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Z 8808

:2013

(1)

目  次

ページ

1

  適用範囲

1

2

  引用規格

1

3

  用語及び定義

1

4

  測定方法の概要

2

5

  測定位置,測定孔及び測定点

4

5.1

  測定位置

4

5.2

  測定孔

4

5.3

  測定点

4

6

  排ガス温度の測定

6

6.1

  測定点

6

6.2

  測定装置

6

6.3

  測定方法

6

7

  排ガス中の水分量の測定

6

7.1

  吸湿管による方法

6

7.2

  計算によって求める方法

12

8

  排ガスの流速及び流量の測定

14

8.1

  測定点

14

8.2

  測定装置

14

8.3

  排ガス流速の測定方法

14

8.4

  排ガス流量の求め方

16

9

  ダスト試料採取装置

16

9.1

  ダスト試料採取装置の種類

16

9.2

  ダスト試料採取装置の構成

17

9.3

  普通形試料採取装置

17

9.4

  普通形自動試料採取装置の性能及び性能試験方法

24

9.5

  平衡形試料採取装置

25

9.6

  平衡形試料採取装置の性能及び性能試験方法

29

10

  ダスト試料の採取方法

29

10.1

  測定点

29

10.2

  ダスト試料の採取方法及びトラベルブランク試験

29

10.3

  ダスト試料の採取準備

29

10.4

  ダスト試料の採取

30

10.5

  吸引ガス量の測定方法

31

11

  ダスト濃度の計算

31

11.1

  各測定点の乾き排ガス中のダスト濃度

31


Z 8808

:2013  目次

(2)

ページ

11.2

  全断面の乾き排ガス中の平均ダスト濃度

32

11.3

  ダスト濃度測定値の丸め方

32

12

  ダスト流量の計算

32

13

  測定値の記録

33

附属書 A(規定)普通形自動試料採取装置及び平衡形試料採取装置に関する性能及び性能試験方法

34


Z 8808

:2013

(3)

まえがき

この規格は,工業標準化法第 14 条によって準用する第 12 条第 1 項の規定に基づき,一般社団法人日本

環境測定分析協会(JEMCA)及び一般財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工

業規格を改正すべきとの申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工

業規格である。

これによって,JIS Z 8808:1995 は改正され,この規格に置き換えられた。

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意

を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実

用新案権に関わる確認について,責任はもたない。


  

日本工業規格

JIS

 Z

8808

:2013

排ガス中のダスト濃度の測定方法

Methods of measuring dust concentration in flue gas

1

適用範囲

この規格は,排ガス中のダスト濃度を煙道,煙突,ダクトなど(以下,ダクトという。

)において測定す

る方法について規定する。

2

引用規格

次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの

引用規格は,その最新版(追補を含む。

)を適用する。

JIS B 7411

  一般用ガラス製棒状温度計

JIS B 7551

  フロート形面積流量計

JIS B 8330

  送風機の試験及び検査方法

JIS G 3448

  一般配管用ステンレス鋼鋼管

JIS G 4303

  ステンレス鋼棒

JIS K 0901

  気体中のダスト試料捕集用ろ過材の形状,寸法並びに性能試験方法

JIS K 8125

  塩化カルシウム(水分測定用)

(試薬)

JIS K 8230

  過酸化水素(試薬)

JIS M 8813

  石灰類及びコークス類−元素分析方法

JIS R 3503

  化学分析用ガラス器具

JIS T 8202

  一般用風速計

JIS Z 8103

  計測用語

JIS Z 8401

  数値の丸め方

JIS Z 8704

  温度測定方法−電気的方法

JIS Z 8705

  ガラス製温度計による温度測定方法

JIS Z 8762-1

  円形管路の絞り機構による流量測定方法−第 1 部:一般原理及び要求事項

3

用語及び定義

この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS Z 8103 によるほか,次による。

3.1

排ガス

燃料,その他のものの燃焼・合成・分解,熱源としての電気の使用,機械的処理などに伴って発生する

固体粒子を含むガス。水分を含まないガスを乾き排ガスといい,水分を含むガスを湿り排ガスという。


2

Z 8808

:2013

3.2

ダスト

ばいじん,粉じんなどの固体粒子で,乾燥によって付着水分を除いたもの。ただし,ミスト(液体粒子)

中に含まれる可溶性物質など,この規格に基づく測定によってひょう量されるものは,ダストとみなす。

3.3

ダスト濃度

標準状態[273.15 K(0  ℃)

,101.32 kPa]の乾き排ガス 1 m

3

中に含まれるダストの質量。単位は,g/m

3

を用いる。

3.4

排ガス中の水分量

排ガス中に含まれる水蒸気の割合。体積分率(%)で表す。

3.5

等速吸引

ダスト試料を採取するため,吸引ノズルを用いて排ガスを吸引するときに,吸引ノズルを排ガスの流れ

に直面させて,排ガスと同じ流速でガスを吸引すること。

3.6

吸引ノズル

ダスト試料を採取するため,ダクト内に挿入して排ガスを吸引するノズル。

3.7

ダスト試料採取装置

等速吸引によって排ガスを吸引し,ダスト試料をろ過捕集する装置。普通形試料採取装置及び平衡形試

料採取装置の 2 種類がある。

3.8

トラベルブランク試験

試料採取に伴うブランク値の上昇程度を確認するために,試料採取以外の工程を実試料と同様な操作で

行う試験。トラベルブランク試験を行う場合は,少なくとも 3 試料以上行い,その結果の平均値をトラベ

ルブランク値とする。

なお,汚染防止が確実に行われていることが確認できれば毎回行わなくてもよい。

4

測定方法の概要

箇条 の規定によって選定したダクトの測定位置に測定孔を設置し,測定孔を含むダクトの断面内に,

規定に従って測定点を定める。煙道内の排ガス性状(温度,水分量,組成及び流速)から等速吸引流量を

計算し,測定孔からダスト試料採取装置の吸引ノズルをダクト内部に挿入し,その先端を測定点に一致さ

せ,等速吸引によって排ガスを吸引する。ダスト捕集器によってろ過捕集したダストと同時に吸引したガ

ス量とから,ダスト濃度を計算して求める。

注記  排ガス性状における組成は,JIS K 0301JIS K 2301 などを参考にするとよい。

測定方法の概要を

図 に示す。


3

Z 8808

:2013

測定位置の選定・測定点の決定

排ガス温度の測定

排ガス密度の計算

等速吸引流量の確定

ダスト試料の採取

吸引ガス量の算出

ダスト濃度の算出

ダスト流量の算出

排ガス組成の測定

全圧の測定

静圧の測定

ダクト内の排ガスの性状の把握

排ガス流速の計算

動圧の計算(または動圧の測定値)

ノズルの内径

湿り排ガス流量の算出

乾き排ガス流量の算出

ダスト量のひょう量

 水分量の測定

ダクトの断面積

平均ダスト濃度の算出

注記 1      で囲んだものは測定値を,    で囲んだものは計算値を表す。 
注記 2  破線で囲んだ部分は,平衡形試料採取装置を用いて測定を行う場合である。 
注記 3  一点鎖線で囲んだ部分は,排ガス流量又はダスト流量を求める場合に必要である。

図 1−測定方法の概要


4

Z 8808

:2013

5

測定位置,測定孔及び測定点

5.1

測定位置

測定位置は,ダクトの屈曲部分,断面形状の急激に変化する部分などを避け,排ガスの流れが比較的一

様に整流され,測定作業が安全かつ容易な場所を選ぶ。

5.2

測定孔

測定孔は,内径 100∼150 mm 程度のものを測定位置のダクト壁面に,

図 に示すように設け,測定時以

外は適当な蓋で密閉しておく。測定孔の位置は,円形断面のダクトの場合は,

図 に示すように,各測定

点を含む直交する直径線上に定め,

長方形及び正方形断面のダクトの場合は,

図 及び図 に示すように,

各測定点を含む直線上に上下又は左右に定める。その他の断面形状のダクトに対する測定孔は,上記の方

法に準じて定める。

なお,挿入する器具と測定孔との隙間は,耐熱材などを用いて密閉する。

図 2−測定孔の構造例

5.3

測定点

測定位置に選んだダクトの測定断面の形状及び大きさに応じて,次の規定に従って適当数の等面積に区

分し,その区分面積ごとに測定点を選ぶ。

なお,測定断面周辺にダストなどの堆積物がある場合は,それを除した部分を測定断面とする。

a)

円形断面の場合  図 のような測定断面において互いに直交する直径線上の,表 に示す位置に測定

点を選ぶ。ダクトの直径が 4.5 m を超える場合には,20 点までとする。


5

Z 8808

:2013

図 3−円形断面の測定点の例

表 1−円形断面の測定点

適用ダクト直径

2R(m)

半径区分数

測定点の数

測定点のダクト中心からの距離(m)

r

1

 

r

2

 

r

3

 

r

4

 

r

5

 

  1 以下 1

4 0.707R

  1 を超え  2 以下 2

8 0.500R 0.866R

  2 を超え  4 以下 3

12 0.408R 0.707R 0.913R

  4 を超え 4.5 以下 4

16 0.354R 0.612R 0.791R 0.935R

4.5 を超えた場合 5

20 0.316R 0.548R 0.707R 0.837R 0.949R

b)

長方形及び正方形断面の場合  測定断面を図 及び図 に示すように,一辺の長さ が 1 m 以下の範

囲で 4 個以上の等断面積の長方形又は正方形に区分し,その中心に測定点を選ぶ。適用寸法及び測定

点の取り方は,

表 のとおりとする。ただし,ダクトの断面積が 20 m

2

を超える場合には,測定点の

数は一般に 20 点までとし,等断面積に区分する。

また,測定断面において流れが非対称となる場合は,非対称方向に区分する一辺の長さは,それと

垂直な方向の一辺の長さより小さく取り,測定点の個数をそれぞれ増加する。

図 4−長方形断面の測定点の例

図 5−正方形断面の測定点の例

(測定点数 12 の場合)

(測定点数 16 の場合)


6

Z 8808

:2013

表 2−長方形及び正方形断面の測定点の取り方

適用ダクト断面積 A(m

2

区分された一辺の長さ l(m)

1 以下

l≦0.5

1 を超え

4 以下

l≦0.667

4 を超え 20 以下

l≦1

c)

その他の形状の断面の場合  a)又は b)に準じて測定点を選ぶ。

注記 1  小規模ダクト(断面積 0.25 m

2

以下)の場合は,断面内の中心点を測定点としてもよい。

注記 2  測定断面において,8.3 の規定によって流速の分布が比較的対称とみなすことができた場

合には,水平ダクトでは,垂直の対称軸に対して片側をとり,垂直ダクトでは 1/4 の断面

をとり,測定点の数をそれぞれ 1/2,1/4 に減らしてもよい。

注記 3  あらかじめこの規格によって求めたダスト濃度分布の測定結果が得られており,その中の

1 か所又は数箇所の測定点で平均のダスト濃度が求められることが確認されている場合は,

その測定点を代表点として測定してもよい。

6

排ガス温度の測定

6.1

測定点

測定点は,5.3 の規定によって選定する。ただし,温度分布が比較的平たんであることが確認されている

場合は,測定点の数を減らしてもよい。

6.2

測定装置

測定装置には,JIS B 7411 又は JIS Z 8704 に規定する温度計を用いる。

6.3

測定方法

測定方法は,測定装置を測定孔から挿入し,測定点に合わせる。温度の測定は,JIS Z 8704 又は JIS Z 8705

による。

なお,排ガス温度は,各測定点で測定した温度の平均値とする。

7

排ガス中の水分量の測定

7.1

吸湿管による方法

7.1.1

測定点

測定点は,5.1 に規定する測定位置で,ダクト断面の中心部に近い点を選ぶ。

7.1.2

水分試料採取装置

水分試料採取装置は,次に示す水分試料採取部,ガス吸引部及び吸引流量測定部からなる。

図 にその

構成例を示す。この採取装置の全ての接合部にガス漏れがあってはならない。


7

Z 8808

:2013

図 6−水分試料採取装置の構成例

a)

水分試料採取部  水分試料採取部は,次に示す吸引管,吸湿管及び冷却水槽からなる。

1)

吸引管  先端に無アルカリガラス繊維などを充塡して,排ガスを吸引するときに,ダストが混入し

ないようにしたもので,硬質ガラス製又は金属製のものを用いる。

2)

吸湿管  JIS R 3503 に規定する共通すり合わせ U 字管,又は JIS M 8813 に規定する吸収器に,JIS K 

8125

に規定する塩化カルシウム(水分測定用)などの吸湿剤を充塡し,吸湿剤の飛散を防ぐため無

アルカリガラスウール又はシリカウールを詰めたもので,一般に 2 個の吸湿管を用いる。

3)

冷却水槽  吸湿管を冷却するために用いる。

b)

ガス吸引部  ガス吸引部は,次に示す SO

2

吸収瓶,ミスト除去瓶,吸引装置,及び吸引流量調節弁か

らなる。

1)  SO

2

吸収瓶  JIS K 8230 に規定する過酸化水素を約 10 倍に希釈して吸収液(1+9)とする。吸引装

置などが硫黄酸化物などによって腐食するおそれがある場合に用いる。

2)

ミスト除去瓶  ガラス繊維又は脱脂綿を充塡した瓶で,SO

2

吸収液の同伴を防ぐために用いる。

3)

吸引装置  排ガスを吸引する装置で,ダクト内の負圧,試料採取装置各部の抵抗に十分打ち勝ち,

所要の流量でガスを吸引できる吸引ポンプ,ブロワなどを用いる。吸引装置の吐出側には,必要に

応じて流量計保護のための油ミスト除去器を設ける。

4)

吸引流量調節弁  排ガスの吸引流量を加減するために用いるもので,吸引装置又はガス吸引部の適

当な箇所に設ける。

c)

吸引流量測定部  吸引流量測定部は,次に示す積算流量計及び積算流量計によって校正された面積流

量計,並びに絞り機構などの瞬間流量計からなる。積算流量計は吸引ガス量の測定に,瞬間流量計は

吸引流量の確認に用いる。

1)

積算流量計  湿式又は乾式のガスメーターを用いる。ただし,乾式ガスメーターを用いる場合には,

その前でガスを乾燥しなければならない。

なお,ガスメーターは,定期的に校正しておかなければならない。

2)

面積流量計又は絞り機構  JIS B 7551 に規定する面積流量計又は JIS Z 8762-1 に規定する絞り機構


8

Z 8808

:2013

を用いる。

注記 1  水分量測定の場合には,瞬間流量計を省略することができる。

注記 2  瞬間流量計の代わりに,測定する排ガス用に校正された質量流量計(マスフローメータ

ー)を用いてもよい。

7.1.3

測定方法

測定方法は,次による。

a)

測定準備

1)

吸湿管の取扱い  吸湿剤を充塡後,表面の付着物などを拭い取り,吸湿管のコックを密閉してひょ

う量し,質量(m

al

)を求める。

2)

吸引管の保温  吸引管は,内部に水分が凝縮しないように保温又は加熱する。

3)

吸湿管の冷却  排ガスの温度が気温以上の場合には,図 に示すように冷却水槽を用いる。

b)

測定

1)

吸引流量の決定  排ガスの吸引流量は,1 本の吸湿管内で吸湿剤 1 g 当たり 0.1 L/min 以下となるよ

うに,吸引流量調節弁によって調節する。吸引流量の確認には,瞬間流量計又は積算流量計を用い

る。

なお,面積流量計による測定は,JIS B 7551 の規定による。絞り機構による測定は,JIS Z 8762-1

の規定による。

2)

水分試料採取  吸引管を測定孔に挿入し,保温又は加熱を確認後,図 のバイパスコックを用いて

吸引管内の空気を排ガスと十分に置換してからバイパスコックを閉じ,吸湿管出入口のコックを開

いて排ガスの吸引を開始する。吸引ガス量は,吸湿した水分が 0.1∼1 g となるように選ぶ。吸引中

は,ガスメーターにおける吸引ガスの温度,圧力及び吸引したガス量を測定する。所要量の排ガス

を吸引後,吸湿管のコックを閉じ,前後の配管を外す。吸引ガス量は,積算流量計を用いて測定し,

0.1 L の単位まで読み取る。

3)

ひょう量  吸湿管表面の水分及び付着物を十分に除去した後,ひょう量し,その質量(m

a2

)を求め

る。天びんは,感量 10 mg 以下のものを用いる。

なお,天びんは,定期的に校正しておかなければならない。

c)

水分量の計算  排ガス中の水分量の計算は,次による。

1)

湿式ガスメーターを使用した場合  湿式ガスメーターを使用した場合には次の式(1)によって求め

る。

100

02

.

18

41

.

22

32

.

101

15

.

273

15

.

273

02

.

18

41

.

22

a

v

m

a

m

m

a

w

×

+

+

+

×

+

×

=

m

P

P

P

V

m

x

θ

  (1)

ここに,

x

w

排ガス中の水蒸気の体積分率(

%

m

a

吸湿水分の質量(

m

a2

m

a1

g

V

m

吸引したガス量(ガスメーターの読み)

L

θ

m

ガスメーターにおける吸引ガスの温度(℃)

P

a

大気圧(

kPa

P

m

ガスメーターにおけるガスのゲージ圧(

kPa

P

v

θ

m

の水の飽和蒸気圧(

kPa

なお,

P

v

については,

表 によって,単位を

Pa

から

kPa

に換算する。


9

Z 8808

:2013

2

)

乾式ガスメーターを使用した場合  式

(1)

において

P

v

の項を除き,

V

m

を吸引したガス量(ガスメー

ターの読み)として計算する。ただし,乾式ガスメーターの前でガスを乾燥した場合に限る。


10

Z 8808

:2013

表 3−水の飽和蒸気圧

単位  Pa

T(℃)

0.0 0.1 0.2 0.3 0.4 0.5 0.6 0.7 0.8 0.9

0.  611.21 615.67 620.15 624.67 629.21 633.78 638.38 643.01 647.67 652.36 
1.  657.08 661.83 666.61 671.42 676.26 681.14 686.04 690.98 695.94 700.94 
2. 705.97 711.03 716.13 721.26 726.41 731.61 736.83 742.09 747.38 752.70 
3.  758.06 763.45 768.88 774.34 779.83 785.36 790.92 796.52 802.15 807.82 
4.  813.52 819.26 825.03 830.84 836.69 842.57 848.49 854.45 860.44 866.47 
5.  872.54 878.64 884.79 890.97 897.19 903.44 909.74 916.07 922.45 928.86

6.  935.31 941.80 948.34 954.91 961.52 968.17 974.86 981.60 988.37 995.19 
7.

1 002.0

1 008.9

1 015.9

1 022.9

1 029.9

1 037.0

1 044.1

1 051.2

1 058.4

1 065.7

8.

1 072.9

1 080.3

1 087.6

1 095.1

1 102.5

1 110.0

1 117.6

1 125.2

1 132.8

1 140.5

9.

1 148.2

1 156.0

1 163.8

1 171.7

1 179.6

1 187.6

1 195.6

1 203.7

1 211.8

1 219.9

10.

1 228.1

1 236.4

1 244.7

1 253.0

1 261.4

1 269.9

1 278.4

1 286.9

1 295.5

1 304.2

11.

1 312.9

1 321.7

1 330.5

1 339.3

1 348.2

1 357.2

1 366.2

1 375.3

1 384.4

1 393.5

12.

1 402.8

1 412.1

1 421.4

1 430.8

1 440.2

1 449.7

1 459.3

1 468.9

1 478.5

1 488.2

13.

1 498.0

1 507.8

1 517.7

1 527.7

1 537.7

1 547.7

1 557.9

1 568.0

1 578.3

1 588.6

14.

1 598.9

1 609.3

1 619.8

1 630.3

1 640.9

1 651.6

1 662.3

1 673.0

1 683.9

1 694.8

15.

1 705.7

1 716.7

1 727.8

1 739.0

1 750.2

1 761.4

1 772.8

1 784.2

1 795.6

1 807.1

16.

1 818.7

1 830.4

1 842.1

1 853.9

1 865.8

1 877.7

1 889.7

1 901.7

1 913.8

1 926.0

17.

1 938.3

1 950.6

1 963.0

1 975.5

1 988.0

2 000.6

2 013.3

2 026.0

2 038.8

2 051.7

18.

2 064.7

2 077.7

2 090.8

2 104.0

2 117.2

2 130.5

2 143.9

2 157.4

2 170.9

2 184.5

19.

2 198.2

2 212.0

2 225.8

2 239.7

2 253.7

2 267.8

2 281.9

2 296.1

2 310.4

2 324.8

20.

2 339.2

2 353.8

2 368.4

2 383.1

2 397.8

2 412.7

2 427.6

2 442.6

2 457.7

2 472.9

21.

2 488.2

2 503.5

2 518.9

2 534.4

2 550.0

2 565.7

2 581.4

2 597.3

2 613.2

2 629.2

22.

2 645.3

2 661.5

2 677.7

2 694.1

2 710.5

2 727.1

2 743.7

2 760.4

2 777.2

2 794.1

23.

2 811.0

2 828.1

2 845.2

2 862.5

2 879.8

2 897.2

2 914.8

2 932.4

2 950.1

2 967.9

24.

2 985.8

3 003.7

3 021.8

3 040.0

3 058.3

3 076.6

3 095.1

3 113.6

3 132.3

3 151.1

25.

3 169.9

3 188.9

3 207.9

3 227.0

3 246.3

3 265.6

3 285.1

3 304.6

3 324.3

3 344.0

26.

3 363.9

3 383.8

3 403.9

3 424.0

3 444.3

3 464.7

3 485.2

3 505.7

3 526.4

3 547.2

27.

3 568.1

3 589.1

3 610.2

3 631.5

3 652.8

3 674.2

3 695.8

3 717.4

3 739.2

3 761.1

28.

3 783.1

3 805.2

3 827.4

3 849.7

3 872.2

3 894.7

3 917.4

3 940.2

3 963.1

3 986.1

29.

4 009.2

4 032.5

4 055.8

4 079.3

4 102.9

4 126.6

4 150.5

4 174.4

4 198.5

4 222.7

30.

4 247.0

4 271.5

4 296.0

4 320.7

4 345.5

4 370.5

4 395.5

4 420.7

4 446.0

4 471.5

31.

4 497.0

4 522.7

4 648.5

4 574.5

4 600.5

4 626.7

4 653.1

4 679.5

4 706.1

4 732.8

32.

4 759.7

4 786.7

4 813.8

4 841.0

4 868.4

4 895.9

4 923.6

4 951.4

4 979.3

5 007.4

33.

5 035.6

5 063.9

5 092.4

5 121.0

5 149.7

5 178.6

5 207.7

5 236.8

5 266.2

5 295.6

34.

5 325.2

5 355.0

5 384.8

5 414.9

5 445.1

5 475.4

5 505.9

5 536.5

5 567.2

5 598.1

35.

5 629.2

5 660.4

5 691.8

5 723.3

5 754.9

5 786.8

5 818.7

5 850.8

5 883.1

5 915.5

36.

5 948.1

5 980.8

6 013.7

6 046.8

6 080.0

6 113.3

6 146.9

6 180.5

6 214.4

6 248.4

37.

6 282.5

6 316.9

6 351.3

6 386.0

6 420.8

6 455.8

6 490.9

6 526.2

6 561.7

6 597.3

38.

6 633.1

6 669.1

6 705.2

6 741.5

6 778.0

6 814.7

6 851.5

6 888.5

6 925.6

6 963.0

39.

7 000.5

7 038.2

7 076.0

7 114.1

7 152.3

7 190.7

7 229.2

7 268.0

7 306.9

7 346.0

40.

7 385.3

7 424.8

7 464.4

7 504.2

7 544.3

7 584.5

7 624.8

7 665.4

7 706.2

7 747.1

41.

7 788.2

7 829.6

7 871.1

7 912.8

7 954.6

7 996.7

8 039.0

8 081.5

8 124.1

8 167.0

42.

8 210.0

8 253.2

8 296.7

8 340.3

8 384.1

8 428.2

8 472.4

8 516.8

8 561.5

8 606.3

43.

8 651.3

8 696.5

8 742.0

8 787.6

8 833.5

8 879.5

8 925.8

8 972.3

9 018.9

9 065.8

44.

9 112.9

9 160.2

9 207.7

9 255.5

9 303.4

9 351.6

9 399.9

9 448.5

9 497.3

9 546.3

45.

9 595.6

9 645.0

9 694.7

9 744.6

9 794.7

9 845.0

9 895.6

9 946.4

9 997.4

10 049.


11

Z 8808

:2013

表 3−水の飽和蒸気圧(続き)

単位  Pa

T(℃)

0.0 0.1 0.2 0.3 0.4 0.5 0.6 0.7 0.8 0.9

46.

10 100.

10 152.

10 204.

10 256.

10 308.

10 361.

10 414.

10 467.

10 520.

10 573.

47.

10 627.

10 681.

10 735.

10 790.

10 845.

10 899.

10 955.

11 010.

11 066.

11 122.

48.

11 178.

11 234.

11 291.

11 348.

11 405.

11 462.

11 520.

11 578.

11 636.

11 694.

49.

11 753.

11 812.

11 871.

11 930.

11 990.

12 049.

12 110.

12 170.

12 231.

12 292.

50.

12 353.

12 414.

12 476.

12 538.

12 600.

12 663.

12 725.

12 788.

12 852.

12 915.

51.

12 979.

13 043.

13 107.

13 172.

13 237.

13 302.

13 368.

13 433.

13 499.

13 566.

52.

13 632.

13 699.

13 766.

13 833.

13 901.

13 969.

14 037.

14 106.

14 175.

14 244.

53.

14 313.

14 383.

14 453.

14 523.

14 594.

14 665.

14 736.

14 807.

14 879.

14 951.

54.

15 023.

15 096.

15 169.

15 242.

15 316.

15 389.

15 464.

15 538.

15 613.

15 688.

55.

15 763.

15 839.

15 915.

15 991.

16 068.

16 145.

16 222.

16 299.

16 377.

16 455.

56.

16 534.

16 613.

16 692.

16 771.

16 851.

16 931.

17 012.

17 093.

17 174.

17 255.

57.

17 337.

17 419.

17 501.

17 584.

17 667.

17 750.

17 834.

17 918.

18 003.

18 087.

58.

18 173.

18 258.

18 344.

18 430.

18 516.

18 603.

18 690.

18 778.

18 866.

18 954.

59.

19 043.

19 131.

19 221.

19 310.

19 400.

19 491.

19 581.

19 672.

19 764.

19 856.

60.

19 948.

20 040.

20 133.

20 226.

20 320.

20 414.

20 508.

20 603.

20 698.

20 793.

61.

20 889.

20 985.

21 082.

21 179.

21 276.

21 374.

21 472.

21 571.

21 669.

21 769.

62.

21 868.

21 968.

22 069.

22 170.

22 271.

22 372.

22 474.

22 577.

22 679.

22 783.

63.

22 886.

22 990.

23 094.

23 199.

23 304.

23 410.

23 516.

23 622.

23 729.

23 836.

64.

23 944.

24 052.

24 160.

24 269.

24 379.

24 488.

24 598.

24 709.

24 820.

24 931.

65.

25 043.

25 155.

25 268.

25 381.

25 494.

25 608.

25 723.

25 837.

25 953.

26 068.

66.

26 184.

26 301.

26 418.

26 535.

26 653.

26 772.

26 890.

27 010.

27 129.

27 249.

67.

27 370.

27 491.

27 612.

27 734.

27 857.

27 979.

28 103.

28 226.

28 351.

28 475.

68.

28 600.

28 726.

28 852.

28 979.

29 106.

29 233.

29 361.

29 489.

29 618.

29 748.

69.

29 877.

30 008.

30 138.

30 270.

30 402.

30 534.

30 667.

30 800.

30 933.

31 068.

70.

31 202.

31 338.

31 473.

31 609.

31 746.

31 883.

32 021.

32 159.

32 298.

32 437.

71.

32 577.

32 717.

32 858.

32 999.

33 140.

33 283.

33 425.

33 569.

33 713.

33 857.

72.

34 002.

34 147.

34 293.

34 439.

34 586.

34 734.

34 882.

35 030.

35 179.

35 329.

73.

35 479.

35 630.

35 781.

35 933.

36 085.

36 238.

36 391.

36 545.

36 700.

36 855.

74.

37 010.

37 166.

37 323.

37 480.

37 638.

37 796.

37 955.

38 115.

38 275.

38 436.

75.

38 597.

38 758.

38 921.

39 084.

39 247.

39 411.

39 576.

39 741.

39 907.

40 073.

76.

40 240.

40 408.

40 576.

40 744.

40 914.

41 084.

41 254.

41 425.

41 597.

41 769.

77.

41 942.

42 116.

42 290.

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42 640.

42 815.

42 992.

43 169.

43 347.

43 525.

78.

43 704.

43 884.

44 064.

44 245.

44 426.

44 608.

44 791.

44 974.

45 158.

45 343.

79.

45 528.

45 714.

45 900.

46 088.

46 275.

46 464.

46 653.

46 843.

47 033.

47 224.

80.

47 416.

47 608.

47 801.

47 994.

48 189.

48 384.

48 579.

48 776.

48 972.

49 170.

81.

49 368.

49 567.

49 767.

49 967.

50 168.

50 370.

50 572.

50 775.

50 979.

51 183.

82.

51 388.

51 594.

51 800.

52 007.

52 215.

52 424.

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52 843.

53 053.

53 265.

83.

53 477.

53 689.

53 903.

54 117.

54 332.

54 547.

54 764.

54 981.

55 198.

55 417.

84.

55 636.

55 856.

56 076.

56 298.

56 520.

56 743.

56 966.

57 190.

57 415.

57 641.

85.

57 868.

58 095.

58 323.

58 552.

58 781.

59 011.

59 242.

59 474.

59 707.

59 940.

86.

60 174.

60 409.

60 644.

60 881.

61 118.

61 356.

61 594.

61 834.

62 074.

62 315.

87.

62 557.

62 799.

63 042.

63 286.

63 531.

63 777.

64 024.

64 271.

64 519.

64 768.

88.

65 017.

65 268.

65 519.

65 771.

66 024.

66 278.

66 532.

66 788.

67 044.

67 301.

89.

67 559.

67 817.

68 077.

68 337.

68 598.

68 860.

69 123.

69 386.

69 651.

69 916.

90.

70 182.

70 449.

70 717.

70 986.

71 255.

71 526.

71 797.

72 069.

72 342.

72 616.


12

Z 8808

:2013

表 3−水の飽和蒸気圧(続き)

単位  Pa

T(℃)

0.0 0.1 0.2 0.3 0.4 0.5 0.6 0.7 0.8 0.9

91.

72 890.

73 166.

73 442.

73 719.

73 998.

74 277.

74 556.

74 837.

75 119.

75 401.

92.

75 685.

75 969.

76 254.

76 540.

76 827.

77 115.

77 404.

77 693.

77 984.

78 276.

93.

78 568.

78 861.

79 155.

79 450.

79 746.

80 043.

80 341.

80 640.

80 940.

81 240.

94.

81 542.

81 844.

82 148.

82 452.

82 757.

83 064.

83 371.

83 679.

83 988.

84 298.

95.

84 609.

84 921.

85 234.

85 547.

85 862.

86 178.

86 495.

86 812.

87 131.

87 451.

96.

87 771.

88 093.

88 415.

88 739.

89 063.

89 389.

89 715.

90 043.

90 371.

90 701.

97.

91 031.

91 362.

91 695.

92 028.

92 363.

92 698.

93 035.

93 372.

93 711.

94 050.

98.

94 391.

94 732.

95 075.

95 418.

95 763.

96 109.

96 455.

96 803.

97 152.

97 502.

99.

97 853.

98 204.

98 557.

98 911.

99 266.

99 623.

99 980.

100 338.  100 697.  101 058.

100.

101 419.  101 782.

102 145.  102 510.

102 875.

103 242.

103 610.

103 979.  104 349.  104 720.

注記 SONNTAG

(1990) による。温度目盛は,ITS-90。

7.2

計算によって求める方法

7.2.1

一般

燃料の組成及び排ガス量から水分量を求める場合は,7.2.2 の計算方法

1

による。また,排ガス中にミス

トが共存し,排ガス温度が

100

℃以下の場合は,7.2.3 の計算方法

2

による。

7.2.2

計算方法 1

a

)

水分量の計算  排ガス中の水分量は,次の式

(2)

によって求めることができる。

100

02

.

18

41

.

22

N

N

g

w

×

×

=

G

w

x

  (2)

ここに,

x

w

排ガス中の水蒸気の体積分率(

%

G

N

燃料単位量当たりの標準状態における湿り排ガス量[

m

3

/kg

(固体又

は液体燃料)

m

3

/m

3

(気体燃料)

w

gN

燃料単位量当たりの標準状態における発生ガス中の水分量[

kg/kg

(固

体又は液体燃料)

kg/m

3

(気体燃料)

 

固体及び液体燃料の場合,

100

01

.

9

100

41

.

22

97

.

28

r

N

v

N

g

h

w

x

A

w

+

+

×

=

気体の燃料の場合,

(

)

+

+

+

×

+

×

=

4

2

4

2

N

v

N

g

2

2

100

1

41

.

22

02

.

18

41

.

22

97

.

28

H

C

CH

H

x

A

w

ここに,

A

vN

燃料単位量当たりの標準状態における使用
乾き空気量[

m

3

/kg

(固体又は液体燃料),

m

3

/m

3

(気体燃料)

x

燃料用空気の絶対湿度[湿り空気中の水蒸気
量と乾き空気量との質量比(

kg/kg

乾き空

気)

v

a

v

100

622

.

0

P

P

P

x

ϕ

ϕ

=

ここに,

ϕ: 相対湿度(

%

P

v

水の飽和蒸気圧(

kPa

P

a

大気圧(

kPa

w

r

燃料中の全水分の質量分率(

%

h

燃料中の水素(使用時ベース)の質量分率(

%


13

Z 8808

:2013

H

2

燃料ガス中の水素の体積分率(

%

CH

4

燃料ガス中のメタンの体積分率(

%

C

2

H

4

: 燃料ガス中のエチレンの体積分率(

%

なお,

P

v

については,

表 によって,単位を

Pa

から

kPa

に換算する。

b

)

湿り排ガス量の補正方法  蒸気の吹込み,製品などから水分が発生して排ガス中に含まれる場合は,

次によって水分量を燃料単位量当たりに換算して

w

gN

に加え,燃料単位量当たりの標準状態における

湿り排ガス量を補正する。

1

)

固体又は液体燃料の場合

gN

N

N

02

.

18

41

.

22

w

G

G

+

=

  (3)

この場合,

(

)

100

8

.

0

100

7

.

0

100

867

.

1

21

.

0

o

N

n

s

c

A

m

G

+

+

+

=

( )

( )

( )

( )

[

]

CO

O

N

N

m

5

.

0

76

.

3

2

2

2

=

+

+

=

s

o

h

c

A

33

.

3

8

7

.

26

89

.

8

100

1

o

又は,

( ) ( )

CO

CO

s

c

G

+

+

=

2

N

7

.

0

867

.

1

ここに,

G'

N

燃料単位量当たりの標準状態における乾き排ガス量
(m

3

/kg)

m: 空気比

w

gN

燃料単位量当たりの標準状態における発生ガス中の
水分量[kg/kg(固体又は液体燃料)

h: 燃料中に含まれる水素の質量分率(%)

c': 燃料中に含まれる燃焼炭素の質量分率(%)

s: 燃料中に含まれる燃焼硫黄の質量分率(%)

n: 燃料中に含まれる窒素の質量分率(%)

o: 燃料中に含まれる酸素の質量分率(%)

A

o

燃料 1 kg 当たりの理論空気量(m

3

/kg 燃料)

N

2

):

乾き排ガス中に含まれる窒素の体積分率(%)

O

2

):

乾き排ガス中に含まれる酸素の体積分率(%)

CO):

乾き排ガス中に含まれる一酸化炭素の体積分率(%)

CO

2

): 乾き排ガス中に含まれる二酸化炭素の体積分率(%)

2)

気体燃料の場合

(

)

+

+

+

+

=

4

2

4

2

N

N

2

2

100

1

H

C

CH

H

G

G

  (4)

この場合,

(

)

( ) ( )

CO

CO

H

C

CH

CO

CO

G

+

+

+

+

+

=

2

4

2

4

2

N

2

ここに,

G'

N

燃料ガス単位体積当たりの標準状態における乾き排
ガス量(m

3

/m

3

H

2

乾き燃料ガス中の水素の体積分率(%)

CH

4

乾き燃料ガス中のメタンの体積分率(%)


14

Z 8808

:2013

C

2

H

4

乾き燃料ガス中のエチレンの体積分率(%)

CO: 乾き燃料ガス中の一酸化炭素の体積分率(%)

CO

2

乾き燃料ガス中の二酸化炭素の体積分率(%)

7.2.3

計算方法 2

スクラバの出口などで,排ガス中のミストが共存する場合は,排ガス温度の水の飽和蒸気圧を用い,水

分量を次の式(5)によって計算することができる(100  ℃以下の場合)

100

s

a

v

w

×

+

=

P

P

P

x

  (5)

ここに,

x

w

排ガス中の水蒸気の体積分率(%)

P

v

排ガス温度の水の飽和蒸気圧(kPa)

P

a

大気圧(kPa)

P

s

排ガスの静圧(kPa)

なお,P

v

については,

表 によって,単位を Pa から kPa に換算する。

8

排ガスの流速及び流量の測定

8.1

測定点

測定点は,5.3 の規定によって選定する。

8.2

測定装置  測定装置は,次による。

a)

ピトー管  JIS B 8330 に規定する L 形ピトー管又はピトー管係数が分かっているピトー管を用いる。

注記  排ガス流速の測定には,ピトー管によって校正された JIS T 8202 に規定する風速計,カルマ

ン渦流量計などの気体流速計を使用してもよい。ただし,排ガスの性状(温度,圧力及び組

成)及びダストの性質によって指示値が影響を受ける場合は,ピトー管による測定値を用い

て補正するとよい。

b)

圧力計  圧力計は,傾斜マノメーターなどの微圧計,U 字形マノメーター又は圧力を電気量に変換,

指示できるものを用いる。

なお,傾斜マノメーターなどの微圧計における水管の液面面積と水タンクとの液面面積の比は 100

倍以上でなければならない。

8.3

排ガス流速の測定方法

8.3.1

排ガスの動圧の測定方法

図 に示すように,ピトー管を測定孔からダクト内の測定点まで挿入し,全圧孔を排ガスの流れ方向に

正しく直面させ,圧力計によって動圧を測定する。動圧は,一般に,1 Pa の単位まで読み取る。

この場合,ピトー管の排ガスの流れ方向に対する偏りは,10°以下とする。


15

Z 8808

:2013

図 7−ピトー管による排ガス流速の測定例

8.3.2

排ガスの静圧の測定方法

各測定点において,8.3.1 と同様に設置したピトー管の静圧孔の圧力を,圧力計によって測定する。ただ

し,測定点の数は減らしてもよい。

注記  ダクトに静圧孔が設けてある場合は,これを利用して静圧を測定してもよい。

8.3.3

排ガスの密度の求め方

排ガスの組成又はガス密度計から求めた,湿り排ガス密度(ρ

0

)から次の式(6)によって計算する。

101.32

15

.

273

15

.

273

s

a

s

N

P

P

+

×

+

×

=

θ

ρ

ρ

  (6)

この場合,

(

)

+

+

+

+

×

=

w

w

n

n

2

2

1

1

N

02

.

18

100

1

100

41

.

22

1

x

x

x

M

x

M

x

M

ρ

又は,

w

w

N

N

100

41

.

22

02

.

18

100

1

x

x

×

+

=

ρ

ρ

ここに,

ρ: ダクト内における排ガスの密度(kg/m

3

ρ

N

標準状態における湿り排ガスの密度(kg/m

3

ρ'

N

1)

標準状態における乾き排ガスの密度(kg/m

3

P

a

大気圧(kPa)

P

s

各測定点における排ガスの静圧の平均値(kPa)

θ

s

各測定点における排ガスの温度の平均値(℃)

M

1

,M

2

,…,M

n

排ガスの各成分の分子量

x

1

,x

2

,…x

n

乾き排ガスの各成分の体積分率(%)

JIS K 2301 

照)

x

w

排ガス中の水蒸気の体積分率(%)

1)

  ガス密度計によって求めることができる。

注記  一般に固体燃料及び液体燃料と空気とを用いて燃焼した場合は,ρ

N

=1.30 kg/m

3

としてもよい。

8.3.4

排ガス流速の計算


16

Z 8808

:2013

ρ

d

2P

c

v

=

   (7)

ここに,

v: 排ガス流速(m/s)

c: ピトー管係数

P

d

ピトー管による動圧測定値(Pa)

ρ: ダクト内における排ガスの密度(kg/m

3

8.4

排ガス流量の求め方

8.4.1

湿り排ガス流量の求め方

湿り排ガス流量は,次によって求める。

a)

排ガスの流速及びダクト断面積から求める場合  排ガスの流速及びダクト断面積から求める場合は,

次の式(8)によって求める。

60

60

101.32

15

.

273

15

.

273

s

a

s

N

×

×

+

×

+

×

=

P

P

v

A

Q

θ

  (8)

ここに,

Q

N

標準状態における湿り排ガス流量(m

3

/h)

A: ダクト断面積(m

2

P

a

大気圧(kPa)

P

s

各測定点における排ガスの静圧の平均値(kPa)

θ

s

各測定点における排ガスの温度の平均値(℃)

v: 各測定点における流速の平均値(m/s)

(

)

n

2

1

1

v

v

v

n

v

+

+

+

=

ここに,

n: 測定点の数

v

1

,v

2

,…v

n

各測定点における流速(m/s)

b)

燃料計算による場合  燃料計算による場合は,式(9)によって求める。

W

G

Q

N

N

=

   (9)

ここに,

Q

N

標準状態における湿り排ガス流量(m

3

/h)

G

N

燃料単位量当たりの標準状態における湿り排ガス量
[m

3

/kg(固体又は液体燃料),m

3

/m

3

(気体燃料)

7.2

参照)

W: 1 時間当たりの燃料消費量[kg/h(固体又は液体燃料),

m

3

/h(気体燃料)]

8.4.2

乾き排ガス流量の求め方

乾き排ガス流量は,8.4.1 で求めた湿り排ガス流量から,式(10)によって求める。





=

100

1

w

N

N

x

Q

Q

   (10)

ここに,

Q'

N

標準状態における乾き排ガス流量(m

3

/h)

Q

N

標準状態における湿り排ガス流量(m

3

/h)

x

w

排ガス中の水蒸気の体積分率(%)

9

ダスト試料採取装置

9.1

ダスト試料採取装置の種類

ダスト試料採取装置の種類は,原理,構造及び機能によって分け,次の 2 種類とする。

a)

普通形試料採取装置  普通形試料採取装置は,測定点における排ガス及び吸引ガスの諸条件(温度,

圧力,水分量,密度,流速など)をあらかじめ測定し,等速吸引流量を求め,それに合わせて排ガス


17

Z 8808

:2013

を吸引してダスト試料をろ過捕集するもので,構造及び機能によって,さらに手動と自動とに区分す

る。

b)

平衡形試料採取装置  平衡形試料採取装置は,あらかじめ等速吸引流量を求めることなく,排ガスの

動圧又は静圧を利用してこれを吸引ガスの圧力と平衡させることによって,直ちに等速吸引によって

ダスト試料をろ過捕集するもので,構造及び機能によって,さらに手動と自動とに区分する。

9.2

ダスト試料採取装置の構成

ダスト試料採取装置は,ダスト捕集部,ガス吸引部及び吸引流量測定部をもって基本構成とする。

ダスト試料採取装置の全接合部にガス漏れがあってはならない。装置組立て後の測定前に,ノズルを塞

ぎ吸引ポンプを稼働させ,ガスメーターが停止することを確認するとよい。

なお,試料採取装置のダスト捕集器の位置によって 1 形と 2 形とに区別し,1 形はダスト捕集器をダク

ト内に置くもの,2 形はダスト捕集器をダクト外に置くものとする。2 形の場合は,排ガスの温度が露点以

下にならない程度にダスト捕集部を保温又は加熱する。

9.3

普通形試料採取装置

9.3.1

普通形手動試料採取装置

9.3.1.1

構成

普通形手動試料採取装置の構成は,9.2 に規定するダスト試料採取装置の基本構成による。

普通形手動試料採取装置の構成例について,1 形の場合を

図 8 a)に,2 形の場合を図 8 b)に示す。

a)

   

図 8−普通形手動試料採取装置の構成例


18

Z 8808

:2013

b)

   

図 8−普通形手動試料採取装置の構成例(続き)

9.3.1.2

ダスト捕集部

ダスト捕集部は,次に示す吸引ノズル,ダスト捕集器,支持金具,ドレン捕集器,連絡管などで構成す

る。ただし,2 形の場合は,吸引ノズルの後に吸引管を接続する。ダスト捕集部の構成例を

図 に示す。

図 9−ダスト捕集部の構成例(円筒ろ紙を用いる 形の場合)

a)

吸引ノズル  吸引ノズルは,次の条件を満足するものを用いる。

1)

吸引ノズル内外のガスの流れが乱れないようにし,吸引ノズルの内径 は,4 mm 以上とする。


19

Z 8808

:2013

2)

吸引ノズルの内径 を,正確に測定し,0.1 mm の単位まで求めておく。

3)

吸引ノズルの先端は,

図 10 のように,30°以下の鋭角に仕上げるか,又は滑らかな半球状とする。

4)

吸引ノズルの内外面は,滑らかになっていなければならない。

5)

吸引ノズルからダスト捕集器までの吸引管は,内面が滑らかで,急激な断面の変化及び曲がりがあ

ってはならない。

6)

吸引ノズルの材料は,ほうけい酸ガラス,シリカ,ステンレス鋼又はこれらと同等以上の性能をも

つ。吸引ノズルの形状の例を

図 11 に示す。

図 10−吸引ノズルの先端の一例

図 11−吸引ノズルの形状の一例

b)

ダスト捕集器

1)

ダスト捕集器は,ろ紙によってろ過捕集するものを用い,性能は,JIS K 0901 によって 0.3 μm の試

験粒子を 99 %以上捕集し,使用状態で化学変化を起こさないものでなければならない。

2)

ろ紙を用いるダスト捕集器は,吸引ノズル,ろ紙及びろ紙ホルダからなる。

3)

ろ紙形状には,円形,円筒形などがあり,それぞれの形状に応じたろ紙ホルダに装着して使用する。

ただし,円形ろ紙は,有効直径 30 mm 以上のものを使用する。

円形ろ紙を用いるダスト捕集器の例を

図 12 に,円筒ろ紙を用いるダスト捕集器の例を図 13 に示

す。

4)

ろ紙ホルダは,ろ紙の形状に応じたものを用い,ろ紙の脱着が容易にできる構造とする。材料は,

9.3.1.2 a)

の 6)に規定するものと同じものを用いる。

5)

ろ紙を装着した箇所から空気の漏れがあってはならない。

6)

ミストが共存する場合は,次のいずれかの方式を用いる。

なお,ミストが共存するかどうかの確認は,測定の準備段階で行い,排ガス温度が露点以下であ

る場合は,ミストの共存する場合が多いので十分配慮する必要がある。

6.1)

強度の強いろ紙を用いるか,又は

図 14 に示すように,ろ紙後方に耐腐食性の金網などを装着する

ことによって,ろ紙が破損しないようにするとともに,ミスト分離器を後段に用いる。この場合

の試料採取装置構成例を

図 15 に示す。

6.2)

図 16 に示すインパクタ付きダスト捕集器を用いて,あらかじめミストを分離する。


20

Z 8808

:2013

なお,

ミスト量が多い排ガスを採取するときは,

図 17 の a)及び b)のインパクタを用いるとよい。

a)

   

b)

   

図 12−円形ろ紙を用いるダスト捕集器の例

a)

   

b)

   

単位  mm

24 30 35 45

4,6,8,10,12,14,16,18,20,…

D

f

 

20 25 30 40

90

図 13−円筒ろ紙を用いるダスト捕集器の形状・寸法の例


21

Z 8808

:2013

図 14−金網支持ろ紙を用いたダスト捕集器例

図 15−ミスト同伴粒子試料採取装置の構造例

単位  mm

図 16−インパクタ付きダスト捕集器の形状・寸法の例


22

Z 8808

:2013

単位  mm

24 30  35  45

4,6,8,10,12,14,16,18,20,…

D

f

 

20 25  30  40

90

図 16−インパクタ付きダスト捕集器の形状・寸法の例(続き)

単位  mm

a)

  貯留槽容量の大きいインパクタ 

b)

  カスケードインパクタ 

図 17−ミスト量の多い排ガスで用いるインパクタの例

7)

ダスト捕集器は,使用に際し

表 に示すろ過材の性能を考慮して選定する。

注記  ろ過材には,加熱減量及び排ガス中の共存物質(硫黄酸化物など)に対する吸着性又は反

応性をもつものがあり,測定誤差の原因となるので,選定には,これらの特性も併せて注

意するとよい。


23

Z 8808

:2013

表 4−ダスト捕集器のろ過材の性能

項目

ろ紙を用いるダスト捕集器

ガラス繊維

シリカ繊維

ふっ素樹脂

メンブレン

使用温度 500

℃以下 1

000

℃以下 250

℃以下 110

℃以下

捕集率 99

%以上

圧力損失 1.96

kPa 未満 5.88

kPa 未満

吸湿性 1

%未満 0.1

%未満 1

%未満

この表の数値の試験方法は,JIS K 0901 の 5.(性能試験方法)による。

c)

支持金具・ドレン捕集器・連絡管  支持金具,ドレン捕集器及び連絡管は,次のとおりとする(図 9

参照)

。また,材料は,JIS G 4303 に規定するステンレス鋼棒又はそれと同等以上とする。

1)

支持金具  ダスト捕集器を装着するために用いるもの。

2)

ドレン捕集器  内部にガラス繊維又はシリカ繊維を充塡したもので,吸引ガスによるドレンがダス

ト捕集器へ逆流することを防止するために用いる。

3)

連絡管  ダスト捕集器又はドレン捕集器からガス吸引用のゴム管(真空用)に至るまでの連絡部で

ある。

注記  連絡管にはガラス管を使用する場合もある。

d)

ガス吸引部  7.1.2 b)に規定するものを用いる。

e)

吸引流量測定部  7.1.2 c)に規定するものを用いる。

9.3.2

普通形自動試料採取装置

普通形自動試料採取装置は,次による。

9.3.2.1

構成

普通形自動試料採取装置の構成は,9.2 に規定する基本構成に演算・制御部を加える。

図 18 に普通形自動試料採取装置の構成例を示す。 

図 18−普通形自動試料採取装置の構成例

9.3.2.2

ダスト捕集部

ダスト捕集部は,吸引ノズル,ダスト捕集器,ピトー管,温度検出器,圧力用導管及び保護管からなる。

a)

吸引ノズル及びダスト捕集器  吸引ノズル及びダスト捕集器は,9.3.1.2 a)及び b)に規定するものを用


24

Z 8808

:2013

いる。

b)

ピトー管  ピトー管は,8.2 a)に規定するものを用い,吸引ノズルに近接して設置する。

c)

温度検出器  温度検出器は,6.2 に規定するものを用い,吸引ノズルに近接して設置する。

d)

圧力用導管  圧力用導管は,ピトー管から得られる圧力を,ダクト外の圧力変換器へ伝送する導管で,

ダクト内に挿入する部分の材料は,JIS G 3448 に規定するステンレス鋼,耐熱ゴムなどとする。

なお,ダクト外の部分にはゴム管などを用いる。

e)

保護管  保護管は,ダスト捕集部を保護するもので,排ガスが測定孔を通して漏れることがない構造

とする。

注記  保護管は,必要がない場合には省略することができる。

9.3.2.3

演算・制御部

演算・制御部は,圧力変換器,温度変換器,演算器及び制御器からなり,次による。

a)

圧力変換器  圧力変換器は,測定点の動圧,静圧及び測定するときの大気圧を電気信号に変換し,演

算器に入力する構造のものを用いる。

b)

温度変換器  温度変換器は,測定点の排ガス温度及び測定するときのガスメーター温度を電気信号に

変換し,演算器に入力する構造のものを用いる。

なお,湿式ガスメーターを使用する場合,吸引ガス温度に対応した飽和水蒸気を自動的に演算器に

入力する。

c)

演算器  演算器は,圧力変換器及び温度変換器で電気的に変換された測定点における動圧,静圧(全

圧)

,排ガス温度,測定時の大気圧,設定入力するピトー管係数及びダクト内における排ガス密度を用

いて,8.3.4 に規定する式(7)によって排ガス流速を算出する。

さらに,演算器は,算出した流速,設定入力した吸引ノズルの内径,あらかじめ箇条 の規定によ

って求めた排ガス中の水分量及び温度変換器によって電気的に変換されたガスメーター温度を用いて,

10.3.1

に規定する式(11)によって測定点の等速吸引流量を同時に算出する。

演算器は,パルス発信器及び吸引ガス温度検出器を備えたガスメーターからのパルス信号としての

吸引流量を等速吸引流量と等しくなるように制御器内の制御電動機に制御信号を送る構造

2)

のものを

用いる。

2)

  湿式ガスメーターを使用する場合は,吸引ガス量 0.1 L 当たり 10 パルス以上,乾式ガスメー

ターを使用する場合は,1 パルス以上発信するものを用いるとよい。

注記  演算・制御部には,動圧,静圧,排ガス温度,両等速吸引流量の状態のほか,各種の測定値

又は計算値を指示・記録する附属機器を設けることができる。

d)

制御器  制御器は,演算器によって計算した等速吸引流量と吸引する吸引流量とが等しくなるように,

自動調節弁を制御する構造のものを用いる。

e)

ガス吸引部  ガス吸引部は,7.1.2 b)に規定するものを用いる。ただし,吸引流量調節弁は,演算器で

計算した等速吸引流量と吸引するガス流量とが等しくなるように吸引流量を調節するバルブで,制御

器からの制御信号によって附属する制御電動機を駆動して調節弁を開閉し,吸引流量を調節できる構

造のものを用いる。設置位置は,流量制御器内又はガス吸引部の適切な箇所とする。

f)

吸引流量測定部  吸引流量測定部は,7.1.2 c)に規定するものを用いる。ただし,積算流量計は,パル

ス発信器及び吸引ガス温度検出器を備えた湿式又は乾式のガスメーターを用いる。

なお,乾式ガスメーターを使用する場合は,その前でガスを乾燥しなければならない。

9.4

普通形自動試料採取装置の性能及び性能試験方法


25

Z 8808

:2013

普通形自動試料採取装置の性能及び性能試験方法は,

附属書 による。

9.5

平衡形試料採取装置

9.5.1

平衡形手動試料採取装置

9.5.1.1

構成

平衡形手動試料採取装置は,9.2 に規定するダスト試料採取装置の基本構成に等速吸引部を加える。

19

に平衡形手動試料採取装置の構成例を示す。

9.5.1.2

ダスト捕集部

ダスト捕集部は,9.3.1.2 に規定するものを用いる。

9.5.1.3

等速吸引部

等速吸引部は,等速吸引機構,圧力用導管,保護管及び圧力計からなり,次による。

a)

等速吸引機構  等速吸引機構は,排ガスの動圧を利用する方式で,吸引ノズルに近接して設置したピ

トー管によって測定点の排ガスの動圧を測定し,一方,ダスト捕集器の後に接続したベンチュリ管に

よって吸引したガスの差圧を測定し,動圧に差圧が等しくなるように吸引ガスの流量を調節すれば等

速吸引となる機能もつもので,動圧及び差圧を圧力用導管に接続できる構造とする。

b)

圧力用導管  9.3.2.2 d)に規定するものを用いる。

c)

保護管  9.3.2.2 e)に規定するものを用いる。

d)

圧力計  8.2 b)に規定する圧力計を用い,等速吸引機構から圧力用導管を経て伝送される動圧及び差圧

を切換弁によって交互に圧力計に導入し,指示する。

注記  動圧及び差圧は,2 個の圧力計で同時に指示してもよい。

9.5.1.4

ガス吸引部

ガス吸引部は,7.1.2 b)に規定するものを用いる。

9.5.1.5

吸引流量測定部

吸引流量測定部は,7.1.2 c)に規定する湿式又は乾式のガスメーターを用いる。ただし,瞬間流量計は省

略してもよい。

図 19−平衡形手動試料採取装置(動圧式)の構成例


26

Z 8808

:2013

9.5.2

平衡形自動試料採取装置

9.5.2.1

構成

平衡形自動試料採取装置は,9.2 に規定するダスト試料採取装置の基本構成に等速吸引部を加える。

20

に平衡形自動試料採取装置の構成例を示す。

9.5.2.2

ダスト捕集部

ダスト捕集部は,9.5.1.2 に規定するものを用いる。

9.5.2.3

等速吸引部

等速吸引部は,等速吸引機構,圧力用導管,保護管及び演算制御器からなり,次による。

a)

等速吸引機構  等速吸引機構は,測定点の排ガスの動圧又は静圧に,吸引するガスの動圧(差圧)又

は静圧が等しくなるように吸引ガスの流量を調節すれば,等速吸引ができる機能をもつもので,利用

する圧力によって動圧式と静圧式とに区別する。

図 21 に構造及び構成例を示す。

動圧式は,9.5.1.3 a)に規定するものを用いる。

静圧式は,吸引ノズルに近接して設置したピトー管によって測定した測定点の静圧に,吸引ノズル

内に設けた静圧孔によって測定した吸引ガスの静圧が等しくなるように吸引ガスの流量を調節すれば,

等速吸引となる機能をもつもので,動圧又は差圧を圧力用導管を通して演算制御器へ伝送できる構造

とする。

b)

圧力用導管  9.3.2.2 d)に規定するものを用いる。

c)

保護管  9.3.2.2 e)に規定するものを用いる。

d)

演算制御器  演算制御器は,等速吸引機構から伝送される両圧力,排ガス温度を電気信号に変換指示

する圧力変換器及び温度変換器を備え,両圧力を比較して差がある場合,等しくなるように,制御信

号によって吸引流量調節弁に接続する電動機を駆動して調節弁を開閉し,吸引ガスの流量を調節する

機能をもつものを用いる。

注記  演算制御器には,両圧力,排ガス温度,両圧力の平衡状態のほか,各種の測定値又は計算値

等を指示記録する附属機器を設けることができる。

9.5.2.4

ガス吸引部

ガス吸引部は,9.3.2.3 e)に規定するものを用いる。

9.5.2.5

吸引流量測定部

吸引流量測定部は,9.3.2.3 f)に規定するもの,又はパルス発信器及び吸引ガス温度検出器を備えたガス

メーターを用いる。


27

Z 8808

:2013

a)

  動圧式 

b)

  静圧式 

図 20−平衡形自動試料採取装置の構成例


28

Z 8808

:2013

a)

  動圧式 

b)

  静圧式 

図 21−等速吸引機構の構造及び構成例

ベンチュリ管の構造 


29

Z 8808

:2013

9.6

平衡形試料採取装置の性能及び性能試験方法

平衡形試料採取装置の性能及び性能試験方法は,

附属書 による。

10

ダスト試料の採取方法

10.1

測定点

ダスト試料を採取する測定点は,5.3 の規定によって選定する。

10.2

ダスト試料の採取方法及びトラベルブランク試験

10.2.1

ダスト試料の採取方法の種類

ダスト試料の採取方法は,次のいずれかによる。

a)

各点採取法  測定点ごとに 1 個のダスト捕集器を用いてダスト試料を採取する。

b)

移動採取法  1 個のダスト捕集器を用いて測定点を移動し,それぞれ同じ吸引時間でダスト試料を採

取する。

c)

代表点採取法  小規模ダクト(断面積 0.25 m

2

以下)及びあらかじめこの規格によって求めたダスト濃

度分布の測定結果が得られており,その中の 1 か所又は数箇所の測定点で平均のダスト濃度が求めら

れることが確認されている場合は,代表点で,1 個又は数個のダスト捕集器を用いてダスト試料を採

取する。

10.2.2

トラベルブランク試験

ダスト試料を採取する以外は,試料と全く同様な操作を行う。試料採取前に準備したろ紙の質量と,試

料採取以外の一連の操作後のろ紙の質量との差を測定する。トラベルブランク試験を行う場合は,少なく

とも 3 試料以上行い,一連の操作前後のろ紙の質量差の平均値をトラベルブランク値とする。

10.3

ダスト試料の採取準備

10.3.1

等速吸引のための吸引流量の計算

普通形試料採取装置を使用する場合には,等速吸引のための吸引流量は,次の式(11)によって求める。

3

v

m

a

s

a

s

m

w

2

m

10

60

15

.

273

15

.

273

100

1

4

×

×

+

+

×

+

+





=

P

P

P

P

P

x

v

d

q

θ

θ

π

  (11)

ここに,

q

m

ガスメーターにおける等速吸引流量(L/min)

d: 吸引ノズルの内径(mm)

3)

v: 排ガスの流速(m/s)

4)

x

w

排ガス中の水蒸気の体積分率(%)

4)

θ

m

ガスメーターにおける吸引ガスの温度(℃)

4)

θ

s

排ガスの温度(℃)

4)

P

a

大気圧(kPa)

4)

P

s

測定点における静圧(kPa)

4)

P

m

ガスメーターにおける吸引ガスのゲージ圧(kPa)

4)

P

v

θ

m

の水の飽和蒸気圧(kPa)

なお,P

v

については,

表 によって,単位を Pa から kPa に換算する。

ただし,乾式ガスメーターを使用し,その前でガスを乾燥させた場合は,式(11)の P

v

の項を除いて計算

する。

3)

  の選定は,10.3.2 a)の規定による。

4)

θ

s

は箇条 の規定,x

w

θ

m

P

m

及び P

v

は箇条 7vP

a

及び P

s

は箇条 によって測定された値

を用いてもよい。

10.3.2

ダスト捕集器の準備


30

Z 8808

:2013

ダスト捕集器の準備は,次による。

a)

ろ紙を通るガスの見掛けの流速が,一般に 0.5 m/s 以下になるように,10.3.1 の計算を参照して吸引ノ

ズル内径及びろ紙の寸法を選ぶ。

b)

ろ紙は,105∼110  ℃で十分に乾燥し,デシケーター中で室温まで冷却した後,ひょう量する。ただし,

排ガス温度が 100  ℃以上の場合は,あらかじめろ紙が排ガスと同程度の温度で恒量となるまで加熱し,

上記と同じ方法でひょう量する。

なお,ひょう量用の天びんは,感量 0.1 mg 以下のものを用いる。また,ひょう量用天びんは,定期

的に校正しておかなければならない。

注記  ひょう量は,相対湿度 50 %前後の環境で行うことが望ましい。また,ひょう量のとき,帯電

による影響について十分に注意する。

c)

ひょう量したろ紙は,使用時までダストが付着しないように防じん容器などに保存しておく。

10.4

ダスト試料の採取

ダスト試料の採取は,次による。

a)

ダスト試料採取装置は,箇条 に規定するものを用い,準備したダスト捕集器を支持金具によって装

着して,装置全体の気密を確認する。

b)

吸引ノズルを測定点まで排ガスの流れに逆向きに挿入し,吸引開始と同時に吸引ノズルと排ガスの流

れに正しく直面させ,等速吸引によって排ガスを吸引する。許容範囲は,次のとおりとする。

1)

測定点における排ガスの流れ方向と吸引ノズルの方向との偏りは,10゜以下とする。

2)

吸引ノズルから吸引するガスの流速は,測定点における排ガスの流速に対して相対誤差−5∼+

10 %の範囲内とする。

3)

普通形手動試料採取装置を用いる場合には,あらかじめ 10.3.1 によって求めておいた等速吸引流量

に速やかに合わせ,等速吸引を行う。

4)

平衡形手動試料採取装置を用いる場合には,速やかに排ガスの動圧と排ガスの差圧とが等しくなる

ように吸引ガス流量を調節し,等速吸引を行う。

c)

吸引ガス量は,ダストの捕集量が次のようになるように選ぶ。あらかじめダスト濃度が低いことが予

想される場合は,適切なノズル口径の選定,排ガスの吸引時間の調整などから十分な吸引ガス量を確

保する。

なお,それでも十分な排ガス量の吸引が困難で,標準状態における乾きガス量として 1 000 L 以上

の排ガスを吸引してもダスト捕集量が次の 1)又は 2)に満たない場合は,

濃度の計算は次のようにする。

トラベルブランク値の 5 倍の値をダスト捕集量としてダスト濃度を計算し,その値を検出下限値と

する。実試料におけるダスト捕集量がトラベルブランク値の 5 倍以下の場合は,ダスト濃度は検出下

限値以下とする。

1)

円形ろ紙の場合には,捕集面積 1 cm

2

当たり 0.5 mg 程度とする。

2)

円筒ろ紙の場合には,全捕集量を 5 mg 以上とする。

注記  1)及び 2)は,特にろ紙の管理,取扱い及びひょう量に注意する。

d)

排ガスを吸引した後,吸引を止めて吸引ガス量を測定し,吸引ノズルを再び逆向きにして速やかにダ

クト外に取り出す。ダスト捕集器後方の配管は,それまで外してはならない。ただし,ダクト内の負

圧が大きい場合は,吸引ノズルを逆向きにした時点で吸引ガス量を測定し,吸引ポンプを作動させた

まま速やかに吸引ノズルをダクト外に取り出してから停止する。

e)

ダストを捕集したろ紙は,一般に 105∼110  ℃で 1 時間乾燥した後,デシケーター中で室温まで冷却


31

Z 8808

:2013

し,ひょう量する。

f)

排ガス中にミストが共存する場合は,9.3.1.2 b) 6)に規定する方式を用いるとともに,分離したミスト

中にダストが含まれる場合,又は可溶性物質(粒子)が含まれているおそれがある場合には,ミスト

を回収し,通常 105∼110  ℃で十分に乾燥して,デシケーター中で室温まで冷却した後,ひょう量し

て捕集ダストに加える。

g)

排ガス中に硫酸ミストなどを含み,測定値に影響を及ぼすおそれがある場合には,硫酸ミストなどと

反応を起こさないろ紙

5)

を用い,試料を採取したろ紙は,250  ℃程度で約 2 時間加熱し,デシケータ

ー中で室温まで冷却した後,ひょう量する。

5)

  ふっ素樹脂製ろ紙及び硫酸によって処理したシリカ繊維製ろ紙がある。

注記  ダストを含むろ紙を温水で抽出し,化学分析によって硫酸を定量し,ダスト質量から硫酸相

当量を差し引いてもよい。

h)

試料採取装置 2 形の場合は,吸引ノズルからろ紙までの吸引管内面に付着したダストを,捕集された

ダスト量に加える。

i)

捕集前後のろ紙又はダスト捕集器の質量差から,捕集したダストの質量を求める。

10.5

吸引ガス量の測定方法

10.4 d)

の吸引ガス量の測定には,7.1.2 c)に規定した積算流量計又は瞬間流量計を用いて測定する。測定

方法は次による。

a)

吸引時間を確認するため,吸引開始及び終了の時刻を記録する。

b)

吸引開始及び終了時において,ガスメーターの目盛を 0.1 L の単位まで読み取る。

c)

吸引期間中,ガスメーターにおける吸引ガスの温度及び圧力を測定する。

d)

標準状態における吸引した乾きガス量は,次の式(12)によって求める。乾式ガスメーターを使用し,

その前でガスを乾燥させた場合は,式(12)の P

v

の項を除き,V

m

を吸引した乾きガス量(乾式ガスメー

ターの読み)として計算する。

3

v

m

a

m

m

N

10

32

.

101

15

.

273

15

.

273

×

+

×

+

×

=

P

P

P

V

V

θ

   (12)

ここに,

V'

N

標準状態における吸引した乾きガス量(m

3

V

m

吸引したガス量(湿式ガスメーターの読み)

(L)

θ

m

ガスメーターにおける吸引ガスの温度(℃)

P

a

大気圧(kPa)

P

m

ガスメーターにおけるガスのゲージ圧(kPa)

P

v

θ

m

の水の飽和蒸気圧(kPa)

なお,P

v

については,

表 によって,単位を Pa から kPa に換算する。

11

ダスト濃度の計算

11.1

各測定点の乾き排ガス中のダスト濃度

排ガス中のダスト濃度は,標準状態[273.15 K(0  ℃)

,101.32 kPa]に換算した乾き排ガス 1 m

3

中に含

まれるダストの質量で表し,次の式(13)によって求める。

N

d

N

V

m

C

=

   (13)

ここに,

C

N

標準状態における乾き排ガス中のダスト濃度(g/m

3

m

d

捕集したダストの質量(g)

V'

N

標準状態における吸引した乾き排ガス量(m

3


32

Z 8808

:2013

11.2

全断面の乾き排ガス中の平均ダスト濃度

平均ダスト濃度は,区分した各断面のダスト濃度から,次の式(14)によって求める。

n

n

2

2

1

1

n

n

Nn

2

2

2

N

1

1

1

N

N

v

A

v

A

v

A

v

A

C

v

A

C

v

A

C

C

+

+

+

+

+

+

=

  (14)

ここに,

N

C

全断面の標準状態における平均ダスト濃度(g/m

3

C

N1

,C

N2

,…,C

Nn

各断面の標準状態におけるダスト濃度(g/m

3

A

1

,A

2

,…,A

n

各断面の面積(m

2

v

1

,v

2

,…,v

n

各断面におけるガス流速(m/s)

なお,移動採取法で測定した場合の全断面の平均ダスト濃度は,これと同様に計算する。

11.3

ダスト濃度測定値の丸め方

ダスト濃度の測定値は,有効数字 2 桁に JIS Z 8401 によって丸める。

例  湿り排ガス中のダスト濃度  排ガス中のダスト濃度を,ダクト内のガス状態における湿り排ガス

1 m

3

中に含まれるダストの質量で表す場合には,次の式(15)によって求めることができる。

s

d

V

m

C

=

  (15)

3

s

a

v

m

a

m

s

w

m

s

10

15

.

273

15

.

273

100

100

×

+

+

+

×

+

+

×

×

=

P

P

P

P

P

x

V

V

θ

θ

ここに,

C: ダクト内のガス状態における湿り排ガス中のダスト濃度

(g/m

3

m

d

捕集したダストの質量(g)

V

s

吸引したガス量をダクト内のガス状態に換算した値(m

3

V

m

吸引したガス量(湿式ガスメーターの読み)

(L)

x

w

排ガス中の水蒸気の体積分率(%)

θ

s

排ガスの温度(℃)

θ

m

湿式ガスメーターにおける吸引ガスの温度(℃)

P

a

大気圧(kPa)

P

s

測定点における静圧(kPa)

P

m

湿式ガスメーターにおけるガスのゲージ圧(kPa)

P

v

θ

m

の水の飽和蒸気圧(kPa)

なお,P

v

については,

表 によって,単位を Pa から kPa に換算する。

12

ダスト流量の計算

排ガス中のダスト流量は,標準状態[273.15 K(0  ℃)

,101.32 kPa]に換算した乾き又は湿り排ガス流

量中に含まれるダストの質量で表し,次の式(16)によって求める。

3

w

N

N

3

N

N

10

100

1

10

×





=

×

=

x

Q

C

Q

C

S

   (16)

ここに,

S: 排ガス中のダスト流量(kg/h)

N

C

全断面の標準状態における平均ダスト濃度
(g/m

3

Q

N

標準状態における湿り排ガス流量(m

3

/h)

Q'

N

標準状態における乾き排ガス流量(m

3

/h)

x

排ガス中の水蒸気の体積分率(%)

13

測定値の記録


33

Z 8808

:2013

この規格による測定及び計算によって求めた結果は,一般に

表 に示す項目についてまとめて整理し,

記録する。

表 5−測定値の記録項目

測定項目

注記




1  測定日時

2  測定場所

3  発生源の条件 
  (1)  発生源の種類

  (2)  使用燃料又は熱源の種類 
  (3)  燃料使用量,運転状況

  (4)  測定位置,高さ

  (5)  ダクト断面形状,概略寸法 
  (6)  測定点の位置及び数

 
 
 
 
図示する。

図示する。 
図示する。

ダス






に係

る項

4  ダスト試料の採取条件 
  (1)  試料採取装置の種類

  (2)  試料採取方法の種類 
  (3)  吸引ノズルの内径

  (4)  ろ過材質,形状,寸法

 
普通形又は平衡形のいずれかを明記する。 
1 形又は 2 形のいずれかを明記する。

5  測定及び計算項目 
  (1)  大気圧

  (2)  排ガス温度 
  (3)  排ガス水分量

  (4)  排ガス組成

  (5)  排ガス密度 
  (6)  排ガス動圧

  (7)  排ガス静圧

  (8)  排ガス流速 
  (9)  等速吸引流量

  (10)  ガスメーターの吸引ガス温度

  (11)  同上温度の水の飽和蒸気圧 
  (12)  ガスメーターのゲージ圧

  (13)  吸引ガス量

  (14)  吸引時間 
  (15)  捕集ダストの質量

 
 
各測定点 
 
 
 
各測定点 
 
各測定点 
各測定点 
 
乾式ガスメーターでは不要。

6  ダスト濃度

その

7  ダスト濃度以外の測定項目 
  (1)  湿り排ガス量

  (2)  乾き排ガス量

  (3)  ダスト流量

必要に応じて計算するもの。

8  測定の精度 
  (1)  ガスメーターの校正

  (2)  天びんの校正

  (3)  リークテストの結果 
  (4)  トラベルブランク試験の結果

注記  平衡形試料採取装置を用いてダスト濃度だけ測定する場合,この表の 5(1)∼(9)についての記録

は,省略してもよい。


34

Z 8808

:2013

附属書 A

規定)

普通形自動試料採取装置及び平衡形試料採取装置に関する

性能及び性能試験方法

A.1

  要旨

この附属書は,9.3.29.5.1 及び 9.5.2 に規定する普通形自動試料採取装置並びに平衡形手動及び自動試

料採取装置(以下,装置という。

)に関する性能及び性能試験方法について規定する。

A.2

  装置の性能

装置の等速吸引の相対誤差は,A.3.2 の試験を行ったときに,10.4 b) 2)に規定する−5∼+10 %の範囲内

でなければならない。

A.3

  性能試験方法

A.3.1

  試験条件及び試験装置

A.3.1.1

  試験条件

試験条件は,次のとおりとする。

a)

温度  許容温度範囲内で温度変化幅が 5  ℃以内

b)

湿度  相対湿度(60±20)%

c)

大気圧変化  大気圧の変化幅が 2 kPa 以内

d)

電源電圧  定格電圧±2 %

e)

電源周波数  定格周波数±0.5 Hz

f)

暖機時間  装置をダスト試料を採取する状態に設定し,電源投入から 15 分間以上暖機する。

A.3.1.2

  試験装置

試験装置は,次のとおりとする。

a)

試験風洞

1)

流速設定範囲  0∼30 m/s

2)

流速分布  有効測定断面において±1 %

3)

流速変動  ±5 %/h

4)

乱れ率  0.5 %以内

b)

測定計器

1)

ピトー管  JIS B 8330 に規定する L 形ピトー管

2)

圧力計  8.2 b)に規定する圧力計又はアスカニア形微圧計などで,1 Pa 以上の分解能をもつ。

3)

ガスメーター  7.1.2 c)に規定するガスメーター

4)

その他の機器  JIS B 7411JIS Z 8704 に規定する温度計,JIS T 8202 に規定する熱式風速計など。

A.3.2

  装置の等速吸引の相対誤差試験方法

A.3.2.1

  一般

この装置の等速吸引の相対誤差試験方法は,A.3.2.2 による。ただし,試験風洞がない場合には,A.3.2.3

によっても差し支えない。


35

Z 8808

:2013

A.3.2.2

  試験風洞を用いる試験方法

試験風洞において,5 m/s,10 m/s,15 m/s,20 m/s 及び 30 m/s 付近の一定流速のうち,装置の吸引ノズ

ルの内径に応じて吸引可能な任意の流速 3 点を選んで設定し,

各流速ごとに装置を用いて等速吸引を行い,

ガスメーターで測定した吸引空気量と吸引時間とから吸引流量を求める。一方,同時にピトー管を用いて

8.3

の規定によって空気の流速,及び等速吸引流量の計算に必要な空気の諸条件(温度,圧力,湿度など)

を測定する。

等速吸引の相対誤差は,次の a)又は b)の方法によって求める。

a)

流速を比較する方法  吸引空気の流速は,次の式(A.1)によって求める。

( )

60

000

1

4

/

2

1

1

×

=

d

q

v

π

  (A.1)

ここに,

v

1

吸引空気の流速(m/s)

q

1

吸引空気の流量(L/min)

d

吸引ノズルの内径(mm)

等速吸引の相対誤差は,次の式(A.2)によって求める。

100

0

0

1

×

=

v

v

v

E

  (A.2)

ここに,

E

等速吸引の相対誤差(

%

v

0

試験風洞内の空気流速(

m/s

b

)

吸引流量を比較する方法  計算によって求める等速吸引流量を,10.3.1 に規定する式

(11)

によって算出

し,等速吸引の相対誤差を,次の式

(A.3)

によって求める。

100

1

1

m

×

=

q

q

q

E

  (A.3)

ここに,

E

等速吸引の相対誤差(

%

q

m

計算によって求めた等速吸引流量(

L/min

q

1

ガスメーターで測定した吸引空気流量(

L/min

A.3.2.3

  試験風洞を用いない試験方法

試験風洞を用いない試験方法は,次による。

a

)

現場で行う試験方法

1

)

現場試験条件  測定場所は,ダクトの直管部で,箇条 に規定する測定位置及び測定点において,

排ガスの状態(温度,密度,静圧,流速など)が安定している場所とする。

2

)

試験方法  選定した現場において,10.4 に規定するダスト試料の採取方法によって,一定時間排ガ

スを吸引して,ガスメーターで測定した吸引ガス量から吸引流量を求める。一方,同時に併設した

ピトー管によって測定した排ガスの流速,及び等速吸引流量の計算に必要な排ガス並びに吸引ガス

の測定値から 10.3.1 に規定する式

(11)

によって等速吸引流量を算出し,

等速吸引の相対誤差を A.3.2.2

b

)

の式

(A.3)

から求める。

b

)

室内で行う試験方法

1

)

普通形自動試料採取装置及び平衡形試料採取装置  送風機などを用いて作られた流速が安定,かつ,

一定に保たれた空気流れに対して,装置の吸引ノズルを通して一定時間吸引し,ガスメーターで測

定した吸引空気量から吸引流量を求める。一方,同時に併設したピトー管によって測定した空気の

流速及び等速吸引流量の計算に必要な諸条件の測定値から,10.3.1 に規定する式

(11)

によって等速吸

引流量を算出し,等速吸引の相対誤差を A.3.2.2 b

)

の式

(A.3)

から求める。


36

Z 8808

:2013

2

)

平衡形動圧式試料採取装置  室内の空気を一定時間吸引し,ガスメーターで空気の吸引量及び吸引

時間を測定し,同時にベンチュリ管の差圧を測定する。次に,空気の吸引量及び吸引時間から吸引

流量を算出し,A.3.2.2 a

)

の式

(A.1)

からノズル内の吸引空気の流速を求める。一方,ベンチュリ管の

差圧と同じ動圧がピトー管で得られるものとして,空気の流速を 8.3 の規定によって計算し,等速

吸引の相対誤差を,A.3.2.2 a

)

の式

(A.2)

から求める。

注記

A.3.2.2

及び A.3.2.3 の試験において,ピトー管による流速の計算に必要な空気の密度は,

次の式

(A.4)

によって求めてもよい。

32

.

101

273.15

1

100

378

.

0

293

.

1

a

v

a





+





=

θ

ϕ

ρ

P

P

  (A.4)

ここに,

ρ: 空気の密度(kg/m

3

P

a

大気圧(kPa)

ϕ: 相対湿度(%)

θ

a

大気の温度(℃)

P

v

θ

a

  ℃の水の飽和蒸気圧(kPa)

なお,P

v

については,

表 によって,単位を Pa から kPa に換算する。

参考文献  JIS K 0301  排ガス中の酸素分析方法

JIS K 2301

  燃料ガス及び天然ガス−分析・試験方法