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日本工業規格

JIS

 Z

0152

-1996

包装物品の取扱い注意マーク

Marking for attention in handling of packaged goods

1.

適用範囲  この規格は,主として一般消費者が包装物品(

1

)

を取り扱う(

2

)

ときの安全確保のために,包

(

3

)

の表面などに施す取扱い注意マーク及び表示方法について規定する。

(

1

)

流通過程で一般消費者が手で持ち運びできる大きさ及び質量の単位に包装を施された商品。

(

2

)

購入した包装物品を持ち帰るための運搬,及び包装を解いて商品などの内容物を取り出す作業

を含む。

(

3

)

プラスチックフィルム製の袋(以下,ポリ袋という。

),及び商品などの内容物の固定緩衝材も

含む。

備考  この規格の引用規格を,次に示す。

JIS Z 9101

  安全色及び安全標識

2.

用語の定義  この規格で用いる主な用語の定義は,次による。

(1)

注意マーク  包装物品の取扱い者に危険の潜在を示して,注意を促す記号。

(2)

注意度合いの表示語  人身への危害,又は取り扱う包装物品以外の財産への損害程度を表す用語。

(3)

指示文  危険を防止し,安全を確保するための方法を指示する文章。

(4)

図記号  対象物,対象物の取扱い又は対象物の不適切な取扱いによって生じる危害の状態に関する情

報を,文字・言語によらず見て分かる方法で伝えるための図形。

3.

取扱い注意マークの構成  取扱い注意マークは,次の 4 要素で構成する。ただし,図記号は省略して

もよい。

(1)

注意マーク

(2)

注意度合いの表示語

(3)

指示文

(4)

図記号

4.

取扱い注意マークの構成要素

4.1

注意マーク  注意マークは JIS Z 9101 の 8.3(注意標識)に示す正立の注意標識上に,感嘆符 “!” を

付加したものを用いる(

図 参照)。ただし,地色の色彩(黄色)は省略してもよい。


2

Z 0152-1996

図 1  注意マーク

4.2

注意度合いの表示語  注意度合いの表示語は,次の 2 種類とする(付表 参照)。

(1)

警告  警告は,取扱いを誤った場合に,包装物品の取扱い者が重大な傷害を負う危険が想定されると

きに用いる。

(2)

注意  注意は,取扱いを誤った場合に,包装物品の取扱い者が傷害を負う危険が想定されるか,又は

物的損害の発生が想定されるときに用いる。

備考  表示語には,英語も併記するとよい。併記する英語は,警告には “WARNING”,注意には

“CAUTION”

とする。

4.3

指示文  指示文は,危険防止を指示する主文と,主文を補完する説明文とによって構成する。付表 1

に代表的な指示文の例を示す。

なお,指示文が短文の場合には,句読点を省略してもよい。

4.4

図記号  図記号には,危険の内容,回避の方法などを表すものを用いる(付表 参照)。附属書に図

記号の推奨例を示す。図記号に色彩を用いる場合の配色は,JIS Z 9101 

表 1(安全色の一般的な意味)

に準じ,地色とのコントラストにも配慮する。

5.

取扱い注意マークの表示方法  取扱い注意マークは,包装の見やすいところに,印刷,表示ラベルの

は(貼)り付けなどの容易に消えない方法によって,

付図 に示すいずれかのレイアウトで表示する。注

意マーク,注意度合いの表示語,指示文及び図記号は,単色で表示してもよい。


3

Z 0152-1996

付表 1  注意度合いの表示語,指示文及び推奨する図記号の例

番号

表示の対象

取扱い注意マークの構成要素

備考

注意度合い

の表示語

指示文の例(

4

)

推 奨 す る

図記号

このポリ袋は幼児の手が届くと
ころに置かないで下さい。

1

ポリ袋の放
置に対する

警告

警告

幼児がかぶると窒息する恐れが
あります。

薄 い プ ラ ス チ ッ ク の
袋 を 幼 児 が か ぶ り ,

口,鼻に吸いつけると
窒息する警告。

バンドを持つな

2

運搬時の持
ち方への注

注意

荷造りバンドを素手で持つと手

を切る恐れがあります。

附属書 
図 1

包 装 物 品 の 不 用 意 な
持 ち 方 で 手 の け が を

避けるための注意。

取っ手の持ち方に注意

3

運搬時の持

ち方への注

注意

ねじったり,横に引いたりする
と,抜ける恐れがあります。

プ ラ ス チ ッ ク 等 の 運

搬 用 取 っ 手 の 不 用 意
な 扱 い で 起 き る 危 険
についての注意。

重心の片寄りに注意

4

運搬時の持
ち方への注

注意

重さが前に片寄っていますので

転倒に注意して下さい(

5

)

附属書 
図 2

包 装 物 品 の 重 心 位 置
の 片 寄 り で 転 倒 す る
危険についての注意。

止め金具に注意

5

包装を解く
作業につい

ての注意

注意

箱をあけるときに,止め金具の先
で手やほかの物を傷つけないよ
うに注意して下さい。

附属書 
図 3

箱をあけるとき,及び
止 め 金 具 の 取 外 し の

ときに,手や他の物品
を 傷 つ け る 可 能 性 に
ついての注意。

商品の取出し方に注意

6

商品を取り
出すときの

注意

注意

商品を取り出すときに,落とした

りしないよう注意して下さい(

6

)

包 装 か ら 商 品 な ど の
内 容 物 を 取 り 出 す と

き に 内 容 物 の 不 適 切
な 持 ち 方 で 起 こ り 得
る危険回避の指示。

包装材の取外し方に注意

7

商品を取り
出すときの
注意

注意

商品から完全に包装材を取り外

して下さい(

6

)

商 品 な ど の 内 容 物 を
固 定 し て あ る 包 装 材
を 取 り 外 す こ と を 忘

れ た と き に 起 こ る 危
険回避の指示。

積上げに注意

8

保管時の置
き方の注意

注意

上にほかの重いものを載せると
転倒して,けがをする恐れがあり

ます。

附属書 
図 4

包 装 物 品 に 他 の 重 い
物を載せ,転倒又は転
落 し て 起 こ る 危 険 に

ついての注意。

(

4

)

上段は主文の例,下段は説明文の例を示す。

(

5

)

説明文には,重心の片寄りの方向を具体的に示すとよい。

(

6

)

包装箱の表面に,作業の手順を表示する場合の説明文の例を,次に示す。 
商品の取出し方に注意の場合:

“包装箱に示す手順に従って,商品を取り出して下さい。

包装材の取外し方に注意の場合:

“包装箱に示す手順に従って,商品から包装材を取り外して下さい。


4

Z 0152-1996

付図 1  包装表面などへの表示の例(警告の場合)

備考1.  図は,“警告”の例で,“注意”の場合には“警告”を“注意”に置き換える。

2.

注意マークの高さは,注意度合いの表示語の文字高さと同じにするとよい。


5

Z 0152-1996

附属書  包装物品の取扱い注意マークに用いる図記号の例

1.

適用範囲  この附属書は,包装物品の取扱い注意マークに用いる図記号(以下,図記号という。)の推

奨例を示す。

2.

図記号の推奨例  図記号の推奨例を附属書図 1に示す。

附属書図 1

附属書図 2

附属書図 3

附属書図 4

関連規格  JIS Z 0108  包装用語

JIS Z 8250

  図記号通則


6

Z 0152-1996

JIS

原案作成委員会  構成表

(1)

本委員会

氏名

所属

(委員長)

西  原  主  計

神奈川工科大学工学部

(副委員長)

横  山  徳  禎

桑沢デザイン研究所

(副委員長)

佐々木  春  夫

社団法人日本包装技術協会

伊  藤  隆  一

通商産業省産業政策局

吉  本  孝  一

通商産業省生活産業局

前  川  武  也

工業技術院標準部

大  隅      満

農林水産省食品流通局

加  山  英  男

財団法人日本規格協会

内  田  泰  次

日本段ボール工業会

岡  野  泰  三

社団法人日本玩具協会

甲  斐  麗  子

主婦連合会

霧  生  愛  子

東京都生活文化局

越  山  了  一

日本包装学会

児  玉      晃

財団法人日本色彩研究所

斎  藤  有  常

日本百貨店協会

鈴  木  幸  人

日本製薬団体連合会

田  中  芳  雄

製品安全協会

都  築  敏  夫

財団法人家電製品協会

豊  田      栄

全日本輸出梱包工業組合連合会

中  込  常  雄

中込技術士事務所

難  波  栄  子

日本チェーンストア協会

長谷川  淳  英

社団法人日本電機工業会

原      早  苗

消費科学連合会

牧      俊  夫

財団法人食品産業センター

山  田  英  郎

財団法人日本消費者協会

青  村  信  孝

日通商事株式会社

(事務局)

阿  部      要

社団法人日本包装技術協会

○印は,小委員会委員を兼ねる。

(2)

小委員会

氏名

所属

(委員長)

内  田  泰  次

日本段ボール工業会

(主査)

都  築  敏  夫

財団法人家電製品協会

前  川  武  也

工業技術院標準部

有  田  俊  雄

ダイヤパッケージング株式会社

中  込  常  雄

中込技術士事務所

成  瀬  清  治

ライオン株式会社

長谷川  淳  英

社団法人日本電機工業会

原      早  苗

消費科学連合会

前  川  浩  治

雪印乳業株式会社

横小路  祥  二

凸版印刷株式会社

青  村  信  孝

日通商事株式会社

(事務局)

林  田  洋  一

社団法人日本包装技術協会