>サイトトップへ >このカテゴリの一覧へ

K 6999

:2004 (ISO 11469:2000)

(1)

まえがき

この規格は,工業標準化法第 14 条によって準用する第 12 条第 1 項の規定に基づき,日本プラスチック

工業連盟(JPIF)/財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を改正すべきとの

申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格である。

これによって,JIS K 6999:1994 は改正され,この規格に置き換えられる。

改正に当たっては,日本工業規格と国際規格との対比,国際規格に一致した日本工業規格の作成及び日

本工業規格を基礎にした国際規格原案の提案を容易にするために,ISO 11469:2000,Plastics―Generic

identification and marking of plastics products

を基礎として用いた。

この規格の一部が,技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の

実用新案登録出願に抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会

は,このような技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の実用新

案登録出願にかかわる確認について,責任はもたない。


K 6999

:2004 (ISO 11469:2000)

(2)

目  次

ページ

序文

1

1.

  適用範囲

1

2.

  引用規格

1

3.

  定義

2

3.1

  略語  (abbreviated term)

2

3.2

  プラスチック製品  (plastics products)

2

4.

  記号及び略語

2

5.

  要求事項

2

5.1

  表示システム

2

5.2

  表示の手段

3

 


日本工業規格

JIS

 K

6999

:2004

(ISO 11469

:2000

)

プラスチック−プラスチック製品の識別及び表示

Plastics

Generic identification and marking of plastics products

序文  この規格は,2000 年に第 2 版として発行された ISO 11469:2000,Plastics―Generic identification and

marking of plastics products

を翻訳し,技術的内容及び規格票の様式を変更することなく作成した日本工業

規格である。

なお,この規格で点線の下線を施してある“参考”は,原国際規格にはない事項である。

1.

適用範囲

1.1

この規格は,プラスチック材料からなる製品の識別とその統一表示方式について規定する。表示を

行う手段については,この規格の適用範囲外とする。

参考  表示する製品の最小寸法,文字の寸法,表示位置の選定のような表示の詳細は,製造業者と使

用者との協議による。

1.2

この表示方式は,プラスチック製品の取扱い,廃棄物の回収又は処分を決定するときの識別に役立

つことを目的とする。

1.3

プラスチックの系統的識別には,JIS K 6899-1JIS K 6899-4 に記載された記号及び略語を用いる。

参考  材料識別の更に詳しい情報が必要な場合には,適切な製品基準の定めに従ってプラスチック製

品への表示の追加を行うことができる。

1.4

この規格は,法律に規定された表示の要求事項に取って代わるものでも,置き換わるものでもなく,

いかなる意味でもこれらを妨げるものではない。

備考  この規格の対応国際規格を,次に示す。

なお,対応の程度を表す記号は,ISO/IEC Guide 21 に基づき,IDT(一致している)

,MOD

(修正している)

,NEQ(同等でない)とする。

ISO 11469

:2000,Plastics―Generic identification and marking of plastics products (IDT)


2

K 6999

:2004 (ISO 11469:2000)

2.

引用規格  次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す

る。これらの引用規格のうちで,発行年を付記してあるものは,記載の年の版だけがこの規格の規定を構

成するものであって,その後の改正版・追補には適用しない。発効年を付記していない引用規格は,その

最新版(追補を含む。

)を適用する。

JIS K 6899-1

  プラスチック―記号及び略語―第 1 部:基本重合体(ポリマー)及びその特性

備考  ISO 1043-1:1997  Plastics―Symbols and abbreviated terms―Part 1:Basic polymers and their

special characteristics

が,この規格と一致している。

JIS K 6899-2

  プラスチック―記号及び略語―第 2 部:充てん材及び強化材

備考  ISO 1043-2:2000  Plastics―Symbols and abbreviated terms―Part 2:Fillers and reinforcing

materials

が,この規格と一致している。

JIS K 6899-3

  プラスチック―記号及び略語―第 3 部:可塑剤

備考  ISO 1043-3:1996  Plastics―Symbols and abbreviated terms―Part 3:Plasticizers が,この規格

と一致している。

JIS K 6899-4

  プラスチック―記号及び略語―第 4 部:難燃剤

備考  ISO 1043-4:1998  Plastics―Symbols and abbreviated terms―Part 4:Flame retardants が,この

規格と一致している。

ISO 472

  Plastics―Vocabulary

参考  ISO 472 の最新版は 1999 年版であるが,JIS K 6900:1994,プラスチック−用語(ISO 472

1988

,Plastics−Vocabulary)は最新版ではない。

ISO 1087

:1990  Terminology―Vocabulary

参考  この ISO 規格は ISO 1087-1 及び  1087-2 に置き換えられ廃止された。

3.

定義  この規格で用いる主な用語の定義は,ISO 472 によるほか,次による。

3.1

略語  (abbreviated term)  ある用語の任意の部分を省略して得られ,かつ,同じ概念を表す用語(ISO 

1087

:1990)

3.2

プラスチック製品  (plastics products)  利用を目的として,プラスチック材料から作られる物品又は

成形品

4.

記号及び略語  この規格では,JIS K 6899-1JIS K 6899-2JIS K 6899-3 及び JIS K 6899-4 の記号及

び略語を用いる。適切な記号又は略語が,これらの規格のいずれにもない場合は,任意の有効な国内又は

国際規格の記号又は略語を用いる。

5.

要求事項

5.1

表示方式

5.1.1

製品への表示  プラスチック製品に表示する場合は,くぎりマーク“>”及び“<”で挟んだ適切

な記号又は略語を,製品表面のいずれかの位置に表示する。

参考  “>”及び“<”は,それぞれ“より大きい”及び“より小さい”の記号であり,その前後関係

から逆くさび形括弧(reversed angled brackets)と呼ばれることが多い。

5.1.2

単一構成素材からなる製品  単一のポリマー又はコポリマーからなる製品の表示は,5.1.1 による。

例  アクリロニトリル-ブタジエン-スチレンの場合


3

K 6999

:2004 (ISO 11469:2000)

  >ABS<

5.1.3

ポリマーブレンド又はアロイ  ポリマーブレンド又はアロイの製品は,成分ポリマーに対する適切

な略語を用い,最初に主成分を,続いて他成分を質量分率の大きい順に + 記号で区切って,5.1.1 に従っ

て表示する。

ポリカーボネートと,その中に分散したアクリロニトリル-ブタジエン-スチレンとのアロイの場合

  >PC+ABS<

5.1.4

特殊な添加物を含む組成物

5.1.4.1

充てん材又は強化材  単一の充てん材又は強化材を含む組成物は,ポリマーの略語の後にハイフ

ンを付け,JIS K 6899-2 による添加物の略語又は記号及びその質量分率を例に示すように並べ,5.1.1 に従

って表示する。

1.  鉱物粉末(MD)を 30  質量%含むポリプロピレンの場合

  >PP-MD30<

充てん材又は強化材各々の混合物又は両者を含む組成物の場合,これらの添加物の存在を示す表示は

2.

及び

例 3.に示すように丸括弧内に入れる。

2.  鉱物粉末 15  質量%及びガラス繊維(GF)25  質量%の混合物を含むポリアミド 66 の場合

  >PA66-(GF25+MD15)<  又は  >PA66-(GF+MD)40<

3.  鉱物粉末(MD)50  質量%及びガラス繊維(GF)25  質量%を含む不飽和ポリエステル系熱硬

化成形コンパウンドの場合

  >UP-(MD50+GF25)<  又は  >UP-(MD+GF)75<

5.1.4.2

可塑剤  可塑剤を含む組成物は,ポリマーの略語の後にハイフンを付け,次いで JIS K 6899-3 

規定する可塑剤の略語を,記号 P の後に括弧に入れて表示する。

例  ジブチルフタレートを可塑剤として含む PVC の場合

  >PVC-P(DBP)<

5.1.4.3

難燃剤  難燃剤を含む組成物は,ポリマーの略語の後にハイフンを付け,次いで JIS K 6899-4 

規定する難燃剤のコード番号を,記号 FR の後の括弧に入れて表示する。

例  鉱物粉末 15  質量%,ガラス繊維 25  質量%,更に難燃剤として赤りん(52)を含むポリアミド 66

の場合

  >PA66-(GF25+MD15)FR(52)<  又は  >PA66-(GF+MD)40FR(52)<

5.1.4.4

分離しにくい 種以上の構成成分からなる製品  2 種以上の構成成分からなり,その一部が見え

にくい製品は,最初に目に見える材料を 5.1.1 に従って最初に識別できるようにし,その後,他の材料の識

別名を個々にコンマ“,

”で分離して並べる。質量基準で主要な構成成分には下線を付ける。

例  主要な質量を占めるアクリロニトリル-ブタジエン-スチレンが内挿されたウレタンを,目に見え

る材料であるポリ塩化ビニルの薄い皮膜が覆っている 3 種類の成分からなる製品の場合

  >PVC,PUR,ABS<

5.2

表示の方法  表示は,次のいずれかによる。

−  金型に記号を彫り成形過程で行う。

−  ポリマーのエンボス加工,メルトインプリント(刻印押し)

,その他で読みやすく,かつ,消えない表

示方法で行う。