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C 5930

:2005

(1) 

まえがき

この規格は,工業標準化法に基づいて,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日

本工業規格である。

これによって,JIS C 5930:1997 は改正され,この規格に置き換えられる。

改正に当たっては,日本工業規格と国際規格との対比,国際規格に一致した日本工業規格の作成及び日

本工業規格を基礎にした国際規格原案の提案を容易にするために,IEC 60876-1:2001,Fibre optic spatial

switches

−Part 1: Generic specification を基礎として用いた。

この規格の一部が,技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の

実用新案登録出願に抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会

は,このような技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の実用新

案登録出願にかかわる確認について,責任をもたない。

JIS C 5930

には,次に示す附属書がある。

附属書 1(参考)用語の説明

附属書 2(規定)光スイッチの個別規格の様式例

附属書 3(参考)JIS と対応する国際規格との対比表


C 5930

:2005

(2) 

目  次

ページ

序文

1

1.

  適用範囲

1

2.

  引用規格

1

3.

  定義

1

4.

  分類

4

5.

  外観及び構造

4

5.1

  外観

4

5.2

  構造

4

6.

  性能

4

6.1

  光学的特性

4

6.2

  環境及び耐久性に対する性能

4

7.

  試験方法

4

8.

  表示

4

9.

  包装

4

10.

  安全

4

附属書 1(参考)用語の説明

5

附属書 2(規定)光スイッチの個別規格の様式例

10

附属書 3(参考)JIS と対応する国際規格との対比表

12


     

日本工業規格

JIS

 C

5930

:2005

光スイッチ通則

General rules of optical switches

序文  この規格は,2001 年に第 3 版として発行された IEC 60876-1:2001,Fibre optic spatial switches−Part 1:

Generic specification

を翻訳し,技術的内容を変更して作成した日本工業規格である。

なお,この規格で側線又は点線の下線を施してある箇所は,原国際規格を変更している事項である。変

更の一覧表をその説明を付けて,

附属書 3(参考)に示す。

1.

適用範囲  この規格は,光ファイバを用いた光伝送に使用する光スイッチの通則であり,用語,分類

などの一般的な共通事項について規定する。

備考  この規格の対応国際規格を,次に示す。

なお,対応の程度を表す記号は,ISO/IEC Guide21 に基づき,IDT(一致している)

,MOD(修

正している)

,NEQ(同等でない)とする。

IEC 60876-1:2001

,Fibre optic spatial switches−Part 1: Generic specification (MOD)

2.

引用規格  次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す

る。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。

)を適用する。

JIS C 5900

  光伝送用受動部品通則

JIS C 5931

  光スイッチ試験方法

3.

定義  この規格で用いる主な用語の定義は,JIS C 5900 の 2.によるほか,次による。

a)

スイッチ状態(switch state)  あらかじめ定められた様式で,光を特定の端子間で伝達したり光の伝

達を阻止したりする光スイッチの接続状態。

b)

駆動機構(actuation mechanism)  スイッチ状態を変化させるための機械的,電気的,音響的,光学

的などの物理的手段。

c)

駆動エネルギー(actuation energy)  定められたスイッチ状態に設定するために必要な印加エネルギ

ー。

d)

伝達行列(transfer matrix)  JIS C 5900 の 2.による。ただし,光スイッチでは伝達行列 T と T゜が

定義される。行列 T はオン状態の経路に相当し,伝達の最悪値を表す。行列 T゜はオフ状態の経路に

相当し,アイソレーションの最悪値を表す。

e)

伝達係数(transfer coefficient)  JIS C 5900 の 2.による。ただし,光スイッチではオン状態とオフ

状態に対応して,伝達係数 t

ij

と 

ij

  が定義される。t

ij

は,端子 i から端子 j へ伝達を意図するスイッ

チ状態に対応する任意の経路について最悪の場合(伝達係数が最小となる場合)の値を表す。また,

ij

は端子 i から端子 j へ阻止を意図するスイッチ状態に対応する任意の経路について,最悪の場合(伝達


2

C 5930

:2005

     

係数が最大となる場合)の値を表す。

f)

対数伝達行列(logarithmic transfer matrix)  JIS C 5900 の 2.による。ただし,光スイッチではオン

状態の伝達係数 t

ij

とオフ状態の 

ij

に対して,それぞれ次の対数伝達係数 a

ij

と 

ij

  が定義される。

a

ij

=

−10 log t

ij

a

ij

=

−10 log 

ij

g)

クロストーク(crosstalk)  JIS C 5900 の 2.による。光スイッチにおいてスイッチが端子 1 につなが

れた時のクロストークは,次のように定義される。

FC

12

=

−10 log(P

2

/P

1

)

ここで,P

1

は端子 1 から出射される光パワー,P

2

は端子 1 に対して阻止を意図する端子 2 から出射

される光パワー。

また,スイッチが端子 2 につながれたときのクロストークは,次のように定義される。

FC

21

=

−10 log(P

1

/P

2

)

ここで,P

2

は端子 2 から出射される光パワー,P

1

は端子 2 に対して阻止を意図する端子 1 から出射

される光パワー。

h)

伝達端子(conducting ports)  定められたスイッチ状態において減衰が 0 であることを意図する出射

端子。

i)

阻止端子(isolated ports)  定められたスイッチ状態において減衰が無限大であることを意図する出

射端子。

j)

ラッチスイッチ(latching switch)  印加された駆動エネルギーが取り除かれた後にも,駆動エネルギ

ーが取り除かれる直前のスイッチ状態を維持する光スイッチ。

k)

非ラッチスイッチ(non-latching switch)  印加された駆動エネルギーが取り除かれたとき,初期のス

イッチ状態又は定義されていない状態へ復帰する光スイッチ。

l)

切替時間(switching time)  駆動エネルギーが印加又は取り除かれる時間から測定され,経路 ij の状

態を特定の初期状態から切替えるのに要する時間。光スイッチの駆動部に所定の駆動エネルギーを印

加したとき,出射光パワーが切替え前後の定常状態の光パワーの差の 90  %に達するのに要する時間

で定義する。

m)

バウンス時間(bounce time)  バウンス現象を生じる過渡的な時間。光スイッチの指定した 2 端子間

の挿入損失に対して,最初に定常状態の 0.5 dB 以内に到達してから,最終的に 0.5 dB 以内にとどまる

までに要する時間で定義する。


3

C 5930

:2005

     

n)

切替時間行列(switching time matrix)  入射端子 i から出射端子 j ヘの経路を接続,遮断する際の切

替時間の大きい方を s

ij

で表し,これを第 i 行,第 j 列の要素とする正方行列。

o)

自己復帰動作  駆動部に所定の駆動エネルギーを印加してスイッチ状態を切り替えた後,駆動エネル

ギーを取り除いたとき,駆動エネルギーを印加する直前のスイッチ状態に復帰する。

p)

自己保持動作  駆動部に所定の駆動エネルギーを印加してスイッチ状態を切り替えた後,駆動エネル

ギーを取り除いても元のスイッチ状態に復帰しないで,駆動エネルギーを印加した後のスイッチ状態

を保持する。

q)

切替再現性(repeatability)  光スイッチを規定の条件の下で繰り返し動作させたとき,伝達を意図し

た端子の対数伝達係数 a

ij

の変動量。

r)

復帰時間(recovering time)  自己復帰形の光スイッチにおいて,駆動部に印加されている所定の駆

動エネルギーを取り除いたとき,出射光パワーが切替え前後の定常状態の光パワーの差の 90  %まで

達するのに要する時間。

s)

バウンス(bouncing)  スイッチ状態の切替えに起因する切替時の伝達係数の過渡的な変動現象。

t)

チャタリング(chattering)  光スイッチに外部から加わる衝撃,振動などに起因する伝達係数の過渡

的な変動現象。

u)

ブロッキング(blocking)  他の端子間で入出射の接続が確立されることによって,未接続の入射端

子と出射端子との接続が不可能になる。

“厳密なノンブロッキング”とは,他の端子間の接続に無関係

に,任意の未接続入射端子が任意の未接続出射端子に接続可能であることをいう。

“広義のノンブロッ

キング”とは,接続を確立する際に何らかの系統的な手順を経ることによって所期の接続が常に可能

になることをいう。多段のスイッチアーキテクチャには,この範ちゅうに含まれるものがある。

“再配

置可能なノンブロッキング”とは,既に確立された他の接続経路が未接続状態にあり,新しい接続を

確立する過程で再接続される場合に,任意の未接続入射端子と任意の未接続出射端子とが接続できる


4

C 5930

:2005

     

ことをいう。

4.

分類  光スイッチの分類は,表 による。

表 1  光スイッチの分類

分類項目

種類

入出力端子構成

1

×1,  1×N,  2×N (N≧2)など

切替駆動方式

機械駆動,電圧駆動,電流駆動など

公称波長 800

nm

帯,1 300 nm 帯,1 550 nm 帯など

使用光ファイバ SSMA-9/125,SGI-50/125 など

接続形態

ピッグテール型,プラグ型,レセプタクル型など

適用光コネクタ FC(F01 型:JIS C 5970),コネクタなしなど

使用光ファイバコード

シース外径 2.8 mm,心線径 0.9 mm など

5.

外観及び構造

5.1

外観  外観は,目視によって試験したとき,著しいきず,汚れなどの異常があってはならない。

5.2

構造  光スイッチの構造は,個別規格の規定による。難燃性材料を用いる必要がある場合は,個別

規格に規定しなければならない。

6.

性能

6.1

光学的特性  光学的特性は,個別規格で規定する。個別規格で示す項目例を,附属書 に示す。

6.2

環境及び耐久性に対する性能  環境及び耐久性に対する性能に関する試験条件及び試料数,合格判

定数若しくは検査水準は,性能項目ごとに個別規格で規定する。個別規格の様式を,

附属書 に示す。

7.

試験方法  光スイッチの試験方法は,JIS C 5931 による。

なお,その他の試験方法は,受渡当事者間の協議による。

8.

表示  光スイッチには,次の項目を表示しなければならない。ただし,個々の光スイッチに表示する

ことが困難な場合は,包装に表示してもよい。

a)

形名(製造業者の指定による)

b)

製造業者名又はその略号

c)

製造年月,製造ロット番号又はそれらの略号

9.

包装  包装は,輸送中及び保管中に振動,衝撃などによる製品の破損又は品質の低下のおそれがない

ように行う。また,短期間に劣化するおそれがある材料を含む場合には,安全管理,保管環境条件に関す

る注意や要求事項とともに,有効期限を包装に表示する必要がある。

10.

  安全  光伝送システムや装置に用いられる場合,人体へ影響を及ぼす出射端子からの光の放射が有り

得る。よって,製造元は,システム設計者及び使用者に対して,安全性に関する十分な情報,確実な使用

方法を明示する必要がある。


5

C 5930

:2005

     

附属書 1(参考)用語の説明

この附属書(参考)は,光スイッチの用語の説明を補足するものであり,規定の一部ではない。

1.

挿入損失,アイソレーション,反射減衰量及びクロストーク  光スイッチにおいて,挿入損失,アイ

ソレーション,反射減衰量及びクロストークの用語の意味を光スイッチの図記号と伝達係数とを用いて更

に説明すると,次のようになる。

a)  2

端子の光スイッチの場合  2 端子の光スイッチには,附属書 図 に示すように二つの状態が存在す

る。二つの状態のうち一方の状態 B(阻止を意図した状態)の伝達係数を b

ij

,もう一つの状態 C(伝

達を意図した状態)の伝達係数を c

ij

とすると,挿入損失,アイソレーション及び反射減衰量,クロス

トークは

附属書 表 のようになる。

附属書   1  2 端子光スイッチの例

附属書   1  2 端子光スイッチの例

状態 B

状態 C

挿入損失 
  dB

−10 log

10

c

12

,  −10 log

10

c

21

アイソレーション 
  dB

−10 log

10

b

12

,  −10 log

10

b

21

反射減衰量 
  dB

−10 log

10

b

11

,  −10 log

10

b

22

−10 log

10

c

11

,  −10 log

10

c

22

クロストーク 
  dB

端子 1→端子 2:−10 log

10

b

12

/c

12

端子 2→端子 1:−10 log

10

b

21

/c

21

b)  4

端子のスイッチの場合  4 端子の光スイッチには,附属書 図 に示すように 10 通りの状態が存在

する。それぞれの状態に対応して伝達行列が定められる。


6

C 5930

:2005

     

附属書   2    4 端子光スイッチの取り得るすべての状態

この中から例として二つの状態をもつ光スイッチを考える。二つの状態のうち,一方の状態 B の伝達係

数を b

ij

,もう一つの状態 C の伝達係数を c

ij

とすると,挿入損失,アイソレーション,反射減衰量及びクロ

ストークは,

附属書 表 のようになる(附属書 図 参照)。


7

C 5930

:2005

     

附属書   3  4 端子光スイッチの例

附属書   2  4 端子光スイッチの例

状態 B

状態 C

挿入損失 
  dB

−10 log

10

b

14

,  以下 b

41

,  b

23

,  b

32

についても同様とする。

−10 log

10

c

12

,  −10 log

10

c

21

アイソレーション

  dB

−10 log

10

b

12

,  以下 b

13

,  b

21

,  b

24

b

31

,  b

34

  b

42

  b

43

についても同

様とする。

−10 log

10

c

13

,  以下 c

14

,  c

23

,  c

24

c

31

,  c

32

  c

34

  c

41

  c

42

  c

43

ついても同様とする。

反射減衰量 
  dB

−10 log

10

b

11

,  以下 b

22

,  b

33

,  b

44

についても同様とする。

−10 log

10

c

11

,  以下 c

22

,  c

33

,  c

44

についても同様とする。

クロストーク 
  dB

状態 B を伝達を意図した状態,状態 C を阻止を意図した状態としたとき
端子 1→端子 4:−10 log

10

c

14

/b

14

端子 4→端子 1:−10 log

10

c

41

/b

41

端子 2→端子 3:−10 log

10

c

23

/b

23

端子 3→端子 2:−10 log

10

c

32

/b

32

状態 C を伝達を意図した状態,状態 B を阻止を意図した状態としたとき

端子 1→端子 2:−10 log

10

b

12

/c

12

端子 2→端子 1:−10 log

10

b

21

/c

21

2.

動作時間及びバウンス時間  切替時間及びバウンス時間の用語の意味を光スイッチの図記号と動作波

形図とを用いて更に説明すると,次のようになる。

a) 3

端子の光スイッチでは,光スイッチが状態 A にある場合,駆動部に駆動信号を印加して状態 B に切

り替えたときの切替時間及びバウンス時間は

附属書 図 に示すとおりである。ただし,光は端子 1

に入射されている場合とする。

b) 3

端子の光スイッチでは,光スイッチが状態 B にある場合,駆動部に印加されている駆動信号を取り

除いて状態 A に復帰させるときの復帰時間及びバウンス時間は

附属書 図 に示すとおりである。た

だし,光は端子 1 に入射されている場合とする。


8

C 5930

:2005

     

附属書   4  光スイッチの切替時間及びバウンス時間


9

C 5930

:2005

     

附属書   5  光スイッチの復帰時間及びバウンス時間


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:2005

     

附属書 2(規定)光スイッチの個別規格の様式例

この附属書(規定)は,光スイッチの個別規格の様式を例示するものである。

1.

適用範囲

2.

引用規格  JIS C 5930

3.

構造

4.

試験

5.

試験成績書

6.

定格  定格の規定項目は,附属書 表 による。

附属書   1  定格の規定項目

項目

記号

条件

最大定格値

単位

保存温度 Tstg

-

    ∼+

使用温度範囲 Ta

-

    ∼+

使用波長範囲

λband

-

    ∼   nm

最大入射光パワー Pmax

dBm

印加電圧/電流 Vf/If

V/A

消費電力 Wmax

W

7.

光学特性試験  光学特性の試験は,附属書 表 による。

附属書   2  光学特性試験項目と試験条件

項目

試験方法

試験条件

最小値

標準値

最大値

単位

挿入損失

dB

反射減衰量(rl)

dB

クロストーク

dB

アイソレーション

dB

偏光依存性損失(PDL)

 dB

偏波モード分散(PMD)

    ps

切替時間

ms

復帰時間

ms

バウンス時間

ms

切替再現性

dB

試験方法は,JIS C 5931  による。各項目の性能値は,

表 の定格に規定された使用温度範囲,使用波長

範囲及びすべての偏光状態の入射光に対する,最小及び最大値とする。


11

C 5930

:2005

     

8.

環境及び耐久性試験  環境及び耐久性の試験は,附属書 表 による。

附属書   3  環境及び耐久性試験項目と試験条件

抜取方式

項目

試験方法

試験条件

試料数

合格判定数

要求性能

耐振性

  ∼  Hz,

    m/sec

2

(  mm)

方向,    回

耐衝撃性

  m/sec

2

  ms,

バンプ試験

    m/sec

2

  ms,

落下試験(光ファイ
バコード付き)

    mm

,      回

光ファイバクランプ

強度(軸方向引張り)

    N

,      mm/s,

    min

光ファイバクランプ

強度(軸方向圧縮)

N

,      mm/s,

    min

光ファイバクランプ

強度(ねじれ)

  サイクル/分,

  回

塩水噴霧

  時間

温度サイクル

  ∼  ℃, 
  サイクル

耐湿性 
(定常状態)

℃,    %RH

  時間

耐湿性 
(温湿度サイクル)

℃,    %RH

  サイクル

耐熱性

℃,    時間

耐寒性

℃,    時間

最大入射光パワー

  mW,    時間


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C 5930

:2005

12

C

 5930


20
0

5

12

C

 5930


2

005

附属書 3(参考)JIS と対応する国際規格との対比表

JIS C 5930 : 2005

光スイッチ通則

IEC 60876-1:2001, Fibre optic spatial switches

−Part 1: Generic specification

(

Ⅰ) JIS の規定

(

Ⅲ)  国際規格の規定

(

Ⅳ)  JIS と国際規格との技術的差異の項

目ごとの評価及びその内容 
  表示箇所:本体 
  表示方法:点線の下線

項目 
番号

内容

(

Ⅱ)  国際

規格番号

項目 
番号

内容

項目ごとの
評価

技術的差異の内容

(

Ⅴ)  JIS と国際規格との技術的差異の

理由及び今後の対策

1.

適用 範

 

光 フ ァ イ バ を 用 い た光 伝
送 に 使 用 す る 光 ス イッ チ
を規定。

IEC 

60876-1

1.1 JIS

に同じ

IDT

2.

引用 規

 

JIS C 5900

JIS C 5931

IEC 

60876-1 

1.2 

IEC QC 001001

IEC QC 001002 (all 

parts)

IEC Guide 102

IEC 60027(all parts)

IEC 60050(731)

IEC 60410

  

IEC 60617(all parts)

IEC 60695-2-2

IEC 60825-1

IEC 61300(all parts)

IEC 61930

  

ISO 129

ISO 286-1

ISO 1101

ISO 8601 

MOD/

変更

JIS

と IEC の規格体系に

依存する差異。

IEC

規格と同一規定内容の JIS に置

き替え。


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C

 5930


20
0

5

13

C

 5930


2

005

(

Ⅰ) JIS の規定

(

Ⅲ)  国際規格の規定

(

Ⅳ)  JIS と国際規格との技術的差異の項

目ごとの評価及びその内容 
  表示箇所:本体

  表示方法:点線の下線

項目

番号

内容

(

Ⅱ)  国際

規格番号

項目

番号

内容

項目ごとの

評価

技術的差異の内容

(

Ⅴ)  JIS と国際規格との技術的差異の

理由及び今後の対策

3.

定義 

用語の定義を規定。

IEC 

60876-1 

1.3 JIS

に同じ

MOD/

追加

自己復帰動作,自己保持
動作,切替再現性,復帰

時間,バウンス,チャタ
リング,アイソレーショ
ン,挿入損失,伝達を意

図する,阻止を意図する,
入出射端子数,波長依存
性 , 偏 光 依 存 性 損 失

(PDL)

,偏波モード分散

(PMD)

,モード依存性,

最大入射光パワー,使用

温度範囲  の用語を追加。

追加項目は光スイッチの光学特性
を規定する上で必要。

4.

分類 

分類を規定。

IEC 

60876-1 

2.1.1

2.1.2

2.1.3

2.1.4

2.1.5

形式,接続形態,イン

タ フ ェ ー ス に つ い て
規定。 
バリアントを規定。

イ ン タ フ ェ ー ス 標 準
を規定。

環 境 カ テ ゴ リ ー を 規

定。

MOD/

変更

MOD/

削除

MOD/

削除

MOD/

削除

IEC

規格で記述されてい

るが JIS では削除。

IEC

規格で記述されてい

るが JIS では削除。

IEC

規格で記述されてい

るが JIS では削除。

バリアント及びインタフェース標

準は,JIS 体系に規定されていない
項目で整合しないため移行期間が
必要。JIS で規定する必要性につい

て検討し,必要があれば次期改正時
に整合させる方向で検討。 
環境カテゴリーは,JIS 体系に規定

されていない項目で整合しないた
め移行期間が必要。JIS で規定する
必要性について検討し,必要があれ

ば次期改正時に整合させる方向で
検討。


14

C 5930

:2005

14

C

 5930


20
0

5

14

C

 5930


2

005

(

Ⅰ) JIS の規定

(

Ⅲ)  国際規格の規定

(

Ⅳ)  JIS と国際規格との技術的差異の項

目ごとの評価及びその内容 
  表示箇所:本体

  表示方法:点線の下線

項目

番号

内容

(

Ⅱ)  国際

規格番号

項目

番号

内容

項目ごとの

評価

技術的差異の内容

(

Ⅴ)  JIS と国際規格との技術的差異の

理由及び今後の対策

2.1.6

2.1.7

認証水準を規定。

引用規格範囲を規定。

MOD/

削除

MOD/

削除

IEC

規格で記述されてい

るが JIS では削除。

IEC

規格で記述されてい

るが JIS では削除。

品質認証は,JIS 体系に規定されて
いない項目で整合しないため移行

期間が必要。JIS で規定する必要性
について検討し,必要があれば次期
改正時に整合させる方向で検討。

引用規格 JIS C 5900  及び JIS C 

5931

に規定しているため削除。

5.

外観 及

び構造 

5.1

外観 

外観を規定。

IEC 

60876-1

2.4.2 JIS

に同じ

IDT

5.2

構造 

構 造 及 び 難 燃 性 材 料の 使
用について規定。

IEC 

60876-1

2.2.3

2.3.1

2.4.1 

イ ン タ フ ェ ー ス , 図
面,難燃性材料の使用
について規定。

MOD/

変更

附属書 2(個別規格の様
式例)を引用。図面,イ
ンタフェースを削除。

難燃性材料の使用については JIS

IEC

規格共に個別仕様規格で規定。

インタフェース,図面については,

JIS

では個別仕様で規定することで

整合性をとる予定。

6.

性能

6.1

光 学

的特性

6.2

環 境

及び耐久
性に対す
る性能 

光学的特性を規定。 

環 境 及 び 耐 久 性 に 対す る

性能を規定。

IEC 

60876-1

2.3.2

2.6

2.3.3

2.5 

性能について規定。

信頼性試験を規定。 
品 質 認 証 に つ い て 規
定。

MOD/

変更

MOD/

削除

附属書 2(個別規格の様

式例)を引用。 

整合性が保たれるよう個別規格で

規定する予定。品質認証は JIS 体系
で規定されていない項目で整合し
ないため移行期間が必要。JIS で規

定する必要性について検討し,必要
があれば次期改正時に整合させる
方向で検討。

7.

試験 方

 

試験方法を規定。

IEC 

60876-1

2.2.4 

試験方法を規定。

MOD/

削除

JIS C 5931

引用。

附属書 2(個別規格の様

式例)を引用。

IEC

規格では日本で採用されてい

ない試験,JIS に規定されていない

項目を含んでいるため。次期改定時
に整合させる方向で検討。


15

C

 5930


20
0

5

15

C

 5930


2

005

(

Ⅰ) JIS の規定

(

Ⅲ)  国際規格の規定

(

Ⅳ)  JIS と国際規格との技術的差異の項

目ごとの評価及びその内容 
  表示箇所:本体

  表示方法:点線の下線

項目

番号

内容

(

Ⅱ)  国際

規格番号

項目

番号

内容

項目ごとの

評価

技術的差異の内容

(

Ⅴ)  JIS と国際規格との技術的差異の

理由及び今後の対策

8.

表示 

表示に関する内容を規定。  IEC 

60876-1

2.7 

表 示 に 関 す る 内 容 を
規定。

MOD/

削除

品質認証水準の表示等の
削除。

品質認証は JIS 体系で規定されてい
ない項目で整合しないため移行期

間が必要。JIS で規定する必要性に
ついて検討し,必要があれば次期改
正時に整合させる方向で検討。

9.

包装 

包 装 及 び 保 管 上 の 注意 に
関する表示内容を規定。

IEC 

60876-1

2.8

2.9 

包 装 に 関 す る 内 容 を
規定。

保 管 上 の 注 意 に 関 す
る表示内容を規定。

IDT

保管上の注意に関する表示内容を
まとめて規定。

10.

安全 

安全に関する内容を規定。  IEC 

60876-1

2.10 

安 全 に 関 す る 内 容 を
規定。

IDT

附属書 2 

個別規格の様式例を規定。  IEC 

60876-1

2.2.2.4

2.2.1

2.2.2

2.2.5

2.3

3 

試 験 成 績 書 に 関 す る
内容を規定。

文 書 中 で の 記 号 の 使
用 法 に 関 す る 内 容 を
規定。

性 能 に 関 す る 規 格 体
系を規定。

部 品 の 使 用 方 法 に 関
する規定。

規 格 体 系 お よ び 規 格
同 士 の 相 互 関 係 に 関
する内容を規定。

品質認証手順を規定。

MOD/

削除

MOD/

削除

MOD/

削除

MOD/

削除

MOD/

削除

MOD/

削除

附属書 2 として個別規格
の様式例を規定。

IEC

規格で記述されてい

るが JIS では削除。

IEC

規格で記述されてい

るが JIS では削除。

IEC

規格で記述されてい

るが JIS では削除。

IEC

規格で記述されてい

るが JIS では削除。

IEC

規格で記述されてい

るが JIS では削除。

附属書 2 の様式例に従い,IEC 本体
の一部を別途,整合性が保たれるよ
う個別規格として規定する予定。

文書中の記号使用法までを JIS 本文
で規定するのは不合理であるため
削除。

IEC

規格では規格体系を記述して

いるが,JIS において規格体系まで
を本文で規定するのは不合理であ

るため削除。 
整合性が保たれるよう個別規格で
規定する予定。

IEC

規格では規格体系を記述して

いるが,JIS において規格体系まで
を本文で規定するのは不合理であ

るため削除。 
品質認証に関する手順を当該 JIS 
規定することは不合理であり削除。


16

C 5930

:2005

16

C

 5930


20
0

5

16

C

 5930


2

005

JIS

と国際規格との対応の程度の全体評価:MOD

備考1.  項目ごとの評価欄の記号の意味は,次のとおりである。

    ―  IDT………………  技術的差異がない。

    ―  MOD/削除………  国際規格の規定項目又は規定内容を削除している。 
    ―  MOD/追加………  国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。 
    ―  MOD/変更………  国際規格の規定内容を変更している。

    ―  MOD/選択………  国際規格の規定内容と別の選択肢がある。 
    ―  NEQ……………  技術的差異があり,かつ,それがはっきりと識別され説明されていない。

2. JIS

と国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次のとおりである。

    ―  IDT………………  国際規格と一致している。 
    ―  MOD……………  国際規格を修正している。 
    ―  NEQ……………  技術的内容及び構成において,国際規格と同等でない。