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Z 8144

:2004

(1)

まえがき

この規格は,工業標準化法第 14 条によって準用する第 12 条第 1 項の規定に基づき,日本官能評価学会

(JSSE)

/財団法人日本規格協会 (JSA) から,工業標準原案を具して日本工業規格を改正すべきとの申出が

あり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格である。

これによって,JIS Z 8144:1990 は改正され,この規格に置き換えられる。

今回の改正は,日本工業規格を国際規格に整合させるため,ISO 5492:1992,Sensory analysis−Vocabulary

を基礎として用いた。

この規格の一部が,技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の

実用新案登録出願に抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会

は,このような技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の実用新

案登録出願にかかわる確認について,責任はもたない。

JIS Z 8144

には,次に示す附属書がある。

附属書 1(参考)JIS と対応する国際規格との対比表


日本工業規格

JIS

 Z

8144

:2004

官能評価分析―用語

Sensory analysis

―Vocabulary

序文  この規格は,1992 年に第 1 版として発行された ISO 5492 Sensory analysis―Vocabulary を元に作成し

た日本工業規格であるが,技術的内容の一部を変更している。

なお,この規格で点線の下線を施してある箇所は,原国際規格を変更している事項である。変更の一覧

表を,その説明を付けて,

附属書 1(参考)に示す。

1.

適用範囲  この規格は,官能評価分析において用いる主な用語とその定義について規定する。

備考  この規格の対応国際規格を,次に示す。

なお,対応の程度を表す記号は,ISO/IEC Guide 21 に基づき,IDT(一致している)

,MOD

(修正している)

,NEQ(同等でない)とする。

ISO 5492

:1992,Sensory analysis―Vocabulary (MOD)

2.

引用規格  次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す

る。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。

)を適用する。

JIS L 0220

  繊維用語−検査部門

JIS Z 8103

  計測用語

JIS Z 8105

  色に関する用語

JIS Z 8106

  音響用語

JIS Z 8113

  照明用語

3.

分類  用語の分類は,次による。

a

一般

b

方法

c

味覚・きゅう(嗅)覚

d

触覚

e

視覚

f

聴覚

4.

用語及び定義  用語及び定義は,次による。

なお,参考として対応英語を示す。

備考1.  用語欄で二つ以上の用語を並べた場合,その順位に従って優先使用する。

2. 

用語の丸括弧をつけてある部分は,紛らわしくない場合は,省略してもよい。


2

Z 8144

:2004

3.

用語の下の括弧内の仮名書きは,読み方を示す。

4.

対応英語のうち ISO 規格で規定している用語は,太字で示す。


3

Z 8144

:2004

a

一般

番号

用語

定義

対応英語(参考)

1001

刺激

生理機能に一時的な変化をもたらすもの。

stimulus 

1002 

受容器

刺激を受け入れる細胞又は細胞群。 
備考  視細胞,味らい(蕾)などの総称。

receptor 

1003

感覚器官

受容器を含む生体組織。 
備考  目,耳,口,鼻,皮膚などの総称。

sensory organ

1004

興奮

受容器に刺激が作用したとき,生体に生じる効果。 excitation

1005

応答

生体に刺激を与えることによって生じる外界の情報の認識,又はそ

れに伴う行動(JIS Z 8105 参照)

response

1006

順応 
(じゅんのう)

連続又は断続的な刺激を与えることによって生じる受容器の感度
の一時的な変化。

(sensory)

adaptation

1007

疲労

順応の一種で,特に感度の低下を伴う場合。

(sensoryfatigue

1008

嫌悪

刺激に対する拒否的態度。

aversion

1009

感覚

受容器が受けた刺激によって生じる心理作用。

sensation

1010

知覚

感覚を通して脳の中枢に生じる意識。

perception

1011

属性

試料,製品,環境などがもつ固有の特性。

attribute

1012

官能特性

人の感覚器官が感知できる属性。 sensory

characteristics

1013

官能評価分析

官能特性を人の感覚器官によって調べることの総称。

sensory analysis

1014

官能評価

官能評価分析に基づく評価。 sensory

evaluation

1015

官能試験

官能評価分析に基づく検査・試験。 sensory test

1016

心理物理学

刺激とその刺激から受ける感覚との数量的関係を明らかにする科
学。 
備考  精神物理学ということもある。

psychophysics

1017

感覚器官の)感度  感覚器官が刺激の種類を検知する,又は刺激の強弱を判定する能力。

  sensitivity

1018

感覚の)強度, 
感覚量

感覚の強さの度合い,又は感覚の量。

intensity

1019

感覚の)質

属性に対する感覚のうち,感覚の強度を除いたもの。

quality of sense

1020

相乗効果

同質の感覚を引き起こす二つの刺激が同時に存在するとき,それぞ
れ単独のときに現れる感覚の強度を単純に加算したものより大き

い強度が現れる現象。

synergism

1021

きっ(拮)抗効果

二つの刺激が同時に存在するとき,それぞれ単独のときに現れる感

覚の強度を単純に加算したものより小さい強度しか現れない現象。

antagonism

1022

マスキング

二つの刺激が同時に存在するとき,一方の刺激が部分的又は完全に

感知されなくなる現象。

masking

1023

持続性

刺激がなくなった後も,刺激が存在するときと同質の感覚が一定時
間存続すること。

persistence 

1024

いき(閾)

刺激の存在又は二つの刺激の差異を識別できるかできないかの境
界となるような刺激の大きさ。刺激いき(閾)

,弁別いき(閾)な

どの総称。

threshold

1025

いき(閾)下の

形容詞)

刺激がいき(閾)値以下であること。

sub-threshold

  (adj.)

1026

いき(閾)上の

形容詞)

刺激がいき(閾)値以上であること。

supra-threshold

(adj.)

1027

刺激いき(閾), 
検出いき(閾)

刺激の存在を識別できる最小の刺激の大きさの差異。 
備考  検知いき(閾)と表現することもある。

stimulus

threshold

detection

threshold


4

Z 8144

:2004

番号

用語

定義

対応英語(参考)

1028

弁別いき(閾), 
識別いき(閾)

二つの刺激を識別できる最小の刺激の大きさの差異。

difference

threshold

1029

認知いき(閾)

与えられた刺激の属性を認識するのに必要な最小の刺激の大きさ。  recognition 

thereshold

1030

刺激頂

(しげきちょう)

刺激を更に増加しても感覚の強度がそれ以上増加しない刺激の大

きさ,又は感覚の種類が変化してしまう境界に対応する刺激の大き
さ。

terminal

threshold

b

方法

番号

用語

定義

対応英語(参考)

2001

試料, 
サンプル

試験・検査の対象となるもの。 
備考  テストサンプル (test sample) ともいう。

sample

test sample

2002

コントロール

評価の基準となる試料。 
備考  コントロールサンプル,対照試料 (control sample) ともいう。

control

2003

見本, 
リファレンス

属性又は属性の感覚の強度を定義するために,試験する試料とは別
に用意した試料。評価に先立って決めるべきもの。 
備考  リファレンスサンプル (reference sample) ともいう。 
参考  コントロールは評価する試料の一部,見本は評価する試料と

は別に用意した属性を規定する試料である。

reference

2004

基準点

試料を格付けするために基準とする数値,又は複数個の見本の系列
で順序を与えるもの。

reference point

anchoring point

2005

測定値

測定によって求めた値(JIS Z 8103 参照)

。 measured

value

2006

真の値

ある特定の量の定義と合致する値(JIS Z 8103 参照)

true value 

2007

バイアス, 
かたより

測定値の母平均から真の値を引いた値(JIS Z 8103 参照)

bias

2008

誤差

測定値から真の値を引いた値(JIS Z 8103 参照)

error

(of assessment)

2009

偶然誤差

突き止められない原因によって起こり,測定値のばらつきとなって
現れる誤差(JIS Z 8103 参照)

random error

2010

コード化

官能評価分析において,呈示された試料の性質,来歴などを評価者
に知らせないようにするために,試料に乱数などの記号(コード)
を付与する作業。 
備考  記号化ともいう。

coding

2011

重み

試料を総合的に評価するとき,その各属性の寄与の大きさを示す数
値。

weight

2012

受容性

製品の官能特性が優れているために,好ましいと評価され,受け入
れられる性質。

acceptability

2013

受容

当該の個人及び母集団での行為で,ある製品がその期待に十分満足
に応えているという状態。

acceptance

2014

し(嗜)好

試料を好ましいと感じること。

preference

2015

し(嗜)好調査

試料によって,評価者のし(嗜)好の程度及び受容性を調査するこ

と。

preference survey 

2016

時間強度曲線

感覚の強度の時間的変化を曲線図形で表したもの。 time

intensity

curve

2017

官能)評価者

官能試験に参加する人。

(sensoryassessor

2018

選 ば れ た 評 価 者

適正評価者)

官能試験を遂行するだけの能力があるとして選ばれた評価者。

selected assessor

2019

パネル

官能試験に参加する評価者の集団。 
備考  パネリスト (panelist) は単数形で個人を指す。 
参考  パネラーという呼称は和製英語である。

panel


5

Z 8144

:2004

番号

用語

定義

対応英語(参考)

2020

分析形パネル

試料の官能特性を評価するパネル。 analytical panel

2021

し(嗜)好形パネル  試料のし(嗜)好特性を評価するパネル。 preference

panel

2022

専門家

特に能力があるとして選ばれた評価者,又は対象物についての知識

があり,評価能力が通常の人より優れた評価者。 
備考  官能評価分析では,二通りの専門家が存在する。“専門評価

者”及び“特定専門評価者”である。

expert

2023

専門評価者

感覚の感受性の程度が高く,また,官能評価分析の経験がある選ば
れた評価者のことで,多様な試料を評価するのに一貫した反復可能

な能力をもつ評価者。

expert assessor

2024

消費者

製品を使用する人。

consumer

2025

客観的(測定)方法  理化学機器を用いた測定方法。

objective method

2026

主観的(測定)方法  感覚的・心理的な測定方法。

subjective method

2027

予備選別

官能試験に先立って行う,評価者及び試料の選抜手続き。

screening

2028

分類(法)

あらかじめ用意されたカテゴリーに従って試料を仕分ける方法及
び行為。

classification

2029

識別

二つ以上の刺激間の質的・量的,又はその両方の差異を示す行為。  discrimination

2030

順位法

指定した官能特性について,強度又は程度の順序に試料を並べる方
法。

ranking

2031

格付け法

あらかじめ用意され,かつ,順位をもったカテゴリーに試料を分類
する方法。

rating

2032

採点法

あらかじめ用意された基準に従って試料に点数を付与する方法。

scoring

2033

選択法

多種類の試料の中から,実験目的への適合度が高いものを,最上位

又は上位から数個選ぶ方法。

choice method

2034

1

点試験法

1

個の試料を評価者に呈示し,その属性を判定する試験方法。 monadic

test

2035

2

点試験法

2

種類の試料を評価者に呈示し,それらの属性又は優劣を比較する

試験方法。

paired 

comparison test

2036

3

点試験法

同じ試料 (A) 2 点と,それとは異なる試料 (B) 1 点とをコード化し

て同時に評価者に呈示し,性質が異なる 1 試料を選ばせる試験方
法。

triangle test

triangular test

2037

振分け試験法

2

種類の試料をそれぞれ数個ずつ同時に評価者に呈示し,同質の 2

グループに分ける試験方法。

sorting test

2038

1

対 点試験法

(いったいにて

んしけんほう)

基準となる試料 (A) を評価者に呈示し,一方で,これと同じ試料

(A)

及びこれと比較すべき試料 (B) をそれぞれコード化して呈示

し,これらコード化された試料の中から基準となる試料と同一のも
のを選ばせる試験方法。

duo-trio test

2039

2

対 点試験法

(にたいごてん

しけんほう)

同じ試料 (A) 2 点と,それとは異なる試料 (B) を 3 点,合計 5 点
をコード化して同時に評価者に呈示し,A グループに属するものと

B

グループに属するものとに分類させる試験方法。

two-out-of-five

test

2040

A

非 試験法

試料 (A) の属性を評価者に理解させるために,同一の評価者又は

複数の評価者に試料 (A) 及び試料(非 A)をコード化して呈示し,

A

か非 A かを判断させる試験方法。

Aornot A

test

2041

希釈(試験)法

試料を段階的に希釈して行う試験方法。

dilution method

2042

マッチング, 
配偶(試験)法

多種類の試料があるとき,それらをコード化してから 1 種類ずつ含
む二組のグループを作成して評価者に呈示し,対になる同一種類の

試料を選ばせる試験方法。 
備考  “マッチングテスト (matching test)”ともいう。

matching

2043

一対比較法

(いっついひか

くほう)

数個の試料が存在するとき,それらを 2 個ずつ組にして評価者に呈
示し,比較判断によって評価する試験方法。

method of paired

comparisons


6

Z 8144

:2004

番号

用語

定義

対応英語(参考)

2044

尺度

感覚の質・強度,し(嗜)好及び受容性を測定するために用意され
た言語又は数値の集合で,分類又は順序付けが可能なもの。 
備考  測定方法によって,尺度は,名義尺度 (nominal scale),順序

尺度 (ordinal scale),間隔尺度 (interval scale),比率尺度 (ratio

scale)

に分けられ,それぞれ許容される演算が決まってくる。

scale

2045

し(嗜)好尺度

好き嫌いの程度を表現するための尺度。

hedonic scale 

2046

記述的尺度

目盛を言語で表した尺度。 
備考  言語尺度と呼ばれていたものである。

descriptive scale

2047

単極尺度

原点(ゼロ)を一端とする尺度。

unipolar scale 

2048

両極尺度

正負の両端をもつ尺度。

bipolar scale 

2049

総合評価

試料がもつ属性を総合的に評価する方法。 overall

judgement

2050

独立評価, 
独立査定, 
絶対評価

直接的な比較を行わず,評価者各自がもつ基準によって評価する試

料呈示方法。 
備考  絶対評価は日本固有の表現である。

independent 

assessment 

2051

比較評価, 
比較査定, 
相対評価

比較対象との直接的な比較によって評価する試料呈示方法。 
備考  相対評価は日本固有の表現である。

comparative 

assessment 

2052

マグニチュード推定

感覚の強度に比例した数値を与えて評価する方法。

magnitude 

estimation 

2053

識別試験法

感覚の強度又は質の相違の有無を判定する目的で行われる試験方
法。

difference test

discrimination test

2054

し(嗜)好試験法

消費者のし(嗜)好及び受容性を調べる目的で用いられる試験方法。

  preference test

2055

記述的試験法

ある試料の官能的な属性又はそれぞれの属性の強度を評価するの
に,専門家が記述的な用語を用いる官能試験方法の総称。 
備考  次の二つの試験方法の使い分けが必要である。

1. 

定量的記述用語を収集するための試験方法。

2.  1

で用意した用語で試料を記述する試験方法。

descriptive test

2056

順序効果

二つ以上の試料を連続して評価するとき,最初の試料の影響を受け
て次の試料の評価が偏るという心理的効果。

order effect

2057

対比効果

二つ以上の刺激を同時に,又は前後して呈示したとき,それらの刺
激の差を実際より大きく感じるという心理的効果。

contrast effect

2058

期待効果

先入観によって評価結果が左右されるという心理的効果。 
備考  “期待のかたより (expectation bias)”ともいう。

expectation effect

c

味覚・きゅう(嗅)覚

番号

用語

定義

対応英語(参考)

3001

味覚

化学物質が味らい(蕾)を刺激することによって引き起こされる感

覚。

taste

gustation

3002

味覚障害

障害による味覚の異常又は欠如。

ageusia

3003

テイスティング

食品を口に入れて味わい,評価すること。

tasting

3004

食欲

食品を摂取したいという生理的及び心理的欲求。

appetite

3005

風味

(ふうみ)

フレーバ

食品を口内に入れたときの味覚,きゅう(嗅)覚などの総合的感覚。

  flavour

3006

口あたり

舌,歯茎及び歯を含む口内で知覚される触覚などの総合的感覚。

mouthfeel 

3007

基本味

(きほんみ)

味覚の質を表す最も基本的な要素。

basic taste

3008

酸味

(さんみ)

くえん酸,酒石酸などを代表とする物質によって引き起こされる味
覚。

acidity


7

Z 8144

:2004

番号

用語

定義

対応英語(参考)

3009

苦味

(にがみ)

キニーネ,カフェインなどを代表とする物質によって引き起こされ
る味覚。

bitterness

3010

塩味

(しおあじ)

食塩などを代表とする物質によって引き起こされる味覚。

saltiness

3011

甘味

(あまみ)

しょ糖などを代表とする物質によって引き起こされる味覚。

sweetness

3012

うま味

(うまみ)

L

−グルタミン酸ナトリウム,5

′−イノシン酸ナトリウムなどを代表

とする物質によって引き起こされる味覚。

umami

3013

辛味

(からみ)

とうがらしのカプサイシンなどを代表とする物質によって口内に

引き起こされる感覚。

pungency

3014

アルカリ味

(あるかりみ)

炭酸水素ナトリウムなどを代表とする物質によって口内に引き起
こされる感覚。

alkalinity

3015

渋味

(しぶみ)

収れん味

しぶがきのタンニンなどを代表とする物質によって口内に引き起
こされる感覚。

astringency 

3016

おいしさ

食品を摂取したとき,快い感覚を引き起こす性質。

palatability

3017

あと味

(あとあじ)

残味

食品を摂取した後,口内が空になったときにもなお口内に残る感
覚。

aftertaste

residual taste

3018

ボディ

試料のもつ風味の豊かさ,又は口内の触覚器官への刺激で検出され
る試料の流動特性に対する感覚。

body

3019

きゅう(嗅)覚

化学物質がきゅう(嗅)上皮(鼻こう内の感覚細胞)を刺激するこ
とによって引き起こされる感覚。 
備考  仮名表記で“におい”と記述することもある。

odour

olfaction

3020

芳香, 
アロマ

好ましいにおい。

aroma

3021

悪臭

好ましくないにおい。 malodour

3022

きゅう(嗅)覚障害  障害によるきゅう(嗅)覚の異常又は欠如。

anosmia

3023

オフフレーバ

製品又は試料に本来備わっていない異質な風味。

off

flavour

3024

異臭

製品又は試料に本来備わっていない異質なにおい。

off

odour 

3025

腐敗

微生物の作用による好ましくない変質。

taint 

3026

ノート

試料がもつ特徴的なにおい。 
備考  香調ともいう。

note 

d

触覚

番号

用語

定義

対応英語(参考)

4001

触覚

皮膚又は粘膜を刺激することによって引き起こされる感覚。

touch 

4002

筋感覚

押したり,歯でかんだりするときに筋肉で感じる感覚。

kinaesthesis 

4003

温覚 32

℃以上の温度で刺激されたとき,引き起こされる感覚。 sense

of

warmth

sense of warm

4004

冷覚 25

℃以下の温度又はメントールなどの化学的刺激で引き起こされ

る感覚。

sense of cold

4005

痛覚

皮膚又は粘膜に物理的又は化学的刺激が加えられたときに引き起
こされる痛いと感じる感覚。

pain

4006

表面の)テクス

チャー

材質,表面構造などによって生じる,物体表面に関する触覚の属性。

  texture 

4007

食品の)テクス

チャー

口内で知覚できる食品の物理的特性,又は触覚,視覚及び聴覚によ
って判断できる食品の構造若しくは組成に関する特性。

texture


8

Z 8144

:2004

番号

用語

定義

対応英語(参考)

4008

風合

(ふうあい)

硬軟性,弾性,粘性,目の粗さなどの組み合わされた性質の視覚,
触覚などによる官能的な品質評価(JIS L 0220 参照)

備考  繊維及び繊維製品の感覚による評価特性。

feeling

4009

ハンドリング

品位を触覚などで評価する方法(JIS L 0220 参照)

備考  繊維及び繊維製品の感覚による評価方法。

handling

4010

かたさ

試料の変形又は破壊に対する抵抗力の大きさの程度。

hardness

4011

やわらかさ

試料の変形又は破壊に対する抵抗力の小ささの程度。 softness

e

視覚

番号

用語

定義

対応英語(参考)

5001

視覚

眼に放射が入ることによって生じる外観の明るさ,色,形状,動き
などを認める感覚及び知覚(JIS Z 8113 参照)

備考  必要に応じて“視感覚”及び“視知覚”を用いてもよい。

vision

visual perception

5002

色感覚

有彩色成分と無彩色成分との組合せからなる視知覚の属性(JIS Z 

8105

参照)

colour sensation

5003

色知覚

色感覚に基づいて対象の色の状態を知ること。 colour

perception

5004

外観

視覚によって感知できる属性。

appearance

5005

明るさ

ある面から発している光の強弱の見え方の基になる視覚の属性
JIS Z 8105 参照)

brightness

5006

色相

ある面が,純粋な赤,黄,緑,青,若しくはそれらの隣り合った,
二つの間の知覚色と同類に見えるという視感覚の属性又はそれを
尺度化した値(JIS Z8105 参照)

hue 

5007

明度

ある面について,それと同様に照明された白又は透明な面と比較し
て,相対的に判断される明るさの度合い。

lightness

5008

彩度

ある面について,それと同様に照明された白又は透明な面と比較し
て,相対的に判断される色みの度合い。 
備考  色みとは,ある面の知覚色について,有彩色の度合いが強い

か弱いかの基になる視感覚の属性(JIS Z 8105 参照)である。
また彩度については,一般にはマンセルの尺度である,クロ

ーマ(chroma)が用いられることが多い。

saturation

(of a colour)

5009

無彩色

色相をもたない色。白,灰及び黒の色名が普通に用いられ,透過性
物体には,無色及び中性が用いられる。

achromatic colour

5010

有彩色

色相をもつ色。日常会話では,多くの場合,色はこの意味で,白,
灰及び黒と対比して用いられる。

chromatic colour

5011

光沢

表面の方向選択特性のために,諸物体の反射ハイライトが,その表
面に映りこんで見えるような見えのモード(JIS Z 8105 参照)

gloss

5012

視覚の)テクス

チャー

材質,表面構造などによって生じる物体表面に関する視覚の属性。 texture 

f

聴覚

番号

用語

定義

対応英語(参考)

6001

聴覚

音波が耳に入ることによって引き起こされる音の大きさ,音の高

さ,音色などの感覚(JIS Z 8106 参照)

auditory sense

6002

音の大きさ

音の強さに関する聴覚上の属性(JIS Z 8106 参照)

。 loudness

6003

音の高さ

聴覚にかかわる音の属性の一つで,低から高に至る尺度上に配列さ
れる(JIS Z 8106 参照)

pitch

6004

音色

(ねいろ)

聴覚にかかわる音の属性の一つで,物理的に異なる二つの音が同じ

音の大きさ及び高さであっても異なった感じに聞こえるとき,その
相違に対応する属性(JIS Z 8106 参照)

timbre


9

Z 8144

:2004

番号

用語

定義

対応英語(参考)

6005

単耳聴

(たんじちょう)

音の刺激が片方の耳だけに与えられるような音の聴取状態。 monotonic

hearing

monaural hearing

6006

両耳聴 
(りょうじちょう)

音の刺激が両方の耳に与えられるような音の聴取状態。 binaural

hearing

6007

定位

音場において,聴覚によって感じる距離感と方向感とを伴った音源
の位置感覚。

localization


附属書 1(参考)JIS と対応する国際規格との対比表

JIS Z 8144

:2004  官能評価分析−用語

ISO 5492

:1992  官能評価分析−用語

(

Ⅰ) JIS の規定

(

Ⅲ)  国際規格の規定

(

Ⅳ) JIS と国際規格との技術的差異

の項目ごとの評価及びその内容 
  表示箇所:本体 
  表示方法:該当する用語及び定義

に点線の下線を付す。

項目

番号

内容

(

Ⅱ)  国際

規格番号

項目

番号

内容

項目ごと

の評価

技術的差異の内容

(

Ⅴ)  JIS と国際規格との技術的差異の理由

及び今後の対策

1.

適用

範囲

官能評価分析に関する用語を
定義。

ISO 5492 

官能評価分析に関する
用語を定義。

IDT

国際規格は適用分野を
食 品 に 限 定 し て い る

が,JIS は適用分野を
限定していない。

国 際 規 格 の 作 成 母 体 は ISO/TC 34

Food Products

の分科会に位置づけら

れている。この体制に変化がない限り,
技術的差異は今後も継続する。

2.

引用

規格

この規格に引用した 24 用語
を収載した JIS

        JIS L 0220

        JIS Z 8103

        JIS Z 8105

        JIS Z 8106

        JIS Z 8113 

引用規格なし。 MOD/ 追

国際規格には引用規格
の項目がない。

食品以外の分野で官能評価分析にかか
わる用語を収載する JIS  5 件を引用規
格として採択。

3.

用語

及び

定義

145

用語を収載。

 166

用語を収載。 MOD/ 削

除 及 び

追加

国際規格に収載されて
いる 165 用語から 97

用語を採択し,別に 48
用語を追加。

改正の都度,食品以外の工業製品の官
能評価分析にかかわる用語を追加。

JIS

と国際規格との対応の程度の全体評価:MOD

備考1.  項目ごとの評価欄の記号の意味は,次のとおりである。

    ―  IDT………………  技術的差異がない。 
    ―  MOD/削除………  国際規格の規定項目又は規定内容を削除している。 
    ―  MOD/追加………  国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。 
2.

JIS

と国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次のとおりである。

    ―  MOD……………  国際規格を修正している。 

2

Z 8144


2

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