C 5930-2:2019
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目 次
ページ
1 適用範囲························································································································· 1
2 引用規格························································································································· 1
3 用語及び定義 ··················································································································· 1
4 試験······························································································································· 1
4.1 環境条件 ······················································································································ 1
4.2 外観及び構造 ················································································································ 1
4.3 供試光スイッチの重力に対する取付方向············································································· 2
4.4 挿入損失 ······················································································································ 2
4.5 反射減衰量 ··················································································································· 2
4.6 クロストーク ················································································································ 2
4.7 アイソレーション ·········································································································· 2
4.8 ディレクティビティ ······································································································· 2
4.9 切替再現性 ··················································································································· 2
4.10 切替時間 ····················································································································· 3
4.11 バウンス時間 ··············································································································· 3
4.12 復帰時間 ····················································································································· 3
4.13 待ち時間 ····················································································································· 3
4.14 立ち上がり時間 ············································································································ 3
4.15 立ち下がり時間 ············································································································ 3
5 耐環境性及び耐久性 ·········································································································· 4
6 試験報告書 ······················································································································ 4
C 5930-2:2019
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まえがき
この規格は,工業標準化法第12条第1項の規定に基づき,一般財団法人光産業技術振興協会(OITDA)
及び一般財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を制定すべきとの申出
があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が制定した日本工業規格である。
これによって,JIS C 5931:1988は廃止され,この規格に置き換えられた。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意
を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実
用新案権に関わる確認について,責任はもたない。
JIS C 5930の規格群には,次に示す部編成がある。
JIS C 5930-1 第1部:通則
JIS C 5930-2 第2部:試験方法
日本工業規格 JIS
C 5930-2:2019
光伝送用スイッチ−第2部:試験方法
Fiber optic switches-Part 2: Test Methods
1
適用範囲
この規格は,光ファイバを用いた光伝送に用いる光スイッチの試験方法について規定する。
2
引用規格
次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの
引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS C 5900 光伝送用受動部品通則
JIS C 5930-1 光伝送用スイッチ−第1部:通則
JIS C 61300-1 光ファイバ接続デバイス及び光受動部品−基本試験及び測定手順−第1部:通則
JIS C 61300-3-1 光ファイバ接続デバイス及び光受動部品−基本試験及び測定手順−第3-1部:外観
検査及び機械的検査
JIS C 61300-3-4 光ファイバ接続デバイス及び光受動部品−基本試験及び測定手順−第3-4部:損失
測定
JIS C 61300-3-6 光ファイバ接続デバイス及び光受動部品−基本試験及び測定手順−第3-6部:反射
減衰量測定
JIS C 61300-3-20 光ファイバ接続デバイス及び光受動部品−基本試験及び測定手順−第3-20部:波
長選択性のない光ブランチングデバイスのディレクティビティ測定
JIS C 61300-3-21 光ファイバ接続デバイス及び光受動部品−基本試験及び測定手順−第3-21部:切
替時間測定
JIS C 61300-3-50 光ファイバ接続デバイス及び光受動部品−基本試験及び測定手順−第3-50部:光
スイッチのクロストーク測定
3
用語及び定義
この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS C 5900の箇条3(用語及び定義)及びJIS C 5930-1の箇条3
(用語及び定義)による。
4
試験
4.1
環境条件
環境条件は,JIS C 61300-1の箇条4(標準的環境条件)による。
4.2
外観及び構造
外観及び構造の試験方法は,JIS C 61300-3-1による。
2
C 5930-2:2019
4.3
供試光スイッチの重力に対する取付方向
機械式光スイッチ及びMicro-Electro Mechanical System(MEMS)式光スイッチは,次の場合を除いて,
鉛直方向を含む直交する3方向の両方の向きである6方向全てで試験を行う。
a) 運用時の重力に対する取付方向が決まっている場合は,その方向だけ試験を行ってもよい。
b) 運用時の重力に対する取付方向が決まっていない場合で,かつ,可動部の運動方向が分かる場合は,
可動部の運動方向が鉛直方向に上向き及び下向きの2方向,並びに水平方向の三つの重力に対する取
付方向だけ試験を行ってもよい。
4.4
挿入損失
挿入損失の試験方法は,JIS C 61300-3-4による。
4.5
反射減衰量
反射減衰量の試験方法は,JIS C 61300-3-6による。
4.6
クロストーク
クロストークの試験方法は,JIS C 61300-3-50による。
4.7
アイソレーション
アイソレーションの試験方法は,JIS C 61300-3-4によって,光スイッチの阻止を意図する端子間のうち,
ある状態において,伝達を意図する関係となる端子対の光損失を測定する。
4.8
ディレクティビティ
ディレクティビティの試験方法は,JIS C 61300-3-20によって,あらゆる状態においても伝達を意図す
る関係にならない端子対の光損失を測定する。測定する端子対は,個別に規定する。
4.9
切替再現性
4.9.1
装置
切替再現性の測定では,次の装置を用いる。
a) 光源 JIS C 61300-3-4の4.1[励振条件及び光源(S)]による。光源の中心波長及びスペクトル幅は,
光スイッチの使用波長範囲内である。光源の光出力は,光パワーメータの最小受光感度と供試光スイ
ッチの挿入損失との和よりも十分高くする。また,JIS C 61300-1の箇条9(励振条件)の励振条件を
満たす。
b) テンポラリジョイント JIS C 61300-3-4の4.3[テンポラリジョイント(TJ)]による。
c) 光パワーメータ JIS C 61300-3-4の4.2[光パワーメータ(D)]による。
d) 終端 JIS C 61300-3-21の4.7(終端 T)による。
e) 駆動エネルギー供給源 JIS C 61300-3-21の4.5(駆動エネルギー供給源 AS)による。
4.9.2
測定手順
1×2光スイッチの場合の測定系は,図1に規定する構成とする。ここでは,入出力端子が光ファイバピ
ッグテール形接続形態の場合を示す。入出力端子が,光コネクタプラグ形接続形態又は光コネクタレセプ
タクル形接続形態の光スイッチの場合,テンポラリジョイントの代わりに適合する光コネクタプラグ又は
レセプタクル付き光ファイバコードを用いる。測定対象とならない端子は終端する。M×N光スイッチの
場合は,測定対象とならない端子を全て終端する。
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図1−切替再現性の測定系
a) 供試光スイッチを図1のように接続し,装置の電源を入れ,測定対象の端子対間を,伝達を意図する
状態にする。それぞれの装置が安定するのに必要な時間,待機する。
b) JIS C 61300-3-4の箇条5(手順)に従って挿入損失の測定を行い,測定対象の端子対間の対数伝達係
数aijの1回目の測定結果として記録する。
c) 供試光スイッチを,阻止を意図する状態に切り替え,切替時間以上,待機する。
d) 供試光スイッチを,伝達を意図する状態に切り替え,切替時間以上待機した後,挿入損失の測定を行
い,対数伝達係数aijの2回目の測定結果として記録する。
e) c)及びd)の手順を繰り返し,3回目からn回目までの測定を行う。
f) n回の測定結果から測定対象の端子対での対数伝達係数aij変動量を計算する。測定の繰返し回数n及
び変動量の計算方法は,個別に規定する。
g) 必要に応じて測定対象の端子対をつなぎ替えて,b)からf)までの手順を繰り返す。
注記 ここで,M×N光スイッチにおいては,阻止を意図する状態は一つとは限らず,その状態の取
り方が切替再現性の測定結果に影響を与え得るため,阻止を意図する状態の取り方に留意が必
要となる。
4.10 切替時間
切替時間の測定方法は,JIS C 61300-3-21による。
4.11 バウンス時間
バウンス時間の測定方法は,JIS C 61300-3-21による。
4.12 復帰時間
復帰時間の測定方法は,JIS C 61300-3-21によって,駆動エネルギーを除去したときを起点とする待ち
時間及び立ち上がり時間を測定し,これらを加えて復帰時間を算出する。
4.13 待ち時間
待ち時間の測定方法は,JIS C 61300-3-21による。
4.14 立ち上がり時間
立ち上がり時間の測定方法は,JIS C 61300-3-21による。
4.15 立ち下がり時間
立ち下がり時間の測定方法は,JIS C 61300-3-21による。
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C 5930-2:2019
5
耐環境性及び耐久性
耐環境性及び耐久性に関する次の事項は,性能項目ごとに個別規格に規定する。
a) 試験条件
b) 合格判定数又は検査水準
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試験報告書
試験報告書には,次の事項を記載しなければならない。
a) 規格番号
b) 供試品を識別する詳細
c) 試験環境条件
d) 光学特性試験に用いた方法
e) 光学特性試験に用いた光源
光学特性試験に用いた光源の詳細について,次の項目を記載する。
− 光源の種類
− 光出力パワー
− 中心波長
f)
光学特性試験に用いた励振条件(マルチモード光ファイバの場合)
g) 光学特性試験に用いた光パワーメータ(測定範囲での直線性誤差が±0.05 dBよりも大きい場合)
h) 切替再現性測定における測定の繰返し回数及び計算方法(3σ,最大値など)
i)
光学特性試験結果
− 挿入損失(挿入損失の試験を実施した場合)
− 反射減衰量(反射減衰量の試験を実施した場合)
− クロストーク(クロストークの試験を実施した場合)
− アイソレーション(アイソレーションの試験を実施した場合)
− ディレクティビティ(ディレクティビティの試験を実施した場合)
− 切替再現性(切替再現性の試験を実施した場合)
j)
試験年月日
k) 試験を実施した組織名