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日本工業規格

JIS

 Z

0604

-1989

木製平パレット

Wooden Flat Pallets

1.

適用範囲  この規格は,繰り返し使用する木製平パレット(以下,パレットという。)について規定す

る。

引用規格: 

JIS A 5508

  鉄丸くぎ

JIS G 3532

  鉄線

JIS Z 0106

  パレット用語

JIS Z 0602

  平パレット試験方法

関連規格  JIS Z 0601  一貫輸送用平パレット

JIS Z 0603

  平パレット

2.

用語の意味  この規格で用いる用語の意味は,JIS Z 0106(パレット用語)によるほか,次による。

最大積載質量  パレットの使用時に積載できる最大の質量。

3.

各部の名称  パレットの各部の名称は,図 のとおりとする。

4.

形式,種類,最大積載質量及び大きさ

4.1

形式及び記号  パレットの形式及び記号は,表 のとおりとする。

表 1

形式

記号

備考

単面形 S

デッキボードが上面だけにあるもの。

片面使用形 D

デッキボードが両面にあるもので,積載面が片面だけにあるもの。

使用面



両面使用形 R

デッキボードが両面にあるもので,積載面が両面にあるもの。

二方差し 2

差込口がパレットの相対する 2 方向にあるもの。

ブロック形 4

ブロックを使用し,差込口が前後左右 4 方向にあるもの。

差込口の方向

四方差し

けたくり抜き形

P4

差込口が前後左右 4 方向にあり,2 方向はけたをくり抜いたもの。

無翼形

翼がないもの。

単翼形 U

上面のデッキボードに翼があるもの。

翼の有無

複翼形 W

両面のデッキボードに翼があるもの。


2

Z 0604-1989

図 1


3

Z 0604-1989

4.2

種類及び記号  パレットの種類及び記号は,その形式の組合せによって表 のとおりとする。

なお,ブロック形及び無翼形の形式は表さない(

参考図参照)。

表 2

種類

記号

記号

種類

記号

単面形二方差し S2

片面使用形二方差し D2

両面使用形二方差し R2

単面形四方差し S4

片面使用形四方差し D4

両面使用形四方差し R4

単面けたくり抜き形 SP4

片面使用けたくり抜き形

DP4

単面単翼形二方差し SU2

片面使用単翼形二方差し

DU2

両面使用複翼形 RW2

参考図 

4.3

最大積載質量  パレットの最大積載質量は,0.5t,1t,1.5t 及び 2t とする。

4.4

大きさ  パレットの大きさは,長さ×幅 (mm) によって表し,表 のとおりとする。


4

Z 0604-1989

表 3

単位 mm

長さ×幅

備考

800

×1 100

1 100

× 800

900

×1 100

1 100

× 900

1 100

×1 100

1 100

×1 300

1 300

×1 100

1 100

×1 400

1 400

×1 100

一辺を 1 100 とするもの

800

×1 200

1 200

× 800

1 000

×1 200

1 200

×1 000

一辺を 1 200 とするもの

5.

強度  パレットの強度は,JIS Z 0602(平パレット試験方法)によって試験を行い,表 のとおりと

する。

表 4

項目

基準値

圧縮強度

ひずみ量 4mm 以下

たわみ率 2.5%以下

曲げ強度

残留たわみ率 0.5%以下

下面デッキボード強度

たわみ率 2.5%以下

落下強度

対角線の長さの変化率

3  %

以下

6.

構造・品質  パレットの構造・品質は,次のとおりとする。

(1)

パレットは,原則としてけた,けた板,デッキボード及びブロックを用いるものとし,デッキボード,

けた又はブロックなどの構成部材は,相隣る面が互いに直角をなし,組み立てられたパレットの積載

面は,平らで下面と平行なものとする。

(2)

パレットを構成する部材の接合は,スクリューくぎによる。ただし,四方差しパレットにおいてデッ

キボードとけた板だけを接合する場合には,鉄丸くぎを使用してもよい。

また,必要ある場合には,スクリューくぎとボルト及びナットを併用してもよい。

(3)

スクリューくぎの材料及び形状は,原則として JIS G 3532(鉄線)に規定するくぎ用鉄線を使用し,

少なくとも 4 条以上のねじれ溝をもち,ねじれ角度は,軸に直角の線に対して約 65°とする。

また,頭部は,皿頭又は平頭とし,先端部はすい状(鋭角,鈍角,のみ先)とする。

(4)

スクリューくぎの寸法及び許容差は,JIS A 5508(鉄丸くぎ)によることが望ましい。

また,スクリューくぎの長さは,デッキボードの厚さの 3 倍以上とする。ただし,最小長さは 55mm

とする。

なお,胴部,頭部については,JIS A 5508 に規定するもの,又はこれらと同等以上の強度をもつも

のとする。

(5)

スクリューくぎの配列は,原則として

図 のとおりとする。


5

Z 0604-1989

図 2

(6)

鉄丸くぎは,JIS A 5508 に規定するものを使用する。

(7)

接合部にはすきまがなく,ボルト,ナット及びくぎの頭は,デッキボートの面から約 1mm 沈めるも

のとし,スクリューくぎとデッキボード周辺との距離は,原則として胴部直径の 5 倍以上,相互間の

距離は,胴部直径の 10 倍以上とする。

なお,四方差しパレットにおいてデッキボードとけた板だけを接合する場合には,スクリューくぎ

又は鉄丸くぎの下面に突き出した部分は,折り曲げるものとする。

7.

寸法

7.1

差込口の高さ  差込口の高さは 75mm 以上とし,原則として 100mm,90mm 及び 75mm とする。

なお,けたくり抜き部の差込口の高さは,45mm 以上とする(

図 参照)。

図 3


6

Z 0604-1989

7.2

下面開口部  パレットトラックを使用するパレットの下面開口部の寸法は,長さ・幅とも 180mm 以

上とする。

7.3

翼の長さ  翼の長さは,図 のとおりとする。

図 4

7.4

面取り部の寸法  差込口などに面取り部を設ける場合の断面寸法は,図 のとおりとする。

図 5

7.5

荷重を受ける面積  荷重を受ける面積は,原則として,パレットの大きさの 80%以上とし,片面使

用形の下面は,原則として,パレットの大きさの 35%以上とする。

7.6

部材の最小寸法  部材の最小寸法は,けた幅 45mm,上,下面デッキボードの厚さ 16mm とする。

7.7

寸法許容差  パレットの寸法許容差は,次のとおりとする。

(1)

パレットの長さ及び幅の許容差は,±5mm とする。

(2)

両対角線の長さの差は,長い方の対角線に対して 0.5%以下とする。

8.

含水率  パレットの含水率は,使用上差し支えないものとする。

9.

使用木材

9.1

樹種  パレットに使用する樹種は,原則として,次のものを使用する。

あかまつ,くろまつ,米まつ,ソ連からまつ,からまつ,米つが,なら,かば,ぶな,アピトン,カプ

ール,タウン,ラワン,ビンタンゴール,レッドメランティ。

9.2

外観  使用木材は,使用上有害な曲がり,反り,めぎれ,ねじれ,割れ,穴,虫食い,やにつぼ,

やに線,入皮,変色,くされなどがないものとする。

なお,節及び節群は,板幅の

3

1

以上あってはならない。

10.

検査  パレットの検査は,大きさ,強度,構造・品質,寸法,含水率及び使用木材について行い,4.4

9.の規定に適合しなければならない。

11.

製品の呼び方  製品の呼び方は,規格名称又は規格番号,種類又はその記号,最大積載質量及び大き

さによる。

例: 木製平パレット  片面使用形二方差し  1t  1 100×1 100

木製平パレット  片面使用形二方差し  1t  1 111


7

Z 0604-1989

JIS Z 0604

  D2  1t  1 100×1 100

JIS Z 0604

  D2  1t  1111

12.

表示  パレットには,見やすい箇所に容易に消えない方法で,次の事項を表示する。

(1)

最大積載質量及び大きさ又はその略号(

1

)

(2)

製造業者名又はその略号

(3)

製造年月又はその略号

(

1

)

略号は,大きさについて用い,次のとおりとする。

例: 1

100

×1 100  略号1111

物流部会  パレット専門委員会  構成表

氏名

所属

(委員会長)

秋  庭  雅  夫

東京工業大学

幸  田  孝  一

社団法人日本包装技術協会

高  森  秀  夫

株式会社日通総合研究所

飛  田      勉

工業技術院標準部

藤  井      毅

農林水産省森林総合研究所

森  田  光  俊

通商産業省生活産業局

梁  瀬      仁

社団法人日本パレット協会

山  田  隆  二

運輸省貨物流通局

岩  岡  利  明

株式会社岩岡工作所

岡  田  和  夫

岡田工業株式会社

樽  谷  恵  蔵

樽谷包装産業株式会社

藤  井      満

大日本インキ化学工業株式会社

花  岡      勇

花岡産業株式会社

浜  本  哲  司

社団法人日本パレット協会

山  本  規矩也

株式会社ダイフク

大  町  秀  夫

サントリー株式会社

小  谷  泰  三

東芝物流株式会社

鈴  木  章  夫

味の素株式会社

長谷川      明

日本たばこ産業株式会社

和  田      茂

株式会社学習研究社

(事務局)

小  林  秋  穂

工業技術院標準部機械規格課

山  形  智  幸

工業技術院標準部機械規格課