C 5970:2015
(1)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
目 次
ページ
序文 ··································································································································· 1
1 適用範囲························································································································· 1
2 引用規格························································································································· 1
3 用語及び定義 ··················································································································· 2
4 形名の構成 ······················································································································ 3
5 種類及び等級 ··················································································································· 3
5.1 種類 ···························································································································· 3
5.2 等級 ···························································································································· 4
6 性能······························································································································· 5
7 構造,形状及び寸法 ·········································································································· 8
8 試験······························································································································ 16
8.1 一般事項 ····················································································································· 16
8.2 試験場所の標準状態 ······································································································ 16
8.3 試験項目 ····················································································································· 16
9 表示······························································································································ 16
附属書A(参考)光コネクタプラグの光ファイバコード接続方法の例(図1に適用) ······················· 17
附属書B(参考)光コネクタプラグの光ファイバコード接続方法の例(図2に適用) ······················· 18
附属書C(参考)光ファイバコード付き光ファイバコネクタの形名付与の例 ··································· 19
C 5970:2015
(2)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
まえがき
この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,一般財団法人光産
業技術振興協会(OITDA)及び一般財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業
規格を改正すべきとの申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業
規格である。これによって,JIS C 5970:2005は改正され,この規格に置き換えられた。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意
を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実
用新案権に関わる確認について,責任はもたない。
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日本工業規格 JIS
C 5970:2015
F01形単心光ファイバコネクタ(FCコネクタ)
F01 Type connectors for optical fiber cables (Type FC connector)
序文
この規格は,IEC規格のかん合標準に対応するJIS C 5964-13の制定に伴い,かん合規定を含む旧規格
から,JIS C 5964-13の規定項目の削除等を行い改正した日本工業規格である。
1
適用範囲
この規格は,JIS C 5962を基に,M8のねじ締結方式及び外径2.5 mmの整列フェルール構造を備えたプ
ラグ(接栓)−アダプタ−プラグ及びプラグ−レセプタクルの組合せのF01形単心光ファイバコネクタ(以
下,光ファイバコネクタという。)の構造,形状,寸法及び性能について規定する。
ただし,かん合に関わる寸法は,JIS C 5964-13による。光学互換に関わる寸法で,光学互換標準の規格
群(JIS C 5965規格群)と重複する場合は,この規格を優先する。また,性能に関わる規定で,IEC 61753
規格群に対応する今後制定予定のJISの性能標準規格群と重複する場合は,この規格を優先する。
2
引用規格
次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの
引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS C 5961 光ファイバコネクタ試験方法
JIS C 5962 光ファイバコネクタ通則
JIS C 5964-13 光ファイバコネクタかん合標準−第13部:FC-PC形光ファイバコネクタ類(F01形)
JIS C 5965(規格群) 光ファイバコネクタ光学互換
JIS C 61300-1 光ファイバ接続デバイス及び光受動部品−基本試験及び測定手順−第1部:通則
JIS C 61300-2-1 光ファイバ接続デバイス及び光受動部品−基本試験及び測定手順−第2-1部:正弦
波振動試験
JIS C 61300-2-2 光ファイバ接続デバイス及び光受動部品−基本試験及び測定手順−第2-2部:繰返
しかん合試験
JIS C 61300-2-4 光ファイバ接続デバイス及び光受動部品−基本試験及び測定手順−第2-4部:光フ
ァイバクランプ強度試験(軸方向引張り)
JIS C 61300-2-5 光ファイバ接続デバイス及び光受動部品−基本試験及び測定手順−第2-5部:光フ
ァイバクランプ強度試験(ねじり)
JIS C 61300-2-6 光ファイバ接続デバイス及び光受動部品−基本試験及び測定手順−第2-6部:かん
合部締結強度試験(軸方向引張り)
JIS C 61300-2-9 光ファイバ接続デバイス及び光受動部品−基本試験及び測定手順−第2-9部:衝撃
2
C 5970:2015
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試験
JIS C 61300-2-12 光ファイバ接続デバイス及び光受動部品−基本試験及び測定手順−第2-12部:落
下衝撃試験
JIS C 61300-2-17 光ファイバ接続デバイス及び光受動部品−基本試験及び測定手順−第2-17部:低
温試験
JIS C 61300-2-18 光ファイバ接続デバイス及び光受動部品−基本試験及び測定手順−第2-18部:高
温試験
JIS C 61300-2-21 光ファイバ接続デバイス及び光受動部品−基本試験及び測定手順−第2-21部:混
合温湿度サイクル試験
JIS C 61300-2-22 光ファイバ接続デバイス及び光受動部品−基本試験及び測定手順−第2-22部:温
度サイクル試験
JIS C 61300-2-26 光ファイバ接続デバイス及び光受動部品−基本試験及び測定手順−第2-26部:塩
水噴霧試験
JIS C 61300-3-4 光ファイバ接続デバイス及び光受動部品−基本試験及び測定手順−第3-4部:損失
測定
JIS C 61300-3-22 光ファイバ接続デバイス及び光受動部品−基本試験及び測定手順−第3-22部:フ
ェルール押圧力測定
JIS C 61300-3-33 光ファイバ接続デバイス及び光受動部品−基本試験及び測定手順−第3-33部:ピ
ンゲージを用いた割りスリーブのフェルール引抜力測定
3
用語及び定義
この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS C 5962の3.(用語の定義)によるほか,次による。
3.1
ねじ締結方式
光コネクタプラグを光アダプタ又は光レセプタクルに挿入し,光コネクタプラグの接続ナットに形成し
ためねじと,光アダプタ又は光レセプタクルに形成したおねじとをはめ合わせてねじ締付けすることによ
って結合でき,ねじを緩めることによって結合を解除し,光アダプタ又は光レセプタクルから光コネクタ
プラグを離脱できる方式。
3.2
基準プラグ(reference plug)
光ファイバコネクタの光学特性を測定する場合に基準とする光コネクタプラグ。特に規定がない場合,
次のいずれかの条件を満たすPC(Physical Contact)接続が可能な光コネクタプラグとする。
a) 接続した一つの光コネクタプラグをもう一つの光コネクタプラグを軸心として回転したときの挿入損
失変動が0.1 dB以下であり,かつ,調心した光コネクタプラグで接続したときの挿入損失が0.1 dB以
下である。
b) 次の精度を全て満たす光コネクタプラグである。
− フェルール頂点偏心量:50 μm未満
− 光ファイバ出射角:0.2°以下
− 光ファイバコア偏心量:
0.5 μm以下[SSMA-9.3/125形シングルモードゼロ分散形光ファイバ素線9.3/125 1)]
3
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1 μm以下[SGI-50/125形石英系マルチモード光ファイバ素線2)]
− フェルール外径精度:
±0.5 μm[SSMA-9.3/125形石英系シングルモードゼロ分散形光ファイバ素線9.3/125 1)]
±1 μm[SGI-50/125形石英系マルチモード光ファイバ素線2)]
注1) 光ファイバ素線の形名は,JIS C 6835を参照。
2) 光ファイバ素線の形名は,JIS C 6832を参照。
ここに規定していない光ファイバ素線に取り付けた光ファイバコネクタプラグの場合の光ファイバコア
偏心量及びフェルール外径精度は,受渡当事者間の協定による。
4
形名の構成
形名の構成は,JIS C 5962の4.1(形名の構成)による。
注記 光ファイバコード付き光ファイバコネクタの形名付与の例を,附属書Cに示す。
5
種類及び等級
5.1
種類
光ファイバコネクタの種類は,表1による。
表1−光ファイバコネクタの種類
形名
光ファイバ
コネクタ形状
フェルール
整列部形状
等級a) 適用光ファイバコードの形名
(JIS C 6820参照)
形状及び寸法
CNF01SPM12*B1-1
プラグ
M
B
OFC2.8-Y-SSMA-9.3/125
図1及び図3参照
CNF01SPM12*B2-1
OFC2.0-Y-SSMA-9.3/125
CNF01SPM12*C1-1
C
OFC2.8-Y-SGI-50/125
CNF01SPM12*C2-1
OFC2.0-Y-SGI-50/125
CNF01SPM12*F1-1
F
OFC2.8-Y-SGI-50/125
CNF01SPM12*F2-1
OFC2.0-Y-SGI-50/125
CNF01SPM12*C1-2
C
OFC2.8-Y-SGI-50/125
図1及び図4参照
CNF01SPM12*C2-2
OFC2.0-Y-SGI-50/125
CNF01SPM12*F1-2
F
OFC2.8-Y-SGI-50/125
CNF01SPM12*F2-2
OFC2.0-Y-SGI-50/125
CNF01MX
X
−
b)
CNF01PAFB
アダプタ
F-F
B
−
図2及び図5参照
CNF01PAFC
C
CNF01FX
X
b)
CNF01DRF-1
レセプタクル
F
−
−
図2及び図6参照
CNF01DRF-2
図2及び図7参照
CNF01DRF-3
図2及び図8参照
注記 プラグの形名における12*は,表2の寸法aをマイクロメートル(μm)単位で表した値(125,126及び127)
を示している。例えば,125の場合*は5となり,126の場合*は6となる。
注a) 等級は,5.2による。
b) 形状及び寸法は,JIS C 5964-13による。
4
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5.2
等級
光ファイバコネクタの等級は,次による。
a) プラグ プラグの等級は,表2による。
表2−プラグの等級
等級
挿入損失
dB
フェルール寸法
mm
角度
OFC2.8-Y-SSMA-9.3/125
OFC2.0-Y-SSMA-9.3/125
OFC2.8-Y-SGI-50/125
OFC2.0-Y-SGI-50/125
寸法aの
許容差
寸法b
寸法c
θ°
B
0.5以下a)
−
+0.001
0
2.499±0.000 5
0.001 4以下
0.5以下
C
−
0.3以下a)
2.499±0.001
0.004以下
F
−
1.2以下a)
+0.002
0
2.499
001
.0
002
.0
+
−
0.01以下
1.0以下
X
受渡当事者間の協定による
注a) PC接続が可能な光コネクタプラグと,基準プラグとを接続したときの値を示す。
b) 製品仕様などで個別に規定がない場合,寸法aは0.125 mm,0.126 mm及び0.127 mmから選ぶ。
b) アダプタ アダプタの等級は,表3による。
表3−アダプタの等級
単位 dB
等級
挿入損失
OFC2.8-Y-SSMA-9.3/125
OFC2.0-Y-SSMA-9.3/125
OFC2.8-Y-SGI-50/125
OFC2.0-Y-SGI-50/125
B
0.3以下a)
−
C
−
0.2以下a)
X
受渡当事者間の協定による
注a) PC接続が可能な光コネクタプラグと,基準プラグとを接続したときの値を示す。
c) レセプタクル レセプタクルの等級は,受渡当事者間の協定による。
5
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6
性能
性能は,表4による。ただし,等級Xは,受渡当事者間の協定による。
表4−性能
番号
特性
要求事項
試験方法
試験条件
1
挿入損失
表2及び表3による。
JIS C 61300-3-4
(損失測定)
試験方法:
挿入法(A)又は(B)(プラグの場合)
挿入法(C)(アダプタの場合)
励振条件及び光源:JIS C 61300-3-4の4.1
による。
石英系マルチモード光ファイバ:
S1,S2又はS3
シングルモード光ファイバ:S4又はS5
2
耐振性
挿入損失(初期測定値):
表2及び表3による。
挿入損失(最終測定値):
表5及び表6による。
機械的損傷:変形,亀裂,
緩みなどの機能を害す
る損傷があってはなら
ない。
JIS C 61300-2-1
(正弦波振動試験)
振動周波数:10 Hz〜55 Hz
振幅(片振幅):0.75 mm
掃引速度:1 oct/min
掃引回数:15回/軸
初期測定の項目:挿入損失
最終測定の項目:挿入損失及び機械的損傷
3
耐衝撃性
挿入損失(初期測定値):
表2及び表3による。
挿入損失(最終測定値):
表5及び表6による。
機械的損傷:変形,亀裂,
緩みなどの機能を害す
る損傷があってはなら
ない。
JIS C 61300-2-9
(衝撃試験)
ピーク加速度:981 m/s2(100 G)
持続時間:6 ms
衝撃の回数:3軸,2方向,各5回
初期測定の項目:挿入損失
最終測定の項目:挿入損失及び機械的損傷
4
繰返しかん
合
挿入損失(初期測定値):
表2及び表3による。
挿入損失(最終測定値):
表5及び表6による。
かん合性:機械的に異常
なくかん合できなけれ
ばならない。
JIS C 61300-2-2
(繰返しかん合試
験)
繰返し方法:プラグ−アダプタ間
初期測定の項目:挿入損失
最終測定の項目:挿入損失及び機械的損傷
厳しさの度合い:500回
5
フェルール
引抜力
2.0 N〜5.9 N
JIS C 61300-3-33
(ピンゲージを用い
た割りスリーブの
フェルール引抜力
測定)
試験装置:試験に用いるピンゲージは,JIS
C 5964-13の図3及び表4による。
6
フェルール
押圧力
7.8 N〜11.8 N
JIS C 61300-3-22
(フェルール押圧力
測定)
フェルール押圧力を規定するフェルール
先端位置:光学的基準点
JIS C 5964-13の図1による。
6
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表4−性能(続き)
番号
特性
要求事項
試験方法
試験条件
7
かん合部締
結強度
(軸方向)
挿入損失(初期測定値):
表2及び表3による。
挿入損失(最終測定値):
表5及び表6による。
機械的損傷:変形,亀裂,
緩みなどの機能を害す
る損傷があってはなら
ない。
JIS C 61300-2-6
[かん合部締結強度
試験(軸方向引張
り)]
引張力の大きさ:147 N
適用光ファイバコードの長さ:1 m〜2 m
初期測定の項目:挿入損失
最終測定の項目:挿入損失及び機械的損傷
8
落下強度
(光ファイバ
コード付き)
挿入損失(初期測定値):
表2及び表3による。
挿入損失(最終測定値):
表5及び表6による。
機械的損傷:変形,亀裂,
緩みなどの機能を害す
る損傷があってはなら
ない。
JIS C 61300-2-12
(落下衝撃試験)
適用光ファイバコードの長さ:2 m
落下回数:5回
落下の高さ:1 500 mm
前処理条件:キャップを装着する。
初期測定の項目:挿入損失
最終測定の項目:挿入損失及び機械的損傷
9
光ファイバ
クランプ強
度
(軸方向引張
り)
挿入損失(初期測定値):
表2及び表3による。
挿入損失(最終測定値):
表5及び表6による。
機械的損傷:変形,亀裂,
緩みなどの機能を害す
る損傷があってはなら
ない。
JIS C 61300-2-4
[光ファイバクラン
プ強度試験(軸方向
引張り)]
引張速度:50 mm/min以下
引張力の強さ:50 N
適用光ファイバコードの長さ:1 m〜2 m
初期測定の項目:挿入損失
最終測定の項目:挿入損失及び機械的損傷
10
光ファイバ
コードクラ
ンプ強度
(屈曲)
挿入損失(初期測定値):
表2及び表3による。
挿入損失(最終測定値):
表5及び表6による。
機械的損傷:変形,亀裂,
緩みなどの機能を害す
る損傷があってはなら
ない。
JIS C 5961の8.12
[光ファイバコード
クランプ強度(屈
曲)]
引張力の大きさ:4.9 N
屈曲回数:100回
適用光ファイバコードの長さ:1 m〜2 m
初期測定の項目:挿入損失
最終測定の項目:挿入損失及び機械的損傷
11
光ファイバ
クランプ強
度
(ねじり)
挿入損失(初期測定値):
表2及び表3による。
挿入損失(最終測定値):
表5及び表6による。
機械的損傷:変形,亀裂,
緩みなどの機能を害す
る損傷があってはなら
ない。
JIS C 61300-2-5
[光ファイバクラン
プ強度試験(ねじ
り)]
初期測定の項目:挿入損失
最終測定の項目:挿入損失及び機械的損傷
12
耐腐食性
(塩水噴霧)
外観:著しい腐食があっ
てはならない。
JIS C 61300-2-26
(塩水噴霧試験)
試験時間:48時間
最終測定の項目:外観
7
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表4−性能(続き)
番号
特性
要求事項
試験方法
試験条件
13
温度サイク
ル
挿入損失(初期測定値):
表2及び表3による。
挿入損失(最終測定値):
表5及び表6による。
機械的損傷:変形,亀裂,
緩みなどの機能を害す
る損傷があってはなら
ない。
JIS C 61300-2-22
(温度サイクル試
験)
低温TA:−25 ℃
高温TB:70 ℃
サイクル数:12
初期測定の項目:挿入損失
最終測定の項目:挿入損失及び機械的損傷
14
耐湿性
(温湿度
サイクル)
挿入損失(初期測定値):
表2及び表3による。
挿入損失(最終測定値):
表5及び表6による。
機械的損傷:変形,亀裂,
緩みなどの機能を害す
る損傷があってはなら
ない。
JIS C 61300-2-21
(混合温湿度サイク
ル試験)
初期測定の項目:挿入損失
最終測定の項目:挿入損失及び機械的損傷
15
耐熱性
挿入損失(初期測定値):
表2及び表3による。
挿入損失(最終測定値):
表5及び表6による。
機械的損傷:変形,亀裂,
緩みなどの機能を害す
る損傷があってはなら
ない。
JIS C 61300-2-18
(高温試験)
試験温度:70 ℃
試験時間:240時間
初期測定の項目:挿入損失
最終測定の項目:挿入損失及び機械的損傷
16
耐寒性
挿入損失(初期測定値):
表2及び表3による。
挿入損失(最終測定値):
表5及び表6による。
機械的損傷:変形,亀裂,
緩みなどの機能を害す
る損傷があってはなら
ない。
JIS C 61300-2-17
(低温試験)
試験温度:−25 ℃
試験時間:240時間
初期測定の項目:挿入損失
最終測定の項目:挿入損失及び機械的損傷
8
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表5−試験後の挿入損失(光コネクタプラグ)
単位 dB
等級
挿入損失(最終測定値)
OFC2.8-Y-SSMA-9.3/125
OFC2.0-Y-SSMA-9.3/125
OFC2.8-Y-SGI-50/125
OFC2.0-Y-SGI-50/125
B
0.7以下a)
−
C
−
0.5以下a)
F
−
1.4以下a)
X
受渡当事者間の協定による
注a) PC接続が可能な光コネクタプラグと,基準プラグとを接続したときの値を示す。
表6−試験後の挿入損失(光アダプタ)
単位 dB
等級
挿入損失(最終測定値)
OFC2.8-Y-SSMA-9.3/125
OFC2.0-Y-SSMA-9.3/125
OFC2.8-Y-SGI-50/125
OFC2.0-Y-SGI-50/125
B
0.5以下a)
−
C
−
0.4以下a)
X
受渡当事者間の協定による
注a) PC接続が可能な基準プラグを,互いに接続したときの値を示す。
7
構造,形状及び寸法
光ファイバコネクタのかん合部の構造,形状及び寸法は,JIS C 5964-13による。
光ファイバコネクタのかん合部の構造は,図1及び図2による。
個別の構造,形状及び寸法は,表1,表2及び図3〜図8による。金属部分の寸法は,表面処理後の寸法
とする。
9
C 5970:2015
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注a) 機械的基準面1は,JIS C 5964-13の図1(光コネクタプラグかん合部)に示す機械的
基準面と同じである。光コネクタプラグの形状及び寸法は,図3による。
b) クロスハッチングで示した範囲の円筒がない構造でもよい。この場合の機械的基準面
は,機械的基準面2とし,光コネクタプラグの形状及び寸法は,図4による。
図1−光コネクタプラグかん合部
注a) 機械的基準面3は,JIS C 5964-13の図2(光アダプタかん合部)及び図4(光レセプ
タクルかん合部)に示す機械的基準面と同じである。
b) 機械的基準面4は,図1の機械的基準面2に対応する機械的基準面である。
図2−光アダプタかん合部及び光レセプタクルかん合部
機械的基準面3 a)
機械的基準面4 b)
機械的基準面1 a)
機械的基準面2 b)
b)
10
C 5970:2015
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
単位 mm
光コネクタプラグのフェルール寸法は,表2による。
光コネクタプラグの形名と適用光ファイバコードの形名との対応は,表1による。
注記1 括弧を付けた寸法は,参考値である。
注記2 光ファイバコネクタの光ファイバコード接続方法の例を,附属書Aに示す。
寸法d
適用光ファイバコードの形名
3.2
OFC2.8-Y-SSMA-9.3/125
OFC2.8-Y-SGI-50/125
2.2
OFC2.0-Y-SSMA-9.3/125
OFC2.0-Y-SGI-50/125
符号
部品名称
使用材質の例
処理の例
数量
① ゴムフード
合成ゴム
−
1
② ホルダ
黄銅
ニッケルめっき
1
③ ブッシュ
黄銅
ニッケルめっき
1
④ ストッパ
黄銅
ニッケルめっき
1
⑤ スプリング
ステンレス鋼又は鋼
ニッケルめっき(鋼の場合)
1
⑥ 接続ナット
黄銅
ニッケルめっき
1
⑦ 座金
黄銅
ニッケルめっき
1
⑧ フレーム
ステンレス鋼又は黄銅 ニッケルめっき(黄銅の場合)
1
⑨ フェルール
ジルコニア
−
1
図3−光コネクタプラグの形状及び寸法
(CNF01SPM12*B1-1,CNF01SPM12*B2-1,
CNF01SPM12*C1-1,CNF01SPM12*C2-1,
CNF01SPM12*F1-1,CNF01SPM12*F2-1)
11
C 5970:2015
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
単位 mm
光コネクタプラグのフェルール寸法は,表2による。
かん合部の構造,形状及び寸法は,JIS C 5964-13によるが,この規格の規定を優先する。
光コネクタプラグの形名と光コネクタプラグの形名との対応は,表1による。
注記1 括弧を付けた寸法は,参考値である。
注記2 光ファイバコネクタの光ファイバコード接続方法の例を,附属書Bに示す。
寸法d
適用光ファイバコードの形名
3.2
OFC2.8-Y-SGI-50/125
2.2
OFC2.0-Y-SGI-50/125
符号
部品名称
使用材質の例
処理の例
数量
① ゴムフード
合成ゴム
−
1
② ストッパ
黄銅
ニッケルめっき
1
③ 接続ナット
黄銅
ニッケルめっき
1
④ スプリング
ステンレス鋼又は鋼
ニッケルめっき(鋼の場合)
1
⑤ カップリング
スリーブ
ステンレス鋼又は黄銅 ニッケルめっき(黄銅の場合)
1
⑥ フェルール
ジルコニア
−
1
図4−光コネクタプラグの形状及び寸法
(CNF01SPM12*C1-2,CNF01SPM12*C2-2,CNF01SPM12*F1-2,CNF01SPM12*F2-2)
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C 5970:2015
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
単位 mm
注記 括弧を付けた寸法は,参考値である。
符号
部品名称
使用材質の例
処理の例
数量
① ハウジングA
ステンレス鋼又は黄銅 ニッケルめっき(黄銅の場合)
1
② スリーブホルダ ステンレス鋼又は黄銅 ニッケルめっき(黄銅の場合)
2
③ 弾性スリーブ
ジルコニア
−
1
④ ハウジングB
ステンレス鋼又は黄銅 ニッケルめっき(黄銅の場合)
1
⑤ 小ねじ
銅合金
ニッケルめっき
2
図5−光アダプタの形状及び寸法
(CNF01PAFB,CNF01PAFC)
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C 5970:2015
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
単位 mm
注記 括弧を付けた寸法は,参考値である。
符号
部品名称
使用材質の例
処理の例
数量
① ハウジング
ステンレス鋼又は黄銅 ニッケルめっき(黄銅の場合)
1
② スリーブ
ステンレス鋼又は黄銅 ニッケルめっき(黄銅の場合)
1
③ ストッパ
ステンレス鋼又は黄銅 ニッケルめっき(黄銅の場合)
1
④ 小ねじ
銅合金
ニッケルめっき
2
図6−光レセプタクル(非弾性スリーブ,ストッパあり)の形状及び寸法
(CNF01DRF-1)
14
C 5970:2015
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
単位 mm
注記 括弧を付けた寸法は,参考値である。
符号
部品名称
使用材質の例
処理の例
数量
① ハウジング
ステンレス鋼又は黄銅 ニッケルめっき(黄銅の場合)
1
② スリーブ
ステンレス鋼又は黄銅 ニッケルめっき(黄銅の場合)
1
③ 小ねじ
銅合金
ニッケルめっき
2
図7−光レセプタクル(非弾性スリーブ,ストッパなし)の形状及び寸法
(CNF01DRF-2)
15
C 5970:2015
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
単位 mm
注記 括弧を付けた寸法は,参考値である。
符号
部品名称
使用材質の例
処理の例
数量
① ハウジング
ステンレス鋼又は黄銅 ニッケルめっき(黄銅の場合)
1
② スリーブホルダ ステンレス鋼又は黄銅 ニッケルめっき(黄銅の場合)
1
③ 弾性スリーブ
ジルコニア
−
1
④ 小ねじ
銅合金
ニッケルめっき
2
図8−光レセプタクル(弾性スリーブ)の形状及び寸法
(CNF01DRF-3)
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C 5970:2015
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
8
試験
8.1
一般事項
試験は,8.2及び8.3による。ただし,等級Xは,受渡当事者間の協定による。
8.2
試験場所の標準状態
試験場所の標準状態は,JIS C 61300-1の箇条4(標準的環境条件)による。
8.3
試験項目
試験項目は,JIS C 5962の7.3(試験項目)による。光ファイバコネクタの試験項目を,表7に規定する。
表7−光ファイバコネクタ試験項目
試験項目
光ファイバコネクタ形状
光コネクタ
プラグ
光アダプタ
光レセプタ
クル(非弾
性スリー
ブ)
光レセプタ
クル(弾性
スリーブ)
構造,形状及び寸法並びに表示(箇条7及び箇条9参照)
○
○
○
○
光学的性能
挿入損失(表4の番号1参照)
△
○
−
−
機械的性能
耐振性(表4の番号2参照)
△
△
△
△
耐衝撃性(表4の番号3参照)
△
△
△
△
繰返しかん合(表4の番号4参照)
△
△
△
△
フェルール引抜力(表4の番号5参照)
−
○
−
○
フェルール押圧力(表4の番号6参照)a)
○
−
−
−
かん合部締結強度(軸方向)
(表4の番号7参照)
△
△
△
△
落下強度(光ファイバコード付き)
(表4の番号8参照)
△
△
△
△
光ファイバクランプ強度(軸方向引張り)
(表4の番号9参照)
△
−
−
−
光ファイバコードクランプ強度(屈曲)
(表4の番号10参照)
△
−
−
−
光ファイバクランプ強度(ねじり)
(表4の番号11参照)
△
−
−
−
耐候性
耐腐食性(塩水噴霧)
(表4の番号12参照)
△
△
△
△
温度サイクル(表4の番号13参照)
△
△
△
△
耐湿性(温湿度サイクル)
(表4の番号14参照)
△
△
△
△
耐熱性(表4の番号15参照)
△
△
△
△
耐寒性(表4の番号16参照)
△
△
△
△
注記 ○印は一般試験,△印は特殊試験に分類できる[JIS C 5962の7.(試験)参照]項目を示す。また,“−”印
は試験を適用しないことを示す。
注a) フェルール押圧力は,フェルールを図1又は図2のように仮組立てし,試験する。
9
表示
表示は,JIS C 5962の8.(表示)による。
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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
附属書A
(参考)
光コネクタプラグの光ファイバコード接続方法の例
(図1に適用)
図1に示す光コネクタプラグの光ファイバコード接続方法の例を,表A.1に示す。
表A.1−光コネクタプラグの光ファイバコード接続方法の例
手順
説明図
説明
手順1
必要な部品を図示の左の部品か
ら順番に光ファイバコードに挿入
する。
手順2
図のように,光ファイバコードの
端末処理を行う。このとき,光ファ
イバにきずを付けない。
手順3
光ファイバ外径に応じて適切な
内径をもったフェルールを接着固
定し,フェルール端面を研磨仕上げ
する。
このとき,接着剤は十分硬化させ
てから,規定を満足する寸法に研磨
仕上げする。
手順4
図のように,抗張力体をストッパ
上に接着固定する。
手順5
手順1から手順4まで部品を取り
付けた光ファイバコードに,図示の
左の部品から順番に組み立てる。
シングルモード光ファイバの場
合,フェルール外径に対する光ファ
イバコアの偏心方向とフレームの
ガイドキーが同一方向になるよう
に取り付ける。
18
C 5970:2015
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
附属書B
(参考)
光コネクタプラグの光ファイバコード接続方法の例
(図2に適用)
図2に示す光コネクタプラグの光ファイバコード接続方法の例を,表B.1に示す。
表B.1−光コネクタプラグの光ファイバコード接続方法の例
手順
説明図
説明
手順1
必要な部品を図示の左の部品か
ら順番に光ファイバコードに挿入
する。
手順2
図のように,光ファイバコードの
端末処理を行う。このとき,光ファ
イバにきずを付けない。
手順3
光ファイバ外径に応じて適切な
内径をもったフェルールを接着固
定し,フェルール端面を研磨仕上げ
する。
このとき,接着剤は十分硬化させ
てから,規定を満足する寸法に研磨
仕上げする。
手順4
図のように,接続ナットを前方に
移動させた状態で,抗張力体をカッ
プリングスリーブ上に,接着固定す
る。
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C 5970:2015
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
附属書C
(参考)
光ファイバコード付き光ファイバコネクタの形名付与の例
この附属書は,F01形光ファイバコネクタと光ファイバコードとを取り付けた光ファイバコード付き光
ファイバコネクタ(以下,コード付き光ファイバコネクタという。)の形名付与の例を示す。
形名付与例
片端 :CA01M1B05D-01A1-3 1)
両端同種:CA01M1B05D-P2-01A1-3 2) 3)
両端異種:CA01M1B05D-04M1B05D-01A1-3 4)
注1)
形状は図C.1による。
2) 形状は図C.2による。
3) 両端同じ場合はP2を付し,他端と同一であることを示す。
4) 形状は図C.3による。
注記 コード付き光ファイバコネクタの形名の構成及び記号は,JIS C 5963の4.(形名)による。
コード
付き光
ファイ
バコネ
クタを
表す記
号
光ファ
イバコ
ネクタ
の形式
を表す
記号
フェル
ール整
列部を
表す記
号
フェル
ール,
スリー
ブなど
の収容
可能な
数を表
す数字
その他
特殊構
造を表
す記号
フェル
ールの
端面形
状を表
す記号
コード
付き光
ファイ
バコネ
クタの
挿入損
失等級
を表す
記号
光ファ
イバコ
ネクタ
の反射
減衰量
等級を
表す記
号
- 適用光
ファイ
バコー
ドを表
す記号
光ファ
イバの
種類を
表す記
号
光ファ
イバの
数を表
す数字
- 適用光
ファイ
バコー
ドの長
さ
例 CA
01
M
1
B
05
D
-
01
A
1
-
3
図C.1−CA01M1B05D-01A1-3
20
C 5970:2015
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
図C.2−CA01M1B05D-P2-01A1-3
図C.3−CA01M1B05D-04M1B05D-01A1-3
参考文献 JIS C 5963 光ファイバコード付き光コネクタ通則
JIS C 6820 光ファイバ通則
JIS C 6832 石英系マルチモード光ファイバ素線
JIS C 6835 石英系シングルモード光ファイバ素線
IEC 61753 (all parts),Fibre optic interconnecting devices and passive components performance
standard