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K 6922-1:2018  

(1) 

目 次 

ページ 

序文 ··································································································································· 1 

1 適用範囲························································································································· 1 

2 引用規格························································································································· 2 

3 呼び方及び仕様表記のシステム ··························································································· 2 

3.1 一般事項 ······················································································································ 2 

3.2 データブロック1 ··········································································································· 3 

3.3 データブロック2 ··········································································································· 3 

3.4 データブロック3 ··········································································································· 3 

3.5 データブロック4 ··········································································································· 4 

3.6 データブロック5 ··········································································································· 6 

4 呼び方の例 ······················································································································ 7 

附属書JA(参考)JISと対応国際規格との対比表 ······································································ 12 

K 6922-1:2018  

(2) 

まえがき 

この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,日本プラスチック

工業連盟(JPIF),石油化学工業協会(JPCA)及び一般財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案

を具して日本工業規格を改正すべきとの申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が

改正した日本工業規格である。 

これによって,JIS K 6922-1:1997は改正され,この規格に置き換えられた。 

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。 

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意

を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実

用新案権に関わる確認について,責任はもたない。 

JIS K 6922の規格群には,次に示す部編成がある。 

JIS K 6922-1 第1部:呼び方のシステム及び仕様表記の基礎 

JIS K 6922-2 第2部:試験片の作製方法及び特性の求め方 

日本工業規格          JIS 

K 6922-1:2018 

プラスチック−ポリエチレン(PE) 

成形用及び押出用材料− 

第1部:呼び方のシステム及び仕様表記の基礎 

Plastics-Polyethylene (PE) moulding and extrusion materials- 

Part 1: Designation system and basis for specifications 

序文 

この規格は,2014年に第1版として発行されたISO 17855-1を基とし,国内の実情を反映させるため,

技術的内容を変更して作成した日本工業規格である。 

なお,この規格で点線の下線を施してある箇所は,対応国際規格を変更している事項である。変更の一

覧表にその説明を付けて,附属書JAに示す。 

適用範囲 

1.1 

この規格は,ポリエチレン(PE)成形用及び押出用材料の呼び方のシステムについて規定する。こ

のシステムは,仕様表記の基礎として用いることができる。 

1.2 

PEを,次の性質の適切なレベル,用途及び/又は加工方法,重要な性質,添加剤,着色剤,充塡材

及び強化材に関する情報に基づいて区分する。 

a) 密度 

b) メルトマスフローレイト(MFR) 

1.3 

この規格は,ポリエチレンホモポリマー及びポリエチレンコポリマーに適用する。ポリエチレンコ

ポリマーは,エチレン及び質量分率 50 %未満の他の1-オレフィンモノマー又は質量分率 3 %以下の官能

基をもつ非オレフィンモノマーからなる。 

この規格は,着色剤,添加剤,充塡材などを加えた材料又は加えない材料で,粉状,か粒状又はペレッ

ト状の,通常使用されるものに適用する。 

この規格は,マスターバッチ類,EPMゴム,及びPE-UHMWには適用しない。PE-UHMWは,JIS K 6936-1

を参照する。 

注記1 この規格で同じ呼び方をする材料が,必ずしも同一の性能を示すとは限らない。この規格は,

特定用途及び/又は成形方法を規定するために必要な技術的なデータ,性能データ又は成形

条件に関するデータを提供するものではない。このような追加のデータが必要な場合は,JIS 

K 6922-2に規定する試験方法が適用できる場合には,それに従って測定する。 

注記2 特定の用途向けに熱可塑性材料を規定するため,又は再現性のある成形加工を確実にするた

めに,追加要求事項をデータブロック5に入れてもよい(3.1参照)。 

注記3 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。 

background image

K 6922-1:2018  

ISO 17855-1:2014,Plastics−Polyethylene (PE) moulding and extrusion materials−Part 1: 

Designation system and basis for specifications(MOD) 

なお,対応の程度を表す記号“MOD”は,ISO/IEC Guide 21-1に基づき,“修正している”

ことを示す。 

引用規格 

次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの

引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。 

JIS K 6899-1 プラスチック−記号及び略語−第1部:基本ポリマー及びその特性 

注記 対応国際規格:ISO 1043-1,Plastics−Symbols and abbreviated terms−Part 1: Basic polymers and 

their special characteristics 

JIS K 6936-1 プラスチック−超高分子量ポリエチレン(PE-UHMW)成形用及び押出用材料−第1

部:呼び方のシステム及び仕様表記の基礎 

注記 対応国際規格:ISO 11542-1,Plastics−Ultra-high-molecular-weight polyethylene (PE-UHMW) 

moulding and extrusion materials−Part 1: Designation system and basis for specifications 

JIS K 7210-1 プラスチック−熱可塑性プラスチックのメルトマスフローレイト(MFR)及びメルト

ボリュームフローレイト(MVR)の求め方−第1部:標準的試験方法 

注記 対応国際規格:ISO 1133-1,Plastics−Determination of the melt mass-flow rate (MFR) and melt 

volume-flow rate (MVR) of thermoplastics−Part 1: Standard method 

ISO 1183-1,Plastics−Methods for determining the density of non-cellular plastics−Part 1: Immersion method, 

liquid pyknometer method and titration method 

ISO 1183-2,Plastics−Methods for determining the density of non-cellular plastics−Part 2: Density gradient 

column method 

ISO 1183-3,Plastics−Methods for determining the density of non-cellular plastics−Part 3: Gas pyknometer 

method 

呼び方及び仕様表記のシステム 

3.1 

一般事項 

熱可塑性プラスチックの呼び方及び仕様表記のシステムは,次の標準様式による。 

呼び方 

種類 

ブロック 

(記載任意) 

識別項目ブロック 

規格番号 
ブロック 

個別項目ブロック 

データ 

ブロック 

データ 

ブロック 

データ 

ブロック 

データ 

ブロック 

データ 

ブロック 

この呼び方は,記載任意の種類ブロック(“熱可塑性プラスチック”と記載する。)及び識別項目ブロッ

クによって構成し,更に識別項目ブロックは,規格番号ブロック及び個別項目ブロックによって構成する。

曖昧な表示を避けるため,個別項目ブロックを,更に次の五つのデータブロックに細分する。 

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データブロック1: JIS K 6899-1に規定する記号(PE-VLD,PE-LD,PE-LLD,PE-MD又はPE-HD)を

表示してプラスチックを識別(3.2参照) 

データブロック2: 充塡材又は強化材,及びそれらの公称含有率(3.3参照) 

データブロック3: 位置1:用途又は加工方法(3.4参照) 

位置2〜8:重要な性質,添加剤及び補足情報(3.4参照) 

データブロック4: 区分用の性質(3.5参照) 

データブロック5: 仕様の基礎とするために,追加情報を5番目のデータブロックに加えてもよい(3.6

参照)。 

個別項目ブロックの最初の文字は,ハイフンとする。それぞれのデータブロックは,互いにコンマで区

切る。使用しないデータブロックがある場合は,そのデータブロックを二つ続きの分離記号,すなわち,

二つのコンマ(,,)によって示す。 

3.2 

データブロック1 

データブロック1では,ハイフンの後に,JIS K 6899-1に規定する記号(PE-VLD,PE-LD,PE-LLD,

PE-MD又はPE-HD)を表示し,ポリエチレンを識別する。 

3.3 

データブロック2 

データブロック2では,位置1に充塡材及び/又は強化材の種類を,位置2にその物理的形状を,それ

ぞれ表1に示すコードで表示する。位置1及び位置2のコードに続いて,その含有率を位置3及び位置4

に2桁の数字で表示する。 

表1−データブロック2で使用する充塡材及び強化材のコード 

コード 

物質(位置1) 

コード 

形状(位置2) 

ボロン 

ボール,ビーズ,スフェア 

カーボンa) 

粉末 

繊維 

ガラス 

粉砕品(繊維状粉砕品も含む。) 

ウィスカ 

炭酸カルシウム 

セルロースa) 

鉱物a),金属a) 

有機合成物a) 

りん片,フレーク 

タルク 

木 

指定なし 

指定なし 

その他a) 

その他a) 

注記 数種の物質及び/又は異なる形状の混合物を表示する場合,“+”の記号を使って関連するコードを

つなぎ,その全体を括弧でくくるとよい。例えば,25 %ガラス繊維(GF)及び10 %鉱物粉末(MD)
の場合は,(GF25+MD10)の表示になる。 

注a) これらの物質は,例えば,化学記号又は関連規格に規定された略号で詳しく表示してもよい。金属(M)

の場合,含有率の後に化学記号によって金属の種類を表示する。 

3.4 

データブロック3 

データブロック3では,位置1に用途及び/又は加工方法についての情報を表示し,位置2〜8に重要な

性質,添加剤及び着色剤についての情報を表示する。それらのコードを,表2に示す。 

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多くのPEグレードは複数の用途及び加工技術が用いられているため,主要な用途及び/又は加工方法

についてだけ,位置1に表示する。 

位置2〜8の情報があって,位置1の情報がない場合には,位置1にコード“X”を挿入する。 

表2−データブロック3で使用するコード 

コード 

位置1 

コード 

位置2〜8 

加工安定処方 

ブロー成形用 

ブロッキング防止処方 

カレンダ加工用 

着色品 

粉末 

パイプ,異形品,シートの押出成形用 

発泡処方 

フィルム押出用 

特殊燃焼性処方 

一般用 

ペレット,か粒 

コーティング用 

熱老化安定処方 

ケーブル,ワイヤの絶縁用 

昇温処方 

ケーブル,ワイヤの被覆用 

金属不活性処方 

モノフィラメント押出用 

耐光又は耐候処方 

射出成形用 

造核剤処方 

自然色(非着色品) 

耐衝撃処方 

圧縮成形用 

回転成形用 

離型剤処方 

焼結成形用 

滑剤処方 

テープ用 

透明性改良処方 

表示なし 

架橋処方 

導電処方 

帯電防止処方 

3.5 

データブロック4 

3.5.1 

一般事項 

データブロック4では,密度を2桁のコードで表示し(3.5.2参照),MFRを1桁の文字コード及び3桁

の数字コードで表示する(3.5.3参照)。密度とMFRとの二つのコードの間にはハイフンを入れる。 

密度及びMFRの値が範囲の境界上にあるか,又はそれに近い場合,製造業者はその材料がいずれの範

囲に入るか決める。その後,その材料の試験値が仮に範囲から外れても製造許容範囲にある場合には,呼

び方を変える必要はない。 

注記 これらの物性値の全ての組合せをもつポリマーが,現在入手可能とは限らない。 

3.5.2 

密度 

密度は,メルトインデクサの押出物で測定する。 

着色剤又は充塡材を含まないサンプルを,適切な長さで,気泡を含まず,かつ,表面が滑らかなストラ

ンドが得られる適切な条件で,JIS K 7210-1の規定に従い,190 ℃で標準のメルトインデクサから押し出

す。ストランドをメルトインデクサから切り取った後,そのストランドを冷たい金属板の上に放置する。

その後,200 mLの沸騰水の入ったビーカに浸せきし,30分間沸騰処理することによって,アニーリング

する。 

次に,ビーカごと実験室雰囲気下で1時間放冷する。試験片の密度をISO 1183-1,ISO 1183-2又はISO 

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1183-3に従って24時間以内に測定する。 

密度の値は,範囲を13分割し,表3に示す2桁のコードで表示する。 

注記 着色剤及び/又は充塡材が含まれる材料の場合,呼び方のシステムの密度は,ベースポリマー

となるポリエチレンの密度の値とするのがよい。 

表3−データブロック4で用いるコード番号 

コード 

23 ℃±2 ℃の条件下での密度の範囲 

kg/m3 

クラス 

00 
03 
08 

≦901 

901<〜≦906 

906<〜≦911 

PE-VLD 超低密度ポリエチレン 

13 
18 
23 

911<〜≦916 

916<〜≦921 

921<〜≦925 

PE-LD 低密度ポリエチレン 
PE-LLD 直鎖低密度ポリエチレン 

27 
33 
38 

925<〜≦930 

930<〜≦936 

936<〜≦940 

PE-MD 中密度ポリエチレン 

44 
50 
57 
62 

940<〜≦948 

948<〜≦954 

954<〜≦960 

960< 

PE-HD 高密度ポリエチレン 

3.5.3 

MFR 

MFRは,表4で規定する試験条件でJIS K 7210-1に従って測定する。 

表4−MFR測定条件 

コード 

温度 

℃ 

荷重 

kg 

190 

2.16 

190 

5.00 

190 

21.6 

条件Tは,条件Dで測定したとき,MFRが0.1 g/10 min未満の材料だけに使用する。 

条件Gは,条件Tで測定したとき,MFRが0.1 g/10 min未満の材料だけに使用する。 

表4で示すコードで表示し,すぐその後に範囲を示すコードを続ける。 

MFRの値は,範囲を15分割し,表5に示す3桁のコードで表示する。 

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表5−データブロック4のMFRに使用するコード 

コード 

MFRの範囲 

g/10 min 

000 
001 
003 
006 
012 
022 
045 
090 
200 
400 
600 
800 
900 
910 
920 

  ≦ 0.10 

0.10 <〜≦ 0.20 

0.20 <〜≦ 0.40 

0.40 <〜≦ 0.80 

0.80 <〜≦ 1.5 

1.5 <〜≦ 3.0 

3.0 <〜≦ 6.0 

6.0 <〜≦ 12 

12 

<〜≦ 25 

25 

<〜≦ 50 

50 

<〜≦ 75 

75 

<〜≦ 100 

100 

<〜≦ 130 

130 

<〜≦ 160 

160 

<〜≦ 200 

3.6 

データブロック5 

特定用途の材料仕様を表示するために追加要求事項が必要な場合,データブロック5に表示する。例え

ば,適切な国家規格又は一般に用いられている標準的な仕様を引用する。 

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呼び方の例 

4.1 

フィルム押出用(F)として製造され,ブロッキング防止処方(B),着色が自然色(非着色品)(N)

で,密度が918 kg/m3(18),MFR(190/2.16)(D)が3.5 g/10 min(045)である低密度ポリエチレン(PE-LD)

は,次のように表示する。 

呼び方 

種類 

ブロック 

(記載任意) 

識別項目ブロック 

規格番号 

ブロック 

個別項目ブロック 

データ 

ブロック 

データ 

ブロック 

データ 

ブロック 

データ 

ブロック 

(熱可塑性プラスチック) JIS K 6922 (ISO 17855) 

-PE-LD,, FBN, 18-D045 

規格番号 

データブロック1: 記号 

データブロック2: 使用せず 

データブロック3: 位置1:フィルム押出用 

位置2:ブロッキング防止処方 

位置3:自然色(非着色品) 

データブロック4: 位置1:密度 

位置2:MFR(条件) 

MFR(範囲) 

呼び方:(熱可塑性プラスチック)JIS K 6922 (ISO 17855)-PE-LD,, FBN, 18-D045 

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K 6922-1:2018  

4.2 

ブロー成形用(B)で,特別な添加剤を含まず,密度が952 kg/m3(50),MFR(190/21.6)(G)が0.5 

g/10 min(006)である高密度ポリエチレン(PE-HD)は,次のように表示する。 

呼び方 

種類 

ブロック 

(記載任意) 

識別項目ブロック 

規格番号 

ブロック 

個別項目ブロック 

データ 

ブロック 

データ 

ブロック 

データ 

ブロック 

データ 

ブロック 

(熱可塑性プラスチック) JIS K 6922 (ISO 17855) 

-PE-HD,, B, 50-G006 

規格番号 

データブロック1: 記号 

データブロック2: 使用せず 

データブロック3: 位置1:ブロー成形用 

データブロック4: 位置1:密度 

位置2:MFR(条件) 

MFR(範囲) 

呼び方:(熱可塑性プラスチック)JIS K 6922 (ISO 17855)-PE-HD,, B, 50-G006 

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K 6922-1:2018  

4.3 

ケーブルの被覆用(K)で,耐候処方(L),着色剤(C)が添加され,密度(ベースポリマー)が920 

kg/m3(18),MFR(190/2.16)(D)が0.22 g/10 min(003)である直鎖状低密度ポリエチレン(PE-LLD)

は,次のように表示する。 

呼び方 

種類 

ブロック 

(記載任意) 

識別項目ブロック 

規格番号 

ブロック 

個別項目ブロック 

データ 

ブロック 

データ 

ブロック 

データ 

ブロック 

データ 

ブロック 

(熱可塑性プラスチック) JIS K 6922 (ISO 17855) 

-PE-LLD,, KLC, 18-D003 

規格番号 

データブロック1: 記号 

データブロック2: 使用せず 

データブロック3: 位置1:ケーブルの被覆用 

位置2:耐候処方 

位置3:着色品 

データブロック4: 位置1:密度  

位置2:MFR(条件) 

MFR(範囲) 

呼び方:(熱可塑性プラスチック)JIS K 6922 (ISO 17855)-PE-LLD,, KLC, 18-D003 

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10 

K 6922-1:2018  

4.4 

パイプの押出成形用(E)で,耐候処方(L),着色剤(C)が添加され,密度(ベースポリマー)が

935 kg/m3(33),MFR(190/5.00)(T)が0.5 g/10 min(006)である中密度ポリエチレン(PE-MD)は,次

のように表示する。 

呼び方 

種類 

ブロック 

(記載任意) 

識別項目ブロック 

規格番号 

ブロック 

個別項目ブロック 

データ 

ブロック 

データ 

ブロック 

データ 

ブロック 

データ 

ブロック 

(熱可塑性プラスチック) 

JIS K 6922 (ISO 17855) -PE-MD,, 

ELC, 33-T006 

規格番号 

データブロック1: 記号 

データブロック2: 使用せず 

データブロック3: 位置1:パイプの押出成形用 

位置2:耐候処方 

位置3:着色品  

データブロック4: 位置1:密度 

位置2:MFR(条件) 

MFR(範囲) 

呼び方:(熱可塑性プラスチック)JIS K 6922 (ISO 17855)-PE-MD,, ELC, 33-T006 

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11 

K 6922-1:2018  

4.5 

射出成形用(M)で,帯電防止処方(Z),着色剤(C),25 %のガラス繊維(GF)及び10 %の鉱物

粉末が添加され,密度(ベースポリマー)が946 kg/m3(44),MFR(190/2.16)(D)が36 g/10 min(400)

である高密度ポリエチレン(PE-HD)は,次のように表示する。 

呼び方 

種類 

ブロック 

(記載任意) 

識別項目ブロック 

規格番号 

ブロック 

個別項目ブロック 

データ 

ブロック 

データ 

ブロック 

データ 

ブロック 

データ 

ブロック 

(熱可塑性プラスチック) JIS K 6922 (ISO 17855) 

-PE-HD, GF25+MD10, MZC, 44-D400 

規格番号 

データブロック1: 記号 

データブロック2: 位置1:充塡材及び/又は強化材の種類 

位置2:物理的形状 

位置3:(質量)含有率 

データブロック3: 位置1:射出成形用 

位置2:帯電防止処方 

位置3:着色品  

データブロック4: 位置1:密度 

位置2:MFR(条件) 

MFR(範囲) 

呼び方:(熱可塑性プラスチック)JIS K 6922 (ISO 17855)-PE-HD, GF25+MD10, MZC, 44-D400 

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12 

K 6922-1:2018  

附属書JA 

(参考) 

JISと対応国際規格との対比表 

JIS K 6922-1:2018 プラスチック−ポリエチレン(PE)成形用及び押出用材料−
第1部:呼び方のシステム及び仕様表記の基礎 

ISO 17855-1:2014,Plastics−Polyethylene (PE) moulding and extrusion materials−Part 
1: Designation system and basis for specifications 

(I)JISの規定 

(II) 
国際規 
格番号 

(III)国際規格の規定 

(IV)JISと国際規格との技術的差異の箇条ごと
の評価及びその内容 

(V)JISと国際規格との技術的差
異の理由及び今後の対策 

箇条番号 
及び題名 

内容 

箇条 
番号 

内容 

箇条ごと 
の評価 

技術的差異の内容 

1 適用範囲  

1.4 
1.5 

変更 

対応国際規格の“1.4”及び“1.5”
の細分箇条を,この規格ではそれぞ
れ注記とした。 

内容的には参考情報であるため。
表現形式の違いだけであり,実質
的な差異はない。 

3 呼び方及
び仕様表記
のシステム 

追加 
変更 

対応国際規格では,“最初の段落”
とされているが,この規格では,
“3.1 一般事項”と追記し,以降の
細分箇条番号は繰下げとした。 

国際規格の見直しの際,提案を行
う。 

JISと国際規格との対応の程度の全体評価:ISO 17855-1:2014,MOD 

注記1 箇条ごとの評価欄の用語の意味は,次による。 

− 追加 ················ 国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。 
− 変更 ················ 国際規格の規定内容を変更している。 

注記2 JISと国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次による。 

− MOD ··············· 国際規格を修正している。 

2

K

 6

9

2

2

-1

2

0

1

8