>サイトトップへ >このカテゴリの一覧へ

Z 0609:2017

(1) 

目  次

ページ

1  適用範囲  

1

2  引用規格  

1

3  用語及び定義  

1

4  各部の名称  

2

5  形式,種類及び最大積載量  

2

5.1  形式及び記号  

2

5.2  種類及び記号  

3

5.3  最大積載質量  

3

6  品質 

3

6.1  外観  

3

6.2  性能  

3

7  構造・原料  

4

7.1  構造  

4

7.2  原料  

4

8  寸法 

4

8.1  大きさ  

4

8.2  差込口の高さ  

5

8.3  差込口の開口幅  

5

8.4  下面開口部寸法及び受圧面積  

5

8.5  面取り部の寸法  

6

8.6  寸法許容差  

6

8.7  平面度  

6

9  試験方法  

6

9.1  圧縮強度試験  

6

9.2  曲げ強度試験  

6

9.3  下面デッキボード強度試験  

6

9.4  落下強度試験  

6

9.5  追加試験  

6

10  検査  

7

11  製品の呼び方  

7

12  表示  

7

附属書 A(参考)プラスチック製平パレット試験  

9

附属書 B(参考)パレットトラック及びフォークリフトトラックのための開口幅  

13


Z 0609:2017

(2) 

まえがき

この規格は,工業標準化法第 12 条第 1 項の規定に基づき,一般社団法人日本パレット協会(JPA)及び

一般財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を制定すべきとの申出があ

り,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が制定した日本工業規格である。

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意

を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実

用新案権に関わる確認について,責任はもたない。


   

日本工業規格

JIS

 Z

0609

:2017

容器包装リサイクル材を用いた

プラスチック製平パレット

Plastic flat pallets using recycled containers and packing

適用範囲 

この規格は,原料として容器包装リサイクル材を 1 枚の全質量当たり 80 %以上用いた繰り返し使用する

プラスチック製平パレット(以下,パレットという。

)について規定する。

引用規格 

次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの

引用規格は,その最新版(追補を含む。

)を適用する。

JIS Z 0106  パレット用語

JIS Z 0602  平パレット試験方法

用語及び定義 

この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS Z 0106 によるほか,次による。

3.1 

容器包装リサイクル材 

容器包装に係る分別収集及び再商品化の促進等に関する法律(以下,容器包装リサイクル法という。)の

対象となる容器包装のうち,回収されリサイクル材として用いる,ポリエチレン及びポリプロピレンを主

成分とするプラスチック材料。

注記  容器包装リサイクル法において,プラスチック製容器包装の再商品化を行う事業者が備えるべ

き施設又は管理すべき品質項目を,公益財団法人日本容器包装リサイクル協会が提示する“プ

ラスチック製容器包装再生処理ガイドライン”で定めている。

ここでの“容器包装リサイクル材”は,これらの品質基準を満足するリサイクル材を指す。


2

Z 0609:2017

   

各部の名称 

パレットの各部の名称は,図 による。

a)  両面使用形二方差し 

b)  両面使用形四方差し

c)  片面使用形四方差し

図 1-パレットの各部の名称 

形式,種類及び最大積載量 

5.1 

形式及び記号 

パレットの形式及び記号は,表 による。

表 1-パレットの形式及び記号 

形式

記号

形式及び記号の説明

使用面

単面形 S

デッキボードが上面だけにあるもの。

両 
面 

片面使用形 D

デッキボードが上下両面にあるもので,積載面が片面だけにあるもの。

両面使用形 R

デッキボードが上下両面にあるもので,積載面が両面にあるもの。

差込口の 
方向

二方差し 2

差込口がパレットの相対する 2 方向にあるもの。

四方差し 4

差込口がパレットの前後左右の 4 方向にあるもの。

準四方差し P4

四方差しパレットであるが,パレットトラックなどによる荷役は,2 方
向しかできないもの。


3

Z 0609:2017

5.2 

種類及び記号 

リサイクルパレットの種類及び記号は,パレットの種類を示す記号に“-R”を付して表示し,表 によ

る。

表 2-パレットの種類及び記号 

種類

記号

種類

記号

種類

記号

単面形二方差し

S2-R

片面使用形二方差し D2-R

両面使用形二方差し R2-R

単面形四方差し

S4-R

片面使用形四方差し D4-R

両面使用形四方差し R4-R

片面使用形準四方差し

DP4-R

両面使用形準四方差し RP4-R

5.3 

最大積載質量 

パレットの最大積載質量は,0.25 t,0.5 t,0.75 t 及び 1.0 t とする。

品質 

6.1 

外観 

パレットは,繰返し使用に耐えるもので,凹凸,そり,変形,きず,割れ,その他使用上有害な欠点が

ないものとする。

6.2 

性能 

パレットの性能は,箇条 によって試験したとき,表 によらなければならない。


4

Z 0609:2017

   

表 3-パレットの性能 

項目

性能

圧縮強度

ひずみ量 mm

4 以下

曲げ強度

たわみ率 %

5 以下

残留たわみ率 % 0.5 以下

下面デッキボード強度

たわみ率 %

8 以下

落下強度

対角線長さの変化率 %

1 以下

構造・原料 

7.1 

構造 

パレットの構造は,次による。

a)  パレットは,直方形の積載面,フォークなどの差込口をもち,積載面は接地面と平行なものとする。

b)  パレットの積載面は,積荷が容易に滑りを生じないものとする。

c)

パレットとフォークとが,容易に滑りを生じないものとする。

d)  主原料に使用する容器包装リサイクル材の品質特性に配慮し,圧縮などの製法,パレット各部の厚さ

の増強,補強部分の増設などによって製品強度を維持するものとする。

7.2 

原料 

パレットの製造に使用する原料として,容器包装リサイクル材を 1 枚の全質量当たり 80 %以上使用しな

ければならない。残り 20 %は容器包装リサイクル材と同等又はそれ以上の品質の熱可塑性プラスチック材

及び添加剤を使用するものとする。

寸法 

8.1 

大きさ 

パレットの大きさは,長さ (L) × 幅 (W)  によって表し,表 による。ただし,長さ及び幅は,23±2 ℃

の温度において測定する。

表 4-パレットの大きさ 

単位  mm

長さ (L) × 幅 (W)

参考

 800

× 1 100

1 100 系列

 1

100

× 800

 900

× 1 100

 1

100

× 900

 1

100

× 1 100

 1

100

× 1 300

 1

300

× 1 100

 1

100

× 1 400

 1

400

× 1 100

 1

440

× 1 130

 800

× 1 200

1 200 系列

 1

200

× 800

 1

000

× 1 200

 1

200

× 1 000

寸法許容差については,8.6(寸法許容差)による。


5

Z 0609:2017

8.2 

差込口の高さ 

フォークリフトトラックのフォーク用の差込口の高さ H

1

は,50 mm 以下であってはならない。

パレットトラックのフォークの差込口の高さ H

2

は 89 mm 以上で 156 mm 以下とする(図 参照)。また,

詳細を附属書 に示す。

図 2-パレットの差込口の高さ 

8.3 

差込口の開口幅 

二方差し・準四方差しパレットの端部及び四方差しパレットの端部,並びに側部に差し込むフォークリ

フトトラック及びパレットトラックのフォークの差込口の開口幅は,表 による。ただし,フォーク内側

間の距離が 180 mm より大きい場合,L

1

及び W

1

はフォーク間の距離より少なくとも 20 mm 以上小さくな

ければならない。また,詳細を附属書 に示す。

表 5-差込口の開口幅 

単位  mm

長さ (L) × 幅 (W)

差込口の開口幅

L

1

及び W

1

の最大

L

2

及び W

2

の最小

≧ 800

160

580

≧ 1  000

160

710

8.4 

下面開口部寸法及び受圧面積 

パレットトラックを使用するパレットの下面開口部の寸法は,長さ(表 の L)及び幅(表 の W)と

もに 180 mm 以上とし,パレットの下面開口部を除く受圧面積(パレット接地面積)は,下面デッキ平面


6

Z 0609:2017

   

寸法の 35 %以上とする。

8.5 

面取り部の寸法 

パレットトラックを使用する場合,差込口及び下面開口部に設ける面取り部の断面寸法は,

図 による。

面取りを部分的に設ける場合は,面取り部と開口部両端との距離は,それぞれ 65 mm を超えてはならない。

単位  mm

図 3-面取り部の寸法 

8.6 

寸法許容差 

パレットの寸法許容差は,次による。

a)

パレットの長さ及び幅の許容差は,表 に規定する大きさに対して±0.7 %とする。

b)  両対角線の長さの差は,長い方の対角線に対して 0.2 %以下とする。

8.7 

平面度 

パレットの上面及び下面デッキボードの平面度は,水平面からの垂直偏差が 7 mm を超えてはならない。

ただし,パレットの用途によるデッキボードでの意図的な凹凸は,7 mm を超えてもよい。

試験方法 

9.1 

圧縮強度試験 

圧縮強度試験は,JIS Z 0602 の 5.1(パレットの脚部圧縮試験方法)による。

9.2 

曲げ強度試験 

曲げ強度試験は,JIS Z 0602 の 5.2(パレットの曲げ試験方法)による。

9.3 

下面デッキボード強度試験 

下面デッキボード強度試験は,JIS Z 0602 の 5.3(パレットの下面デッキボード試験方法)による。

9.4 

落下強度試験 

落下強度試験は,JIS Z 0602 の 5.4(パレットの落下試験方法)による。

9.5 

追加試験 

9.19.4 の試験のほか,パレットの使用条件(積載物の質量,荷役の動線,二点支持ラックに保管,荷

役方法など)によって,追加で行う,滑り試験,曲げクリープ試験及び物体落下試験は,受渡当事者間の

協議によって,附属書 に基づいて行う。


7

Z 0609:2017

10 

検査 

検査は,形式検査と受渡検査とに区分し,箇条 の試験及び確認,目視,実測を行ったとき,箇条 6

箇条 の規定に適合したものを合格とする。検査の項目はそれぞれ次のとおりとする。

なお,形式検査は,製品開発時又は金型など主要設備の変更の際に実施することとし,受渡検査の検査

方式は,受渡当事者間の協定による。

a)  形式検査項目 

1)  外観検査

2)  圧縮強度検査

3)  曲げ強度検査

4)  下面デッキボード強度検査

5)  落下強度検査

6)  寸法検査

7)  原料検査

b)  受渡検査項目 

1)  外観検査

2)  寸法検査

注記 1  形式検査とは,パレットの品質が,設計で示された全ての性能に適合するかどうかを判断す

るための検査をいう。

注記 2  受渡検査とは,既に形式検査に合格したものと同じ設計・製造によるパレットを受渡す場合

に,必要と認める品質に適合するかどうかを判断するための検査をいう。

注記 3  原料検査とは,7.2 の規定において,容器包装リサイクル材の使用割合の適合を判断するため

の検査をいう。検査は形式検査項目の a) 1)6)  を行う際に,使用するパレットの生産ロット

分の原料を事業記録帳票の確認によって行う。

注記 4  外観検査は,目視によって行う。

注記 5  寸法検査は,実測によって行う。

11 

製品の呼び方 

製品の呼び方は,規格名称又は規格番号,種類又はその記号,最大積載質量及び大きさによる。

例 1  容器包装リサイクル材プラスチック製平パレット  片面使用形二方差し  1 t 1100×1100

例 2  容器包装リサイクル材プラスチック製平パレット  片面使用形二方差し  1 t 1111

例 3  JIS Z 0609 D2-R 1 t 1100×1100

例 4  JIS Z 0609 D2-R 1 t 1111

12 

表示 

パレットには,見やすい箇所に容易に消えない方法で,次の事項を表示する。

a)

種類又はその記号

b)  最大積載質量,及び大きさ又はその略号

1)

c)

製造業者名又はその略号

d)  製造年月又はその略号

1)

  略号は,大きさについて用い,例を次に示す。


8

Z 0609:2017

   

例 1 1100×1100  略号 1111

例 2 1440×1130  略号 144113


9

Z 0609:2017

附属書 A

(参考)

プラスチック製平パレット試験

A.1 

概要 

この試験は,プラスチック製平パレットについて,受渡当事者間の協議によって,本体で規定されてい

る試験のほかに追加試験を実施する場合の方法について,参考として記載する。

A.2 

滑り試験 

A.2.1 

パレットと積載物 

パレットと積載物との滑り試験は,次による。

a)  パレットを 45°/min 以下の速度で傾け,パレットの端に置かれた積載物が滑り始めたときの傾斜角度

θ )を求める(図 A.1 参照)。

1  積載物

図 A.1-積載物の滑り試験 

b)  積載物は,合板箱に砂を一定の厚さに入れ,総質量 30 kg とし,合板箱の下面に JIS Z 1516 の両面段

ボール 2 種 A 段,ライナは,JIS P 3902 の LC 級,170 g/m

2

(表示坪量)のものを使用し,図 A.2 のよ

うに両面テープで貼り付け,段ボール下面の方向を滑りやすい方向にして行う。

なお,合板箱に用いる合板は,JAS 農林省告示第 932 号の 12 mm のものを用いる。


10

Z 0609:2017

   

単位  mm

1  合板箱

2  段ボール

図 A.2-積載物 

c)

積載物の下面に使用する段ボールは,温度 23±1 ℃,相対湿度 (50±2) %の状態に調整したものを用

い,速やかに試験を行う。

d)  積載物の下面(段ボール)に,ささくれ,きずなどがないことを確認後,パレットの長さ及び幅の両

方向に対して各 3 回実施し,それぞれの平均を求める。

A.2.2 

パレットとフォークとの滑り 

パレットの差込口のそれぞれの中央部にフォークを 2 本平行に差し込み,無負荷状態で,フォークを 45°

/min 以下の速度で傾けたときにパレットが滑り始めた角度を求める。

試験で用いるフォークは,JIS G 3350 のリップ溝形鋼(厚さ 2.3 mm)とし,寸法は図 A.3 のとおりとす

るほか,表面に凹凸及びきずがあってはならない。


11

Z 0609:2017

1  フォーク

a)  フォークの滑り試験 

単位  mm

b)  フォークの寸法 

図 A.3-パレットとフォークとの滑り 

A.3 

曲げクリープ試験 

A.3.1 

荷重及び測定箇所 

最大積載質量を等分布荷重とし,支持台における支持の幅は,両端 100 mm とする。測定箇所は,中心

点 3 か所とし,それぞれたわみ量を記録する(図 A.4 参照)。


12

Z 0609:2017

   

単位  mm

1  測定箇所

2  ダイヤルゲージ

図 A.4-測定箇所 

A.3.2 

測定時間 

測定時間は,おおむね次のとおりとし,その都度測定時刻を記入する。

a)

初期(積載物の積付け直後)

b) 0.5 時間経過後

c) 1.0 時間経過後

d)  3~5 時間経過後

e) 10~24 時間経過後

f) 48 時間経過後

g) 72 時間経過後

h) 100 時間経過後

A.3.3 

試験温度 

試験時の温度は 30±2 ℃とし,パレットを高温で使用する場合は,受渡当事者間で協議のうえ,試験時

の温度を取り決める。

A.4 

物体落下試験 

コンクリートと同等の強度をもつ床面に置いたパレット上面の桁又はブロックのない部分に向けて,50

cm の高さから 20 kg の砂袋を 1 回自然落下させ,パレット上面の異常の有無を調べる。

試験品は,温度 23±2 ℃の条件の下で 48 時間以上放置した後,試験を行う。

なお,パレットを低温で使用する場合は,受渡当事者間で協議のうえ,試験時の落下高さ及び温度を定

める。


13

Z 0609:2017

附属書 B

(参考)

パレットトラック及びフォークリフトトラックのための開口幅

B.1 

パレットトラック及びフォークリフトトラックのための開口幅 

パレットトラック及びフォークリフトトラックのための開口幅は,図 B.1,図 B.2 及び図 B.3 に示すとお

りとする。

1  端面

2  下面デッキ

3  下面デッキ図

4  パレットトラック又はフォークリフトトラックのフォーク

図 B.1-二方差しパレット設計の例 


14

Z 0609:2017

   

1  端面又は側面図

2  パレットトラック又はフォークリフトトラックのフォーク

3  下面デッキを除いた下面図

4  下面デッキ図

注記  L

1

が 160 mm 以上であるなら,パレットはフォークリフトトラックによって取り扱われる準四方差しパレットで

ある。

図 B.2-パレットトラック及びフォークリフトトラックのための開口幅- 

四方差しパレット設計の例 


15

Z 0609:2017

1  側面図

2  パレットトラック又はフォークリフトトラックのフォーク

3  下面デッキを除いた下面図

4  下面デッキ付き下面図

5  フォークリフトトラックのフォーク

図 B.3-パレットトラック及びフォークリフトトラックのための開口幅- 

準四方差しパレットの例 

参考文献  JIS G 3350  一般構造用軽量形鋼 

JIS P 3902  段ボール用ライナ

JIS Z 0601  プールパレット-一貫輸送用平パレット

JIS Z 0650  ユニットロードシステム通則

JIS Z 0651  パレットシステム設計基準

JIS Z 1516  外装用段ボール

JAS 932  コンクリート型枠用合板

ISO 445,Pallets for materials handling-Vocabulary

ISO 6780,Flat pallets for intercontinental materials handling-Principal dimensions and tolerances

ISO 8611-1,Pallets for materials handling-Flat pallets-Part 1: Test methods

ISO 8611-2,Pallets for materials handling-Flat pallets-Part 2: Performance requirements and

selection of tests