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日本工業規格

JIS

 Z

8121

-1967

オペレーションズリサーチ用語

Glossary of Terms Used in Operations Research

1.

総則

1.1

適用範囲この規格は,オペレーションズリサーチに用いられるおもな用語と,その読み方および意

味について規定する。

なお,参考のために対応英語を示す。

1.2

分類オペレーションズリサーチ用語を,つぎの 9 部門に分ける。

A

オペレーションズリサーチ一般

B

在庫理論

C

投資取替理論

D

数理計画法

E

日程計画法

F

待ち行列理論

G

シミュレーション

H

ゲーム理論

I

情報・探索理論

2.

オペレーションズリサーチ用語  おもな用語について,つぎのように定める。

備考  二つ以上の用語を並べた場合は,その順位にしたがって優先使用する。

(A)

一般

番号

用語

読み方

意味

対応英語(参考)

A1 

オペレーションズ
リサーチ, 
運営研究

う ん え い け

んきゅう

  科学的方法および用具を体系の運営方策
に関する問題に適用して方策の決定者に問
題の解を提供する技術。

  第 2 次大戦中,米英の戦略,作戦,武器
に関する軍の研究に理工学者,心理学者,
経営学者などが参加して,問題の解決に協

力したのにはじまる。 
  戦後は軍ばかりでなく,一般の官庁や会
社においてもこの方法がとりあげられるよ

うになった。その特色は,多方面の専門家
の協力によって多面的な立場から計量的に
問題の解決をはかるという点にある。

operations research

(米)

operational research

(英)

A2 

経営科学

け い え い か
がく

経営管理上の問題(たとえば生産計画販売
政策,在庫管理などの問題)に対する解答

を科学的に見いだすための原理および手法

management science


2

Z 8121-1967

番号

用語

読み方

意味

対応英語(参考)

の体系。

A3 

科学的管理(法)

か が く て き

か ん り ( ほ
う)

  広義には,近代科学に特徴的な諸方法と

される調査,分析および測定などに基礎を
おく作業管理。 
  科 学 的 管 理 法 は 成 行 管 理 ( drifting

manage-ment

;伝統,推察に頼る管理)に対

立する用語である。 
  狭義には,テイラー(F. W. Taylor(米)

1856

∼1915)が提唱した管理制度,すなわ

ちテイラーシステム (Taylor system) をさ
す。その特徴は,作業研究,時間研究に基

づいて,1 日の公平な仕事量  (a  fair  day's

work)

を決め て管 理す る工 員の課 業管理

(task management)

であった。

scielntific

management

A4 

行動科学

こ う ど う か
がく

  人間の集団の行動を主として統計的およ
び数量的方法により研究する学問的立場。 
  英語では,単数で behavioral science とい

う の が 行 動 科 学 で , 複 数 で behavioral

sciences

というときは行動諸科学と訳され,

心理学,社会学,文化人類学などの総称で

ある。

behavioral science

A5 

人間工学

に ん げ ん こ

うがく

  機械の設計,作業方法および作業環境の

設定などを人間の能力や限界に合うように
決める技術。

human engineering

(米)

ergonomics

(英)

A6 

サイバネティック

  人間の行動における神経,感覚などの機

能と機械における通信と制御の機能とを統
一的,総合的に取り扱う科学。

cyberneticws

A7 

サーボ機構

さ ー ぼ き こ

  制御対象となる装置の入力が任意に変化
するとき,その出力をあらかじめ設定され
た目標値に自動的に追従させる機構。

servo-mechanism

A8 

体系

たいけい

  多種の構成要素が有機的な秩序を保ち,
同一目的に向かって行動するもの。 
  特に人間の機能を構成要素とする体系を

組織 (organization) という。大きい体系の一
部 分 と な っ て い る 体 系 を 部 分 体 系

(subsystem)

という。

system

A9 

体系工学

た い け い こ
うがく

  体系の目的を最もよく達成するために,
対象となる体系の構成要素,組織構造,情

報の流れ,制御機構などを分析し設計する
技術。

system (s)

engineering

A10 

人間機械系

に ん げ ん き

かいけい

  人間および人間が操作する装置や機械類

を構成要素とする体系。

man-machine system

A11 

情報処理体系

じ ょ う ほ う

し ょ り た い
けい

  情報の収集,整理,保管,検索および伝

達のための体系。 
  通信系 (communication system) は情報伝
達のための系であり,情報処理体系の一部

である。

information system


3

Z 8121-1967

番号

用語

読み方

意味

対応英語(参考)

A12 

定式化

ていしきか

  問題の条件,目的および評価の尺度を明
らかにして,検討の範囲を限定すること。 
  オペレーションズリサーチの手順は,つ

ぎのように考えられる。

formulation

A13 

模型

もけい

  主題を画像(たとえば図面・写真など)
や記号(たとえば楽譜・数式など)

,あるい

は類似現象を用いて表現したもの。 
  模型は,その表現様式によって画像模型

(iconic model)

・記号模型 (symbolic model)・

類似模型 (analogue model) などといわれて
いる。 
  また,質的模型 (qualitative model)・量的模

型 (quantitative model) に分けることもあ
る。 
  記号模型の中で特に数学記号を用いたも

のを数学模型 (mathematical model) という。

model

A14 

確率的模型

か く り つ て

きもけい

  確率変数を含む数学模型。

  確率変数を含まない数学模型は,確定的
模型 (deterministic model) という。

stochastic model

A15 

構造分析

こ う ぞ う ぶ

んせき

  体系を構成する各部門の相互関係および

全体対する関係を明らかにすること。 
  たとえば,経済現象の量的な関係を定式
化した需要関数,供給関数を求めることや,

産業連関分析はその一例である。

structure anaiysis

A16 

産業連関分析 

投入産出分析

さ ん ぎ ょ う

れ ん か ん ぶ
んせき, 
と う に ゅ う

さ ん し ゅ つ
ぶんせき

  国民経済の各部門間の相互依存関係を表

わす一覧表(産業連関表)に基づく分析。

表 1  産業連関表の模型

表 2  投入係数表

  たとえば

表 の工業では,その産出量 200

を生産するためにどの部門の生産物を原料
として投入したかはその縦列に示され,農

業製品を 30,工業製品を 80,サービスを 50
必要としたことがわかる。これらを産出量

200

で割ったのが工業部門の投入係数であ

input-output analysis


4

Z 8121-1967

番号

用語

読み方

意味

対応英語(参考)

る。この投入係数表は,経済予測や経済計
画などに用いられる。

A17 

目的関数

も く て き か
んすう

  目的達成の評価の尺度(たとえば総費
用・利潤率・投下資本率など)が,関連す
る諸変量に対してどのような関係にあるか

を示す式。

objective function

A18 

費用関数

ひ よ う か ん
すう

  費用が,関連する諸変量に対してどのよ
うな関係にあるかを示す関数。

cost function

A19 

最適化

さいてきか

  体系の目的を,与えられた環境・条件の
もとで最もよく達成させること。

optimization

A20 

損益分岐点

そ ん え き ぶ
んきてん

  生産量または販売量に対して引いた費用
の線と収益の線とが交差する点。 
  損益分岐点よりも生産量または販売量が

大きければ費用よりも収益が大きく,小さ
ければ逆になる。すなわち,この点が損失
と収益との分かれ目となる。

break-even point

A21 

グラフ理論

ぐ ら ふ り ろ

  グラフ(点と線の集り)に関する統一的
な数学理論。

  ここでいうグラフは統計図表のようなも
のではなく,たとえば社会学におけるソシ
オグラム,通信における通信網など広範な

ものを含み,グラフ理論もゲーム理論,線
形計画法,ネットワーク問題などに広い応
用がある。

theory of graphs

A22 

発見的プログラム

は っ け ん て
き ぷ ろ ぐ ら

  いくつかの解のうちの最適のものを,電
子計算機で試行錯誤的に求めさせる方法。

heuristic program

A23 

情報検索

じ ょ う ほ う
けんさく

  何らかの形で記録されている情報の集り
の中から必要な情報を見いだし,取り出す

こと。

備考 IR と略することが多い。

information retrieval

A24 

媒体計画

ば い た い け

いかく

  広告を伝達する媒体(新聞・雑誌・テレ

ビ・ラジオなど)の使用割合およびスケジ
ュールを計画すること。 
  媒 体 の 組 合 せ を 媒 体 ミ ッ ク ス  (media

mix)

という。媒体計画のねらいは,費用が

少なく,広告効果の大きい媒体ミックスを
求めることである。

media Plan

A25 

物的流通管理

ぶ っ て き り
ゅ う つ う か

んり

原材料・製品の輸送,保管,荷造,荷役な
どを総合して行なう管理。

physical distribution

management

A26 

需要予測

じ ゅ よ う よ
そく

  財貨またはサービスの需要量の予測。 
  需要予測の方法には選好度調査,時系列

分析法,計量模型法などがある。

demand forecasting

A27 

弾力性分析

だ ん り ょ く

せ い ぶ ん せ

  二つの変量 X,  の変化率

X

dX

および

X

dX

の比を用いて問題としている一方の変量の
変動を分析すること。 
  の に関する弾力性係数は,つぎの式

で定義される。

analysis of elasticity


5

Z 8121-1967

番号

用語

読み方

意味

対応英語(参考)

X

Y

dX

dY

X

dX

Y

dY

=

=

η

  たとえば,所得 が 10%増加したのに対

して需要 が 8%増加したとすれば,需要の
所得弾力性係数

ηは 0.8 (=0.08/0.10)  であ

る。

ηの値はプラス  (+)  にもマイナス  (−)

にもなりうる。

ηの絶対値が 1 より大きい場

合は弾力性大,または弾力的であるといい,

1

より小さい場合は弾力性小,または非弾力

的であるという。

A28 

時系列分析

じ け い れ つ

ぶんせき

  経済統計・気象統計など時間とともに推

移する変量の系列の構造を分析すること。 
  時系列分析では傾向変動,循環変動,季
節変動,偶然変動に分けて分析を行なうの

が普通である。

time series analysis

A29 

季節変動

き せ つ へ ん
どう

  1 か年を周期とする変動。 
  たとえば,日銀券発行高,百貨店売上高,

一般財政の対民間収支などは季節変動が大
きい。

seasonal variation

A30 

季節変動指数

き せ つ へ ん
どうしすう

  季節変動を表わす指数。 
  季節変動指数の計算法には,月別平均法,
移動平均法,連環比率法およびフーリエ級

数法などがある。

index of seasonal

variation

A31 

移動平均法

い ど う へ い
きんほう

  時系列の各項に対し,それを中心とする
前後一定項数の平均値を計算し,この平均

値をつらねて傾向線を求める方法。 
  たとえば月別指数 Y

1

Y

2

,

…,Y

n

の 3 か月

移動平均値は

3

3

2

1

2

Y

Y

Y

y

+

+

=

3

4

3

2

3

Y

Y

Y

y

+

+

=

……………

3

1

2

1

Yn

Y

Y

y

n

n

n

+

+

=

である。 
  各項に重みをつけて平均する場合は,加

重移動平均法と呼ばれる。

method of moving

averages

A32 

指数平滑法

し す う へ い

かつほう

  ブラウン (R. G. Brown) により始められ

た移動平均法の一種。 
  たとえば 月の需要量を X  (t)  とすると
き,指数平滑法による平均需要量

)

(t

X

)

1

(

)

1

(

)

(

)

(

+

=

t

X

t

X

t

X

α

α

で求められる。ここに

αは,0<α<1 の範囲

内に適当に定めた定数である。

exponential

smoothing


6

Z 8121-1967

番号

用語

読み方

意味

対応英語(参考)

A33 

連環比率法,連環
指数法

れ ん か ん ひ
りつほう,れ
ん か ん し す

うほう

  対前月比を使って計算する季節変動指数
の算出方法の一種。 
  その方法は,

(1)

時系列値(yjm年 月の時系列値)
から連環比率 (link relatives)

r

jm

y

jm

/y

j

, m-1

を求める。ただし m=1 のときは

r

jm

y

j

/y

j-1

,

12

とする。

(2)

第 月についての か年の値

r

1m

r

2m

,

…, r

nm

を大小の順にならべて,その中位数と

して中位連環指数 r

m

´を求める。

(3)

補正中位連環比率

ρをつぎの式で求め

る。

A

r

m

m

=

ρ

ここに A=  (r

1

'r

2

'

r

12

')

1/12

である。

(4)

連環指数 R

m

をつぎの式で求める。

R

m

ρ

1

ρ

2

ρ

m

(5)

季節変動指数 Sm 

S

m

R

m

/M

として算出する。 
ここに M=  (R

1

R

2

+…+R

12

)/12

である。

metbod of link

relatives

A34 

ゴンペルツ曲線

ご ん べ る つ

きょくせん

  方程式

x

c

kB

y

=

で規定される曲線(ここに kBは定数)

  ゴンペルツの法則によれば,生物の集団
で,最初 l

0

個の個体が同時に出生し,それ

が 歳になったとき l

x

個が残存しているも

のとすると,l

x

のグラフは上のような曲線に

なる。 
  メーカム (Makeham) はこれに S

x

という

因子を追加して

x

c

x

B

kS

y

=

の形とした。 
  ゴンペルツ・メーカム曲線は

y'/y

abc

x

の形の微分方程式を満足する。ここで特に a
=0 と置けば,ゴンペルツ曲線の微分方程式

となる。

Gompertz curve

A35 

ロジスティック曲

ろ じ す て い
っ く き ょ く

せん

  方程式

t

me

k

y

α

+

=

1

で規定される曲線(ここに akは定数)

  人口増加の法則として,ロジスティック
曲線がよく用いられる。

ロジスティック曲線は,微分方程式

logistic curve


7

Z 8121-1967

番号

用語

読み方

意味

対応英語(参考)

÷

ø

ö

ç

è

æ −

=

k

y

y

dt

dy

1

α

を満たす。

(B)

在庫理論

番号

用語

読み方

意味

対応英語(参考)

B1 

在庫管理体系

ざ い こ か ん
りたいけい

  在庫品の量を計画し統制するための体
系。

  在庫管理体系は,生産体系,販売流通体
系と特に密接な関連をもつ。

inventory

management

system

B2 

在庫模型

ざ い こ も け

  在庫管理体系を分析・調査し,適正な管
理方式を発見するために使用される模型。 
  在庫模型は多くの場合記号的に表現さ

れ,数学的・解析的に,またはシミュレー
ション手法によって取り扱われる。

備考  在庫模型を作成する際は,つぎの

諸条件が特に重要である。

(1)

需要の構造

(2)

調達期間の不確定性

(3)

保管容量

(4)

在庫の保管費

(5)

発注費,品切れ損失

(6)

在庫資金の調達

(7)

工場の生産能力

(8)

販売,流通経路

inventory model

B3 

在庫水準

ざ い こ す い
じゅん

  ある時点あるいは一定期間の在庫量。 
  一定期間の在庫量の平均を平均在庫量と

いう。

備考  在庫水準を金額で表示すること

もある。

inventory level

B4 

期首在庫量

き し ゅ ざ い
こりょう

  単位期間の期の初めの在庫量。 initial

stock

B5 

期末在庫量

き ま つ ざ い
こりょう

  単位期間の期の終わりの在庫量。

stock on hand at the

end of period

B6 

在庫回転率

ざ い こ か い

てんりつ

  一定期間における在庫の回転回数。

  つぎの式で表わされる。

在庫量

一定期間の所要量

在庫回転率

=

備考  所要量を需要量または使用量と

することもある。

turn-over of

inventories

B7 

サービス率

さ ー び す り

  要求数量中納入期日内に納入された量の
占める割合。

service ratio

B8 

品切れ確率

し な ぎ れ か
くりつ

  一定期間に品切れが発生する確率。 shortage

probability

B9 

調達期間

ち ょ う た つ
きかん

  発注してから物品が納入され,検査が完
了し,いつでも出庫要求に応じられるよう
になるまでの期間。

lead time

B10 

発注間隔

は っ ち ゅ う
かんかく

  発注からつぎの発注までの間隔。 ordering

cycle

(interval)


8

Z 8121-1967

番号

用語

読み方

意味

対応英語(参考)

B11 

ABC

分析

え ー び ー し
ーぶんせき

  在庫品目が非常に多いときそれを使用金
額の大きさの順に並べて,A, B, C の 3 種類
に分類し,能率的に重点管理を行なうやり

方。

備考  累積曲線の例

  このような累積曲線は,一般にパレート

曲線として知られている。

ABC analysis

B12 

発注点方式

は っ ち ゅ う

て ん ほ う し

  発注間隔をとくに規定せず,在庫量が一

定の水準(発注点)まで減少したとき,一
定の数量を発注する在庫管理方式。 
  発注点は,調達期間中の推定需要と安全

余裕の和として定められる。

reordering point

method

B13 

定期発注方式

て い き は っ

ち ゅ う ほ う
しき

  発注間隔をあらかじめ定めておき,発注

量をそのつど現在在庫,需要量などに応じ
て定め,発注する在庫管理方式。

periodic reordering

method

B14 

S

‐  s 方式

え す え す ほ

うしき

  定期発注方式の一種で,在庫量が一定点

(発注点 s)以下になっていればそれが一定
量 S になるようにその不足分だけ発注し,
在庫量が s と S の中間のときは発注しない

やり方。

S-s policy

B15 

安全余裕

あ ん ぜ ん よ

ゆう

需要や供給の推定誤差による在庫不足を

防ぐために余分に保有する在庫量。

備考  安全在庫量,予備量,最低保有量

ともいう。

safety allowance

B16 

経済発注且

け い ざ い は
っ ち ゅ う り
ょう

  一定期間における保管費用と発注費用
(または段取費用)の和を最小にする発注
量。

  経済発注量の代表的な算定式は,つぎの
とおりである。

pi

RC

Q

0

2

=

  Q

:経済発注量

  R

:年間推定所要量

C

0

:1 回の発注費

  p

:購入単価

    i

:保管費年率

economic ordering

quantity,

economic lot size

B17 

発注費用

は っ ち ゅ う
ひよう

  発注に関連して発生する費用。 
  一般に事務用品費・通信費・人件費・運

搬費・受入検査費などである。

ordering cost

B18 

段取費用

だ ん ど り ひ

  生産ラインにおいて加工品種を変更する

setup cost


9

Z 8121-1967

番号

用語

読み方

意味

対応英語(参考)

よう

とき発生する種々の費用。

B19 

保管費用

ほ か ん ひ よ

  在庫品を保管するためにかかる費用。

  一般にたな卸減耗費(腐敗,変質,破損,
紛失,えい目減りおよび漏

えい

洩など)

,場内運

搬費,物件費(建物設備,地代,家賃,維

持費,修繕費,減価償却費,火災保険料お
よび灯火費など)

,倉庫人件費,および資金

費などである。

inventory-carrying

cost

B20 

陳腐化損失

ち ん ぷ か そ
んしつ

  流行の推移や,技術革新の進展にともな
って在庫中に経済的価値の減少することに
よる損失。

obsolescence loss

B21 

品切れ損失

し な ぎ れ そ
んしつ

  在庫品が品切れとなり,需要に対処でき
ない場合に発生する種々の費用や損失。

  品切れ損失には下記の要素が含まれる。

(1)

品切れによる信用失墜

(2)

納入遅れによる延滞賠償金

(3)

品切れ品補充のための手配費用など。

shortage loss

(C)

投資取替理論

番号

用語

読み方

意味

対応英語(参考)

C1 

費用

ひよう

  ある方策のための支出額。 
  借入金の返済など元本そのものの流出は
費用には含めない。

cost

C2 

投資額

とうしがく

  費用のうち,比較的大きな額で効果が多
期間に及ぶもの。

  とくに初期投資をさす場合が多い。たと
えば,機械設備の購入・

すえ

据付に要する費用

など。

investment

C3 

操業費用

そ う ぎ ょ う
ひよう

  毎期支出される比較的少額の費用。 
  ある期の総費用=その期の投資額+操業

費用という関係がある。

operating cost

C4 

収益

しゅうえき

  ある方策の結果としての収入額。 
  借入れや増資など元本そのものの流入は

収益には含めない。

revenue

C5 

報収

ほうしゅう

  収益から操業費用を引いた額。

備考  通常使われている利益というこ

とばは,ここでいう報収から減価
償却費および利子を引いたもの

に相当する。

returm

C6 

処分価値, 
純残価

し ょ ぶ ん か
ち,じゅんざ

んか

  設備などを処分する場合の売価から諸経
費を引いた純収入額。

  会計上の帳簿価値(未償却残高)あるい
は残存価値(耐用年数終了時の処分価値)
にこだわらず,毎時点の売却市価などをも

とに定める。

disposal value

C7 

正味額流列

し ょ う み が

く り ゅ う れ

  各時点で生ずる収益から費用を引いた正

味額の時系列。

stream of net cash

flows

C8 

現在価値, 
現価

げ ん ざ い か

ち,げんか

  将来時点の収入または支出の額を割引に

よって現在の価値に換算した値。

present worth

C9 

最終価値,

さ い し ゅ う

  ある時点の収入または支出の額を割増に

final worth


10

Z 8121-1967

番号

用語

読み方

意味

対応英語(参考)

終価

かち,しゅう

よって最終時点の価値に換算した値。

C10 

年金換算値

ね ん き ん か
んさんち

  各時点の収入または支出の額を毎期の均
等払いの額に換算した値。 
  通常は毎期末均等払いの換算値をさす。

とくに毎期首払いの値をさすときは,期首
払い年金換算値と呼び分ける。

adjusted annual worth

C11 

正味現価

し ょ う み げ

んか

  正味額流列の現在価値。

  正味額流列を V

0

,  V

1

,

…,  V

n

,

計算利率を i

とすると,正味現価 

å

=

+

=

n

j

j

j

i

V

P

0

)

1

(

となる。

net present worth

C12 

正味終価

し ょ う み し
ゅうか

  正味額流列の最終価値。 
  正味額流列を V

0

,  V

1

,

…,  V

n

,

計算利率を i

とすると,正味終価 

å

=

+

=

n

j

j

n

j

i

V

S

0

)

1

(

となる。

net final worth

C13 

正味年金換算値

し ょ う み ね

ん き ん か ん
さんち

  正味額流列の年金換算値。

  正味年金換算値 

M

=正味現価×資本回収係数

=正味終価×減債基金係数

という関係にある。

net adjusted annual

worth

C14 

報収率

ほ う し ゅ う
りつ

  投資に対する報収の率。 
  初期投資額を I,  各期末の報収を R

1

,  R

2

,

…,  Rn とすれば,報収率

ρ

はつぎの式から

求められる。

å

=

=

+

n

j

j

j

I

R

1

)

1

(

ρ

rate of return on

investment

C15 

回収期間

か い し ゅ う
きかん

  投資額が毎期の報収によって回収しつく
されるまでの期間。

  計算利率によって調整をする場合としな
い場合とがある。

pay-back period

C16 

資金費用

し き ん ひ よ

  外部資金の利用に対して支払われる利子
その他の費用。 
  使用資金に対する資金費用の割合を資金

利率という。

cost of fund

C17 

計算利率

け い さ ん り
りつ

  割引または割増の計算に用いる利率。 
  計算利率としては各種の資金利率の加重

平均を使ったり,目標とする報収率を使っ
たりする。

calculating rate

C18 

現価係数

げ ん か け い
すう

  期後の価値 を現在の価値 に換算する
ための係数。

の部分。

における

n

n

i

i

S

p

)

1

(

)

1

(

+

+

=

present worth factor

C19 

終価係数

し ゅ う か け
いすう

  現在の価値 を 期後の価値 に換算す
るための係数。

final worth factor


11

Z 8121-1967

番号

用語

読み方

意味

対応英語(参考)

S

P (1+i)

n

における (1+i)

n

の部分。

C20 

資本回収係数

し ほ ん か い

し ゅ う け い
すう

  現在の価値 を 期間の均等払いの価値

M

に換算するための係数。

の部分

における

1

)

1

(

)

1

(

1

)

1

(

)

1

(

+

+

+

+

=

n

n

n

n

i

i

i

i

i

i

P

M

(期末払いの場合)

capital recovery

factor

C21 

年金現価係数

ね ん き ん げ
ん か け い す

  期間の均等払いの価値 を現在の価値

P

に換算するための係数。

の部分。

における

n

n

n

n

i

i

i

i

i

i

M

P

)

1

(

1

)

1

(

)

1

(

1

)

1

(

+

+

+

+

=

uniform series present

worth factor

C22 

減債基金係数

げ ん さ い き
き ん け い す

  最終の価値 をそれ以前 期間の均等払
いの価値 に換算するための係数。

の部分。

における

1

)

1

(

1

)

1

(

+

+

=

n

n

i

i

i

i

S

M

sinking fund factor

C23 

年金終価係数

ね ん き ん し
ゅ う か け い
すう

  期間の均等払いの価値 を最終の価値 S
に換算するための係数。

の部分。

における

i

i

i

i

M

S

n

n

1

)

1

(

1

)

1

(

+

+

=

uniform series final

worth factor

C24 

差額費用

さ が く ひ よ

  二つの案の費用の差額。 differential

cost

C25 

増分費用

ぞ う ぶ ん ひ

よう

  いくつかの計画水準があるとき,その水

準を高めることによって増加する費用。 
  とくに計画水準を単位量だけ高めた場合
の増分費用を限界費用という。

incremental cost

C26 

機会費用

き か い ひ よ

  ある案をとることによって放棄される利
得額のうち最大のもの。 
  たとえば,A, B, C, D という互いに排反的

な四つの投資案があり,各案の利得額がそ
れぞれ

π

A

,

π

B

,

π

C

,

π

D

であるとする。ここで,

もし A 案をとるとすれば,残りの三つの案

によって利得をあげる機会は放棄されるこ
とになるが,かりに,それらのうち最大の
ものが

π

B

であるとすれば,この

π

B

が A 案の

機会費用である。

opportunity cost

C27 

埋没費用

ま い ぼ つ ひ

よう

  過去に支出された投資額のうち回収不能

におちいった額。 
  たとえば旧設備を処分すると,その設備
への投資額からの未回収分は埋没費用にな

る。埋没費用の概念は今後の行動決定に対
して,関係のない費用を考慮の対象外にお
くことにより,比較検討を容易にするため

のものである。

sunk cost

C28 

残存率

ざ ん そ ん り

  ある時点に保有されている資産のうち,
一期間後に損耗せずに生き残る率。

survival rate

C29 

廃却率

は い き ゃ く
りつ

  ある時点に保有されている資産のうち,
一期間後に廃却される率。

mortality

(D)

数理計画法

番号

用語

読み方

意味

対応英語(参考)

D1 

数理計画法

す う り け い

  最も望ましい計画を作成するために用い

mathematical


12

Z 8121-1967

番号

用語

読み方

意味

対応英語(参考)

かくほう

られる数理的方法。 
  具体的には,与えられた集合の上に定義
された関数の最大値または最小値を求める

ための理論と手法をさす。

programming

D2 

条件付き極値問題

じ ょ う け ん

つ き き ょ く
ちもんだい

変数 X=  (x

1

,  x

2

,

…,  x

n

) (n

≦∞)  についての

m

個の関数 gi (X) (i=1,  …, m)  があり,条件

gi  (X)

≧O (i=1, 2,  …,  m)  のもとで他の一

つの関数 f  (X)  を最大化または最小化する

問題。 
  条件の中には等式が含まれていてもよ
い。また通常は,各変数,x

1

x

2

,

…, x

n

は実

数値をとるが,整数値など離散的な値に限
定する場合もある。

constrained extremal

problem

D3 

制約

せいやく

  変数の動きうる範囲を限定する条件式。

D2

の gi (X)  ≧0 (i=1,…,m)  が制約である。

constraint

D4 

確率的計画法

か く り つ て

き け い か く
ほう

  計画,実施および結果の実現という一連

の過程中において,少なくとも一つの段階
に確率事象の介在する場合の数理計画法。

stochastic

programming

D5 

線形計画法

せ ん け い け

いかくほう

  条件付き極値問題で目的関数が 1 次関数

であり,制約が 1 次不等式または等式から
成るもの。 
  通常は各変数が非負であるという条件が

ついている。

備考 LP と略称されることがある。

linear programming

D6 

非線形計画法

ひ せ ん け い
け い か く ほ

  条件付き極値問題で目的関数または制約
の中に 1 次でない関数を少なくとも一つ含
むもの。

nonlinear

programming

D7 

とつ

凸形計画法

と つ が た け
いかくほう

  条件付き極値問題で最小にすべき目的関
数が

とつ

凸関数で,

制約を満足する の全体が

とつ

集合をなすもの。

備考  目的関数が

おう

凹関数でその最大値

を求める場合も

とつ

凸形計画法に帰

着できる。

convex programming

D8 

2

次計画法

に じ け い か
くほう

  条件付き極値問題で目的関数が 2 次関数,
制約が 1 次不等式または等式からなるもの。

  各変数が非負であるという条件がついて
いる。

quadratic

programming

D9 

動的計画法

ど う て き け

いかくほう

  逐次的になされる意志決定の最適化問題

を定式化することによって得られる問題の
取扱いの理論および手法。 
  ただし,ベルマン (R. Bellman) によるつ

ぎの方法だけをさして呼ぶ場合もある。
階  (n≦∞)  の決定問題で,最初の状態 S

0

ら出発して最適政策を採用して決定を行な

った場合に得られる目的関数の値を f

n

(S

0

)

と書く。S

0

から 1 回の決定を行なったのち

に到達する状態を S

1

(確定または不確定)

とすると,最適性の原理*により,が有限
の場合には f

n

(S

0

)

と f

n-1

(S

1

)

とを結ぶ漸化式

が得られ,が無限の場合には f∞  (S

0

)

と f

dynamic

programming


13

Z 8121-1967

番号

用語

読み方

意味

対応英語(参考)

∞  (S

1

)

との間の再帰的な関数方程式(通常

はその中に max または min の演算を含む)
が得られる。いずれの場合も逐次的な反復

過程によって解または近似解を求めようと
するものである。

*

  D46 を参照。

D10 

整数計画法

せ い す う け
いかくほう

  線形または非線形計画法で全部または一
部の変数のとりうる値が整数値に限定され

ている場合。

integer programming

D11 

ネットワークプロ
グラミング

  1 次元グラフ(点と直線との集り)の頂点
や枝に対応する変数および制約条件につい

ての数理計画法。

network programming

D12 

活勧

かつどう

  生産,輸送,販売,購入などの経済上の

行動の単位となるもの*

*

  E8G12 を参照。

activity

D13 

縮退

しゅくたい

  次元のベクトルの 個  (mn)  の集り

が 1 次従属になることおよびそれに基因す
る影響。 
  これは理論上でも計算上でも一般論の除

外例として取り扱う必要がある。線形計画
問題を単体法で解く場合に問題になる縮退
は,つぎの三つである*

(1)

独立な基底がとれない場合

(2)

循環の起こる恐れがあるとき

(3)

最適解が一意的に決まらないとき

(1)(2)

は適当な方法で避けることができる。

*

  D17D18D19D20 を参照。

degeneracy

D14 

双対関係

そ う た い か
んけい, 
そ う つ い か

んけい

  目的関数を最大にする一つの線形計画問
題と,目的関数を最小にするもう一つの線
形計画問題で,互いに一方の解が他方の潜

在価格となっている関係。 
  双対関係にある二つの線形計画問題の目
的関数の極値は一致する。

  たとえば,x

j

を変数とし

å

=

=

=

n

j

j

i

j

ij

n

j

x

m

i

b

x

a

1

)

,...,

1

(

0

),

,...,

1

(

の制限のもとで

å

=

n

j

j

j

x

c

1

を最大にする問題と,

u

i

を変数とし,

å

=

=

=

m

i

i

j

i

ij

m

i

u

n

j

c

u

a

1

)

,...,

1

(

0

),

,...,

1

(

の制限のもとで

å

=

m

i

i

i

b

u

1

を最小にする問題とは

双対の関係にある。

duality

D15 

傾斜法

け い し ゃ ほ

  条件  (x

1

,

…, x

n

)

εC(一定の範囲)のもと

で f(x

1

,

…, x

n

)

の最大値を求めるとき,条件

を満たす一点

)

,...,

(

0

0

1

n

x

x

から出発して,順次

f

の値のより大きい方へと移ってゆく方法。

  傾斜を

)

,...,

1

(

0

n

k

x

x

i

i

k

k

x

f

d

=

=

÷÷ø

ö

ççè

æ

=

gradient mcthod


14

Z 8121-1967

番号

用語

読み方

意味

対応英語(参考)

とするとき,適当な条件のもとで

Σd

i

x

i

最大にするように⊿x

i

を定めて,つぎの点を

)

,...,

(

0

1

0

1

n

n

x

x

x

x

+

+

とするのがそのやり方で

ある。

D16 

キューン・タッカ
ーの定理

きゅーん・た

っ か ー の て
いり

  条件付き(等式または不等式)極値問題

は,目的関数と制約関数とから作られるラ
グランジュ関数の

あん

鞍点問題に変換できると

いう定理。

  目的関数 f (x

1

,

…, x

n

)

おう

凹関数,制約関数

g

i

  (x

1

,

…,  x

n

) (i

=1,  …,  m)  がすべて

とつ

凸関数

で連続的微分可能であるとき,g

i

(x

1

,

…,x

n

)

b

i

 (i

=1,  …, m) , x

j

≧0 (

j

=1,  …, n)  のもと

で f  (x

1

,

…,  x

n

)

)

,...,

(

0

0

1

n

x

x

で最大となるた

めの必要かつじゅうぶんな条件は,ラグラ

ンジュ関数

å

=

=

m

i

i

i

n

n

n

g

x

x

f

x

x

G

1

1

1

1

{

)

,...,

(

)

,...,

;

,...,

(

λ

λ

λ

}

)

,...,

(

1

i

n

b

x

x

が適当な

)

,...,

(

0

0

1

m

λ

λ

に対し

)

,...,

;

,...,

(

0

0

1

0

0

1

m

n

x

x

λ

λ

で鞍点をもつ,すなわち,すべての x

1

,

…, x

n

,

λ

1

,

…,

λ

m

に対し

)

,...,

;

,...,

(

0

0

1

1

m

n

x

x

G

λ

λ

)

,...,

;

,...,

(

0

0

1

0

0

1

m

n

x

x

G

λ

λ

)

,...,

;

,...,

(

1

0

0

1

m

n

x

x

G

λ

λ

が成り立つことである。この

0

0

1

,...,

m

λ

λ

をラグ

ランジュ乗数 (Lagrange multiplier) という。

Kuhn

−Tucker

theorcm

D17 

ネットワーク上の
輸送問題

ね っ と わ ー

く じ ょ う の
ゆ そ う も ん
だい

  与えられた供給能力をもついくつかの供

給点と与えられた需要量をもついくつかの
着荷点との間を結ぶネットワーク状の経路
のそれぞれの枝で容量の制限と単位輸送量

当たりの費用が決まっているとき,輸送の
総費用を最小にする問題。 
  この問題を特殊化するとつぎのような問

題となる*

(1)

最大流量の問題

(2)

最短(経)路の問題

(3)

ヒッチコックの輸送問題

(4)

割当の問題

(5)

積み換え問題

*

  D18D19D20 を参照。

transportation

problem on a

network

D18 

最大流量の問題

さ い だ い り

ゅ う り ょ う
のもんだい

  ネットワーク状をなす経路において,流

入点・流出点がそれぞれ一つずつあり,途
中の各枝に流量の制限があるときに 2 点間
に流れうる最大流量を求める問題。

maximum flow

problem

D19 

最短(経)路の問

さいたん(け
い)ろのもん
だい

  ネットワークの一つの点から他の点に至
る最短経路を求める問題。 
  各経路を構成する枝に方向が指定されて

いる場合とそうでない場合とがある。

shortest route

problem

D20 

ヒッチコックの輸

ひ っ ち こ っ

  複数の発送点から複数の着荷点にそれぞ

(Hitchcock's)


15

Z 8121-1967

番号

用語

読み方

意味

対応英語(参考)

送問題

く の ゆ そ う
もんだい

れの所要量を送るとき,総輸送費を最小に
する問題。 
  輸送に際し,他の発送点,着荷点あるい

はその他の中間点を経由(積み換え)する
こ と を 許 さ れ る 場 合 は 積 み 換 え 問 題

(transshipment problem)

になる。

transportation

problem

D21 

割当の問題

わ り あ て の
もんだい

  人の人を 個の職場に一人ずつ割り当て
て,その総合能力を最大に発揮させる問題。

  ただし,各人の各職場において発揮する
能力はその人とその職場との組合せだけで
決まるものと仮定する。

assignment problem

D22 

巡回セールスマン
問題

じ ゅ ん か い
せ ー る す ま
んもんだい

  1 回の旅行において各巡回地点を 1 度ずつ
通過して出発点にもどるという条件のもと
に旅行距離(費用または時間)を最小にす

る問題。

備考  いくつかの製品を一巡して生産

しもとへもどる場合に総段取費

用を最小にする問題もこれに属
する。

travelling salesman

problem

D23 

多段階模型

た だ ん か い
もけい

  ある段階の状態が与えられたとき,制約
条件に従ってある決定をくだすと,その結
果としてつぎの段階の状態が決まるような

関係が 2 段階以上続いているような模型。

multistage model

D24 

単体法,シンプレ
ックス法

た ん た い ほ
う,しんぷれ

っくすほう

  線形計画問題の解法の一つで,一つの可
能基底解*から出発し,適宜基底変数**の入

れ替えとそれに伴うピボット演算***を行
なって目的関数の値を最大(または最小)
にする基底変数とその値を求める方法。

  可能基底解から出発できない場合は,2 段
階単体法その他適当な方法を適用する。

*

D36

を参照。

**

D35

を参照。

***  D38

を参照。

simplex method

D25 

2

段階単体法

に だ ん か い
た ん た い ほ

  線形計画問題で最初に可能解が得られて
いない場合の解法の一つ。 
  一つのやり方では第 1 段で人為変数*を導

入し,その総和を最小にする解を求め(人
為変数の総和がゼロになったところでもと
の問題の可能解が得られる)

,第 2 段で本来

の目的関数の値を最大(または最小)にす
る解を求める。

*

  D32 を参照。

two-phase simplex

method

D26 

双対単体法

そ う た い た
んたいほう

  線形計画問題の解法の一つで,双対問題
の可能基底解*から出発して可能最適解**
を求める方法。

  単体法では,定数項の要素をつねに非負
に保ちながら基準行に負の要素がある場合
これを除くように変数の入れかえを行なう

が,双対単体法では,基準行をつねに非負
に保ちながら定数項に負の要素がある場合

dual simplex

algorithm


16

Z 8121-1967

番号

用語

読み方

意味

対応英語(参考)

これを除くように変数の入れかえを行な
う。したがって,双対法では可能解が得ら
れたときにこれが最適解になる。

  軸要素の選び方が単体法と異なるだけで
ある。 
  制約が逆向き不等式の場合にも有効であ

る。

*

D36

を参照。

**  D37

を参照。

D27 

複合法

ふ く ご う ほ

  単体法の初期タブロー*において可能基
底解が得られない場合,目的関数の最適化

を考慮に入れながら可能解に近づけるよう
に変数の入れかえを行なう方法。 
  単体法と双対単体法を複合した方法とい

う意味で名づけられた。

*

  D30 を参照。

composite algorithm

D28 

改訂単体法

か い て い た

んたいほう

  単体法の計算手法の一つで,単体表全体*

を計算するかわりにもとの係数行列を保存
し,基底逆行列以外は必要な部分のみ計算
するもの。

*

  D30 を参照。

revised simplex

method

D29 

積行列法, 

積形式算法

せ き ぎ ょ う

れつほう, 
せ き け い し
きさんぼう

  単体法の計算手法の一つで,もとの係数

行列と各反復におけるピボット演算行列*
を保存するもの。一つのピボット演算行列
は,掃き出し行に対応する列を除けば単位

行列と同じだから,1 列分(

ηベクトル)だ

け保存すればよい。

*

  D38 を参照。

product form

algorithm

D30 

単体表, 

シンプレックスタ
ブロー

た ん た い ひ
ょう

  単体法の計算のための表。 
  たとえば,単体表

は,つぎの四つの方程式を表わしている。

x

0

−7x

1

−12x

2

=0

λ

1

+9x

1

+4x

2

=360

λ

2

+4x

1

+5x

2

=200

λ

3

+3x

1

+10x

2

=300

simplex tableau

D31 

スラック変数, 

余裕変数

す ら っ く へ
んすう,

よ ゆ う へ ん
すう

  不等式の制約条件を等式に変えるために
導入される補助の変数。

たとえば不等式

9x

1

+4x

2

≦360

は,非負のスラック変数

λ

1

を導入して等式

9x

1

+4x

2

λ

1

=360

に変えることができる。

slack variable

D32 

人為変数

じ ん い へ ん
すう

  単体法の最初の段階において単位行列を
作るために計算の技巧上導入される非負の
値をとる補助の変数。

artificial variable


17

Z 8121-1967

番号

用語

読み方

意味

対応英語(参考)

D33 

かい

  問題の条件を満足する変数の値の組。 
  線形計画法では,制約条件をすべて等式
に変えたとき*,この等式の条件をすべて満

足する変数の組を,たとえ非負条件を満足
しなくても解といい,非負条件までもすべ
て 満 足 す る も の は 特 に

可 能 解  (feasible

solution)

という。そして可能解のうちで目

的関数を最大(または最小)にするものを
最適解という。 
*

  D31 を参照。

solution

D34 

基底形式

き て い け い

しき

  個の未知数に関する 個の連立 1 次方

程式  (nm)  において,係数行列に 個の
独立な単位列ベクトルを含む形式。 
  この 個の独立な単位列ベクトルに対応

する変数の集りを基底 (basis) という。

canonical form,

basic form

D35 

基底変数

き て い へ ん
すう

  基底形式において基底を構成する変数。 
  基底変数以外の残りの変数を非基底変数

(non

・basic variable)  という。

basic variable

D36 

基底解

きていかい

  基底変数によって構成される解。

  これは非基底変数をすべて 0 とおくこと
によって得られる。

basic solution

D37 

最適解

さ い て き か

  目的関数を最大(または最小)にする解*

*

  D33 を参照。

optimal solution

D38 

ピボット演算

ぴ ぼ っ と え

んざん

  単体法において条件式の糸をある特定の

変数が一つの式で係数 1 をもち,他ではゼ
ロになるような等価の系におきかえるため
の 1 組の演算。

  ピボット演算の手順は,つぎのとおりで
ある。 
  一般に 個の変数からなる 個の条件式

の系を考える  (mn)。

ここで一つの  a

rs

≠0  をとり,

(a)

r

行を

a

rs

で割ってそれを新しい

r

行とする。

(b)

i

  i

r

から新しい第

r

行の

a

is

倍を引いたものを新しい第

i

行と

する。

すなわち,新しい係数

)

(

,

r

i

a

a

ij

rj

≠   を

(i)

rs

rj

rj

a

a

a

/

=

(ii)

)

(

r

i

a

a

a

a

rj

s

i

j

i

j

i

=

で計算する。

  このとき要素 a

rs

はピボットまたは軸と呼

ばれる。この演算によって変数 x

r

は基底か

ら出てゆき,変数 x

s

が新たに基底にはいる。

  この計算は,単位行列と第 列だけが異
なる行列(ピボット演算行列)

pivot operation,

pivoting


18

Z 8121-1967

番号

用語

読み方

意味

対応英語(参考)

を係数行列に左から掛けることに相当す
る。

D39 

単体判定基準

た ん た い は
ん て い き じ
ゅん

  単体法の反復過程において基底の構成の
変化なしに各非基底変数を 1 単位増加した
ときの目的関数の変化量が非負であるかど

うかを用いて最適性を判定する方法。

simplex criterion

D40 

評価ベクトル

ひ ょ う か べ
くとる

  改訂単体法において,初期単体表におけ
る各変数の列ベクトルとの内積が単体判定

基準に用いられる量となるベクトル。

備考  線形計画問題において制約式の

おのおのに対して評価ベクトル

(

π

1

,

π

2

,

…,

π

m

)

の各成分が対応する。

pricing vcctor

D41 

潜在価格, 

反影価格

せ ん ざ い か
かく, 
は ん え い か

かく

  線形計画法で,最適解に対する評価ベク
トル。 
  潜在価格は,基底の構成に変化なしに制

約式の右辺の定数の値を 1 単位増加したと
きの目的関数の値の変化を示す。

shadow price

D42 

有界変数法

ゆ う か い へ

んすうほう

  線形計画問題で変数の上限を与える制約

がある場合に,その条件を他の一般の条件
式のようには書き表わさないで取り扱い,
反復過程においてその条件を考慮に入れた

新しい規則によって基底の入れかえを行な
う方法。 
  これによって係数行列の大きさを縮少し

て計算の効率を高めることができる。

bounded-variable

technique

D43 

反復

はんぷく

  単体法で 1 回のピボット演算に相当する

演算。

iteration

D44 

循環

じゅんかん

  単体法で,有限回の反復ののち,解の値
が再び同じになり,無限に同じ反復が繰り

返されること。 
  これは縮退がある場合にまれに起こる現
象である。

cycling,

circling

D45 

最大原理

さ い だ い げ
んり

  制御すべき系の状態と制御量との関係が
微分方程式系などによって表わされると

き,最適制御量が満たすべき必要条件を述
べた定理。

備考  この定理は,ポントリャーギン

(Pontrja-gin)

による。

maximum principle


19

Z 8121-1967

番号

用語

読み方

意味

対応英語(参考)

D46 

最適性の原理

さ い て き せ
いのげんり

決定の全系列にわたり最適化を行なうに
は,ある段階での決定がどうあろうとも,
その決定から生ずる状態に関して残りの段

階での決定が最適決定でなければならない
とい 5 原理。

備考  この原理は,ベルマン (Bellman)

の動的計画法の基本原理である。

principle of

optimality

D47 

確定的過程

か く て い て
きかてい

  同一決定に対しては,確定した同一の結
果と効果が生ずるような過程。

deterministic process

D48 

確率的決定過程

か く り つ て
き け っ て い
かてい

  同一の決定に対して異なった結果と効果
が確率的に生ずるような過程。

stochastic decision

process

D49 

適応制御

て き お う せ
いぎょ

  不確定の要素が含まれており,過程の進
行とともにこれらの要素についての情報が

入手できるとき,それを利用することによ
って次第にうまく制御すること。

adaptive control

(E)

日程計画法

番号

用語

読み方

意味

対応英語(参考)

E1 

日程計画

に っ て い け
いかく

  指定期日,手持資源などの制約のもとで
計画達成に必要な作業の日程を決めるこ

と。

scheduling

E2 

手順計画

て じ ゅ ん け

いかく

  目標達成に必要な作業,作業順序,所要

時間および資源などを決めること。

planning

E3 

進度管理

し ん ど か ん

  計画を実行してゆく途中で計画と実績を

比較検討し必要な処置をとること。

follow up

E4 

PERT

ぱーと

  工事などの企画 (project) の手順計画を
矢線図に表示し,時間的要素を中心として

計画の評価,調整および進度管理を行なう
手法。

program evaluation

and review

technique

E5 

PERT/COST

ぱ ー と こ す

  PERT の時間的要素とともに費用に関す
るデータを矢線図に与え,日程・費用の両
面から計画・管理を行なう手法。

PERT/COST

E 6 

CPM

し ー ぴ ー え

  手順計画を矢線図で表わし,各作業の直
接費と所要時間の関係を直線で近似し,線
形計画法を用いて費用最小の日程計画を求

める手法。

critical path method

E7 

矢線図

やせんず

  プロジェクトを達成するのに必要な作業

の相互関係を結合点および矢線を用いて図
示した手順計画図。

arrow diagram

E8 

作業

さぎょう

  目標達成のための諸活動*

  矢線図内では,作業は矢線で表示される。

  各作業の個々の時間見積りが全体の日程
計画の基礎となる。

*

  D12G12 を参照。

activity,

job

E9 

擬似作業, 
ダミー

ぎ じ さ ぎ ょ

  本来の矢線だけでは正確に表現できない

作業の相互関係を矢線図に示すために補助
的に用いる仮想的な作業。 
  擬似作業は一般に点線の矢線で表わす。

擬似作業に要する時間や費用はゼロに等し

dummy activity


20

Z 8121-1967

番号

用語

読み方

意味

対応英語(参考)

い。

E10 

結合点

け つ ご う て

  矢線図上で各矢線の始点や終点となって

いる点*。 
  結合点は一般に○印で表示し,その中に
番号を付ける。

*G13

を参照。

event, node

E11 

接合点

せ つ ご う て

  部門別の矢線図を結びつける結合点。 interface

E12 

主要管理点

し ゅ よ う か
んりてん

  管理上とくに重要な結合点。 milestone

E13 

所要時間

し ょ よ う じ
かん

  作業を遂行するのに要する時間。 duration

E14 

三点見積り

さ ん て ん み
つもり

  所要時間を楽観値,最確値および悲観値
の三点で見積り,それらから期待値と分散
を求める方法。

three time estimates

E15 

結合点時刻

け つ ご う て
んじこく

  結合点に到達する時刻。 

さい

そう

早結合点時刻 (earliest node time) と

さい

遅結合点時刻 (latest node time) の両端が

考えられる。前者は結合点に到達しうる最
も早い時刻。後者は工期から逆算して遅く
とも到達していなければならない限界の時

刻。

node time

E16 

開始時刻

か い し じ こ

  作業の開始時刻。

  最早開始時刻と最遅開始時刻の両端が考
えられる。前者は作業を始めうる最も早い
時刻であり,後者は工期に影響することな

く,作業の着手を遅らせうる限界の時刻で
ある。

start time

E17 

終了時刻

し ゅ う り ょ

うじこく

  作業の終了時刻。

  最早終了時刻と最遅終了時刻の両端が考
えられる。前者は作業が最早開始時刻で着
手された場合の終了時刻であり,後者は最

遅開始時刻で始めた場合の終了時刻であ
る。

finish time

E18 

余裕時間

よ ゆ う じ か

  工期に影響することなく,作業を遅らせ
うる時間。 
  余裕時間には総余裕時間 (total float) と

自由余裕時間 (free float) が考えられる。前
者は作業を最早開始時刻で始め,最遅終了
時刻で終了する場合に出てくる余裕時間で

あり,後者は作業を最早開始時刻で始め,
後続する作業も最早開始時刻で始めてもな
お存在する余裕時間である。

float

E19 

指定期日

し て い き じ

  特定作業に対して指示された着手日また
は完了日。

scheduled date

E20 

経路

けいろ

  矢線図の始点と終点を矢線の方向に結ぶ
道順。

path

E21 

経路の長さ

け い ろ の な

がさ

  経路に含まれる各矢線の所要時間の和。 path

length


21

Z 8121-1967

番号

用語

読み方

意味

対応英語(参考)

E22 

最長経路, 
クリチカルパス

さ い ち ょ う
けいろ

  すべての経路のうち,その長さが最も長
い経路。 
  工期はこの長さにより定まり,この経路

上の作業は重点管理の対象となる。

critical path

E23 

資源割付け

し げ ん わ り

つけ

  必要な人員・資金・設備・機械などの使

用計画。

resource allocation

E24 

山くずし

やまくずし

  割り付けた人員などの不均衡を平滑化す
ること。

leveling

E25 

標準時間

ひ ょ う じ ゅ
んじかん

  普通の状態で作業を行なうときに要する
時間。

  主として CPM で用いる。

normal time

E26 

特急時間

と っ き ゅ う
じかん

  特急の状態で作業を行なうときに要する
時間。

  主として CPM で用いる。

crash time

E27 

費用増加率

ひ ょ う ぞ う

かりつ

  作業を単位時間短縮するのに要する増加

費用。 
  主として CPM で用いる。

cost slope

E28 

職種機種別作業計
画, 
ジョブショップス
ケジューリング

し よ く し ゅ

き し ゅ べ つ
さ ぎ ょ う け
いかく

  共通の機械・人員・設備などを用いて,

多数の仕事を効率よく処理するための日程
計画。

job-shop scheduling

E29 

生産ラインの最適
編成, 
ラインバランシン

せ い さ ん ら
い ん の さ い

て き へ ん せ

  生産ラインに属する各作業工程に,作業
をできるだけ平等かつ密に割り当てる編成

計画。

line balancing

E30 

横線工程表

よ こ せ ん こ

う て い ひ ょ

  作業進度を横線棒グラフで示した図表。 bar

chart

(F)

待ち行列理論

番号

用語

読み方

意味

対応英語(参考)

F1 

サービス

  要求に応ずること。

  待ち行列理論は「サービス」をそれに要
する時間によって特性づけることが多い。

service

F2 

扱者

あ つ か い し

  サービスを提供するもの。

備考  窓口ということばで扱者を表わ

すこともある。

server

F3 

客, 

きゃく, 

  扱者のサービスを受けようとする個々の
要求。この要求は退去によって消滅する。

customer,

call

F4 

客の母集団

き ゃ く の ぼ
しゅうだん

  客の発生源。 
  客の代りに「呼」ということばを使うと
きは「呼源」ともいう。

  客が無限に発生しうるとして扱う場合を
無 限 母 集 団 あ る い は 無 限 呼 源  (infinite

source),

ある限られた個数しか発生しえな

いとして扱う場合を有限母集団または有限
呼源 (finite source) という。

source,

population

F5 

待右行列

ま ち ぎ ょ う

れつ

  サービスを受けるために待っている客の

集り。 
  待ち行列の中の客の数を列の長さ (queue

length, queue size)

という。

queue,

waiting line


22

Z 8121-1967

番号

用語

読み方

意味

対応英語(参考)

F6 

待ち行列の規律

ま ち ぎ よ う
れ つ の き り

  客の並び方,待ち方およびサービスの順
番などに関する規則。 
  狭義では客がサービスを受ける順番の規

則のみをさす。

queu (e) ing discipline

F7 

待ち行列模型

ま ち ぎ ょ う

れつもけい

  客の母集団および扱者,到着およびサー

ビス時間などの確率法則ならびに行列の規
律を規定して,客の滞りや流れの様相を記
述する数学的模型。

queu (e) ing model

F8 

ケンドールの記号

け ん ど ー る
のきごう

  待ち行列模型を簡単に表わすため,D. G.

Ken dall

が提唱した記号。

  A/B/C のように書き,A の位置に到着間隔

の分布型,B の位置にサービス時間の分布
型を示す記号:M(指数分布)

,Ek(アーラ

ン分布)

,D(一定時間)

,G(一般分布)な

どを書く。C の位置には扱者数を示す数字
または記号を記す。

備考  G を A の位置に書くとき,間隔

が互いに独立ならば特に GI と書
く。

Kendall's notation

F9 

到着

とうちゃく

  客が発生すること。 
  呼の生起ともいう。

備考  到着してもサービスを受けずに

直ちに退去する場合がある。

arrival

F10 

集団到着

し ゅ う だ ん

とうちゃく

  客が集団で到着すること。

  到着した集団がそのまま一団としてサー
ビスされる場合には,集団到着とはいわな
い。

batch arrival

F11 

平均到着率

へ い き ん と
う ち ゃ く り

  単位時間中の到着の割合。

備考  到着率と略称することがある。

average arrival rate

F12 

ポアソン到着

ぽ あ そ ん と
うちゃく

  相続く到着時点の間隔が互いに独立で,
同一の指数分布に従うような到着の仕方。

  これは客の到着が時間的に見て全くラン
ダムのときに見られ,ある時間間隔中の客
の到着数がポアソン分布に従うので,この

名前がある。

Poisson arrival

F13 

即時式

そくじしき

  到着した客をただちにサービスできない

とき,サービスを拒絶する方式。

loss system

F14 

待時式

たいじしき

  到着した客をただちにサービスできない
とき,サービスの順番がくるまで待たせる

方式。

delay system,

waiting system

F15 

先着順サービス

せ ん ち ゃ く

じ ゅ ん さ ー
びす

  客を先着順にサービスする方式。 first-come

first

served

F16 

優先サービス

ゆ う せ ん さ

ーびす

  客の種類,待ち時間およびサービス時間

などに関係して,ある特別な客のサービス
順序を優先させる方式。

priority service

F17 

集団サービス

し ゅ う だ ん
さーびす

  客を一団としてサービスする方式。 bulk

service


23

Z 8121-1967

番号

用語

読み方

意味

対応英語(参考)

F18 

サービス時間

さ ー び す じ
かん

  サービスに要する時間。 
  サービス時間は一般に確率変数であり,
互いに独立とする場合が多い。

備考  保留時間 (holding time) ともい

う。

service time

F19 

平均サービス率

へ い き ん さ
ーびすりつ

  平均サービス時間の逆数。

average service rate

F20 

指数サービス

し す う さ ー

びす

  サービス時間が指数分布に従うようなサ

ービスの仕方。

exponential service

F21 

退去

たいきょ

  待ち行列系からの客の立ち去り。

  サービスの終了前に退去が生ずる場合も
あり,ある特定の扱者でのサービスが終了
してもそれが客の退去を意味しない場合も

ある。

departure

F22 

呼量, 
トラフィック密度

こりょう, 
と ら ふ ぃ っ

くみつど

  着目する系の単位時間あたりのサービス
延べ時間の平均。

traffic intensity

F23 

利用率

りようりつ

  扱者あたりの呼量。 utilization

factor

F24 

待ち率

まちりつ

  待時式の系において到着した客がただち
にサービスを受けることができない状態
(全扱者サービス中の状態)に出合う確率。

  列の長さに制限がある場合には,その制
限によって退去する客は含まない。

delay probability

F25 

待ち時間

まちじかん

  客が到着してからサービスを受け始める
までの時間。 
  サービスを受けずに退去する客について

は到着から退去までの時間をいう。

queu (e) ing time,

waiting time (in the

queue)

F26 

呼損率

こそんりつ

  即時式の系において到着した客がただち
にサービスを受けることができない状態

(全扱者サービス中の状態)に出合う確率。

  列の長さに制限がある待時式の場合に
は,その制限によって退去する確率。

loss probability

F27 

稼働期間

ぜ ん か ど う
きかん

  全扱者がサービス中である状態の持続時
間。

busy period

(G)

シミュレーション

番号

用語

読み方

意味

対応英語(参考)

G1 

シミュレーション

模擬実験

し み ゅ れ ー

しょん 
も ぎ じ っ け

  対象とする体系についての模型による実

験。 
  たとえば,風洞による航空機の性能に関
する実験,電子計算機あるいは手作業によ

る待ち行列,交通の流れ,企業行動などに
関する実験など。

simulation

G2 

モンテカルロ法

も ん て か る
ろほう

  全系が確率過程として

把握できる対象に

関する所要の数値をランダム過程を用いて
実験的に求める方法。

  たとえば,待ち行列の問題で客の到着時
間間隔の分布とサービス時間の分布に基づ
いて,乱数を用いて実験を行ない,待ち時

間や列の長さの平均値などを求める方法。 
  確定的な問題をわざわざ確率的な問題に

Monte-Carlo method


24

Z 8121-1967

番号

用語

読み方

意味

対応英語(参考)

変えてモンテカルロ法を用いることも試み
られている。

G3 

シミュレータ

  シミュレーションを行なうためにつくら
れた模型。 
  たとえば風洞や,計算機シミュレーショ

ンのために作られたプログラムなど。

simulator

G4 

確定的シミュレー
ション

か く て い て
き し み ゅ れ

ーしょん

  確定的模型によるシミュレーション。 deterministic

simulation

G5 

確率的シミュレー
ション

か く り つ て

き し み ゅ れ
ーしょん

  確率的模型によるシミュレーション。 stochastic

simulation

G6 

計算機シミュレー
ション

け い さ ん き

し み ゅ れ ー
しょん

  電子計算機によるシミュレーション。 computer

simulation

G7 

シミュレーション
プログラム言語

し み ゅ れ ー
し ょ ん ぷ ろ
ぐ ら む げ ん

  計算機シミュレーションのプログラム作
成を簡便化する目的で作られた特殊言語。

備考  計数型計算機によるシミュレー

シ ョ ン プ ロ グ ラ ム 言 語 と し て

GPSS

, DYNAMO , SIMSCRIPT

などがある。

simulation language

G8 

時間制御方式

じ か ん せ い
ぎ ょ ほ う し

  時間要素を含むシミュレーションにおけ
る時間の区切り方。 
  実際の方法としては定間隔時間制御方式

と事象間隔時間制御方式がある。

time control

G9 

定間隔時間制御方

て い か ん か

く じ か ん せ
い ぎ ょ ほ う
しき

  一定の時間で区切った時間制御方式。

  この方式によったシミュレーションを定
時 間 間 隔 シ ミ ュ レ ー シ ョ ン  (clock time

simulation)

という。

fixed clock time

contlrol

G10 

事象間隔時間制御
方式

じ し ょ う か
ん か く じ か
ん せ い ぎ ょ

ほうしき

  事象の生起で区切った時間制御方式。 
  この方式によったシミュレーションを事
象 間 隔 シ ミ ュ レ ー シ ョ ン  (event spaced

simulation)

という。

event-spaced time

control

G11 

構成要素

こ う せ い よ

うそ

  シミュレーションを行なう対象となって

いる体系を構成する物的,人的あるいは抽
象的な要素。 
  たとえば,機械,作業員,注文,情報な

ど。

entity

G12 

活動

かつどう

  構成要素の個々あるいは集合の行動で,
その開始および終了の状態が明らかに指定

されたもの。 
  たとえば,加工,伝達など*

*D12

E8 を参照。

activity

G13 

事象

じしょう

  活動の開始または終了*。 
  たとえば,加工開始,加工終了は,それ

ぞれ一つの事象である。

*E10

を参照。

event

G14 

状態

じょうたい

  構成要素の置かれている状況を表わす記

述。 
  この記述は,変数のとる値,要素のもつ

state


25

Z 8121-1967

番号

用語

読み方

意味

対応英語(参考)

属性などによって行なわれる。

G15 

乱数発生

ら ん す う は

っせい

  数学的または物理的な方法によって乱数

を作り出すこと。 
  数 学的 には 合同 法  (congruence method) 
などがあり,物理的方法としてはさいころ

をふる,電気的にパルスを発生させるなど
がある。

random number

generation

G16 

ビジネスゲーム

  経営環境を模写するゲーム。 business

game

G17 

戦争ゲーム

せ ん そ う げ
ーむ

  戦争環境を模写するゲーム。 war

game

G18 

政治ゲーム

せ い じ げ ー

  政治環境を模写するゲーム。 political

game

G19 

(ゲームの)水準

(げーむの)
すいじゅん

  ゲームで最高位の決定を行なう役割の属
する層。 
  たとえば,ゲームで参加者が決定を行な

う役割のうち最高位のものが社長であれ
ば,このゲームを会社水準のゲームという。

level

G20 

集約単位

し ゅ う や く

たんい

  シミュレーション模型の中で互いに区別

する必要のある構成要素の最小単位。 
  たとえば,対象とする体系とシミュレー
ションを行なう目的によって,工場,工場

内の職場,職湯中の各機械,各機械と作業
員などは,それぞれ最小単位になりうる。

aggregation

G21 

閉鎖ゲーム

へ い さ げ ー

  ゲームの実施中,参加者に与える情報が
制限されるゲーム。

closed game

G22 

開放ゲーム

か い ほ う げ

ーむ

  ゲームの実施中,参加者に与える情報が

制限されないゲーム。 
  実際には参加者に与えられる情報の制限
の程度によって完全な閉鎖ゲームと完全な

開放ゲームの中間ゲームになる場合が多
い。

open game

G23 

無規準ゲーム

む き じ ゅ ん
げーむ

  ゲーム参加者の意志決定の結果や状態変
化の判定を,そのつど判定者の主観的判断
で行なうゲーム。

free game

G24 

規準ゲーム

き じ ゅ ん げ
ーむ

  ゲーム参加者の意志決定の結果や状態の
変化の判定を,あらかじめ決められた一定
の規則に従って行なうゲーム。

rigid game

(H)

ゲーム理論

番号

用語

読み方

意味

対応英語(参考)

H1 

ゲーム理論

げ ー む り ろ

  ゲ ー ム に 参 加 し て い る 複 数 の 参 加 者

(player)

間の競争的行動に関する理論。

  ゲームは参加者の数,参加者の選択しう

る戦略の種類,および選択された戦略に応
ずる支払関数を用いて規定され,参加者の
最適戦略を見いだすために種々の理論が展

開される。

theory of games

H2 

手番

てばん

  ゲームにおいて参加者が選択事項の中か

らその一つを選び出す局面。 
  例を碁にとれば,黒番,白番の手番があ
る。手番には参加者が主体的にとる人的手

move


26

Z 8121-1967

番号

用語

読み方

意味

対応英語(参考)

番 (personal move) と,さいころやカードの
よ う な 偶 然 機 構 を 利 用 す る 偶 然 手 番

(chance move)

とがある。

H3 

ゲームの樹形図

げ ー む の じ
ゅけいず

  ゲームの手番の系列をグラフ化した木の
形をした図。

  分岐点は手番を,分枝は選択事項を示し,
下方より第 1,第 2,……手番といい,頂点
はゲームの終結を示す。

  ゲームの樹形図の例。

game tree

H4 

展開型ゲーム

て ん か い が

たげーむ

  手番の系列としてのゲームの樹形図に則

して定義されたゲーム。 
  各分岐点は各参加者に対応して分割さ
れ,人的手番の分岐点には選択事項が,偶

然手番のそれには選択事項とその確率が与
えられ,各頂点でゲームは終了し,各参加
者に支払われる値が与えられている。

  この展開型はゲームの個別的特性を知る
のに適するが,般にこの表現は複雑なもの
となる。

game in extensive

form

H5 

標準型ゲーム

ひ ょ う じ ゅ
ん が た げ ー

  各手番における選択の規則を戦略として
一括し簡単に表現したゲーム。 
  参加者の組,各参加者のとる戦略の組,

および各戦略に応じる支払関数によって展
開型ゲームを標準型ゲームに直すことが可
能である。

game in normal form

H6 

支払行列, 

利得行列

し は ら い ぎ
ょうれつ,

り と く ぎ ょ
うれつ

  2 人ゲームにおいて各参加者のとりうる
有限個の戦略のそれぞれに応じて,各参加

者に支払われる値を示した行列。 
  ゼロ和 2 人ゲームのときは一つの長方形
行列で表現できる。

pay-off matrix

H7 

戦略

せんりゃく

  ゲームの進行中のあらゆる状況のもとで
の行動を定める指示の全体。 
  この概念を用いて展開型ゲームが単純な

標準型ゲームに変換される。 
  決定理論においては行動決定方式を戦略
ということがある。

strategy

H8 

純粋戦略

じ ゅ ん す い
せんりゃく

  与えられたままの戦略。 
  たとえば,じゃんけんには,石,はさみ,

紙の三つの純粋戦略がある。

pure strategy

H9 

混合戦略

こ ん ご う せ
んりゃく

  純粋戦略を確率的に混合することによっ
て得られる戦略。

  じゃんけんの例では,石,はさみ,紙の

mixed strategy


27

Z 8121-1967

番号

用語

読み方

意味

対応英語(参考)

三つの戦略をたとえば

3

1

ずつの確率で選ぶ

のは混合戦略である。

H10 

長方形ゲーム

ち ょ う ほ う
けいげーむ

  ゼロ和 2 人ゲームで各参加者のとりうる
戦略の数がいずれも有限個であるゲーム。 
  この場合は長方形行列によって支払関数

が表わされる。

rectangular game

H11 

ミニマックス原理

み に ま っ く
すげんり

  起こりうる最大の損失を最小にする戦略
をとろうとする決定原理。

  こ の と き の 戦 略 を ミ ニ マ ッ ク ス 戦 略

(minimax strategy)

という。

minimax principle

H12 

マクシミン原理

ま く し み ん
げんり

  起こりうる最小の利得を最大にする戦略
をとろうとする決定原理。 
  こ の と き の 戦 略 を マ ク シ ミ ン 戦 略

(maximin strategy)

という。

maximin principle

H13 

ゼロ和ゲーム

ぜ ろ わ げ ー

  各参加者がそれぞれある戦略をとると
き,各参加者の得る(正あるいは負の)利

得の和が常にゼ口となるゲーム。 
  参加者が 人のときをゼロ和 人ゲーム

(zero-sum  n person game)

という。とくにゼ

ロ和 2 人ゲームでは,一方の利得がそのま
ま他の損失と一致する。 
  各参加者の得る利得の和がゼロにならな

いゲームは非ゼロ和ゲーム (non-zero-sum

game)

と呼ぶ。

zero-sum game

H14 

ゲームの値

げ ー む の あ
たい

  ゼロ和 2 人ゲームにおいて,参加者甲に
とって自己がある戦略をとる限り参加者乙
のとる戦略のいかんにかかわらずそれ以上

の利得が必ず得られ,かつ乙がある戦略を
とる限り自己がどんな戦略をとってもそれ
より多くは得られないような値。

value of the game

H15 

ゲームの解

げ ー む の か

  非協力 人ゲームで,どの参加者にとっ
ても一定の戦略があり,他の参加者がその
戦略をとっている限り,自己の戦略を変更

しても利得を増大させることができないよ
うな,これら一定の戦略の組。 
  ゼロ和 2 人ゲームは非協力ゲームであり,

このときはゲームの値を与える戦略の組が
ゲームの解となっている。

solution of the game

H16 

あん

鞍点

あんてん

  2 変数の関数 f(xy)  について,f(x

0

y

0

)

x

方向にみれば山頂(または谷底)

方向

にみれば谷底(または山頂)になり,f(xy)  の

グラフがその付近であたかも馬の鞍のよう
な形になっている点  (x

0

y

0

)

  ゼロ和 2 人ゲームで,純粋戦略の範囲で

ゲームの値が定まるときは,その値は支払
行列の

あん

鞍点における値となっている。

saddle point

H17 

優越されている戦

ゆ う え つ さ

れ て い る せ
んりゃく

  ある戦略 S

1

に対して,他の事情がどうあ

ろうとも利得が S

1

のもたらすもの以上とな

る他の戦略 S

2

が存在するときの戦略 S

1

  このとき S

2

は S

1

を優越する戦略という。

dominated strategy


28

Z 8121-1967

番号

用語

読み方

意味

対応英語(参考)

H18 

許容戦略

き ょ よ う せ
んりゃく

  他のどの戦略によっても優越されない戦
略。 
  許 容 戦 略 で な い も の が 非 許 容 戦 略

(inadmissible strategy)

である。

admissible strategy

H19 

結託

けったく

  n(≧3)  人ゲームにおいて何人かの参加者

が組となり協同して他の参加者に当たり,
組全体の利益をあげようとする場合の参加
者の組。

  この場合,他の参加者をどうして結託に
誘引するか,得られた利益を構成員にどう
分配するかが問題になる。

coalition

H20 

協力ゲーム

き ょ う り ょ
くげーむ

  参加者が協力して戦略を選定することが
許されるゲーム。 
  このとき,どのような条件のもとで他の

参加者の協力を求めるか,脅迫がどんな意
味をもつかなどの研究がある。 
  協力ゲームに対して各人が単独で戦略を

選ぶゲームが非協力ゲーム (non-cooperative

game)

である。

cooperative game

H21 

有限ゲーム

ゆ う げ ん げ
ーむ

  各参加者のとりうる純粋戦略の数がいず
れも有限なゲーム。 
  これに対し各参加者のとりうる純粋戦略

の 数 が 無 限 の 場 合 を 無 限 ゲ ー ム  (infinite

game)

といい,戦略が閉区間 [0, 1] から選

ばれるような連続的な戦略を用いるゲーム

は,とくに連続ゲーム (continuous game) と
よばれる。

finite game

H22 

決定理論

け っ て い り

ろん

  有効な行動決定のための理論。

  決定問題には(1)起こりうる外的状態,(2)
決定者のとりうる行動,(3)両者の組合せに
より生ずる結果についての効用の 3 要素を

含み,効用に基づいて最適行動の決定方式
が求められる。 
  統計的決定理論  (statistical decision theory)

では,外的状態は母集団のパラメタに当た
り,事前確率(利用しうるとき)と,実験
または観測結果を用いて行動が決定され,

その行動決定方式の評価に,平均効用や危
険関数が用いられる。

decision theory

H23 

逐次決定方式

ち く じ け っ
て い ほ う し

  どの行動をとるかの決定を逐次に行なう
方式。たとえば,ある計画期間を通じて最
大の利益をあげるのに,いくつかの時点で

それまでに得られた情報に基づいて所期の
目的を達成すべく逐次に決定がなされる。 
  一連の実験を行なうとき,つぎの実験を

行なうか行なわないかをそれまでの実験結
果に基づいて決める逐次実験 (sequelntial

experiment)

も逐次決定方式の一種である。

sequential decision

procedure

H24 

逐次分析

ち く じ ぶ ん
せき

  逐次に標本を抽出して行なう分析法。 
  一定の大きさの標本を逐次抽出して製品

sequential analysis


29

Z 8121-1967

番号

用語

読み方

意味

対応英語(参考)

の不良率の判定を行なうのに用いられる逐
次抜取検査方式はこれに属する。統計的仮
説検定における逐次

ゆう

尤度比検定 (sequential

likelihood ratio test)

この例である。

H25 

損失関数

そ ん し つ か

んすう

  決定問題において,ある外的状態のとき

決定者のとる行動によってもたらされる損
失を表わす関数。 
  損失関数 L(s,  d)  の値は,外的状態 と行

動 とによって定まる。 
  外的状態と,とりうる行動の数が有限の
ときは,損失関数を行列の形に表示するこ

とができ,これを損失表 (loss table) とい
う。

loss function

H26 

危険関数

き け ん か ん

すう

  統計的決定理論において,ある決定関数

を用いたときの損失の平均値。 
  外的状態を s,観測値を x,決定関数を

δ(x)

とし,損失関数を L(sd)  とおけば,危険関

数は

å

x

s

x

P

x

s

L

)

(

)

(

,

(

δ

となる。ここに P(x|s)  は,状

態 のときの の生起確率を示す。

risk function

H27 

リグレット

  ある外的状態 のもとで,ある行動 
もたらす損失 L(s,  d)〔または効用 U(s,  d)〕
とその状態に対する最適行動 d

*

のもたらす

損失(効用)との差。 
  すなわち,

L(sd)

L(sd

*

)

〔または U(sd

*

)

U(sd)〕がリグレットになる。

regret

H28 

効用

こうよう

  ある行動に伴う結果に対する決定者の価
値評価。 
  結果が金額で表現されているときでも,

効用は必ずしもこの額と一致するとは限ら
ない。

utility

H29 

ベイズ解

べいずかい

  可能な外的状態のすべてに事前確率分布
が与えられているとき,行動決定方式の危
険関数(または平均効用関数)の事前確率

分布による平均を最小(最大)にする決定
方式。

Bayes solution

H30 

事前確率

じ ぜ ん か く

りつ

  観測以前に決定者がもっている外的状態

の生起についての確率。 
  この確率は,先験的に与えられたものと
して先験的確率 (a priori probability) と呼ば

れることもある。

prior probability

H31 

事後確率

じ ご か く り

  観測結果と事前確率とから得られる外的

状態の生起についての確率。 
  これはベイズの定理を用いて求められ
る。この概念は事前確率に対する相対概念

であり,将来の試行に際しては,この確率
が改めて事前確率と考えられることもあ
る。

posterior probability,

a posteriori

proba-bility

H32 

ベイズの定理

べ い ず の て
いり

  事前確率と観測結果とを結合して事後確
率を与える,ベイズ (T. Bayes) によって発
見された定理。

Bayes’ theorem


30

Z 8121-1967

番号

用語

読み方

意味

対応英語(参考)

  ベイズの定理によれば,可能な外的状態

S

1

,

…,S

n

が事前確率 P(S

i

), i

=1, 2,  …, をも

つ場合,事象 を観測したときの S

r

の事後

確率 P(S

r

|E)

は,P(S

r

|E)

P(S

r

)

P(E|S

r

)

与えられる。換言すれば,事後確率は事前
確率とそのときの観測結果の

ゆう

度との積に

比例する。

(I)

情報・探索理論

番号

用語

読み方

意味

対応英語(参考)

I1 

情報源

じ ょ う ほ う
げん

  伝送すべき通報を発生する源。 
  情報源は,通報の種類とその発生確率と

によって特徴づけられる。

information source

I2 

情報量

じ ょ う ほ う

りょう

  情報のもつ不確実性の度合。

  ある対象 の生起確率を p(i) ,  事象 が生
起したという条件のもとでの対象 の実現
確率を p(i|j)  とするとき,対象 の実現を予

言する場合に事象 の生起がもたらす情報
量 

)

(

)

(

log

i

p

j

i

p

I

=

である。

備考  一般に社会現象と結びつけて情

報の量を表現するとき,年間の論

文の発表量や出版図書数,1 論文
中の語または字の数などで言い
表わすこともある。

数理統計学では,推定量の精度

を表わすものとして,フィッシャ
ーの情報量が用いられることが

ある。

amount of

information

I3 

エントロピー

  情報源のもつ平均情報量。 
  情報源における各事象の生起確率をそれ

ぞれ p

1

p

2

,

……, p

n

とすると,エントロピー

H

は,

å

=

=

n

i

i

i

p

p

H

1

log

で与えられる。

entropy

I4 

ビット

  情報量の単位の一種。 
  情報量を表わす定義式に含まれている対
数の底を 2 とした場合は,ビットを単位と

した数値が得られる。

備考  ビット (bit) は binary unit の略で

ある。自然対数を用いるときはナ

ット  (nat ; natural unit),10 を底と
するときはハートレー (Hartley) 
またはデシット (decit ; decimal

unit)

と呼ぶ。

bit

I5 

情報路

じ ょ う ほ う

  通報を送信側から受信側に伝送するため
に使用される媒体。

information channel


31

Z 8121-1967

番号

用語

読み方

意味

対応英語(参考)

I6 

伝送速度

で ん そ う そ
くど

  単位時間に伝送される平均情報量。 
  たとえば,雑音のない情報路で,記号 S

i

の持続時間が t

i

で生起確立が p

i

であるとき,

その情報路の伝送速度 

i

n

i

i

n

i

i

i

t

p

p

p

R

å

å

=

=

=

1

1

log

となる。

transmission rate

I7 

情報路容量

じ ょ う ほ う
ろ よ う り ょ

  情報路に可能なあらゆる情報源を接続し
たときの伝送速度の最大値。

  時間 の間に情報路上を送りうる異なる
信号列の総数を N(T)  とすれば,情報路容量

C

は,

T

T

N

C

T

)

(

log

lim

=

で表わされる。

channel capacity

I8 

あいまい度

あいまいど

  受信信号がわかったときの送信信号のも
つ不確実性の大きさ。

  条件付エントロピーで表示される。いま
送信信号を x,受信信号を とし,p(xy)  を

x,  y

の同時確率,p

y

(x)

を のもとでの 

確率とすると,あいまい度 H

y

(x)

は,

åå

=

x

y

y

y

x

p

y

x

p

x

H

)

(

log

)

,

(

)

(

で表わされる。

equivocation

I9 

散布度

さんぷど

  送信信号がわかったときの受信信号のも
つ不確実性の大きさ。 
  条件付エントロピーで表示される。いま

送信信号を x,受信信号を とすると,散布
度 H

x

(y)

は,

åå

=

x

y

x

x

y

p

y

x

p

y

H

)

(

log

)

,

(

)

(

で表わされる。

備考  I8 あいまい度を参照。

dissemination

I10 

冗長度

じ ょ う ち ょ
うど

  情報源に含まれる記号を配列する際に受
ける制限の度合。

  情報源のエントロピーを とし,これと
同じ記号をもち,すべての記号が等確率で
発生するような仮想の情報源を考え,その

エントロピーを Hmax とすると,

じょう

冗 長度 r

は,

max

1

H

H

r

=

で表わされる。

備考  H|Hmax を相対エントロピーと呼

ぶ。

redundancy

I11 

符号

ふごう

  ある基本記号集合に対応させる他の体系
化された記号集合。

code


32

Z 8121-1967

番号

用語

読み方

意味

対応英語(参考)

I12 

奇偶検査

き ぐ う け ん

  二進符号の信号を伝送するとき本来の信
号に検査信号を付加し,1 の個数が奇数であ
るか偶数であるかをしらべることによって

伝送の誤りを検出すること。

parity check

I13 

雑音

ざつおん

  伝送を妨害して受信側に誤りを起こさせ

るもの。 
  雑音のある場合には,同一の信号が送ら
れたとしても,常に同一の受信信号が対応

するとは限らないで対応が確率的となる。

noise

I14 

探索

たんさく

  目標物をさがし求めること。 
  探索には,連続的に探索する連続的探索

と,時間間隔をおいて瞬間的な探索を繰り
返す離散的探索がある。

備考  監視 (surveillance) は,探索と区

別して,探索者が固定した位置か
ら目標物を見張ることをいう場
合が多い。

search

I15 

探索者

た ん さ く し

  探索に従事する人または器材。 searcher

I16 

走査

そうさ

  探索者が特定の空間を覆いつくすよう

に,視軸を連続的に移動させながら一わた
り探索を行なうこと。

sweep

I17 

目標物

も く ひ ょ う
ぶつ

  探索の対象となるもの。 object,

target

I18 

探知

たんち

  探索の結果,目標物を知覚すること。 detection

I19 

相対運動

そ う た い う
んどう

  探索者から見た目標の動き。 
  探索理論においては,平面上の相対運動

を取り扱う場合,探索者の位置および進行
方向をそれぞれ原点および原線にとり,つ
ぎのような諸量によって,目標物の相対運

動を記述することが多い。 
  相対方位角 (relative bearing)

β

:探索者の

速度ベクトルと,探索者から目標物に至る

ベクトルとの間の時計回りに測った角。 
  目 標 物 の 相 対 速 度 ベ ク ト ル  (relative

vector velocity) W

:目標物の速度ベクトル U

と探索者の速度ベクトル との差 UV。 
  針路交角 (track angle)

φ

:探索者の速度ベ

クトル と目標物の速度ベクトル との間

の時計回りに測った角。 
  相対針路 (relative course)

θ:探索者の速度

ベクトル と相対速度ベクトル との間の

時計回りに測った角。

relative motion


33

Z 8121-1967

番号

用語

読み方

意味

対応英語(参考)

I20 

瞬間探知確率

し ゅ ん か ん
た ん ち か く
りつ

  離散的探索の場合,1 回の瞬間的探索によ
って目標物を探知する確率。 
  第 回目の瞬間探知確率を g

i

とすると,n

回の瞬間的探知を繰り返すときの探知確率

p

n

=

=

n

i

i

n

g

P

1

)

1

(

1

で与えられる。

instantaneous

probability of

detection

I21 

瞬間探知確率密度

し ゅ ん か ん
た ん ち か く
りつみつど

  連続的探索の場合,時間区間  (ttdt)  に
おいて目標物を探知する確率が r(t)  dt であ
るとしたときの r(t)  。

  探索が連続的に 時間行なわれるときの
探知確率 p(t)  は,つぎの式で与えられる。

þ

ý

ü

î

í

ì−

=

ò

t

dt

t

r

t

p

0

)

(

exp

1

)

(

instantaneous

probability density

of detection

I22 

走査間隔

そ う さ か ん
かく

  平行等間隔探索の場合の探索経路問の距
離。 
  平行等間隔探索とは,探索者が等間隔の

平行線に従って探索を行なう探索方法をい
う。

sweep spacing

I23 

探索密度

た ん さ く み
つど

  探索者が探索努力をある時間(または空
間)に投入するとき,単位時間(または単
位空間)当たりの探索努力の量。

search density

I24 

有効探索幅

ゆ う こ う た
んさくはば

  探索者に対して,横距離 x なる経路に沿
って定速直進の相対運動をする目標物を探
知する確率を p(x)  とするとき,

ò

=

0

)

(

2

dx

x

p

W

によって定まる幅*。ここに横距離とは,探
索者から目標物の相対経路への最短距離の
ことである。

  探索効果の点では,横距離 W/2 以内の目
標物は確実に探知するが,W/2 以遠の目標物
は全く探知できないものとみなして考察を

進めてよいことが多い。

*

両側に等しい幅をとって全体を とする
ために因子 2 がかかっている。

effective sweet width

I25 

探索努力の配分

た ん さ く ど

  いくつかの空間または時間区間に対して

distribution of


34

Z 8121-1967

番号

用語

読み方

意味

対応英語(参考)

り ょ く の は
いぶん

制限された探索努力をもって探索を行なう
とき,それぞれの空間または時間区間に投
入する探索密度または探索努力を決めるこ

と。

searching effort


35

Z 8121-1967

基本部会 OR 用語専門委員会構成表

氏名

所属

(委員会長)

森  口  繁  一

東京大学工学部

青  山  博次郎

文部省統計数理研究所

石  川      馨

東京大学工学部

忍  田  和  良

日本通運株式会社総合研究所

柏  井  澄  夫

防衛庁陸上幕僚監部

春日井      博

早稲田大学理工学部

唐  津      一

松下通信工業株式会社開発部

木  下      亨

工業技術院標準部

小  山  正  徳

財団法人日本本規格協会

近  藤  次  郎

東京大学工学部

多  田  和  夫

日本ビジネスコンサルタント株式会社

刀  根      薫

慶応義塾大学工学部

藤  井  虔  一

東洋レーヨン株式会社システム部

三  上      操

九州大学工学部

宮  沢  光  一

東京大学経済学部

宮  地      通

日本電信電話公社技術課

村  中      聖

日本国有鉄道審議室

森  村  英  典

東京工業大学

山  口  英  治

信越化学株式会社

(事携局)

石  井  清  次

工業技術院標準部材料規格課

八  田      勲

工業技術院標準部材料規格課

日本規格協会  OR 用語 JIS 原案作成委員会  名簿

(敬称略・

50

音順)

所属分科会名

A

OR

一般

B

  在庫理論

C

  投資取替理論

D

  数理計画法

E

  スケジューリング

F

  待ち行列理論

G

  シミュレーション

H

  ゲーム理論

I

  情報探索理論

氏名

所属

所属分科会

(委員会長)

森  口  繁  一

東京大学工学部計数工学教室

(主査)

青  山  博次郎

文部省統計数理研究所第

3

研究部

H

阿  部  喜  三

経済企画庁経済研究所国民所得部国民生産課

A

石  田  保  士

東京芝浦電気株式会社本社生産部

石  原  直  哉

三菱石油株式会社川崎製油所技術管理課

B

井  上  洋  一

国際電信電話株式会社販売課

大  前  義  次

日本電信電話公社近畿電気通信局事務近代化準備室

F

(主査)

忍  田  和  良

日本通運株式会社総合研究所

C

小  野  勝  章

財団法人電力中央研究所電子計算機室

D

加  藤  昭  吉

大成建設株式会社企画調査部電子計算室

E

(主査)

柏  井  澄  夫

防衛庁陸上幕僚監部運用解析課

G

門  山      允

株式会社博報堂研究室

A

茅  野      健

松下電器産業株式会社技術本部東京事務所

鴨  打  幹  人

三菱重工株式会社技術管理部技術管理課

E

北  川  敏  男

九州大学理学部数学教室

木  下      亨

工業技術院標準部材料規格課

(主査)

春日井      博

早稲田大学理工学部工業経営学科

B

国  沢  清  典

東京工業大学国沢研究室

近  藤  次  郎

東京大学工学部航空学科


36

Z 8121-1967

後  藤  正  夫

行政管理庁統計基準局

柴  田  隆  史

広島大学工学部経営工学科

庄  子  幹  雄

鹿島建設株式会社電子計算機センター開発課

E

千  住  鎮  雄

慶応義塾大学工学部管理工学科

C

高  見  貞二郎

日本道路公団総務部事務合理化推進室

(主査)

多  田  和  夫

日本ビジネスコンサルタント応用技術部

I

堤      光  臣

千葉工業大学工業経営学科

A

(主査)

刀  根      薫

慶応義塾大学工学部

E

西  田  俊  夫

甲南大学理学部経営理学科

(主査)

原  野  秀  永

東京芝浦電気株式会社電子計算機事業部

D

藤  井  虔  一

東洋レーヨン株式会社システム部

A

松  田  武  彦

東京工業大学経営工学科

松  本      洋

国際電信電話株式会社企画部計画課

宮  沢  光  一

東京大学経済学部

H

三  上      操

九州大学工学部応用理学教室

(主査)

村  中      聖

日本国有鉄道審議室

A

森      竜  夫

日本能率協会第

5

調査部

E

(主査)

森  村  英  典

東京工業大学応用物理学科

F

本  村  三  光

株式会社小松製作所生産部

渡  辺      浩

文部省統計数理研究所第

3

部第

1

D

日本規格協会  OR 用語 JIS 原案作成分科会名簿

(敬称略・

50

音順)

有  水      彊

農林省林業試験所経営部

D

秋  葉      博

チッソ株式会社化成品管理室

G

市  川      準

財団法人計量計画研究所防衛科学研究室

I

出  居      茂

早稲田大学生産技術研究所

G

上  山  雅  利

防衛庁陸幕幕庶運用解析班

I

加  藤  忠  昭

石川島播磨重工業株式会社事務管理部企画一課

B

雁  部  頴  一

日本電信電話公社電気通信研究所第一特別研究室

F

清  原  義  輔

防衛庁陸幕幕庶運用解析班

I

岸          尚

防衛大学校応用物理学教室

F

鈴  木  武  次

防衛大学校応用物理学教室

F

鈴  木  雪  夫

文部省統計数理研究所

H

玉  木  将二郎

三菱石油株式会社統計調査部作業調査課

D

徳  森      喬

防衛庁陸上幕僚監部運用解析課

G

徳  山      長

三菱電機株式会社本社生産技術課

B

成  久  洋  之

防衛庁陸幕幕庶運用解析班

I

伏  見  多美雄

慶応義塾大学工学部管理工学科

C

牧  野  都  治

高崎経済大学

F

水  野  幸  男

日本電気株式会社システム課

B

宮  川  公  男

一ツ橋大学商学部

G

宮  下  藤太郎

東京大学経済学部

H

村  岡  守  一

石川島播磨重工業株式会社生産技術室

B

矢  島  謹  一

日本国有鉄道審議室

A

山  本  英  男

財団法人計量計画研究所防衛科学研究室

I

渡  辺  正  孝

株式会社小松製作所品質対策室

B