。
ブラスト処理の項参照。
shot blasting
3034
筋かいばけ
塗料用のはけの一種。二つに割った柄の先端に毛の束を挟んで,
毛の束の方向が柄に対して約45度になるように取り付けたも
の。すみ及びくぼみを塗るにも都合がよい。毛の束の幅で大き
さを表す。
sujikai-bake
33
K 5500 : 2000
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
番号
用語
定義
対応英語(参考)
3035
ステンシル塗り
型紙を使って文字や模様を付ける塗り方。
stencil application,
stencilling,
screen printing
3036
スプレーガン
吹付け塗りに用いるピストル状の器具。圧縮空気を噴出し又は
塗料自体を加圧して,塗料を霧状に噴出させて塗る。後者をエ
アレススプレーガンという。
spray gun
3037
スプレーしぶき
吹付け塗りのときに,被塗面に付着しないで飛散する余分の塗
料の霧。
overspray
3038
スプレーブース
吹付け塗りの際に,塗料の飛散を防ぐために用いる囲い。送風
機を備えて塗料の霧及び溶剤の蒸気を吸引して室外に出す。囲
いの内壁に水を流して塗料の付着を防ぎ,吸引気流に水を噴射
して塗料の霧などを流し落とすものが多い。この方式のものを
水洗ブースという。
spray booth
3039
ずんどうばけ
塗料用のはけの一種。二つに割った柄の先端に毛の束をはさん
で,毛先が柄の延長に向くように取り付けたもの。毛の束の幅
で大きさを表す。
zundou-bake
3040
静電除滴
浸し塗りの際に物体を塗料に浸して引き上げた後,物体と塗料
受けとの間に静電圧をかけ,静電引力で余分の塗料を除き取る
操作。
electrostatic
detearing
3041
静電塗装
静電塗り
霧化した塗料粒子と被塗物との間に静電電位差を掛けて,塗料
の霧を被塗物に引き付けて塗る方法。塗料の霧は,回転円盤,
スプレーガンなどで発生させるが,発生源に対する物体の裏側
にも塗料が付着し,塗料の損失が少ないのが特徴。電圧は通常
70〜100kV。
electrostatic
spraying,
electrostatic coating
3042
素地
塗料が塗装される表面。
備考 素地は,未塗装表面及び既塗装表面の両者を含む。
生地,下地も同義で用いられる。
substrate
3043
素地調整
塗装に備えて表面を処理するすべての方法。生地ごしらえ,下
地ごしらを参照。
備考1. 木部面では,汚れ,異物の除去,打こんの補修,
けば取り,かんな目,逆目の除去,やにの処理,
裂け目,虫穴の充てんなど。金属面では,加工時
にできたうねり,ひずみ,溶接跡の処理,付着し
た油脂類,研削材,金属くず,さびなどの除去。
壁塗りでは,付着した塗材の除去,き裂埋め,し
み抜き,割れ目,くぼみ目などの補修,あく止め,
吸い込み止めなどがある。
2. JIS Z 0310では,素地調整は,鋼材の表面に防食を
目的とする塗膜が良好に付着するよう,鋼材表面
のミルスケール,さびなど被覆の付着に支障とな
る物質を除去し,また,表面に適切な粗さを与え
る機械的又は化学的処理。また,国内ではこの素
地調整のほかにさまざまの用語,例えば,下地処
理,前処理,生地ごしらえ,ケレンなどが用いら
れる。
surface preparation
3044
大理石塗り
磨き大理石の外観と肌合いを塗料によって再現する状態。
marbling
3045
たたき塗り
塗面をたたくようにして塗る塗り方。塗付後直ちに塗面を,ス
チップル用はけで規則的に一様にたたいて,塗膜を平滑になら
し,はけ目,その他のむらを除くために行う。また,粘ちゅう
度の高い塗料を塗付して,乾かないうちに,スチップル用はけ
stipple,
stippling
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K 5500 : 2000
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
番号
用語
定義
対応英語(参考)
又はスチップル用ローラを用いて,塗膜の表面に凹凸模様を作
る塗り方をいう。また,塗面に別の色の塗料をはん点状に塗る
塗り方をいうこともある。
3046
タックラグ
粘着布
研磨作業後,次の塗装前に素地からダストを除去するために用
いられる粘着物質を含浸させた織物。
tack rag
3047
脱脂
溶剤又は水性洗剤のいずれかを用いて,塗装前に油,グリース
及び類似の物質を表面から除去する操作。
degreasing
3048
たんぽずり
揮発乾燥性塗料の塗り方の一種。たんぽに塗料を含ませ,円を
描くようにして順々に移動しながら面全体を手早く磨くように
して塗る。塗膜の薄いところには塗料が更に付着し,厚いとこ
ろは,ふき取られるので,平滑に,つやが美しく仕上がる。た
んぽとは,綿を綿布で包んだものをいう。
備考 “French polish” は,あまに油を潤滑剤として含ませ
たたんぽ(綿を麻布で包んだもの)で仕上げ操作を
行うセラックニスをいう。たんぽずり (French
polishing) は,本来ラックニス塗装の際に行うつや出
し及び塗面を平滑にするための仕上げ操作である
が,ラッカークリヤーのような揮発乾燥性透明塗料
の仕上げにも適用される。
pad application,
padding,
French polish
3049
地肌塗り
物体の素地に直接塗る工程。素地の過度の吸収及びさびの発生
を防ぎ,素地に対する塗膜層の付着性を増加するなどのために
行う。
primary coat,
priming coat
3050
チッピング
手工具又は電動工具を用いて,旧塗膜又はさび及びミルスケー
ル(黒皮)をりん片状に除去する操作。
chipping
3051
デスケーリング
鋼材又はその他の鉄素地からミルスケール(黒皮)又は層状さ
びを除去する操作。JIS Z 0103参照。
de-scaling
scaling
3052
デニビング
つぶの研磨
目の細かい研磨紙で塗膜の表面に目立つ小粒子を研磨して除く
操作。
de-nibbing
3053
電着塗装
導電性のある物体を,水に分散した塗料の中に入れ,物体と他
の金属体とが両極になるようにして電流を通し,物体に塗料を
塗る方法。塗料中の塗膜形成要素と顔料とは帯電するので,物
体がそれと反対の極になるように電流の方向を選べば,帯電し
たものは物体に付着し,電荷を失い,付着物は水に非分散性の
被覆層になる。一般には,この後に塗料から引き上げ,水で洗
浄してから焼き付ける。
electrodeposition,
electrocoating
3054
透明仕上げ
油ワニス,ラックニス,クリヤラッカー,合成樹脂ワニスなど
を用いて透明な塗膜層を作る塗装方法。主に,木材の生地模様
が透視できるような塗膜層を作る。
clear finish,
transparent finish,
clear coat
3055
研ぎおろし
塗膜又は塗膜層を研磨材で研いで所定の状態まで削り取る作
業。
備考 BSでは,フェルト又は類似の材料のパッドに極めて
細かい研削剤をつけて,水又は適切な溶剤を潤滑剤
として研ぎおろすことを,フェルト研ぎ (felting
down) という。
flatting down,
felting down,
flatting
3056
塗装
物体の表面に,塗料を用いて塗膜又は塗膜層を作る作業の総称。
単に塗るだけの操作は“塗り”“塗り付け”などという。
備考 ISO用語規格では,塗料は “coating material”,塗膜
は “coat” と定義しているが,ここに記載する塗装に
対応する用語は規定されていない。また,BS用語規
格では,同様に “coating material” を塗料, “coat” を
coating,
application,
painting,
finishing
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番号
用語
定義
対応英語(参考)
塗膜とするほか, “coating” を塗装として定義して
いる。しかし,ASTM用語規格では, “coating” は
塗料として,また,塗ることは “paint (vb)”として
定義されている。そのほか,CEDには,塗装の意味
の用語として “application” が記載されている。ここ
では,対応英語は, “coating”, “application” その他を
併記している。
3057
塗装系
塗装される又は既に塗装されている塗料の塗膜層の総称。塗装
の目的・効果を満足するように作った,地肌塗りから上塗りま
での塗り重ね塗膜の組合せを総称する用語。
備考 塗装系は,通常,乾燥又は硬化に必要な適切な間隔
をおいて,指定の順番で,別々に塗装された複数の
塗膜から構成される。ある種の塗料では,例えば,
ウエットオンウエット吹き付け塗りのような多少と
も連続する塗装工程によって適切な膜厚と隠ぺい性
をもつ塗装系を作ることができる。この場合,塗装
系のどの部分も,上記の意味で別々の塗膜とはいえ
ない (CED)。
coating system,
paint system
3058
塗装工程
塗装系を作るための工程。塗装の目的,塗ろうとする物体の素
地,形状,数,用いる塗料の性質,塗装場所の条件などによっ
て,素地の処理,塗料の塗り方,乾燥の方法,塗膜形成後の処
理方法などを選定して,工程を設計する。
備考 ISO用語規格では, “coating process” は,浸し塗り,
吹付け塗り,ローラーコーティング,はけ塗りなど,
塗料を素地に塗装する過程を説明する一般用語とし
ている。
painting process,
coating process
3059
流し塗り
被塗物に塗料を注ぐか又は流し掛けるかのいずれかで塗装し,
次いで過剰な塗料のたれ切りを行う塗装方法。
flow coating
3060
中塗り
下塗りと上塗りとの中間層として,中塗り用の塗料を塗る操作。
下塗り塗膜と上塗り塗膜との間の付着性の増強,総合塗膜層の
厚さの増加,平らさ又は立体性の改善のために行う。英語では,
目的によって,undercoat, ground coat, surfacer, texture coatなどと
いう。
intermediate coat
3061
塗合わせ
塗りつぎ
被塗物の表面全体を1回塗りしているとき,新たに塗付された
領域の隣に次の塗料を塗付する際にその一部を重ね合わせて塗
りつぐ操作,又はその重なりの部分をいう。塗装方法によって,
その意味は多少異なるが,スプレー塗装ではパターンの重なり
といい,膜厚の均一化を図るためには1/3以上の重なりが必要
であるという。
lap
3062
塗装間隔
塗付け間隔
塗膜を重ねる作業での,塗りの時間間隔。
interval between
coats
3063
塗付け量
規定の作業条件で,単位面積に規定の厚さの乾燥塗膜を作るの
に必要な塗料の量。一般に,g/m2, ml/m2, 試験では,g/100cm2,
ml/100cm2で表す。
備考 塗り面積 (spreading rate) の項参照。
application rate
3064
塗り面積
塗り坪
一定量の塗料によって必要な厚さの塗膜を作ることのできる表
面積。通常,m2/l又はm2/kgで表す。JIS K 5600-3-1参照。
備考 塗り坪には,規定する条件によって,次の種類があ
る。
1) practical spreading rate:実用塗り坪
spreading rate
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番号
用語
定義
対応英語(参考)
実用的な条件の下で規定された方法で1回塗りした
とき,一定量の塗料で塗ることができる規定の素地
の面積。
2) theoretical spreading rate:理論的塗り坪
不揮発分の容積から計算される塗り坪。
3) natural spreading rate:平均的塗り坪
熟練した試験者によって,はけで流れ・たれのない
ように,一様に塗付した場合のウエットフィルム質
量当たりの平均面積又はウエットフィルム容量当た
りの平均面積。
3065
はけ
塗料を塗り付ける器具の一種。獣毛又は合成樹脂製繊維を束ね
て,柄に固定したもの。毛や繊維の束に塗料を含ませ,物体の
表面に触れて移動し,塗料を物体の表面に薄層として塗り付け
る。束の形や角度によって,ずんどうばけ・丸はけ・平はけ・
すじかいばけがあり,用いる毛には,馬毛,やぎ毛,豚毛,う
さぎ毛,たぬき毛,ナイロンなどがある。塗料の試験に用いる
はけは,JIS K 5600-1-6参照。
brush
3066
はけ塗り
はけで塗料を塗る方法。JIS K 5600-1-6参照。
brush application,
brushing,
brush coating
3067
浸し塗り
塗料を入れた槽の中に被塗物を浸した後引き上げる塗り方。余
分の塗料は滴下して除く。
dipping,
dip coating,
immersion coating
3068
拾い塗り
塗膜のきずの部分などを,部分的に塗って補修する方法。
touch up,
bring forward
3069
吹付け塗り
スプレーガンで塗料を微粒化して吹き付けながら塗る方法。JIS
K 5600-1-1参照。
spraying,
spray coating
3070
フェザーエッジング 通常,次の塗料を塗り重ねる前に,塗膜の縁を研磨して,その
厚さを次第に薄くする操作。例えば,補修塗りの前に,塗膜の
損傷部のエッジに行う研磨操作など。
feather edging
3071
節止め
木材塗装で,はじめに節の部分などにセラックニスなどの速乾
不透過性の塗料を塗る操作。樹脂分がしみ出して塗膜層が軟化
されたり,膨れができたりするのを防止するために行う。
knotting,
killing
3072
ブラスト処理
処理される表面に高運動量のブラスト研削材を衝突させる方
法。金属製品に防せい防食を目的として塗料などを被覆する場
合に,素地調整のために行われる。研削材に大きな運動エネル
ギーを与えて金属表面に衝突させ,金属表面を細かく切削及び
打撃することによってさび,スケールなどを除去して金属表面
を清浄化又は粗面化させる方法。JIS Z 0310参照。
abrasive blast-
cleaning
3073
ブラスト処理用研削
材
ブラスト処理に用いることを目的とする固形材料。JIS Z 0310,
JIS Z 0311, JIS Z 0312参照。
blast cleaning
abrasive
3074
フラッシュさび
ブラスト処理後の鉄素地面に短時間に形成される非常に薄いさ
びの層,又は水性塗料を塗装した後に急速に形成されるさび。
flash rust,
flash rusting
3075
フィリング
肌直し
平滑な表面を作るためにフィラーを塗付する操作。
備考 BS用語規格では, “filling” は,欠陥のある表面に適
切なコンシステンシーの製品を塗付して,乾燥後研
ぎ出して,塗装に適する平滑な表面を作ることをい
う。
filling
3076
フレーム処理
火炎処理
塗料のぬれ及び塗膜の付着をよくするために,火炎によってプ
ラスチック材料(ポリエチレンなど)の表面を酸化する前処理
flame treatment
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番号
用語
定義
対応英語(参考)
の方法。
3077
平均塗り面積
平均塗り坪
熟練した試験者によって,はけで流れ・たれのないように,一
様に塗付した場合のウエットフィルム質量当たりの平均面積又
はウエットフィルム容量当たりの平均面積。JIS K 5600-3-1参
照。
natural spreading
rate
3078
へら
ペースト状の塗料を塗り付けたり調製したりするための,しな
やかな長板状の用具。鋼べら・木べら・プラスチックヘらがあ
る。
knife,
spatula
3079
へら付け
へらで塗料を塗る方法。
knifing,
knife application
3080
ホットスプレー塗り 溶剤の添加によらずに,むしろ加熱によってコンシステンシー
を下げて塗料を吹付け塗りする方法。
hot spraying,
hot spray coating
3081
マスキング
色の塗り分けや,塗り残したい場所がある場合に,塗料に侵さ
れにくく,かつ,容易に除去できるもの,例えばテープを塗装
前にはり付けて一時的に被覆する操作。
masking
3082
磨き仕上げ
ラッカー塗膜などの最終工程で,塗膜を磨き上げる操作。磨く
ときに,ポリシングコンパウンド,ポリシングワックスなどを
用いる。
polishing
3083
水研ぎ
耐水研磨紙,といし,研ぎずみなどを用いて,水を付けながら
塗膜を研ぐ方法。
wet sanding,
wet rubbing
3084
ミルスケール
鉄鋼の熱間圧延中に生じる酸化鉄の層。黒皮ともいう。
mill scale
3085
木目塗り
塗料によって木材表面の外観及び肌合いを再現する操作。はけ,
海綿,ゴム,くし,ローラーなどを用いて,ペイント塗面に木
目を書き表す操作。
graining
3086
焼きむき
バーンオフ
膜を熱によって軟化させ,まだ柔らかい間にかき取って塗膜を
除去する方法。
burning off
3087
陽極[酸化]処理
陽極酸化法
電解酸化工程によるアルミニウムの処理。主に酸化アルミニウ
ムからなる陽極皮膜を生成して,その表面を変え,耐食性を改
良する。処理できる金属にはアルミニウムのほか,チタン,タ
ンタル,マグネシウムなどがある。金属の種類と電解質溶液の
組合せによって,皮膜は多孔質形か又はバリヤー形のどちらか
になり.着色,塗装下地,耐摩耗性の改良,電解コンデンサー
の作製などに広く利用されている。
anodizing
3088
理論的塗り面積
理論的塗り坪
不揮発分の容積から計算される塗り面積(塗り坪)。
theoretical spreading
rate
3089
りん酸[塩]処理
りん酸塩化成処理
りん酸及び可溶性りん酸塩を主体とする水溶液で金属を処理
し,その表面に不溶性のりん酸塩化成皮膜を作る表面処理方法。
防せい処理,塗装下地用処理などとして用いられる。形成され
る皮膜成分に応じて,りん酸亜鉛皮膜,りん酸鉄皮膜,りん酸
マンガン皮膜処理などがある。化成処理液中には遊離のりん酸
と皮膜形成金属の第一りん酸塩があり,金属をこの液中に浸す
と液中のりん酸によって金属は溶解し.同時に第一りん酸塩の
加水分解が起こり,難溶性の第二又は第三りん酸塩化合物が金
属面に沈着し金属面を覆う皮膜となる。皮膜は使用目的,作業
性,コストなどによって最適なものを選定する必要がある。
phosphating
3090
ローラ塗り
手持ちローラ(ブラシ)によって塗料を塗る方法。
備考 ロールコーターによる工場塗装の場合は “Roller
coating”。
roller application
3091
ロールコーティング 2本又はそれ以上の横置硬質ロールの間に平らな物体を通過さ
せて塗料を塗る方法。塗料は,ロールから平板又は物体の片面
roller coating
38
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番号
用語
定義
対応英語(参考)
又は両面に移行して塗装される。
備考 通常,ロールコーターは,塗付けロール,調整ロー
ル,塗料ピックアップロール,送りロールの4本の
ロールで構成されたものが,一般的で,ローラの回
転方向と被塗物の進行方向が同じものをダイレクト
ロールコーター,逆のものをリバースロールコータ
ーという。合板,スレート板,鋼板,亜鉛めっき鋼
板などのシート状ストリップ状の平板の塗装に用い
られる。
h) 塗料の乾燥及び乾燥用の機器 (3201〜3216)
番号
用語
定義
対応英語(参考)
3201
加熱乾燥
塗り付けた塗料の層をあらかじめ設定された最低温度で加熱し
て,バインダーの架橋(分子量を増大)を起こさせて硬化させ
る工程。加熱は暖めた空気の対流,赤外線の照射などによる。
加熱して乾燥させて得た塗膜は一般に硬い。通常は,66℃ (150゚
F) 以上の温度で乾燥する場合をいう。
備考 一般に加熱乾燥の温度範囲と時間は,塗料ごとに規
定されている。
stoving,
baking
3202
乾燥
塗付した塗料の薄層が,液体から固体に変化する過程の総称。
塗料の乾燥機構には,溶剤の揮発,蒸発,塗膜形成要素の酸化,
重合,縮合などがあり,乾燥の条件には,自然乾燥,強制乾燥,
加熱乾燥などがある。また,乾燥の状態には,指触乾燥,半硬
化乾燥,硬化乾燥などがある。
drying
3203
乾燥時間
塗料が乾燥するのに必要な時間。加熱乾燥では加熱装置に入れ
てから乾燥の状態になるまでの時間。乾燥の状態は,指触乾燥,
半硬化乾燥,硬化乾燥などに分けて表す。乾燥の状態及び試験
方法はJIS,BS,ASTM,FSなどで少しずつ違いがある。JIS K
5600-1-1,JIS K 5600-3-2,JIS K 5600-3-3参照。
drying time
3204
強制乾燥
自然乾燥よりも少し高い温度で塗料の乾燥を促進する工程。通
常の焼付塗料に用いられるより低い温度,通常は,66℃までの
温度で乾燥する場合をいう。
force drying,
forced drying
3205
硬化
塗料を,熱又は化学的手段で縮合・重合させる工程。求める性
能の塗膜が得られる。
curing
3206
硬化乾燥
塗料の乾燥状態の一つ。
a) 試験片の中央を親指と人指し指とで強く挟んでみて,塗面
に指紋によるへこみが付かず,塗膜の動きが感じられず,
また,塗面を指先で急速に繰り返してこすってみて,すり
跡が付かない状態 (dry-hard) になることをいう。JIS K
5600-1-1参照。
b) JISでは,塗膜の表面は乾燥しているが,塗膜の大部分は,
まだ軟らかいといった状態ではなく,塗膜の厚さ全体を通
じて乾燥している状態 (through dry) をいう。規定の試験機
を用いて,水平に置いた塗料又は関連製品の一回塗り又は
多層塗り塗装系の塗面に,規定のガーゼを置き,その上に
規定された荷重を規定時間かけてから,90度のねじれを与
えたとき,塗膜の表面にガーゼの跡が残らず,塗膜に損傷
が認められない場合,その乾燥状態を硬化乾燥状態
(through dry state) にあるという。JIS K 5600-3-3参照。
備考1. ASTMでは,水平に置いた試験片の塗面に親指を
置いて,垂直に伸ばした腕の力を最大にして押し
dry-hard,
hard dry,
dry-through,
dry through,
through dry
39
K 5500 : 2000
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
番号
用語
定義
対応英語(参考)
付け,同時に90度回転させたとき,塗膜にゆるみ,
はがれ,しわ,その他のねじれの徴候が認められ
ない乾燥状態をdry-throughにあるという。
2. このほかに,塗膜を研磨したり (dry-to-sand),上塗
りをしても異常が起こらない (dry-to-recoat),塗っ
た物体の塗面に触れて持ち運びや包装ができる状
態 (dry-to-handle) などがある。
3207
指触乾燥
塗料の乾燥状態の一つ。塗った面の中央に触れてみて,試料で
指先が汚れない状態 (set-to-touch) になったときをいう。JIS K
5600-1-1参照。
備考 ASTM,BSでは,このほかに,塗面にほこり(綿の
繊維や顔料グレードの炭酸カルシウムなど)が付着
しなくなった状態をdust-freeにあるという。
set-to-touch,
dust-free,
dust dry
3208
自然乾燥
塗料を常温の空気中で乾燥させる方法。
air drying,
air-drying
3209
赤外線焼付け
塗料を塗り付けた面に赤外線を照射し,熱して乾燥させる方法。
赤外線は,赤外線電球,ガス赤外線バーナー,ガス放熱管など
を用いて放射させる。
infrared drying,
infrared baking
3210
セッチング
塗料を塗った後,流動性がなくなるまで放置する時間。
setting
3211
電子線硬化
電子線の集束した流れによって塗料を速硬化させる方法。電子
線のエネルギーで塗料中にラジカルを発生させ,ラジカルを重
合開始剤として塗料中のモノマー,オリゴマー及びポリマーに
橋かけ反応を生じさせるものである。高エネルギーで浸透力も
高い電子線は,硬化も迅速で,比較的容易に硬化できる。ただ
し,電子線は発生するX線のシールドのほかに,生産ラインで
も安全なシールドが必要となる。また,平らな表面に対し最も
効果的であり,不規則な形では,より多くのビーム源を必要と
する。
electron beam curing
3212
半硬化乾燥
塗料の乾燥状態の一つ。塗った面の中央を指先でかるくこすっ
てみて塗面にすり跡が付かない状態 (dry to touch) になったと
きをいう。JIS K 5600-1-1参照。
備考 BSでは,指先で軽く圧力をかけて押さえても,指紋
の跡が残らず,粘着性を示さない状態 (touch dry) を
いう。
dry to touch,
touch dry
3213
表面乾燥(上乾き) 塗料の乾燥状態の一つ。水平に置いた試験片の塗面に,規定量
のバロチニ(細かいガラス球)を指定の高さから落とし,10秒
後に試験片を傾けて,軽くはけではいて塗膜の表面にきずを付
けずに,バロチニを除去できる乾燥状態をいう。JIS K 5600-3-2
参照。
備考 上乾きは,塗った塗料の層が,表面だけが乾燥状態
になり,下層は軟らかく粘着性があって未乾燥状態
にあることをいう。
surface dry,
sand dry
3214
フラッシュオフタイ
ム
ウエットオンウエット塗りで,続けて塗るときに必要な塗装間
の時間,又は加熱乾燥若しくは放射線硬化の前に揮発成分の大
部分を蒸発させるために必要とする時間。
備考 フラッシュオフは,被塗物の表面に塗着した塗料に
含まれる揮発成分のうち,大部分のものを次の塗装
工程又は焼付け工程に移る前に蒸発させることをい
う。単に,フラッシュと呼ぶこともある。フラッシ
ュオフさせるのに要する時間をフラッシュオフタイ
flash-off time
40
K 5500 : 2000
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
番号
用語
定義
対応英語(参考)
ムという。
3215
焼付け
塗り付けた塗料の層を,あらかじめ設定された最低温度で加熱
して,バインダーの架橋(分子量を増大)を起こさせて硬化さ
せる工程。加熱は暖めた空気の対流,赤外線の照射などによる。
加熱して乾燥させて得た塗膜は一般に硬い。通常は,66℃以上
の温度で乾燥する場合をいう。加熱乾燥の項参照。
備考 一般に加熱乾燥の温度範囲と時間は,塗料ごとに規
定されている。
stoving,
baking
3216
UV硬化法
放射線エネルギーにさらすことによって塗料を硬化する方法。
紫外線のエネルギーで塗料中にラジカルを発生させ,ラジカル
を重合開始剤として塗料中のモノマー,オリゴマーやポリマー
に橋かけ反応を生じさせるものである。UVは,フリーラジカ
ルを生じるのに十分なエネルギーを与えられないため光増感剤
(ベンゾインエーテル,アセトフェノン誘導体)を添加し,そ
れらの分解によってフリーラジカルを与える。UV硬化塗料に
は,重合可能なポリマー又はオリゴマー以外に光増感剤及び塗
装性をよくするための反応性希釈剤を用いる。UVは,エナメ
ル塗料や厚膜塗装物を十分に硬化しにくい。平らな表面に対し
最も効果的であり,不規則な形では,より多くのランプ (UV)
を必要とする。
UV curing
i)
塗料,塗膜の試験及び試験用機器 (3401〜3430)
番号
用語
定義
対応英語(参考)
3401
亜酸化鉛定性試験
亜酸化鉛の存在を定性的に調べる試験方法。試料をガス炎で焼
いて,暗緑色が酸化によって明るい茶色又は黄色になれば亜酸
化鉛が存在したとする。JIS K 5623参照。
qualitative test for
lead suboxide
3402
泡粘度計
泡が液中を上昇する速さを,粘度標準液の場合と比べ,液の動
粘度の概数を図る器具。内径と長さとが一定のガラス管を用い
る。JIS K 5600-2-2参照。
bubble viscosimeter,
bubble tube
viscosimeter
3403
隠ぺい率試験紙
塗膜の隠ぺい率の試験に用いる紙。アート紙を白と黒とで塗り
分け,色以外の面の性質が同じになるように処理したもの。JIS
K 5600-4-1参照。
hiding-chart
3404
塩化よう素試験
塗膜形成要素に含まれる高度不飽和脂肪酸を検出するための定
性試験。試料をアルカリでけん化した後,塩化よう素溶液を加
えて高度不飽和酸多よう化物の白い沈殿ができるかどうかを調
べる。JIS K 5421参照。
iodine chloride test
3405
塩水噴霧試験
食塩水溶液を噴霧状にして吹き込んだ器中に試験片を入れて金
属材料,被覆金属材料,塗装金属材料などの防食性を評価する
試験。JIS K 5600-7-1参照。
salt spray testing,
salt spray test
3406
拡散昼光
日の出3時間後から日の入り3時間前までの北空昼光で,周辺
の建物,部屋の内装などの環境色の影響を受けていない光。色
を観察するときの条件として用いる。JIS Z 8723参照。
scattering daylight,
diffused daylight
3407
ガードナー色数
油,油ワニス,クリヤラッカーなどの色の濃さ(暗さ)を表す
のに用いる色番号の一種。透明塗料と色が似て,色の濃さの違
う色ガラス18個,又は塩類の水溶液の濃度を変えて,色の濃さ
(暗さ)の違う色数標準液を作り,それぞれ等径のガラス管に
入れて番号を付けて18本を1組にしたもの。規定寸法のガラス
管に試料を入れ,並列して比べ,色の濃さの等しい管の番号を
読んで,試料の色数を知る。JIS K 5600-2-1参照。
Gardner colo(u)r
standards,
Gardner colo(u)r
scale
3408
乾燥時間計
乾燥時間を測定し記録する試験機。
drying time recorder
3409
クリプトメーター
塗料又は顔料分散体の,ぬれた状態での隠ぺい力を測定する器cryptometer
41
K 5500 : 2000
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
番号
用語
定義
対応英語(参考)
具。それぞれ光学的平面をもつ白又は黒のガラス板と,透明な
ガラス板とを1組とし,2枚の板の間で作るくさび形のすきま
に試料を挟んで,試料が下地を完全に隠ぺいする層の厚さを測
定し,一定容積の試料が隠ぺいする面積を算出する。JIS K 5101
参照。
3410
ストーマー粘度計
液状物用のかき混ぜ抵抗試験機。円筒形の容器の中心軸に翼を
付け,軸を回転して容器の中の液をかき混ぜる。回転動力とな
るおもりの質量と,一定時間内での回転数との関係から,KU
値と呼ぶコンシステンシーを示す数値を算出する。JIS K
5600-2-2参照。
Stormer viscometer
3411
色数標準液
色数を測るとき,色の標準となる液体。測色の値と組成とが定
めてある。
standard colo(u)r
solution
3412
試験板
塗料を試験するときに,塗料を塗るために用いる板。ガラス板,
ぶりき板,軟鋼板,アルミニウム板など。JIS K 5600-1-4参照。
test panel,
panel
3413
試験片
塗膜の試験に用いる目的で,試験板に塗料を規定の方法で塗っ
て処理したもの。JIS K 5600-1-1参照。
test piece,
specimen
3414
しみ試験
シンナーの中の着色物質・不揮発物質の存在を調べる試験。ろ
紙にシンナーを滴下して蒸発させた後の着色の有無で調べる。
spot test,
stain test
3415
衝撃試験
試験片に物体が激突したときの衝撃及びそれによって生じる試
験板の変形に対する塗膜の抵抗性を調べる試験。先端が球状の
おもりを塗面に落として,塗膜に割れ・はがれができるかどう
かで判定する。JIS K 5600-5-3参照。
impact testing,
impact test,
chip test
3416
試料採取器
試料を採るための器具。JIS K 5600-1-2参照。
sampler
3417
洗浄試験機
塗膜の耐洗浄性を試験する機械。塗膜を上向きに,試験片を水
平に固定し,水,石けん水などで塗膜を潤しながら,ブラシで
こすって,塗膜の摩耗,損傷及び汚れの除去の程度を調べる。
JIS K 5600-5-11, JIS K 5663参照。
washability
apparatus
3418
促進耐候試験
塗膜は屋外にさらされると,日光,風雨などの作用を受けて劣
化する。この種の劣化の傾向の一部を短時間に試験するために,
紫外線又は太陽光に近似の光線などを照射し,水を吹き付ける
などして行う人工的な試験。JIS K 5600-7-7, JIS K 5600-7-8参
照。
accelerated
weathering test,
accelerated
weathering,
artificial weathering
3419
促進耐候試験機
促進耐候性を試験する機械。各種の形式のうち,アトラス形が
最も広く使われている。炭素アーク灯を2個用いて特定波長分
布の光を発生させて塗膜に照射し,更に120分間照射中に102
分間隔で18分間ずつ水の霧を吹き付ける。Weather-O-meterは,
アトラス会社の商標。このほかに光源としてキセノンランプ,
紫外線蛍光ランプを用いるものなどがある。JIS K 5600-7-7, JIS
K 5600-7-8参照。
accelerated
weathering,
machine
3420
耐候試験
塗膜の耐候性を調べる試験。JIS K 5600-7-6参照。
weathering test
3421
耐候試験台
塗膜の耐候性を試験するために,塗装試験片を取り付けてさら
す台。塗膜が太陽光にできるだけ直面することが望ましい。自
動的に直面するようにしたものもある。固定式のものは,台が
正南向きで,塗面が上向きに傾いている。JIS K 5600-7-6では,
水平面との傾きが45度と定めている。
exposure rack
3422
つぶゲージ
塗料の中にあるつぶ状の物の存在と大きさとを判定するための
試験器具。深さが直線的に連続して変化している溝の中に,直
線状の刃先で直角方向にしごきつけ,塗料の表面につぶ又はつ
ぶの移動でできる筋が現れたところの溝の深さで,つぶの大き
さの概数を調べる。この器具は,顔料分散工程で分散程度を試
grind gauge,
fineness gauge
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番号
用語
定義
対応英語(参考)
験するのに用いる。JIS K 5600-2-5参照。
3423
比重カップ
比重の概数を測定するために用いる円筒状の容器。JIS K
5600-2-4参照。
specific gravity cup
3424
引っかき試験
塗膜の硬さの一種,貫通に対する抵抗性を調べる試験。針状の
もので引っかいて,塗膜の状態を調べる。試験に用いる針の先
端は,規定の径の半球状の鋼球,タングステンカーバイド球,
ルビー又はセラミックス球からなり,これに規定の荷重を掛け
て試験する。又は,針の代わりに硬度の異なる鉛筆のしんを用
いて行う方法もある。JIS K 5600-5-4, JIS K 5600-5-5参照。
scratch test
3425
フィルムアプリケー
ター
すきまを通して塗料をしごいて一定の厚さに塗り付ける器具。 film applicator
3426
不粘着試験
塗膜の不粘着性を調べるための試験。JIS K 5600-3-6参照。
tack free test,
print test
3427
フーバーマラー
顔料をビヒクルに分散させるための試験機の一つ。2枚のすり
ガラス円板の一方を固定し,他方を回転させるようにして置き,
その間に顔料とビヒクルの混合物を入れて,円板を回転して顔
料を分散させる。ガラス板の間の圧力と,ガラス板の回転数と
で,練合わせのための力を調節し,規定する。JIS K 5101参照。
Hoover automatic
muller,
Hooverʼs muller
3428
フローカップ
フォードカップ
塗料粘度計の一種。規定容量の円筒形の容器に塗料を満たし,
その底の規定の直径のあな(孔)から塗料が流下する時間によ
って粘度を計測する。容器の底のあなの直径には数種類ある。
コンシステンシーが比較的小さい塗料の流動性を推定するため
に用いる。ISOの規格によるフローカップのほか,フォードカ
ップがよく知られている。JIS K 5600-2-2参照。
flow cup,
Ford cup,
Ford viscosity cup
3429
マンセル表色系
色の三属性による色票配列に基づいてマンセル (A. H. Munsell)
が考案した表色系。マンセルヒュー(色相)・マンセルバリュー
(明度)・マンセルクロマ(彩度)の三属性によって物体色を表
す。1943年に米国光学会で表色系の尺度を修正したものを,修
正マンセル表色系という。JIS Z 8721参照。
Munsell system of
colo(u)r,
Munsell system,
Munsell colo(u)r
system
3430
ロジン定性試験
ロジンの存在を検出するための試験。無水酢酸と硫酸とを用い
る呈色試験が規定してある。
qualitative test for
rosin (Lieberman-
Storch test)
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付表1 引用規格
JIS B 9809 スプレーガン
JIS C 2351 エナメル線用ワニス
JIS C 2353 自然乾燥コイルワニス
JIS K 1456 リサージ(一酸化鉛)
JIS K 2201 工業ガソリン
JIS K 2203 灯油
JIS K 2207 石油アスファルト
JIS K 2256 石油製品・アニリン点及び混合アニリン点試験方法
JIS K 3211 界面活性剤用語
JIS K 5101 顔料試験方法
JIS K 5102 亜鉛華(顔料)
JIS K 5103 鉛白(顔料)
JIS K 5105 リトポン(顔料)
JIS K 5107 カーボンブラック(顔料)
JIS K 5108 鉛丹(顔料)
JIS K 5109 べんがら(顔料)
JIS K 5110 黄鉛(顔料)
JIS K 5112 群青(顔料)
JIS K 5113 紺青(顔料)
JIS K 5114 亜鉛黄(ジンククロメート)(顔料)
JIS K 5115 沈降性硫酸バリウム及びバライト粉(顔料)
JIS K 5116 二酸化チタン(顔料)
JIS K 5600-1-2 塗料一般試験方法−第1部:通則−第2節:試料採取方法
JIS K 5600-1-3 塗料一般試験方法−第1部:通則−第3節:試験用試料の検分及び調整
JIS K 5600-1-4 塗料一般試験方法−第1部:通則−第4節:試験用標準試験板
JIS K 5600-1-5 塗料一般試験方法−第1部:通則−第6節:試験板の塗装(はけ塗り)
JIS K 5600-2-1 塗料一般試験方法−第2部:塗料の性状・安定性−第1節:色数(ガードナー法)
JIS K 5600-2-2 塗料一般試験方法−第2部:塗料の性状・安定性−第2節:粘度
JIS K 5600-2-4 塗料一般試験方法−第2部:塗料の性状・安定性−第4節:密度
JIS K 5600-2-5 塗料一般試験方法−第2部:塗料の性状・安定性−第5節:分散度
JIS K 5600-2-6 塗料一般試験方法−第2部:塗料の性状・安定性−第6節:ポットライフ
JIS K 5600-3-1 塗料一般試験方法−第3部:塗膜の形成機能−第1節:塗り面積(はけ塗り)
JIS K 5600-3-2 塗料一般試験方法−第3部:塗膜の形成機能−第2節:表面乾燥時間(バロチニ法)
JIS K 5600-3-3 塗料一般試験方法−第3部:塗膜の形成機能−第3節:硬化乾燥性
JIS K 5600-3-5 塗料一般試験方法−第3部:塗膜の形成機能−第5節:耐圧着性
JIS K 5600-3-6 塗料一般試験方法−第3部:塗膜の形成機能−第6節:不粘着乾燥性
JIS K 5600-4-1 塗料一般試験方法−第4部:塗膜の視覚特性−第1節:隠ぺい力(淡彩色塗料用)
JIS K 5600-4-2 塗料一般試験方法−第4部:塗膜の視覚特性−第2節:隠ぺい力(低明度塗料用)
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K 5500 : 2000
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JIS K 5600-4-3 塗料一般試験方法−第4部:塗膜の視覚特性−第3節:色の目視比較
JIS K 5600-4-6 塗料一般試験方法−第4部:塗膜の視覚特性−第6節:測色(色差の計算)
JIS K 5600-4-7 塗料一般試験方法−第4部:塗膜の視覚特性−第7節:鏡面光沢度
JIS K 5600-5-1 塗料一般試験方法−第5部:塗膜の機械的性質−第1節:耐屈曲性(円筒形マンドレ
ル法)
JIS K 5600-5-3 塗料一般試験方法−第5部:塗膜の機械的性質−第3節:耐おもり落下性
JIS K 5600-5-4 塗料一般試験方法−第5部:塗膜の機械的性質−第4節:引っかき硬度(鉛筆法)
JIS K 5600-5-5 塗料一般試験方法−第5部:塗膜の機械的性質−第5節:引っかき硬度(荷重針法)
JIS K 5600-5-6 塗料一般試験方法−第5部:塗膜の機械的性質−第6節:付着性(クロスカット法)
JIS K 5600-5-7 塗料一般試験方法−第5部:塗膜の機械的性質−第7節:付着性(プルオフ法)
JIS K 5600-5-11 塗料一般試験方法−第5部:塗膜の機械的性質−第11節:耐洗浄性
JIS K 5600-6-1 塗料一般試験方法−第6部:塗膜の化学的性質−第1節:耐液体性(一般的方法)
JIS K 5600-6-2 塗料一般試験方法−第6部:塗膜の化学的性質−第2節:耐液体性(水浸せき法)
JIS K 5600-6-3 塗料一般試験方法−第6部:塗膜の化学的性質−第3節:耐加熱性
JIS K 5600-7-1 塗料一般試験方法−第7部:塗膜の長期耐久性−第1節:耐中性塩水噴霧性
JIS K 5600-7-5 塗料一般試験方法−第7部:塗膜の長期耐久性−第5節:耐光性
JIS K 5600-7-6 塗料一般試験方法−第7部:塗膜の長期耐久性−第6節:耐候性
JIS K 5600-7-7 塗料一般試験方法−第7部:塗膜の長期耐久性−第7節:促進耐候性(キセノンラン
プ法)
JIS K 5600-7-8 塗料一般試験方法−第7部:塗膜の長期耐久性−第8節:促進耐候性(紫外線蛍光ラ
ンプ法)
JIS K 5600-8-2 塗料一般試験方法−第8部:塗膜劣化の評価−第2節:膨れの等級
JIS K 5600-8-3 塗料一般試験方法−第8部:塗膜劣化の評価−第3節:さびの等級
JIS K 5600-8-4 塗料一般試験方法−第8部:塗膜劣化の評価−第4節:割れの等級
JIS K 5600-8-5 塗料一般試験方法−第8部:塗膜劣化の評価−第5節:はがれの等級
JIS K 5600-8-6 塗料一般試験方法−第8部:塗膜劣化の評価−第6節:白亜化の等級
JIS K 5601-1-1 塗料成分試験方法−第1部:通則−第1節:試験一般(条件及び方法)
JIS K 5601-1-2 塗料成分試験方法−第1部:通則−第2節:加熱残分
JIS K 5601-2-1 塗料成分試験方法−第2部:溶剤可溶物中の成分分析−第1節:酸価(滴定法)
JIS K 5601-2-4 塗料成分試験方法−第2部:溶剤可溶物中の成分分析−第4節:アルキド樹脂
JIS K 5421 ボイル油及び煮あまに油
JIS K 5431 セラックニス類(セラックニス・白ラックニス)
JIS K 5492 アルミニウムペイント
JIS K 5511 油性調合ペイント
JIS K 5516 合成樹脂調合ペイント
JIS K 5531 ニトロセルロースラッカー
JIS K 5533 ラッカー系シーラー
JIS K 5535 ラッカー系下地塗料
JIS K 5538 ラツカー系シンナー
JIS K 5552 ジンクリッチプライマー
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JIS K 5553 厚膜形ジンクリッチペイント
JIS K 5554 フェノール樹脂系雲母状酸化鉄塗料
JIS K 5562 フタル酸樹脂ワニス
JIS K 5572 フタル酸樹脂エナメル
JIS K 5581 塩化ビニル樹脂ワニス
JIS K 5582 塩化ビニル樹脂エナメル
JIS K 5583 塩化ビニル樹脂プライマー
JIS K 5591 油性系下地塗料
JIS K 5621 一般用さび止めペイント
JIS K 5622 鉛丹さび止めペイント
JIS K 5623 亜酸化鉛さび止めペイント
JIS K 5624 塩基性クロム酸鉛さび止めペイント
JIS K 5625 シアナミド鉛さび止めペイント
JIS K 5627 ジンククロメートさび止めペイント
JIS K 5628 鉛丹ジンククロメートさび止めペイント
JIS K 5633 エッチングプライマー
JIS K 5641 カシュー樹脂塗料
JIS K 5646 カシュー樹脂下地塗料
JIS K 5651 アミノアルキド樹脂塗料
JIS K 5653 アクリル樹脂ワニス
JIS K 5654 アクリル樹脂エナメル
JIS K 5663 合成樹脂エマルションペイント
JIS K 5665 路面標示用塗料
JIS K 5667 多彩模様塗料
JIS K 5902 ロジン
JIS K 5906 塗料用アルミニウム顔料
JIS K 5909 セラック
JIS K 5950 精製漆
JIS K 6703 工業用ニトロセルロース
JIS K 6900 プラスチック−用語
JIS R 6252 研磨紙
JIS R 6253 耐水研磨紙
JIS Z 0103 防せい防食用語
JIS Z 0310 素地調整用ブラスト処理方法通則
JIS Z 0311 ブラスト処理用金属系研削材
JIS Z 0312 ブラスト処理用非金属系研削材
JIS Z 2911 かび抵抗性試験方法
JIS Z 8105 色に関する用語
JIS Z 8721 色の表示方法−三属性による表示
JIS Z 8723 表面色の視感比較方法
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JIS Z 8741 鏡面光沢度−測定方法
JIS Z 8801 試験用ふるい
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附属書1(参考)英語索引 (アルファベット順)
対応英語
番号
用語
【A】
abrasive
blast-cleaning
3072
ブラスト処理
abrasive paper
3020
研磨紙
absorption
1540
吸込み
accelerated
weathering
3418
促進耐候試験
accelerated
weathering
machine
3419
促進耐候試験機
accelerated
weathering test
3418
促進耐候試験
accelerated
yellowness
1545
促進黄色度
accelerator
2616
促進剤
achromatic colo
(u) r
1607
無彩色
acid pickling
3025
酸洗い
acid resistance
1553
耐酸性
acid value
2022
酸価
acidproof
1553
耐酸性
acrylic coating
1001
アクリル樹脂塗料
acrylic resin
2001
アクリル樹脂
acrylic resin
coating
1001
アクリル樹脂塗料
acrylics
2001
アクリル樹脂
additive
2618
添加剤
adhesion
1591
付着性
adhesive property 1591
付着性
adhesive strength
1592
付着強さ
after tack
1611
もどり
after yellowing
1513
黄変(塗膜の)
after-tack
1611
もどり
ageing
1617
老化
agglomerate
2204
アグロメレート,
軟凝集体
aggregate
2203
アグリゲート,
凝集体
aging
1617
老化
air drying
3208
自然乾燥
air-drying
3208
自然乾燥
airless spray
application
3005
エアレススプレー塗
り
airless spray gun
3004
エアレススプレーガ
ン
airless spraying
3005
エアレススプレー塗
対応英語
番号
用語
り
alcoholic stain
2601
アルコールステイン
alcohols
(solvent)
2402
アルコール系溶剤
aliphatic
hydrocarbons
(solvent)
2408
脂肪族炭化水素系溶
剤
alkali resistance
1546
耐アルカリ性
alkaliproof
1546
耐アルカリ性
alkyd coating
1005
アルキド樹脂塗料
alkyd resin
2005
アルキド樹脂
alkyd resin
coating
1005
アルキド樹脂塗料
1092
フタル酸樹脂塗料
alkyds
2005
アルキド樹脂
alligatoring
1619
わに皮割れ
alumin(i)um paint 1006
アルミニウムペイン
ト
alumin(i)um paste 2206
アルミニウムペース
ト
alumin(i)um
pigment
2206
アルミニウム顔料
alumin(i)um
powder
2206
アルミニウム粉
alumin(i)um
stearate
2614
ステアリン酸アルミ
ニウム
amino alkyd resin
coating
1004
アミノアルキド樹脂
塗料
amino resin
2004
アミノ樹脂
amino resins
2004
アミノ樹脂
aniline point
2401
アニリン点
anodizing
3087
陽極酸化法,
陽極[酸化]処理
anti-corrosive
composition
1044
さび止めペイント
anti-skinning
agent
2605
皮張り防止剤
anticorrosive
paint
1044
さび止めペイント
anticorrosive
paint for
general use
1007
一般用さび止めペイ
ント
antifouling
property
1603
防汚性
antioxidant
2609
酸化防止剤
antirunning agent
2620
流れ止め剤
antisag agent
2620
流れ止め剤
48
K 5500 : 2000
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
対応英語
番号
用語
antisagging agent
2620
流れ止め剤
antiskinning
agent
2605
皮張り防止剤
apparent density
2251
見掛け密度
apparent specific
volume
2251
見掛け比容
appearance of
film
1574
塗膜の外観
application
3056
塗装
application rate
3063
塗付け量(2)
aromatic
hydrocarbons
solvent
2411
芳香族炭化水素系溶
剤
artificial
weathering
3418
促進耐候試験
asphalt
2002
アスファルト
【B】
baking
3201
加熱乾燥
3215
焼付け
baking finish
1104
焼付け塗料
barreling
3022
転がし塗り
barytes
2246
バライト粉
basic carbonate
white lead
2211
塩基性炭酸鉛
basic lead
carbonate
2211
塩基性炭酸鉛
basic lead
chromate
2210
塩基性クロム酸鉛
basic lead
chromate
anticorrosive
paint
1015
塩基性クロム酸鉛さ
び止めペイント
basic pigment
2209
塩基性顔料(3)
binder
1087
バインダー
bits
1073
つぶ
bitumen
2041
ビチューメン
bituminous
varnish
1038
黒ワニス
black iron oxide
2241
鉄黒
black japan
1038
黒ワニス
black varnish
1038
黒ワニス
blanc fixe
2239
沈降硫酸バリウム
blast cleaning
abrasive
3073
ブラスト処理用研削
材
bleached lac
varnish
1051
白ラックニス
bleached shellac
varnish
1051
白ラックニス
bleeding
1578
にじみ
blistering
1590
膨れ
対応英語
番号
用語
blocking
1597
ブロッキング,
粘着
blooming
1595
グルーミング
blown asphalt
2049
ブローンアスファル
ト
blushing
1520
かぶり
bodied oil
2028
スタンド油
boiled linseed oil
2037
煮あまに油
boiled oil
2051
ボイル油
boiling water
resistance
1559
耐沸騰水性
boot topping
1056
水線部塗料
bring forward
3068
拾い塗り
brittleness
1544
ぜい(脆)性
bronzing
1598
ブロンズ光沢,
ブロンジング
brown iron oxide
2229
酸化鉄粉
brush
3065
はけ
brush application
3066
はけ塗り
brush coating
3066
はけ塗り
brush mark
1584
はけ目
brush marks
1584
はけ目
brushing
3066
はけ塗り
bubble
1502
泡(塗膜の)
bubble tube
viscosimeter
3402
泡粘度計
bubble
viscosimeter
3402
泡粘度計
bubbling
1502
泡(塗膜の)
burning off
3086
焼きむき,
バーンオフ
【C】
caking
1035
凝結性
can stability
1070
貯蔵安定性
carbon black
2217
カーボンブラック
cashew nut resin
coating
1023
カシュー樹脂塗料
castor oil
2044
ひまし油
cellulose acetate
2020
酢酸セルロース
cellulose lacquer
1061
セルロースラッカー
cellulose nitrate
2024
硝酸セルロース
cellulosic coating
1061
セルロースラッカー
centrifugal
detearing
3008
遠心除滴
chalking
1582
白亜化
chalking
resistance
1583
白亜化抵抗性
checking
1567
チェッキング
chemical
pretreatment
3010
化学的前処理
49
K 5500 : 2000
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
対応英語
番号
用語
chemical
resistance
1560
耐薬品性
China wood oil
2013
きり油
Chinese wood oil
2013
きり油
chip resistance
1554
耐衝撃性
chip test
3415
衝撃試験
chipping
3050
チッピング
chlorinated
rubber
2010
塩化ゴム樹脂,
塩素化ゴム
chlorinated
rubber resin
2010
塩化ゴム樹脂,
塩素化ゴム
chroma
1529
彩度
chromate
treatment
3018
クロメート処理,
クロム酸塩処理
chromatic
colo(u)r
1612
有彩色
chromating
3018
クロメート処理,
クロム酸塩処理
chrome yellow
2214
黄鉛
cissing
1585
はじき
clay
2221
クレー
cleanability
1557
洗浄性
clear coat
3054
透明仕上げ
clear coating
1036
クリヤ塗料
clear coating
material
1036
クリヤ塗料
clear finish
3054
透明仕上げ
clear lacquer
1037
クリヤラッカー
cloudiness
1524
曇り
clouding
1524
曇り
co-solvent
2409
助溶剤
coat
1573
塗膜
coating
3056
塗装
1080
塗料
coating material
1080
塗料
coating powders
(10)
1097
粉体塗料
coating process
3058
塗装工程
coating system
3057
塗装系
cobwebbing
1008
糸引き
coconut oil
2054
やし油
coil coating
3021
コイルコーティング
cold cracking
1570
低温割れ
colo(u)r
1504
色(塗膜の)
colo(u)r (of film)
1504
色(塗膜の)
colo(u)r
difference
1531
色差
colo(u)r matching 1009
色合せ
colo(u)r number
1047
色数
colo(u)r pigment
2237
着色顔料
colo(u)r stability
1505
色の安定性(塗膜の)
対応英語
番号
用語
colophonium
2057
ロジン
compatibility (of
materials)
1064
相容性
compatibility (of
products in
paint system)
1572
適合性(塗装系中の
製品の)
compatibility (of
products with
substrate)
1571
適合性(製品と素地
の)
compatibility (of
products)
1064
相容性
condition in
container
1106
容器の中での状態
consistency
1043
コンシステンシー
contrast ratio
1507
隠ぺい率(塗膜の)
C. P. V. C.
1113
臨界顔料体積濃度
cracking
1620
割れ
cratering
1600
へこみ
crawling
1585
はじき
crazing
1525
クレージング
crinkling
1537
しわ
critical pigment
volume
concentration
1113
臨界顔料体積濃度
crocodiling
1619
わに皮割れ
crowʼs foot
cracking
1521
からす足状割れ
cryptometer
3409
クリプトメーター
curing
3205
硬化
curing agent
2608
硬化剤
curtain coating
3013
カーテン[フロー]
コーティング
curtaining
1518
カーテン
curtains
1518
カーテン
cutting-in
3012
カッティングイン
【D】
de-nibbing
3052
デニビング,
つぶの研磨
de-scaling
3051
デスケーリング
deck paint
1076
デッキペイント
deep cracks
1589
深割れ
degreasing
3047
脱脂
dehydrated castor
oil
2033
脱水ひまし油
depression
1523
くぼみ
diffuse
reflectance
1515
拡散反射率
diffused daylight
3406
拡散昼光
diluent (solvent)
2405
希釈剤
dilution stability
2607
希釈性
50
K 5500 : 2000
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
対応英語
番号
用語
1031
希釈安定性
dip coating
3067
浸し塗り
dipping
3067
浸し塗り
dirt collection
1563
汚染誘引性
dirt pick-up
1563
ダートピックアッ
プ,
汚染誘引性
dirt retention
1564
ダートリテンショ
ン,
汚染保持性
discolo(u)ration
1602
変色
discolo(u)ring
1602
変色
dispersant
2606
顔料分散剤
dispersingagent
2606
顔料分散剤
dispersion
2248
分散
drier
2619
ドライヤー
droplets
1577
小滴
drum coating
3022
転がし塗り
dry colo(u)r of
pigment
2218
乾き色(顔料の)
dry rubbing
3014
から研ぎ
dry sanding
3014
から研ぎ
dry through
3206
硬化乾燥
dry to touch
3212
半硬化乾燥
dry-hard
3206
硬化乾燥
dry-through
3206
硬化乾燥
drying
3202
乾燥
drying oil
2011
乾性油
drying time
3203
乾燥時間
drying time
recorder
3408
乾燥時間計
dulling
1524
曇り
dullness
1524
曇り
durability
1549
耐久性
dust dry
3207
指触乾燥
dust-free
3207
指触乾燥
dyestuff
2233
染料
【E】
efflorescence
3007
エフロレッセンス
eggshell gloss
1568
エグシェル光沢
electrical
insulating
coating
1077
電気絶縁塗料
electrical
insulating
varnish
1077
電気絶縁塗料
electrocoating
3053
電着塗装
electrodeposition
3053
電着塗装
electron beam
curing
3211
電子線硬化,
対応英語
番号
用語
electrostatic
coating
3041
静電塗り,
静電塗装
electrostatic
detearing
3040
静電除滴
electrostatic
spraying
3041
静電塗り,
静電塗装
elution
1614
溶出(塗膜の)
embrittlement
1543
ぜい(脆)化
emulsion paint
1013
エマルションペイン
ト
1041
合成樹脂エマルショ
ンペイント
epoxy resin
2009
エポキシ樹脂
epoxy resins
2009
エポキシ樹脂
erosion
1539
浸食,
エロージヨン
ester gum
2008
エステルガム
ester number
2007
エステル価
ester value
2007
エステル価
esters (solvent)
2403
エステル系溶剤
etch primer
1012
エッチングプライマ
ー
etching
3006
エッチング
etching primer
1012
エッチングプライマ
ー
ethers (solvent)
2404
エーテル系溶剤
exposure rack
3421
耐候試験台
extender
2234
体質顔料
extender pigment
2234
体質顔料
exudation
1501
汗かき
【F】
fading
1555
退色
fastness to acid
1553
耐酸性
fastness to light
1551
耐光性
feather edging
3070
フェザーエッジング
felting down
3055
研ぎおろし
filiform corrosion 3001
糸さび,
糸状腐食
filler
2622
フィラー
2234
体質顔料
filling
3075
フィリング,
肌直し
film
1573
塗膜
film applicator
3425
フィルムアプリケー
ター
film former
1079
塗膜形成要素
film forming
material
1079
塗膜形成要素
fineness gauge
3422
つぶゲージ
fineness of grind
2249
分散度
51
K 5500 : 2000
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
対応英語
番号
用語
finish
1511
上塗り(層)
finishing
3056
塗装
3003
上塗り
finishing coat
1011
上塗り塗料
1511
上塗り(層)
fire-retardant
coating
1099
防火塗料
fire-retardant
paint
1099
防火塗料
fish eyes
1588
フィッシュアイ
fish oil
2012
魚油
flaking
1581
はがれ
flame cleaning
3009
火炎清浄,
フレームクリーニン
グ
flame treatment
3076
フレーム処理,
火炎処理
flash rust
3074
フラッシュさび
flash rusting
3074
フラッシュさび
flash-off time
3214
フラッシュオフタイ
ム
flashing
1569
つやむら
flat
1568
つやなし
flat oil paint
1074
つやなしペイント
flat paint
1074
つやなしペイント
flatting
3055
研ぎおろし
flatting agent
2617
つや消し剤
flatting down
3055
研ぎおろし
flexibility
1550
耐屈曲性
floating
1510
浮きまだら
flocculation
1096
フロキュレーション
flooding
1509
浮き色(塗膜の)
flow coating
3059
流し塗り (3)
flow cup
3428
フローカップ
force drying
3204
強制乾燥
forced drying
3204
強制乾燥
Ford cup
3428
フォードカップ
Ford viscosity
cup
3428
フォードカップ
freeze-thaw
resistance
1078
凍解安定性
freeze-thaw
stability
1078
凍解安定性
French polish
3048
たんぽずり
frosting
1596
フロスチング,
霜状しわ
fungicidal paint
1027
かび防止塗料
fungus resistance
1519
かび抵抗性
fungus resistant
coating
1027
かび防止塗料
対応英語
番号
用語
【G】
Gardner colo(u)r
scale
3407
ガードナー色数
Gardner colo(u)r
standards
3407
ガードナー色数
gas checking
1517
ガスチェッキング
gas crazing
1517
ガスチェッキング
gasoline
resistance
1548
耐揮発油性
gassing
1024
ガスの発生
gel time (of a
drying oil)
2015
ゲル化時間
gelation
1040
ゲル化
1040
ゼリー化
gelation time
2015
ゲル化時間
gelling
1040
ゼリー化
1040
ゲル化
gilsonite
2014
ギルソナイト
gloss
1568
つや
1527
光沢
glossy
1568
つやあり
gohun
2225
ご粉
grain depression
1609
目やせ
graining
3085
木目塗り
graphite
2224
黒鉛
grind gauge
3422
つぶゲージ
grit blasting
3017
グリットブラスト
ground
3015
生地
gum,
water-soluble
2026
水溶性ゴム
【H】
hair cracking
1601
ヘアクラック
hard dry
3206
硬化乾燥
hardener
2608
硬化剤
hardness
1528
硬度
haze
1599
へーズ
hazing
1524
曇り
heat resistance
1558
耐熱性
heat-resisting
property
1558
耐熱性
hiding power
1508
隠ぺい力(塗膜の)
hiding-chart
3403
隠ぺい率試験紙
high gloss
1568
高光沢
high-build
1086
ハイビルド塗料
high-solids
1085
ハイソリッド塗料
hold paint
1101
ホールドペイント
holidays
1579
塗り残し
Hoover automatic
muller
3427
フーバーマラー
Hooverʼs muller
3427
フーバーマラー
52
K 5500 : 2000
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
対応英語
番号
用語
hot spray coating
3080
ホットスプレー塗り
hot spraying
3080
ホットスプレー塗り
hue
1532
色相
hydroxyl value
2042
ヒドロキシル価
【I】
immersion
coating
3067
浸し塗り
impact resistance
1554
耐衝撃性
impact test
3415
衝撃試験
impact testing
3415
衝撃試験
infrared baking
3209
赤外線焼付け
infrared drying
3209
赤外線焼付け
inhibitive
pigment
2227
さび止め顔料
insulating coating 1077
電気絶縁塗料
insulating varnish 1077
電気絶縁塗料
intermediate coat
1081
中塗り塗料
1576
中塗り(層)
3060
中塗り
interval between
coats
3062
塗装間隔,
塗付け間隔
iodine chloride
test
3404
塩化よう素試験
iodine number
2056
よう素価
iodine value
2056
よう素価
iron blue pigment
2226
紺青
iron oxide
pigment
2228
酸化鉄顔料
isocyanate resin
2006
イソシアネート樹脂
isocyanate resins
2006
イソシアネート樹脂
isocyanates
2006
イソシアネート樹脂
【J】
Japan, black
1038
黒ワニス
【K】
kaoline
2216
カオリン
kaolinite
2216
カオリン
kerosene
2410
灯油
kerosine
2410
灯油
ketones (solvent)
2406
ケトン系溶剤
killing
3071
節止め
knife
3078
へら
knife application
3079
へら付け
knifing
3079
へら付け
knotting
3071
節止め
Krebs unit
1039
KU値
KU value
1039
KU値
対応英語
番号
用語
【L】
lack of hiding
1542
透け
lacquer enamel
1109
ラッカーエナメル
lacquer primer
1112
ラッカープライマー
lacquer putty
1111
ラッカーパテ
lacquer surfacer
1110
ラッカーサーフェー
サー
lacquer thinner
2626
ラッカーシンナー
lap
3061
塗合わせ,
塗りつぎ
latex paint
1013
エマルションペイン
ト
1041
合成樹脂エマルショ
ンペイント
lead cyanamide
2230
シアナミド鉛
lead cyanamide
anticorrosive
paint
1046
シアナミド鉛さび止
めぺイント
lead monoxide
2207
一酸化鉛
lead suboxide
2205
亜酸化鉛
lead suboxide
anticorrosive
paint
1002
亜酸化鉛さび止めペ
イント
leafing
2255
リーフィング
leveling
1616
レベリング
lifting
1615
リフティング
light resistance
1551
耐光性
light stability
1505
色の安定性(塗膜の)
1551
耐光性
lightfastness
1505
色の安定性(塗膜の)
1551
耐光性
lightness
1608
明度
limestone powder 2231
重質炭酸カルシウム
linseed oil
2003
あまに油
litharge
2253
リサージ
2207
一酸化鉛
lithopone
2254
リトポン
lithopone pigment 2254
リトポン
livering
1040
ゼリー化
1040
ゲル化
loss on heating
1025
加熱減量
low temperature
stability
1075
低温安定性
【M】
marbling
3044
大理石塗り
marine oil
2012
魚油
masking
3081
マスキング
matt
1568
つやなし
medium
1089
ビヒクル
melamine coating 1103
メラミン樹脂塗料
53
K 5500 : 2000
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
対応英語
番号
用語
melamine resin
coating
1103
メラミン樹脂塗料
metallic enamel
1102
メタリックエナメル
metallic paint
1102
メタリックエナメル
metallic pigment
paint
1102
メタリックエナメル
micaceous iron
oxide pigment
2208
雲母状酸化鉄顔料
migration
1503
移行
mill scale
3084
ミルスケール
Milori blue
2226
紺青
mineral spirits
2412
ミネラルスピリット
misses
1579
塗り残し
mixed aniline
point
2407
混合アニリン点
modified natural
resin
2050
変性天然樹脂
mottle
1506
色むら(塗膜の)
1605
まだら
mottled
appearance
1605
まだら
mottling
1605
まだら
mud cracking
1606
マドクラック,
泥状割れ
mudcracking
1606
マドクラック,
泥状割れ
multi-pack
product
1065
多体形製品,
マルチパック製品
multicolo(u)r
finish
1066
多彩模様塗料
multicolo(u)r
paint
1066
多彩模様塗料
Munsell colo(u)r
system
3429
マンセル表色系
Munsell system
3429
マンセル表色系
Munsell system
of colo(u)r
3429
マンセル表色系
【N】
natural oil
2034
天然油
natural resin
2035
天然樹脂
natural spreading
rate
3077
平均塗り面積,
平均塗り坪
nibs
1073
つぶ
nitrocellulose
2024
硝酸セルロース
nitrocellulose (for
industrial use)
2018
工業用ニトロセルロ
ース
nitrocellulose
coating
1083
ニトロセルローズラ
ッカー
nitrocellulose
lacquer
1083
ニトロセルローズラ
ッカー
対応英語
番号
用語
non-volatile
matter
1091
不揮発物
non-volatile
matter content
1026
加熱残分
nondrying oil
2046
不乾性油
nonflammable
coating
1082
難燃塗料
nonvolatile
content
1026
加熱残分
【O】
ochre
2215
オーカー
off-white
1514
オフホワイト,
白まがい
oil absorption
2220
吸油量
oil absorption
value
2220
吸油量
oil length
2055
油長
oil paint
1105
油性塗料
oil primer
1020
オイルプライマー
oil primer
surfacer
1021
オイルプライマーサ
ーフェーサー
oil putty
1019
オイルパテ
oil resistance
1561
耐油性
oil stain
2602
オイルステイン
oil surfacer
1018
オイルサーフェーサ
ー
oil varnish
1003
油ワニス
oilproof
1561
耐油性
oleoresinous
varnish
1003
油ワニス
orange peel
1613
ゆず肌
orange shellac
2031
セラック
organ ic colo(u)r
2252
有機顔料
organic pigment
2252
有機顔料
original substrate
3015
生地
original surface
3015
生地
over coating
3003
上塗り
overcoatability
1512
上塗り適合性
overspray
3037
スプレーしぶき
oxidation
inhibitor
2609
酸化防止剤
【P】
pad application
3048
たんぽずり
padding
3048
たんぽずり
paint
1098
ペイント
paint film
1573
塗膜
paint remover
2628
リムーバー
paint system
3057
塗装系
painted surface
1575
塗面
54
K 5500 : 2000
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
対応英語
番号
用語
painting
3056
塗装
painting process
3058
塗装工程
panel
3412
試験板
peeling
1581
はがれ
petroleum spirits
2412
ミネラルスピリット
phenolic coating
1090
フェノール樹脂塗料
phenolic resin
2045
フェノール樹脂
phenolic resin
coating
1090
フェノール樹脂塗料
phenolic resins
2045
フェノール樹脂
phosphating
3089
りん酸[塩]処理,
りん酸塩化成処理
phthalic resin
coating
1092
フタル酸樹脂塗料
pickling
3025
酸洗い
pigment
2219
顔料
pigment content
1030
顔料分
pigment volume
concentration
1029
顔料体積率
pinholes
1587
ピンホール,
あな(孔)(塗膜の)
pinholing
1587
ピンホール,
あな(孔)(塗膜の)
pitting
1523
くぼみ
plasticizer
2604
可塑剤
polishing
3082
磨き仕上げ
polishing
compound
2623
ポリシングコンパウ
ンド
polyester resin
2053
ポリエステル樹脂
polyester resins
2053
ポリエステル樹脂
polyurethane
resin
2052
ポリウレタン樹脂
polyurethane
resins
2052
ポリウレタン樹脂
pot life
1100
ポットライフ
powder coating
material
1097
粉体塗料
practical
spreading rate
3031
実用塗り面積,
実用塗り坪
precipitated
barium
2239
沈降硫酸バリウム
precipitated
calcium
carbonate
2238
沈降炭酸カルシウム
preparation grade
3027
清浄度
pretreatment
primer
1012
エッチングプライマ
ー
primary coat
3049
地肌塗り
primer
1094
プライマー
primer coating
3030
下塗り
primer surfacer
1095
プライマーサーフェ
対応英語
番号
用語
ーサー
priming coat
1048
下塗り塗料
1533
下塗り(層)
3049
地肌塗り
print free
1593
不粘着
print resistance
1594
不粘着性
print test
3426
不粘着試験
Prussian blue
2226
紺青
putty
1088
パテ
PVC
1029
顔料体積率
【Q】
qualitative test for
lead suboxide
3401
亜酸化鉛定性試験
qualitative test for
rosin
(Lieberman-St
orch test)
3430
ロジン定性試験
【R】
raising
1615
リフティング
ready-mixed paint 1069
調合ペイント
recoatability
1516
重ね塗り適合性
red iron oxide
2250
べんがら
red lead
2212
鉛丹
red lead
anticorrosive
paint
1016
鉛丹さび止めペイン
ト
red lead-zinc
chromate
anticorrosive
paint
1017
鉛丹ジンククロメー
トさび止めペイン
ト
refined rhus
lacquer
1059
精製漆
reflectance
1515
拡散反射率
residual tack
1530
残留粘着
residue on sieve
2247
ふるい残分
resin
2023
樹脂
retarder
2627
リターダー
retarder solvent
2627
リターダー
rivelling
1537
しわ
roller application
3090
ローラ塗り
roller coating
3091
ロールコーティング
ropiness
1618
ロピネス
rosin
2057
ロジン
rosin ester
2008
エステルガム
rubbing
3019
研磨,
サンディング
rumbling
3022
転がし塗り
runs
1577
流れ
55
K 5500 : 2000
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
対応英語
番号
用語
rust
3023
さび
rust grade
3024
さび度
rust inhibiting
paint
1044
さぴ止めペイント
rust inhibiting
pigment
2227
さび止め顔料
rust preventing
pigment
2227
さび止め顔料
【S】
safflower oil
2021
サフラワー油
sagging
1565
たるみ,
たれ
sags
1565
たるみ,
たれ
salt spray testing
3405
塩水噴霧試験
salt spray test
3405
塩水噴霧試験
salt water
resistance
1547
耐塩水性
sampler
3416
試料採取器
sand blast
3026
サンドブラスト
sand blasting
3026
サンドブラスト
sand dry
3213
表面乾燥
sanding
3019
研磨,
サンディング
sanding
properties
1526
研磨容易性
sanding sealer
1045
サンジングシーラー
sandpaper
3020
研磨紙
saponification
2016
けん化
saponification
number
2017
けん化価
saponification
value
2017
けん化価
satin gloss
1568
繻子つや
saturation
1529
彩度
scaling
3051
デスケーリング
1581
はがれ
scattering
daylight
3406
拡散昼光
scratch resistance
1586
引っかき抵抗性
scratch test
3424
引っかき試験
screen printing
3035
ステンシル塗り
sealer
1049
シーラー
sealing coat
1048
シーラー
semidrying oil
2040
半乾性油
set-to-touch
3207
指触乾燥
setting
3210
セッチング
settling
1072
沈殿
sheen
1538
シーン光沢
shelf life
1071
貯蔵寿命,
対応英語
番号
用語
シェルフライフ
shellac
2031
セラック
shellac varnish
1060
セラックニス
ship bottom paint
1062
船底塗料
shock resistance
1554
耐衝撃性
shot blasting
3033
ショットブラスト
shrivelling
1537
しわ
siccative
2619
ドライヤー
silica
2223
けい石粉
silicone modified
resin
2025
シリコーン樹脂
silicone resin
2025
シリコーン樹脂
silicone resin
coating
1050
シリコーン樹脂塗料
silicone resins
2025
シリコーン樹脂
silking
1536
シルキング
sinkage
1541
吸込みむら
sinking in
1541
吸込みむら
size
1049
シーラー
skinning
1028
皮張り
solids content
1026
加熱残分
solubility for
nitrocellulose
2621
ニトロセルロース溶
解性
solvent
2413
溶剤
solvent balance
2414
溶剤平衡
solvent insoluble
matter
1108
溶剤不溶物
solvent resistance
1562
耐溶剤性
solvent soluble
matter
1107
溶剤可溶物
soya be an oil
2032
大豆油
soybean oil
2032
大豆油
spatula
3078
へら
specific gravity
cup
3423
比重カップ
specular gloss
1522
鏡面光沢度
specular
reflection
1522
鏡面光沢度
spirit lacquer
1034
揮発性ワニス
spirit stain
2601
アルコールステイン
spirit stains
2601
アルコールステイン
spirit varnish
1034
揮発性ワニス
spot test
3414
しみ試験
spotting
1535
しみ
spray booth
3038
スプレーブース
spray coating
3069
吹付け塗り
spray gun
3036
スプレーガン
spraying
3069
吹付け塗り
spreading rate
3064
塗り面積,
塗り坪
stain
2615
ステイン
56
K 5500 : 2000
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
対応英語
番号
用語
1535
しみ
stain test
3414
しみ試験
stand oil
2028
スタンド油
standard colo(u)r
solution
3411
色数標準液
steam cleaning
3032
蒸気清浄
stencil application 3035
ステンシル塗り
stencilling
3035
ステンシル塗り
stickiness
1580
粘着性
stipple
3045
たたき塗り
stippling
3045
たたき塗り
stopper
1058
ストッパー
storage stability
1070
貯蔵安定性
Stormer
viscometer
3410
ストーマー粘度計
stoving
3201
加熱乾燥
3215
焼付け
streaking
1534
しま
styrenated alkyd
2030
スチレン化アルキド
樹脂
styrene resin
2029
スチレン樹脂
styrene resins
2029
スチレン樹脂
substrate
3015
生地
3028
下地
3042
素地
sujikai-bake
3034
筋かいばけ
sulfate
2239
沈降硫酸バリウム
surface active
agent
2603
界面活性剤
surface dry
3213
表面乾燥
surface of paint
film
1575
塗面
ssurface
3016
生地ごしらえ
ppreparation
3029
下地ごしらえ
3043
素地調整
surface to be
coated
3015
生地
surfactant
2603
界面活性剤
sweating
1501
汗かき
swelling
1604
膨潤
synthetic resin
2019
合成樹脂
synthetic resin
coating
1042
合成樹脂塗料
synthetic resin
emulsion paint
1041
合成樹脂エマルショ
ンペイント
【T】
tack free test
3426
不粘着試験
tack rag
3046
タックラグ,
粘着布
tackiness
1580
粘着性
対応英語
番号
用語
talc
2235
タルク
tall oil
2036
トール油
tears
1577
涙滴
test panel
3412
試験板
test piece,
specimen
3413
試験片
theoretical
spreading rate
3088
理論的塗り面積,
理論的塗り坪
thermal resistance 1558
耐熱性
thermoplastic
2038
熱可塑性
thermoplasticity
2038
熱可塑性
thermosetting
2039
熱硬化性
thermosetting
property
2039
熱硬化性
thickening
1063
増粘,
濃厚化
thinner
2610
シンナー,
うすめ液
thixotropic
1067
チキソトロピー
thixotropy
1067
チキソトロピー
through dry
3206
硬化乾燥
tint
1566
淡彩
tinting strength
1068
着色力
titanium dioxide
2243
二酸化チタン
tonoko
2242
との粉
top coat
1011
上塗り塗料
1511
上塗り(層)
top side paint
1022
外舷用塗料
topcoat
1011
上塗り塗料
touch dry
3212
半硬化乾燥
touch up
3068
拾い塗り
traffic marking
paint
1114
路面標示用塗料
traffic paint
1114
路面標示用塗料
transparent finish
3054
透明仕上げ
tumbling
3022
転がし塗り
tung oil
2013
きり油
【U】
ultramarine blue
pigment
2222
群青
under coating
3030
下塗り
undercoat
1048
下塗り塗料
1081
中塗り塗料
1533
下塗り(層)
1576
中塗り(層)
unsaponifiable
matter
2047
不けん化物
unsaturated
polyester
coating
1093
不飽和ポリエステル
樹脂塗料
57
K 5500 : 2000
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
対応英語
番号
用語
unsaturated
polyester resin
2048
不飽和ポリエステル
樹脂
urea resin coating
1084
尿素樹脂塗料
urushi
1059
精製漆
UV curing
3216
UV硬化法
【V】
vacations
1579
塗り残し
value
1608
明度
varnish
1115
ワニス
vehicle
1089
ビヒクル
vinyl chloride
resin coating
1014
塩化ビニル樹脂塗料
vinyl resin
2043
ビニル樹脂
vinyl resins
2043
ビニル樹脂
VOC
1032
揮発性有機化合物
VOC content
1033
揮発性有機化合物含
有量
VOCC
1033
揮発性有機化合物含
有量
volatile content
1025
加熱減量
volatile organic
compound
1032
揮発性有機化合物
volatile organic
compound
content
1033
揮発性有機化合物含
有量
【W】
wash primer
1012
エッチングプライマ
ー
washability
1557
耐洗浄性
washability
apparatus
3417
洗浄試験機
water base filler
2612
水性目止め剤
water paint
1055
水性塗料
water resistance
1556
耐水性
water soluble
resin coating
1057
水溶性樹脂塗料
water soluble
resin paint
1057
水溶性樹脂塗料
water stain
2611
水性ステイン
water-based paint
1055
水性塗料
water-based stain
2611
水性ステイン
water-soluble
resins
2027
水溶性樹脂
waterproof
1556
耐水性
weather
resistance
1552
耐候性
weathering test
3420
耐候試験
対応英語
番号
用語
wet colo(u)r
2244
ぬれ色
wet rubbing
3083
水研ぎ
wet sanding
3083
水研ぎ
wet sanding with
gasoline
3011
ガソリン研ぎ
wet-on-wet
application
3002
ウエットオンウエッ
ト塗り
wet-on-wet
coating
3002
ウエットオンウエッ
ト塗り
wet-scrub
resistance
1557
耐湿潤摩耗性
whirling
3008
遠心除滴
white lead
2213
鉛白
white titanium
pigment
2243
チタン白
whitening in the
grain
1610
木目の白化
whiting
2231
重質炭酸カルシウム
2245
白亜
wood filler
2624
目止め剤
2625
ウッドフィラー,
木材目止め剤
wood sealer
1010
ウッドシーラー
wrinkling
1537
しわ
【Y】
yellow iron oxide
2240
鉄黄
yellow iron oxide
pigment
2240
鉄黄
yellowing
1513
黄変(塗膜の)
【Z】
zinc chromate
2232
ジンククロメート
zinc chromate
anticorrosive
paint
1052
ジンククロメートさ
び止めペイント
zinc chromate
primer
1052
ジンククロメートさ
び止めペイント
zinc dust
2202
亜鉛末
zinc oxide
2201
亜鉛華
zinc stearate
2613
ステアリン酸亜鉛
zinc yellow
2232
ジンククロメート
zinc-rich paint
1054
ジンクリッチペイン
ト
zinc-rich primer
1053
ジンクリッチプライ
マー
zinoko
2236
地の粉
zundou-bake
3039
ずんどうばけ
58
K 5500 : 2000
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
附属書2(参考)索引 (五十音順)
用語
番号
対応英語
【あ】
亜鉛華
2201
zinc oxide
亜鉛末
2202
zinc dust
アグリゲート
2203
aggregate
アクリル樹脂
2001
acrylic resin,
acrylics
アクリル樹脂
塗料
1001
acrylic resin coating,
acrylic coating
アグロメレー
ト
2204
agglomerate
亜酸化鉛
2205
lead suboxide
亜酸化鉛さび
止めペイン
ト
1002
lead suboxide
anticorrosive paint
亜酸化鉛定性
試験
3401
qualitative test for lead
suboxide
アスファルト
2002
asphalt
汗かき
1501
sweating,
exudation
あな(孔)(塗
膜の)
1587
pinholes,
pinholing
アニリン点
2401
aniline point
油ワニス
1003
oil varnish,
oleoresinous varnish
あまに油
2003
linseed oil
アミノアルキ
ド樹脂塗料
1004
amino alkyd resin coating
アミノ樹脂
2004
amino resin,
amino resins
アルキド樹脂
2005
alkyd resin,
alkyds
アルキド樹脂
塗料
1005
alkyd resin coating,
alkyd coating
アルコール系
溶剤
2402
alcohols (solvent)
アルコールス
テイン
2601
spirit stain,
spirit stains,
alcoholic stain
アルミニウム
顔料
2206
alumin(i)um pigment
アルミニウム
粉
2206
alumin(i)um powder
アルミニウム
ペースト
2206
alumin(i)um paste
アルミニウム
ペイント
1006
alumin(i)um paint
用語
番号
対応英語
泡(塗膜の)
1502
bubbling,
bubble
泡粘度計
3402
bubble tube
viscometer,
bubble tube viscosimeter
【い】
移行
1503
migration
イソシアネー
ト樹脂
2006
isocyanate resin,
isocyanate resins,
isocyanates
一酸化鉛
2207
lead monoxide,
litharge
一般用さび止
めペイント
1007
anticorrosive paint for
general use
糸さび
3001
filiform corrosion
糸状腐食
3001
filiform corrosion
糸引き
1008
cobwebbing
色(塗膜の)
1504
colo(u)r (of film) ,
colo(u)r
色合せ
1009
colo(u)r matching
色の安定性
(塗膜の)
1505
lightfastness,
lightstability,
colo(u)r stability
色むら(塗膜
の)
1506
mottle
隠ぺい率(塗
膜の)
1507
contrast ratio
隠ぺい率試験
紙
3403
hiding-chart
隠ぺい力(塗
膜の)
1508
hiding power
【う】
ウエットオン
ウエット塗
り
3002
wet-on-wet application,
wet-on-wet coating
浮き色(塗膜
の)
1509
flooding
浮きまだら
1510
floating
うすめ液
2610
thinner
ウッドシーラ
ー
1010
wood sealer
ウッドフィラ
ー
2625
wood filler
上塗り
3003
over coating,
finishing
59
K 5500 : 2000
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
用語
番号
対応英語
上塗り(層)
1511
top coat,
finishing coat,
finish
上塗り適合性
1512
overcoatability
上塗り塗料
1011
top coat,
topcoat,
finishing coat
雲母状酸化鉄
顔料
2208
micaceous iron oxide
pigment
【え】
エーテル系溶
剤
2404
ethers (solvent)
エアレススプ
レーガン
3004
airless spray gun
エアレススプ
レー塗り
3005
airless spraying,
airless spray application
エグシェル光
沢
1568
eggshell gloss
エステル価
2007
ester number,
ester value
エステルガム
2008
ester gum,
rosin ester
エステル系溶
剤
2403
esters (solvent)
エッチング
3006
etching
エッチングプ
ライマー
1012
etching primer,
wash primer,
etch primer,
pretreatment primer
エフロレッセ
ンス
3007
efflorescence
エポキシ樹脂
2009
epoxy resin,
epoxy resins
エマルション
ペイント
1013
emulsion paint,
latex paint
エロージョン
1539
erosion
塩化ゴム樹脂
2010
chlorinated rubber,
chlorinated rubber resin
塩化ビニル樹
脂塗料
1014
vinyl chloride resin
coating
塩化よう素試
験
3404
iodine chloride test
塩基性顔料
(3)
2209
basic pigment
塩基性クロム
酸鉛
2210
basic lead chromate
塩基性クロム
酸鉛さび止
めペイント
1015
basic lead chromate
anticorrosive paint
塩基性炭酸鉛
2211
basic lead carbonate,
用語
番号
対応英語
basic carbonate white
lead
遠心除滴
3008
centrifugal detearing,
whirling
塩水噴霧試験
3405
salt spray test,
salt spray testing
塩素化ゴム
2010
chlorinated rubber,
chlorinated rubber resin
鉛丹
2212
red lead
鉛丹さび止め
ペイント
1016
red lead anticorrosive
paint
鉛丹ジンクク
ロメートさ
び止めペイ
ント
1017
red lead-zinc chromate
anticorrosive paint
鉛白
2213
white lead
【お】
オーカー
2215
ochre
オイルサーフ
ェーサー
1018
oil surfacer
オイルステイ
ン
2602
oil stain
オイルパテ
1019
oil putty
オイルプライ
マー
1020
oil primer
オイルプライ
マーサーフ
ェーサー
1021
oil primer surfacer
黄鉛
2214
chrome yellow
黄変(塗膜の) 1513
yellowing,
after yellowing
汚染保持性
1564
dirt retention
汚染誘引性
1563
dirt pick-up,
dirt collection
オフホワイト
1514
off-white
【か】
カーテン
1518
curtains,
curtaining
カーテン[フ
ロー]コー
ティング
3013
curtain coating
ガードナー色
数
3407
Gardner colo(u)r
standards,
Gardner colo(u)r scale
カーボンブラ
ック
2217
carbon black
外舷用塗料
1022
top side paint
界面活性剤
2603
surface active agent,
surfactant
60
K 5500 : 2000
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
用語
番号
対応英語
火炎処理
3076
flame treatment
火炎清浄
3009
flame cleaning
カオリン
2216
kaolinite,
kaoline
化学的前処理
3010
chemical pretreatment
拡散昼光
3406
scattering daylight,
diffused daylight
拡散反射率
1515
diffuse reflectance,
reflectance
重ね塗り適合
性
1516
recoatability
カシュー樹脂
塗料
1023
cashew nut resin coating
ガスチェッキ
ング
1517
gas checking,
gas crazing
ガスの発生
1024
gassing
可塑剤
2604
plasticizer
ガソリン研ぎ
3011
wet sanding with
gasoline
カッティング
イン
3012
cutting-in
加熱乾燥
3201
stoving,
baking
加熱減量
1025
volatile content,
loss on heating
加熱残分
1026
non-volatile matter
content,
nonvalatile content,
solid content
かび抵抗性
1519
fungus resistance
かび防止塗料
1027
fungicidal paint,
fungus resistant coating
かぶり
1520
blushing
からす足状割
れ
1521
crow, s foot cracking
から研ぎ
3014
dry sanding,
dry rubbing
乾き色(顔料
の)
2218
dry colo(u)r of pigment
皮張り
1028
skinning
皮張り防止剤
2605
anti-skinning agent,
antiskinning agent
乾性油
2011
drying oil
乾燥
3202
drying
乾燥時間
3203
drying time
乾燥時間計
3408
drying time recorder
顔料
2219
pigment
顔料体積率
1029
pigment volume
concentration,
PVC
顔料分
1030
pigment content
用語
番号
対応英語
顔料分散剤
2606
dispersant,
dispersing agent
【き】
生地
3015
substrate,
original substrate,
surface to be coated,
original surface,
groud
生地ごしらえ
3016
surface preparation
希釈安定性
1031
dilution stability
希釈剤
2405
diluent (solvent)
希釈性
2607
dilution stability
揮発性有機化
合物
1032
volatile organic
compound,
VOC
揮発性有機化
合物含有量
1033
volatile organic
compound content,
VOC content,
VOCC
揮発性ワニス
1034
spirit varnish,
spirit lacquer
吸油量
2220
oil absorption value,
oil absorption
凝結性
1035
caking
凝集体
2203
aggregate
強制乾燥
3204
force drying,
forced drying
鏡面光沢度
1522
specular gloss,
specular reflection
魚油
2012
fish oil,
marine oil
きり油
2013
tung oil,
Chinese wood oil,
China wood oil
ギルソナイト
2014
gilsonite
【く】
くぼみ
1523
pitting,
depression
曇り
1524
clouding,
cloudiness ,
dullness,
dulling,
hazing
グリットブラ
スト
3017
grit blasting
クリプトメー
ター
3409
cryptometer
クリヤ塗料
1036
clear coating material,
clear coating
61
K 5500 : 2000
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
用語
番号
対応英語
クリヤラッカ
ー
1037
clear lacquer
クレー
2221
clay
クレージング
1525
crazing
クロム酸塩処
理
3018
chromating,
chromate treatment
クロメート処
理
3018
chromate treatment
黒ワニス
1038
bituminous varnish,
black varnish,
black japan,
Japan black
群青
2222
ultramarine blue pigment
【け】
KU値
1039
Krebs unit,
KU value
けい石粉
2223
silica
ケトン系溶剤
2406
ketones (solvent)
ゲル化
1040
gelation,
gelling,
livering
ゲル化時間
2015
gelation time,
gel time (of a drying oil)
けん化
2016
saponification
けん化価
2017
saponification value,
saponification number
研磨
3019
sanding,
rubbing
研磨紙
3020
abrasive paper,
sandpaper
研磨容易性
1526
sanding properties
【こ】
コイルコーテ
ィング
3021
coil coating
硬化
3205
curing
硬化乾燥
3206
dry-hard,
hard dry,
dry-through,
dry through,
through dry
硬化剤
2608
hardener,
curing agent
工業用ニトロ
セルロース
2018
nitrocellulose (for
industrial use)
高光沢
1568
high gloss
合成樹脂
2019
synthetic resin
合成樹脂エマ
ルションペ
イント
1041
latex paint,
emulsion paint,
synthetic resin emulsion
用語
番号
対応英語
paint
合成樹脂塗料
1042
synthetic resin coating
硬度
1528
hardness
黒鉛
2224
graphite
ご粉
2225
gohun
転がし塗り
3022
tumbling,
barreling,
rumbling,
drum coating
混合アニリン
点
2407
mixed aniline point
コンシステン
シー
1043
consistency
紺青
2226
iron blue pigment,
Prussian blue,
Milori blue
【さ】
彩度
1529
saturation,
chroma
酢酸セルロー
ス
2020
cellulose acetate
さび
3023
rust
さび度
3024
rust grade
さび止め顔料
2227
inhibitive pigment,
rust inhibiting pigment,
rust preventing pigment
さび止めペイ
ント
1044
anticorrosive paint,
rust inhibiting paint,
anti-corrosive
composition
サフラワー油
2021
safflower oil
酸洗い
3025
pickling,
acid pickling
酸価
2022
acid value
酸化鉄顔料
2228
iron oxide pigment
酸化鉄粉
2229
brown iron oxide
酸化防止剤
2609
antioxidant,
oxidation inhibitor
サンジングシ
ーラー
1045
sanding sealer
サンディング
3019
sanding,
rubbing
サンドブラス
ト
3026
sand blasting,
sand blast
残留粘着
1530
residual tack
【し】
シーラー
1049
sealer,
sealing coat size
シーン光沢
1538
sheen
62
K 5500 : 2000
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
用語
番号
対応英語
清浄度
3027
preparation grade
シアナミド鉛
2230
lead cyanamide
シアナミド鉛
さび止めぺ
イント
1046
lead cyanamide
anticorrosive paint
シェルフライ
フ
1071
shelf life
色差
1531
colo(u)r difference
色数
1047
colo(u)r number
色数標準液
3411
standard colo(u)r solution
色相
1532
hue
試験板
3412
test panel,
panel
試験片
3413
test piece
specimen
指触乾燥
3207
set-to-touch,
dust-free,
dust dry
自然乾燥
3208
air drying,
air-drying
下地
3028
substrate
下地ごしらえ
3029
surface preparation
下塗り
3030
under coating,
primer coating
下塗り(層)
1533
undercoat,
priming coat
下塗り塗料
1048
undercoat,
priming coat
実用塗り坪
3031
practical spreading rate
実用塗り面積
3031
practical spreading rate
脂肪族炭化水
素系溶剤
2408
aliphatic hydrocarbons
(solvent)
しま
1534
streaking
しみ
1535
stain,
spotting
しみ試験
3414
stain test,
spot test
霜状しわ
1596
frosting
重質炭酸カル
シウム
2231
whiting,
limestone powder
樹脂
2023
resin
繻子つや
1568
satin gloss
蒸気清浄
3032
steam cleaning
衝撃試験
3415
impact test,
impact testing,
chip test
硝酸セルロー
ス
2024
nitrocellulose,
cellulose nitrate
小滴
1577
droplets
ショットブラ
スト
3033
shot blasting
用語
番号
対応英語
助溶剤
2409
co-solvent
シリコーン樹
脂
2025
silicone resin,
silicone resins,
silicone modified resin
シリコーン樹
脂塗料
1050
silicone resin coating
試料採取器
3416
sampler
シルキング
1536
silking
白まがい
1514
off-white
白ラックニス
1051
bleached shellac varnish,
bleached lac varnish
しわ
1537
wrinkling,
crinkling,
shriveling,
rivelling
ジンククロメ
ート
2232
zinc chromate,
zinc yellow
ジンククロメ
ートさび止
めペイント
1052
zinc chromate
anticorrosive paint,
zinc chromate primer
ジンクリッチ
プライマー
1053
zinc-rich primer
ジンクリッチ
ペイント
1054
zinc-rich paint
浸食(3)
1539
erosion
シンナー
2610
thinner
【す】
吸込み
1540
absorption
吸込みむら
1541
sinkage,
sinking in
水性ステイン
2611
water stain,
water-based stain
水性塗料
1055
water paint,
water-based paint
水性目止め剤
2612
water base filler
水線部塗料
1056
boot topping
水溶性ゴム
2026
gum, water-soluble
水溶性樹脂
2027
water-soluble resins
水溶性樹脂塗
料
1057
water soluble resin paint,
water soluble resin
coating
透け
1542
lack of hiding
筋かいばけ
3034
sujikai-bake
スタンド油
2028
stand oil,
bodied oil
スチレン樹脂
2029
styrene resin,
styrene resins
スチレン化ア
ルキド樹脂
2030
styrenated alkyd
ステアリン酸
2613
zinc stearate
63
K 5500 : 2000
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
用語
番号
対応英語
亜鉛
ステアリン酸
アルミニウ
ム
2614
alumin(i)um stearate
ステイン
2615
stain
ステンシル塗
り
3035
stencil application,
stencilling,
screen printing
ストッパー
1058
stopper
ストーマー粘
度計
3410
Stormer viscometer
スプレーガン
3036
spray gun
スプレーしぶ
き
3037
overspray
スプレーブー
ス
3038
spray booth
ずんどうばけ
3039
zundou-bake
【せ】
ぜい(脆)化
1543
embrittlement
ぜい(脆)性
1544
brittleness
精製漆
1059
urushi,
refined rhus lacquer
静電除滴
3040
electrostatic detearing
静電塗装
3041
electrostatic coating,
electrostatic spraying
静電塗り
3041
electrostatic spraying,
electrostatic coating
赤外線焼付け
3209
infrared baking,
infrared drying
セッチング
3210
setting
セラック
2031
shellac,
orange shellac
セラックニス
1060
shellac varnish
ゼリー化
1040
gelling,
gelation,
livering
セルロースラ
ッカー
1061
cellulose lacquer,
cellulosic coating
洗浄試験機
3417
washability apparatus
洗浄性
1557
cleanability
船底塗料
1062
ship bottom paint
染料
2233
dyestuff
【そ】
増粘
1063
thickening
相容性
1064
compatibility (of
materials) ,
compatibility (of
products)
促進黄色度
1545
accelerated yellowness
用語
番号
対応英語
促進剤
2616
accelerator
促進耐候試験
3418
accelerated weathering
test,
accelerated weathering,
artificial weathering
促進耐候試験
機
3419
accelerated weathering
machine
素地
3042
substrate
素地調整
3043
surface preparation
【た】
ダートピック
アップ
1563
dirt pick-up
ダートリテン
ション
1564
dirt retention
耐アルカリ性
1546
alkali resistance,
alkaliproof
耐塩水性
1547
salt water resistance
耐揮発油性
1548
gasoline resistance
耐久性
1549
durability
耐屈曲性
1550
flexibility
耐候試験
3420
weathering test
耐候試験台
3421
exposure rack
耐光性
1551
lightfastness,
light stability,
fastness to light,
light resistance
耐候性
1552
weather resistance
耐酸性
1553
acid resistance,
acidproof,
fastness to acid
体質顔料
2234
extender pigment,
extender,
filler
耐湿潤摩耗性
1557
wet-scrub resistance
耐衝撃性
1554
impact resistance,
shock resistance,
chip resistance
退色
1555
fading
耐水性
1556
water resistance,
waterproof
大豆油
2032
soya bean oil,
soybean oil
耐洗浄性
1557
washability
耐熱性
1558
heat-resisting property,
thermal resistance
1558
heat resistance
耐沸騰水性
1559
boiling water resistance
耐薬品性
1560
chemical resistance
耐油性
1561
oil resistance,
oilproof
64
K 5500 : 2000
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
用語
番号
対応英語
耐溶剤性
1562
solvent resistance
大理石塗り
3044
marbling
多彩模様塗料
1066
multicolo(u)r finish,
multicolo(u)r paint
多体形製品
1065
multi-pack product
たたき塗り
3045
stippling,
stipple
タックラグ
3046
tack rag
脱脂
3047
degreasing
脱水ひまし油
2033
dehydrated castor oil
タルク
2235
talc
たるみ
1565
sags,
sagging
たれ
1565
sags,
sagging
淡彩
1566
tint
たんぽずり
3048
pad application,
padding,
French polish
【ち】
チェッキング
1567
checking
チキソトロピ
ー
1067
thixotropy,
thixotropic
チタン白
2243
white titanium pigment,
titanium dioxide
チッピング
3050
chipping
地の粉
2236
zinoko
地肌塗り
3049
primary coat,
priming coat
着色顔料
2237
colo(u)r pigment
着色力
1068
tinting strength
調合ペイント
1069
ready-mixed paint
貯蔵安定性
1070
storage stability,
can stability
貯蔵寿命
1070
shelf life
沈降炭酸カル
シウム
2238
precipitated calcium
carbonate
沈降硫酸バリ
ウム
2239
precipitated barium
sulfate,
blanc fixe
沈殿
1072
settling
【つ】
つぶ
1073
bits,
nibs
つぶゲージ
3422
fineness gauge,
grind gauge
つぶの研磨
3052
de-nibbing
光沢
1527
gloss
つや
1568
gloss
用語
番号
対応英語
つやあり
1568
glossy
つや消し剤
2617
flatting agent
つやなし
1568
flat,
matt
つやなしペイ
ント
1074
flat paint,
flat oil paint
つやむら
1569
flashing
【て】
低温安定性
1075
low temperature stability
低温割れ
1570
cold cracking
泥状割れ
1606
mud cracking,
mudcracking
適合性(製品
と素地の)
1571
compatibility (of
products with
substrate)
適合性(塗装
系中の製品
の)
1572
compatibility (of
products in paint
system)
デスケーリン
グ
3051
de-scaling,
scaling
鉄黄
2240
yellow iron oxide
pigment,
yellow iron oxide
デッキペイン
ト
1076
deck paint
鉄黒
2241
black iron oxide
デニビング
3052
de-nibbing
添加剤
2618
additive
電気絶縁塗料
1077
electrical insulating
varnish,
insulating varnish,
electrical insulating
coating,
insulating coating
電子線硬化
3211
electron beam curing
電着塗装
3053
electrodeposition,
electrocoating
天然樹脂
2035
natural resin
天然油
2034
natural oil
【と】
トール油
2036
tall oil
凍解安定性
1078
freeze-thaw stability,
freeze-thaw resistance
透明仕上げ
3054
clear coat,
clear finish,
transparent finish
灯油
2410
kerosine,
kerosene
研ぎおろし
3055
flatting down,
65
K 5500 : 2000
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
用語
番号
対応英語
felting down,
flatting
塗装
3056
coating,
finishing,
painting,
application
塗装間隔
3062
interval between coats
塗装系
3057
coating system,
paint system
塗装工程
3058
coating process,
painting process
との粉
2242
tonoko
塗膜
1573
coat,
film,
paint film
塗膜形成要素
1079
film former,
film forming material
塗膜の外観
1574
appearance of film
塗面
1575
surface of paint film,
painted surface
ドライヤー
2619
drier,
siccative
塗料
1080
coating material,
coating
【な】
流し塗り(3)
3059
flow coating
中塗り
3060
intermediate coat
中塗り(層)
1576
intermediate coat,
undercoat
中塗り塗料
1081
intermediate coat,
undercoat
流れ
1577
runs
流れ止め剤
2620
antisagging agent,
antisag agent,
antirunning agent
軟凝集体
2204
agglomerate
難燃塗料
1082
nonflammable coating
【に】
煮あまに油
2037
boiled linseed oil
二酸化チタン
2243
titanium dioxide,
white titanium pigment
にじみ
1578
bleeding
ニトロセルロ
ース溶解性
2621
solubility for
nitrocellulose
ニトロセルロ
ーズラッカ
ー
1083
nitrocellulose lacquer,
nitrocellulose coating
尿素樹脂塗料
1084
urea resin coating
用語
番号
対応英語
【ぬ】
塗合わせ
3061
lap
塗りつぎ
3061
lap
塗付け間隔
3062
interval between coats
塗付け量
3063
application rate
塗り坪
3064
spreading rate
塗り残し
1579
holidays,
misses,
vacations
塗り面積
3064
spreading rate
ぬれ色
2244
wet colo(u)r
【ね】
熱可塑性
2038
thermoplasticity,
thermoplastic
熱硬化性
2039
thermosetting property,
thermosetting
粘着
1597
blocking
粘着性
1580
tackiness,
stickiness
粘着布
3046
tack rag
【の】
濃厚化
1063
thickening
【は】
バーンオフ
3086
burning off
ハイソリッド
塗料
1085
high-solids
ハイビルド塗
料
1086
high-build
バインダー
1087
binder
はがれ
1581
peeling,
flaking,
scaling
白亜
2245
whiting
白亜化
1582
chalking
白亜化抵抗性
1583
chalking resistance
はけ
3065
brush
はけ目
1584
brush marks,
brush mark
はけ塗り
3066
brushing,
brush coating,
brush application
はじき
1585
cissing,
crawling
肌直し
3075
filling
パテ
1088
putty
バライト粉
2246
barytes
半乾性油
2040
semidrying oil
66
K 5500 : 2000
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
用語
番号
対応英語
半硬化乾燥
3212
dry to touch,
touch dry
【ひ】
比重カップ
3423
specific gravity cup
浸し塗り
3067
dipping,
dip coating,
immersion coating
ビチューメン
2041
bitumen
引っかき試験
3424
scratch test
引っかき抵抗
性
1586
scratch resistance
ヒドロキシル
価
2042
hydroxyl value
ビニル樹脂
2043
vinyl resins,
vinyl resin
ビヒクル
1089
vehicle,
medium
ひまし油
2044
castor oil
表面乾燥
3213
surface dry,
sand dry
拾い塗り
3068
touch up,
bring forward
ピンホール
1587
pinholing,
pinholes
【ふ】
フーバーマラ
ー
3427
Hoover's muller,
Hoover automatic muller
フィッシュア
イ
1588
fish eyes
フィラー
2622
filler
フィリング
3075
filling
フィルムアプ
リケーター
3425
film applicator
フェザーエッ
ジング
3070
feather edging
フェノール樹
脂
2045
phenolic resin,
phenolic resins
フェノール樹
脂塗料
1090
phenolic resin coating,
phenolic coating
フォードカツ
プ
3428
Ford viscosity cup,
Ford cup
深割れ
1589
deep cracks
不乾性油
2046
nondrying oil
吹付け塗り
3069
spraying,
spray coating
不揮発物
1091
non-volatile matter
膨れ
1590
blistering
不けん化物
2047
unsaponifiable matter
節止め
3071
knotting,
用語
番号
対応英語
killing
フタル酸樹脂
塗料
1092
phthalic resin coating,
alkyd resin coating
付着性
1591
adhesive property,
adhesion
付着強さ
1592
adhesive strength
不粘着試験
3426
tack free test,
print test
不粘着
1593
print free
不粘着性
1594
print resistance
不飽和ポリエ
ステル樹脂
2048
unsaturated polyester
resin
不飽和ポリエ
ステル樹脂
塗料
1093
unsaturated polyester
coating
プライマー
1094
primer
プライマーサ
ーフェーサ
ー
1095
primer surfacer
ブラスト処理
3072
abrasive blast-cleaning
ブラスト処理
用研削材
3073
blast cleaning abrasive
フラッシュオ
フタイム
3214
flash-off time
フラッシュさ
び
3074
flash rusting,
flash rust
フルーミング
1595
blooming
ふるい残分
2247
residue on sieve
フレームクリ
ーニング
3009
flame cleaning
フレーム処理
3076
flame treatment
フローカツプ
3428
flow cup
ブローンアス
ファルト
2049
blown asphalt
フロキュレー
ション
1096
flocculation
フロスチング
1596
frosting
ブロッキング
1597
blocking
ブロンジング
1598
bronzing
ブロンズ光沢
1598
bronzing
分散
2248
dispersion
分散度
2249
fineness of grind
粉体塗料
1097
powder coating material,
coating powders
【ヘ】
ヘーズ
1599
haze
平均塗り坪
3077
natural spreading rate
平均塗り面積
3077
natural spreading rate
ペイント
1098
paint
へこみ
1600
cratering
67
K 5500 : 2000
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
用語
番号
対応英語
ヘアクラック
1601
hair cracking
へら
3078
spatula,
knife
へら付け
3079
knifing,
knife application
べんがら
2250
red iron oxide
変色
1602
discolo(u)ration,
discolo(u)ring
変性天然樹脂
2050
modified natural resin
【ほ】
ホールドペイ
ント
1101
hold paint
ボイル油
2051
boiled oil
防汚性
1603
antifouling property
防火塗料
1099
fire-retardant coating,
fire-retardant paint
芳香族炭化水
素系溶剤
2411
aromatic hydrocarbons
solvent
膨潤
1604
swelling
ホットスプレ
ー塗り
3080
hot spraying,
hot spray coating
ポットライフ
1100
pot life
ポリウレタン
樹脂
2052
polyurethane resin,
polyurethane resins
ポリエステル
樹脂
2053
polyester resin,
polyester resins
ポリシングコ
ンパウンド
2623
polishing compound
【ま】
マスキング
3081
masking
まだら
1605
mottle,
motting,
mottled appearance
マドクラック
1606
mud cracking,
mudcracking
マルチパック
製品
1065
multi-pack product
マンセル表色
系
3429
Munsell system,
Munsell system of
colo(u)r
Munsell colo(u)r system
【み】
磨き仕上げ
3082
polishing
見掛け比容
2251
apparent specific volume
見掛け密度
2251
apparent density
水研ぎ
3083
wet sanding,
wet rubbing
用語
番号
対応英語
ミネラルスピ
リット
2412
mineral spirits,
petroleum spirits
ミルスケール
3084
mill scale
【む】
無彩色
1607
achromatic colo(u)r
【め】
明度
1608
lightness,
value
メタリックエ
ナメル
1102
metallic enamel,
metallic paint,
metallic pigment paint
目止め剤
2624
wood filler
目やせ
1609
grain depression
メラミン樹脂
塗料
1103
melamine resin coating,
melamine coating
【も】
木材目止め剤
2625
wood filler
木目の白化
1610
whitening in the grain
木目塗り
3085
graining
もどり
1611
after tack,
after-tack
【や】
焼付け
3215
stoving,
baking
焼付け塗料
1104
baking finish
焼きむき
3086
burning off
やし油
2054
coconut oil
【ゆ】
UV硬化法
3216
UV curing
有機顔料
2252
organic pigment,
organic colo(u)r
有彩色
1612
chromatic colo(u)r
ゆず肌
1613
orange peel
油性塗料
1105
oil paint
油長
2055
oil length
【よ】
容器の中での
状態
1106
condition in container
陽極[酸化]
処理
3087
anodizing
陽極酸化法
3087
anodizing
溶剤
2413
solvent
溶剤不溶物
1108
solvent insoluble matter
溶剤可溶物
1107
solvent soluble matter
68
K 5500 : 2000
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
用語
番号
対応英語
溶剤平衡
2414
solvent balance
溶出(塗膜の) 1614
elution
よう素価
2056
iodine value,
iodine number
【ら】
ラッカーエナ
メル
1109
lacquer enamel
ラッカーサー
フェーサー
1110
lacquer surfacer
ラッカーシン
ナー
2626
lacquer thinner
ラッカーパテ
1111
lacquer putty
ラッカープラ
イマー
1112
lacquer primer
【り】
リーフィング
2255
leafing
リサージ
2253
litharge,
lead monoxide
リターダー
2627
retarder,
retarder solvent
リトポン
2254
lithopone,
lithopone pigment
リフティング
1615
lifting,
raising
リムーバー
2628
paint remover
理論的塗り坪
3088
theoretical spreading rate
理論的塗り面
積
3088
theoretical spreading rate
臨界顔料体積
濃度
1113
critical pigment volume
concentration,
C.P.V.C.
りん酸[塩]
3089
phosphating
用語
番号
対応英語
処理
りん酸塩化成
処理
3089
phosphating
【る】
涙滴
1577
tears
【れ】
レベリング
1616
leveling
【ろ】
ロールコーテ
ィング
3091
roller coating
ローラ塗り
3090
roller application
老化
1617
ageing,
aging
ロジン
2057
rosin,
colophonium
ロジン定性試
験
3430
qualitative test for rosin
(Lieberman−Storch
test)
ロピネス
1618
ropiness
路面標示用塗
料
1114
traffic paint,
traffic marking paint
【わ】
わに皮割れ
1619
crocodiling,
alligatoring
ワニス
1115
varnish
割れ
1620
cracking
69
K 5500 : 2000
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
付表1 引用規格
JIS B 9809 スプレーガン
JIS C 2351 エナメル線用ワニス
JIS C 2353 自然乾燥コイルワニス
JIS K 1456 リサージ(一酸化鉛)
JIS K 2201 工業ガソリン
JIS K 2203 灯油
JIS K 2207 石油アスファルト
JIS K 2256 石油製品・アニリン点及び混合アニリン点試験方法
JIS K 3211 界面活性剤用語
JIS K 5101 顔料試験方法
JIS K 5102 亜鉛華(顔料)
JIS K 5103 鉛白(顔料)
JIS K 5105 リトポン(顔料)
JIS K 5107 カーボンブラック(顔料)
JIS K 5108 鉛丹(顔料)
JIS K 5109 べんがら(顔料)
JIS K 5110 黄鉛(顔料)
JIS K 5112 群青(顔料)
JIS K 5113 紺青(顔料)
JIS K 5114 亜鉛黄(ジンククロメート)(顔料)
JIS K 5115 沈降性硫酸バリウム及びバライト粉(顔料)
JIS K 5116 二酸化チタン(顔料)
JIS K 5600-1-2 塗料一般試験方法−第1部:通則−第2節:試料採取方法
JIS K 5600-1-3 塗料一般試験方法−第1部:通則−第3節:試験用試料の検分及び調整
JIS K 5600-1-4 塗料一般試験方法−第1部:通則−第4節:試験用標準試験板
JIS K 5600-1-5 塗料一般試験方法−第1部:通則−第6節:試験板の塗装(はけ塗り)
JIS K 5600-2-1 塗料一般試験方法−第2部:塗料の性状・安定性−第1節:色数(ガードナー法)
JIS K 5600-2-2 塗料一般試験方法−第2部:塗料の性状・安定性−第2節:粘度
JIS K 5600-2-4 塗料一般試験方法−第2部:塗料の性状・安定性−第4節:密度
JIS K 5600-2-5 塗料一般試験方法−第2部:塗料の性状・安定性−第5節:分散度
JIS K 5600-2-6 塗料一般試験方法−第2部:塗料の性状・安定性−第6節:ポットライフ
JIS K 5600-3-1 塗料一般試験方法−第3部:塗膜の形成機能−第1節:塗り面積(はけ塗り)
JIS K 5600-3-2 塗料一般試験方法−第3部:塗膜の形成機能−第2節:表面乾燥時間(バロチニ法)
JIS K 5600-3-3 塗料一般試験方法−第3部:塗膜の形成機能−第3節:硬化乾燥性
JIS K 5600-3-5 塗料一般試験方法−第3部:塗膜の形成機能−第5節:耐圧着性
JIS K 5600-3-6 塗料一般試験方法−第3部:塗膜の形成機能−第6節:不粘着乾燥性
JIS K 5600-4-1 塗料一般試験方法−第4部:塗膜の視覚特性−第1節:隠ぺい力(淡彩色塗料用)
JIS K 5600-4-2 塗料一般試験方法−第4部:塗膜の視覚特性−第2節:隠ぺい力(低明度塗料用)
70
K 5500 : 2000
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
JIS K 5600-4-3 塗料一般試験方法−第4部:塗膜の視覚特性−第3節:色の目視比較
JIS K 5600-4-6 塗料一般試験方法−第4部:塗膜の視覚特性−第6節:測色(色差の計算)
JIS K 5600-4-7 塗料一般試験方法−第4部:塗膜の視覚特性−第7節:鏡面光沢度
JIS K 5600-5-1 塗料一般試験方法−第5部:塗膜の機械的性質−第1節:耐屈曲性(円筒形マンドレ
ル法)
JIS K 5600-5-3 塗料一般試験方法−第5部:塗膜の機械的性質−第3節:耐おもり落下性
JIS K 5600-5-4 塗料一般試験方法−第5部:塗膜の機械的性質−第4節:引っかき硬度(鉛筆法)
JIS K 5600-5-5 塗料一般試験方法−第5部:塗膜の機械的性質−第5節:引っかき硬度(荷重針法)
JIS K 5600-5-6 塗料一般試験方法−第5部:塗膜の機械的性質−第6節:付着性(クロスカット法)
JIS K 5600-5-7 塗料一般試験方法−第5部:塗膜の機械的性質−第7節:付着性(プルオフ法)
JIS K 5600-5-11 塗料一般試験方法−第5部:塗膜の機械的性質−第11節:耐洗浄性
JIS K 5600-6-1 塗料一般試験方法−第6部:塗膜の化学的性質−第1節:耐液体性(一般的方法)
JIS K 5600-6-2 塗料一般試験方法−第6部:塗膜の化学的性質−第2節:耐液体性(水浸せき法)
JIS K 5600-6-3 塗料一般試験方法−第6部:塗膜の化学的性質−第3節:耐加熱性
JIS K 5600-7-1 塗料一般試験方法−第7部:塗膜の長期耐久性−第1節:耐中性塩水噴霧性
JIS K 5600-7-5 塗料一般試験方法−第7部:塗膜の長期耐久性−第5節:耐光性
JIS K 5600-7-6 塗料一般試験方法−第7部:塗膜の長期耐久性−第6節:耐候性
JIS K 5600-7-7 塗料一般試験方法−第7部:塗膜の長期耐久性−第7節:促進耐候性(キセノンラン
プ法)
JIS K 5600-7-8 塗料一般試験方法−第7部:塗膜の長期耐久性−第8節:促進耐候性(紫外線蛍光ラ
ンプ法)
JIS K 5600-8-2 塗料一般試験方法−第8部:塗膜劣化の評価−第2節:膨れの等級
JIS K 5600-8-3 塗料一般試験方法−第8部:塗膜劣化の評価−第3節:さびの等級
JIS K 5600-8-4 塗料一般試験方法−第8部:塗膜劣化の評価−第4節:割れの等級
JIS K 5600-8-5 塗料一般試験方法−第8部:塗膜劣化の評価−第5節:はがれの等級
JIS K 5600-8-6 塗料一般試験方法−第8部:塗膜劣化の評価−第6節:白亜化の等級
JIS K 5601-1-1 塗料成分試験方法−第1部:通則−第1節:試験一般(条件及び方法)
JIS K 5601-1-2 塗料成分試験方法−第1部:通則−第2節:加熱残分
JIS K 5601-2-1 塗料成分試験方法−第2部:溶剤可溶物中の成分分析−第1節:酸価(滴定法)
JIS K 5601-2-4 塗料成分試験方法−第2部:溶剤可溶物中の成分分析−第4節:アルキド樹脂
JIS K 5421 ボイル油及び煮あまに油
JIS K 5431 セラックニス類(セラックニス・白ラックニス)
JIS K 5492 アルミニウムペイント
JIS K 5511 油性調合ペイント
JIS K 5516 合成樹脂調合ペイント
JIS K 5531 ニトロセルロースラッカー
JIS K 5533 ラッカー系シーラー
JIS K 5535 ラッカー系下地塗料
JIS K 5538 ラツカー系シンナー
JIS K 5552 ジンクリッチプライマー
71
K 5500 : 2000
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
JIS K 5553 厚膜形ジンクリッチペイント
JIS K 5554 フェノール樹脂系雲母状酸化鉄塗料
JIS K 5562 フタル酸樹脂ワニス
JIS K 5572 フタル酸樹脂エナメル
JIS K 5581 塩化ビニル樹脂ワニス
JIS K 5582 塩化ビニル樹脂エナメル
JIS K 5583 塩化ビニル樹脂プライマー
JIS K 5591 油性系下地塗料
JIS K 5621 一般用さび止めペイント
JIS K 5622 鉛丹さび止めペイント
JIS K 5623 亜酸化鉛さび止めペイント
JIS K 5624 塩基性クロム酸鉛さび止めペイント
JIS K 5625 シアナミド鉛さび止めペイント
JIS K 5627 ジンククロメートさび止めペイント
JIS K 5628 鉛丹ジンククロメートさび止めペイント
JIS K 5633 エッチングプライマー
JIS K 5641 カシュー樹脂塗料
JIS K 5646 カシュー樹脂下地塗料
JIS K 5651 アミノアルキド樹脂塗料
JIS K 5653 アクリル樹脂ワニス
JIS K 5654 アクリル樹脂エナメル
JIS K 5663 合成樹脂エマルションペイント
JIS K 5665 路面標示用塗料
JIS K 5667 多彩模様塗料
JIS K 5902 ロジン
JIS K 5906 塗料用アルミニウム顔料
JIS K 5909 セラック
JIS K 5950 精製漆
JIS K 6703 工業用ニトロセルロース
JIS K 6900 プラスチック−用語
JIS R 6252 研磨紙
JIS R 6253 耐水研磨紙
JIS Z 0103 防せい防食用語
JIS Z 0310 素地調整用ブラスト処理方法通則
JIS Z 0311 ブラスト処理用金属系研削材
JIS Z 0312 ブラスト処理用非金属系研削材
JIS Z 2911 かび抵抗性試験方法
JIS Z 8105 色に関する用語
JIS Z 8721 色の表示方法−三属性による表示
JIS Z 8723 表面色の視感比較方法
72
K 5500 : 2000
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
JIS Z 8741 鏡面光沢度−測定方法
JIS Z 8801 試験用ふるい
塗料分野の国際整合化調査研究委員会 構成表
氏名
所属
(委員長)
増 子 曻
千葉工業大学
(委員)
西 出 徹 雄
通商産業省基礎産業局
大 嶋 清 治
工業技術院標準部
鴨志田 直 史
工業技術院標準部
橋 本 繁 晴
財団法人日本規格協会
本 橋 健 司
建設省建築研究所
坪 田 実
職業能力開発大学校
武 井 昇
職業能力開発大学校
鈴 木 雅 洋
東京都立産業技術研究所
吉 田 豊 彦
社団法人色材協会
高 橋 孝 治
社団法人日本塗装工業会
青 木 茂
サンコウ電子研究所
福 島 稔
社団法人日本鋼橋塗装専門会
近 藤 照 夫
清水建設株式会社
(主査)
岩 井 弘
財団法人日本塗料検査協会
堀 江 建 治
関西ペイント株式会社
山 田 俊 幸
神東塗料株式会社
中 東 昭 憲
神東塗料株式会社
住 田 光 正
大日本塗料株式会社
上 寺 孝 明
中国塗料株式会社
松 井 繁 武
株式会社トウペ
更 谷 浩
日本特殊塗料株式会社
曽 我 元 昭
日本ペイント株式会社
大 澤 晃
日本油脂株式会社
高 橋 真
ロックペイント株式会社
松 平 忠 志
松平技術士事務所
長 尾 進
専門技術者
鈴 木 幹 夫
専門技術者
伊 藤 雅 人
専門技術者
小 島 務
財団法人日本塗料検査協会
常 田 和 義
大日本塗料株式会社
筒 井 晃 一
日本ペイント株式会社
(事務局)
内 田 幹 雄
社団法人日本塗料工業会
山 崎 不二雄
社団法人日本塗料工業会
文責 長尾 進