C 5952-6:2008 (IEC 62148-6:2003)
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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
目 次
ページ
序文 ··································································································································· 1
1 適用範囲 ························································································································· 1
2 引用規格 ························································································································· 1
3 用語,及び定義並びに略号 ································································································· 2
4 分類······························································································································· 2
5 光インタフェース仕様 ······································································································· 3
5.1 一般事項 ······················································································································ 3
5.2 ピグテイルインタフェース······························································································· 3
6 電気インタフェース仕様 ···································································································· 3
6.1 一般事項 ······················································································································ 3
6.2 電気端子番号 ················································································································ 3
6.3 電気端子の割当て ·········································································································· 3
7 外形······························································································································· 4
7.1 ケース外形図 ················································································································ 4
7.2 ケース フットプリント図 ································································································ 6
C 5952-6:2008 (IEC 62148-6:2003)
(2)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
まえがき
この規格は,工業標準化法第12条第1項の規定に基づき,財団法人光産業技術振興協会 (OITDA) 及び
財団法人日本規格協会 (JSA) から,工業標準原案を具して日本工業規格を制定すべきとの申出があり,日
本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が制定した日本工業規格である。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権又は出願公開後の実用新案登録出願に
抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許
権,出願公開後の特許出願,実用新案権又は出願公開後の実用新案登録出願に係る確認について,責任は
もたない。
JIS C 5952の規格群には,次に示す部編成がある。
JIS C 5952-1 第1部:総則
JIS C 5952-2 第2部:MT-RJ(F19形)コネクタ付10ピンSFF形光トランシーバ
JIS C 5952-3 第3部:MT-RJ(F19形)コネクタ付20ピンSFF形光トランシーバ
JIS C 5952-4 第4部:PNコネクタ付1×9ピンプラスチック光ファイバ光トランシーバ
JIS C 5952-5 第5部:SC(F04形)コネクタ付1×9ピン光送信・受信モジュール及び光トランシーバ
JIS C 5952-6 第6部:ATM-PON用光トランシーバ
JIS C 5952-7 第7部:LCコネクタ付10ピンSFF形光トランシーバ
JIS C 5952-8 第8部:LCコネクタ付20ピンSFF形光トランシーバ
JIS C 5952-9 第9部:MU(F14形)コネクタ付10ピンSFF形光トランシーバ
JIS C 5952-10 第10部:MU(F14形)コネクタ付20ピンSFF形光トランシーバ
JIS C 5952-11 第11部:14ピン変調器集積形半導体レーザ送信モジュール
JIS C 5952-12 第12部:同軸形高周波コネクタ付半導体レーザ送信モジュール
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日本工業規格 JIS
C 5952-6:2008
(IEC 62148-6:2003)
光伝送用能動部品−
パッケージ及びインタフェース標準−
第6部:ATM-PON用光トランシーバ
Fibre optic active components and devices-Package and interface standards-
Part 6 : ATM-PON transceivers
序文
この規格は,2003年に第1版として発行されたIEC 62148-6を基に,技術的内容及び対応国際規格の構
成を変更することなく作成した日本工業規格である。
光トランシーバは,電気信号を光信号に,又は光信号を電気信号に変換する場合に用いる。この規格は,
非同期伝送モード受動光ネットワーク (Asynchronous-transfer-mode passive optical network : ATM-PON) シ
ステムに使用される光トランシーバの物理インタフェースに関するものである。ここで規定する光トラン
シーバは,貫通穴をもつプリント配線板上で使用される24ピンパッケージを用いて設計されたものである。
1
適用範囲
この規格は,国際電気通信連合(以下,ITUという。)勧告G .983.1によって推奨されたATM-PONに使
用される光トランシーバの物理インタフェース仕様について規定する。この規格は,この規格に適合する
光トランシーバをプリント配線板に装着するときの機械的互換性を確保することを目的とする。
注記 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。
IEC 62148-6 : 2003,Fibre optic active components and devices−Package and interface standards−
Part 6 : ATM-PON transceivers (IDT)
なお,対応の程度を表す記号 (IDT) は,ISO/IEC Guide 21に基づき,一致していることを示
す。
2
引用規格
次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの
引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS C 5952-1 光伝送用能動部品−パッケージ及びインタフェース標準−第1部:総則
注記 対応国際規格:IEC 62148-1 : 2002 Fibre optic active components and devices−Package and
interface standards−Part 1 : General and guidance (IDT)
IEC 60793 (all parts) Optical fibres
IEC 60874 (all parts) Connectors for optical fibres and cables
ITU-T Recommendation G .652 Characteristics of a single-mode optical fibre cable
2
C 5952-6:2008 (IEC 62148-6:2003)
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ITU-T Recommendation G .983.1 Broadband optical access systems on Passive Optical Networks (PON)
3
用語,及び定義並びに略号
この規格で用いる主な用語の定義は,ITU-T勧告G .983.1及びJIS C 5952-1の箇条3(用語及び定義)
によるほか,次による。
3.1
OAN (optical access network)
同じネットワーク側インタフェースを共有し,光アクセス伝送システムに連結した一連のアクセスリン
ク。OANは,同じOLTに接続した多くのODNを含んでいる。
3.2
ODN (optical distribution network)
OLTから使用者までの光伝送手段をもたらす装置又は部品。光受動部品を利用している。
3.3
OLT (optical line terminal)
OANのネットワーク側インタフェースをもたらす装置で,一つ以上のODNを接続している。
3.4
ONU (optical network unit)
OANの使用者側インタフェースを(直接又は遠く離れて)もたらす装置で,ODNへ接続されている。
3.5
ATM-PON (asynchronous-transfer-mode passive optical network)
非同期伝送モード受動光ネットワーク
3.6
CDR (clock and data recovery)
クロック及びデータの再生
3.7
LD (laser diode)
半導体レーザ
3.8
IC (integrated circuit)
集積回路
4
分類
この規格は,ATM-PONシステムに使用される光トランシーバモジュールのインタフェース標準で,LD
駆動回路及びONUモジュール用CDR ICを備えたタイプ3のモジュールのインタフェース仕様を規定する。
ファイバ伝送用光モジュールは,電気的及び光学的インタフェースの組合せによって,五つのタイプに
分類する。詳細は,JIS C 5952-1の規定による。五つのタイプは,次のとおりである。
タイプ1:直接はんだ付け可能な電気端子をもつ光コネクタ形インタフェースのもの
タイプ2:プラグイン形の電気端子をもつ光コネクタ形インタフェースのもの
タイプ3:直接はんだ付け可能な電気端子をもつピグテイル形インタフェースのもの
タイプ4:プラグイン形の電気端子をもつピグテイル形インタフェースのもの
3
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タイプ5:タイプ1からタイプ4に分類されないモジュール(典型的な例は,電気インタフェースとし
て電気コネクタ及びコネクタではない端子,例えば,信号用の同軸コネクタ及び電源用のリ
ード端子,の両方をもつモジュール)
5
光インタフェース仕様
5.1
一般事項
この規格は,プリント配線板及びパネル実装の要求の双方において,この規格内の光トランシーバの機
械的互換性を可能にする光トランシーバの物理的要求事項を規定する。
5.2
ピグテイルインタフェース
IEC 60793及びITU-T勧告G .652で定義されたすべての光ファイバに適用する。ピグテイルが光コネク
タで終端されている場合,IEC 60874で定義されたすべての光コネクタに適用する。
6
電気インタフェース仕様
6.1
一般事項
この規格における電気インタフェース仕様は,それぞれのピンの基本的な機能についてだけ規定する。
6.2
電気端子番号
ピン番号は,図1による(ピンを下方向に向けたモジュールを上方から見た図)。
図 1−電気端子の番号
6.3
電気端子の割当て
電気端子のピン割当ては,光トランシーバの送信部分と受信部分それぞれに対するピンの機能とを定義
した表1及び表2による。
4
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表 1−ピン機能の定義:光トランシーバの送信器部分
ピン番号
端子
機能
説明
1
Tx Vcc
送信器電源
2
Tx GND
送信器接地
3
Bias cont (p)
送信器バイアス調整,正
オプション
4
Bias cont (n)
送信器バイアス調整,負
オプション
5
NC
6
Clock in (p)
送信器クロック入力,正
7
Clock in (n)
送信器クロック入力,負
8
Tx GND
送信器接地
9
Data in (p)
送信器データ入力,正
10
Data in (n)
送信器データ入力,負
11
Shut down
送信器シャットダウン
12
Tx Vcc
送信器電源
表 2−ピン機能の定義:光トランシーバの受信器部分
ピン番号
端子
機能
13
Rx Vcc
受信器電源
14
NC
15
Data out (n)
受信器データ出力,負
16
Data out (p)
受信器データ出力,正
17
Rx GND
受信器接地
18
Clock out (n)
受信器クロック出力,負
19
Clock out (p)
受信器クロック出力,正
20
Rx alarm
受信器アラーム
21
NC
22
NC
23
Rx GND
受信器接地
24
Rx Vcc
受信器電源
7
外形
7.1
ケース外形図
ケース外形の図面及び寸法は,図2による。
5
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単位 mm
寸法
最小
最大
説明
A
55.00
B
43.00
C
8.90
D
35.56
理論的に正確な寸法
E
3.72
F
35.56
a)
G
24.52
H
27.94
理論的に正確な寸法b)
J
0.45
0.70
K
0.15
8.75
L
3.10
M
40.00
応力開放 c)
注a) この項目は,各ベンダによって規定する。
b) 24ピンすべては,単一パターンとして取り扱う。
c) 幾つかのベンダは,応力開放は使用していない。
注記 IECの単純ミスであるので,“理論的に正確な寸法”D, Hを□で囲んだ。
図 2−ケース外形図
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7.2
ケース フットプリント図
ケースのフットプリント図及び寸法は,図3による。
注d) 製造業者の指定による。
単位 mm
参照箇所
寸法
説明
最小値
最大値
a
55.00
b
43.00
d
35.56
理論的に正確な寸法
e
3.72
f
0.0
35.56
g
2.54
h
27.94
理論的に正確な寸法e)
j
0.8
1.0
注e) ピン穴数は,2.54ピッチで11個
注記 IECの単純ミスであるので,“理論的に正確な寸法”;d, hを□で囲んだ。
図 3−ケース フットプリント図
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C 5952-6:2008 (IEC 62148-6:2003)
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参考文献 IEC 60130 (all parts),Connectors for frequencies below 3MHz
IEC 60191 (all parts),Mechanical standardization of semiconductor devices
IEC 60603 (all parts),Connectors for frequencies below 3MHz for use with printed boards
IEC 60794 (all parts),Optical fibre cables
IEC 60807 (all parts),Rectangular connectors for frequencies below 3MHz
IEC 60825 (all parts),Safety of laser products
IEC 61076 (all parts),Connectors with assessed quality, for use in d.c., low-frequency analogue and in
digital high-speed data applications
IEC 61281-1 : 1999,Fibre optic communication subsystems−Part 1 : Generic specification
IEC 61754 (all parts),Fibre optic connector interfaces
ISO 1101 : 2004,Geometrical Product Specifications (GPS)−Geometrical tolerancing−Tolerances of
form, orientation, location and run-out