1
K 5107-1965
日本工業規格
JIS
K
5107
-1965
カーボンブラック(顔料)
Carbon Black (Pigment)
1.
適用範囲 この規格は,顔料としてのカーボンブラックについて規定する。
2.
定性試験 酸およびアルカリに不溶,空気中で強熱すればほとんど焼失する。
3.
標準見本品 JIS K 5101(顔料試験方法)の 2.による。
4.
試料採取方法 JIS K 5101 の 3.による。
5.
品質 カーボンブラックは 6.試験方法によって試験し,表 1 の規定に適合しなければならない。
表 1
色
標準見本品にくらべてほとんど差異がないこと
着色力
標準見本品にくらべてほとんど差異がないこと
隠ペイ力
標準見本品にくらべてほとんど差異がないこと
分散性
標準見本品にくらべて差異があると認められないこと
練和性
標準見本品にくらべてほとんど差異がないこと
吸油量
標準見本品にくらべて大差がないこと
フルイ残分 %
0.2
以下
水分 %
5.0
以下
強熱残分 %
1.0
以下
6.
試験方法 表 2 による。
2
K 5107-1965
表 2
項 目
試 験 方 法
色
JIS K 5101
の 4.による。なお,試料 0.5g,ビヒクルとして印刷ワニス 2g ま
たは煮アマニ油 2.5g を用い,フーバー式マラーの練り合わせは,圧力調整
分銅 3 個(荷重約 68kg)で 50 回転×6 回とする。
着色力
JIS K 5101
の 5.による。なお,試料 0.1g,酸化チタン(
1
)2g
,ビヒクルとして
印刷ワニス 1.3g または煮アマニ油 1g を用い,フーバー式マラーの練り合わ
せは,色の場合と同じとする。
隠ペイ力
JIS K 5101
の 6.による。
分 散 性
JIS K 5101
の 7.による。
錬 和 性
JIS K 5101
の 9.による。
吸 油 量
JIS K 5101
の 19.による。なお,試料は約 1g とする。
フルイ残分
JIS K 5101
の 20.による。なお,試料は約 10g とする。
水分
JIS K 5101
の 21.による。なお,試料は約 2g とする。
強熱残分
JIS K 5101
の 23.による。なお,試料は約 2g とする。
注(
1
)
JIS K 5116
〔酸化チタン(顔料)
〕の1号を用いる。
7.
試薬およびガラス器具 分析に用いる試薬は,指定のない限り特級を用いる。また,分析用ガラス器
具は,日本工業規格で規定されたものを用いる。
8.
試験結果 試験の結果は,規定の数値より 1 ケタ下の値まで求めて JIS Z 8401(数値の丸め方)によ
り丸める。
9.
表示 包装の外面に,つぎの事項を表示しなければならない。
(1)
名称
(2)
正味重量
(3)
製造年月
(4)
製造業者名または略号