C 5402-13-5:2014 (IEC 60512-13-5:2006)
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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
目 次
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序文 ··································································································································· 1
1 適用範囲 ························································································································· 1
2 引用規格 ························································································································· 1
3 用語及び定義 ··················································································································· 1
4 準備······························································································································· 2
4.1 試料 ···························································································································· 2
4.2 潤滑油 ························································································································· 2
4.3 取付け ························································································································· 2
4.4 工具 ···························································································································· 2
5 試験方法 ························································································································· 2
5.1 設計上意図する結合の試験(極性及びキーイング) ······························································ 2
5.2 設計上意図しない結合の試験···························································································· 2
5.3 測定 ···························································································································· 3
6 個別規格に規定する事項 ···································································································· 3
C 5402-13-5:2014 (IEC 60512-13-5:2006)
(2)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
まえがき
この規格は,工業標準化法第12条第1項の規定に基づき,一般社団法人電子情報技術産業協会(JEITA)
及び一般財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を制定すべきとの申出
があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が制定した日本工業規格である。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意
を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実
用新案権に関わる確認について,責任はもたない。
JIS C 5402 の規格群の部編成は,JIS C 5402-1-100(第1-100部:一般−試験方法規格一覧)による。
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
日本工業規格 JIS
C 5402-13-5:2014
(IEC 60512-13-5:2006)
電子機器用コネクタ−試験及び測定−
第13-5部:機械的動作試験−
試験13e:極性及びキーイング
Connectors for electronic equipment-Tests and measurements-
Part 13-5: Mechanical operation tests-
Test 13e: Polarizing and keying method
序文
この規格は,2006年に第1版として発行されたIEC 60512-13-5を基に,技術的内容及び構成を変更する
ことなく作成した日本工業規格である。
1
適用範囲
この規格は,電子機器用コネクタ(以下,コネクタという。)に適用する。個別規格に規定がある場合に
は,類似の部品にも用いてよい。
この規格は,設計上意図する結合を許し,意図しない結合を防止するコネクタの極性及び/又はキーイ
ングの効果を評価するための試験方法について規定する。
注記 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。
IEC 60512-13-5:2006,Connectors for electronic equipment−Tests and measurements−Part 13-5:
Mechanical operation tests−Test 13e: Polarizing and keying method(IDT)
なお,対応の程度を表す記号“IDT”は,ISO/IEC Guide 21-1に基づき,“一致している”こ
とを示す。
2
引用規格
次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの
引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS C 5402-1-1 電子機器用コネクタ−試験及び測定−第1-1部:一般試験−試験1a:外観
注記 対応国際規格:IEC 60512-1-1,Connectors for electronic equipment−Tests and measurements−
Part 1-1: General examination−Test 1a: Visual examination(IDT)
IEC 61984,Connectors−Safety requirements and tests
3
用語及び定義
この規格で用いる主な用語及び定義は,次による。
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C 5402-13-5:2014 (IEC 60512-13-5:2006)
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3.1
極性(polarization)
設計上結合することを意図したコネクタを,設計上意図しない姿勢,回転角又は位置では結合できない
ようにし,同時に正規の結合ができるようにするための手段又は設計機構。
3.2
キーイング(keying)
設計上結合を意図しないコネクタを,いかなる姿勢,回転角又は位置においても結合できないようにす
るための手段又は設計機構。
4
準備
4.1
試料
試料は,個別規格に規定するターミネーションをもつ一対のコネクタとする。個別規格に規定がある場
合には,ゲージ,工具又は専用部品をコネクタの一部として代用してもよい。
注記 例えば,エッジコネクタの場合には,結合相手に適切なプリント配線板を用いてもよい。極性
及びキーイングの最大及び最小寸法に対応するゲージを用いることが望ましい。
供試コネクタは,結合相手のコネクタの1か所又はあらゆるコンタクトとの設計上意図しない電気的接
触を検知する回路をもたなければならない。
4.2
潤滑油
個別規格で規定がある場合には,個別規格に規定する潤滑油を規定する方法で適用する。
4.3
取付け
一方のコネクタを適切な位置で動かないように固定する。結合するコネクタは,供試コネクタがもつ機
構だけを用いて,セルフアライメント機能が働くようにしておく。
4.4
工具
個別規格に規定する全ての工具を準備する。
5
試験方法
5.1
設計上意図する結合の試験(極性及びキーイング)
可動側のコネクタは,固定したコネクタに正しく位置決めして結合する。
5.2
設計上意図しない結合の試験
5.2.1及び5.2.2に規定する試験で加える力は,個別規格に規定する値を超えないことが望ましい。
5.2.1
極性
設計上結合することを意図した一対のコネクタは,個別規格に規定する全ての姿勢において結合を試み
る。試験用又は規定する結合装置(又は工具)を用いる。
個別規格に規定がある場合には,この手順は,最大及び最小寸法のゲージを用いて行うことが望ましい。
5.2.2
キーイング
設計上結合を意図しない一対のコネクタは,個別規格に規定する全ての姿勢において結合を試みる。試
験用又は規定する結合装置(又は工具)を用いる。
個別規格に規定がある場合には,この手順は最大及び最小寸法のゲージを用いて行うことが望ましい。
5.2.3
その他の留意事項
IEC 61984の要求事項及びガイダンスを考慮する。この規格を用いる場合には,試験報告書にIEC 61984
3
C 5402-13-5:2014 (IEC 60512-13-5:2006)
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に規定する供試コネクタに適用可能な要求事項の引用を含めなければならない。
5.3
測定
5.3.1
初期測定
JIS C 5402-1-1によって外観検査を行う。コネクタの通常機能を損なう可能性のある不適合は,全て記
録する。
5.3.2
測定及び要求事項
設計上結合することを意図した姿勢において,コネクタの結合ができなかった例及び設計上結合を意図
しない姿勢においてコネクタが結合してしまった例は,全て記録する。
電気的接触が認められていない場合には,個別規格に従って設計上意図しないコンタクト間の電気的接
触の有無を記録する。
5.3.3
最終測定
JIS C 5402-1-1によって外観検査を行う。コネクタの正常な機能を損なうような不適合があってはなら
ない。
6
個別規格に規定する事項
個別規格には,次の事項を規定する。
a) 設計上意図しない結合力の最大値
注記 a)で規定する値は,JIS C 5402-13-1で規定する同等の値の倍数としてもよい。
IEC 61984では,20 N以上又は挿入力の1.5倍以上のいずれか大きい値としている。
b) 極性及びキーイングの効果を試験するための設計上意図しない結合姿勢
c) 設計上意図しない部分的な又は完全な電気的接触を許容するか否か
d) 必要とする特殊な工具若しくはゲージ,又は“工具及びゲージは不要”と記載
e) 適用する潤滑油,その手段及び量(適用する場合)
f)
この規格で規定する試験方法との相違
参考文献 JIS C 5402-13-1 電子機器用コネクタ−試験及び測定−第13-1部:機械的動作試験−試験13a:
結合力及び離脱力
注記 対応国際規格:IEC 60512-13-1,Connectors for electronic equipment−Tests and
measurements−Part 13-1: Mechanical operation tests−Test 13a: Engaging and separating
forces(IDT)