C 5965-3-31:2018 (IEC 61755-3-31:2015)
(1)
目 次
ページ
序文 ··································································································································· 1
1 適用範囲························································································································· 1
2 引用規格························································································································· 1
3 概要······························································································································· 2
4 接続部パラメータ ············································································································· 3
附属書A(参考)挿入損失の理論的な最低歩留まり ··································································· 12
附属書B(規定)マイナスコプラナリティ················································································ 15
附属書C(参考)PC接続を保証するための最小押圧力 ······························································· 16
C 5965-3-31:2018 (IEC 61755-3-31:2015)
(2)
まえがき
この規格は,工業標準化法第12条第1項の規定に基づき,一般財団法人光産業技術振興協会(OITDA)
及び一般財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を制定すべきとの申出
があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が制定した日本工業規格である。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意
を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実
用新案権に関わる確認について,責任はもたない。
JIS C 5965の規格群には,次に示す部編成がある。
JIS C 5965-1 第1部:シングルモード(1 310 nmゼロ分散形)光ファイバ用光学互換標準の通則
JIS C 5965-2-1 第2-1部:シングルモード直角PC端面光ファイバ光学互換標準の指針
JIS C 5965-2-2 第2-2部:シングルモード斜めPC端面光ファイバ光学互換標準の指針
JIS C 5965-2-4 第2-4部:基準接続用シングルモード直角PC端面光ファイバの接続パラメータ
JIS C 5965-2-5 第2-5部:基準接続用シングルモード斜めPC端面光ファイバの接続パラメータ
JIS C 5965-3-1 第3-1部:シングルモード光ファイバ用直径2.5 mm及び1.25 mm円筒形全ジルコニ
ア直角PC端面フェルール光学互換標準
JIS C 5965-3-2 第3-2部:シングルモード光ファイバ用直径2.5 mm及び1.25 mm円筒形全ジルコニ
ア8度斜めPC端面フェルール光学互換標準
JIS C 5965-3-31 第3-31部:シングルモード光ファイバ用1列多心角形ポリフェニレンスルフィド
(PPS)8度斜めPC端面フェルールの接続部パラメータ
日本工業規格 JIS
C 5965-3-31:2018
(IEC 61755-3-31:2015)
光ファイバ接続デバイス及び光受動部品−
光ファイバコネクタ光学互換標準−
第3-31部:シングルモード光ファイバ用1列多心角
形ポリフェニレンスルフィド(PPS)8度斜めPC
端面フェルールの接続部パラメータ
Fiber optic interconnecting devices and passive components-Connector
optical interfaces-Part 3-31: Connector parameters of single mode
physically contacting fibers-One-row 8 degree angled rectangular
polyphenylene sulphide ferrules
序文
この規格は,2015年に第1版として発行されたIEC 61755-3-31を基に,技術的内容及び構成を変更する
ことなく作成した日本工業規格である。
なお,この規格で側線又は点線の下線を施してある参考事項は,対応国際規格にはない事項である。
1
適用範囲
この規格は,8度斜めPC(Physical Contact)端面をもつ,1列多心角形ポリフェニレンスルフィド(PPS)
フェルールを用いたシングルモード光ファイバ同士の接続において,挿入損失の要求性能を満足する接続
部パラメータについて規定する。この規格は,IEC 61753-1の環境カテゴリC,U,E及びOでの使用に適
合するシングルモード1 310 nmゼロ分散形光ファイバに適用する。
フェルールかん合の寸法及び構造は,光ファイバコネクタかん合標準JIS C 5964規格群及びIEC 61754
規格群に含まれる。
注記 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。
IEC 61755-3-31:2015,Fibre optic interconnecting devices and passive components−Connector optical
interfaces−Part 3-31: Connector parameters of non-dispersion shifted single mode physically
contacting fibres−Angled polyphenylene sulphide rectangular ferrules(IDT)
なお,対応の程度を表す記号“IDT”は,ISO/IEC Guide 21-1に基づき,“一致している”こ
とを示す。
2
引用規格
次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの
2
C 5965-3-31:2018 (IEC 61755-3-31:2015)
引用規格のうちで,西暦年を付記してあるものは,記載の年の版を適用し,その後の改正版(追補を含む。)
は適用しない。西暦年の付記がない引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS C 5964-5:2012 光ファイバコネクタかん合標準−第5部:MTコネクタ類(F12形)
注記 対応国際規格:IEC 61754-5:2005,Fibre optic connector interfaces−Part 5: Type MT connector
family
JIS C 5964-18:2014 光ファイバコネクタかん合標準−第18部:MT−RJコネクタ類(F19形)
注記 対応国際規格:IEC 61754-18:2001,Fibre optic connector interfaces−Part 18: Type MT-RJ
connector family
JIS C 5964(規格群) 光ファイバコネクタかん合標準
注記 対応国際規格:IEC 61754 (all parts),Fibre optic interconnecting devices and passive components
−Fibre optic connector interfaces
JIS C 5965-1 光ファイバコネクタ光学互換−第1部:シングルモード(1 310 nmゼロ分散形)光フ
ァイバ用光学互換標準の通則
注記 対応国際規格:IEC 61755-1,Fibre optic connector optical interfaces−Part 1: Optical interfaces for
single mode non-dispersion shifted fibres−General and guidance
JIS C 6835 石英系シングルモード光ファイバ素線
注記 対応国際規格:IEC 60793-2-50,Optical fibres−Part 2-50: Product specifications−Sectional
specification for class B single-mode fibres
JIS C 61300-3-30 光ファイバ接続デバイス及び光受動部品−基本試験及び測定手順−第3-30部:多
心光ファイバコネクタ用フェルールの研磨角度及び光ファイバ位置測定
注記 対応国際規格:IEC 61300-3-30,Fibre optic interconnecting devices and passive components−
Basic test and measurement procedures−Part 3-30: Examinations and measurements−Polish angle
and fibre position on single ferrule multifibre connectors
IEC 61300-3-52,Fibre optic interconnecting devices and passive components−Basic test and measurement
procedures−Part 3-52: Examinations and measurements−Guide hole and alignment pin deformation
constant, CD for 8 degree angled PC rectangular ferrule, single mode fibres
IEC 61753-1,Fibre optic interconnecting devices and passive components performance standard−Part 1:
General and guidance for performance standards
3
概要
シングルモード光ファイバ用角形斜めPC端面フェルールを用いた光学互換の性能は,相互のフェルー
ルの光学的基準点の位置決め精度によって決まる。光学的基準点の位置決め精度に影響を及ぼす要件は,
軸ずれ,角度ずれ及び端面の軸方向の位置ずれの三つがある。
注記1 光軸に垂直でかつガイドピン穴中心を結ぶ線をX軸方向,X軸と垂直な方向をY軸方向,二
つのガイドピン穴の中心をXY原点,及び光軸方向をZ軸方向と定義する。
光ファイバ中心軸の軸ずれ及び角度ずれに影響を与えるパラメータを,次に示す。
− 設計値からの光ファイバ穴の軸ずれ
− 光ファイバ挿入穴径と光ファイバクラッド径とのクリアランス
− 光ファイバ挿入穴の角度ずれ
3
C 5965-3-31:2018 (IEC 61755-3-31:2015)
− 光ファイバクラッドに対する光ファイバコアの同心度
注記2 この規格は,光ファイバを取り付けた光ファイバコネクタの規格であるため,これらフェ
ルール及び光ファイバに関する接続部パラメータは参考である。
光ファイバ中心軸における端面の軸方向の位置ずれに影響を与える接続部パラメータを,次に示す。
− ガイドピン穴径とガイドピン径とのクリアランス
− 光ファイバ高さ
− 光ファイバマイナスコプラナリティ(以下,マイナスコプラナリティという。)
注記3 光ファイバ高さの平均線(光ファイバライン)から全光ファイバの中で最小の高さの光フ
ァイバ先端までの距離。光ファイバラインについては,附属書Bに規定している。
− 隣接する光ファイバとの光ファイバ高さの差
− X軸端面角度
− Y軸端面角度
− X軸端面曲率半径
− Y軸端面曲率半径
− 光ファイバ先端曲率半径
− Z軸方向の端面押圧力
− フェルール及び光ファイバの材料固有値
− フェルールのガイドピン穴内面とガイドピンとの摩擦力
4
接続部パラメータ
この規格は,最大12心の光ファイバをもつ1列多心角形斜めPC端面フェルールの寸法を規定する。光
ファイバコア中心は,0.25 mmの整列ピッチで配置する。端面の断面寸法及び心数を表す識別番号を,表
1に示す。光ファイバの番号付けの規則は,図1による。
端面のXY方向及び角度のずれに関する接続部パラメータは,図2で定義し,整列用ガイドピンの寸法
は図3による。端面の光軸方向ずれによって影響を及ぼす接続部パラメータは図4による。
端面のXY方向ずれ及び角度ずれに関する接続部パラメータは,識別番号ごとに表2及び表3による。
端面の光軸方向の寸法公差は,識別番号ごとに表4〜表7による。
表1−光学互換の識別
識別番号b), c)
フェルール端面
断面寸法a)
mm×mm
心数
1002
2.45×4.4
2
1104
2.45×6.4
4
1108
2.45×6.4
8
1112
2.45×6.4
12
注a) かん合寸法は,かん合標準JIS C 5964規格群による。
b) 4桁の識別番号は,材料の種類,フェルールの断面寸法及び心数を表す。
最初の数字は,材料を表し,PPS材を1とする。2番目の数字は,端面の断面寸法を表し,2.45 mm×4.4 mm
を0とし,2.45 mm×6.4 mmを1とする。最後の2桁の数字は,心数を表す。
c) フェルール寸法と心数とが同じ場合,材料によらず,JIS C 5965-1に示す等級に適合する。異なる心数の組合
せでも接続可能であり,その場合,少ない心数の光学特性に適合する。
4
C 5965-3-31:2018 (IEC 61755-3-31:2015)
図1−光ファイバの番号付け
光ファイバ間の相互接続のためには,正しいガイドキー方向でフェルールを組み合わせる必要がある。
キー方向は,JIS C 5964規格群による。
図2−端面のXY方向ずれ及び光ファイバ角度ずれに関する寸法
光学互換の座標系は,両ガイドピン穴の中心同士を結んだ線をX軸とし,両ガイドピン穴の中点を通る
垂直の線をY軸と定義する。
X方向において,それぞれの光ファイバコア中心Xiは,次式で定義する。
125
.0
)1
i2(
i
−
−
=
n
X
ここで,iは,図1に規定する光ファイバの番号,nは,光ファイバの総数とする。また,Y方向におい
て,それぞれの光ファイバコア中心Yiは,次式で定義する。
D
i
0
i
2
C
D
D
α
Y
+
−
=
基本的なガイドピン寸法Diは,0.698 5 mmとし,基本的なガイドピン穴寸法D0は,フェルール製造業
者が設計する平均の穴径寸法とする。定数αは,ガイドピン穴ピッチのずれに関するもので0〜1の係数
ガイドキー
ガイドキー
5
C 5965-3-31:2018 (IEC 61755-3-31:2015)
とする。項CDは,フェルールの構造,材料及び成形条件による変形量とする。CDの代表値は,0.3 µm〜
0.6 µmである。Yiの定義及び測定方法は,IEC 61300-3-52による。
異なるYiをもつ角形フェルールを組み合わせる場合に確実に互換性を確保するため,フェルールの製造
業者は,Yi,α,D0及びCDを報告する。
図3−整列用ガイドピンの寸法
注記1 4心の事例を示す。
注記2 Hは,光ファイバ周辺の中心領域にて規定された基準からの光ファイバ高さである。
図4−端面の光軸方向ずれに関する寸法
光学互換の座標系は,両ガイドピン穴の中心同士を結んだ線をX軸とし,両ガイドピン穴の中点を通る
垂直の線をY軸と定義し,フェルール面から離れる長手方向をZ軸と定義する。全ての接続部パラメータ
は,定義した座標系において正の値として示す。フェルール面が凹形状の場合の半径RXは,負の値で示
す。
光ファイバライン
中心領域
ガイドキー
ガイドキー
6
C 5965-3-31:2018 (IEC 61755-3-31:2015)
表2−識別番号1002における端面のXY方向ずれ及び角度ずれに関する光学互換寸法
記号
接続部パラメータ
単位
備考
等級B
等級C
等級D
最小
最大
最小
最大
最小
最大
A
B
C
D
E
G
J
K
−
2.598
−
0.699 0
−
−
0.698 4
−
0.001 6
2.602
0.2
0.699 6
0.012
200
0.698 6
0.000 5
−
2.598
−
0.699 0
−
−
0.698 0
−
0.002 4
2.602
0.2
0.700 0
0.012
200
0.699 0
0.000 5
−
2.598
−
0.699 0
−
−
0.698 0
−
0.003 4
2.602
0.2
0.700 0
0.012
200
0.699 0
0.000 5
mm
mm
°
mm
mm
nm
mm
mm
光ファイバコア位置ずれa), b)
ガイドピン穴ピッチ
光ファイバ角度ずれ
ガイドピン穴径c)
ガイドピン穴平行度d)
ガイドピンの表面粗さ
ガイドピン径
ガイドピン円筒度
注記1 この規格で規定する光ファイバコア位置及び光ファイバ角度ずれの値は,JIS C 5965-2-2にて規定する挿入
損失値をいかなる状況下でも各心線番号レベルにて確実に満足することを意図する。コネクタごと及び心
線ごとの挿入損失統計値については,附属書Aを参考とする。
注記2 各寸法は,図2及び図3を参照。
注a) 位置度ØAによって規定する光ファイバコア位置ずれは,光ファイバ挿入穴位置,光ファイバクラッド外径
と光ファイバ挿入穴とのクリアランス及び光ファイバコアと光ファイバクラッドとの同心度を含む接続部パ
ラメータに依存する。可能な場合,光ファイバコア中心の検査は,直接測定する。検査能力又は他の制約に
よって直接測定が不可能な場合,関連する構成接続部パラメータを個別に測定し合算してもよい。
b) 等級B性能の光ファイバコア位置ずれが直接測定できない場合,JIS C 6835に規定する光ファイバに光ファ
イバ挿入穴位置のずれが0.001 2 mm以下,光ファイバ挿入穴径が0.125 5 mm〜0.126 5 mmの範囲のフェルー
ルを取り付ける。
c) 各ガイドピン穴は,JIS C 5964-18の図3に示すピンゲージを5.5 mmの深さまで入れるとき,挿入力及び引抜
力は,1.7 N以下とする。さらに,JIS C 5964-18の図4に示すプラグゲージを5.5 mmの深さまで入れるとき,
挿入力及び引抜力は,3.4 N以下とする。
d) ガイドピン穴平行度は,深さ3.3 mm以上で適合するものとする。
7
C 5965-3-31:2018 (IEC 61755-3-31:2015)
表3−識別番号1104,1108,及び1112における端面のXY方向ずれ並びに角度ずれに関する光学互換寸法
記号
接続部パラメータ
単位
備考
等級B
等級C
等級D
最小
最大
最小
最大
最小
最大
A
B
C
D
E
G
J
K
−
4.598
−
0.699 0
−
−
0.698 4
−
0.001 6
4.602
0.2
0.699 6
0.012
200
0.698 6
0.000 5
−
4.598
−
0.699 0
−
−
0.698 0
−
0.002 4
4.602
0.2
0.700 0
0.012
200
0.699 0
0.000 5
−
4.597
−
0.699 0
−
−
0.698 0
−
0.003 4
4.603
0.2
0.700 0
0.012
200
0.699 0
0.000 5
mm
mm
°
mm
mm
nm
mm
mm
光ファイバコア位置ずれa), b)
ガイドピン穴ピッチ
光ファイバ角度ずれ
ガイドピン穴径c)
ガイドピン穴平行度d)
ガイドピンの表面粗さ
ガイドピン径
ガイドピン円筒度
注記1 この規格で規定する光ファイバコア位置及び光ファイバ角度ずれの値は,JIS C 5965-2-2にて規定する挿入
損失値をいかなる状況下でも各心線番号レベルにて確実に満足することを意図する。コネクタごと及び心
線ごとの挿入損失統計値については,附属書Aを参考とする。
注記2 各寸法は,図2及び図3を参照。
注a) 位置度ØAによって規定する光ファイバコア位置ずれは,光ファイバ挿入穴位置,光ファイバクラッド外径
と光ファイバ挿入穴とのクリアランス及び光ファイバコアと光ファイバクラッドとの同心度を含む接続部パ
ラメータに依存する。可能な場合,光ファイバコア中心の検査は,直接測定する。検査能力又は他の制約に
よって直接測定が不可能な場合,関連する構成接続部パラメータを個別に測定し合算してもよい。
b) 等級B性能の光ファイバコア位置ずれが直接測定できない場合,JIS C 6835に規定する光ファイバに光ファ
イバ挿入穴位置のずれが0.001 2 mm以下,光ファイバ挿入穴径が0.125 5 mm〜0.126 5 mmの範囲のフェルー
ルを取り付ける。
c) 各ガイドピン穴は,JIS C 5964-5の図7に示すガイドピン穴検査ゲージを5.5 mmの深さまで入れるとき,挿
入力及び引抜力は,1.7 N以下とする。さらに,JIS C 5964-5の図6に示すプラグ検査ゲージを5.5 mmの深さ
まで入れるとき,挿入力及び引抜力は,3.4 N以下とする。
d) ガイドピン穴平行度は,深さ3.3 mm以上で適合するものとする。
8
C 5965-3-31:2018 (IEC 61755-3-31:2015)
表4−識別番号1002におけるPC接続に関する端面光軸方向の光学互換寸法
記号
接続部パラメータ
単位
備考
最小
最大
SX
SY
H
HA
RF
|RX|
RY
−0.2
7.8
1
0
1
2 000(凸方向)
10 000(凹方向)
5
0.2
8.2
3.5
0.3
−
−
−
°
°
µm
µm
mm
mm
mm
フェルールX軸端面角度a)
フェルールY軸端面角度b)
光ファイバ高さc)
隣接する光ファイバとの光ファイバ高さの差
光ファイバ先端曲率半径d)
フェルールX軸端面曲率半径
フェルールY軸端面曲率半径
注記1 これらの端面接続部パラメータ要求値は,等級B,C及びDに適用する。
注記2 寸法は,図4を参照。
注記3 端面寸法は,JIS C 61300-3-30に従い測定する。
注記4 この表の数値は,光ファイバ周りの幅0.9 mm及び高さ0.675 mmの範囲の中心領域にて規定する。外周領
域は,中心領域よりも低いものとする。
注記5 この表の数値は,ヤング率が15 GPa〜20 GPaのPPSフェルールに適用する。フェルールのかん合時押圧力
は,7.8 N以上及び11.8 N以下とする。
注a) X軸端面角度は,JIS C 61300-3-30に従い,二次曲線近似によって定義するフェルール面の傾きを表す。
b) Y軸端面角度は,JIS C 61300-3-30に従い,二次曲線近似によって定義するフェルール面の傾きを表す。
c) 正の値は,光ファイバがフェルール端面から突き出ている状態を示す。
d) 光ファイバ先端の曲率半径の対象領域は,JIS C 61300-3-30による。
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C 5965-3-31:2018 (IEC 61755-3-31:2015)
表5−識別番号1104におけるPC接続に関する端面光軸方向の光学互換寸法
記号
接続部パラメータ
単位
備考
最小
最大
CF
SX
SY
H
HA
RF
|RX|
RY
GL
−
−0.2
7.8
1
0
1
2 000(凸方向)
10 000(凹方向)
5
−
0.4
0.2
8.2
3.5
0.3
−
−
−
22.6
µm
°
°
µm
µm
mm
mm
mm
マイナスコプラナリティa)
フェルールX軸端面角度b)
フェルールY軸端面角度c)
光ファイバ高さd)
隣接する光ファイバとの光ファイバ高さの差
光ファイバ先端曲率半径e)
フェルールX軸端面曲率半径
フェルールY軸端面曲率半径
端面形状指数f)
注記1 これらの端面接続部パラメータ要求値は,等級B,C及びDに適用する。
注記2 寸法は,図4を参照。
注記3 端面寸法は,JIS C 61300-3-30に従い測定する。
注記4 この表の数値は,光ファイバ周りの幅2.9 mm及び高さ0.675 mmの範囲の中心領域にて規定する。外周領
域は,中心領域よりも低いものとする。
注記5 この表の数値は,ヤング率が15 GPa〜20 GPaのPPSフェルールに適用する。フェルールのかん合時押圧力
は,7.8 N以上及び11.8 N以下とする。
注a) マイナスコプラナリティの説明は,附属書Bによる。
b) X軸端面角度は,JIS C 61300-3-30に従い,二次曲線近似によって定義するフェルール面の傾きを表す。
c) Y軸端面角度は,JIS C 61300-3-30に従い,二次曲線近似によって定義するフェルール面の傾きを表す。
d) 正の値は,光ファイバがフェルール端面から突き出ている状態を示す。
e) 光ファイバ先端の曲率半径の対象領域は,JIS C 61300-3-30による。
f) 接続部パラメータGLの説明は,附属書Cによる。
10
C 5965-3-31:2018 (IEC 61755-3-31:2015)
表6−識別番号1108におけるPC接続に関する端面光軸方向の光学互換寸法
記号
接続部パラメータ
単位
備考
最小
最大
CF
SX
SY
H
HA
RF
|RX|
RY
GL
−
−0.15
7.8
1
0
1
2 000(凸方向)
10 000(凹方向)
5
−
0.4
0.15
8.2
3.5
0.3
−
−
−
17.9
µm
°
°
µm
µm
mm
mm
mm
マイナスコプラナリティa)
フェルールX軸端面角度b)
フェルールY軸端面角度c)
光ファイバ高さd)
隣接する光ファイバとの光ファイバ高さの差
光ファイバ先端曲率半径e)
フェルールX軸端面曲率半径
フェルールY軸端面曲率半径
端面形状指数f)
注記1 これらの端面接続部パラメータ要求値は,等級B,C及びDに適用する。
注記2 寸法は,図4を参照。
注記3 端面寸法は,JIS C 61300-3-30に従い測定する。
注記4 この表の数値は,光ファイバ周りの幅2.9 mm及び高さ0.675 mmの範囲の中心領域にて規定する。外周領
域は,中心領域よりも低いものとする。
注記5 この表の数値は,ヤング率が15 GPa〜20 GPaのPPSフェルールに適用する。フェルールのかん合時押圧力
は,7.8 N以上及び11.8 N以下とする。
注a) マイナスコプラナリティの説明は,附属書Bによる。
b) X軸端面角度は,JIS C 61300-3-30に従い,二次曲線近似によって定義するフェルール面の傾きを表す。
c) Y軸端面角度は,JIS C 61300-3-30に従い,二次曲線近似によって定義するフェルール面の傾きを表す。
d) 正の値は,光ファイバがフェルール端面から突き出ている状態を示す。
e) 光ファイバ先端の曲率半径の対象領域は,JIS C 61300-3-30による。
f) 接続部パラメータGLの説明は,附属書Cによる。
11
C 5965-3-31:2018 (IEC 61755-3-31:2015)
表7−識別番号1112におけるPC接続に関する端面光軸方向の光学互換寸法
記号
接続部パラメータ
単位
備考
最小
最大
CF
SX
SY
H
HA
RF
|RX|
RY
GL
−
−0.15
7.8
1
0
1
2 000(凸方向)
10 000(凹方向)
5
−
0.4
0.15
8.2
3.5
0.3
−
−
−
17.4
µm
°
°
µm
µm
mm
mm
mm
マイナスコプラナリティa)
フェルールX軸端面角度b)
フェルールY軸端面角度c)
光ファイバ高さd)
隣接する光ファイバとの光ファイバ高さの差
光ファイバ先端曲率半径e)
フェルールX軸端面曲率半径
フェルールY軸端面曲率半径
端面形状指数f)
注記1 これらの端面接続部パラメータ要求値は,等級B,C及びDに適用する。
注記2 寸法は,図4を参照。
注記3 端面寸法は,JIS C 61300-3-30に従い測定する。
注記4 この表の数値は,光ファイバ周りの幅2.9 mm及び高さ0.675 mmの範囲の中心領域にて規定する。外周領
域は,中心領域よりも低いものとする。
注記5 この表の数値は,ヤング率が15 GPa〜20 GPaのPPSフェルールに適用する。フェルールのかん合時押圧力
は,最小7.8 N及び最大11.8 Nとする。
注a) マイナスコプラナリティの説明は,附属書Bによる。
b) X軸端面角度は,JIS C 61300-3-30に従い,二次曲線近似によって定義するフェルール面の傾きを表す。
c) Y軸端面角度は,JIS C 61300-3-30に従い,二次曲線近似によって定義するフェルール面の傾きを表す。
d) 正の値は,光ファイバがフェルール端面から突き出ている状態を示す。
e) 光ファイバ先端の曲率半径の対象領域は,JIS C 61300-3-30による。
f) 接続部パラメータGLの説明は,附属書Cによる。
12
C 5965-3-31:2018 (IEC 61755-3-31:2015)
附属書A
(参考)
挿入損失の理論的な最低歩留まり
多心光コネクタのコア位置の仕様値は,光ファイバ心線当たりで規定する。等級Bの多心光コネクタ同
士の相互接続時,光ファイバ心線当たりの挿入損失値は,97 %の歩留まりで0.25 dB以下かつ平均値は,
0.12 dB以下を満たす必要がある。光ファイバ心線当たりの歩留まりから多心光コネクタの歩留まりが分か
る。
注記 等級は,JIS C 5965-1を参照。
多心光コネクタのランダム接続時の挿入損失歩留まりYcと心線の挿入損失歩留まりYfとの関係を式
(A.1)に示す。
n
Y
Y
}
{
f
c=
············································································ (A.1)
ここに,nは,光ファイバの心数とする。
等級Bの12心光コネクタの挿入損失のモンテカルロシミュレーションを,図A.1に示す。モンテカル
ロシミュレーションに基づく等級B,C及びDの挿入損失歩留まりを,表A.1〜表A.3に示す。注記に示
す平均値は,シミュレーションに用いた全ての心線の,各等級の挿入損失の平均値である。
図A.1−等級Bの12心光コネクタの挿入損失のモンテカルロシミュレーション
心数の度数
累積 %
心線の度数
12心全てが横軸損失値 以下の12心光コネクタの累積%
横軸損失値以下の心線の累積%
12心全てが0.25 dB以下の12心光コネクタの
歩留まり:71.9 %
0.25 dB以下心線の歩留まり:97.3 %
挿入損失dB
13
C 5965-3-31:2018 (IEC 61755-3-31:2015)
表A.1−等級Bの心線当たりの歩留まり及び多心光コネクタとしての歩留まり
挿入損失
dB
心線当たり
歩留まり%
4心光コネクタ
歩留まり%
8心光コネクタ
歩留まり%
12心光コネクタ
歩留まり%
0.25
97.29
89.60
80.29
71.94
0.3
98.71
94.92
90.10
85.53
0.35
99.41
97.66
95.37
93.14
0.4
99.72
98.90
97.81
96.74
0.45
99.87
99.49
98.98
98.48
0.5
99.94
99.75
99.49
99.24
注記 平均値:0.07 dB
表A.2−等級Cの心線当たりの歩留まり及び多心光コネクタとしての歩留まり
挿入損失
dB
心線当たり
歩留まり%
4心光コネクタ
歩留まり%
8心光コネクタ
歩留まり%
12心光コネクタ
歩留まり%
0.5
97.18
89.19
79.55
70.95
0.55
98.08
92.54
85.63
79.24
0.6
98.66
94.75
89.77
85.05
0.65
99.06
96.29
92.72
89.29
0.7
99.37
97.50
95.07
92.70
0.75
99.57
98.29
96.61
94.96
0.8
99.69
98.77
97.55
96.34
0.85
99.79
99.16
98.33
97.51
0.9
99.85
99.40
98.81
98.21
0.95
99.90
99.60
99.20
98.81
1
99.93
99.72
99.44
99.16
注記 平均値:0.14 dB
14
C 5965-3-31:2018 (IEC 61755-3-31:2015)
表A.3−等級Dの心線当たりの歩留まり及び多心光コネクタとしての歩留まり
挿入損失
dB
心線当たり
歩留まり%
4心光コネクタ
歩留まり%
8心光コネクタ
歩留まり%
12心光コネクタ
歩留まり%
1
97.80
91.50
83.72
76.60
1.05
98.22
93.06
86.60
80.59
1.1
98.53
94.25
88.84
83.74
1.15
98.82
95.35
90.92
86.70
1.2
99.05
96.25
92.64
89.17
1.25
99.22
96.92
93.93
91.03
1.3
99.38
97.52
95.11
92.75
1.35
99.51
98.04
96.13
94.25
1.4
99.59
98.38
96.79
95.22
1.45
99.67
98.70
97.42
96.15
1.5
99.75
98.99
97.98
96.99
1.55
99.80
99.20
98.41
97.63
1.6
99.85
99.40
98.81
98.21
1.65
99.87
99.48
98.96
98.45
1.7
99.90
99.60
99.20
98.81
1.75
99.92
99.68
99.36
99.04
1.8
99.94
99.76
99.52
99.28
注記 平均値:0.27 dB
15
C 5965-3-31:2018 (IEC 61755-3-31:2015)
附属書B
(規定)
マイナスコプラナリティ
多心光コネクタの光ファイバ高さの分布における重要な接続部パラメータとして,マイナスコプラナリ
ティを定義する。図B.1に示すように,配列する光ファイバ先端の高さを最小二乗法によって近似した平
均線を光ファイバラインとする。マイナスコプラナリティは,光ファイバラインに対し,全光ファイバの
中で最小の高さとなる光ファイバ先端までの距離とする。
図B.1−光ファイバライン及びマイナスコプラナリティ
全光ファイバ高さから与えられる光ファイバラインz(x) を,式(B.1)で定義する。
β
x
GX
x
z
)
tan(
)
(
+
=
······························································ (B.1)
光ファイバライン角度GXは,光ファイバ先端のX軸角度を意味する。X軸原点における平均光ファイ
バ高さは,近似線の切片βによって与えられる。
注記 βは,全光ファイバ高さから与えられる光ファイバラインのフェルール中心における高さを表
す。
マイナスコプラナリティCFを,式(B.2)で定義する。
()
[
]
i
i
max
Z
x
z
CF
−
=
································································ (B.2)
Zi
i番目の光ファイバの高さ
zi(x)
i番目の光ファイバ位置での光ファイバラインの高さ
zi(x)−Ziは,光ファイバラインからのそれぞれの光ファイバ先端のずれを示す。マイナスコプラナリテ
ィの物理的意味は,光ファイバ全心線がPC接続するために必要な光ファイバの軸方向の最大変位を示し
ている。
光ファイバライン
光ファイバ先端
マイナスコプラナリティ
フェルール端面
16
C 5965-3-31:2018 (IEC 61755-3-31:2015)
附属書C
(参考)
PC接続を保証するための最小押圧力
注記1 この附属書では端面形状接続部パラメータの値とPC接続との関係について,シミュレーシ
ョンを行った。シミュレーションに用いた各式の概要について記載する。
端面形状の幾何学公差を設定するために,光ファイバ全心線のPC接続を保証するための最小押圧力を
推定する数学的モデルを考案した。
このモデルは,次の要因を考慮している。
− 光ファイバ先端の軸方向の圧縮に対する硬さ
− フェルールの弾性率,フェルール面のZ軸方向の変形
− この系のZ軸中心の回転方向の硬さ
注記2 角度誤差がある面同士を押し当てる場合のガイドピン穴のZ軸回転方向への変形を表す。
− ガイドピンとガイドピン穴内面との摩擦
− 端面形状を表す各接続部パラメータの設計値からのずれ
PC接続を保証するための最小押圧力に影響する接続部パラメータは,次の三つである。
− X軸端面角度 |SX|
− マイナスコプラナリティCF
− 光ファイバ先端曲率半径RF
これらの接続部パラメータを数水準で計算し,かん合力との相関を求めた。端面形状指数GLは,PC接
続を保証するための端面の許容度の指標である。GLは,X軸端面角度 |SX|,マイナスコプラナリティ,光
ファイバ先端曲率半径を関連付けた関数である。ある特定の端面の条件において,GL値が小さいことが
良好な端面形状を意味する。例えば,全ての光ファイバ高さが同一で,X軸端面角度 |SX|がゼロの場合,
GLはゼロとなる。よってGL値の上限を規定することで,PC接続を保証できる端面形状の規定とするこ
とができる。さらに,GLの許容上限値は,心数又はフェルールの材料種によって異なる。
光ファイバ先端が平たん(坦)(RF=∞)な場合の各マイナスコプラナリティCFにおけるX軸端面角
度 |SX| と12心かん合に必要な端面形状指数GLとの関係について,シミュレーション結果を図C.1にまと
める。
17
C 5965-3-31:2018 (IEC 61755-3-31:2015)
図C.1−光ファイバ先端が平たん(坦)(RF=∞)な場合の各マイナスコプラナリティCFにおける
X軸端面角度|SX|と12心かん合に必要な端面形状指数GLとの関係
このシミュレーション結果から,それぞれの線は,同じ傾斜で一定の間隔のY切片をもっていることが
分かる。RF=∞の場合,GLは,|SX| 及びCFによって,式(C.1)の関係で表すことができる。
CF
D
SX
B
RF
CF
SX
GL
+
=
=
|
|
) ∞
,
,
(
········································ (C.1)
光ファイバ先端が有限の曲率半径をもつ場合,少々非線形となり,CFの増加に伴いカーブの傾斜は,
急になる。加えて |SX| が0のときのGLは,図C.2に示すように,もはやCFと比例関係にはない。
度
18
C 5965-3-31:2018 (IEC 61755-3-31:2015)
図C.2−光ファイバ先端曲率半径RFが1 mmの場合の各マイナスコプラナリティCFにおける
X軸端面角度|SX|と12心かん合に必要な端面形状指数GLとの関係
この挙動の近似関数を式(C.2)で表す。
(
)
[
](
)(
)
[
]
(
)
CF
D
C
SX
B
e
B
B
A
e
A
A
CF
SX
GL
CF
p
CF
B
SX
n
CF
A
+
−
+
−
−
+
−
=
−
−
−
−
1
e
e
)
,
(
1
1
0
1
1
0
q
q
+
+
1
··························································································· (C.2)
ここに,接続部パラメータ定数A0,A1,Aq,n,B0,B1,Bq,C,p及びDは,式(C.3)によって光ファイ
バ先端曲率半径RFと関係付けられる。
(
)
0
0
1
q
e
)
(
f
f
f
RF
f
RF
f
+
−
=
−
······················································· (C.3)
式(C.3)によって与えられるfは,任意の接続部パラメータ定数を表す。式(C.2)によって与えられる関数
GLは,CF=0,|SX|=0のときにGL=0となる。さらに,式(C.2)及び式(C.3)の結合によって得られる関数
[式(C.4)参照]は,接続部パラメータ定数の値(表C.1,表C.2及び表C.3参照)を代入すると,RFが無
限大となる場合,式(C.1)で表せる簡単な線形関数となる。
式(C.2)のA0,A1,Aq,n,B0,B1,Bq,C,p及びDは,式(C.3)及び表C.1,表C.2又は表C.3の接続部
パラメータ定数から求める。例えば4心の場合,式(C.2)のA0は,式(C.3)に表C.1の数値を次のように代入
して求める。具体的には,f0,f1,fqにA0列の各数値を代入し,A0=(0.000−2.334)・exp[(−6.676/RF)]+2.334
のように求める。接続部パラメータ定数A1以下も同様に表C.1の各接続部パラメータ定数の列f0,f1,fq
に示す数値を代入して求める。
度
19
C 5965-3-31:2018 (IEC 61755-3-31:2015)
GL,SX,CF及びRFの間の関係を定義する定数は,30個ある。展開した関数を式(C.4)に表す。
(
)
(
)
(
)
(
)
(
)
(
)
(
)
(
)
(
)
(
)
(
)
(
)
(
)
CF
D
e
D
D
CF
p
e
p
p
C
C
C
SX
B
B
B
CF
B
e
B
B
B
B
B
B
B
B
SX
n
e
n
n
A
A
A
CF
A
A
A
A
A
A
A
A
A
RF
CF
SX
GL
RF
D
RF
p
RF
C
RF
B
q
RF
B
q
RF
B
RF
B
RF
n
RF
A
q
RF
A
q
RF
A
RF
A
+
−
+
−
+
−
+
−
+
+
−
+
+
−
+
−
−
+
−
+
−
+
−
+
−
+
+
−
+
−
−
+
−
=
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
0
0
1
0
0
1
0
0
1
10
10
11
0
0
q1
10
10
11
00
00
01
0
0
1
10
10
11
0
0
q1
10
10
11
00
00
01
q
q
q
1q
1q
0q
q
1q
1q
0q
1
-
exp
e
e
-
exp
e
e
1
-
exp
e
e
-
exp
e
e
,
,
·························································································· (C.4)
端面の検査のアルゴリズムに組み込むために,この式(C.4)は,ユニコードテキストで次のように表すことができる。
GL(SX,CF,RF)=
[(((A̲01-A̲00)·e^(-A̲0q/RF)+A̲00)-((A̲11-A̲10)·e^(-A̲1q/RF)+A̲10))·e^(-((A̲q1-A̲q0)·e^(-A̲qq/RF)+A̲q0)·CF)+(A̲11-A̲10)·e^(-A̲1q/RF)+A̲10]·
(e^(-((n̲1-n̲0)·e^(-n̲q/RF)+n̲0)·|SX|)-1)+
[(((B̲01-B̲00)·e^(-B̲0q/RF)+B̲00)-((B̲11-B̲10)·e^(-B̲1q/RF)+B̲10))·e^(-((B̲q1-B̲q0)·e^(-B̲qq/RF)+B̲q0)·CF)+(B̲11-B̲10)·e^(-B̲1q/RF)+B̲10]·|SX|+
((C̲1-C̲0)·e^(-C̲q/RF)+C̲0)·(e^(-((p̲1-p̲0)·e^(-p̲q/RF)+p̲0)·CF)-1)+((D̲1-D̲0)·e^(-D̲q/RF)+D̲0)·CF
3
C
5
9
6
5
-3
-3
1
:
2
0
1
8
(I
E
C
6
1
7
5
5
-3
-3
1
:
2
0
1
5
)
20
C 5965-3-31:2018 (IEC 61755-3-31:2015)
この接続部パラメータ定数は,識別番号によって,表C.1〜表C.3にまとめられる。GLしきい(閾)値
を表5〜表7に示す。
例えば4心の場合,表C.1からA00,A01,A0qは,A0の列f0,f1,fqに示す2.334,0.000,6.676を入れる。
同様にA10,A11,A1qは,A1の列f0,f1,fqに示す1.049,0.000,8.306を入れる。他の接続部パラメータ定
数も同様に列f0,f1,fqに示す数値を入れて求めることができる。
表C.1−識別番号1104の4心の接続部パラメータ定数
A0
A1
Aq
B0
B1
Bq
C
D
n
p
f0
2.334
1.049
0.000
20.930
0.000
0.402
2.470
12.402
0.000
4.296
f1
0.000
0.000
4.907
84.717
84.717
139.916
0.000
18.072
19.663
27.813
fq
6.676
8.306
0.000
0.393
0.000
12.201
3.575
2.135
0.000
7.108
表C.2−識別番号1108の8心の接続部パラメータ定数
A0
A1
Aq
B0
B1
Bq
C
D
n
p
f0
3.117
−0.372
0.000
122.558 0.000 −0.439
2.109
15.227
0.000
6.253
f1
0.000
0.000
4.779
151.602 151.602 −0.441
0.000
27.043
14.698
15.980
fq
5.504
56.276
0.000
1.095 0.000 −4.844
10.334
2.216
0.000
7.994
表C.3−識別番号1112の12心の接続部パラメータ定数
A0
A1
Aq
B0
B1
Bq
C
D
n
p
f0
0.563 −0.313
0.000
120.677 0.000
0.000
3.452
20.367
0.000
4.874
f1
0.000
0.000
10.082
148.540 148.540
2.481
0.000
36.545
69.299
8.685
fq
110.476
78.066
0.000
3.129 0.000
0.000
11.688
1 800
0.000
5.860
参考文献 JIS C 5965-2-2 光ファイバコネクタ光学互換−第2-2部:シングルモード斜めPC端面光ファ
イバ光学互換標準の指針
注記 対応国際規格:IEC 61755-2-2,Fibre optic connector optical interfaces−Part 2-2: Optical
interface standard single mode angled physically contacting fibres