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日本工業規格

JIS

 Z

0202

-1994

包装貨物−落下試験方法

Method of drop test for packaged freights

1.

適用範囲  この規格は,金属,木材,段ボール・板紙,プラスチックなど又はこれらの組合せによっ

てできている容器に包装された貨物の落下試験方法について規定する。

備考1.  この方法は,自動車,船舶,貨車などに人力で積卸しを行う貨物の試験に適している。

2.

総質量 100kg 以上,1 000kg 未満又は体積の大きな包装貨物は,JIS Z 0200 の 3.4(2)[落下試

験(片支持りょう落下試験)

]によるほうがよい。

なお,総質量 50kg 以上 100kg 未満のものについては,想定される荷役方法によって JIS Z 

0200

の 3.4(2)

によることができる。

3.

クラフト紙袋の落下試験については,JIS Z 0217 の規定による。

4.

この規格の引用規格を,次に示す。

JIS B 0153

  機械振動・衝撃用語

JIS Z 0108

  包装用語

JIS Z 0111

  物流用語

JIS Z 0200

  包装貨物−評価試験方法通則

JIS Z 0201

  試験容器の記号表示方法

JIS Z 0203

  包装貨物試験の前処置

JIS Z 0217

  クラフト紙袋の落下試験方法

ISO 8568

  Mechanical shock−Testing machines−Characteristics and performance

5.

この規格に対応する国際規格を,次に示す。

ISO 2248

  Packaging−Complete, filled transport packages−Vertical impact test by dropping

6.

この規格の中で{  }を付けて示してある単位及び数値は,従来単位によるものであって,

参考として併記したものである。

2.

用語の定義  この規格で用いる用語の定義は,JIS B 0153JIS Z 0108 及び JIS Z 0111 によるほか,次

による。

(1)

落下高さ  自由落下試験装置による落下試験では,包装貨物の最低点と落下面との最短距離。衝撃試

験装置による落下試験では,衝撃台の下面から衝撃発生装置までの距離(

付図 及び付図 参照)。

(2)

速度変化  衝突速度と反発速度の絶対値の和。衝撃パルスの面積に相当する。

3.

前処置  供試品は試験に先立ち,JIS Z 0203 の規定によって前処置を行う。

この場合,前処置の温湿度条件は,試験の目的によって定める。

なお,必要に応じて浸水,散水などを施す。


2

Z 0202-1994

4.

供試品  供試品は,次による。

(1)

供試品の記号表示は,JIS Z 0201 の規定による。

なお,直方体及び円筒形以外の容器もこれに準じた適当な方法で表示する。

(2)

供試品の数は,3 個以上が望ましい。

(3)

供試品は実際の内容品を入れたものか,又はこれと類似の内容品を入れたものとする。供試品の包装

は,すべて出荷と同じ状態で行い,必要に応じて密封,封かん,結束などを施す。

5.

装置

5.1

自由落下試験装置は,次の条件を備えていなければならない(

付図 参照)。

(1)

落下や衝撃が正しく行えるように供試品を任意の姿勢に保つことができること。

(2)

任意の落下高さを正確に,かつ,容易に調整できること。

(3)

供試品の取扱い及びつり上げが容易にできること。

(4)

供試品を損傷しないような昇降装置をもつこと。

(5)

落下面は,次のとおりであること。

(a)

落下面を構成する部材の質量は,供試品の質量の 50 倍以上であることが望ましい。

(b)

表面上のいずれの 2 点においても水平差が 2mm 以下であること。

(c)

表面上のいかなる点においても,98N {10kgf} /100mm

2

の静荷重で 0.1mm 以上の変形を生じないこ

と。

(d)

供試品が完全に落下できるような十分な大きさをもつこと。

(e)

落下面は,コンクリート,石,鋼板などの堅固な材料で構築すること。

5.2

衝撃試験装置は,次の条件を備えていなければならない(

付図 参照)。

(1)

衝撃試験装置の主な構造は,ISO 8568 に準拠したものとする。

(2)

供試品を取り付ける衝撃台は十分な剛性をもち,試験中は水平に保たれ,落下方向以外に移動しない

ようなガイドによって保持されていること。

(3)

衝撃台上に発生できる衝撃パルスは,正弦半波状で衝撃パルス作用時間が 3ms 以下まで可能であるこ

とが望ましい。

(4)

所定の速度変化を発生させるための落下高さの設定は,正確に,かつ,容易に調整でき,所定の速度

変化に対する再現性は±5%であること。

(5)

衝撃台は,所要の衝撃パルスを発生後に二次衝撃を防止する機能をもつこと。

(6)

衝撃台は,供試品の落下姿勢を保持する器具が取り付けられる構造であること。

6.

試験方法  試験は,次のいずれかによって行う。

6.1

自由落下試験装置による落下試験(方法 A)  自由落下試験装置による落下試験は,次によって行

う。

(1)

落下姿勢の設定

(a)

面落下  供試品の設定は,水平度 2°以内とし,落下面に衝突するときの水平度も 2°以内が望まし

い。

(b)

りょう落下及び角(かど)落下  落下するときの姿勢は,供試品の重心における重力の方向線が,

衝撃を与えるりょう又は角を通過するようにする。


3

Z 0202-1994

なお,りょう落下の設定時におけるりょうの水平度は,2°以内とする。

(2)

落下高さ  試験の目的によって定める。ただし,高さの許容量は±2%又は±10mm のいずれか大きい

方とする。

(3)

落下部位及び落下回数  試験の目的によって定める。

6.2

衝撃試験装置による落下試験(方法 B)  衝撃試験装置による落下試験は,次によって行う。

(1)

落下姿勢の設定

(a)

面落下  衝撃を与える面を衝撃台に接するように置く。

(b)

りょう落下及び角落下  供試品の重心における重力の方向線が,衝撃を与えるりょう又は角を通過

するように,衝撃台上に落下姿勢を保持する器具を用いて置く。

(2)

供試品の取付け  衝撃台の跳上りによって供試品に二次衝撃が発生するのを防止するため,供試品を

押さえ板,ネットなどによって軽く拘束する。

(3)

衝撃パルスの作用時間  作用時間は 3ms 以下とすることが望ましい。

(4)

速度変化  試験の目的によって定める。

(5)

落下部位及び落下回数  試験の目的によって定める。

7.

試験報告  試験報告には,次の事項を記載する。

(1)

内容品の明細(品名,種類,質量など)

(2)

供試品の総質量,体積,寸法,材料,構造及び包装方法

(3)

供試品の個数

(4)

使用した試験装置の形式及びその仕様

(5)

採用した試験方法及び条件(方法別,落下部位,落下高さ,速度変化,落下回数など)

(6)

試験前に供試品に加えた条件

(7)

試験結果の記録(変形,損傷などの有無とその状況)

(8)

試験年月日並びに試験室の温度及び相対湿度

(9)

試験結果に対する総合所見

(10)

その他特に記録すべき事項


4

Z 0202-1994

付図 1  自由落下試験装置の例

付図 2  衝撃試験装置の例


5

Z 0202-1994

JIS Z 0202

改正原案作成委員会  構成表

氏名

所属

(委員長)

高  森  秀  夫

株式会社日通総合研究所

上  野      裕

通商産業省生活産業局

山  村  修  蔵

工業技術院標準部

加  山  英  男

財団法人日本規格協会

越  山  了  一

日本包装学会

室  積  昭  二

武蔵工業大学

牧  村  隆  雄

全国段ボール工業会(レンゴー株式会社)

長  田      進

日本アイ・ビー・エム株式会社

具足島  良  昭

ソニー株式会社

佐々木  春  夫

社団法人日本包装技術協会

制  野  英  俊

日産自動車株式会社

田  中      勇

株式会社リコー

豊  田      實

吉田精機株式会社

仲  原      昇

旭化成工業株式会社

林  田  洋  一

松下通信工業株式会社

廣  田  平八郎

株式会社東芝

前  澤  英  一

三菱電機株式会社

前  田  文  秋

ライオン株式会社

松  田  考  司

株式会社日立物流

吉  浦  慶  一

株式会社富士グラフィックサービス

(事務局)

阿  部      要

社団法人日本包装技術協会