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日本工業規格

JIS

 Z

8902

-1984

キセノン標準白色光源

Xenon Standard White Light Source

1.

適用範囲  この規格は,蛍光を発する物体の色比較及び測色に使用するキセノン標準白色光源につい

て規定する。この光源は,JIS Z 8720(測色用の標準の光及び標準光源)に規定する昼光に近似した常用

光源に相当する。

なお,蛍光を発しない物体の色比較及び測色にも準用することができる。

引用規格:

JIS R 3202

  フロート板ガラス及びみがき板ガラス

JIS R 6001

  研摩材の粒度

JIS Z 8105

  色に関する用語

JIS Z 8113

  照明用語

JIS Z 8720

  測色用の標準の光及び標準光源

2.

用語の意味  この規格で用いる主な用語の意味は,JIS Z 8105(色に関する用語)及び JIS Z 8113(照

明用語)によるほか,次による。

(1)

電流脈動率  ランプが点灯しているときの脈動電流の最大値を I

max

,最小値を I

min

とするとき,次式で

表される値。

電流脈動率=

(%)

100

max

min

max

×

I

I

I

(2)

相対分光透過率  特定の波長の透過率を 100 とした場合の,各波長における透過率の相対値。


2

Z 8902-1984

3.

キセノン標準白色光源  キセノン標準白色光源は,4.に示すキセノンランプと 5.に示すフィルタを組

み合わせた光源装置とする。測色計算に用いる相対分光分布の値は,

表 による。

表 1  キセノン標準白色光源の相対分光分布

波長

相対分光

波長

相対分光

波長

相対分光

波長

相対分光

nm

放射強度 nm 放射強度 nm 放射強度 nm 放射強度

300 0.0 425

92.7 550

100.8 675

88.9

05

0.0 30

91.8 55

100.6 80

91.1

10

0.0 35

93.6 60

100.0 85

101.4

15

0.0 40

96.8 65

98.6 90

100.2

20

0.6 45

96.5 70

99.5 95

86.3

325 3.0 450

108.6 575

98.7 700

80.9

30

9.0 55

107.1 80

99.0 05

79.6

35 19.1

60 116.5

85 99.8

10 92.4

40 31.3

65

134.3

90 99.0

15 92.9

45 43.5

70

140.5

95 96.0

20 80.2

350 53.9  475 117.4  600 93.1  725 81.9

55 62.1

80 113.8

05 92.0

30 92.4

60 69.0

85 113.2

10 92.8

35 90.9

65 74.3

90

109.7

15 95.9

40 91.7

70 77.8

95

109.0

20 98.6

45 82.7

375 77.4  500

101.3  625 94.8  750 83.1

80 77.9

05

101.2

30 93.3

55 83.9

85  81.3

10 100.5

35  90.7

60 102.3

90  86.1

15 101.4

40  86.9

65 123.2

95 93.4

20

101.3

45 89.1

70 81.5

400 93.3  525

101.0  650 90.7  775 65.3

05 90.6

30

100.9

55 85.5

80 63.9

10 93.1

35

100.7

60 85.0

15 91.8

40

100.9

65 87.5

20 94.0

45

101.3

70 89.0

備考  相対分光分布は,分光放射強度の相対値で,560nm の値を 100.0 とする。


3

Z 8902-1984

4.

キセノンランプ

4.1

キセノンランプの形式  キセノン標準白色光源に使用するキセノンランプは,直流点灯式短アーク

形で定格電力 500W とし,オゾン発生が少ないものとする。

4.2

キセノンランプの構造及び性能  キセノンランプの構造及び性能は,次による。

(1)

キセノンランプの形状は,

図に示すようなものとする。

図  キセノンランプの形状

(2)

陽極は,直径 10mm,長さ 20mm のロッド状タングステン電極とする。陽極の先端の傾斜部の角度は,

任意とする。

(3)

陽極・陰極間距離は,4.0±0.5mm とする。

(4)

ランプ定格電流(

1

)

は,23.0A とし,このときのランプ電圧は 21.5±1.5V とする。

(

1

)

ランプ定格電流は,平均値指示の電流計で測定する。

(5)

有効寿命は,300 時間以上とする。有効寿命は,波長 300nm における分光放射強度(

2

)

と波長 560nm に

おける分光放射強度との比が,点灯初期の値に対して 5%変化するまでの時間とする。

(

2

)

分光放射強度は,ランプの管軸と陰極先端で直交する方向で測定する。


4

Z 8902-1984

4.3

キセノンランプの分光分布  キセノンランプの波長 300∼780nm における相対分光分布の基準は,表

2

による。

表 2  キセノンランプの分光分布

波長

相対分光

波長

相対分光

波長

相対分光

波長

相対分光

nm

放射強度 nm 放射強度 nm 放射強度 nm 放射強度

300 52.0  425 94.8  550

100.4  675 95.6

05 54.7

30 93.9

55

100.4

80 98.4

10  56.8

35  95.9

60 100.0

85 109.9

15 59.7

40 99.1

65 98.8

90

108.9

20 62.3

45 98.5

70

100.0

95 94.3

325 64.5  450 110.3  575 99.6  700 88.7

30  66.4

55 108.3

80 100.1

05  87.6

35

69.1 60

117.4 85

101.3 10

102.1

40  71.4

65 134.9

90 100.9

15 103.1

45 73.5

70

140.8

95 98.2

20 89.5

350 75.2  475 117.5  600 95.5  725 91.8

55 77.2

80 113.8

05 94.7

30

104.4

60 79.6

85 113.1

10 95.8

35

102.9

65  81.7

90 109.3

15  99.2

40 104.3

70  84.0

95 108.6

20 102.4

45  94.4

375 84.9  500

100.8  625 98.8  750 95.4

80 86.8

05

100.6

30 97.6

55 96.9

85 88.1

10 99.8

35 95.3

60 118.8

90  90.1

15 100.6

40  91.6

65 143.5

95 95.8

20

100.6

45 94.2

70 95.4

400 94.8  525

100.4  650 96.2  775 77.0

05 91.8

30

100.3

55 90.9

80 75.7

10 94.7

35

100.2

60 90.7

15 93.7

40

100.4

65 93.7

20 96.1

45

100.8

70 95.5

備考  相対分光分布は,分光放射強度(

2

)

の相対値で,560nm の値を 100.0 とする。

4.4

キセノンランプの点灯及び使用条件  キセノンランプの点灯及び使用条件は,次のとおりとする。

(1)

キセノンランプは,陽極を上方にし,管軸を鉛直にして点灯する。

(2)

ランプ始動後 5 分以上経過してから使用する。

(3)

電流脈動率は,17%以下とする。

(4)

強制空冷などによる冷却を行ってもよいが,それによるランプ電圧の変化は,4.2(4)の範囲であること。

5

フィルタ

5.1

フィルタの種類  キセノン標準白色光源に使用するフィルタは,JIS R 3202(フロート板ガラス及び

みがき板ガラス)に規定するフロート板ガラス又は磨き板ガラスとする。

5.2

フィルタの分光透過率  フィルタの波長 334.1nm における相対分光透過率は,25±10%とし,

波長 300∼780nm における相対分光透過率の基準は,

表 による。

備考  相対分光透過率は,560nm の値を 100.0%とする。


5

Z 8902-1984

表 3  フィルタの相対分光透過率

単位  %

波長

相対分光

波長

相対分光

波長

相対分光

波長

相対分光

波長

相対分光

(nm)

透過率 (nm) 透過率 (nm) 透過率 (nm) 透過率 (nm) 透過率

300  0.0 400 98.5 500

100.5 600 97.5 700 91.2

305  0.0 405 98.7 505

100.6 605 97.2 705 90.8

310  0.0 410 98.3 510

100.7 610 96.9 710 90.5

315  0.1 415 97.9 515

100.7 615 96.6 715 90.1

320  0.9 420 97.8 520

100.7 620 96.3 720 89.6

325  4.6 425 97.8 525

100.6 625 95.9 725 89.3

330 13.5  430 97.8  530

100.6  630 95.6  730 88.5

335 27.6  435 97.7  535

100.5  635 95.2  735 88.4

340 43.9  440 97.7  540

100.5  640 94.9  740 87.9

345 59.2  445 98.0  545

100.5  645 94.6  745 87.6

350 71.7  450 98.4  550

100.4  650 94.2  750 87.1

355 80.4  455 98.8  555

100.2  655 94.0  755 86.6

360 86.7  460 99.3  560

100.0  660 93.7  760 86.1

365 90.8  465 99.6  565 99.8  665 93.4  765 85.8

370 92.7  470 99.8  570 99.6  670 93.2  770 85.3

375 91.2  475 99.9  575 99.2  675 92.9  775 84.9

380 89.7  480

100.0  580 98.9  680 92.6  780 84.4

385 92.3  485

100.2  585 98.5  685 92.3

390 95.6  490

100.4  590 98.1  690 92.0

395 97.5  495

100.4  595 97.7  695 91.5

5.3

フィルタの使用条件  フィルタの使用条件は,次のとおりとする。

(1)

フィルタの温度は,100℃以下にする。

(2)

光を拡散光として使用する場合には,フィルタの一面を JIS R 6001(研摩材の粒度)に規定する粒度

#100

∼#400 の研磨材で砂ずりする。

(3)

砂ずり面は,光源側に向けることが望ましい。

6.

附属装置

6.1

反射がさ  キセノン標準白色光源の光源装置に反射がさを用いるときは,次の条件を満足すること

が望ましい。

(1)

反射がさの反射面の分光反射率は,十分高くかつ波長に対する選択性が少ないこと。

(2)

反射がさの反射面は,拡散性であること。

6.2

障害防止装置  キセノンランプ始動時の高圧パルス電圧によって発生する電波,電源サージなどか

ら周辺の電子装置などを保護するために,電磁シールドやサージ吸収回路などの障害防止装置を付加する

ことが望ましい。

7.

表示  キセノン標準白色光源用のキセノンランプには,XS 又は XL-S の記号及び定格電力値並びに製

造業者名又はその略号を表示する。

例: XS500

XL-500S


6

Z 8902-1984

解説表 1  原案作成委員会  構成表

氏名

所属

(委員長)

納  谷  嘉  信

大阪電気通信大学工学部

(副委員長)

中  川  靖  夫

埼玉大学工学部電子工学科

(幹事)

平  井  敏  夫

財団法人日本色彩研究所

板  倉      潔

日本板硝子株式会社

卯  木      稔

工業技術院標準部

大  田      登

富士写真フイルム株式会社

大  場  信  英

電子技術総合研究所量子技術部

川  上  元  郎

東京工芸大学工学部電子工学科

木  滑  寛  治

株式会社日立製作所

栗  岡      豊

電子技術総合研究所

斉  藤  治  一

財団法人日本塗料検査協会

品  田      登

関西ペイント株式会社

須  賀  長  市

スガ試験機株式会社

菅  原  淳  夫

財団法人日本規格協会

滝  波  定  平

社団法人日本電球工業会

友  行  昭  夫

ウシオ電機株式会社

馬  場  護  郎

日立那珂精器株式会社

広  瀬  吉  夫

東京芝浦電気株式会社

村  田  幸  男

住友化学工業株式会社

森      礼  於

東京芝浦電気株式会社

山  形  昭  衛

東京都立繊維工場試験場

渡  会  吉  昭

松下電子工業株式会社

○は小委員会委員