サイトトップへこのカテゴリの一覧へ

K 5101-12-2:2004 (ISO 787-11:1981) 

(1) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

まえがき 

この規格は,工業標準化法第12条第1項の規定に基づき,日本無機薬品協会(JICIA)/財団法人日本規

格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を制定すべきとの申出があり,日本工業標準調査会

の審議を経て,経済産業大臣が制定した日本工業規格である。 

制定に当たっては,日本工業規格と国際規格との対比,国際規格に一致した日本工業規格の作成及び日

本工業規格を基礎にした国際規格原案の提案を容易にするために,ISO 787-11:1981,General methods of test 

for pigments and extenders―Part 11:Determination of tamped volume and apparent density after tampingを基礎と

して用いた。 

この規格の一部が,技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の

実用新案登録出願に抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会

は,このような技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の実用新

案登録出願にかかわる確認について,責任はもたない。 

JIS K 5101の規格群には,次に示す部編成がある。 

JIS K 5101-1-1 第1部:分散性評価のための分散方法―第1節:通則 

JIS K 5101-1-2 第1部:分散性評価のための分散方法―第2節:ペイントコンディショナ形振とう機 

JIS K 5101-1-3 第1部:分散性評価のための分散方法―第3節:高速インペラミル 

JIS K 5101-1-4 第1部:分散性評価のための分散方法―第4節:ビーズミル 

JIS K 5101-1-5 第1部:分散性評価のための分散方法―第5節:フーバーマラー 

JIS K 5101-1-6 第1部:分散性評価のための分散方法―第6節:3本ロールミル 

JIS K 5101-2-1 第2部:色の比較―第1節:目視法 

JIS K 5101-2-2 第2部:色の比較―第2節:測色計法 

JIS K 5101-3-1 第3部:着色力―第1節:有色顔料の相対着色力及び淡色の測定(目視比較法) 

JIS K 5101-3-2 第3部:着色力―第2節:白色顔料の相対着色力(目視比較法) 

JIS K 5101-3-3 第3部:着色力―第3節:有色顔料の相対着色力及び白色顔料の相対散乱能の測定(光

度計法) 

JIS K 5101-3-4 第3部:着色力―第4節:着色剤の相対着色力及び残留色差の測定(重み付きK/S値

法) 

JIS K 5101-4 第4部:隠ぺい力―隠ぺい率試験紙法 

JIS K 5101-5-1 第5部:分散性の評価方法―第1節:有色顔料の着色力の変化による評価 

JIS K 5101-5-2 第5部:分散性の評価方法―第2節:分散度の変化による評価 

JIS K 5101-5-3 第5部:分散性の評価方法―第3節:光沢の変化による評価 

JIS K 5101-6-1 第6部:流動性―第1節:スプレッドメータ法 

JIS K 5101-6-2 第6部:流動性―第2節:回転粘度計法 

JIS K 5101-7 第7部:耐ブリード性 

JIS K 5101-8 第8部:耐薬品性 

JIS K 5101-9 第9部:耐光性 

JIS K 5101-10 第10部:焼付塗装用バインダーによる熱安定性 

K 5101-12-2:2004 (ISO 787-11:1981) 

(2) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

JIS K 5101-11-1 第11部:密度―第1節:ピクノメータ法 

JIS K 5101-11-2 第11部:密度―第2節:遠心脱気法 

JIS K 5101-12-1 第12部:見掛け密度又は見掛け比容―第1節:静置法 

JIS K 5101-12-2 第12部:見掛け密度又は見掛け比容―第2節:タンプ法 

JIS K 5101-13-1 第13部:吸油量―第1節:精製あまに油法 

JIS K 5101-13-2 第13部:吸油量―第2節:煮あまに油法 

JIS K 5101-14-1 第14部:ふるい残分―第1節:湿式法(手動法) 

JIS K 5101-14-2 第14部:ふるい残分―第2節:湿式法(メカニカルフラッシング法) 

JIS K 5101-15-1 第15部:加熱減量―第1節:105 ℃揮発性物質 

JIS K 5101-15-2 第15部:加熱残量―第2節:強熱残分 

JIS K 5101-16-1 第16部:水溶分―第1節:煮沸抽出法 

JIS K 5101-16-2 第16部:水溶分―第2節:常温抽出法 

JIS K 5101-17-1 第17部:pH値―第1節:煮沸抽出法 

JIS K 5101-17-2 第17部:pH値―第2節:常温抽出法 

JIS K 5101-18 第18部:電気抵抗率 

K 5101-12-2:2004 (ISO 787-11:1981) 

(3) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

目 次 

ページ 

序文 ··································································································································· 1 

1. 適用範囲 ························································································································ 1 

2. 引用規格 ························································································································ 1 

3. 装置及び器具 ·················································································································· 2 

3.1 ふるい ························································································································· 2 

3.2 タンプ容積計 ················································································································ 2 

3.3 乾燥器 ························································································································· 2 

3.4 化学はかり ··················································································································· 2 

3.5 デシケーター ················································································································ 2 

4. サンプリング ·················································································································· 2 

5. 手順 ······························································································································ 2 

5.1 試験試料 ······················································································································ 2 

5.2 測定 ···························································································································· 3 

6. 結果の表し方 ·················································································································· 5 

6.1 計算 ···························································································································· 5 

6.2 精度(参考) ················································································································ 5 

7. 試験報告書 ····················································································································· 5 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

日本工業規格          JIS 

K 5101-12-2:2004 

(ISO 787-11:1981) 

顔料試験方法− 

第12部:見掛け密度又は見掛け比容− 

第2節:タンプ法 

Test methods for pigments―Part 12:Apparent density or apparent specific 

volume―Section 2:Mechanically tamped packing method 

序文 この規格は,1981年に第1版として発行されたISO 787-11,General methods of test for pigments and 

extenders―Part 11:Determination of tamped volume and apparent density after tampingを翻訳し,技術的内容及

び規格票の様式を変更することなく作成した日本工業規格である。 

なお,この規格で点線の下線を施してある“参考”は,原国際規格にはない事項である。 

1. 適用範囲 この規格は,顔料及び体質顔料のタンピング後の見掛け密度又は見掛け比容を測定する一

般試験方法について規定する。 

備考1. この試験方法をある顔料に適用するとき,その顔料の個別規格にこの規格を参照すればよい。

また,当該顔料の特別な性質によってこの試験方法を修正した場合はその詳細を示す。この

規格で規定している試験方法が適用できない特殊な顔料の場合だけ,見掛け密度又は見掛け

比容を測定するために別の方法を規定してもよい。 

2. この規格の対応国際規格を,次に示す。 

なお,対応の程度を表す記号は,ISO/IEC Guide 21に基づき,IDT(一致している),MOD

(修正している),NEQ(同等でない)とする。 

ISO 787-11:1981,General methods of test for pigments and extenders―Part 11:Determination of 

tamped volume and apparent density after tamping (IDT) 

2. 引用規格 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す

る。これらの引用規格のうちで,発行年を付記してあるものは,記載の年の版だけがこの規格の規定を構

成するものであって,その後の改正版・追補には適用しない。発効年を付記していない引用規格は,その

最新版(追補を含む。)を適用する。 

JIS K 5600-1-2 塗料一般試験方法―第1部:通則―第2節:サンプリング 

備考 ISO 15528:2000 Paints,varnishes and raw materials for paints and varnishes―Samplingが,こ

の規格と一致している。 

参考 この規格の原国際規格であるISO 787-11ではISO 842を引用しているが,ISO 842はISO 

15528 : 2000に統合され廃止されているため,ISO 15528 : 2000と一致しているJIS K 5600-1-2

を引用した。 

K 5101-12-2:2004 (ISO 787-11:1981) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

JIS R 3505 ガラス製体積計 

備考 ISO 4788:1980 Laboratory glassware―Graduated measuring cylindersからの引用事項は,この

規格の該当事項と同等である。 

ISO 565:1990 Test sieves―Metal wire cloth, perforated metal plate and electroformed sheet―Nominal 

sizes of openings 

3. 装置及び器具  

3.1 

ふるい ISO 565に規定する直径100 mm又は200 mm,公称目開き500 µmのもの。 

備考 必要な場合又は指定された場合には,公称目開き及び直径の異なるふるいを用いてもよい。こ

の場合,公称目開きは,ISO 565で規定した基本サイズの中から選ぶのがよい。 

参考 JIS Z 8801-1の付表2(ふるい網の目開き及び線径)を参照。 

3.2 

タンプ容積計 タンプ容積計は,次の部品から構成する(図1参照)。 

a) 測定用シリンダ JIS R 3505に規定する,容量250 mlで適切な栓がつき,2 ml間隔で目盛がついたも

の。 

b) ホルダ 測定用シリンダ[3.2 a)参照]を支えるシャフトの付いたもの。シリンダ,栓及びシャフトの

全質量は,670±45 gとする。 

c) カム 1回転するごとに測定用シリンダの付いたシャフトを1回持ち上げ,回転数250±15回/分のも

の。 

d) 台 持ち上げられたシャフトが,3±0.1 mmの高さから台の上に落ちるように設置されたもの。 

e) 積算回転計 カムの回転数を数えるもの。 

f) 

スリーブ シャフトを導くもので,摩擦が最小となるよう適切な材質で組み立てられたもの。 

備考 器具は,過度の遊びがなく,潤滑剤を用いなくてもシャフト及びスリーブの摩擦ができるだけ

小さくなるように組み立てなければならない。 

3.3 

乾燥器 105±2 ℃に維持できるもの。 

3.4 

化学はかり 精度0.5 g以内のもの。 

3.5 

デシケーター 効果的な乾燥剤を入れてあるもの。 

4. サンプリング 試験する製品からJIS K 5600-1-2に従って,代表サンプルを採取する。 

5. 手順 測定は,2回行う。 

5.1 

試験試料 2回の測定を行えるように十分な試料を採取し(約500 ml),これを105 ℃±2 ℃の乾燥

器(3.3参照)で2時間乾燥後,デシケーター(3.5参照)に入れて冷却する(1)。 

注(1) 規定の体積を占める試料の質量をあらかじめ測定しておくとよい。そして空のシリンダに試料

を入れる。 

乾燥した試料をふるい(3.1参照)にかけて塊をほぐし,試料(あらかじめ0.5 g単位でひょう量したも

の。)を気孔ができないように目盛付きシリンダ[3.2 a)参照]に入れる。試料を入れている間,シリンダ

を傾けたり長軸のまわりに回したりすると気孔ができない。試料200±10 mlを入れたら,シリンダ及び試

料の総質量を0.5 g単位でひょう量する。シリンダを軽くたたき,試料の表面がほぼ水平になるようにし,

栓をする。 

K 5101-12-2:2004 (ISO 787-11:1981) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

5.2 

測定 シリンダをタンプ容積計(3.2参照)のホルダ[3.2 b)参照]に取り付け,カム[3.2 c)参照]

の回転で約1 250回タンプする。1 ml単位で試料の容積を読み取る(2)。 

注(2) タンプ後に試料の表面が水平でなくても,その容積を1 mlの精度で読み取ることが望ましい。 

1ステップ約1 250回転のタンプを続け,各ステップ後の試料の体積を読み取る。1 250回のタンプで,2

回連続ステップ後の体積差が2 ml以下になるまで続けて行う。最終値をタンプ後の試料の体積として記録

する。2回測定を行い,測定値が10 ml以上違う場合は,全手順を繰り返す(5.参照)。 

background image

K 5101-12-2:2004 (ISO 787-11:1981) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

                        単位 mm 

図 1 見掛け密度又は見掛け比容測定機(タンプ法) 

K 5101-12-2:2004 (ISO 787-11:1981) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

6. 結果の表し方  

6.1 

計算 タンプ後の見掛け密度又は見掛け比容は,次の式によって算出する。結果は,2回の平均をと

りそれぞれ0.01 g/ml及び1 ml/100 gとする。 

V

m

m

0

1

t

t

100

=

ρ

0

1

t

100

m

m

V

=

ν

ここに, 

ρt: タンプ後の試料の見掛け密度(g/ml) 

νt: タンプ後の試料の見掛け比容(ml/100g) 

m0: 空のシリンダ質量(g) 

m1: シリンダと試料の全質量(g) 

V: タンプ後の試料体積(ml) 

6.2 

精度(参考) 現在,精度に関するデータはない。 

7. 試験報告書 試験報告書には,少なくとも次の事項を記載する。 

a) 試験した顔料の種類及びその詳細 

b) この規格の引用 

c) 6.の試験結果 

d) この規格で規定する試験手順との相違点 

e) 試験年月日 

関連規格 JIS Z 8801-1 試験用ふるい−第1部:金属製網ふるい 

K 5101-12-2:2004 (ISO 787-11:1981) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。