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Z 0161:2015 (ISO 3676:2012) 

(1) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

目 次 

ページ 

序文 ··································································································································· 1 

1 適用範囲························································································································· 2 

2 引用規格························································································································· 2 

3 用語及び定義 ··················································································································· 2 

4 平面寸法························································································································· 3 

4.1 寸法:1 200 mm×1 000 mm······························································································ 3 

4.2 寸法:1 200 mm×800 mm ································································································ 3 

4.3 寸法:1 100 mm×1 100 mm······························································································ 3 

4.4 寸法:1 219 mm×1 016 mm······························································································ 3 

5 呼び寸法及び最大寸法 ······································································································· 4 

5.1 呼び寸法 ······················································································································ 4 

5.2 最大寸法 ······················································································································ 4 

附属書A(参考)最大ユニットロード寸法の定め方の例 ······························································ 5 

Z 0161:2015 (ISO 3676:2012) 

(2) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

まえがき 

この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,公益社団法人日本

包装技術協会(JPI)及び一般財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を

改正すべきとの申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格で

ある。 

これによって,JIS Z 0161:1984は改正され,この規格に置き換えられた。 

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。 

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意

を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実

用新案権に関わる確認について,責任はもたない。 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

日本工業規格          JIS 

Z 0161:2015 

(ISO 3676:2012) 

ユニットロード寸法 

Dimensions of unit load sizes 

序文 

この規格は,2012年に第2版として発行されたISO 3676を基に,技術的内容及び構成を変更すること

なく作成した日本工業規格である。 

なお,この規格で点線の下線を施してある参考事項は,対応国際規格にはない事項である。 

製品の寸法,形状及び密度,荷扱い装置の多様さ,各国地域の法規制などの違いのため,世界中の全て

の包装品を一つの共通モジュールに基づく単一の総合システムで規制することは不可能である。 

しかし,モジュール システムに適合した便利な寸法の製品を,締め出すように作用するといったことが

起こらないように,このようなシステムを適用することは,長期的な政策目標である。 

不用意に過大な寸法となったものは,内側の壁面の間に無理に押し込むことになり,過小な寸法のもの

は,輸送車両の空間が無駄になり,更に,これらは,輸送事故を生じさせる負荷をもたらすが,標準化さ

れたユニットロード寸法は,これらの防止を目的としている。 

包装貨物及び内容物それ自体の寸法は,容器への収納充塡,荷扱い,保管及び輸送中に変化する傾向が

あることから,ユニットロードの寸法について許容差を決めるのは,複雑な問題となる(図1参照)。 

ユニットロードの寸法に影響する要因の一つは,胴膨れ(充塡,圧縮及び経時劣化)である。胴膨れに

影響する要因は,輸送包装材料,内容品の特性,保管期間,温湿度条件,輸送条件などである。 

ユニットロードが大きくなるもう一つの理由は,不ぞろいな積付け(効率の悪いまとめ方,凸凹した積

重ね,角がそろっていない積重ね)であり,これらは,特に,手作業で包装貨物をユニットロードに集積

する際に,しばしば発生する。 

これらの要因は,ユニットロードの平面寸法を変化させる傾向があり,これを常に取り除くことは不可

能なため,ユニットロードの標準として公差を設定することによって,これらをコントロールしなければ

ならない。 

輸送包装材料を選択し,又はユニットロードとしてまとめるために包装貨物を上段に追加する際は,集

積された総外形長さと幅の最終的な寸法が,物流工程のどのような場面でも,ユニットロードの最大寸法

を超えないようにしなければならない。 

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Z 0161:2015 (ISO 3676:2012) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

図1−ユニットロードの寸法に影響する要因 

適用範囲 

この規格は,モジュールシステムの概念に基づいており,その発地から仕向地に向けて製品を移動させ

る全ての活動に関わる物品の物流に適したユニットロードの平面寸法について規定する。 

注記 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。 

ISO 3676:2012,Packaging−Complete, filled transport packages and unit loads−Unit load dimensions

(IDT) 

なお,対応の程度を表す記号“IDT”は,ISO/IEC Guide 21-1に基づき,“一致している”こ

とを示す。 

引用規格 

次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。この引用

規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。 

JIS Z 0108 包装−用語 

注記 対応国際規格:ISO 21067,Packaging−Vocabulary(MOD) 

用語及び定義 

この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS Z 0108によるほか,次による。 

3.1 

製品の流通(distribution of goods) 

基本的な要素,すなわち,包装,ユニットロード,荷扱システム,保管設備及び輸送方法で構成される,

発地から仕向地までの製品の移動。 

3.2 

システム(system) 

相互に依存する要素によって構成されている仕組み。 

Z 0161:2015 (ISO 3676:2012) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

3.3 

モジュール システム(modular system) 

モジュールに関係する要素で構成されるシステム。 

3.4 

平面寸法(plan dimensions) 

自立しているユニットロードの表面に接して,それを囲む四つの直交する垂直な面で区切ることによっ

て,水平面上に定義される方形の寸法(図2参照)。 

3.5 

モジュール(module) 

物流システムの要素寸法から算術的に導かれる基準寸法。 

3.6 

ユニットロード(unit load) 

複数の物品又は包装貨物を,機械及び器具による取扱いに適するように,パレット,コンテナなどを使

って一つの単位にまとめた貨物。この目的に合致する1個の大形の物品に対しても適用する(JIS Z 0108

参照)。 

平面寸法 

4.1 

寸法:1 200 mm×1 000 mm 

ユニットロードモジュールの平面寸法は,1 200 mm×1 000 mmが望ましい。このユニットロードは,600 

mm×400 mmを基本とするモジュールから導かれ,そのままモジュール化された物流システムの要素とな

る。 

4.2 

寸法:1 200 mm×800 mm 

この規格は,ユニットロードの平面寸法として1 200 mm×800 mmとすることができる。 

4.3 

寸法:1 100 mm×1 100 mm 

この規格は,方形ユニットロードの平面寸法として1 100 mm×1 100 mmとすることができる。このユ

ニットロードは,550 mm×366 mmを基本とするモジュールから導かれている。 

4.4 

寸法:1 219 mm×1 016 mm 

この規格は,ユニットロードの平面寸法として1 219 mm×1 016 mmとすることができる。 

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Z 0161:2015 (ISO 3676:2012) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

図2−平面寸法 

呼び寸法及び最大寸法 

5.1 

呼び寸法 

4.1で規定したモジュール化ユニットロード及び4.2〜4.4で規定した他の三つ1)のユニットロードの平面

寸法は,呼び寸法とする。 

注1) 対応国際規格では,“二つ”となっていたが,誤記のため“三つ”と修正した。 

5.2 

最大寸法 

4.1〜4.4で規定した呼び寸法からの偏差としての最大許容寸法は,道路車両,貨物コンテナなどを考慮

して定めるものとする。 

国際物流を含めて,ユニットロードの最大許容寸法を定める場合の参考例を,関連する規格,ISO 1496-1,

EN 284,EN 452,CEN/TS 13853及びCEN/TS 14993などとともに附属書Aに示す。 

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Z 0161:2015 (ISO 3676:2012) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

附属書A 

(参考) 

最大ユニットロード寸法の定め方の例 

A.1 ユニットロードの最大寸法の決め方 

5.2に基づき,ユニットロードの最大寸法を定める場合の例を,表A.1に示す。 

表A.1−最大ユニットロード寸法の定め方の例 

単位 mm 

広幅のコンテナ及び道路車両を使用する地域。 
例えば,コンテナ及び/又は道路車両の幅が約2.55 m
であるa)。 

ISOシリーズ1 貨物コンテナ及び最大2.5 m幅の道路車両
を使用する地域b)。 

EN 284,EN 452,CEN/TS 13853,CEN/TS 14993に基
づく。 

ISO 1496-1に基づく。 

1 200 × 1 000 

1 200 × 800 

1 240 × 1 040c) 

1 140 × 1 140 

注a) 1 200 mmのユニットロードを2列に並列に並べられるコンテナ及び道路車両を使用することを想定している

地域を指す。 

b) ISOシリーズ1 貨物コンテナの最小内のり幅2 330 mmに適合するように,2列に並べるユニットロードの幅

の和が2 280 mm(すなわち,作業余裕は50 mm)となるように想定している地域を指す。 

c) 1 240 mm と1 040 mmとを組み合わせて2 280 mmとし,コンテナ及び道路車両の内部に積載することを想

定している。広幅のコンテナ及び道路車両を使用する地域にわたって輸送する場合は,最大寸法を1 200 
mm×1 000 mmとする必要がある。 

参考文献  

[1] ISO 1894,General purpose series 1 freight containers−Minimum internal dimensions 

(廃止され,ISO 1496-1:1990に置き換えられた。) 

[2] ISO 3394,Packaging−Complete, filled transport packages and unit loads−Dimensions of rigid rectangular 

packages 

[3] ISO 6780,Flat pallets for intercontinental materials handling−Principal dimensions and tolerances 

[4] ISO 1496-1,Series 1 freight containers−Specification and testing−Part 1: General cargo containers for 

general purposes 

[5] EN 284,Swap bodies−Non-stackable swap bodies of class C−Dimensions and general requirements 

[6] EN 452,Swap bodies−Swap bodies of Class A−Dimensions and general requirements 

[7] CEN/TS 13853,Swap bodies for combined transport−Stackable swap bodies type C 745-S16−Dimensions, 

design requirements and testing 

[8] CEN/TS 14993,Swap bodies for combined transport−Stackable swap bodies type A 1371−Dimensions, 

design requirements and testing