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X 7197

:2012

(1)

目  次

ページ

序文  

1

1

  適用範囲  

1

2

  適合性 

1

3

  引用規格  

1

4

  用語及び定義  

2

5

  座標参照系のマーク付け  

3

5.1

  一般  

3

5.2

  SVG における座標参照系宣言  

4

5.3

  座標参照系の記述の明確化  

5

6

  図形要素のための図形メタデータのマーク付け  

7

6.1

  一般  

7

6.2

  図形要素  

7

6.3

  図形メタデータのマーク付け  

8

6.4

  図形メタデータのマーク付けのための別の方法  

8

7

  タイリング  

10

7.1

  一般  

10

7.2

  コンテナ SVG ファイルにおけるインポート SVG ファイルへの参照のマーク付け  

11

7.3

  地理座標変換パラメタ及び地図描画範囲属性の記述の有無  

12

7.4

  図形描画のための座標変換の手順  

12

7.5

  地図描画領域属性に基づいた地図の描画  

15

8

  レイヤリング  

15

8.1

  一般  

15

8.2

  レイヤリングにおけるコンテナ SVG ファイルとインポート SVG ファイルとの関係  

15

8.3

  地理座標変換パラメタ及び地図描画範囲属性の記述の有無  

16

8.4

  図形描画のための座標変換の手順  

16

8.5

  レイヤリングの順序  

17

9

  コンテナ SVG ファイル及びインポート SVG ファイルの振る舞い  

18

9.1

  タイリングとレイヤリングとの関係 

18

9.2

  コンテナ SVG ファイルの階層構成  

19

10

  ラスタ画像のタイリング及びレイヤリング  

20

10.1

  一般  

20

10.2

  ラスタ画像のタイリング  

20

10.3

  ラスタ画像のレイヤリング  

21

11

  表示倍率に応じた描画制御属性  

22

11.1

  一般  

22


X 7197

:2012  目次

(2)

ページ

11.2

  描画制御のマーク付け  

22

11.3

  対象となる要素  

24

11.4

  描画倍率に応じた描画制御  

24

12

  SVG ファイルの Web サーバへの配置及びアプリケーションによる取得  

24

12.1

  配置及び取得  

24

12.2

  SVG ファイルの分散配置  

24

12.3

  ローカルファイルシステムへの配置  

24

附属書 A(規定)適合性  

26

附属書 B(参考)ISO 19100 シリーズとの関係  

28

附属書 C(参考)著作権及びセキュリティ  

33


X 7197

:2012

(3)

まえがき

この規格は,工業標準化法第 12 条第 1 項の規定に基づき,一般財団法人日本情報経済社会推進協会

(JIPDEC)及び一般財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を制定すべ

きとの申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣及び国土交通大臣が制定した日本工

業規格である。

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。

この規格に従うことは,次の者の有する特許権等の使用に該当するおそれがあるので,留意する。

−  氏名:高木  悟

−  住所:東京都新宿区西新宿 2 丁目 3 番 2 号  国際電信電話株式会社内

上記の,特許権等の権利者は,非差別的かつ合理的な条件でいかなる者に対しても当該特許権等の実施

の許諾等をする意思のあることを表明している。ただし,この規格に関連する他の特許権等の権利者に対

しては,同様の条件でその実施が許諾されることを条件としている。

この規格に従うことが,必ずしも,特許権の無償公開を意味するものではないことに注意する必要があ

る。

この規格の一部が,上記に示す以外の特許権等に抵触する可能性がある。経済産業大臣,国土交通大臣

及び日本工業標準調査会は,このような特許権等に関わる確認について,責任はもたない。

なお,ここで“特許権等”とは,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権をいう。


   

日本工業規格

JIS

 X

7197

:2012

地理情報−SVG に基づく地図の表現及びサービス

Geographic Information-Map representation and services based on SVG

序文 

この規格は,

地理情報をベクトルデータとして記述する方法として SVG に基づく地図表現データのマー

ク付け規則の拡張を規定するとともに,

描画及び配信のための仕組みを規定する。

この規格によって,World

Wide Web

空間上に散在する,SVG に基づくマーク付けを行った様々な地図を配信して,Web ブラウザな

どのアプリケーション上で単葉の画像情報として地図を表示するだけでなく,タイル状表示による地図の

描画領域の設定,及び地図のレイヤ表示ができ,地図表現データの流通性と相互運用性とを向上させるこ

とができる。

適用範囲 

この規格は,JIS X 4197 の規定する,地理情報の表現の中のマーク付け規則の拡張となる,地図表現デ

ータ及びその引用に対する座標参照系に関するマーク付け規則,タイリング及びレイヤリングに関するマ

ーク付け規則,並びに図形要素に対する図形メタデータに関するマーク付け規則について規定する。

この規格は,これらのマーク付け規則に関して,地図表現データを含む SVG データの構文及びこれを用

いたサービスに要求される処理について規定する。

この規格は,地理情報の作成者が,地理情報を地図として表現するため,既存の地理情報を SVG 形式に

変換するとき,及び新たに SVG 形式で作成するときに適用できる。この規格は,地図として表現された

SVG

の点,線,多角形などの図形要素に対して,地理的な図形メタデータを記述するときに適用できる。

この規格は,この規格に基づき作成された複数の SVG 形式の地図をタイル状に並べ(タイリング)

,及

び複数の SVG 形式の地図を重ね(レイヤリング)

,一つの地図として描画するときに適用できる。また,

この規格は,この規格に基づき作成された複数の SVG 形式の地図を,複数の Web サーバ上に配置し,Web

ブラウザなどのアプリケーションが取得し,地図として表示するときに適用できる。

上記適用範囲の既存地理情報の利用,地図の描画,レイヤリング,Web サーバ上への地図の配置につい

ては,地理情報規格群である ISO 19100 シリーズと関連をもつ(詳細は

附属書 を参照。)。

適合性 

この規格への適合を宣言する全ての製品は,

附属書 による抽象試験項目群に記述される全ての要件を

満たさなければならない。

抽象試験項目の定義は,JIS X 7105 による。

引用規格 

次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの


2

X 7197

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引用規格は,その最新版(追補を含む。

)を適用する。

JIS X 4176

  XML リンク付け言語(XLink)1.0

JIS X 4197

  変倍ベクタグラフィックス

注記  W3C 勧 告 , SVG Tiny 1.2 , Scalable Vector Graphics (SVG) Tiny 1.2 Specification

(http://www.w3c.org/TR/SVGTiny12/)が,この規格と一致している。

JIS X 7105

  地理情報−適合性及び試験

注記  対応国際規格:ISO 19105,Geographic information−Conformance and testing(IDT)

ISO 19128

,Geographic information−Web map server interface

用語及び定義 

この規格で用いる主な用語及び定義は,次による。

4.1 

インポート SVG ファイル 

複数の図葉を一つの地図として表現するときに,各々の図葉自体に該当する SVG 形式のファイル。

4.2 

コンテナ SVG ファイル 

インポート SVG ファイル群又は別のコンテナ SVG ファイル群で表現される複数の図葉を,一つの地図

としてまとめ上げ,一つの地図として認識するために,インポート SVG ファイル群又は別のコンテナ SVG

ファイル群を IRI 参照する情報を記述した SVG 形式のファイル。

4.3 

座標参照系(coordinate reference system)

原子によって実世界に関連付けた座標系(JIS X 7111 参照)

4.4 

地図 

コンピュータ画面上の表示に適したディジタルイメージファイルとして地理情報を描画したもの(ISO 

19128

参照)

4.5 

タイリング 

一つの地図表現を得るために,複数の図葉をタイル状に並べること。

4.6 

地図描画範囲属性 

インポート SVG ファイルを図葉として配置するために,

インポート SVG ファイルに記述する領域情報。

4.7 

SVG Map

でのレイヤリング 

複数の図葉を一つの地図として表現するため,重ねること。

4.8 

図形メタデータ 

SVG

形式の図形要素に関するデータであって,図形的情報(幾何形状及びスタイル)並びにこの規格で

規定する地図の表現及びサービスのためのデータを除いたもの。


3

X 7197

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4.9 

名前空間(Namespace) 

名前の集合を分割することで衝突の可能性を回避しつつ参照を容易にする概念。

4.10 

マーク付け 

SVG

に基づく XML による記述。

4.11 

IRI

(Internationalized Resource Identifier)

World Wide Web

上に存在する情報資源の場所を国際符号化文字集合(Unicode,又は JIS X 0221)を用い

て示す記述方式(RFC 3987)

4.12 

変倍ベクタグラフィックス,SVG(Scalable Vector Graphics)

World Wide Web Consortium

(W3C)が規定する 2 次元ベクトルグラフィック仕様。

注記  この規格が参照する SVG Tiny 1.2 仕様の原文は http://www.w3.org/TR/SVGTiny12/ から入手で

きる(2008 年 12 月 22 日勧告)

4.13 

URI

(Uniform Resource Identifier)

World Wide Web

上に存在する情報資源の場所を示す記述方式(RFC 3986)

座標参照系のマーク付け 

5.1 

一般 

箇条 では,座標参照系のマーク付けについて示す。JIS X 4197 では metadata 要素を用いて外部の座標

参照系マーク付け規則を利用する方法を規定しているが,この規格では,JIS X 4197 の拡張モジュールの

規定に沿って拡張し,SVG の名前空間に新たに規定した globalCoordinateSystem 要素によって座標参照系

を直接マーク付けする方法を規定する。

アプリケーションは,座標参照系のマーク付けによって,以降で規定するタイリング及びレイヤリング

を行うことができる。

注記 1  SVG Tiny 1.2 文書は 2 次元の画像を記述するものである。したがって,SVG Tiny 1.2 文書の

各図形要素がもつ座標は,画像の座標系の上にある。すなわち,これは地理的な座標参照系

における座標と一般には異なる座標系の上にある座標情報である。

一方,JIS X 4197 では,地理的な座標参照系のマーク付けによって,この画像の座標系と

地理的な座標参照系との間の関係情報を記述することができる。これによって,SVG Tiny 1.2

文書の各図形要素がもつ座標を地理的な座標参照系上の座標に変換及び逆変換することがで

きる。したがって,この関係情報は,一般に地図作成のための図法変換処理のための情報と

みなすことができる。

この SVG Tiny 1.2 文書の座標系,地理的な空間参照系,及び地理的な座標参照系のマーク

付けによって記述される情報の関係を,

図 に示す。


4

X 7197

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図 1JIS X 4197 における座標参照系のマーク付け 

この規格では,SVG Tiny 1.2 文書の画像の座標系と地理的な座標参照系との間の関係式は,

一次のアフィン変換によって実現される。したがって,図法変換も一次のアフィン変換によ

って表現されるものが対象となる。

注記 2  座標参照系として緯度経度を使う場合,図法変換としては正距円筒図法になる。

5.2 SVG

における座標参照系宣言 

JIS X 4197

において,複数の地図の間で共通に利用可能な地理的な座標参照系を SVG Tiny 1.2 文書のル

ート直下に記述される globalCoordinateSystem 要素によって宣言する。

図 に JIS X 4197 における座標参

照系の記述例を示す。

globalCoordinateSystem

要素には,srsName 属性によって,地理的な座標参照系の識別子を IRI 参照とし

て記述する。さらに,globalCoordinateSystem 要素は,transform 属性をもつことができる。この属性は,上

記で特定した座標参照系から,その SVG Tiny 1.2 文書の座標系への図法変換パラメタとして振る舞う。

<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?> 
 <svg xmlns="http://www.w3.org/2000/svg" version="1.2" baseProfile="Tiny" 
  requiredFeatures="http://www.w3.org/Submission/2011/SUBM-SVGTL-20110607/"> 
  <metadata> 
   <rdf:RDF xmlns:rdf="http://www.w3.org/1999/02/22-rdf-syntax-ns#" 
            xmlns:crs="http://www.ogc.org/crs" 
            xmlns:svg="http://www.w3.org/2000/svg"> 
   <rdf:Description> 
    <crs:CoordinateReferenceSystem 
     rdf:resource="http://purl.org/crs/84" 
     svg:transform="matrix(100.0,0,0,-100,1000,1000)"/> 
   </rdf:Description> 
  </rdf:RDF> 
 </metadata> 
</svg>

図 2JIS X 4197 における座標参照系の記述例 

JIS X 4197

で規定される,座標参照系のマーク付けによって宣言された座標参照系は,この規格の座標

参照系宣言と等価に扱う。

この規格は,JIS X 4197 に基づくことを明確に表すため,SVG Tiny 1.2 文書のルート要素の version 属性

図法変換

逆変換

座標参照系

のマーク

付け

SVG Tiny 1.2

文書の座標系

地理的な空間参照系

SVG Tiny 1.2

文書の座標系と

地理的な座標参照系との間の
関係情報によって,二つの系の

間の座標変換を可能にする


5

X 7197

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と baseProfile 属性とに対して次の値を設定する。

version="1.2" 
baseProfile="Tiny"

JIS X 4197

では,ユーザエージェントによる指定機能のサポートの有無に基づき,条件付き処理を制御

する条件付き処理属性のひとつとして requiredFeatures 属性がある。この規格では,requiredFeatures 属性に

設定する値を次のとおり定義する。requiredFeatures 属性は,SVG Tiny 1.2 文書のルート要素に記述する。

requiredFeatures="http://www.w3.org/Submission/2011/SUBM-SVGTL-20110607/"

この機能文字列に対応したユーザエージェントは,

この規格の機能をサポートしていることを意味する。

注記 requiredFeatures 属性の値として定義した上記 IRI は,この規格を基に W3C において策定が進め

られている Tiling and Layering Module for SVG 1.2 Tiny の原案仕様書を示す W3C サイト上のも

のである。

5.3 

座標参照系の記述の明確化 

この規格は,地理的な座標参照系を SVG Tiny 1.2 文書のためのメタデータとして記述するための仕様で

ある JIS X 4197 の“7.15  地理座標系”を代替する。その上で,利用者端末への実装性を向上させ,ひいて

は相互運用性を高めるために,JIS X 4197 の“7.16 'svg:transform'  属性”に複数例示されている手法のうち,

最も簡便な方法(Example:07_19.svg 参照)を採用し,座標参照系の記述を明確化する。

表 にこの規格が規定する globalCoordinateSystem 要素の属性を示す。

表 1−この規格における globalCoordinateSystem 要素の属性 

属性名

記述

srsName

座標参照系を IRI 形式で与える。 
必須とする。

transform SVG

Tiny

1.2

文書がもつ固有の座標系と,srsName 属性で示す座標参照系と

の間の座標変換のための変換式のパラメタを JIS X 4197 の transform 属性の

マーク付けに基づいて与える。したがって,変換式は次の書式による一次の
アフィン変換と同等のものになる。 
書式:matrix(a, b, c, d, e, f)

なお,省略した場合,matrix(1.0, 0.0, 0.0, 1.0, 0.0, 0.0)が与えられたとみなす。
また,matrix に代わって,rotate, scale, translate などの JIS X 4197 で規定され
る変換関数及びそれらの組合せを用いることもできる。

注記 1  JIS X 4197 の“7.15  地理座標系”との関係は,次のとおりである。

−  この規格における srsName 属性は,JIS X 4197 の crs:CoordinateReferenceSystem 要素の

rdf:resource

属性に相当する。

−  この規格における transform 属性は,JIS X 4197 の crs:CoordinateReferenceSystem 要素の

svg:transform

属性に相当する。

表 に JIS X 4197 における座標参照系宣言とこの規格における座標参照系宣言との対応関係を示す。


6

X 7197

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表 2JIS X 4197 における座標参照系宣言とこの規格における座標参照系宣言との対応関係 

JIS X 4197

における座標参照系宣言

この規格における座標参照系宣言

coordinateReferenceSystem

要素 globalCoordinateSystem 要素

xlink:href

属性>>rdf:resource 属性 srsName 属性

transform

属性>>svg:transform 属性 transform 属性

JIS X 4197

における座標参照系宣言を扱う場合,7.4 b)  の定義に沿って描画範囲が決定され,その描画

範囲に対してインポート SVG ファイルが描画される。インポート SVG ファイルの描画方法については,

Web

ブラウザなどのアプリケーションに一任される。 

注記 2  後方互換性

SVG 1.1

(Tiny を含む。

)で規定される,座標参照系のマーク付けによって宣言された座標

参照系は,この規格の座標参照系宣言と等価に扱うことが望ましい。SVG 1.1(Tiny を含む。

の座標参照系宣言は,JIS X 4197 の座標参照系宣言と同じである。

5.3.1 

座標変換のための変換式(transform) 

座標変換のための変換式は,JIS X 4197 に基づいて記述された SVG Tiny 1.2 文書の座標と,地理的な座

標との間の変換式を規定するものであり,形式は,JIS X 4197 の“7.16 svg:transform”属性と同一のものと

する。次に,その概略を示す。

SVG Tiny 1.2

文書の座標と地理的な座標との間の変換式は,次の式で示される。



×



=



1

y

x

1

0

0

f

d

b

e

c

a

1

y'

x'

ここで,x'

及び y'

は JIS X 4197 に基づく SVG Tiny 1.2 文書の座標値,x 及び y はそれに対応する地理的

な座標参照系に基づく座標値とする。

この変換式は,次の書式による一次のアフィン変換と同等のものである。

 
 書式:matrix(a, b, c, d, e, f)

この書式だけでなく,JIS X 4197 に基づき,transform が提供する座標変換の機能である,rotate, translate,

scale, skewX, skewY, matrix

の 1 個以上の組合せを使うことができる。

注記  上記の変換式を,次のように表現することも多い。





+





×





=





f

e

y

x

d

b

c

a

y'

x'

5.3.2 

地理的な座標参照系の IRI(srsName) 

地理的な座標参照系の識別子は globalCoordinateSystem 要素の srsName 属性に IRI 形式で記述する。

アプリケーションは,srsName 属性の値によって SVG 文書の地理的な座標参照系を識別することができ

る。

以降で規定するタイリング及びレイヤリング処理では,共通の座標参照系の識別子が記述された SVG

Tiny 1.2

文書間においての処理方法を規定し,異なる座標参照系の識別子が記述された SVG Tiny 1.2 文書

の間での処理方法は規定しない。

注記 1  アプリケーションは座標参照系の識別子によって識別された各々の座標参照系の間の座標変

換の機構を別途用意し,共通の座標参照系に変換することによって,この規格に基づくタイ


7

X 7197

:2012

リング及びレイヤリングを行うことができる。

なお,この規格では,相互運用性を向上させるため srsName 属性の値として“http://purl.org/crs/84”を推

奨する。この座標参照系“http://purl.org/crs/84”は,ISO 19128 で規定される座標参照系“CRS:84”に相当

する 2 次元の緯度経度座標系であり,測地系は WGS-84,第一パラメタ(X)が経度,第二パラメタ(Y)

が緯度である。

図 にこの規格における座標参照系の記述例を示す。

<?xml version="1.0" encoding="utf-8"?> 
<svg width="100" height="100" viewBox="0 0 1000 1000" 
     xmlns="http://www.w3.org/2000/svg" version="1.2" baseProfile="Tiny" 
     requiredFeatures="http://www.w3.org/Submission/2011/SUBM-SVGTL-20110607/"> 
          <globalCoordinateSystem  
             srsName="http://purl.org/crs/84" 
             transform="matrix(15.3631,0.0,0.0,-18.6994,-1889.2916,849.9202)"/> 
</svg>

図 3−この規格における座標参照系の記述例 

注記 2  JIS X 4197 の座標系は,Y 軸の方向が下向きである。一方,推奨する“http://purl.org/crs/84”

“CRS:84”

)座標参照系は,Y 軸の方向が“北”向きである。したがって,座標変換のため

の変換式(transform 属性)は,それを加味した値をもつ必要がある。そのため,

図 の例の

transform

属性のように,北を上にした地図表現データの場合,一般に matrix の“d”値は負

(-)になる。

図形要素のための図形メタデータのマーク付け 

6.1 

一般 

箇条 では,図形要素のための図形メタデータのマーク付けについて示す。JIS X 4197 では,図形要素

に対して地理的な図形メタデータを記述する方法を規定していない。この規格では,JIS X 4197 の“19.1  外

部の名前空間及びプライベートデータ”に基づき JIS X 4197 の規定に沿って拡張し,図形要素に対して与

える属性値として,地理的な図形メタデータを記述する方法を規定する。

この規格において,図形要素に対して記述する図形メタデータとは,該当する図形要素が表現している

地物について,地物又はその特性を保持するためのデータをいう(地物及びその特性については,JIS X 

7109

の箇条 を参照)

。地図表現データの作成者はその用途に応じて,地物名,地物属性,地物関連など

の任意のデータを図形メタデータとして記述してよいが,JIS X 4197 のデータとして描画すべき内容につ

いては(同等の情報を図形メタデータに記述した場合であっても)JIS X 4197 の図形要素として記載しな

ければならない。

図形メタデータの処理については,この規格では規定しない。

図形の座標,形状及びスタイルを表現するためのデータは,データの本体と位置付け,図形メタデータ

とは呼ばない。

6.2 

図形要素 

図形メタデータの記述対象とする JIS X 4197 における要素を次に示す。各要素については,JIS X 4197

の“1.6  用語及び定義”を参照。


8

X 7197

:2012

   

 
 JIS X 4197 における container 要素として次の要素。 
     a 要素,defs 要素,g 要素,svg 要素,switch 要素 
 
 JIS X 4197 における graphics 要素として次の要素。 
    animation 要素,circle 要素,ellipse 要素,image 要素,line 要素,path 要素, 
    polygon 要素,polyline 要素,rect 要素,text 要素,textArea 要素,use 要素,video 要素 

6.3 

図形メタデータのマーク付け 

図形メタデータのマーク付けは,次の書式による。

 
 書式:<図形要素名 属性名="属性値" /> 

図形要素名には,6.2 に列挙された SVG における図形要素名(

例 path)を記述する。属性名は,名前の

衝突を防ぐために Namespaces in XML 1.0 仕様に基づく名前空間を利用し,区別しなければならない。

図 に図形メタデータの記述例を示す。

<?xml version="1.0" encoding="utf-8"?> 
<svg xmlns="http://www.w3.org/2000/svg" version="1.2" baseProfile="Tiny" 
     requiredFeatures="http://www.w3.org/Submission/2011/SUBM-SVGTL-20110607/" 
     xmlns:dc="http://purl.org/dc/elements/1.1/" 
     xmlns:foaf="http://xmlns.com/foaf/0.1/" 
     xmlns:rdf="http://www.w3.org/1999/02/22-rdf-syntax-ns#" > 
    <globalCoordinateSystem ... /> 
    <path id="t1" 
         foaf:nick="○○ビル" 
         rdf:type="http://www.w3.org/2003/01/geo/wgs84_pos#SpatialThing" 
         dc:title="○○○○ビルディング" 
         dc:description="○○市内にある○○会社所有のビル" 
         stroke="green" d="....." /> 
</svg>  
 
上記記述例の説明を次に示す。 
path 図形要素に対して,三つの属性を記述している。 
① foaf(Friend of a Friend)名前空間の nick(ニックネーム)属性名に対して,"○○ビル"属性

② rdf(RDF 基本語彙)名前空間の type(クラスタイプ)属性名に対して,

http://www.w3.org/2003/01/geo/wgs84_pos#SpatialThing(W3C の geo 語彙の SpatialThing クラ
ス)

③ dc(ダブリンコア)名前空間の title(名称)属性名に対して,"○○○○ビルディング"属性値

図 4−図形メタデータの記述例 

注記  図形メタデータのマーク付けは,6.3 で示す方法以外に,6.4 で示す方法があるが,この規格で

は 6.3 の方法を推奨する。

6.4 

図形メタデータのマーク付けのための別の方法 

6.3

の方法に加え,JIS X 4197 で規定された別のメタデータの記述方法を利用してもよい。

図 にその記

述例を示す。


9

X 7197

:2012

 
(1)図形要素の子要素として SVG であらかじめ規定された図形メタデータ要素を記述する(JIS X 
4197 の“5.5 'title' 要素及び 'desc' 要素”を参照。)。 
  記述例: 
  <?xml version="1.0" encoding="utf-8"?> 
  <svg xmlns="http://www.w3.org/2000/svg" version="1.2" baseProfile="Tiny"

requiredFeatures="http://www.w3.org/Submission/2011/SUBM-SVGTL-20110607/" >

    <globalCoordinateSystem ... /> 
    <path id="t1" 
         stroke="green" d="....." > 
       <title>○○○○ビルディング</title> 
       <desc>○○市内にある○○会社所有のビル</desc> 
    </path> 
  </svg> 
 
(2)JIS X 4197 における metadata 要素(JIS X 4197 の“18.2 'metadata' 要素”を参照)に図
形メタデータを記述する。 
  記述例:(metadata 内に,RDF/XML によってメタデータを記述した例) 
  <?xml version="1.0" encoding="utf-8"?> 
  <svg xmlns="http://www.w3.org/2000/svg" version="1.2" baseProfile="Tiny" 
    requiredFeatures="http://www.w3.org/Submission/2011/SUBM-SVGTL-20110607/" 
    xmlns:dc="http://purl.org/dc/elements/1.1/"

xmlns:rdf="http://www.w3.org/1999/02/22-rdf-syntax-ns#" >

    <globalCoordinateSystem ... /> 
    <path id="t1" 
         stroke="green" d="....." > 
       <metadata> 
         <rdf:RDF> 
           <rdf:Description> 
             <dc:title>○○○○ビルディング</dc:title> 
             <dc:description>○○市内にある○○会社所有のビル</dc:description> 
           </rdf:Description> 
         </rdf:RDF> 
       </metadata> 
    </path> 
  </svg>

図 5−図形メタデータの記述例 

注記 1  地理情報のように,多量の属性情報を各々の図形要素に付加する可能性のあるデータにおい

ては,6.3 の記述方法を採用することで,メタデータによるデータの肥大を抑制できるという

メリットがある。一方,6.4 

図 の(1)の記述方法によれば,ネームスペースを省略する

ことができる。さらに,6.4 

図 の(2)の記述方法によれば,より複雑な構造をもつメタ

データを記述することができる。

注記 2  図形メタデータとして使用する属性名については,World Wide Web 上で資源に関する情報を

表すためのフレームワークである RDF(Resource Description Framework)のために規定され

た語彙に合致することが望ましい。

注記 3  RDF は,World Wide Web 上で発信されている識別可能な情報又は情報の部分(例えば,HTML

コンテンツ又はコンテンツの一部分:これを資源という。

)に対して,図形メタデータを表現


10

X 7197

:2012

   

するためのフレームワーク(枠組み)である。図形メタデータは,情報の本体(主語)

,それ

についての属性名(述語)及び属性値(目的語)から構成される。特定の用途のために使用

する属性のための辞書は,語彙としてまとめられており,World Wide Web 上で提供される。

例えば,標準化された語彙としてダブリンコア(JIS X 0836)がある。

注記 4  属性名として,JIS X 4197 が規定している title,desc などのメタデータ属性を用いてもよい。

なお,この場合には SVG Tiny 1.2 名前空間に属する属性であるため,接頭辞は不要である。

これらの属性を用いる場合のガイドラインは,JIS X 4197 の“5.5 'title'  要素及び 'desc' 要素”

を参照。

注記 5  各図形要素の識別を行う場合には,JIS X 4197 が規定している id 属性を用いることができる。

id

属性については,JIS X 4197 の“5.10  共通属性”及び“18.2 'metadata'  要素”を参照。

注記 6  図形メタデータを Semantic Web に基づく情報(RDF)として抽出し利用されるよう促す場合

には,GRDDL に従って外部 XSL を指定することが望ましい。

(GRDDL  http://www.w3.org/2007/07/grddl-pressrelease.html.ja)

タイリング 

7.1 

一般 

タイリング可能な一つ以上の SVG Tiny 1.2 形式の地図表現データを Web サーバ上に配置し,Web ブラウ

ザなどのアプリケーションが取得し地図として表示する。箇条 では,タイリングする地図表現データの

マーク付けを規定する。

地図を描画するための元のデータは,SVG Tiny 1.2 形式の地図表現データである。

図 で示すように個々

の SVG Tiny 1.2 形式の地図表現データ(SVG ファイル)をタイル状に配置(タイリング)することでひと

つながりの地図として描画できる。ひとつながりの地図として描画するためには,個々のインポート SVG

ファイルをインポートして,一つの SVG ファイルに合成する。


11

X 7197

:2012

IRI参照

0_0.svg

インポート SVG

0_1.svg

0_2.svg

1_0.svg

1_1.svg

1_2.svg

2_0.svg

2_1.svg

2_2.svg

Container. svg

コンテナSVG

地図描画範囲属性

図 6−コンテナ SVG ファイルとインポート SVG ファイルとの関係の例 

注記  図 において,Container.svg はコンテナ SVG ファイル,0_0.svg∼2_2.svg はインポート SVG フ

ァイルとして振る舞う。

図中の破線矢印で示すようにコンテナ SVG ファイルがインポート SVG

ファイルを指し示すため IRI 参照を用いる。

7.2 

コンテナ SVG ファイルにおけるインポート SVG ファイルへの参照のマーク付け 

コンテナ SVG ファイルに,インポート SVG ファイルがタイル状に並ぶように地図描画範囲属性を設定

した IRI 参照を記述することで一つの合成された地図が構成される。

コンテナ SVG ファイルがインポート SVG ファイルを指し示す各々の IRI 参照にはインポート SVG ファ

イルを配置する領域情報(地図描画範囲属性)が付加される。地図描画範囲属性は,インポート SVG ファ

イルを配置する原点となる地図描画領域原点座標 x,地図描画領域原点座標 y,地図描画領域幅及び高さの

四つのパラメタで構成される。

コンテナ SVG ファイルによってタイリングを指示するマーク付けは,JIS X 4197 の animation 要素を用

いる。

インポート SVG ファイルの場所は animation 要素の xlink:href 属性に IRI 参照を用いて記述する。インポ

ート SVG ファイルの地図を描画する領域である地図描画範囲属性の四つのパラメタは,

animation

要素の x

属性,y 属性,width 属性及び height 属性の四つの属性を用いて記述する。これら四つの属性値は,コンテ

ナ SVG ファイルの座標系に依存する。

表 に地図描画範囲属性の各パラメタと animation 要素の属性との

間の関係を示す。


12

X 7197

:2012

   

表 3−地図描画範囲属性 

地図描画範囲属性のパラメタ animation 要素

の属性

備考

インポート SVG ファイルの地図が存在する領域の原点座標 x

x

記述なき場合は 0 とみなす。

インポート SVG ファイルの地図が存在する領域の原点座標 y

y

記述なき場合は 0 とみなす。

インポート SVG ファイルの地図が存在する領域の幅 width

x

方向の長さ

インポート SVG ファイルの地図が存在する領域の高さ height

y

方向の長さ

注記  表 に示す地図描画範囲属性及びインポート SVG ファイルへの IRI 参照は animation 要素を用

いて次のように記述する。

<animation   x="地図描画領域原点座標 x"  y="地図描画領域原点座標 y" 
             width="地図描画領域幅"      height="地図描画領域高さ"  
             xlink:href="インポート SVG ファイルの IRI 参照" />

図 にコンテナ SVG ファイルの記述例を示す。

以下 Container.svg の記述例 
<?xml version="1.0" encoding="utf-8"?> 
<svg xmlns="http://www.w3.org/2000/svg" 
     xmlns:xlink="http://www.w3.org/1999/xlink" 
     viewBox="20 110 120 85"> 
    <globalCoordinateSystem ... /> 
    <animation  x="0"     y="0"   width="100" height="70" xlink:href="0_0.svg"/> 
    <animation  x="100"   y="0"   width="100" height="70" xlink:href="1_0.svg"/> 
    <animation  x="200"   y="0"   width="100" height="70" xlink:href="2_0.svg"/> 
    <animation  x="0"     y="70"  width="100" height="70" xlink:href="0_1.svg"/> 
    <animation  x="100"   y="70"  width="100" height="70" xlink:href="1_1.svg"/> 
    <animation  x="200"   y="70"  width="100" height="70" xlink:href="2_1.svg"/> 
    <animation  x="0"      y="140" width="100" height="70" xlink:href="0_2.svg"/> 
    <animation  x="100"    y="140" width="100" height="70" xlink:href="1_2.svg"/> 
    <animation  x="200"    y="140" width="100" height="70" xlink:href="2_2.svg"/> 
</svg>

図 7−コンテナ SVG ファイルの記述例 

7.3 

地理座標変換パラメタ及び地図描画範囲属性の記述の有無 

タイリングにおいて,地理座標変換パラメタ及び地図描画範囲属性それぞれの記述の有無を,次のとお

り規定する。

a) 

コンテナ SVG ファイルは地理座標変換パラメタを記述しなければならない。

b) 

インポート SVG ファイルは地理座標変換パラメタを記述してもよいし,記述しなくてもよい。記述し

た場合は 7.4  a)  で座標を計算した後,コンテナ SVG ファイルの地図描画範囲属性に従って描画範囲

を決定する。記述しない場合は 7.4  b)  で座標を計算した後,コンテナ SVG ファイルの地図描画範囲

属性に従って描画範囲を決定する。

7.4 

図形描画のための座標変換の手順 

タイリングにおいて,

コンテナ SVG ファイルによって規定する座標空間上で描画されるインポート SVG

ファイルで記述した各図形要素の座標は,次の手順によって決定する。


13

X 7197

:2012

a) 

インポート SVG ファイルに地理座標変換パラメタが記述されている場合。

手順 1  インポート SVG ファイルに記述された地理座標変換パラメタ matrix(a

i

,b

i

,c

i

,d

i

,e

i

,f

i

)

に基づき,

インポート SVG ファイルの図形[座標を(x

i

,y

i

)

とする。

]を地理座標空間上に変換する[変換

された座標を(x

g

,y

g

)

とする。

手順 2  同座標をコンテナ SVG ファイルに記述された地理座標変換パラメタ(a

c

,b

c

,c

c

,d

c

,e

c

,f

c

)

に基づき,

地理座標空間上の座標をコンテナ SVG ファイルの座標空間上に変換する[座標を(x

c

,y

c

)

とす

る。

これらの数式を次に示す。



×



=



×



=

1

y

x

1

0

0

f

a

e

b

a

c

d

e

f

c

b

d

c

b

d

a

1

1

y

x

1

0

0

f

d

b

e

c

a

1

y

x

i

i

i

i

i

i

i

i

i

i

i

i

i

i

i

i

i

i

i

i

1

i

i

i

i

i

i

g

g

×



=



1

y

x

1

0

0

f

d

b

e

c

a

1

y

x

g

g

c

c

c

c

c

c

c

c

  注記  この式は 8.4 の式と同じ。

b) 

インポート SVG ファイルに地理座標変換パラメタが記述されていない場合。

コンテナ SVG ファイルの地理座標変換パラメタによらず,JIS X 4197 に基づき座標変換される。す

なわち,コンテナ SVG ファイルの animation 要素に記述される地図描画範囲属性と,インポート SVG

ファイルの SVG 要素(ルート要素)に記述される各属性とを基に座標変換パラメタが決定される(JIS 

X 4197

の“12.4 'animation'  要素”を参照。

注記  a)  に示すように,インポート SVG ファイルに地理座標変換パラメタが記述されている場合,

図 に示すように,コンテナ SVG ファイルの animation 要素に記述される地図描画範囲属性は,

インポート SVG ファイル内の図形要素をコンテナ SVG 座標上に配置するための座標の決定に

は関与せず,上記で座標が決定されたインポート SVG の図形について,実際にそれを描画する

かどうかを示すため,かつ,描画する場合にはその範囲を示すための属性として振る舞う。


14

X 7197

:2012

   

インポートSVGの座
標変換パラメータに
よる逆変換

0/0

インポートSVGの座標空間

135/35

地理的な座標空間

0/0

コンテナSVGの座標空間

コンテナSVGに記述され
た、地図描画範囲属性
による描画領域の決定

コンテナSVGの座標空間

地図描画範囲属性に
よって指定された範囲

0/0

コンテナSVGの座標
変換パラメータによ
る変換

実際の表示

図 8−コンテナ SVG ファイルとインポート SVG ファイルとによる描画例 

一方,b)  が示すようにインポート SVG ファイルに地理座標変換パラメタが記述されていな

い場合には,コンテナ SVG ファイルの animation 要素に記述される地図描画範囲属性がインポ

ート SVG ファイル内の図形要素をコンテナ SVG 座標上に配置するための座標の決定に関与す

る場合がある。

実際の表示

インポート SVG の
座標変換パラメタに
よる逆変換

コンテナ SVG の 
座標変換パラメタ 
による変換


15

X 7197

:2012

7.5 

地図描画領域属性に基づいた地図の描画 

ビューアの画面の表示領域(ビューボックス)内に animation 要素の地図描画領域属性で示される領域が

入ったときは,その領域の地図を描画する。

注記  インポート SVG ファイルの取得

コンテナ SVG ファイルをビューアで地図として表示する場合,animation 要素がインポート

するインポート SVG ファイルの地図表現データを全て取得(ダウンロード)する必要はない。

この規格に適合したビューアを作成するためには,作者は,地図のスクロールに応じて,ビュ

ーアの画面の表示領域(ビューボックス)内に animation 要素の地図描画領域原点座標で示され

る領域が入ったときだけ,その該当するインポート SVG ファイルを Web サーバ上から動的に

取得することが望ましい。ただし,表示ソフトウェアの資源が許す限り,前もってインポート

SVG

ファイルを読み込んだり,表示領域から外れたインポート SVG ファイルをキャッシング

する機能を任意に拡張したりすることを制限するものではない。

図 にビューボックス内のイ

ンポート SVG ファイルの取得の例を示す。

図の説明を次に示す。 
網掛けの部分が取得しなければならない図葉。 
最初(図中の左側)は,コンテナの viewBox="20 110 120 85"のため,左下の4枚(0_1.svg, 1_1.svg, 
0_2.svg, 1_2.svg)を取得する。 
ここで,地図を上方向に,次に右方向にスクロールした場合,ビューアのビューボックスが移動し,
次々と(0_0.svg,1_0.svg),(2_0.svg,2_1.svg)を取得する。

図 9−ビューボックス内のインポート SVG ファイルの取得の例 

レイヤリング 

8.1 

一般 

レイヤリング可能な一つ以上の SVG Tiny 1.2 形式の地図表現データを Web サーバ上に配置し,Web ブラ

ウザなどのアプリケーションが取得し,地図として表示する。箇条 では,レイヤリングする地図表現デ

ータのマーク付けを規定する。

8.2 

レイヤリングにおけるコンテナ SVG ファイルとインポート SVG ファイルとの関係 

0_0.svg

0_1.svg

1_0.svg

1_1.svg

0_2.svg

1_2.svg

2_0.svg

2_1.svg

2_2.svg

0

100

200

300

70

140

210

ビューアの

ビューボックス

0_0.svg

0_1.svg

1_0.svg

1_1.svg

0_2.svg

1_2.svg

2_0.svg

2_1.svg

2_2.svg

0

100

200

300

70

140

210

ビューアの

ビューボックス

スクロールによって

ビューボックス変化

読み込ま

れている

図葉

読み込ま
れていな
い図葉

- 2_2.svg)

Container.svg ( import 0_0.svg

Container.svg ( import 0_0.svg - 2_2.svg)


16

X 7197

:2012

   

animation

要素をもつ SVG Tiny 1.2 形式の地図表現データを外部から読み込み,画面に割り付けて地図を

描画する機能をもったビューアによって,複数の地図を一つのスクリーン上にレイヤリングすることが可

能となる。レイヤリングするための地図表現データは,7.2 と同様に,コンテナ SVG ファイルとインポー

ト SVG ファイルとを利用して記述する。このとき,コンテナ SVG ファイルは,レイヤリングを実施する

ファイルであり,インポート SVG ファイルはレイヤリングされる各々の地図レイヤとして振る舞う。タイ

リングでは,コンテナ SVG ファイルでインポート SVG ファイルの地図が並ぶように記述するのに対し,

レイヤリングでは,コンテナ SVG ファイルでインポート SVG ファイルの地図がレイヤリングするように

記述する。

8.3 

地理座標変換パラメタ及び地図描画範囲属性の記述の有無 

レイヤリングにおいて,コンテナ SVG ファイルの地図描画範囲属性の記述,及びインポート SVG ファ

イルの地理座標変換パラメタの記述の有無を,次のとおり規定する。

a)

コンテナ SVG ファイルには地理座標変換パラメタを記述しなければならない。

b)

インポート SVG ファイルには地理座標変換パラメタを記述しなければならない。

c)

8.4

の手順で変換後にコンテナ SVG ファイルの地図描画範囲属性の指定に従って描画範囲を決定す

る。

8.4 

図形描画のための座標変換の手順 

レイヤリングにおいて,コンテナ SVG ファイルによって規定する座標空間上で描画されるインポート

SVG

ファイルで記述した各図形要素の座標は,次の手順によって決定する。この手順はタイリングの場合

における,インポート SVG ファイルに地理座標変換パラメタが記載された場合と同じである。

手順 1  インポート SVG ファイルに記述された地理座標変換パラメタ matrix(a

i

,b

i

,c

i

,d

i

,e

i

,f

i

)

に基づき,

インポート SVG ファイルの図形[座標を(x

i

,y

i

)

とする。

]を地理座標空間上に変換する[変換

された座標を(x

g

,y

g

)

とする。

手順 2  同座標をコンテナ SVG ファイルに記述された地理座標変換パラメタ(a

c

,b

c

,c

c

,d

c

,e

c

,f

c

)

に基づき,

地理座標空間上の座標をコンテナ SVG ファイルの座標空間上に変換する[座標を(x

c

,y

c

)

とす

る。

手順 で変換して求められた,各図形要素の画面上の座標(x

c

,y

c

)

の最大値及び最小値を

包含する領域を地図描画範囲とする。

これらの数式を次に示す。



×



=



×



=

1

y

x

1

0

0

f

a

e

b

a

c

d

e

f

c

b

d

c

b

d

a

1

1

y

x

1

0

0

f

d

b

e

c

a

1

y

x

i

i

i

i

i

i

i

i

i

i

i

i

i

i

i

i

i

i

i

i

1

i

i

i

i

i

i

g

g

×



=



1

y

x

1

0

0

f

d

b

e

c

a

1

y

x

g

g

c

c

c

c

c

c

c

c

注記  この式は 7.4 の式と同じ。


17

X 7197

:2012

図 10 にレイヤリングの記述例を示す。

以下 Container.svg の記述例 
 
<?xml version="1.0" encoding="utf-8"?> 
<svg xmlns="http://www.w3.org/2000/svg" version="1.2" baseProfile="Tiny" 
     requiredFeatures="http://www.w3.org/Submission/2011/SUBM-SVGTL-20110607/" 
     xmlns:xlink="http://www.w3.org/1999/xlink" 
     viewBox="122.93 -45.52 20 20"> 
    <globalCoordinateSystem 
       srsName="http://purl.org/crs/84" 
       transform="matrix(1.0,0.0,0.0,-1.0,0.0,0.0)" /> 
    <animation xlink:href="http://www.sample-svg-map.net/maps/map1.svg"

  x="124" y="-43" width="10" height="10" />

    <animation xlink:href="http://www.sample-svg-map.net/maps/map2.svg"

x="130" y="-37" width="10" height="10" />

</svg>

図 10−レイヤリングの記述例 

8.5 

レイヤリングの順序 

レイヤリングの順序は,JIS X 4197 が規定する animation 要素の描画規則に従う。先に記述された

animation

要素によって読み込まれるインポート SVG ファイルは下に,後に記述された animation 要素によ

って読み込まれるインポート SVG ファイルは上に描画される。

図 11 にレイヤリングの順序の例を示す。


18

X 7197

:2012

   

以下 Container.svg の記述例 
 
<?xml version="1.0" encoding="utf-8"?> 
<svg xmlns="http://www.w3.org/2000/svg" version="1.2" baseProfile="Tiny" 
     requiredFeatures="http://www.w3.org/Submission/2011/SUBM-SVGTL-20110607/" 
     xmlns:xlink="http://www.w3.org/1999/xlink" 
     viewBox="20 110 120 85"> 
    <globalCoordinateSystem ... /> 
    <animation x="30" y="30" width="200" height="100" xlink:href="Layer0.svg"/> 
    <animation x="30" y="30" width="200" height="100" xlink:href="Layer1.svg"/>

</svg>

図 11−レイヤリングの順序の例 

コンテナ SVG ファイル及びインポート SVG ファイルの振る舞い 

9.1 

タイリングとレイヤリングとの関係 

タイリングとレイヤリングとの基本的な相違は,図葉の描画位置が重なっているか,タイル状にずれて

いるかである。すなわち,タイリングとレイヤリングとの両方の意味をもつ表現も可能である。

ただし,レイヤリングは主に性質の異なる複数種の図葉(インポート SVG ファイル)を読み込むので,

それらは互いに独立した関係にあり,それらを正しい位置関係で合成するには共通となる座標系である地

理的な空間参照系を介して合成する必要がある。したがって,それらにはそれぞれ地理座標変換パラメタ

が必須である。

一方,タイリングでは一般にタイルを成す個々の図葉(インポート SVG ファイル)は一つの管理下に置

かれているため,SVG Tiny 1.2 文書の画像の座標系に基づく合成を行うことも可能であるため,インポー

ト SVG ファイルに地理座標変換パラメタは必須ではない。さらに,タイリングでは 7.5 に規定する機能を

稼動させることが望ましく,そのためにコンテナ SVG ファイルには,地図描画範囲属性が個々のタイルと

してのインポート SVG ファイルがもつ情報の境界範囲に基づいて設定されていることが望ましい。

すなわち,コンテナ SVG ファイルとインポート SVG ファイルとで記述する地理座標変換パラメタ及び

地図描画範囲属性の組合せによって,それがタイリングを意図するかレイヤリングを意図するかを決定す

ることができる。これらの組合せを

表 に示す。


19

X 7197

:2012

表 4−地理座標変換パラメタと地図描画範囲属性との組合せ 

適用

コンテナ SVG ファイル

インポート SVG

ファイル

地図の描画方法

地理座標変換

パラメタ

地図描画 
範囲属性

地理座標変換

パラメタ

1

タ イ リ ン グ
又は 
レ イ ヤ リ ン

記載あり

記載あり

記載あり

Web

ブラウザなどのアプリケーションの

ビューボックスが地図描画範囲属性の各
値に接触したとき,インポート SVG ファ

イルを読み込む。 
コンテナ SVG ファイルとインポート SVG
ファイルとのそれぞれの地理座標変換パ

ラ メ タ に よ っ て 変 換 し た 後 に コ ン テ ナ

SVG

ファイルの地図描画範囲属性によっ

て描画範囲を決定する[7.4 a)(タイリン

グ)

,又は 8.4 の手順(レイヤリング)

2

タイリング

記載あり

記載あり

記載なし

Web

ブラウザなどのアプリケーションの

ビューボックスが地図描画範囲属性の各
値に接触したとき,インポート SVG ファ
イルを読み込む。

表示位置は JIS X 4197 の仕様に基づき決
定される[7.4 b)

注記 1  無条件にレイヤリングを行う場合は,コンテナ SVG ファイルのビューボックスと同じ領域を

地図描画範囲属性に設定し,インポート SVG ファイルに地理座標変換パラメタを記述する。

このときの地図の表示位置は,8.4 の手順によって決定する。

注記 2  コンテナ SVG ファイルの地図描画範囲属性が省略された場合は,インポート SVG ファイル

は描画しない。

9.2 

コンテナ SVG ファイルの階層構成 

コンテナ SVG ファイルは,別のコンテナ SVG ファイルをインポートしてもよい。この場合,xlink:href

属性にコンテナ SVG ファイルを記述する。階層的にコンテナ SVG ファイルをインポートすることで,イ

ンポート SVG ファイルによって分割された広域の地図を一つの地図としてタイリングすることができる。

ただし,この場合,ビューアは不要な図葉の破棄及び保持を的確に行う必要がある。

図 12 にコンテナ SVG

ファイルの階層構造の例を示す。


20

X 7197

:2012

   

図 12−コンテナ SVG ファイルの階層構造の例 

コンテナ SVG ファイルに地理座標変換パラメタが記述されていない場合には,

それが入れ子構造の中間

的なものであるか否かにかかわらず,7.3 の規定に従って処理する。その上で,それが中間的なコンテナ

SVG

ファイルであった場合には,それをインポートする上位のコンテナ SVG ファイルは,地理座標変換

パラメタが記述されていないインポート SVG ファイルの場合の処理を行う。

10 

ラスタ画像のタイリング及びレイヤリング 

10.1 

一般 

ラスタ画像を用いたタイリング及びレイヤリングを規定する。

10.2 

ラスタ画像のタイリング 

image

要素には,JIS X 4197 が定める仕様に基づき,航空写真などのラスタ画像のファイルの IRI 参照を

記述することによって,ラスタ画像を読み込み,指定した領域に描画することができる。そこで,animation

要素の代わりに image 要素を用い,インポート SVG ファイルの代わりにラスタ画像のファイルの IRI 参照

を記述することによって,ラスタ画像もタイリングによって連続した地図として描画することができる。

このときの振る舞いは,

地理座標変換パラメタをもたないインポート SVG ファイルを用いたものと同じと

なる。

0_0.svg

Map Tiles

0_1.svg

0_2.svg

1_0.svg

1_1.svg

Cnt1.svg

2_0.svg

2_1.svg

Cnt2.svg

Container.svg

Container

C2_0_0.svg

Map Tiles

C2_0_1.svg

C2_0_2.svg

C2_1_0.svg

C2_1_1.svg

C2_1_2.svg

C2_2_0.svg

C2_2_1.svg

C2_2_2.svg

Cnt2.svg.

Container

C1_0_0.svg

Map Tiles

C1_0_1.svg

C1_0_2.svg

C1_1_0.svg

C1_1_1.svg

C1_1_2.svg

C1_2_0.svg

C1_2_1.svg

C1_2_2.svg

Cnt1.svg

Container


21

X 7197

:2012

10.3 

ラスタ画像のレイヤリング 

レイヤリングでは各々のインポート SVG ファイルが地理座標変換パラメタをもたなければならないこ

とから,ラスタ画像のレイヤリングは,ラスタ画像をコンテナ SVG ファイルにインポートし,そのコンテ

ナ SVG ファイルをインポート SVG ファイルとして用いることで実現する。すなわち,9.2 のコンテナ SVG

ファイルの階層構造の一つの形態として実現される。このとき,上にレイヤリングしたレイヤが不透明の

ビットイメージの場合には下のレイヤは塗り潰される。透明度を指示するには,画素ごとに透明度を指定

できる PNG(Portable Network Graphics)を用いるか,又は image 要素に opacity 属性を付与することが望

ましい。

注記 PNG(Portable Network Graphics)には,ISO/IEC 15948,及びそれを対応国際規格とした JIS X 

4242

(要約規格)がある。

図 13 にラスタ画像のレイヤリングの例を示す。

以下 Container.svg の記述例 
<?xml version="1.0" encoding="utf-8"?> 
<svg xmlns="http://www.w3.org/2000/svg" version="1.2" baseProfile="Tiny" 
     requiredFeatures="http://www.w3.org/Submission/2011/SUBM-SVGTL-20110607/" 
     xmlns:xlink="http://www.w3.org/1999/xlink" 
     viewBox="20 110 120 85"> 
    <globalCoordinateSystem ... /> 
    <animation xlink:href="Layer0.svg" x="30" y="120" width="100" height="60" /> 
    <animation xlink:href="Layer1.svg" x="30" y="120" width="100" height="60" />

</svg> 

以下 Layer0.svg の記述例 
<?xml version="1.0" encoding="utf-8"?> 
<svg xmlns="http://www.w3.org/2000/svg" version="1.2" baseProfile="Tiny" 
     requiredFeatures="http://www.w3.org/Submission/2011/SUBM-SVGTL-20110607/" 
     xmlns:xlink="http://www.w3.org/1999/xlink" 
     viewBox="30 120 100 60"> 
    <globalCoordinateSystem ... /> 
    <image x="30" y="120" width="100" height="60" xlink:href="image0.jpg"/>

</svg>

図 13−ラスタ画像のレイヤリングの例 


22

X 7197

:2012

   

以下 Layer1.svg の記述例 
<?xml version="1.0" encoding="utf-8"?> 
<svg xmlns="http://www.w3.org/2000/svg" version="1.2" baseProfile="Tiny" 
     requiredFeatures="http://www.w3.org/Submission/2011/SUBM-SVGTL-20110607/" 
     xmlns:xlink="http://www.w3.org/1999/xlink" 
     viewBox="30 120 100 60"> 
    <globalCoordinateSystem ... /> 
    <image x="30" y="120" width="100" height="60" xlink:href="image1.png"/> 
</svg>

図 13−ラスタ画像のレイヤリングの例(続き) 

11 

表示倍率に応じた描画制御属性 

11.1 

一般 

表示倍率に応じて,表示する図形要素を制御するときに記述する属性の仕様を規定する。この属性は JIS 

X 4197

の拡張モジュールの規定に沿って拡張し,SVG の名前空間に新たに規定するものである。

11.2 

描画制御のマーク付け 

この属性は,箇条 に基づいて規定される。

図形要素に対し,表示倍率に応じた表示・非表示制御を行うためのパラメタを設定する属性の書式は次

による。

 
 書式 1:visibleMinZoom="[最小倍率]" 

visibleMaxZoom="[最大倍率]"

 書式 2:visibleZoomRange="[最小倍率]", "[最大倍率]" 

書式 2 及び省略のない書式 1 の場合,表示倍率が[最小倍率]∼[最大倍率]の間にあるときは,その

図形を表示する。

書式 1 で visibleMinZoom を省略した場合,表示倍率が最大倍率以下では常に表示する。visibleMaxZoom

を省略した場合は,最小倍率以上では常に表示する。

書式 1 も書式 2 も共に省略した場合は,常に表示する。

図 14 に表示倍率に応じた描画制御の記述例を示す。

 
表示倍率の定義:

SVG コンテンツ座標系(user coordinate system:ユーザ座標系)における 45 度
方向のベクトル(長さ l の X,Y 成分が等しいベクトル)に対し,そのベクトルを
画面の座標系(viewport coordinate system:ビューポート座標系)に変換したベ
クトルの長さの比率を 100 倍した値[百分率(%)表現]。 
 
Zx をユーザ座標系に対するビューポート座標系の X 方向の倍率,Zy を同 Y 方向の
倍率とすると,表示倍率(Zoom)の百分率(%)は,下式で算出される。 
 
 
 
 

図 14−表示倍率に応じた描画制御の記述例 

2

100

2

2

Zy

Zx

Zoom

+

=


23

X 7197

:2012

各パラメタの説明図を次に示す。

X

u

User Coordinate System

Y

u

X

v

Viewport Coordinate System

Y

v

l

l

Zoom

100

2

l

l

Zx

2

l

Zy

2

2

l

注記 1  ここでいう SVG コンテンツ座標系(ユーザ座標系)とは,個々の SVG データがもつ個別の

座標系であり,地理座標系ではない座標系である。特別な場合(図形要素に transform 属性が

設定されているなど。

)を除き,各図形要素の属性として記述されている座標値は,SVG コ

ンテンツ座標系の座標値である。

一方,画面の座標系(ビューポート座標系)は,ユーザエージェント(ウェブブラウザな

どのアプリケーション)が表示装置上に設置した座標系であり,SVG コンテンツはビューポ

ート座標系上に伸縮スクロールなどの操作を経て表示される。したがって,ビューポート座

標系に対してユーザ座標系は引き伸ばされたり,収縮されたりすることになる。

注記 2  この規格によれば,倍率は表示装置の画素数に基づくため,画面の画素数に応じて表示は変

化する。SVG コンテンツ座標系(ユーザ座標系)における同じ領域を表示させても,倍率は

画素数に応じて変化する。したがって,同じ地図表現データを用いても,画素数がより多い

装置で表示すれば,より多くの情報を,画素数がより少ない装置で表示すれば,より簡略化

された情報を提供するように制御することができる。

以下 Container.svg の記述例 
<?xml version="1.0" encoding="utf-8"?> 
<svg xmlns="http://www.w3.org/2000/svg" version="1.2" baseProfile="Tiny" 
     requiredFeatures="http://www.w3.org/Submission/2011/SUBM-SVGTL-20110607/" 
     xmlns:xlink="http://www.w3.org/1999/xlink"> 
    <circle cx="100" cy="100" visibleZoomRange="100,200"/> 
</svg> 
 
上記記述例の説明を次に示す。 
circle 図形要素によって記述された円は,表示倍率が 100∼200 のときに,表示対象となる。

図 14−表示倍率に応じた描画制御の記述例(続き) 


24

X 7197

:2012

   

11.3 

対象となる要素 

表示倍率に応じた描画制御の対象とする JIS X 4197 における要素を次に示す。各要素については,JIS X 

4197

の“1.6  用語及び定義”を参照。

 
 JIS X 4197 における container 要素として次の要素。 
     a 要素,defs 要素,g 要素,svg 要素,switch 要素 
 
 JIS X 4197 における graphics 要素として次の要素。 
    animation 要素,circle 要素,ellipse 要素,image 要素,line 要素,path 要素, 
    polygon 要素,polyline 要素,rect 要素,text 要素,textArea 要素,use 要素,video 要素 
 
 JIS X 4197 における graphics referencing 要素として次の要素。 
    animation 要素,foreignObject 要素,image 要素,use 要素,video 要素 

11.4 

描画倍率に応じた描画制御 

animation

要素及び image 要素を除く要素に visibleZoomRange 属性が設定されている場合は,その仕様に

基づき表示・非表示を切り替えなければならない。さらに,animation 要素に同属性が設定されている場合

は,その仕様に基づき,表示状態に推移した場合にはインポート SVG ファイルが取得されなければならな

い。image 要素の場合は,ラスタ画像ファイルに対して同様である。また,非表示状態では効率的なデー

タ配信のために,インポート SVG ファイルの取得が抑制されていることが望ましい。この機能によって,

表示倍率に応じて適した地図を動的に取得し,表示を切り替える仕組みを実現することができる。

また,animation 要素及び image 要素では,7.5 に基づき地図描画領域属性とビューボックスとの関係が

更に加味された上で,ファイルが取得されなければならない。

12 SVG

ファイルの Web サーバへの配置及びアプリケーションによる取得 

12.1 

配置及び取得 

インポート SVG ファイル及びコンテナ SVG ファイルは,Web ブラウザなどのアプリケーションから参

照できるよう,Web サーバ上に配置する。xlink:href 属性で記述するインポート SVG ファイルの IRI 参照

及びコンテナ SVG ファイルに記述されるインポート SVG への IRI 参照は,XML リンク付け言語(XLink)

1.0

JIS X 4176)による書式に従い記述してもよい。記述された IRI 参照に対応するインポート SVG は,

アプリケーションから参照できるよう Web サーバ上に正しく配置しなければならない。アプリケーション

は,Web サーバ上の SVG ファイルを地図として表示するため,Web サーバ上のファイルを取得する。

他社が権利をもつ SVG Tiny 1.2 ファイルを利用する場合の著作権及び Web サーバ上の悪意のあるファイ

ル又はスクリプトによる危険性については,

附属書 を参照。

12.2 SVG

ファイルの分散配置 

コンテナ SVG ファイルの xlink:href 属性で記述するインポート SVG ファイルの IRI 参照及びコンテナ

SVG

ファイルの IRI 参照は,複数の Web サーバ上に分散して配置するよう記述してもよい。複数の Web

サーバ上に分散して配置した SVG ファイルをレイヤリング又はタイリングする機能によって,

複数の情報

システムが提供する情報を一つの画面上で総覧可能とする機能が実現される。この機能は,利用者が複数

の情報システムを同時に利用することを可能とし,情報システムの相互運用性又は連携性を向上させる役

割を果たす。

12.3 

ローカルファイルシステムへの配置 


25

X 7197

:2012

SVG Tiny 1.2

形式の地図表現データを特定の一つのコンピュータだけで使う場合には,Web サーバ上へ

の配置に代えて,ローカルファイルシステム上に配置することができる。その場合,xlink:href 属性で IRI

参照として記述するインポート SVG ファイル又はコンテナ SVG ファイルは,

(file://…)などローカルフ

ァイルシステム上のファイルを指し示すように記述することができる。

さらに,必要に応じて,ローカルファイルシステムと Web サーバ上とに SVG ファイルを配置し,これ

らを組み合わせてレイヤリング又はタイリングすることもできる。


26

X 7197

:2012

   

附属書 A

(規定)

適合性

A.1 SVG 

Tiny 

1.2

形式の地図表現データの適合性 

A.1.1 

抽象試験項目群 

この規格に基づき地図として表現された SVG Tiny 1.2 形式の地図表現データが,この規格に適合してい

ることを検査するには,同データが A.1.2A.1.6 の要件を満たしていることを検査する必要がある。

A.1.2 

座標参照系の記述 

a) 

試験目的  座標参照系の記述がこの規格で規定しているマーク付けに従って記述していることを検査

する。

b) 

試験方法  この規格に基づき地図として表現された SVG Tiny 1.2 形式の地図表現データに,箇条 

規定しているマーク付けに基づく globalCoordinateSystem 要素又は CoordinateReferenceSystem 要素が記

述されていることを検査する。ただし,それがタイリングで用いられるインポート SVG ファイルであ

る場合にはその限りではない。

c) 

参照  箇条 

d) 

試験の種類  基本

A.1.3 

図形メタデータの記述 

a) 

試験目的  図形メタデータをもつ,この規格に基づき地図として表現された SVG Tiny 1.2 形式の地図

表現データの場合,図形メタデータの記述がこの規格で規定している方法に従って記述していること

を検査する。

b) 

試験方法  表 に示す図形要素において図形メタデータを記述する場合,箇条 で規定しているマー

ク付けであることを検査する。

c) 

参照  箇条 

d) 

試験の種類  基本

A.1.4 

タイリングの記述 

a) 

試験目的  タイリングの記述がこの規格で規定している方法に従って記述していることを検査する。

b) 

試験方法  この規格に基づき地図として表現された SVG Tiny 1.2 形式の地図表現データがコンテナ

SVG

ファイルとインポート SVG ファイルとから作成され,それぞれのファイルが箇条 で規定して

いるマーク付けであることを検査する。

c) 

参照  箇条 及び箇条 9

d) 

試験の種類  基本

A.1.5 

レイヤリングの記述 

a) 

試験目的  レイヤリングの記述がこの規格で規定している方法に従って記述していることを検査す

る。

b) 

試験方法  この規格に基づき地図として表現された SVG Tiny 1.2 形式の地図表現データがコンテナ

SVG

ファイルとインポート SVG ファイルとから作成され,それぞれのファイルが箇条 で規定して

いるマーク付けであることを検査する。

c) 

参照  箇条 及び箇条 


27

X 7197

:2012

d) 

試験の種類  基本

A.1.6 

ラスタ画像を用いた地図の記述 

a) 

試験目的  ラスタ画像を用いた,この規格に基づき地図として表現された SVG Tiny 1.2 形式の地図の

記述がこの規格で規定している方法に従って記述していることを検査する。

b) 

試験方法  この規格に基づき地図として表現された SVG Tiny 1.2 形式の地図表現データがコンテナ

SVG

ファイルとして作成され,そのファイルが箇条 10 で規定しているマーク付けであることを検査

する。

c) 

参照  箇条 10 

d) 

試験の種類  基本

A.2 

地図としての表現を行う実装 

A.2.1 

抽象試験項目群 

Web

サーバ上に配置された SVG Tiny 1.2 形式のファイルを取得し,地図としての表現を行う実装(ビュ

ーア,Web ブラウザなどのアプリケーション)がこの規格に適合していることを検査するには,実装が

A.2.2

及び A.2.3 の要件を満たしていることを検査する必要がある。

A.2.2 

地図の描画 

a) 

試験目的  地図を描画できることを検査する。

b) 

試験方法  Web サーバから取得した SVG Tiny 1.2 形式のファイルを地図として描画できることを検査

する。

c) 

参照  箇条 7∼箇条 11 

d) 

試験の種類  基本

A.2.3 SVG

ファイルの Web サーバへの配置及びアプリケーションによる取得 

a) 

試験目的  SVG Tiny 1.2 形式のファイルが Web サーバ上に配置され,実装(アプリケーション)が取

得できることを検査する。

b) 

試験方法  SVG Tiny 1.2 形式のファイルの Web サーバ上の配置及び実装(アプリケーション)が,箇

条 12 の規定に従っていることを検査する。

c) 

参照  箇条 12 

d) 

試験の種類  基本


28

X 7197

:2012

   

附属書 B

(参考)

ISO 19100

シリーズとの関係

B.1 ISO 

19117

及び ISO 19136 との関係 

この規格は,ISO 19136[Geographic information−Geography Markup Language (GML)]などの規則に基づ

き符号化された既存の地理情報を,地図として描画するときに利用できる。ISO 19136 形式などのデータ

をこの規格に基づく形式に変換して利用する。この規格における地図の描画は,ISO 19117(Geographic

information

−Portrayal)に適合する。

ISO 19117

では,道路などの地物を含んだ Dataset と,その地物の描画方法とを含んだ Portrayal catalogue

を規定している。この規格は,ISO 19117 における Portrayal catalogue に該当する。この規格のタイリング

(箇条 7

,レイヤリング(箇条 8

,及び表示倍率に応じた描画属性(箇条 11)は,ISO 19117 の Portrayal

rule

に該当する。ISO 19117 における Dataset の Feature に含まれる道路名称などの属性は,この規格の図形

メタデータに該当する(

図 B.1 参照)。

図 B.1Overview of portrayal(引用:ISO 19117 

Dataset

Feature

External function

Portrayal rule

Feature portrayal

used in

1..*

has

1..*

0..*

using

Portrayal

specification

used in

1..*

has

1..*

1..*

portray

1..*

portrayed_by

Portrayal catalogue


29

X 7197

:2012

6.2

に示す図形メタデータの記述対象とする図形要素のうち,ISO 19136 で規定する幾何形状要素の対応

関係を,

表 B.1 に示す。

表 B.1−図形メタデータの図形要素と ISO 19136 における幾何形状要素との関係 

図形メタデータの図形要素

ISO 19136

における幾何形状要素

defs

アイコンを規定する use 要素と組み合わせ
ることで,gml:Point を表現する。

g gml:MultiGeometry

circle gml:Circle

ellipse

image

line gml:LineString

path gml:Curve

及び

gml:Surface

polygon gml:Polygon

polyline gml:LineString

rect gml:Rectangle

text

地図の注記を記述することができる。

use

defs

要素内に規定された図形要素を参照

することで点情報を表現する。このとき

use

要素の x,y 属性が,gml:Point の座標値

に対応する。

gml:Point

B.2 ISO 

19123

との関係 

ラスタ画像のレイヤリング(10.3)の仕様に基づき,ベクタ形式の地図及びラスタ形式の画像がレイヤ

するように記述できる。ラスタ形式の画像をレイヤさせる記述は,ISO 19123(Geographic information−

Schema for coverage geometry and functions

)における,地理的範囲とその属性値(航空写真など)との関係

を記述することに該当する。

注記  利用可能なラスタ形式の種別は,JIS X 4197 によって規定される。

B.3 ISO 

19128

との関係 

この規格は,ISO 19128 に基づき配信された地図画像を地図として描画するときに利用できる。

B.3.1 

インポート SVG ファイルによる参照 

ISO 19128

は,http の GET プロトコルを利用して地図画像を配信するサーバのインタフェースを規定す

る。したがって,ISO 19128 に合致するサーバは,地図画像にアクセスするための http スキームによる IRI

参照をもつ。また,ISO 19128 では出力地図画像形式として,SVG を含むベクタ画像,並びに PNG 及び

JPEG

を含むラスタ画像形式をサポートする。さらに,ISO 19128 は図法変換として modified equidistant

cylindrical projection

(正距円筒図法)を用いる。

それに対しインポート SVG ファイルは,

地図画像を http スキームを含む任意の IRI 参照によって参照し,

その画像形式として SVG,PNG 及び JPEG をサポートし,図法変換として正距円筒図法をサポートしてい


30

X 7197

:2012

   

る。

したがって,SVG,PNG 及び JPEG 形式の地図を出力するよう調整された ISO 19128 に合致するサーバ

の地図画像は,インポート SVG ファイルから参照することによって,タイリング表示又はレイヤリング表

示をすることができる。

図 B.2ISO 19128 に合致したサーバを用いたシステム図 

図 B.2 は ISO 19128 に合致したサーバを用いたシステム図を示す。図において,インポート SVG ファイ

ルが ISO 19128 に合致したサーバによって配信される。コンテナ SVG ファイルは,同インポート SVG フ

ァイルを参照している。

図 B.3 に ISO 19128 に合致したサーバによって配信される図葉の IRI 参照と,それをインポートするコ

ンテナ SVG ファイルとの記述例を示す。

ISO 19128

に合致するサーバの IRI 参照は,サーバの http スキーム,パス(IRI 参照の"?"以前の部分)

及びクエリ(IRI 参照の"?"以降の部分文字列)によって構成される。クエリは,ISO 19128 によって,図

葉の地理的な領域,画像サイズ,画像形式などが指定される。

インポート SVG は,ラスタ画像の場合は image 要素,SVG 画像の場合は animation 要素の xmlns:href 属

性に同 IRI 参照を記述することによって ISO 19128 に合致したサーバが配信する地図画像をインポートす

ることができる。

Web 

マップサーバ

SVG

をサポートした

Web

ブラウザ

Web 

サーバ

Web 

マップサーバインタフェース

コンテナ

ファイル

インポート

ファイル

SVG

SVG

http

http


31

X 7197

:2012

ISO 19128

に合致したサーバによって配信される図葉の IRI 参照の例:

http://www.wms.org/wms?VERSION=1.3.0&REQUEST=GetMap&LAYERS=L1&CRS=EPSG:4326&FORMAT=ima
ge/png&WIDTH=219&HEIGHT=300&BBOX=42.896118,141.558838,42.901611,141.564331

 
同図葉を参照するインポート SVG ファイルの例:

<?xml version="1.0" encoding="utf-8"?> 
<svg xmlns="http://www.w3.org/2000/svg" version="1.2" baseProfile="Tiny" 
 requiredFeatures="http://www.w3.org/Submission/2011/SUBM-SVGTL-20110607/" 
 xmlns:xlink="http://www.w3.org/1999/xlink" 
 width="200.0" height="200.0"> 
  <globalCoordinateSystem 
   srsName="http://purl.org/crs/84"  
   transform="matrix(36408.888889,0,0,-36408.888889,-5154000,1562000)" /> 
  <image x="0" y="0" width="200" height="200"

xlink:href="http://www.wms.org/wms?VERSION=1.3.0&amp;REQUEST=GetMap&amp; 
LAYERS=L1&amp;CRS=EPSG:4326&amp;FORMAT=image/png&amp;WIDTH=219&amp;HEIGHT=300&amp; 
BBOX=42.896118,141.558838,42.901611,141.564331" />

</svg>

図 B.3ISO 19128 に合致したサーバによって配信される図葉の IRI 参照と, 

それをインポートするコンテナ SVG ファイルとの記述例 

注記 1 ISO 

19128

に合致したサーバによる IRI 参照は XML では使用できない文字を含んでいる。こ

れらの文字は,XML の規格に基づいて正しくエスケープ処理する必要がある。

注記 2 ISO 

19128

に合致したサーバが配信する地図画像の IRI 参照のクエリに関して,その画像の

地理的な領域(BBOX 及び CRS 属性)と,コンテナ SVG ファイルの座標参照系宣言及び地

図描画範囲属性との間には密接な関係がある。

表 を参考にしてこれらの属性を正しく設定

しなければならない。

B.3.2 

タイリング 

ISO 19128

に合致するサーバからは,クエリ中の図葉の地理的な領域属性を変化させることで,複数の

図葉を取り出すことができる。タイル状にずれた図葉を取り出すように属性を変化させたコンテナ SVG

ファイルを作成することで,タイリングする地図表現データを作ることができる。

図 B.4 に ISO 19128 に合致したサーバの地図画像データをタイリングするコンテナ SVG ファイルの記述

例を示す。


32

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<?xml version="1.0" encoding="utf-8"?> 
<svg xmlns="http://www.w3.org/2000/svg" version="1.2" baseProfile="Tiny" 
 requiredFeatures="http://www.w3.org/Submission/2011/SUBM-SVGTL-20110607/" 
 xmlns:xlink="http://www.w3.org/1999/xlink" 
 width="400.0" height="400.0"> 
  <globalCoordinateSystem 
   srsName="http://purl.org/crs/84"  
   transform="matrix(36408.888889,0,0,-36408.888889,-5154000,1562000)" /> 
  <image x="0" y="0" width="200" height="200"

xlink:href="http://www.wms.org/wms?VERSION=1.3.0&amp;REQUEST=GetMap&amp; 
LAYERS=L1&amp;CRS=EPSG:4326&amp;FORMAT=image/png&amp;WIDTH=219&amp;HEIGHT=300&amp; 
BBOX=42.896118,141.558838,42.901611,141.564331" />

  <image x="200" y="0" width="200" height="200"

xlink:href="http://www.wms.org/wms?VERSION=1.3.0&amp;REQUEST=GetMap&amp; 
LAYERS=L1&amp;CRS=EPSG:4326&amp;FORMAT=image/png&amp;WIDTH=219&amp;HEIGHT=300&amp; 
BBOX=42.896118,141.564331,42.901611,141.569824" />

  <image x="200" y="200" width="200" height="200"

xlink:href="http://www.wms.org/wms?VERSION=1.3.0&amp;REQUEST=GetMap&amp; 
LAYERS=L1&amp;CRS=EPSG:4326&amp;FORMAT=image/png&amp;WIDTH=219&amp;HEIGHT=300&amp; 
BBOX=42.890625,141.564331,42.896118,141.569824" />

  <image x="0" y="200" width="200" height="200"

xlink:href="http://www.wms.org/wms?VERSION=1.3.0&amp;REQUEST=GetMap&amp; 
LAYERS=L1&amp;CRS=EPSG:4326&amp;FORMAT=image/png&amp;WIDTH=219&amp;HEIGHT=300&amp; 
BBOX=42.890625,141.558838,42.896118,141.564331" />

</svg>

図 B.4ISO 19128 に合致したサーバの地図画像データをタイリングするコンテナ SVG ファイルの記述例 

注記  表 の 1 又は 2 に基づき,地図画像の IRI 参照のクエリに含まれる画像の地理的な領域(BBOX

及び CRS 属性)と,コンテナ SVG ファイルの座標参照系宣言及び地図描画範囲属性とを記述

する必要がある。

図 B.4 の例では,地図画像の IRI 参照の空間参照系(CRS=EPSG:4326)と,

コンテナ SVG ファイルの空間参照系(http://purl.org/crs/84)とを一致させた上で(ただし,こ

れらの参照系は互いに座標の並びが逆である。

,地図画像の IRI 参照の地図描画範囲属性で指

定された範囲に相当する地理的な座標参照系上での範囲と,地図画像の IRI 参照で指定する画

像の地理的な領域(BBOX 属性)とを一致させている。


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附属書 C

(参考)

著作権及びセキュリティ

C.1 

著作権 

複数の Web サーバ上に分散して配置した SVG Tiny 1.2 ファイルをタイリング及びレイヤリングする機能

を介して,他者が権利をもつ SVG Tiny 1.2 ファイルを利用する場合には,著作権を侵害しないようにする

必要がある。そのため,権利者の意図に沿ったかたちで利用されるよう,次に示すメタデータが SVG Tiny

1.2

ファイルに記述され,アプリケーションが処理できることが望ましい。

コンテナ SVG ファイルの作成者は,間接的・直接的にインポートされるインポート SVG ファイルの権

利者に対して事前に許諾を得るか,又は利用条件の明示された SVG Tiny 1.2 ファイルを使用してコンテナ

SVG

ファイルを作成することが望ましい。

C.1.1 

ファイルアクセスの制御手段 

SVG Tiny 1.2

ファイルの提供者は,認証を行うことでファイルアクセスを制限し,SVG Tiny 1.2 ファイ

ルが意図しない他者から無断でタイリング及びレイヤリングに利用されないように制限することができる。

Web

ブラウザなどのアプリケーションは,利用者に対してファイルアクセスの拒否を通知することが望ま

しい。

C.1.2 

メタデータによる利用許諾の記述 

SVG Tiny 1.2

ファイルには,Web ブラウザなどのアプリケーションが理解可能な形式で利用許諾(ライ

センス)を記述することができる。アプリケーションは,これを解釈することで利用許諾の条件を判断し,

条件に合致しない利用許諾を検知した場合,SVG Tiny 1.2 ファイルの表示を制限する機構を備えることが

望ましい。

図 C.1 に利用許諾(ライセンス)の記述例を示す。この例はクリエイティブコモンズに従ったものであ

る。

例-C1:ライセンスの記述例 
<?xml version="1.0" encoding="utf-8"?> 
<!-- 機械可読なライセンスをもつドキュメントの記述例 --> 
<svg xmlns="http://www.w3.org/2000/svg" version="1.2" baseProfile="Tiny" 
  requiredFeatures="http://www.w3.org/Submission/2011/SUBM-SVGTL-20110607/"> 
  <!-- ルート直下の metadata 要素に RDF 形式でメタデータを記述 --> 
  <metadata xmlns:rdf="http://www.w3.org/1999/02/22-rdf-syntax-ns#" 
       xmlns:cc="http://creativecommons.org/ns#">

図 C.1−利用許諾の記述例 


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    <rdf:RDF> 
      <!-- cc:Work 要素が“作品”に対応:この場合はこのドキュメント自身 --> 
      <cc:Work rdf:about=""> 
        <!-- cc:license 要素で URL によって識別されるライセンスを宣言 --> 
        <cc:license rdf:resource="http://creativecommons.org/licenses/by/3.0/"/> 
      </cc:Work> 
    </rdf:RDF> 
  </metadata> 
</svg> 
 
 
 
 
例-C2:二次利用を許可する記述例(cc-by.svg として保存。下記 例-C4 から参照される。) 
<?xml version="1.0" encoding="utf-8"?> 
<!-- 二次的著作物の作成を許可するドキュメントの例 --> 
<svg xmlns="http://www.w3.org/2000/svg" version="1.2" baseProfile="Tiny"

requiredFeatures="http://www.w3.org/Submission/2011/SUBM-SVGTL-20110607/" >

  <metadata xmlns:rdf="http://www.w3.org/1999/02/22-rdf-syntax-ns#" 
xmlns:cc="http://creativecommons.org/ns#"> 
    <rdf:RDF> 
      <cc:Work rdf:about=""> 
        <!-- Creative Commons 3.0 “表示” ライセンス:二次的著作物の作成を許可する --> 
        <cc:license rdf:resource="http://creativecommons.org/licenses/by/3.0/"/> 
      </cc:Work> 
    </rdf:RDF> 
  </metadata> 
  <g> 
    <path d="..."/> 
    ... 
  </g> 
</svg> 
 
 
例-C3:二次利用を許可しない記述例(cc-by-nd.svg として保存。下記 例-C4 から参照される。) 
<?xml version="1.0" encoding="utf-8"?> 
<!-- 二次的著作物の作成を許可しないドキュメントの例 --> 
<svg xmlns="http://www.w3.org/2000/svg" version="1.2" baseProfile="Tiny" 
  requiredFeatures="http://www.w3.org/Submission/2011/SUBM-SVGTL-20110607/"> 
  <metadata xmlns:rdf="http://www.w3.org/1999/02/22-rdf-syntax-ns#"

xmlns:cc="http://creativecommons.org/ns#">

    <rdf:RDF> 
      <cc:Work rdf:about=""> 
        <!-- Creative Commons 3.0 “表示・改変禁止” ライセンス:二次的著作物の作成を許可

しない -->

図 C.1−利用許諾の記述例(続き) 


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        <cc:license rdf:resource="http://creativecommons.org/licenses/by-nd/3.0/"/> 
      </cc:Work> 
    </rdf:RDF> 
  </metadata> 
  <g> 
    <path d="..."/> 
    ... 
  </g> 
</svg> 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
例-C4:各レイヤを利用するコンテナの記述例 
    二次利用を許可しないレイヤ利用。ライセンス抵触。 
<?xml version="1.0" encoding="utf-8"?> 
<!-- 機械可読なライセンスをもつドキュメントを利用するコンテナ SVG ファイル --> 
<svg xmlns="http://www.w3.org/2000/svg" version="1.2" baseProfile="Tiny" 
   requiredFeatures="http://www.w3.org/Submission/2011/SUBM-SVGTL-20110607/"

 xmlns:xlink="http://www.w3.org/1999/xlink">

 
  <!-- リンク先ドキュメントは二次的著作物の作成を許可するライセンスを宣言 --> 
  <!-- リンク先ドキュメントの読込み後,正常に描画される。--> 
  <animation xlink:href="cc-by.svg"/> 
 
  <!-- リンク先ドキュメントは二次的著作物の作成を許可しないライセンスを宣言 --> 
  <!-- リンク先ドキュメントの読込みは行われるが,描画されない。 --> 
  <animation xlink:href="cc-by-nd.svg"/> 
</svg>

図 C.1−利用許諾の記述例(続き) 

注記  クリエイティブコモンズ

ある著作物について著作権が完全に保持されている状態では,権利者の権利は最大限に保障

される反面,著作物の二次利用は非常に制限される。一方,著作物に対する権利を著作者が放

棄した状態又は失効した状態では,権利者の権利はなくなるものの,他者による二次利用は自

由になる。

完全な著作権の保持と著作権の放棄との間の中間的なライセンス体系を用意することで,権

利の保持と情報の利活用とを両立させる試みは多数存在するが,クリエイティブコモンズもそ

の一つである。クリエイティブコモンズのライセンスでは“表示”

“非営利”

“改変禁止”

“継承”

という各構成要素について,採用・不採用を選択することで数種類のライセンスが規定される。

このライセンスを選択することで,著作者は著作権を完全に放棄することなく,利用者に一定


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の自由を許諾することが可能になる。

クリエイティブコモンズのライセンスには上記の例のように一意の URL が与えられ,機械処

理を想定したライセンスの宣言が可能となっていることも特徴の一つである。

上記の例に含まれる“http://creativecommons.org/licenses/by-nd/3.0/”は,

“表示・改変禁止”を

宣言したライセンスを指定する URL であり,著作物の改変が明示的に禁止されている。

一方“http://creativecommons.org/licenses/by/3.0/”は“表示”を宣言したライセンスを指定する

URL

であり,著作物を利用した二次的著作物の作成を認めている。

クリエイティブコモンズの詳細については,http://creativecommons.org/  を参照。

C.2 

セキュリティ 

複数の Web サーバ及びローカルファイルシステムの SVG Tiny 1.2 ファイルを混在させて,タイリング又

はレイヤリングを行う場合には,悪意のあるファイル又はスクリプトが含まれる危険について注意するこ

とが望ましい。

Web

ブラウザなどのアプリケーションは,セキュリティに関する設定を介して,コンピュータに損害を

与える可能性のあるファイル又はスクリプトを実行しないように,SVG Tiny 1.2 ファイルの表示を制限す

ることが望ましい。

参考文献   

[1]  JIS X 0221

  国際符号化文字集合(UCS)

注記  対応国際規格:ISO/IEC 10646,Information technology−Universal Coded Character Set (UCS)

(IDT)

[2]  JIS X 0836

  ダブリンコアメタデータ基本記述要素集合

注記  対応国際規格:ISO/IEC 15836,Information and documentation−The Dublin Core metadata

element set

(IDT)

[3]  JIS X 4242

  コンピュータグラフィクス及び画像処理−ネットワーク用画像形式(PNG)

注記  対応国際規格:ISO/IEC 15948,Information technology−Computer graphics and image processing

−Portable Network Graphics (PNG): Functional specification(IDT)

[4]  JIS X 7109

  地理情報−応用スキーマのための規則

注記  対応国際規格:ISO 19109,Geographic information−Rules for application schema(IDT)

[5]  JIS X 7111

  地理情報−座標による空間参照

注記  対応国際規格:ISO 19111,Geographic information−Spatial referencing by coordinates(IDT)

[6]  ISO 19117

,Geographic information−Portrayal

[7]  ISO 19123

,Geographic information−Schema for coverage geometry and functions

注記  対応日本工業規格:JIS X 7123  地理情報−被覆の幾何及び関数のためのスキーマ(IDT)

[8]  ISO 19136

,Geographic information−Geography Markup Language (GML)

注記  対応日本工業規格:JIS X 7136  地理情報−地理マーク付け言語(GML)(IDT)