C 5964-5:2012
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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
目 次
ページ
序文 ··································································································································· 1
1 適用範囲························································································································· 1
1A 引用規格 ······················································································································ 1
1B 用語及び定義 ················································································································· 1
2 概要······························································································································· 1
3 かん合標準 ······················································································································ 1
附属書JA(参考)JISと対応国際規格との対比表 ······································································· 9
C 5964-5:2012
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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
まえがき
この規格は,工業標準化法第12条第1項の規定に基づき,一般財団法人光産業技術振興協会(OITDA)
及び一般財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を制定すべきとの申出
があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が制定した日本工業規格である。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性がある。経済産業
大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実用新案権に関わる確認
について,責任はもたない。
JIS C 5964の規格群には,次に示す部編成がある。
JIS C 5964-5 第5部:MTコネクタ類(F12形)
JIS C 5964-7 第7部:MPOコネクタ類(F13)
JIS C 5964-20 第20部:LC形光コネクタ類
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
日本工業規格 JIS
C 5964-5:2012
光ファイバコネクタかん合標準−
第5部:MTコネクタ類(F12形)
Fiber optic connector interfaces-
Part 5: Type MT connector family (F12 type)
序文
この規格は,2005年に第2版として発行されたIEC 61754-5を基とし,この規格で用いる主な用語及び
定義を規定するために引用規格を追加して作成した日本工業規格である。
なお,この規格で側線又は点線の下線を施してある箇所は,対応国際規格を変更している事項である。
変更の一覧表にその説明を付けて,附属書JAに示す。
1
適用範囲
この規格は,MTコネクタ類のかん合構造及び互換寸法について規定する。
注記 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。
IEC 61754-5:2005,Fibre optic connector interfaces−Part 5: Type MT connector family(MOD)
なお,対応の程度を表す記号“MOD”は,ISO/IEC Guide 21-1に基づき,“修正している”
ことを示す。
1A 引用規格
次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。この規格
は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS C 5962 光ファイバコネクタ通則
1B 用語及び定義
この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS C 5962による。
2
概要
MTコネクタ類は,2.5 mm×6.4 mmの角形フェルールをもつ多心光コネクタである。このコネクタは2
本のガイドピンで整列し,通常はクランプスプリングで保持する。
3
かん合標準
この規格は,かん合標準5-1 MTかん合標準を対象とする。
注記 5-1は対応国際規格であるIEC 61754規格群における部編成の番号を示している。
2
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コネクタプラグかん合の組合せは,図1に示す幾つかの形態がある。元々,2本のガイドピンはコネク
タプラグの位置にとらわれないため,脱着するときに,いずれのコネクタプラグ内に位置していてもよい。
また,各コネクタプラグに1本ずつガイドピンを固定しても,片側のコネクタプラグに2本のガイドピン
を固定してもよい。かん合可能な組合せは,図1及び次に示す。
a) ガイドピンなしコネクタプラグ同士を2本のガイドピンでかん合
b) ガイドピン1本付きコネクタプラグとガイドピンなしコネクタプラグとをガイドピンを1本追加して
かん合
c) ガイドピン2本付きコネクタプラグとガイドピンなしコネクタプラグとのかん合
d) ガイドピン1本付きコネクタプラグ同士のかん合
注記 ガイドピン2本付きコネクタプラグは,ガイドピン2本付きコネクタプラグとかん合できな
い。光ファイバ心線の数が異なるコネクタプラグ同士であっても,かん合は可能であり,よ
り小さい方の心数に互換性をもつ。
図1−MTコネクタプラグ構成及びかん合可能な組合せ
ガイドピンを図2に,ガイドピン寸法を表1に,それぞれ示す。
クランプスプリングを図3に,クランプスプリング寸法を表2に,それぞれ示す。
クランプスプリングのかん合押圧力は6.8 N〜12.8 Nとする。
MTコネクタプラグかん合部を図4に,MTコネクタプラグかん合部寸法を表3に,それぞれ示す。
各ガイドピン穴は,図7に示すガイドピン穴検査ゲージを5.5 mm挿入した状態からの引抜力を測定し,
1.7 N以下とする。さらに,図6に示すプラグ検査ゲージを5.5 mm挿入した状態からの引抜力を測定し,
3.4 N以下とする。
プラグ検査ゲージを図6に,プラグ検査ゲージ寸法を表4に,それぞれ示す。
ガイドピン穴検査ゲージを図7に,ガイドピン穴検査ゲージ寸法を表5に,それぞれ示す。
3
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注記 対応国際規格は,表及び図の引用がないため追加している。
図2−ガイドピン
表1−ガイドピン寸法
符号
寸法
mm
最小
最大
A
0.697
0.699
B
0.2
0.4
C
0.2
0.5
D
10.8
11.2
4
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図3−クランプスプリング
表2−クランプスプリング寸法
符号
寸法
mm
最小
最大
M1 a)
14.7
15.7
M2 b)
15.8
16.2
JA c)
3.1
3.3
JB d)
3.6
3.8
注a) 自由長さ。自由長さは,無荷重時のばねの寸法を意味する。
b) かん合押圧力が作用するときの寸法を意味する。
c) 2心,4心又は8心用
d) 10心又は12心用
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注a) X及びYは,二つのガイドピン穴を用いて確立した(共通)データム軸直線Fによって設定される直交座標系
(第一次,第二次データム平面)を示したものである。
図4−MTコネクタプラグかん合部
表3−MTコネクタプラグかん合部寸法
符号
寸法
mm
最小
最大
A
0.699
0.701
B
7.9
8.1
C
4.597
4.603
D
6.3
6.5
E
2.4
2.5
6
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単位 mm
注a) ここでXは,図4で示されたXと同一なものである。Yは,図4で示されたYと同一なものである。
図5−光ファイバ心線配列図
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単位 mm
図6−プラグ検査ゲージ
表4−プラグ検査ゲージ寸法
符号
寸法
mm
最小
最大
A
0.698 5
0.699 0
C
4.599 5
4.600 5
D
6.3
6.5
U
2.4
2.5
BA
0.2
0.4
BB
0.2
0.5
BC
6.0
6.5
8
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単位 mm
図7−ガイドピン穴検査ゲージ
表5−ガイドピン穴検査ゲージ寸法
符号
寸法
mm
最小
最大
A
0.698 5
0.699 0
B
0.2
0.4
C
0.2
0.5
D
10.8
11.2
E
6.0
−
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附属書JA
(参考)
JISと対応国際規格との対比表
JIS C 5964-5:2012 光ファイバコネクタかん合標準−第5部:MTコネクタ類(F12
形)
IEC 61754-5:2005 Fibre optic connector interfaces−Part 5: Type MT connector
family
(I)JISの規定
(II)
国際規格
番号
(III)国際規格の規定
(IV)JISと国際規格との技術的差異の箇条
ごとの評価及びその内容
(V)JISと国際規格との技術的差
異の理由及び今後の対策
箇条番号
及び題名
内容
箇条番号
内容
箇条ごと
の評価
技術的差異の内容
1A 引用
規格
引用規格
−
規定なし
追加
IEC規格では引用規格がない。 JISでは,用語及び定義を規定す
るため引用規格の追加がある。
1B 用語
及び定義
用語及び定義
−
規定なし
追加
IEC規格では用語及び定義が
ない。
JISでは,用語及び定義を規定す
るための引用規格を追加した。今
後IECへ提案する。
3 かん合
標準
MTコネクタプラグ
構成とかん合可能
な組合せを示す本
文及び図1
2 概要
JISとほぼ同じ
変更
IEC規格では,箇条2の概要に
記載しているが,JISでは,箇
条3のかん合標準の本文に記
載した。
MTコネクタプラグ構成及びかん
合可能な組合せを示す本文及び
図1は,箇条3のかん合標準に記
載する内容である。
クランプスプリン
グのかん合押圧力
規定
3 かん合
標準
JISとほぼ同じ
変更
IEC規格では,かん合押圧力の
規定を表2の注b) に記載して
いるが,JISでは,かん合標準
の本文に記載した。
表2は,クランプスプリング寸法
を記載した表である。寸法以外の
規定である,かん合押圧力の規定
は,JISの様式に従い,表2から
外し,本文中に移動した。
ガイドピン穴の引
抜力規定
JISとほぼ同じ
変更
IEC規格では,ガイドピン穴の
規定を表3の注a) に記載して
いるが,JISでは,かん合標準
の本文に記載した。
また,規定方法を,ガイドピ
ン“挿入力”から“引抜力”を
測定することに変更した。
JISの様式に従い表3から外し,
本文中に移動した。
ガイドピンを垂直に挿入するこ
とが難しいため変更した。IECへ
提案する。
2
C
5
9
6
4
-5
:
2
0
1
2
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(I)JISの規定
(II)
国際規格
番号
(III)国際規格の規定
(IV)JISと国際規格との技術的差異の箇条
ごとの評価及びその内容
(V)JISと国際規格との技術的差
異の理由及び今後の対策
箇条番号
及び題名
内容
箇条番号
内容
箇条ごと
の評価
技術的差異の内容
3 かん合
標準
(続き)
図3(クランプスプ
リング)
JISとほぼ同じ
追加
IEC規格では,異なる寸法状態
及び異なる種類のクランプス
プリングの図を一つで記載し
ているが,JISでは,自由長さ
の状態,かん合押圧力が作用し
たときの状態及び10心又は12
心用の三つに分けて記載。
IEC規格では,図を一つで記載し
ているが,JISでは分かりやすく
するために三つに分けた。
表2(クランプスプ
リング寸法)のJA
及びJB
JISとほぼ同じ
変更
IEC規格では,二つの異なる寸
法を表すのに,同一の量記号を
用い,下付き添字で区別してい
る(J1, J2)が,JISでは,異な
る量記号を用いて区別した
(JA, JB)。
JISでは,分かりやすくするため
に,異なる量記号を用いた。IEC
へ提案する。
表4(プラグ検査ゲ
ージ寸法)のD及び
U
JISとほぼ同じ
変更
IEC規格では,表4のD及び
Uについて,注b) で,“代表寸
法”と記載があったが,JISで
は,“参考値”に変更した。
適切な表現に変更した。
JISと国際規格との対応の程度の全体評価:IEC 61754-5:2005,MOD
注記1 箇条ごとの評価欄の用語の意味は,次による。
− 追加……………… 国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。
− 変更……………… 国際規格の規定内容を変更している。
注記2 JISと国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次による。
− MOD…………… 国際規格を修正している。
2
C
5
9
6
4
-5
:
2
0
1
2
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