C 5955-1:2016
(1)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
目 次
ページ
1 適用範囲························································································································· 1
2 引用規格························································································································· 1
3 用語及び定義 ··················································································································· 3
4 分類······························································································································· 3
5 単心直列伝送リンク用光送・受信モジュールの性能標準テンプレート ········································ 3
5.1 環境カテゴリ ················································································································ 3
5.2 絶対最大定格 ················································································································ 3
5.3 電気・光学的特性 ·········································································································· 4
5.4 試験 ···························································································································· 7
5.5 安全に対する仕様 ········································································································· 13
C 5955-1:2016
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まえがき
この規格は,工業標準化法第12条第1項の規定に基づき,一般財団法人光産業技術振興協会(OITDA)
及び一般財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を制定すべきとの申出
があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が制定した日本工業規格である。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意
を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実
用新案権に関わる確認について,責任はもたない。
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
日本工業規格 JIS
C 5955-1:2016
光伝送用能動部品−性能標準テンプレート−
第1部:単心直列伝送リンク用光送・受信モジュール
Fiber optic active components and devices-
Performance standard template-Part 1: Transmitting and/or
receiving modules for single fiber serial transmission link
1
適用範囲
この規格は,JIS C 5953-1に基づき,10 Mbit/s〜12.5 Gbit/sの直列(シリアル)なデジタル信号を,単心
の光ファイバ(単心形)を介して,単一波長で伝送し,2R(波形再生及び波形整形)又は3R(波形再生,
波形整形及び同期信号再生)機能をもち,デジタル変調方式として二値振幅変調[ASK(Amplitude Shift
Keying),IM(Intensity Modulation)又はOOK(On-Off Keying)ともいう。]方式の単心直列伝送リンク用
光送・受信モジュールの性能標準の作成に基づく性能標準テンプレートを規定する。
性能標準の作成者は,個々の用途のために,性能パラメータ及び/又は性能パラメータ群を加えてもよ
い。
注記1 ここでいう単心直列伝送リンク用光送・受信モジュールとは,発光素子と電子回路及び光フ
ァイバとの接続部からなる送信部,並びに受光素子と電子回路及び光ファイバとの接続部か
らなる受信部によって構成するもので,構造上,次の3種類の総称である。
a) 送信部(Tx)を1個のモジュールとして構成する送信モジュール
b) 受信部(Rx)を1個のモジュールとして構成する受信モジュール
c) 送信部と受信部とを1個のモジュールとして構成する送受信モジュール(光トランシー
バ)
注記2 ここでいう単心形とは,伝送元の送信部から伝送先の受信部へ単心の光ファイバで伝送する
物理的形体として定義する。したがって,送受信モジュールの場合は,物理的には光ファイ
バは2心が実装されるが,伝送する方向が異なるため,単心形とみなす。これに対して,複
心形は,伝送元の送信部から伝送先の受信部へ2心以上の光ファイバによって,光信号を伝
送する物理的形体であり,並列伝送方式の一つである。この形体のモジュールは,複心並列
伝送リンク用光送・受信モジュールである。
他の並列伝送方式には,単心の光ファイバに,複数の波長を多重して伝送する形体があり,
これを単心形の波長多重形とする。この形体のモジュールは,単心波長多重並列伝送リンク
用光送・受信モジュールである。
2
引用規格
次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの
2
C 5955-1:2016
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引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS C 5952-1 光伝送用能動部品−パッケージ及びインタフェース標準−第1部:総則
JIS C 5953-1 光伝送用能動部品−性能標準−第1部:総則
JIS C 5954-1 光伝送用能動部品−試験及び測定方法−第1部:総則
JIS C 5954-3 光伝送用能動部品−試験及び測定方法−第3部:単心直列伝送リンク用光送・受信モジ
ュール
JIS C 6802 レーザ製品の安全基準
JIS C 6950-1 情報技術機器−安全性−第1部:一般要求事項
JIS C 61280-1-3 光ファイバ通信サブシステム試験方法−中心波長及びスペクトル幅測定
JIS C 61280-2-1 光ファイバ通信サブシステム試験方法−受信感度及びオーバロード測定
JIS C 61280-2-2 光ファイバ通信サブシステム試験方法−光アイパターン,光波形及び消光比測定
JIS C 61280-2-3 光ファイバ通信サブシステム試験方法−第2-3部:ジッタ及びワンダ測定
JIS C 61300-2-1 光ファイバ接続デバイス及び光受動部品−基本試験及び測定手順−第2-1部:正弦
波振動試験
JIS C 61300-2-4 光ファイバ接続デバイス及び光受動部品−基本試験及び測定手順−第2-4部:光フ
ァイバクランプ強度試験(軸方向引張り)
JIS C 61300-2-5 光ファイバ接続デバイス及び光受動部品−基本試験及び測定手順−第2-5部:光フ
ァイバクランプ強度試験(ねじり)
JIS C 61300-2-9 光ファイバ接続デバイス及び光受動部品−基本試験及び測定手順−第2-9部:衝撃
試験
JIS C 61300-2-12 光ファイバ接続デバイス及び光受動部品−基本試験及び測定手順−第2-12部:落
下衝撃試験
JIS C 61300-2-17 光ファイバ接続デバイス及び光受動部品−基本試験及び測定手順−第2-17部:低
温試験
JIS C 61300-2-18 光ファイバ接続デバイス及び光受動部品−基本試験及び測定手順−第2-18部:高
温試験
JIS C 61300-2-19 光ファイバ接続デバイス及び光受動部品−基本試験及び測定手順−第2-19部:高
温高湿試験(定常状態)
JIS C 61300-2-21 光ファイバ接続デバイス及び光受動部品−基本試験及び測定手順−第2-21部:混
合温湿度サイクル試験
JIS C 61300-2-22 光ファイバ接続デバイス及び光受動部品−基本試験及び測定手順−第2-22部:温
度サイクル試験
JIS C 61300-2-26 光ファイバ接続デバイス及び光受動部品−基本試験及び測定手順−第2-26部:塩
水噴霧試験
JIS C 61300-2-27 光ファイバ接続デバイス及び光受動部品−基本試験及び測定手順−第2-27部:ダ
スト試験(層流)
JIS C 61300-2-44 光ファイバ接続デバイス及び光受動部品−基本試験及び測定手順−第2-44部:光
ファイバクランプ強度試験−繰返し曲げ
JIS C 61300-2-45 光ファイバ接続デバイス及び光受動部品−基本試験及び測定手順−第2-45部:浸
水試験
3
C 5955-1:2016
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JIS C 61300-2-46 光ファイバ接続デバイス及び光受動部品−基本試験及び測定手順−第2-46部:湿
熱サイクル試験
JIS C 61300-2-48 光ファイバ接続デバイス及び光受動部品−基本試験及び測定手順−第2-48部:温
湿度サイクル試験
JIS C 61340-3-1 静電気−第3-1部:静電気の影響をシミュレーションする方法−人体モデル(HBM)
の静電気放電試験波形
IEC 60749-26,Semiconductor devices−Mechanical and climatic test methods−Part 26: Electrostatic
discharge (ESD) sensitivity testing−Human body model (HBM)
IEC 61280-1-4,Fibre optic communication subsystem test procedures−Part 1-4: General communication
subsystems−Light source encircled flux measurement method
IEC 61300-2-28,Fibre optic interconnecting devices and passive components−Basic test and measurement
procedures−Part 2-28: Tests−Industrial atmosphere (sulphur dioxide)
IEC 61300-2-42,Fibre optic interconnecting devices and passive components−Basic test and measurement
procedures−Part 2-42: Tests−Static side load for strain relief
IEC 61300-3-53,Fibre optic interconnecting devices and passive components−Basic test and measurement
procedures−Part 3-53: Examinations and measurements−Encircled angular flux (EAF) measurement
method based on two-dimensional far field data from step index multimode waveguide (including fibre)
IEC 62614,Fibre optics−Launch condition requirements for measuring multimode attenuation
3
用語及び定義
この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS C 5954-3による。
4
分類
単心直列伝送リンク用光送・受信モジュールの性能標準には,JIS C 5952-1で規定する光伝送用能動部
品の分類に基づき,モジュールのタイプを規定する。
5
単心直列伝送リンク用光送・受信モジュールの性能標準テンプレート
5.1
環境カテゴリ
単心直列伝送リンク用光送・受信モジュールが取り付けられる機器の設置環境条件は,JIS C 5953-1の
附属書Aの環境カテゴリ(C:屋内環境,U:屋外環境,O:厳しい屋外環境又はE:劣悪環境)から選び,
これを明記する。
5.2
絶対最大定格
単心直列伝送リンク用光送・受信モジュールの性能標準に最低限記載する絶対最大定格は,表1の項目
及びそれらの定格値(すなわち,最大値,又は最小値及び最大値)を記載する。
4
C 5955-1:2016
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表1−単心直列伝送リンク用光送・受信モジュールの絶対最大定格テンプレート
項目
記号
絶対最大定格値
単位
最小値
最大値
保存温度
Tstg
℃
動作温度
Top
℃
保存相対湿度
RHstg
%
動作相対湿度
RH
%
はんだ付け温度a)
Tsld
−
℃
電源電圧
Vcc
−
V
制御信号入力電圧
Vi
−
V
差動データ入力電圧
ΔVindiff
−
V
出力電流
Io
−
mA
ESD耐性
VESD
−
V
ダメージ光入力パワー
Pdmg
−
mW
注記 空欄には数値を記入する。
注a) JIS C 5952-1の分類におけるタイプ1又はタイプ3だけ
5.3
電気・光学的特性
単心直列伝送リンク用光送・受信モジュールについて,その性能標準に最低限記載する電気光学的特性
は,表2のテンプレートに示す項目,基準値,試験方法などとする。表2以外の項目の追加が必要な場合
は,適宜追加する。
表2−単心直列伝送リンク用光送・受信モジュールの電気光学的特性テンプレート
特性
項目
記号
性能標準基準値
単位
試験方法
条件,備考
最小値
標準値
最大値
送信電
気特性
電源電流
ICCT
−
mA
JIS C 5954-3
電源電圧
VCCT
−
V
JIS C 5954-3
消費電力
PDIST
−
−
mW
JIS C 5954-3
差動データ入力インピーダ
ンス
Zindiff
−
−
Ω
TDR(時間領域反射)
法
差動データ入力電圧
ΔVindiff
−
mV
JIS C 5954-3
低レベル送信部シャットダ
ウン電圧
VSDL
−
−
V
JIS C 5954-3
高レベル送信部シャットダ
ウン電圧
VSDH
−
−
V
JIS C 5954-3
差動データ入力
上昇時間/下降時間
tr/tf
−
−
ps
入力信号の条件
送信光
学特性
伝送速度
−
−
−
bps
公称値
伝送速度偏差
−
−
−
ppm
±最大値
最大送信光出力パワー
Pavemax
−
−
dBm
JIS C 5954-3
最小送信光出力パワー
Pavemin
−
−
dBm
JIS C 5954-3
光変調振幅基準の最小送信
光出力パワー
Pave̲OMA
−
−
dBm
JIS C 5954-3
マルチモード伝送だけ
光変調振幅基準の最小送信
光出力パワーと送信器・分
散ペナルティとの差
PaveOMA-TDP
−
−
dBm
JIS C 5954-3
シングルモード伝送だ
け
5
C 5955-1:2016
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表2−単心直列伝送リンク用光送・受信モジュールの電気光学的特性テンプレート(続き)
特性
項目
記号
性能標準基準値
単位
試験方法
条件,備考
最小値
標準値
最大値
送信光
学特性
オフ状態光出力パワー
Poff
−
−
dBm
JIS C 5954-3
送信部シャットダウン
機能による
マルチモー
ド励振条件
(マルチモ
ード伝送の
場合)
エンサークル
ドフラックス
EF
−
−
−
IEC 61280-1-4
IEC 62614
(グレーデッドインデ
ックス形光ファイバ)
エンサークル
ドアンギュラ
ーフラックス
EAF
−
IEC 61300-3-53
(ステップインデック
ス形光ファイバ)
消光比
ER
−
dB
JIS C 5954-3
JIS C 61280-2-2
光変調振幅
OMA
−
dBm
JIS C 5954-3
JIS C 61280-2-2
波長
特性
中心波長
λ0
−
nm
JIS C 5954-3
JIS C 61280-1-3
RMS幅
Δλrms
−
−
nm
JIS C 5954-3
JIS C 61280-1-3
多縦モード半導体レー
ザ(MLM-LD)の場合
20 dBダウン幅
Δλ20 dB
−
−
nm
JIS C 5954-3
JIS C 61280-1-3
単一縦モード半導体レ
ーザ(SLM-LD)の場
合
サイドモード抑圧
比
SMSR
−
−
dB
JIS C 5954-3
JIS C 61280-1-3
SLM-LDの場合
上昇時間/下降時間
tr/tf
−
ps
JIS C 5954-3
20 %〜80 %にて測定
相対
強度
雑音
平均パワー基準
RINx
−
−
dB/Hz
JIS C 5954-3
Xには光反射損失X dB
の値を明記する。
光変調振幅基準
RINxOMA
−
−
dB/Hz
JIS C 5954-3
Xには光反射損失X dB
の値を明記する。
光反射損失耐力
ORLT
−
−
dB
JIS C 5954-3
送信部光反射
RTX
−
−
dB
JIS C 5954-3
デターミニスティックジッ
タa)
DJ
−
−
ps
JIS C 61280-2-2
JIS C 61280-2-3
トータルジッタa)
TJ
−
−
ps
JIS C 61280-2-2
JIS C 61280-2-3
送信器・分散ペナルティa)
TDP
−
−
dB
JIS C 5954-3
6
C 5955-1:2016
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
表2−単心直列伝送リンク用光送・受信モジュールの電気光学的特性テンプレート(続き)
特性
項目
記号
性能標準基準値
単位
試験方法
条件,備考
最小値
標準値
最大値
受信電
気特性
電源電流
ICCR
−
mA
JIS C 5954-3
電源電圧
VCCR
−
V
JIS C 5954-3
消費電力
PDISR
−
mW
JIS C 5954-3
差動データ出力インピーダ
ンス
Zoutdiff
−
−
Ω
TDR(時間領域反射)
法
差動データ出力電圧
ΔVoutdiff
−
mV
JIS C 5954-3
差動データ出力
上昇時間/下降時間
tr/tf
−
−
ps
JIS C 5954-3
低レベル信号検知アサート
電圧
VSDL
−
V
JIS C 5954-3
高レベル信号検知アサート
電圧
VSDH
−
V
JIS C 5954-3
受信部3 dB電気高域遮断周
波数
f-3dB
−
−
Hz
JIS C 5954-3
最大ストレスド受信感度a)
Pstress
−
−
dBm
JIS C 5954-3
測定用光源の次の特性
を明示する。
− バーティカル ア
イ クロージャ ペ
ナルティ(VECP)
− ストレスド アイ
ジッタ(J)
デターミニスティックジッ
タa)
DJ
−
−
ps
JIS C 61280-2-2
JIS C 61280-2-3
トータルジッタa)
TJ
−
−
ps
JIS C 61280-2-2
JIS C 61280-2-3
ジッタ伝達関数
XT (fJ)
−
−
−
JIS C 5954-3
クロック再生回路付き
の場合だけ
クロックジッタ
JCLK
−
−
ps
JIS C 5954-3
クロック再生回路付き
の場合だけ
データ・クロック時間差
ΔtCD
−
−
ps
JIS C 5954-3
クロック再生回路付き
の場合だけ
ジッタコーナー周波数
fjc
−
−
MHz
測定条件
クロック再生回路付き
の場合だけ
受信光
学特性
伝送速度(許容伝送速度)
−
−
−
bps
JIS C 5954-3
最小受信光入力パワー
Pimin
−
−
dBm
JIS C 5954-3
JIS C 61280-2-1
最大受信光入力パワー
Pimax
−
−
dBm
JIS C 5954-3
JIS C 61280-2-1
受信部光反射
RRX
−
−
dB
JIS C 5954-3
信号
検知
信号検知アサートレベル
Passert
−
−
dBm
JIS C 5954-3
信号検知デアサートレベル
Pde-assert
−
−
dBm
ヒステリシス
Passert-Pde-assert
−
−
dB
7
C 5955-1:2016
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
表2−単心直列伝送リンク用光送・受信モジュールの電気光学的特性テンプレート(続き)
特性
項目
記号
性能標準基準値
単位
試験方法
条件,備考
最小値
標準値
最大値
制御入
出力電
気特性
低レベル入力信号電流
IIL
−
mA
JIS C 5954-3
高レベル入力信号電流
IIH
−
mA
低レベル入力信号電圧
VIL
−
V
高レベル入力信号電圧
VIH
−
V
低レベル出力信号電流
IOL
−
mA
高レベル出力信号電流
IOH
−
mA
低レベル出力信号電圧
VOL
−
V
高レベル出力信号電圧
VOH
−
V
制御動
作タイ
ミング
送信部シャットダウンアサ
ート時間
Tdisassert
−
−
ms
オシロスコープによる
タイミング測定
送信部シャットダウンデア
サート時間
Tdisde-assert
−
−
ms
受信検知アサート時間
TLOSassert
−
−
ms
受信検知デアサート時間
TLOSde-assert
−
−
ms
パワーオン初期化時間
TINIT
−
−
ms
注記1 空欄には数値を記入する。
注記2 試験方法は推奨であり,必要に応じて別の方法を採用してもよい。ただし,実際に使用する測定方法を明確
にする。
注a) 適用するシステムの性能規格の要求によって,ジッタ値,又は送信器・分散ペナルティ及びストレスド受信感
度の選択をする。
5.4
試験
5.4.1
一般事項
性能標準には,単心直列伝送リンク用光送・受信モジュールの初期性能を確認するための特性評価試験,
及び各種環境条件における性能を確認するための性能保証試験を規定する。
5.4.2
特性評価試験
特性評価試験は,三つ以上の異なる生産ロットから選んだn個の試料数について実施する。試料数nは,
性能標準で規定する。特性評価試験の実施に当たっては,表3のテンプレートを基に,あらかじめ試験項
目,試験方法,試験条件及び許容ばらつきを決定したうえで実施し,判定する。
許容ばらつきは,評価項目の測定物理量に応じた割合(%),±(プラスマイナス)幅などで規定する。
全試験の環境条件は,特に規定がない場合,JIS C 5954-1に規定する標準環境条件とする。
試験及び測定方法のいずれかで参照製品が必要な場合,その参照製品は附属書で明確に規定する。
表3−単心直列伝送リンク用光送・受信モジュールの特性評価試験テンプレート
特性
項目
記号
単位
許容
ばらつきa)
試験方法
試験条件,備考
送信電
気特性
電源電流
ICCT
mA
JIS C 5954-3
電源電圧
VCCT
V
JIS C 5954-3
消費電力
PDIST
mW
JIS C 5954-3
差動データ入力電圧
ΔVindiff
mV
JIS C 5954-3
低レベル送信器シャットダウン電圧
VSDL
V
JIS C 5954-3
高レベル送信器シャットダウン電圧
VSDH
V
JIS C 5954-3
8
C 5955-1:2016
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
表3−単心直列伝送リンク用光送・受信モジュールの特性評価試験テンプレート(続き)
特性
項目
記号
単位
許容
ばらつきa)
試験方法
試験条件,備考
送信光
学特性
最大送信光出力パワー
Pavemax
dBm
JIS C 5954-3
最小送信光出力パワー
Pavemin
dBm
JIS C 5954-3
光変調振幅基準の最小送信光出力パワー
Pave̲OMA
dBm
JIS C 5954-3
マルチモード伝送だけ
オフ状態送信光出力パワー
Poff
dBm
JIS C 5954-3
マルチモード励
振条件(マルチモ
ード伝送の場合)
エンサークルドフラ
ックス
EF
−
IEC 61280-1-4
IEC 62614
(グレーデッドインデッ
クス形光ファイバ)
エンサークルドアン
ギュラーフラックス
EAF
−
IEC 61300-3-53
(ステップインデックス
形光ファイバ)
消光比
ER
dB
JIS C 5954-3
JIS C 61280-2-2
光変調振幅
OMA
dBm
JIS C 5954-3
JIS C 61280-2-2
波長特性
中心波長
λ0
nm
JIS C 5954-3
JIS C 61280-1-3
RMS幅
Δλrms
nm
JIS C 5954-3
JIS C 61280-1-3
MLM-LDの場合
20 dBダウン幅
Δλ20 dB
nm
JIS C 5954-3
JIS C 61280-1-3
SLM-LDの場合
サイドモード抑圧比
SMSR
dB
JIS C 5954-3
JIS C 61280-1-3
SLM-LDの場合
上昇時間/下降時間
tr/tf
ps
JIS C 5954-3
20 %〜80 %にて測定
相対強度雑音
平均パワー基準
RINx
dB/Hz
JIS C 5954-3
Xには光反射損失X dBの
値を明記する。
光変調振幅基準
RINxOMA
dB/Hz
JIS C 5954-3
Xには光反射損失X dBの
値を明記する。
光反射損失耐力
ORLT
dB
JIS C 5954-3
送信部光反射
RTX
dB
JIS C 5954-3
デターミニスティックジッタb)
DJ
ps
JIS C 61280-2-2
JIS C 61280-2-3
トータルジッタb)
TJ
ps
JIS C 61280-2-2
JIS C 61280-2-3
送信器・分散ペナルティb)
TDP
dB
JIS C 5954-3
受信電
気特性
電源電流
ICCR
mA
JIS C 5954-3
電源電圧
VCCR
V
JIS C 5954-3
消費電力
PDISR
mW
JIS C 5954-3
差動データ出力電圧
ΔVoutdiff
mV
JIS C 5954-3
9
C 5955-1:2016
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
表3−単心直列伝送リンク用光送・受信モジュールの特性評価試験テンプレート(続き)
特性
項目
記号
単位
許容
ばらつきa)
試験方法
試験条件,備考
受信電
気特性
差動データ出力
上昇時間/下降時間
tr/tf
ps
JIS C 5954-3
20 %〜80 %にて測定
低レベル信号検知アサート電圧
VSDL
V
JIS C 5954-3
高レベル信号検知アサート電圧
VSDH
V
JIS C 5954-3
受信部3 dB電気高域遮断周波数
f-3dB
Hz
JIS C 5954-3
最大ストレスド受信感度b)
Pstress
dBm
JIS C 5954-3
測定用光源の次の特性を
明示する。
− バーティカル アイ
クロージャ ペナル
ティ(VECP)
− ストレスド アイ ジ
ッタ(J)
デターミニスティックジッタb)
DJ
ps
JIS C 61280-2-2
JIS C 61280-2-3
トータルジッタb)
TJ
ps
JIS C 61280-2-2
JIS C 61280-2-3
ジッタコーナー周波数
fjc
MHz
JIS C 5954-3
クロック再生回路付きの
場合だけ
受信光
学特性
最小受信光入力パワー
Pimin
dBm
JIS C 5954-3
最大受信光入力パワー
Pimax
dBm
JIS C 5954-3
受信部光反射
RRX
dB
JIS C 5954-3
信号
検知
信号検知アサートレベル
Passert
dBm
JIS C 5954-3
信号検知デアサートレベル
Pde-assert
dBm
ヒステリシス
Passert-Pde-assert
dB
制御入
出力電
気特性
低レベル入力信号電流
IIL
mA
JIS C 5954-3
高レベル入力信号電流
IIH
mA
低レベル入力信号電圧
VIL
V
高レベル入力信号電圧
VIH
V
低レベル出力信号電流
IOL
mA
高レベル出力信号電流
IOH
mA
低レベル出力信号電圧
VOL
V
高レベル出力信号電圧
VOH
V
制御動
作タイ
ミング
送信部シャットダウンアサート時間
Tdisassert
ms
オシロスコープによるタ
イミング測定
送信部シャットダウンデアサート時間
Tdisde-assert
ms
受信検知アサート時間
TLOSassert
ms
受信検知デアサート時間
TLOSde-assert
ms
パワーオン初期化時間
TINIT
ms
注記1 空欄には数値を記入する。
注記2 試験方法は推奨であり,必要に応じて別の方法を採用してもよい。ただし,実際に使用する測定方法を明確
にする。
注a) 許容ばらつきは,各項目に対応した値を性能標準で規定する。
b) 適用するシステムの性能規格の要求によって,ジッタ値,又は送信器・分散ペナルティ及びストレスド受信感
度の選択をする。
10
C 5955-1:2016
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
5.4.3
性能保証試験
性能保証試験は,単心直列伝送リンク用光送・受信モジュールが取り付けられる機器の設置環境条件に
対応した環境カテゴリに基づき,JIS C 5953-1の附属書Aに規定する試験項目及び試験条件で実施する。
環境カテゴリ別性能保証試験項目を表4に示す。
なお,低温及び高温試験において,試験試料に通電を行う場合は,通電条件を明記する。試験では,試
料からの発熱を伴うため試験条件に注意する。
試験は,試料をグループ化し,あらかじめ計画するシーケンスに従って実施する。試験の試料数及びシ
ーケンス化に関する要求項目は,表5の試料数,試験順序及びグループ化に関する要求事項テンプレート
に基づき,試験一覧表を附属書で規定する。
各性能保証試験項目実施後の合格又は不合格の基準は,表6の単心直列伝送リンク用光送・受信モジュ
ール性能保証試験の評価基準テンプレートを作成し決定する。必要な場合は,試験項目及び評価基準を追
加してもよい。
表4−単心直列伝送リンク用光送・受信モジュールの環境カテゴリ別性能保証試験項目
試験
カテゴリC
屋内環境
カテゴリU
屋外環境
カテゴリO
厳しい屋外環境
カテゴリE
劣悪環境
試料
数a)
低温
JIS C 61300-2-17
−10 ℃±2 ℃
96時間保持
−25 ℃±2 ℃
96時間保持
−
−40 ℃±2 ℃
96時間保持
n
高温
JIS C 61300-2-18
+60 ℃±2 ℃
96時間保持
+70 ℃±2 ℃
96時間保持
−
+85 ℃±2 ℃
96時間保持
n
高温高湿
(定常状態)
JIS C 61300-2-19
+40 ℃±2 ℃
相対湿度 (93±2) %
96時間保持
+40 ℃±2 ℃
相対湿度 (93±2) %
96時間保持
+75 ℃±2 ℃
相対湿度 (90±5) %
168時間保持
+40 ℃±2 ℃
相対湿度 (93±3) %
96時間保持
n
温度サイクル
JIS C 61300-2-22
−10 ℃±2 ℃〜
+60 ℃±2 ℃
最高温度及び最低
温度で60分間保持
変化率1 ℃/分
5サイクル
試験Nb
−25 ℃±2 ℃〜
+70 ℃±2 ℃
最高温度及び最低温
度で60分間保持
変化率1 ℃/分
12サイクル
試験Nb
−40 ℃±2 ℃〜
+75 ℃±2 ℃
最高温度及び最低温
度で60分間保持
変化率1 ℃/分以上
10サイクル
最高/最低温度間で
の+23 ℃での保持
時間を許可
試験Nb
−40 ℃±2 ℃〜
+85 ℃±2 ℃
最高温度及び最低温
度で60分間保持
変化率1 ℃/分
12サイクル
n
湿熱サイクル
JIS C 61300-2-46
−
+25 ℃±2 ℃〜
+55 ℃±2 ℃,
相対湿度>95 %
(方法1)
96時間保持
−
−
n
温湿度サイクル
JIS C 61300-2-48,
方法A
(GR-326の試験
方法に対応する
場合は方法Bを
追加する必要あ
り)
−
−
−40 ℃±2 ℃〜
+85 ℃±2 ℃
最大温度で相対湿度
(85±5) %
最大温度及び最小温
度で最短1時間保持
変化率1 ℃/分以上
42サイクル
96時間保持
−
n
11
C 5955-1:2016
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
表4−単心直列伝送リンク用光送・受信モジュールの環境カテゴリ別性能保証試験項目(続き)
試験
カテゴリC
屋内環境
カテゴリU
屋外環境
カテゴリO
厳しい屋外環境
カテゴリE
劣悪環境
試料
数a)
振動(正弦波)
JIS C 61300-2-1
10 Hz〜55 Hz
15掃引
(10 Hz−55 Hz−10
Hz)
1オクターブ/分
3軸
振幅0.75 mm
10 Hz〜55 Hz
15掃引
(10 Hz−55 Hz−10
Hz)
1オクターブ/分
振幅0.75 mm
10 Hz〜55 Hz
2時間/軸,
1オクターブ/分
3軸
振幅1.52 mm
10 Hz〜55 Hz
15掃引
(10 Hz−55 Hz−10
Hz)
1オクターブ/分
3軸
振幅0.75 mm
n
光ファイバクラ
ンプ強度(繰返し
曲げ)
JIS C 61300-2-44
−
−
光ファイバコードに
対しては5 N
30サイクル ±90°
−
n
光ファイバクラ
ンプ強度(ねじ
り)
JIS C 61300-2-5
−
−
光ファイバコードに
対して0.1 N/sで5 N
10サイクル ±
180°
−
n
光ファイバクラ
ンプ強度(横方向
引張り)
IEC 61300-2-42
−
−
光ファイバコードに
対して5 N,5秒保持
光ファイバ心線に対
して2.3 N,5秒間保
持
互いに直行した2方
向
−
n
光ファイバクラ
ンプ強度(軸方向
引張り)
JIS C 61300-2-4
−
−
光ファイバコードに
対して0.5 N/sで10 N
±1 N,120秒間保持
光ファイバ心線に対
して0.5 N/sで5 N±
0.5 N,60秒保持
−
n
衝撃試験
JIS C 61300-2-9
(光受動部品質
量≦0.125 kg)
−
−
ピーク加速度5 000
m/s2,3軸,2方向
軸当たり2衝撃,全
12衝撃
1 ms保持,半正弦パ
ルス
−
n
落下衝撃試験
JIS C 61300-2-12
(方法C,自由落
下)
−
−
M<10の場合,h=100
10≦M<25の場合,
h=75
ここに,
M:供試品の質量(kg)
h:落下高さ(mm)
−
n
ダスト(層流)
JIS C 61300-2-27
−
粉じんのサイズ
d<150 μm
粉じん状タルク
+35 ℃
相対湿度 60 %
10分間保持
−
粉じんのサイズ
d<150 μm
粉じん状タルク
+35 ℃
相対湿度 60 %
10分間保持
n
12
C 5955-1:2016
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
表4−単心直列伝送リンク用光送・受信モジュールの環境カテゴリ別性能保証試験項目(続き)
試験
カテゴリC
屋内環境
カテゴリU
屋外環境
カテゴリO
厳しい屋外環境
カテゴリE
劣悪環境
試料
数a)
混合温湿度サイ
クル
JIS C 61300-2-21
−
−
−
Z/ADプロファイル
−10 ℃±2 ℃〜
+65 ℃±2 ℃
最高温度で相対湿度
(93±3) %
最高温度及び最低温
度で3時間保持
n
腐食性大気
IEC 61300-2-28
−
−
−
二酸化硫黄 SO2
25×10−6(体積比)
+25 ℃±2 ℃かつ
相対湿度 75 %
96時間暴露
n
塩水噴霧
JIS C 61300-2-26
−
−
−
塩水 5 % NaCl
pH 6.5〜7.2
96時間暴露
n
浸水(任意選択)
JIS C 61300-2-45
−
−
−
浸水深さ(該当する
性能標準で定義)
水温(該当する性能
標準で定義)
浸水時間(該当する
性能標準で定義)
n
静電気放電
IEC 60749-26
JIS C 61340-3-1
人体帯電モデル
n
試料に通電する場合は条件(電源電圧及び電流値)を明記する。
注a) 試料数nは受渡当事者間の協議によって決定する。
表5−試料数,試験順序及びグループ化に関する要求事項テンプレート
試験番号
試験項目a)
試料数b)
試験履歴c)
グループ化d)
1
2
3
4
5
6
7
8
9
注a) 空欄には試験項目を記載する。
b) 試料数は,受渡当事者間の協議によって決定する。
c) 試験履歴は,試験の順番を明記する。
d) 試験を行う試料のグループ番号を記入する。
13
C 5955-1:2016
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
表6−単心直列伝送リンク用光送・受信モジュール性能保証試験の評価基準テンプレート
モジュール
項目
評価基準a)
測定方法及び測定条件b)
単心直列伝送リンク用
光送・受信モジュール
動作電流(mA)
性能標準参照
送信部光出力パワー(dBm)
性能標準参照
試験温度
送信部波長(nm)
性能標準参照
試験温度
送信部上昇時間/下降時間(s)
振幅 20 %〜80 %
受信部最小受信光入力パワー及び
最大受信光入力パワー(dBm)
受信入力パワー,PRBS信号,
ビット誤り率
注記 空欄には数値を記入する。
注a) 評価基準には製品供給者が保証する性能仕様値の範囲又は試験前後の値の変化(%)を記入する。
b) 性能標準に基づく測定方法及び測定条件を明記する。特に重要な条件を明記している。
5.5
安全に対する仕様
5.5.1
安全性全般
性能標準で規定する最低限度の安全性は,JIS C 6950-1とする。
5.5.2
レーザ安全性
性能標準で規定する最低限のレーザ安全性は,次による。
− 光送信部レーザ出力パワーは,いかなる動作条件下でも,JIS C 6802に規定する安全基準クラスを満
たさなければならない。これは,故障時におけるファイバへの結合光及び空間出力光にも適用する。
− レーザ製品の製造業者は,レーザ安全性規格及び法規制に沿って,そのレーザ製品,安全性能,ラベ
ル表示,使用法,維持及び保守についての情報を提供しなければならない。その文章は,レーザ製品
を用いるシステムがこれらの安全性保証事項に適合するように,満たさなければならない要求事項と
使用上の制約事項とを明確に規定する。
5.5.3
電磁放射
性能標準は,システムが満足する電磁放射の団体規格又は国際規格を規定する。