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Z 0606:2008

(1)

目  次

ページ

1  適用範囲

1

2  引用規格

1

3  用語及び定義 

1

4  各部の名称 

2

5  形式,種類及び記号

2

5.1  形式及び記号 

2

5.2  種類及び記号 

3

6  性能

3

6.1  最大積載質量 

3

6.2  強さ

3

7  構造・品質 

4

8  寸法

4

8.1  大きさ

4

8.2  差込口の高さ 

5

8.3  差込口の開口幅

5

8.4  下面開口部寸法及び受圧面積

5

8.5  面取り部の寸法

6

8.6  寸法許容差 

6

8.7  平面度

6

9  使用素材

6

10  試験

6

11  製品の呼び方 

6

12  表示

7

附属書 A(参考)プラスチック製平パレット試験

8

附属書 B(参考)パレットトラックとフォークリフトトラックのための開口幅

12


 
Z 0606:2008

(2)

まえがき

この規格は,工業標準化法第 14 条によって準用する第 12 条第 1 項の規定に基づき,社団法人日本パレ

ット協会(JPA)及び財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を改正すべきと

の申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格である。

これによって,JIS Z 0606:1993 は改正され,この規格に置き換えられた。

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権又は出願公開後の実用新案登録出願に

抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許

権,出願公開後の特許出願,実用新案権又は出願公開後の実用新案登録出願に係る確認について,責任は

もたない。


日本工業規格

JIS

 Z

0606

:2008

プラスチック製平パレット

Plastic flat pallets

序文

この規格は 1982 年制定され,その後 2 回の改正を経て今日に至っている。前回の改正は 1993 年に行わ

れたが,その後の環境 JIS 策定中期計画に対応するために改正した。

なお,対応国際規格は現時点で制定されていない。

1

適用範囲

この規格は,繰り返し使用するプラスチック製平パレットで,表面がプラスチックの特性をもつもの(以

下,パレットという。

)について規定する。

2

引用規格

次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの

引用規格は,その最新版(追補を含む。

)を適用する。

JIS Z 0106  パレット用語

JIS Z 0602  平パレット試験方法

3

用語及び定義

この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS Z 0106 によるほか,次による。

再生プラスチック

使用済のもので,成形,加工材料として調整され,再生資源として利用できる熱可塑性プラスチック。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 



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4

各部の名称

パレットの各部の名称は,

図 による。

図 1−パレットの各部の名称

5

形式,種類及び記号

5.1 

形式及び記号 

パレットの形式及び記号は,

表 による。

表 1−パレットの形式及び記号

形式

記号

形式及び記号の説明

単面形

S

デッキボードが上面だけにあるもの。

片面使用形

D

デッキボードが上下両面にあるもので,積載面が片面だけにあるもの。

使用面



形  両面使用形

R

デッキボードが上下両面にあるもので,積載面が両面にあるもの。

二方差し

2

差込口がパレットの相対する 2 方向にあるもの。

四方差し

4

差込口がパレットの前後左右の 4 方向にあるもの。

差 込 口 の
方向

準四方差し

P4

四方差しパレットであるが,パレットトラックなどによる荷役は,2 方向
しかできないもの。


3

Z 0606:2008

5.2 

種類及び記号 

パレットの種類及び記号は,その形式の組合せによって

表 による。

表 2−パレットの種類及び記号

種類

記号

種類

記号

種類

記号

単面形二方差し

S2

 片面使用形二方差し

D2

 両面使用形二方差し

R2

単面形四方差し

S4

 片面使用形四方差し

D4

 両面使用形四方差し

R4

 片面使用形準四方差し

DP4

 両面使用形準四方差し

RP4

6

性能 

6.1

最大積載質量

パレットの最大積載質量は,0.25 t,0.5 t,0.75 t,1.0 t,1.25 t 及び 1.5 t とする。

6.2

強さ

パレットの強さは,JIS Z 0602 によって試験したとき,

表 によらなければならない。ただし,落下試

験の落下高さは 1 m とする。

なお,強度は基準値によって A 種,B 種に区分する。



Z 0606:2008

表 3−パレットの強度基準値

種別

項目

A 種

B 種

圧縮強度

ひずみ量           mm

4 以下

4 以下

たわみ率           %

1.5 以下

5 以下

曲げ強度

残留たわみ率       %

0.5 以下

0.5 以下

下面デッキボード強度

たわみ率           %

2.5 以下

8 以下

落下強度

対角線長さの変化率 %

1 以下

1 以下

7

構造・品質

パレットの構造・品質は,次による。

a)  パレットは,直方形の積載面,フォークなどの差込口をもち,積載面は接地面と平行なものとする。

b)  パレットは,繰返し使用に耐えるもので,凹凸,そり,変形,きず,割れ,その他使用上有害な欠点

がないものとする。

c)  パレットの積載面は,積荷が容易に滑りを生じないものとする。

d)  パレットとフォークとが,容易に滑りを生じないものとする。

8

寸法

パレットの寸法は,次による。

8.1  大きさ

パレットの大きさは,長さ(

)×幅(

  )  によって表し,表 による。ただし,長さ及び幅は,23±2  ℃

の温度において測定する。

表 4−パレットの大きさ

単位  mm

長さ(

)×幅  (

  )

参考

    800×1 100

1 100×800

      900×1 100

1 100× 900

 1 100×1 100 
 1 100×1 300 
 1 300×1 100 
 1 100×1 400 
 1 400×1 100 
 1 440×1 130

1 100 系列

    800×1 200

1 200× 800

 1 000×1 200 
 1 200×1 000

1 200 系列

8.2 

差込口の高さ 

フォークリフトトラックのフォークの差込口の高さ H1 は,50 mm 以下であってはならない。パレット

トラックのフォークの差込口の高さ H2 は,89 mm 以上で 156 mm 以下とする(

図 参照)。また,詳細は,

附属書 に記載する。


5

Z 0606:2008

図 2−パレットの差込口の高さ

8.3 

差込口の開口幅 

二方差し・準四方差しパレットの端部,四方差しパレットの端部並びに側部に差し込むフォークリフト

トラック及びパレットトラックのフォークの差込口の開口幅は,

表 による。

注記  フォーク内側間の距離が 180 mm より大きい場合,L

1

及び W

1

はフォーク間の距離より少なくと

も 20 mm 以上小さくするのがよい。また,詳細は,

附属書 に記載する。

表 5−差込口

開口幅

単位  mm

差込口の開口幅

長さ(

)×幅 (

)

L

1

  及び  W

1

の最大

L

2

  及び W

2

の最小

≧ 800

160 580

≧ 1 000

160 710

8.4  下面開口部寸法及び受圧面積

パレットトラックを使用するパレットの下面開口部の寸法は,長さ(

表 

)及び幅(

表 

  )と

もに 180 mm 以上とし,パレットの下面開口部を除く受圧面積(パレット接地面積)は,下面デッキ平面

寸法の 35  %以上とする。

8.5

面取り部の寸法

パレットトラックを使用する場合,

差込口及び下面開口部に設ける面取り部の断面寸法は,

図 による。

面取りを部分的に設ける場合は,面取り部と開口部両端との距離は,それぞれ 65 mm を超えてはならない。



Z 0606:2008

単位  mm

図 3−面取り部の寸法

8.6

寸法許容差

パレットの寸法許容差は,次による。

a)  パレットの長さ及び幅の許容差は,表 に規定する大きさに対して,表 に規定するパレットの強度

の種別が A 種のものは±3 mm とし,B 種のものは±0.7 %とする。

b)  両対角線の長さの差は,長い方の対角線に対して 0.2 %以下とする。

8.7

平面度

パレットの上面及び下面デッキボードの平面度は,水平面からの垂直偏差が 7 mm を超えてはならない。

ただし,デッキボードでの用途による意図的な凹凸は,7 mm を超えてもよい。

9

使用素材

パレットに使用するプラスチックの素材は,再生資源として利用できるポリエチレン,

ポリプロピレン,

ABS 樹脂又はこれらと同等以上の品質をもつもの及び再生プラスチックとする。

10  試験

パレットの試験は,JIS Z 0602 による性能及び構造・品質・寸法について行い,68.7 の規定に適合し

なければならない。

なお,滑り,曲げクリープ及び物体落下試験の方法については,

附属書 に記載する。

11  製品の呼び方 

製品の呼び方は,規格名称又は規格番号,種類又はその記号,最大積載質量,大きさ及び強度種別によ

る。

例 1  プラスチック製平パレット  片面使用形二方差し  1 t 1100×1100 A 種

例 2  プラスチック製平パレット  片面使用形二方差し  1 t 1111 A

例 3  JIS Z 0606 D2 1 t 1100×1100 A 種

例 4  JIS Z 0606 D2 1 t 1111 A

いずれの呼び方でもよい。

12  表示 


7

Z 0606:2008

パレットには,見やすい箇所に容易に消えない方法で,次の事項を表示する。

a)  種類及び記号

b)  最大積載質量及び大きさ又はその略号

1)

c)  使用材料又はその略号

d)  強度種別又はその略号

2)

e)  製造業者名又はその略号

f)  製造年月又はその略号

1)

  略号は,大きさについて用い,次のとおりとする。

例 1  1 100×1 100  略号 1111  A

例 2  1 440×1 130  略号 144113

2)

  強度種別は A 種だけに表示し,略号は A とする。



Z 0606:2008

附属書 A 
(参考)

プラスチック製平パレット試験 

序文

この附属書は,本体の規定に関連する事柄を記載するもので,規定の一部ではない。

A.1  一般

この試験は,プラスチック製平パレットについて,受渡当事者間の協議によって,本体で規定されてい

る試験のほかに追加試験を実施する場合の方法について,

参考として記載する。

A.2  滑り試験 
A.2.1  パレットと積載物

パレットと積載物との滑り試験は,次による。

a)  パレットを 45 °/min 以下の速度で傾け,パレットの端に置かれた積載物が滑り始めたときの傾斜角度

θ

  )を求める(図 A.1 参照)。

ここに,

1  積載物

図 A.1−積載物の滑り試験

b)  積載物は,合板箱に砂を一定の厚さに入れ,総質量 30 kg とし,合板箱の下面に JIS Z 1516 の両面段

ボール 2 種 A 段,ライナは,JIS P 3902 の LC 級,170 g/m

2

(表示坪量)のものを使用し,

図 A.2 のよ

うに両面テープではり付け,段ボール下面の方向を滑りやすい方向にして行う。

なお,合板箱に用いる合板は,JAS 農林省告示第 932 号の 12 mm のものを用いる。


9

Z 0606:2008

単位  mm

        ここに,

                      1  合板箱

                    2  段ボール

図 A.2−積載物

c)  積載物の下面に使用する段ボールは,JIS P 8111 の温度 23 ± 1  ℃及び湿度(50±2)% r.h.の状態に調

整したものを用い,速やかに試験を行う。

d)  積載物の下面(段ボール)に,ささくれ,きずなどがないことを確認後,パレットの長さと幅の両方

向に対して各 3 回実施し,それぞれの平均を求める。

A.2.2  パレットとフォークとの滑り

パレットの差込口のそれぞれの中央部にフォークを 2 本平行に差し込み,無積載状態で,フォークを 45°

/分以下の速度で傾けたときにパレットが滑り始めた角度を求める。

試験で用いるフォークは,JIS G 3350 のリップ溝形鋼(厚さ 2.3 mm)とし,寸法は

図 A.3 のとおりとす

るほか,表面に凹凸,きずがあってはならない。 


10 
Z 0606:2008

ここに,

    1  フォーク

図 A.3−パレットとフォークとの滑り

A.3  曲げクリープ試験 
A.3.1  荷重及び測定箇所

最大積載質量を等分布荷重とし,支持台における支持の幅は,両端 100 mm とする。測定箇所は,中心

点 3 か所とし,それぞれたわみ量を記録する(

図 A.4 参照)。

単位  mm


11

Z 0606:2008

          ここに,

                    1  測定箇所 
                    2  ダイヤルゲージ

図 A.4−測定箇所

A.3.2  測定時間

測定時間は,おおむね次のとおりとし,そのつど測定時刻を記入する。

a)  初期(積載物の積付け直後)

b)  0.5 時間経過後

c)  1.0 時間経過後

d)  3∼5 時間経過後

e)  10∼24 時間経過後

f)  48 時間経過後

g)  72 時間経過後

h)  100 時間経過後

A.3.3  試験温度

試験時の温度は 30±2  ℃とし,パレットを高温で使用する場合は,受渡当事者間で協議のうえ,試験時

の温度を取り決める。

A.4  物体落下試験

コンクリートと同等の強度をもつ床面に置いたパレット上面のけた又はブロックのない部分に向けて,

50 cm の高さから 20 kg の砂袋を 1 回自然落下させ,パレット上面の異常の有無を調べる。

試験品は,温度 23±2  ℃の条件に 48 時間以上放置した後,試験を行う。

なお,パレットを低温で使用する場合は,受渡当事者間で協議のうえ,試験時の落下高さ及び温度を定

める。


12 
Z 0606:2008

附属書 B

(参考)

パレットトラックとフォークリフトトラックのための開口幅

序文

この附属書は,本体の規定に関連する事柄を記載するもので,規定の一部ではない。

B.1  パレットトラックとフォークリフトトラックのための開口幅

パレットトラックとフォークリフトトラックのための開口幅は,

図 B.1,図 B.2 及び図 B.3  に示すとお

りとする。 

            ここに,

1    端面

2    下面図(単面形)

3    下面図(片面使用形二方差し)

4    パレットトラック又はフォークリフトトラックのフォーク 

図 B.1−パレットトラックとフォークリフトトラックのための開口幅−二方差しパレット設計の例


13

Z 0606:2008

            ここに,

1    端面又は側面図

2    パレットトラック又はフォークリフトトラックのフォーク

3    下面デッキを除いた下面図

4    下面デッキ図

注記  もし L

1

が 160 mm  以上であるなら,パレットはフォークリフトトラックによって取り扱われる準

四方差しパレットである。

図 B.2−パレットトラックとフォークリフトトラックのための開口幅 −四方差しパレット設計の例


14 
Z 0606:2008

              ここに,

1  側面図

2  パレットトラック又はフォークリフトトラックのフォーク

3  下面デッキを除いた下面図

4  下面デッキ付き下面図

5  フォークリフトトラックのフォーク 

図 B.3−パレットトラック又はフォークリフトトラックのための開口幅−準四方差しパレットの例

 
 
 
 
 
 

参考文献  JIS G 3350  一般構造用軽量形鋼

JIS P 3902  段ボール用ライナ

JIS P 8111  紙,板紙及びパルプ−調湿及び試験のための標準状態

JIS Z 1516  外装用段ボール

JAS 932  コンクリート型枠用合板