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日本工業規格

JIS

 Z

0701

-1977

包装用シリカゲル乾燥剤

Silicagel Desiccants for Packaging

1.

適用範囲  この規格は,包装に用いるシリカゲル乾燥剤(以下,乾燥剤という。)について規定する。

引用規格: 

JIS R 3503

  化学分析用ガラス器具

JIS R 3505

  ガラス製化学用体積計

JIS Z 8801

  標準ふるい

JIS Z 8802

  pH 測定方法

関連規格:JIS Z 8806  湿度測定方法

2.

種類及び記号

2.1

吸湿性による種類及び記号は

表 による。

表 1

種類

記号

吸湿特性

A

形 A

低湿度において湿気を吸着する力が強いもの

B

形 B

高湿度において多量の湿気を吸い,吸着容量が大きいもの

2.2

包装方式による種類及び記号は

表 による。

表 2

種類

記号

包装方式

1

種 1

気密容器

2

種 2

透湿性のある小袋及び小容器

3.

品質  品質は表 による。


2

Z 0701-1977

表 3

品質

A

B

品質項目

単位

1

2

1

2

適用試験方法

相対湿度 20%における吸湿率

8.0

以上

3.0

以上

相対湿度 50%における吸湿率 20.0 以上 10.0 以上

4.1

相対湿度 90%における吸湿率

%

30.0

以上 50.0 以上

含水率 %

2.0

以下

2.5

以下

2.0

以下

2.5

以下

4.2

pH

4

∼8

4.3

比抵抗

Ω・cm 3000 以上

4.4

成分 %

無水けい酸  98 以上

4.5

粒度

4.6

充てん密度

当事者間の協定による。

4.7

透湿性のある小袋及び小容器の落下強度

破損数1以下

破損数1以下

4.8

透湿性のある小袋及び小容器の透湿性

当 事 者 間 の

協定による。

当 事 者 間 の

協定による。

4.9

4.

試験方法

4.1

吸湿性試験  試料をあらかじめ破砕して JIS Z 8801(標準ふるい)の規定による呼び寸法 840 以下

を用いてふるい,よく混合して 170∼190℃で約 2 時間加熱した後,A 形の場合は,0.3∼0.5g,B 形の場合

には,0.2∼0.4g を手早く平形はかりびん(

1

)

の底部全面に,なるべく均等の厚さにひろげ,直ちにふたをし

てデシケータ中で室温まで冷却する。ついでこれをひょう量して,

表 に示す相対湿度 20,50 及び 90%

を保持するため

表 に定めるそれぞれの硫酸水溶液を入れたガラス密閉器(

2

)

中に入れ,温度 25±2.5℃に

48

時間保ったのち,これを取出し,直ちにふたをしてひょう量し,次の式により吸湿率を計算し,小数点

以下 1 けたに丸める。

( )

(

) (

)

(

)

100

100

0

0

1

0

0

1

×

=

×

+

+

+

=

W

W

W

W

W

W

W

W

W

W

吸湿率

ここに

W

:  平形はかりびんの質量 (g)

W

0

:  試料の乾燥質量 (g)

W

1

:  吸湿した試料の質量 (g)

表 4  硫酸水溶液の濃度と相対湿度との関係

硫酸水溶液

相対湿度

(%)

濃度(質量%)

比重 (25/4℃)

20 58.9

1.482

50 43.4

1.329

90 18.5

1.125

(

1

)

平形はかりびんは,JIS R 3503(化学分析用ガラス器具)の規

定による外径40mm,高さ20mm,すり合わせガラスせんを備
えているものを用いる。

(

2

)

ガラス製密閉容器としては,JIS R 3503 の規定によるデシケ
ータを用い,硫酸水溶液の量は試料 1 個当たり 100ml 以上と
する。

なお,硫酸水溶液は,連続 5 回使用後は濃度の再調整を行

う。


3

Z 0701-1977

4.2

含水率試験  試料約 5g をとり,平形はかりびんに入れたものを化学はかり(ひょう量 100∼200g,

感量 1mg)で精ひょうしたのち,恒温乾燥器中で,170∼190℃で 2 時間以上乾燥し,デシケータ中で室温

まで冷却したのち,ひょう量し,これを乾燥質量とする。

含水率は,次の式によって算出し,小数点以下 1 けたまで丸めて報告する。

( )

(

) (

)

(

)

100

100

0

0

1

0

0

1

×

=

×

+

+

+

=

W

W

W

W

W

W

W

W

W

W

ここに

W

:  平形はかりびんの質量 (g)

W

0

:  試料の乾燥質量 (g)

W

1

:  供試質量 (g)

4.3

pH

値試験  試料 10±0.1g を 300ml の硬質ガラス製ビーカにとり,蒸留水(

3

)

200ml

を加えて時計ざら

で覆い,80±3℃で 30 分間で加温したのち,室温に冷却して上澄液を用いて,JIS Z 8802(pH 測定方法)

の規定による pH メータ小数点以下 1 けたまで測定する。

(

3

)

蒸留水は比抵抗が100 000

Ω・cm 以上のものを用いる。

4.4

比抵抗試験  試料 10±0.1g を 300ml の硬質ガラス製ビーカにとり,蒸留水(

3

)

200ml

を加えて時計ざ

らで覆い 80±3℃で 30 分間加温したのち,

その上澄液をとり温度 25℃で交流高抵抗測定器を用いて比抵抗

Ω・cm を測定する。

4.5

成分試験  試料をあらかじめ乳ばちで粉砕して,JIS Z 8801 によって粒度 88

µm 以下にし,約 2g を

良く混合し,JIS R 3503 の規定による呼び 40mm×20mm の平形はかりびんに入れ,平均に広げ,恒温乾

燥器に入れ 170∼190℃で約 2 時間加熱後,恒温乾燥器から取り出し,直ちにふたをしてデシケータ中で室

温まで冷却する。冷却後,試料を白金るつぼに 1.0∼1.1g をひょう量し,試料を水でうるおし,硫酸を数滴

及びふっ化水素酸約 20ml を加え,砂浴上で加熱して蒸発乾固した後,1000±50℃で約 5 分間加熱し,デ

シケータ中で放冷後質量を測定し,次式により算出する。

100

1

×

=

W

W

W

S

ここに

S

:  無水けい酸 (%)

W

:  試料質量 (g)

W

1

:  放冷後の質量 (g)

4.6

粒度試験  試料 100g を JIS Z 8801 に規定する網ふるいを用いてふるいわけ試験をする。網ふるいの

ふるい目の開き(呼び寸法)は当事者間の協定によって選んだものを使用する。

4.7

充てん密度試験  試料約 80ml をとり,その質量  (W)  を 0.5g の精度にひょう量し 100ml のメスシリ

ンダ(

4

)

に入れる。乾燥剤の入ったシリンダーの底をゴム板上で軽くたたき 1 分間ごとに容量を読む。目視

によって容量の差が認められなくなったときの容量を Vml とし,次の式によって充てん密度を算出する。

(

)

V

W

ml

g

=

/

充てん密度

(

4

)

メスシリンダは JIS R 3505(ガラス製化学用体積計)に規定されたものを用いる。

4.8

透湿性のある小袋及び小容器の落下強度試験  試料をコンクリート,石などの堅固なたわまない水

平な面に,内容量 50g 以上のものは,1.5m の高さから 10 個,50g 未満のものは 2.5m の高さから 40 個を

落下させ,乾燥剤が外に漏れるような袋の破損の有無を調べる。

なお,内容量 50g 以上のものは,垂直に保持した状態で落下させ,内容量 50g 未満のものは,板紙製容

器中に 10∼40 袋を垂直に入れ,容器を水平にした状態で落下させる。


4

Z 0701-1977

4.9

透湿性のある小袋及び小容器の透湿性試験  試料をひょう量容器に入れ,試料質量の 1%までひょう

量したのち,温度 25∼30℃,湿度 85∼95%に 24 時間放置したのちひょう量し,次の式により算出する。

100

1

1

2

×

=

W

W

W

湿

ここに

W

1

:  供試質量 (g)

W

2

:  透湿試料の質量 (g)

5.

検査  検査は,品質について行い,3.の規定に適合しなければならない。

6.

製品の呼び方  製品の呼び方は,規格名称及び種類の記号による。

例: 包装用シリカゲル乾燥剤  A 形 1 種

又は,包装用シリカゲル乾燥剤  A1.

7.

表示  乾燥剤の包装には,次の事項を表示する。

(1)

名称

(2)

吸湿性による種類

(3)

内容量

(4)

製造年月日又は略号

(5)

製造業者名又は略号

(6)

小袋又は小容器入れを食品及び医薬品に使用する場合には,

“食べられない”ことの注意。

備考  吸湿性による種類,内容量及び製造年月日は,透湿性のある小袋及び小容器の場合には省略し

てもよい。

包装部会  包装用乾燥剤専門委員会  構成表

氏名

所属

(委員会長)

高  橋  文  男

工業技術院製品科学研究所

稲  松  照  子

工業技術院計量研究所

平  河  喜美男

通商産業省基礎産業局

森  川      武

工業技術院標準部

亀  山  秀  雄

富士デヴイソン化学株式会社

青  山      猛

旭化学工業株式会社

前  川  義  郎

洞海化学工業株式会社

諏  訪      要

第一製薬株式会社研究所

金  子  章  三

株式会社山本海苔店

林      直  一

三共株式会社生産技術研究所

小  松  健  二

明治製菓株式会社

(関係者)

早  川  大刀夫

豊田化工株式会社

関  谷  仁  朗

山仁薬品株式会社

青  井      寿

新越化成工業株式会社

(事務局)

横  溝  真一郎

工業技術院標準部繊維化学規格課

高  橋      潔

工業技術院標準部繊維化学規格課