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Z 8221-3

:2006 (IEC 80416-3:2002)

(1)

まえがき

この規格は,工業標準化法第 12 条第 1 項の規定に基づき,財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準

原案を具して日本工業規格を制定すべきとの申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大

臣が制定した日本工業規格である。

これによって JIS Z 8250:1985 は廃止され,JIS Z 8221-1

 JIS Z 8221-2 JIS Z 8221-3 及び JIS Z 8222-1

に置き換えられる。

制定に当たっては,日本工業規格と国際規格との対比,国際規格に一致した日本工業規格の作成及び日

本工業規格を基礎にした国際規格原案の提案を容易にするために,IEC 80416-3:2002,Basic principles for

graphical symbols for use on equipment

−Part 3: Guidelines for the application of graphical symbols を基礎として

用いた。

この規格の一部が,技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の

実用新案登録出願に抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会

は,このような技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の実用新

案登録出願にかかわる確認について,責任はもたない。

JIS Z 8221

の規格群には,次に示す部編成がある。

JIS Z 8221-1 

第 1 部:図記号原形の創作

JIS Z 8221-2 

第 2 部:矢印の形及び使用方法

JIS Z 8221-3 

第 3 部:図記号を使用するときの指針


Z 8221-3

:2006 (IEC 80416-3:2002)

目  次

ページ

序文 

1

1.

  適用範囲

1

2.

  引用規格

2

3.

  定義

2

4.

  適用分野

2

4.1

  機器・装置 

2

4.2

  スクリーン及び表示装置 

2

4.3

  装置・機器に添付する資料 

2

4.4

  規格での適用 

2

5.

  実使用図記号の大きさ 

3

6.

  適用するときの図記号原形の変更

3

6.1

  デザインに基づく変更 

3

6.2

  線幅

3

6.3

  角の丸め 

3

6.4

  中の塗りつぶし

3

6.5

  交差する線の切断

4

7.

  否定

4

8.

  矢印

4

9.

  図記号の向きによる意味の変化

5

9.1

  向き

5

9.2

  向きに依存する場合の応用例

6

10.

  色彩の使用 

6

 


1

Z 8221-3

:2006 (IEC 80416-3:2002)

日本工業規格

JIS

 Z

8221-3

:2006

(IEC 80416-3

:2002

)

機器・装置用図記号の基本原則−

第 3 部:図記号を使用するときの指針

Basic principles for graphical symbols for use on equipment

Part 3: Guidelines for the application of graphical symbols

序文  この規格は,2002 年に第 1 版として発行された IEC 80416-3,Basic principles for graphical symbols for

use on equipment

−Part 3: Guidelines for the application of graphical symbols を翻訳し,技術的内容及び規格票

の様式を変更することなく作成した日本工業規格である。

なお,この規格で点線の下線を施してある“参考”は,原国際規格にはない事項である。

図記号は,言語によらず情報を伝達するために用いられる視覚的に知覚される図形である。図記号は広

範な目的で,機器・装置上に用いられている。このような図記号においては,1 か所又は同様の機器・装

置上で用いられる図記号の創作方法の一貫性が重要な課題であり,同様にこれらの図記号が縮小されたと

きの視認性も重要となる。したがって,図記号の視覚的な明りょう度を確保し,一貫性を維持し,それに

よって認知度をよくするために,機器・装置用図記号の作成原則を標準化する必要がある。

JIS Z 8221

の規格群は,線幅,矢印の形及び使用方法,否定の方法,並びに機器・装置の図記号を作図

するための指針として役に立つ基本作図様式の使用方法を含む,機器・装置用図記号の創作に必要な基本

的な原則を規定する。

この規格は,図記号がある特定な文脈で機器・装置,説明文書又は他の規格に使用される場合に必要と

なる指針として作成されている。

参考  この規格で,図記号の表題に括弧を付けて示した番号は,ISO 7000 又は IEC 60417 の登録番号

であり,参考として示した。

1. 

適用範囲  JIS Z 8221 の規格群は複数の部で構成されており,装置用図記号の創作方法及びその実使

用に関する基本原則並びにこれらの指針について規定する。

この規格は,装置用図記号を使用するときの指針を規定し,実使用において図記号が視覚的に明りょう

で,全体として統一がとれることを目的とする。また,図記号原形の,機器への実使用における,変更の

許容範囲を規定する。

備考  この規格の対応国際規格を,次に示す。

なお,対応の程度を表す記号は,ISO/IEC Guide 21 に基づき,IDT(一致している)

,MOD

(修正している)

,NEQ(同等でない)とする。

IEC 80416-3:2002

,Basic principles for graphical symbols for use on equipment−Part 3: Guidelines for

the application of graphical symbols (IDT)


2

Z 8221-3

:2006 (IEC 80416-3:2002)

2. 

引用規格  次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す

る。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。

)を適用する。

JIS Z 8221-1

  機器・装置用図記号の基本原則−第 1 部:図記号原形の創作

備考 IEC 

80416-1:2001

,Basic principles for graphical symbols for use on equipment−Part 1: Creation of

symbol originals

が,この規格と一致している。

JIS Z 8221-2

  機器・装置用図記号の基本原則−第 2 部:矢印の形及び使用方法

備考 ISO 

80416-2:2001

,Basic principles for graphical symbols for use on equipment−Part 2: Form and

use of arrows

が,この規格と一致している。

JIS Z 9101

  安全色及び安全標識−産業環境及び案内用安全標識のデザイン通則

備考 ISO 

3864-1:2002

  Graphical symbols−Safety colours and safety signs−Part 1: Design principles

for safety signs in workplaces and public areas

が,この規格と一致している。

ISO 7000

,Graphical symbols for use on equipment−Index and synopsis

ISO 7010

,Graphical symbols−Safety colours and safety signs−Safety signs used in workplaces and public

areas

IEC 60073

,Basic and safety principles for man-machine interface,marking and identification−Coding

principles for indication devices and actuators

IEC 60417(all parts)

,Graphical symbols for use on equipment

3. 

定義  この規格で用いる主な用語の定義は,JIS Z 8221-1 によるほか,次による。

3.1 

名目寸法 (nominal size)  50 mm。JIS Z 8221-1 に示した基本作図様式の基本正方形 2 の一辺の寸法。

3.2 

図記号原形 (symbol original)  参照又は複製を目的とした図記号の原図。原図は,JIS Z 8221-1 に従

って用意される。

4. 

適用分野

4.1 

機器・装置  図記号は,例えば,印刷,彫刻,型押し,鋳込みなどによって機器・装置に表示され

る。図記号を複製し装置に適用する場合,使う技術によって,再現した図記号の大きさ及び見え方が変わ

る可能性がある。その場合には視覚的な明りょう性を保つために,その所期の意味が変わらない程度に図

記号原形を変更してもよい。

4.2 

スクリーン及び表示装置  スクリーン又は表示装置に使用する場合は,様々な制約を考慮して,必

要があれば図記号原形を変更してもよい。

備考1.  図記号をスクリーン及び表示装置に使う場合の指針については,ISO 80416-4 を参照。

2.

スクリーン及び表示装置に示される人間・機械インタフェースに関する基本原則及び安全原

則については,  IEC 60073 による。

4.3 

装置・機器に添付する資料  装置・機器に添付する資料に用いる図記号は,装置・機器に使用する

図記号の見え方と同一の印象を与えるものでなければならない。

4.4 

規格での適用  ISO 7000 及び IEC 60417 に規定されている図記号又はそれを特定の目的に合うよう

に適切に変更した図記号を他の規格で用いる場合には,

図記号とともに ISO 7000 又は IEC 60417 の図記号

番号及び名称を示さなければならない。

図記号をこの規格に準拠して変更して使用する場合は,

“変更”の文字を国際図記号番号の下に示さなけ

ればならない。


3

Z 8221-3

:2006 (IEC 80416-3:2002)

備考  日本工業規格には製図用図記号が含まれる場合もある。その場合は,JIS C 0617 の規格群及び

ISO 14617

を参照するのがよい。

5. 

実使用図記号の大きさ  JIS Z 8221-1 及び JIS Z 8221-2 の規定に基づき創作され,IEC 60417 又は ISO 

7000

に登録された図記号原形は,名目寸法である 50 mm 正方形に相当する大きさをもつ。この図記号原

形を機器・装置に適用する場合は,実使用での必要に応じて拡大・縮小して用いる。

実使用の図記号の視距離を

L

 (mm)

とした場合,名目寸法 50 mm から拡大・縮小した結果,視覚的な明

りょう度を維持できる寸法  (mm)は,次の式によって求めることが望ましい。

L

S

100

1

=

6. 

適用するときの図記号原形の変更

6.1 

デザインに基づく変更  機器・装置のデザイン上の必要性を満たすために,次の変更をしてもよい。。

a) 

線幅を変更する。

b)

角を丸める。

c)

中を塗りつぶす。

d)

交差する線を切断する。

6.2 

線幅  線幅は,図 に例示したように変更してもよい。

a)

待機  (IEC 60417-5009)

b) 

図 1 a)に異なる線幅を適用

  1  線幅の変更例

6.3 

角の丸め  図 に例示したように,角を丸めることは許される。

a)

患者支持部(垂直軸を中心とする

回転)(IEC 60417-5399)

b) 

図 2a)に角の丸めを適用

  2  角の丸めの例

6.4 

中の塗りつぶし  図 に例示したように,空白の領域を塗りつぶしてもよい。


4

Z 8221-3

:2006 (IEC 80416-3:2002)

a) 

排出  (IEC 60417-5459)

b) 

図 3 a)  に塗りつぶしを適用

  3  中の塗りつぶしの例

6.5 

交差する線の切断  図 に例示したように,交差する線を切断してもよい。

a) 

カラービデオ出力

(IEC 60417-5530)

b) 

図 4 a)  に線の切断を適用

  4  線の切断の適用の例

7. 

否定  JIS Z 8221-1 の 6.9(否定)で規定した線幅 2 mm の 2 本の直交する斜線で図記号の意味を否定

してもよい。この否定を表す×印は切断してはならない。

図 にその例を示す。例外として,視覚的な明

りょう性を目的とする場合に限り,2 本の線の交差角度は,90 度でなくてもよい。

a) 

プリントアウト(ISO 7000-0793)

b) 

図 5a)に×印を適用し,

“プリントアウト中止”を表す。

  5  標準化されている図記号に否定を適用した例

JIS Z 9101

に規定されている赤い否定の斜線と円との組合せは安全分野で用いるため,機器・装置用図

記号の否定の意味で用いてはならない。

8. 

矢印  両方向への移動を示す双方向矢印を用いた図記号原形において,一方向への移動を示すために

は,

図 に例示したように,そのうちの一つの矢印を除いてもよい。


5

Z 8221-3

:2006 (IEC 80416-3:2002)

a)

患者支持部(垂直移動)

(IEC 60417-5395)

b) 

図 6 a)を一方向移動として患

者支持部(上移動)とした例

c) 

図 6 a)を一方向移動として患

者支持部(下移動)とした例

  6  一方向移動としての使用例

矢印の形状は,JIS Z 8221-2 の原則に基づき変更してもよい。

9. 

図記号の向きによる意味の変化

9.1 

向き  図記号は,通常,図記号原形で規定した方向で使うことが推奨される。しかし,元の意味が

保持される限りは,いかなる向きで表示してもよい。

意味の取違えが発生しない限りは,装置に対する要求事項を勘案して

図 に例示したように向きを変更

してもよい。

a) 

材料混合(IEC 60417-5657)

b) 

図 7a)を回転した例

  7  図の回転によって図記号の元の意味が変化しない例

図記号の向きによって決定的に意味の違いを起こすとの規定がある場合には,その図記号は規定された

向きで用いる(

図 参照)。

a) 

マイナス,負極(IEC 60417-5006)

b) 

電源の入り (IEC 60417-5007)

  8  回転によって図記号の意味が変化する例

必要な場合には,異なる意味を表すために向きを変えてもよい。

図 では,IEC 60417-5108 がその向き

によって“高速順走行”と“高速逆走行”として用いられている。


6

Z 8221-3

:2006 (IEC 80416-3:2002)

a) 

高速走行,高速度

(IEC 60417-5108B)

b) 

図 9a)を回転し,高速逆走行,

巻戻しとした例

  9  図記号の意味が向きに依存する例

9.2 

向きに依存する場合の応用例  図記号の意味が個々の使用状況に依存して変化することがある。こ

の場合には本来の意味があいまいにならないような工夫が望まれる。例えば,

図 10 の図記号は,基準方向

がない機器・装置又は回転レバー・ハンドル,その他の制御部に表示された場合には,誤って解釈される。

この場合には,本来の向きを示す印とともに表示するのがよい。その方法は,例えば,図記号の右下に

点を追加することである。

a) 

プラス,正極(参照方向付)

(IEC 60417-5005)

b) 

マイナス,負極(参照方向付)

(IEC 60417-5006)

 10  意味のあいまいさを避けるために本来の向きを示す点を追加した例

10. 

色彩の使用  図記号の本来の意味は,色彩での表現に依存しない。色彩は特定の目的に限定して用い,

それ以外はむやみに用いないのがよい。もし,赤色又は黄色を使う場合には,それが安全に関する特別な

使用となることとの関連で,特別な注意をしなければならない(JIS Z 9101ISO/FDIS 3864-2:2004,IEC

60073

及び ISO 7010:2003 を参照)

参考  赤色又は黄色の他に,緑色,青色及びオレンジ色についても上記の規格を参照。


7

Z 8221-3

:2006 (IEC 80416-3:2002)

参考文献

IEC 60617-DB

,Graphical symbols for diagrams, http://domino.iec.ch/symbols

JIS C 0617

(規格群)  電気用図記号

ISO 14617 

(all parts)

,  Graphical symbols for diagrams

ISO 3864-2

,Graphical symbols−Safety colours and safety signs−Part 2:Design Principles for product

safety labels

ISO 80416-4

, Basic principles for graphical symbols for use on equipment

−Part 4: Supplementary guidelines for

the adaptation of graphical symbols for use on screens and displays(icons)