C 5985:2014
(1)
目 次
ページ
序文 ··································································································································· 1
1 適用範囲························································································································· 1
2 引用規格························································································································· 1
3 用語及び定義 ··················································································································· 2
4 形名の構成 ······················································································································ 3
5 種類及び等級 ··················································································································· 3
5.1 種類 ···························································································································· 3
5.2 等級 ···························································································································· 3
6 性能······························································································································· 4
7 構造,形状及び寸法 ·········································································································· 7
8 試験······························································································································ 11
8.1 一般事項 ····················································································································· 11
8.2 試験場所の標準状態 ······································································································ 11
8.3 試験項目 ····················································································································· 11
9 表示······························································································································ 11
附属書A(参考)抜去ジグの構造の例 ····················································································· 12
附属書B(参考)簡易プラグの光ファイバ心線接続方法の例 ························································ 13
附属書C(参考)光ファイバコネクタのかん合できる組合せの例(簡易プラグ−簡易レセプタクルハウジ
ング−コネクタプラグ締結方式) ····················································································· 14
附属書D(参考)光ファイバコード付き光コネクタの形名付与の例··············································· 15
附属書E(参考)光ファイバコネクタのその他の実施の例 ··························································· 16
C 5985:2014
(2)
まえがき
この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,一般財団法人光産
業技術振興協会(OITDA)及び一般財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業
規格を改正すべきとの申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業
規格である。これによって,JIS C 5985:2001は改正され,この規格に置き換えられた。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意
を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実
用新案権に関わる確認について,責任はもたない。
日本工業規格 JIS
C 5985:2014
F16形光ファイバコネクタ(SC-SRコネクタ)
F16 Type connectors for optical fiber cables (Type SC-SR connector)
序文
この規格は,IEC規格のかん合標準規格に対応するJIS C 5964-4-1の制定に伴い,かん合規定を含む旧
規格から,JIS C 5964-4-1の規定項目の削除などを行い改正した日本工業規格である。
1
適用範囲
この規格は,JIS C 5962に則り,片側にJIS C 5973のプッシュプル締結方式,片側にプッシュプル締結
方式及び外径2.5 mmの整列フェルール構造を備えたプラグ(接栓)−アダプタ−プラグ締結方式のF16
形光ファイバコネクタ(以下,光ファイバコネクタという。)について規定する。
この規格は,光ファイバコネクタの構造,形状,寸法及び性能について規定する。
ただし,かん合に関わる寸法は,JIS C 5964-4-1による。光学互換に関わる寸法で,光学互換標準の規
格群(JIS C 5965規格群)と重複する場合は,この規格を優先する。また,性能に関わる規定で,IEC 61753
規格群に対応する今後制定予定のJISの性能標準規格群と重複する場合は,この規格を優先する。
2
引用規格
次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの
引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS C 5961 光ファイバコネクタ試験方法
JIS C 5962 光ファイバコネクタ通則
JIS C 5964-4 光ファイバコネクタかん合標準−第4部:SC形光ファイバコネクタ類(F04形)
JIS C 5964-4-1 光ファイバコネクタかん合標準−第4-1部:SC形光ファイバコネクタ類−SC-PC簡
易レセプタクル(F16形)
JIS C 5965(規格群) 光ファイバコネクタ光学互換
JIS C 5973 F04形光ファイバコネクタ(SCコネクタ)
JIS C 61300-1 光ファイバ接続デバイス及び光受動部品−基本試験及び測定手順−第1部:通則
JIS C 61300-2-1 光ファイバ接続デバイス及び光受動部品−基本試験及び測定手順−第2-1部:正弦
波振動試験
JIS C 61300-2-2 光ファイバ接続デバイス及び光受動部品−基本試験及び測定手順−第2-2部:繰返
しかん合試験
JIS C 61300-2-6 光ファイバ接続デバイス及び光受動部品−基本試験及び測定手順−第2-6部:かん
合部締結強度試験(軸方向引張り)
JIS C 61300-2-9 光ファイバ接続デバイス及び光受動部品−基本試験及び測定手順−第2-9部:衝撃
2
C 5985:2014
試験
JIS C 61300-2-17 光ファイバ接続デバイス及び光受動部品−基本試験及び測定手順−第2-17部:低
温試験
JIS C 61300-2-18 光ファイバ接続デバイス及び光受動部品−基本試験及び測定手順−第2-18部:高
温試験
JIS C 61300-2-21 光ファイバ接続デバイス及び光受動部品−基本試験及び測定手順−第2-21部:混
合温湿度サイクル試験
JIS C 61300-2-22 光ファイバ接続デバイス及び光受動部品−基本試験及び測定手順−第2-22部:温
度サイクル試験
JIS C 61300-2-26 光ファイバ接続デバイス及び光受動部品−基本試験及び測定手順−第2-26部:塩
水噴霧試験
JIS C 61300-3-4 光ファイバ接続デバイス及び光受動部品−基本試験及び測定手順−第3-4部:損失
測定
JIS C 61300-3-11 光ファイバ接続デバイス及び光受動部品−基本試験及び測定手順−第3-11部:結
合力及び離脱力測定
3
用語及び定義
この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS C 5962の3.(用語の定義)によるほか,次による。
3.1
簡易プラグ(simplified plug)
フェルール押圧力を発生するばねをもたない光コネクタプラグ。かん合はできるが,取り外すときに抜
去ジグを用いるタイプの光コネクタプラグである。抜去ジグの構造の例を,附属書Aに示す。
3.2
簡易レセプタクルハウジング(simplified receptacle housing)
簡易プラグがかん合した状態で,片側に簡易プラグと異なる光コネクタプラグがかん合した状態の光ア
ダプタ構造となる特殊な光コネクタ形状。簡易レセプタクルハウジングは,フェルールを整列する弾性ス
リーブをもち,簡易プラグを保持し,簡易レセプタクルハウジング内部の規定の位置で簡易プラグの光学
的基準点を機械的に維持する。かん合した簡易プラグは,対となる他端からばねをもつ光コネクタプラグ
がかん合することによって,PC接続状態を可能にしている。
3.3
基準プラグ(reference plug)
光コネクタの光学特性を測定する場合に基準とする光コネクタプラグ。特に規定がない場合,次のいず
れかの条件を満たすPC接続が可能な光コネクタプラグでなければならない。
a) 接続した一つの光コネクタプラグをもう一つの光コネクタプラグを軸心として回転したときの挿入損
失変動が0.1 dB以下であり,かつ,調心した光コネクタプラグで接続したときの挿入損失が0.1 dB以
下である。
b) 次の精度を全て満たす光コネクタプラグである。
− フェルール頂点偏心量:50 μm未満
− 光ファイバ出射角:0.2°以下
− 光ファイバコア偏心量:
3
C 5985:2014
0.5 μm以下[SSMA-9.3/125形シングルモード光ファイバ素線1)]
1 μm以下[SGI-50/125形石英系マルチモード光ファイバ素線2)]
− フェルール外径精度:
±0.5 μm[SSMA-9.3/125形シングルモード光ファイバ素線1)]
±1 μm[SGI-50/125形石英系マルチモード光ファイバ素線2)]
注1) 光ファイバ素線の形名は,JIS C 6835を参照。
2) 光ファイバ素線の形名は,JIS C 6832を参照。
ここに規定していない光ファイバ素線に取り付けた光ファイバコネクタプラグの場合の光ファイバ
コア偏心量及びフェルール外径精度は,受渡当事者間の協定による。
4
形名の構成
形名の構成は,JIS C 5962の4.1(形名の構成)によるほか,次による。
a) 光コネクタ形状を表す記号
SR:簡易レセプタクルハウジングを表す。
b) その他特殊構造を表す記号
1:簡易プラグ側の外郭のないアダプタ(簡易レセプタクルハウジング)を表す。
注記 光ファイバコード付き光コネクタの形名は,附属書Dに例を示す。
5
種類及び等級
5.1
種類
光ファイバコネクタの種類(形名)は,表1による。
表1−光ファイバコネクタの種類
形名
光コネクタ形状
収容可
能数
フェルール
整列部形状
等級
適用光ファイバ心線の形名
(JIS C 6820参照)
形状及び
寸法
CNF16SPM12*B8
プラグ
(簡易プラグ)
1
M
B
Y-SSMA-9.3/125
図1参照
CNF16SPM12*C8
C
Y-SGI-50/125
CNF16SPM12*F8
F
CNF16SPMX
X
受渡当事者間の協定による
a)
CNF16SRFB
アダプタ
(簡易レセプタ
クルハウジング)
1
F-F
B
−
図2参照
CNF16SRFC
C
CNF16SRFB-1
B
図3参照
CNF16SRFC-1
C
CNF16SRFX
X
b)
注記 プラグ(簡易プラグ)の形名における12*は,形状及び寸法を規定する図の寸法aのマイクロメートル(μm)
単位の値(125,126及び127)を示している。例えば,125の場合,*は5となり,126の場合,*は6となる。
注a) 形状及び寸法は,JIS C 5964-4-1の図3による。
b) 形状及び寸法は,JIS C 5964-4-1の図1による。
5.2
等級
光ファイバコネクタの等級は,次による。
a) 簡易プラグ 簡易プラグの等級は,表2による。
4
C 5985:2014
表2−簡易プラグの等級
等級
挿入損失 dB
フェルール寸法 mm
角度θ°
Y-SSMA-9.3/125
Y-SGI-50/125
寸法aの
許容差
寸法b
寸法c
B
0.5以下a)
−
+0.001
0
2.499±0.000 5
0.001 4以下
0.5以下
C
−
0.3以下a)
0.004以下
F
−
1.2以下a)
+0.002
0
2.499+0.001
−0.002
0.01以下
1.0以下
X
受渡当事者間の協定による
注a) PC接続が可能な簡易プラグと,JIS C 5973のPC接続が可能な基準プラグとを,接続したときの値を示す。
b) 簡易レセプタクルハウジング 簡易レセプタクルハウジングの等級は,表3による。
表3−簡易レセプタクルハウジングの等級
等級
挿入損失 dB
Y-SSMA-9.3/125
Y-SGI-50/125
B
0.3以下a)
−
C
−
0.2以下a)
X
受渡当事者間の協定による
注a) PC接続が可能な基準プラグと,JIS C 5973のPC接続が可能な基準プラグとを,接続し
たときの値を示す。
6
性能
性能は,表4による。ただし,等級Xは,受渡当事者間の協定による。
H
G
H
H
φc
φ
a
θ
G部詳細図
φ
b
5
C 5985:2014
表4−性能
番号
特性
要求事項
試験方法
試験条件
1
挿入損失
表2及び表3による。
JIS C 61300-3-4
(損失測定)
プラグの場合:
挿入法(A)
又は(B)
アダプタの場合:
挿入法(C)
光源及び励振条件:JIS C 61300-3-4の4.1に
よる。
石英系マルチモード光ファイバ:
S1,S2又はS3
シングルモードファイバ:S4又はS5
2
耐振性
挿入損失(初期測定値):
表2及び表3による。
挿入損失(最終測定値):
表5及び表6による。
機械的損傷:変形,亀裂,
緩みなどの有害な損傷があ
ってはならない。
JIS C 61300-2-1
(正弦波振動試
験)
振動周波数範囲:10 Hz〜55 Hz
掃引速度:1 oct/min
一軸当たりの帰引回数:15回/軸
振動振幅:0.75 mm
初期測定の項目:挿入損失
最終測定の項目:挿入損失及び機械的損傷
3
耐衝撃性
挿入損失(初期測定値):
表2及び表3による。
挿入損失(最終測定値):
表5及び表6による。
機械的損傷:変形,亀裂,
緩みなどの有害な損傷があ
ってはならない。
JIS C 61300-2-9
(衝撃試験)
ピーク加速度:981 m/s2(100 G)
持続時間:6 ms
衝撃回数:2方向,5回/軸
軸数:3軸(互いに直交)
初期測定の項目:挿入損失
最終測定の項目:挿入損失及び機械的損傷
4
繰返しかん
合
挿入損失(初期測定値):
表2及び表3による。
挿入損失(最終測定値):
表5及び表6による。
機械的に異常なくかん合し
なければならない。
JIS C 61300-2-2
(繰返しかん合試
験)
繰返し方法:プラグ−アダプタ間
初期測定の項目:挿入損失
最終測定の項目:挿入損失及び機械的損傷
厳しさの度合い:500回
5
フェルール
引抜き力
フェルール引抜き力:
2.0 N〜5.9 N
JIS C 5961の8.4
(フェルール引抜
き力)
ピンケージの直径及びその精度:
JIS C 5964-4-1の図2による。
6
かん合部締
結強度
(軸方向)
挿入損失(初期測定値):
表2及び表3による。
挿入損失(最終測定値):
表5及び表6による。
機械的損傷:変形,亀裂,
緩みなどの有害な損傷があ
ってはならない。
JIS C 61300-2-6
[かん合部締結強
度試験(軸方向引
張り)]
(プラグ−アダプタ間)
引張力の強さ:20 N
適用する光ファイバの種類:光ファイバ心線
適用する光ファイバの長さ:1 m〜2 m
初期測定項目:挿入損失
最終測定項目:挿入損失及び機械的損傷
7
結合力及び
離脱力
結合力:10 N以下
離脱力:10 N以下
JIS C 61300-3-11
(結合力及び離脱
力測定)
−
8
耐腐食性
(塩水噴霧)
外観:著しい腐食があって
はならない。
JIS C 61300-2-26
(塩水噴霧試験)
暴露時間:48 h
塩濃度:(5±1)%
最終測定の項目:外観検査
6
C 5985:2014
表4−性能(続き)
番号
特性
要求事項
試験方法
試験条件
9
温度サイク
ル
挿入損失(初期測定値):
表2及び表3による。
挿入損失(最終測定値):
表5及び表6による。
機械的損傷:変形,亀裂,
緩みなどの有害な損傷があ
ってはならない。
JIS C 61300-2-22
(温度サイクル試
験)
低温TA:−25 ℃
高温TB:70 ℃
サイクル数:12
初期測定項目:挿入損失
最終測定項目:挿入損失及び機械的損傷
10
耐湿性
(温湿度サ
イクル)
挿入損失(初期測定値):
表2及び表3による。
挿入損失(最終測定値):
表5及び表6による。
機械的損傷:変形,亀裂,
緩みなどの有害な損傷があ
ってはならない。
JIS C 61300-2-21
(混合温湿度サイ
クル試験)
初期測定項目:挿入損失
最終測定項目:挿入損失及び機械的損傷
11
耐熱性
挿入損失(初期測定値):
表2及び表3による。
挿入損失(最終測定値):
表5及び表6による。
機械的損傷:変形,亀裂,
緩みなどの有害な損傷があ
ってはならない。
JIS C 61300-2-18
(高温試験)
試験温度:70 ℃
試験時間:240 h
初期測定項目:挿入損失
最終測定項目:挿入損失及び機械的損傷
12
耐寒性
挿入損失(初期測定値):
表2及び表3による。
挿入損失(最終測定値):
表5及び表6による。
機械的損傷:変形,亀裂,
緩みなどの有害な損傷があ
ってはならない。
JIS C 61300-2-17
(低温試験)
試験温度:−25 ℃
試験時間:240 h
初期測定項目:挿入損失
最終測定項目:挿入損失及び機械的損傷
表5−試験後の挿入損失(簡易プラグ)
等級
挿入損失(最終測定値)dB
Y-SSMA-9.3/125
Y-SGI-50/125
B
0.7以下a)
−
C
−
0.5以下a)
X
受渡当事者間の協定による
注a) PC接続が可能な簡易プラグと,JIS C 5973のPC接続
が可能な基準プラグとを,接続したときの値を示す。
表6−試験後の挿入損失(簡易レセプタクルハウジング)
等級
挿入損失(最終測定値)dB
Y-SSMA-9.3/125
Y-SGI-50/125
B
0.5以下a)
−
C
−
0.4以下a)
X
受渡当事者間の協定による
注a) PC接続が可能な基準プラグと,JIS C 5973のPC接続
が可能な基準プラグとを,接続したときの値を示す。
7
C 5985:2014
7
構造,形状及び寸法
光ファイバコネクタのかん合部の構造,形状及び寸法は,JIS C 5964-4及びJIS C 5964-4-1による。
光ファイバコネクタのかん合部以外の構造,形状及び寸法は,図1〜図3による。
なお,寸法規定がない箇所の構造及び形状は,参考のために例を示した。
また,寸法許容差の規定がない箇所の寸法の許容差は,JIS C 5962の6.1(構造,形状及び寸法)の規定
による。
光ファイバコネクタのその他の実施の例を,附属書Eに示す。
8
C 5985:2014
単位 mm
等級B及び等級Cの区分は,表2による。
指定のないかん合部寸法は,JIS C 5964-4-1による。
注記1 括弧を付けた寸法は,参考値である。
注記2 簡易プラグの光ファイバ心線接続方法の例を,附属書Bに示している。
注記3 光ファイバコネクタのかん合できる組合せの例を,附属書Cに示している。
注記4 光ファイバコード付き光コネクタの形名付与の例を,附属書Dに示している。
寸法a
適用光ファイバ心線
(JIS C 6831参照)
0.125
Y-SSMA-9.3/125
Y-SGI-50/125
0.126
0.127
符号
部品名称
使用材質の例
数量
1
フェルール
ジルコニア+プラスチック
1
2
ゴムフード
合成ゴム
1
図1−簡易プラグの形状及び寸法
(CNF16SPM125B8,CNF16SPM126B8,CNF16SPM127B8,CNF16SPM125C8,CNF16SPM126C8,
CNF16SPM127C8,CNF16SPM125F8,CNF16SPM126F8,CNF16SPM127F8)
φ
a
0
+
0
.0
0
1
(23.8)
φ
1
0
+
0
.3
2
1
9
C 5985:2014
単位 mm
等級B及び等級Cの区分は,表3による。
指定のないかん合部寸法は,JIS C 5964-4-1による。
注記1 括弧を付けた寸法は,参考値である。
注記2 弾性スリーブは抜けない構造でもよい。
注記3 光ファイバコネクタのかん合できる組合せの例を,附属書Cに示している。
符号
部品名称
使用材質の例
数量
1
ハウジング
プラスチック
1
2
スリーブ
プラスチック
1
3
弾性スリーブ
ジルコニア
1
図2−簡易レセプタクルハウジング(単心)の形状及び寸法
(CNF16SRFB,CNF16SRFC)
26±0.4
18±0.1
13.1 0
+0.5
13.7±0.2
2-φ2.3
(6)
(6)
(3)
1
3
2
9.4 -0.2
0
2-φ2.4
又は2-M2
取付穴寸法(参考)
9
.5
+
0
.5
0
1
2
.8
±
0.
2
11
+
0
.2
0
1
8
±
0
.5
(
2
2
)
(
1
2
.8
)
11.5 -0.1
+0.2
10
C 5985:2014
単位 mm
等級B及び等級Cの区分は,表3による。
指定のないかん合部寸法は,JIS C 5964-4-1による。
注記1 括弧を付けた寸法は,参考値である。
注記2 弾性スリーブは抜けない構造でもよい。
注記3 光ファイバコネクタのかん合できる組合せの例を,附属書Cに示している。
符号
部品名称
使用材質の例
数量
1
ハウジング
プラスチック
1
2
スリーブ
プラスチック
1
3
弾性スリーブ
ジルコニア
2
図3−簡易レセプタクルハウジング(単心,外郭なし)の形状及び寸法
(CNF16SRFB-1,CNF16SRFC-1)
(25.5)
18±0.1
13.1 0
+0.5
13.7±0.2
2-φ2.3
(6)
(6)
(3)
1
3
2
2-φ2.4
又は2-M2
取付穴寸法(参考)
9
.5
+
0
.5
0
1
2
.8
±
0.
2
11
+
0
.2
0
1
8
±
0
.5
(
2
2
)
(
1
2
.8
)
(7.8)
11.5 -0.1
+0.2
9.4 -0.2
0
11
C 5985:2014
8
試験
8.1
一般事項
試験は,8.2及び8.3の規定による。ただし,等級Xは,受渡当事者間の協定による。
8.2
試験場所の標準状態
試験場所の標準状態は,JIS C 61300-1の箇条4(標準的環境条件)の規定による。
8.3
試験項目
試験項目は,JIS C 5962の7.3(試験項目)の規定による。光ファイバコネクタの試験項目一覧を,表7
に規定する。
表7−光ファイバコネクタの試験項目一覧表
試験項目
光コネクタ形状
簡易プラグ
簡易レセプタクルハウジング
単心
単心,外郭なし
構造及び表示(箇条7及び箇条9参照)
○
○
○
光学的性能
挿入損失(表4の番号1参照)
△
○
○
機械的性能
耐振性(表4の番号2参照)
△
△
△
耐衝撃性(表4の番号3参照)
△
△
△
繰返しかん合(表4の番号4参照)
△
△
△
フェルール引抜き力(表4の番号5参照)
−
○
○
かん合部締結強度(軸方向)(表4の番号6参照)
△
△
△
結合力及び離脱力(表4の番号7参照)
△
△
△
耐候性
耐腐食性(塩水噴霧)(表4の番号8参照)
△
△
△
温度サイクル(表4の番号9参照)
△
△
△
耐湿性(温湿度サイクル)(表4の番号10参照)
△
△
△
耐熱性(表4の番号11参照)
△
△
△
耐寒性(表4の番号12参照)
△
△
△
注記 ○印は一般試験,△印は特殊試験に適用する[箇条8及びJIS C 5962の7.(試験)参照]。また,“−”印は
試験を適用しないことを示す。
9
表示
表示は,JIS C 5962の8.(表示)の規定による。
12
C 5985:2014
附属書A
(参考)
抜去ジグの構造の例
この規格で規定する簡易プラグを簡易レセプタクルハウジングから取り外す場合に用いる抜去ジグの一
例を,図A.1に示す。
単位 mm
図A.1−抜去ジグの構造の例
13
C 5985:2014
附属書B
(参考)
簡易プラグの光ファイバ心線接続方法の例
図1に示す簡易プラグの光ファイバ心線接続方法の例を,表B.1に示す。
表B.1−簡易プラグの光ファイバ心線接続方法の例
手順
説明図
説明
手順1
図のように,必要な部品を光ファイバ心
線に挿入する。
手順2
図のように,光ファイバ心線の端末処理
を行う。このとき,光ファイバにきずをつ
けない。
手順3
光ファイバ外径に応じて適切な内径をも
ったフェルールを接着固定し,フェルール
端面を研磨仕上げする。
このとき,接着剤は,十分硬化させてか
ら,図3に示す寸法を満足するように研磨
仕上げをする。
手順4
図のように,ブーツをフェルールの後端
部に接着固定する。
シングルモード光ファイバの場合,フェ
ルール外径に対する光ファイバコアの偏心
方向を示すマークを表示する。
15 mm
14
C 5985:2014
附属書C
(参考)
光ファイバコネクタのかん合できる組合せの例
(簡易プラグ−簡易レセプタクルハウジング−コネクタプラグ締結方式)
簡易プラグ,簡易レセプタクルハウジング及びコネクタプラグのかん合できる組合せの例を,図C.1に
示す。
注記 ジグ着脱プラグ及びつまみの寸法は,JIS C 5973の附属書C(光ファイバコネクタの寸法)による。
図C.1−光ファイバコネクタのかん合できる組合せの例
簡易レセプタクルハウジング
(単心形接続)
簡易プラグ
簡易レセプタクルハウジング(多心形かん合)
(ジグ着脱プラグ)
コネクタプラグ
(つまみ)
24.3±0.4
12±0.2
6
+
0
.1
0
7
.2
+
0
.1
0
簡易レセプタクルハウジング
(単心形かん合)
簡易プラグ
(ジグ着脱プラグ)
コネクタプラグ
(つまみ)
単位 mm
15
C 5985:2014
附属書D
(参考)
光ファイバコード付き光コネクタの形名付与の例
この附属書は,F16形光ファイバコネクタに規定されている光ファイバコネクタと光ファイバコードと
を取り付けた光ファイバコード付き光コネクタ(以下,コード付き光コネクタという。)の形名付与の例を
示す。
例1 片端 :CA16M1Z08A-08A1-3(図D.1参照)
例2 両端同種:CA16M1Z08A-P2-08A1-3(図D.2参照)1)
例3 両端異種:CA16M1Z08A-04F1B04A-08A1-3
注1) 両端同じ光ファイバコネクタの場合は,P2を付し,他端と同一であることを示す。
注記 コード付き光コネクタの形名の構成及び記号は,JIS C 5963の4.(形名)による。
コード
付き光
コネク
タを表
す記号
光ファ
イバコ
ネクタ
の形式
を表す
記号
フェル
ール整
列部を
表す記
号
フェル
ール,ス
リーブ
などの
収容可
能な数
を表す
数字
その他
特殊構
造を表
す記号
2)
フェル
ールの
端面形
状を表
す記号
コード
付き光
コネク
タの挿
入損失
等級を
表す記
号
光ファ
イバコ
ネクタ
の反射
減衰量
等級を
表す記
号
-
適用光
ファイ
バコー
ドを表
す記号
光ファ
イバの
種類を
表す記
号
光ファ
イバの
数を表
す数字
-
適用光
ファイ
バコー
ドの長
さ
例
CA
16
M
1
Z
08
A
-
08
A
1
-
3
注2) 箇条4には,光ファイバコネクタに関する“その他特殊構造を表す記号”の規定がないため,
表記しない。
図D.1−CA16M1Z08A-08A1-3
図D.2−CA16M1Z08A-P2-08A1-3
簡易プラグ
簡易プラグ
光ファイバ心線
3 m
簡易プラグ
光ファイバ心線
3 m
16
C 5985:2014
附属書E
(参考)
光ファイバコネクタのその他の実施の例
この附属書に規定のもの以外に,次の図のような光ファイバコネクタがある。
片側に図2のかん合寸法をもち,片側にJIS C 5970の図2[光コネクタ結合部(アダプタ)]のかん合寸
法をもつ光ファイバコネクタの寸法を,図E.1に示す。
片側に図2のかん合寸法をもち,片側にIEC 61754-2のかん合寸法をもつ光ファイバコネクタの寸法を,
図E.2に示す。
図E.1−光ファイバコネクタ(簡易レセプタクルハウジング)(1)
図E.2−光ファイバコネクタ(簡易レセプタクルハウジング)(2)
13.95
(3)
(10.8)
(8.5)
(2-φ2.3)
(7)
(9.4)
(
2
2
)
(
1
8
)
(
2
.4
)
-0.1
0
単位 mm
(3)
(2-φ2.3)
(7)
(9.4)
(7.4)
(10.8)
(15.7)
(
1
.2
)
(
1
8
)
(
2
2
)
(
φ
5.
9
)
(
φ
5.
7
)
単位 mm
17
C 5985:2014
参考文献 JIS C 5963 光ファイバコード付き光コネクタ通則
JIS C 5970 F01形単心光ファイバコネクタ
JIS C 6820 光ファイバ通則
JIS C 6831 光ファイバ心線
JIS C 6832 石英系マルチモード光ファイバ素線
JIS C 6835 石英系シングルモード光ファイバ素線
IEC 61753 (all parts),Fibre optic interconnecting devices and passive components−Performance
standard
IEC 61754-2:1996,Fibre optic connector interfaces−Part 2: Type BFOC/2,5 connector family