>サイトトップへ >このカテゴリの一覧へ

日本工業規格

JIS

 K

7350-1

-1995

 (ISO

4892-1

 : 1994

)

プラスチック−実験室光源

による暴露試験方法

第 1 部:通則

Plastics

−Methods of exposure to laboratory light sources

Part1 : General guidance

日本工業規格としてのまえがき 

この規格は,ISO 4892-1 : 1994 (Plastics−Methods of exposure to laboratory light sources−Part l : General

guidance)

を翻訳し,技術的内容及び規格票の様式を変更することなく作成した日本工業規格である。

なお,この規格で下線(点線)を施してある箇所は,原国際規格にはない事項である。

原国際規格のまえがき(抜粋) 

ISO 4892 (JIS K 7350)

は,一般名称を“プラスチック−実験室光源による暴露試験方法”とし,次の各部

(パート)によって構成される。

プラスチック−実験室光源による暴露試験方法 (Plastics−Methodsof exposure tolaboratory light sources)

第 部:通則  (Part 1 : General guidance)

参考  JIS K 7350-1(プラスチック−実験室光源による暴露試験方法  第 1 部:通則)-1995 が,この

国際規格と一致している。

第 部:キセノンアーク光源  (Part 2 : Xenon-arc sources)

参考  JIS K 7350-2(プラスチック−実験室光源による暴露試験方法  第 2 部:キセノンアーク光源)

-1995

が,この国際規格と一致している。

第 部:紫外線蛍光ランプ  (Part 3 : Fluorescent UV lamps)

参考  JIS K 7350-3(プラスチック−実験室光源による暴露試験方法  第 3 部:紫外線蛍光ランプ)

-1995

が,この国際規格と一致している。

第 部:オープンフレームカーボンアークランプ(

1

) (Part 4 : Open-flame carbon-arc lamps)

参考  JIS K 73504(プラスチック−実験室光源による暴露試験方法  第 4 部:オープンフレームカー

ボンアークランプ)-1995 が,この国際規格と一致している。

(

1

)

サンシャインカーボンアークともいう。


2

K 7350-1-1995 (ISO 4892-1 : 1994)

0.

序文

プラスチックの色及びその他特性にかかわる耐候性は,技術及び商業上で大変重要である。屋外暴露試

験方法は,ISO 877 : 1976 (Plastics−Methods of exposure to direct weathering, to weathering using glass-filtered

daylight, and to intensified weathering by daylight using Fresnel mirrors)

として制定されている。しかし,促進

方法によってその情報を得たいという要望があり,この目的のために特定の人工光源を使用する。屋外暴

露と比較すると,人工促進暴露試験装置による暴露は,ポリマーの劣化及び製品の品質低下を促進するよ

うに設計され,かつ,コントロールされた条件を用いることができる。

一般的にいって,影響する因子が多いため,人工促進暴露試験と屋外暴露試験によるそれぞれの劣化過

程の間には確実な相関は期待できない。

試験するプラスチックの劣化に影響する主要因子が同じであるか,

又はよく分かっている場合に限り,ある特定の関係が期待されるだけである。

1.

適用範囲

1.1

この規格(ISO 4892 の第 1 部)は,第 2 部以下  (JIS K 7350-2K7350-4)  に規定する暴露試験方法

の選択及び操作に関連する情報と,全体的な指針について規定する。

1.2

放射照度及び放射露光量を測定する方法並びにブラックスタンダード温度計及びブラックパネル温

度計について規定し,推奨する。

1.3

暴露結果の評価方法は,JIS K 7350 (ISO 4892)  では規定していない。ISO 4582 を参照のこと。

2.

引用規格

次の規格は,この規格に引用することによって,この規格の規定の一部を構成する。この規格の発行の

時点では,引用規格はここに示す発行年の版の規格が有効であるが,すべての規格は改正されることがあ

るので,この規格の使用者は,引用規格の最新版を適用できるかどうか検討することが望ましい。

ISO 291 : 1977, Plastics

−Standard atomospheres for conditioning and testing.

ISO 293 : 1986, Plastics

−Compression moulding test specimens of thermoplastic materials.

参考  JIS K 7151(プラスチック−熱可塑性プラスチック材料の圧縮成形試験片)−1995 が,この

国際規格と一致している。

ISO 294 : 1975, Plastics

−Injection moulding test specimens of thermoplastic materials.

参考  JIS K 7152(プラスチック−熱可塑性プラスチック材料の射出成形試験片)−1995 が,この

国際規格と一致している。

ISO 295 : 1991, Plastics

−Compression moulding of test specimens of thermosetting materials.

ISO 2557-2 : 1986, Plastics

−Amorphous thermoplastics−Preparation of test specimens with a specified

version

−Part 2 : Plates

ISO 2818 : 1980, Plastics

−Preparation of test specimens by machining.

ISO 3167 : 1993, Plastics

−Multipurpose test specimens.

参考  JIS K 7139(プラスチック−多目的試験片)−1995 が,国際規格と一致している。

ISO 4582 : 1980, Plastics

−Determination of changes of colour and variations in properties after exposure to

daylight under glass, natural weathering or artificial light.

ISO 4892-2 : 1994, Plastics

−Methods of exposure to laboratory light sources−

Part 2 : Xenon-arc sources

参考  JIS K 7350-2(プラスチック−実験室光源による暴露試験方法  第 2 部:キセノンアーク光


3

K 7350-1-1995 (ISO 4892-1 : 1994)

源)−1995 が,この国際規格と一致している。

ISO 4892-3 : 1994, Plastics

−Methods of exposure to laboratory light sources−Part 3 : Fluorescent UV lamps.

参考  JIS K 7350-3(プラスチック−実験室光源による暴露試験方法  第 3 部:紫外線蛍光ランプ)

-1995

が,この国際規格と一致している。

ISO 4892-4 : 1994, Plastics

−Methods of exposure to laboratory light sources−Part 4 : Open-flame carbon-arc

lamp.

参考  JIS K 7350-4(プラスチック−実験室光源による暴露試験方法  第 4 部:サンシャインカー

ボンアークランプ)−1995 が,この国際規格と一致している。

CIE No.85 : 1989, Technical Report

−Solar spectral irradiance.

3.

原理

試験する試料の試験片を,調節された環境条件の下で光源に暴露する。この規格には,試験片面の放射

照度及び放射露光量を測定する手段も含まれる。

4.

全般

4.1

試験結果のばらつき

地表上の太陽光の質及び強度は,気候,場所,時間によって変化する。屋外暴露の場合には,劣化因子

としては,太陽光のほかに,例えば,温度,温度サイクル,湿度など多くの因子がある。屋外暴露の場合,

繰返し暴露で条件変動による結果のばらつきを少なくするためには,ある一箇所での屋外暴露は,最低 2

年は継続する必要がある。

過去の経験の示すところでは,実験室光源による暴露の結果と,特定の場所での屋外暴露の結果の相関

は不明確で,同様な相関関係が過去に実証されている特定の材料及び組成,並びに特定の性質に対して推

定できるに過ぎない。プラスチックの種類が異なる場合には,同じ光源においてもその相関関係は異なる

ことがあり得る。

4.2

実験室光源による試験は,通常次のうち少なくとも一つの目的をもっている。

4.2.1

自然光への長期暴露の影響を再現する目的で,促進試験によって結果を得るためには,暴露期間全

体を通して性能の変化を得ることができるように,多くの暴露ステージで試験片の変化を測定する。この

方法は,材料に一定量の変化を生じるのに必要な放射露光量を,必要ならば内挿法によって,推定するた

めに用いられる。

4.2.2

異なったバッチの品質レベルが,一定の合格範囲から外れていないことを確認するための試験では,

その材料の予想される耐光性から適切な暴露時間を選択し,試験片の変化をその時間においてだけ評価す

る。一定時間の暴露の場合は,その暴露試験の再現性は,評価する材料の種類ごとに定めておかなければ

ならない。別法として,試験片に一定の変化が生じるまでの暴露時間を求めてもよい。

4.2.3

性能の仕様を定めるための試験では,製品の合否を決めるために,特性の変化を規定の方法によっ

て評価する。

4.3

屋外暴露試験と促進暴露試験における相関性を低下させる傾向のある因子

屋外暴露で考えられるよりも短い波長の紫外線の適用

太陽光の分光分布と大きく異なった分光分布をもった光の使用

非常に高い放射照度の適用

高い試験片温度の適用(特に熱の影響だけで容易に変化を受ける材料の場合)


4

K 7350-1-1995 (ISO 4892-1 : 1994)

純度の低い水の使用

4.4

放射

4.4.1

ほとんどのプラスチックは,光が照射されたときの反応には分光依存性がある。自然光の暴露でプ

ラスチックに生じる光化学反応と同じタイプの反応を暴露試験装置で起こさせるためには,太陽光の分光

分布をできるだけ忠実に人工光源で再現させることが重要である。

4.4.2

CIE No.85 : 1989

は,太陽光と人工光源の比較をするために用いられる国際的な基準となっている。

地表上の全放射照度(波長範囲 300∼2 450nm)は,1 090W/m

2

と与えられている。紫外,可視及び赤外部

の放射照度を,

表 に要約する。

表 1  地表上の放射照度の分布

CIE No.85 : 1989 からの要約データ)

波長

nm

分布

%

放射照度

W/m

2

300

∼   320

0.4

4

320

∼   400

6.4

70

400

∼   800

55.4

604

800

∼2 450

37.8

412

300

∼2 450

100.0

1 090

4.4.3

キセノンアーク,オープンフレームカーボンアーク及びある種の蛍光ランプの直接放射は,自然昼

光に存在しない短い波長の紫外線を相当量含んでいる。キセノンアーク及びカーボンアークについては,

適切なフィルタの選択によって,その短い波長の紫外線の多くを取り除くことができる。蛍光ランプは,

太陽光の中の特定の紫外線領域に相当する分光出力を得るように選択することができる。キセノンアーク

は,適切にフィルタを掛けたとき,紫外及び可視域における平均的な太陽光によく近似した分光分布をも

った照射を行える。

4.4.4

大気圏の太陽光には存在しない短い波長の紫外線の照射,又はプラスチックに特に敏感な波長の光

を強めることによって,劣化を促進させることができる。また,分光分布を変化させずに放射の強度を増

加することによって促進させることができる。いずれの促進方法も,異常な結果が出る可能性がある。

光源の分光分布を正しく選択することは,正しい試料温度を選択することと同様に重要で,異常に高い

放射照度又は温度のいずれかに暴露された場合に起きる異常な結果を生じることなく劣化を促進させるこ

とができる。

4.4.5

暴露期間を紫外線量で表すことを推奨する。したがって,この規格には,試験片面における放射照

度(広帯域又は狭帯域手法)及び放射露光量を測定する方法について規定する。

4.5

温度

4.5.1

暴露される材料の最高表面温度は,基本的には試験片に照射されたエネルギーの吸収,放出,試験

片内の熱伝導,試験片と空気又は試験片ホルダ間の熱移動などに依存しているため,正確には予測できな

い。個々の試験片の温度を測定することは実際的でないことから,規定の黒色板を温度調節センサとして

使用しなければならない。

4.5.2

幾つかの種類のブラックパネル温度計と 1 種類のブラックスタンダード温度計が,各種形式の試験

装置に用いられている。ブラックスタンダード温度計とブラックパネル温度計の基本的な違いは,黒色板

の熱絶縁した取付け方にある。ブラックスタンダード温度計の指示温度は,熱伝導が悪く色の暗い試料の

暴露面が示す温度に相当する。色の明るい又は熱伝導の良い試料の表面温度は,一般にブラックスタンダ

ード温度よりも低い。


5

K 7350-1-1995 (ISO 4892-1 : 1994)

低い放射照度では,ブラックパネル温度計又はブラックスタンダード温度計によって指示される温度と,

実際の試験片の温度との差は小さいと考えられる。

また,ブラックスタンダード温度計又はブラックパネル温度計によって指示される温度は,周囲の空気

の温度及び風速によっても影響される。

4.5.3

統一の立場からは,ブラックスタンダード温度計の使用を強く推奨するが,受渡当事者間の協定に

よって,ブラックパネル温度計を用いてもよい。この場合,使用されたブラックパネル温度計の種類及び

試験片ホルダへの取付方法を試験報告書に記録する。

4.6

湿度及びぬ(濡)れ

水分,特に試験片暴露面上の凝縮水分の存在は,促進暴露試験では重要な効果をもっている。この規格

で規定するすべての試験装置は,湿気を与える装置及び試験片の暴露面をぬらす機能をもっている。

5.

試験装置

5.1

促進暴露試験装置は,実際には,いろいろな形式のものが使用されているが,各試験装置とも 5.1.1

から 5.1.6 に規定した構成要素を備えていなければならない。

5.1.1

試験片表面の放射照度が,JIS K 7350-2ISO 4892 の第 2 部)

JIS K 7350-3ISO 4892 の第 3 部)

又は JIS K 7350-4ISO 4892 の第 4 部)の規定に適合するように,試験片との位置関係をもたせて設置さ

れた放射エネルギーをもつ光源。

ランプ及びフィルタの交換については,装置製造業者の指示する推奨時間による。

5.1.2

適切な強度レベルの均一な照射を行うため,光源から一定の距離で試験片とセンサを取り付けられ

る試料取付枠。

5.1.3

試験片の暴露面を均一にぬらす手段。これは,噴霧ノズル,又は水蒸気の凝縮によってもよい。

5.1.4

試験槽内の空気流中で,光源及び水噴射から遮へい(蔽)されて置かれたセンサによって検出し,

制御される加湿装置。

5.1.5

試験槽内空気温度を検出し,かつ,調節する温度センサで,必要に応じ,規定の黒色板センサの指

示する温度を検出し,又は同時に調節も行う温度センサ。

1

種類のブラックスタンダード温度計(5.1.5.1 参照)又は何種類かのブラックパネル温度計(5.1.5.2 

照)の一つが,各種形式の試験装置に使用されている。温度計は,試料取付枠上の平板の試験片が受ける

のと同じ放射及び冷却条件を受けるように,試料取付枠に取り付けることが望ましい。また,試験片の距

離と異なる位置に取り付け,試験片の距離での温度になるよう校正して用いてもよい。

5.1.5.1

ブラックスタンダード温度計:ブラックスタンダード温度計の指示温度は,試験片が照射を受け

たとき,低い熱伝導率をもつ暗い色の試験片の温度にほぼ一致している。この温度計は,厚さ約 1mm,長

さ約 70mm,幅約 40mm の平らなステンレス鋼板で出来ている。光源から照射を受ける面は耐久性のある

黒色塗装がされている。塗装した黒色板は,2 500nm までの全入射光束の少なくとも 95%を吸収する。黒

色板の温度は,白金測温抵抗体で測定する。センサ部分は,光源に対し黒色板の裏側中央に良好な熱接触

が得られるように固定する。この黒色板のセンサ部分を固定した側が,充てん材を含まないポリふっ化ビ

ニリデン (PVDF) 製の厚さ 5mm の基板に取り付けられる。この基板は,センサ部分の周囲に空間ができ

るようにへこみをもっている。センサと PVDF 基板のへこんだ部分の間隔は,約 1mm とする。PVDF 基板

の長さと幅は,ブラックスタンダード温度計を試験片ホルダに取り付けたとき,黒色板と試験片ホルダの

間に金属間の熱伝達がないように,十分大きくなければならない。すなわち,試験片ホルダの金属製取付

部分が,黒色板の周端から少なくとも 4mm 離れていなければならない。


6

K 7350-1-1995 (ISO 4892-1 : 1994)

暴露された試験片の表面温度の範囲を評価するため,さらに,試験装置内の放射照度又は条件をより良

く制御するために,ブラックスタンダード温度計に加え,ホワイトスタンダード温度計を用いることを推

奨する。ホワイトスタンダード温度計は,ブラックスタンダード温度計と同じデザインで出来ている。黒

色塗装の代わりに,耐久性の良い白色塗装が用いられる。塗装面の反射率は,300∼1 000nm に対し少なく

とも 90%,1 000∼2 500nm に対し少なくとも 60%でなければならない。

5.1.5.2

ブラックパネル温度計:現在広く使用されているが,デザインのかなり異なったブラックパネル

温度計が開発され,いろいろな形式の試験装置に使用されてきた。ブラックパネル温度計は,黒色金属板

を試験片ホルダに熱絶縁しないで取り付けている。このことがブラックパネル温度計とブラックスタンダ

ード温度計の根本的な違いである。したがって,一定の試験条件の下で,ブラックパネル温度計は,5.1.5.1

に規定するブラックスタンダード温度計よりも低い温度を指示する傾向がある。使用されているブラック

パネル温度計のあるものは,厚さ約 1mm,長さ約 150mm,幅約 70mm のステンレス鋼板で出来ている。

光源に向くこの板の表面は,黒色塗装されている。黒色板は,2 500nm までの全入射光束の少なくとも 90%

を吸収する。黒色板の温度は,黒色板の暴露面の中央部にしっかり固定した,黒色塗装した胴形のバイメ

タル円形センサ又は測温抵抗体のいずれかによって測定する。使用したブラックパネル温度計の寸法,セ

ンサの形式,センサ部の固定方法などを試験報告書に明記する必要がある。また,ブラックパネル温度計

の試験片ホルダへの取付方法を明記しなければならない。

5.1.6

あらかじめ設定した時間間隔で,試料をぬらす装置のスイッチを入れたり,オプションとして光源

のスイッチを入切する自動プログラム制御装置

5.2

試験装置には,オプションとして試験片表面の放射照度及び放射露光量を測定する放射照度計を備

えていてもよい。

試験片表面の放射照度 (W/m

2

)

及び放射露光量 (J/m

2

)

は,試験片が受けるのと同じ放射を受けるように

取り付けられた,光電式センサで測定する。もし,試験片表面と異なる位置の場合は,十分な受光視野を

もち,かつ,試験片の距離での放射照度に校正されていなければならない。

放射照度計は,使用される光源の放射領域において校正されていなければならない。校正は,放射照度

計の製造業者の推奨に従ってチェックしなければならない。少なくとも 1 年に 1 回は,完全な校正が必要

である。

放射照度計を用いる場合,放射照度は受渡当事者間で協定された波長範囲で測定される。

300

∼400nm 又は 300∼800nm の放射照度がしばしば用いられている。ある試験装置では,特定波長(例

えば,340nm)の分光放射照度 [W/ (m

2

・nm)]  を測るようになっている。

備考1.  人工促進暴露試験装置で測定された放射露光量と屋外暴露の放射露光量を直接比較するには,

同一の放射照度計を使用するのが最もよい。

5.3

特定の試験手順の要求を満たすため,必要に応じて,試験装置に次の運転条件を表示又は記録する

ものを装備することが望ましい。

電源電圧

ランプ電圧

ランプ電流

ブラックスタンダード温度計の温度又はブラックパネル温度計の温度

試験槽空気温度

試験槽相対湿度

水噴霧サイクル


7

K 7350-1-1995 (ISO 4892-1 : 1994)

水質

分光放射照度及び放射露光量

試験時間(照射時間,及び連続照射でない場合は総時間)

6.

試験片

6.1

形状及び作製

6.1.1

暴露する試験片の寸法及び形状は,原則として,暴露試験後に測定する品質特性についての適切な

試験方法に規定されたものとする。ある種の品質試験では,暴露する試験片は,暴露後に特定試験用の試

験片を切り出せるような板状,又は他の形状のものであってもよい。

6.1.2

試験する材料が,か粒,チップ,ペレット状などの原材料の場合は,試験片は適切な成形方法で作

られた板から切り出す。試験片として成形する場合は,押出成形,射出成形又はその他の適切な方法で作

製してもよい。試験片の作製については,ISO 293ISO 294ISO 295ISO 2557-2 及び ISO 3167 を参照

する。試験片の作製方法は,受渡当事者間で取り決め,通常その材料が使用者によって加工される方法に

近いものでなければならない。

6.1.3

試験する材料が,押出し品,モールド品,シートなどの形状の場合は,試験片は,その特性試験の

要求事項及びその材料の性質に基づいて,暴露前又は暴露後のいずれから作製してもよい。

例えば,暴露によって著しくぜい(脆)化する材料は,後からの機械加工が難しいので,特性試験を行

う形状で暴露されるべきである。特に衝撃強さ試験用の切欠きは,暴露前に加工し,暴露中は光源ランプ

に向けたままにしておかなければならない。切断端部からはがれが起こるラミネートのような材料は,板

状で暴露し,その特性試験用の試験片は,暴露後に切り出すべきである。機械加工による試験片の作製に

ついては,ISO 2818 を参照する。

6.1.4

特定の種類の成形品への影響を測定したいときは,できる限りその成形品のままで暴露するべきで

ある。試験目的に十分な大きさの成形品又はその部品は,そのまま暴露する。材料の一部分を切り出して

暴露し,暴露後に特性試験用の試験片を切り出す場合には,暴露によって劣化した表面を取り除いてはな

らない。試験片を暴露した板から切り出す場合は,可能な限り暴露材料の保持具又は材料の暴露条件の再

現を意図しない保持部分から 20mm 以上のところを採り出す。いかなる場合でも,試験片作製中に暴露表

面を少しでも取り除いてはならない。

6.1.5

材料間の比較を目的とする場合は,試験片は,寸法及び暴露面積が同じとなるようなものを用いる。

6.2

試験片の数

6.2.1

各試験条件又は暴露ステージに対する試験片の数は,暴露後に測定する品質特性について定めた試

験方法に規定されているとおりとする。

備考2.  機械的特性を測定する場合には,暴露する試験片の数は,関連の国際規格及び日本工業規格

で規定された数の2倍とするのがよい(この理由は,一般に,耐候性試験を行ったプラスチッ

クの機械的特性の測定結果の標準偏差が大きいためである。しかし,測定結果の母平均が既

知の場合にはこのような配慮は必要ないが,初めての材料での試験の場合には十分な配慮を

必要とする。

6.2.2

必要とされる試験片の総数は,品質特性の初期値の測定必要数と暴露ステージの数によって決まる。

6.2.3

適用される品質特性の試験方法に暴露試験片の数が指定されていない場合は,各暴露ステージに対

し,材料ごとに最低 3 個の試験片を用意することが望ましい。


8

K 7350-1-1995 (ISO 4892-1 : 1994)

6.2.4

各暴露試験ごとに,既知の耐候性レベルをもった比較試験片を含めるべきである。この方法は,各

試験ごと又は試験機関の間のばらつきを調整するのに役立つし,材料開発又は品質管理における耐久性評

価にも役立つであろう。試験機関の間の比較ができるように,前もって比較標準物質を決めておくことも

必要である。

6.3

保管及び状態調節

6.3.1

評価のための試験片は,常に切り出した後状態調節するが,ある場合には,試験片の作製を簡略化

するために,切出しに先立って試料をあらかじめ状態調節することが必要となることもある。

6.3.2

評価試験の前に,試験片を適切に状態調節することは大切である。ある種のプラスチックの性質は,

水分含有量に非常に敏感なので,状態調節の期間は,試験片を特に過酷な条件で暴露した場合は,ISO 291

に規定されている期間よりも長くする必要があることもある。

6.3.3

保存試料は,通常の試験室条件,望ましくは ISO 291 に規定する標準状態の一条件で暗所に保管す

る。

6.3.4

ある種の材料は,特に暴露後,暗所で保存中に色変わりする。したがって,測色又は視感比較は,

暴露後,暴露面が乾燥したらできる限り速やかに行うことが必要である。

7.

評価試験条件及び手順

試験条件及び手順は,選択した試験方法による。JIS K 7350-2JIS K 7350-3 又は JIS K 7350-4ISO 4892

の第 2 部,第 3 部又は第 4 部)を直接参照すること。

8.

試験報告書

試験報告書には,次の事項を記録する。

a)

試料の詳細

1)

試料の仕様及び出所

b)

試験片の作製方法 

c)

試験方法  JIS K 7350-2JIS K 7350-3 又は JIS K 7350-4ISO 4892 の第 2 部,第 3 部又は第 4 部)

d)

試験の詳細

1)

使用した光源の仕様,及び測定したときは,試験片表面の放射照度

2)

ランプの運転モード及び使用したフィルタシステム

3)

使用した温度計と取付方法

−  ブラックスタンダード温度計

−  ブラックパネル温度計(温度計の仕様と取付方法)

4)

ブラックスタンダード温度又はブラックパネル温度の平均値及び変動範囲

5)

試験片上を流れる空気の相対湿度の平均値及び変動範囲

6)

水噴霧の条件(使用した場合)

7)

試験片の裏打ちの種類及び試験片の取付方法

8)

試験片の回転条件(使用した場合)

9)

放射照度計を使用した場合は,露光量の計測方法及び暴露ステージの決定手順(暴露ステージは,

J/m

2

の単位で定義する。

e)

試験結果

1)

暴露ステージ


9

K 7350-1-1995 (ISO 4892-1 : 1994)

2)

ISO 4582

に規定する必要特性の測定結果の記録

3)

比較試験片を暴露した場合は,その変化

f)

試験年月日 

関連規格  JIS B 7753-1993  サンシャインカーボンアーク灯式耐光性及び耐候性試験機

JIS B 7754-1991

  キセノンアークランプ式耐光性及び耐候性試験機


10

K 7350-1-1995 (ISO 4892-1 : 1994)

JIS

原案作成委員会本委員会  構成表

氏名

所属

(委員長)

渡  辺      寧

工業技術院物質工学工業技術研究所

代  田      忠

代田技術事務所

大久保  和  夫

財団法人日本ウエザリングテストセンター

峰  松  陽  一

芝浦工業大学

田  中  正  躬

通商産業省基礎産業局

地  崎      修

工業技術院標準部

相  沢      明

三菱樹脂株式会社

須  賀      蓊

スガ試験機株式会社

徳  竹  敦  夫

日本石油化学株式会社

田  中  淑  夫

株式会社島津製作所

小  野  瑞  穂

株式会社東洋精機製作所

小  倉  和  雄

岩崎電気株式会社

森  本  君  保

オカモト株式会社

浜  島  俊  行

日本石油化学株式会社

角  田  林  一

旭化成工業株式会社

浅  野  興  三

ダイキン工業株式会社

比恵島  康  夫

塩化ビニル工業協会

岸  本  祐一郎

三菱レイヨン株式会社

丸  矢  一  夫

日産自動車株式会社

松  野  邦  雄

株式会社東芝

香  山      茂

財団法人高分子素材センター

(事務局)

樋  口  秀  臣

財団法人高分子素材センター

三  宅  孝  治

財団法人高分子素材センター

田  村  正  勝

日本プラスチック工業連盟

JIS

原案作成委員会分科会  構成表

氏名

所属

(分科会長)

渡  辺      寧

工業技術院物質工学工業技術研究所

代  田      忠

代田技術事務所

大久保  和  夫

財団法人日本ウエザリングテストセンター

相  沢      明

三菱樹脂株式会社

須  賀      蓊

スガ試験機株式会社

伊  藤      久

旭化成工業株式会社

田  中  淑  夫

株式会社島津製作所

小  野  瑞  穂

株式会社東洋精機製作所

小  倉  和  雄

岩崎電気株式会社

浜  島  俊  行

日本石油化学株式会社

鈴  木  寛  二

住友ダウ株式会社

比恵島  康  夫

塩化ビニル工業協会

岸  本  祐一郎

三菱レイヨン株式会社

小野木  晟  二

三菱化成株式会社

(事務局)

樋  口  秀  臣

財団法人高分子素材センター

三  宅  孝  治

財団法人高分子素材センター

田  村  正  勝

日本プラスチック工業連盟