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K 6917-1

:2006

(1)

まえがき

この規格は,工業標準化法第 12 条第 1 項の規定に基づき,合成樹脂工業協会(JTPIA)/日本プラスチッ

ク工業連盟(JPIF)/財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を制定すべきと

の申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が制定した日本工業規格である。

これによって JIS K 6917:1995 は改正されるとともに一部分割され,JIS K 6917-1JIS K 6917-2 及び JIS 

K 6917

の三部構成となった。

制定に当たっては,日本工業規格と国際規格との対比,国際規格に一致した日本工業規格の作成及び日

本工業規格を基礎にした国際規格原案の提案を容易にするために,ISO 14528-1:1999,Plastics−

Melamine-formaldehyde powder moulding compounds(MF-PMCs)

−Part 1:Designation system and basis for

specifications

を基礎として用いた。

この規格の一部が,技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の

実用新案登録出願に抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会

は,このような技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の実用新

案登録出願にかかわる確認について,責任はもたない。

JIS K 6917-1

には,次に示す附属書がある。

附属書(参考)JIS と対応する国際規格との対比表

JIS K 6917

の規格群には,次に示す部編成がある。

JIS K 6917-1

第 1 部:呼び方のシステム及び仕様表記の基礎

JIS K 6917-2 

第 2 部:試験片の作り方及び諸性質の求め方

JIS K 6917

 メラミン樹脂成形材料


K 6917-1

:2006

(2)

目  次

ページ

序文 

1

1.

  適用範囲

1

2.

  引用規格

1

3.

  定義

2

4.

  呼び方のシステム

2

4.1

  通則

2

4.2

  データブロック 1

3

4.3

  データブロック 2

4

4.4

  データブロック 3

4

4.5

  データブロック 4

5

5.

  呼び方の例 

5

5.1

  一般

5

5.2

  例(参考) 

5

附属書(参考)JIS と対応する国際規格との対比表

7

 


日本工業規格(案)

JIS

 K

6917-1

:2006

プラスチック−メラミン樹脂成形材料−

第 1 部:呼び方のシステム及び仕様表記の基礎

Plastics

Melamine-formaldehyde moulding compounds

Part 1:Designation system and basis for specifications

序文  この規格は,1999 年に第 1 版として発行された ISO 14528-1: Plastics−Melamine-formaldehyde powder

moulding compounds(MF-PMCs)

−Part 1:Designation system and basis for specifications を翻訳し,

技術的内容を

変更して作成した日本工業規格である。

なお,この規格で側線又は点線の下線を施してある箇所は,原国際規格を変更している事項である。変

更の一覧表をその説明を付けて,

附属書に示す。

1. 

適用範囲  この規格は,メラミン樹脂成形材料の呼び方のためのデータブロックシステムについて規

定する。

メラミン樹脂成形材料の種類を,充てん材/強化材の種類及び量,加工方法,重要な性質並びに呼び方

のために使われる性質(指定性質)に関する情報に基づいて区分する。

この規格は,粉末,か(顆)粒又は,粉砕物として通常使われるすべてのメラミン樹脂成形材料に適用

できる。

呼び方が同じ材料であっても,必ずしも同一の性能を示すとは限らない。したがって,この規格は,特

定用途の材料及び/又は加工方法を特定するために必要な技術データ,性能データ及び加工条件に関する

データを提供するものではない。このような追加データが必要な場合,JIS K 6917-2 に規定した試験方法

が適用できるならば,それによって測定する。

JIS K 6917

で規定している一般的な要求データを示す必要があるときは,このデータブロックシステム

を使用できる。

備考  この規格の対応国際規格を,次に示す。

なお,対応の程度を表す記号は,ISO/IEC Guide 21 に基づき,IDT(一致している)

,MOD

(修正している)

,NEQ(同等でない)とする。

ISO 14528-1:1999

,Plastics−Melamine-formaldehyde powder moulding compounds(MF-PMCs)−Part

1:Designation system and basis for specifications (MOD)

2. 

引用規格  次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す

る。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。

)を適用する。

JIS K 6899-1

  プラスチック−記号及び略語−第 1 部:基本重合体(ポリマー)及びその特性

備考 ISO 

1043-1:1997,

  Plastics−Symbols and abbreviated terms−Part 1:Basic polymers and their


2

K 6917-1

:2006

special characteristics

が,この規格と一致している。

JIS K 6899-2

  プラスチック−記号及び略号−第 2 部:充てん材及び強化材

備考 ISO 1043-2:2000,   Plastics − Symbols and abbreviated terms − Part 2:Fillers and reinforcing

materials

が,この規格と一致している。

JIS K 6900

  プラスチック−用語

備考 ISO 

472:1999,

  Plastics−Vocabulary が,この規格と一致している。

JIS K 6917-2

  プラスチック−メラミン樹脂成形材料−第 2 部:試験片の作り方及び諸性質の求め方

備考 ISO 

14528-2:1999,

  Plastics−Melamine-formaldehyde powder moulding compounds (MF-PMCs)

−Part 2:Preparation of test specimens and determination of properties からの引用事項は,この規

格の該当事項と同等である。

JIS K 6917

  メラミン樹脂成形材料

備考 ISO 

14528-3:1999,

  Plastics−Melamine-formaldehyde powder moulding compounds (MF-PMCs)

−Part 3:Requirements for selected moulding compounds からの引用事項は,この規格の該当事項

と同等である。

JIS K 7111

  プラスチック−シャルピー衝撃強さの試験方法

備考 ISO 

179:1993,

  Plastics−Determination of Charpy impact properties−Part 1:Non-instrumented

impact test

からの引用事項は,この規格の該当事項と同等である。

JIS K 7191-2

  プラスチック−荷重たわみ温度の測定方法−第 2 部:プラスチック及びエボナイト

備考 ISO 

75-2:1993,

  Plastics−Determination of temperature of deflection under load−Part 2:Plastics

and ebonite.

が,この規格と一致している。

3. 

定義  この規格で用いる主な用語の定義は,JIS K 6900 及び JIS K 6917-2 によるほか,次による。

3.1

成形材料  成形機の供給系に自由に流れることができる粉末,か粒,破砕状及びフレーク状の成形

材料。

3.2

MF

  メラミン樹脂ベースの成形材料の略号。

4.

呼び方のシステム

4.1

通則  この規格で規定する呼び方のシステムは,次による。

呼び方

識別項目ブロック

個別項目ブロック

種類

ブロック

小区分の

記号ブロック

データ

ブロック

1

データ

ブロック

2

データ

ブロック

3

データ

ブロック

4

データ

ブロック

5

この呼び方は,種類ブロック及び識別項目ブロックによって構成し,更に,識別項目ブロックは,小区

分の記号ブロック及び個別項目ブロックによって構成する。

種類及び小区分の記号は,JIS K 6917 による。

あいまいな表示を避けるため,個別項目ブロックを更に次の四つのデータブロックに細分する。

データブロック 1:マーキングブロック

項目 1JIS K 6899-1 によって,記号によるメラミン樹脂の識別表示

項目 2JIS K 6899-2 によって,指定強化材又は充てん材の性質


3

K 6917-1

:2006

項目 3JIS K 6899-2 によって,指定強化材又は充てん材の形状

項目 4:表 によって,指定強化材又は充てん材の公称含有率

データブロック 2:加工方法  表 によって,予定される成形材料加工方法

データブロック 3:性質

項目 1:表 による固有の性質

項目 2:指定性質  第 1,JIS K 7111 にによって,測定した衝撃強さ

項目 3:指定性質  第 2,JIS K 7191-2 にによって,測定した耐熱性

データブロック 4:付加情報

    国際,国内又は企業の規格に関する事項を記載する。

データブロック 5(任意):追加要求事項

個別項目ブロックの最初の文字はハイフンとする。各々のブロックは互いにコンマで区切る。

使わないデータブロックがある場合,その後に他のブロックが続く場合に限って“X”

(指定なし)

を記入する。

他のブロックが続かない場合は,データブロック 1,ブロック 2 間のコンマは省略できる。

なお,要求がなければ,すべてのデータブロックに記入する必要はない。

4.2

データブロック 1

項目 1:ハイフンの後,メラミン樹脂成形材料は,JIS K 6899-1 に従い略号 MF とする。

混合物及び変成物は,JIS K 6899-1 の 4.(単独重合体材料,共重合体材量及び天然高分子材料に関する

略号)及び 5.(特殊な性質を示す記号)によって,記号化する。

次の情報は,該当材料に使われる充てん材/強化材に限る。

項目 2:表 による充てん材/強化材の性質

項目 3:表 による充てん材/強化材の形状

項目 4:表 による充てん材/強化材の公称含有率(質量分率)

備考1.  同じコードでも,項目 2 及び項目 3 で使用されるときは,異なる意味をもつ。

2.

情報を,項目 3 にだけ示す必要があるときは,

“X”

(指定なし)は,項目 2 で必要となる。


4

K 6917-1

:2006

  1  データブロック 1 で使用するコード記号及びコード番号

強化材/充てん材の性質

(JIS K6899-2

による。)

強化材/充てん材の形状

(JIS K6899-2

による。)

公称含有率[質量分率(%)]

w

C

D

E

G

K

L1

L2

M

P

Q

R

S

T

W

X

Z

炭素 
アルミナ三水和物

クレー

ガラス

炭酸カルシウム 
セルロース 
綿

鉱物 
雲母 
シリカ

リサイクル材 
合成有機物 
タルク

木材 
指定しない 
このリスト以外

B

C

D

F

G

S

X

Z

ボール;ビーズ;スフィアー
チップ;切削片 
細粉;粉末

繊維 
摩砕粉

りん片;フレーク

指定なし 
その他

05

10

15

20

25

30

35

40

45

50

55

60

65

70

75

80

85

90

95

w

<7.5

 7.5

w<12.5

12.5

w<17.5

17.5

w<22.5

22.5

w<27.5

27.5

w<32.5

32.5

w<37.5

37.5

w<42.5

42.5

w<47.5

47.5

w<52.5

52.5

w<57.5

57.5

w<62.5

62.5

w<67.5

67.5

w<72.5

72.5

w<77.5

77.5

w<82.5

82.5

w<87.5

87.5

w<92.5

92.5

w<97.5

備考  材料の混合物及び/又は形状は,“+”記号を使って関連コードを組み合わせ,かつ,全体を括弧

でくくって示す。例えば,ガラス繊維(GF)20  % (m/m)と鉱物粉末(MD)20  % (m/m)との混合物は,

(GF20

+MD20)で示す。

4.3

データブロック 2

このデータブロックでは,加工方法の情報を

表 のコード記号を用いて示す。

データブロック 2 で規定した加工方法を示す記号は,注意深く選択する必要がある。ある銘柄の材料で

は一つ以上の方法,例えば圧縮成形(Q)又は射出成形(M)のいずれかで加工できる。このような銘柄は,一

般加工(G)と呼ぶ。特別な加工方法の呼び方は,専用に改質された材料に対してだけ指定しておく。

  2  データブロック 2 に使用するコード記号

コード記号

加工方法

G

M

Q

T

X

Z

一般加工

射出成形 
圧縮成形 
トランスファ成形

指定なし 
その他

4.4

データブロック 3

4.4.1

一般

このデータブロックでは,項目 1 に固有性質(4.4.2 参照)をコード記号で表し,項目 2 及び項目 3 に指定

性質(4.4.3 及び 4.4.4 参照)を表す。項目 2 及び項目 3 は,それぞれ斜線で始める。製造業者は,指定性質の

値が範囲の境界上にあるか,又はそれに近い場合,その材料がどちらの範囲に入るかを決める。その後,

その材料の試験値がその範囲から外れても,製造許容範囲にある場合は,

その呼び方を変える必要はない。

情報を項目 2 及び/又は項目 3 だけに示す必要があるときは,

“X”

(指定なし)が,項目 1 及び/又は項

目 2 それぞれに必要となる。


5

K 6917-1

:2006

4.4.2

固有性質  表 に従い,コード記号を使用して固有性質を示す。

  3  データブロック 3 に使用するコード記号

コード記号

性質

コード記号

性質

E

FR

M

N

電気的性質   
耐燃性

機械的性質 
衛生性(食品接触)

R

T

X

Z

リサイクル材を含む 
耐熱性

指定なし 
その他

4.4.3

指定性質  第 1−衝撃強さ  衝撃強さは,JIS K 7111 による試験結果によって示す。

4.4.4

指定性質  第 2−耐熱性  耐熱性は,JIS K 7191-2 による試験結果によって示す。

4.5 

データブロック 4  関連する国際,国内又は企業規格の情報提供に使用する。

4.6 

データブロック 5  このデータブロックに追加要求事項を記載することによって,特定供給者と特定

購買者との間での固有の合意が可能となる。

5.

呼び方の例

5.1

一般  4.で規定した呼び方のシステムを用いると,一般的な形式は次のように表示する。

種類ブロック

小区分の記号ブロック

データブロック 1  メラミン樹脂

充てん材/強化材/性質/形状/含有率

データブロック 2  加工方法

データブロック 3  固有性質及び/又は指定性質

データブロック 4  付加情報

データブロック 5  追加要求事項(記載任意)


6

K 6917-1

:2006

5.2

例(参考)

ガラス繊維(GF:20  %)と鉱物粉末(MD:25  %)を充てん材とするメラミン樹脂(MF)成形材料は,次のよ

うに表示する。

呼び方

識別項目ブロック

個別項目ブロック

種類

ブロック

小区分の記号

ブロック

データブロック1

          耐熱用

    小区分の記号

    MF:

メラミン樹脂

    GF20:

ガラス繊維  17.5∼22.5  % (m/m)

    MD25:

鉱物粉末 22.5∼27.5  % (m/m)

    ラベル表示の略号:MF (GF20+MD25)又は MF 耐熱用  MM-H-1

MF

  (GF20 + MD25)

MM-H-1


附属書(参考)JIS と対応する国際規格との対比表

JIS K 6917-1

:2006  プラスチック−メラミン樹脂成形材料−第 1 部:呼び方のシステム

及び仕様表記の基礎

ISO 14528-1

: 1999 , Plastics − Melamine folmaldehyde powder moulding

compounds (MF-PMCs)

−Part 1:Designation system and basis for specifications

(

Ⅰ) JIS の規定

(

Ⅲ)  国際規格の規定

(

Ⅳ)  JIS と国際規格との技術的差異

の項目ごとの評価及びその内容 
  表示箇所:本体

  表示方法:側線及び点線の下線

項目

番号

内容

(

Ⅱ)  国際

規格番号

項目

番号

内容

項目ごとの

評価

技術的差異の内容

(

Ⅴ)  JIS と国際規格との技術的差異の理由

及び今後の対策

1.

適 用

範囲

メラミン樹脂成形材料の呼
び方のためのデータブロッ

クについて規定。

ISO

14528-1

1

JIS

とほぼ同じ。

MOD/

変更

粒 状 及 び MF-PMCs
を一般的な名称にし

た。

本体中での略号であり,技術的差異はな
し。

2.

引 用

規格

JIS K 6899-1

ほか,合計 7

規格

JIS K 6899-2 

2

JIS

と同じ。

ISO 1043-2:1999 

IDT

MOD/

変更

JIS

で は , ISO 

1043-2:2000

に一致す

る JIS K 6899-2 を引
用した。

技術的差異はない。

用語の定義を規定。

JIS

と同じ。

IDT

3.

定義

3

3.2 MF-PMCs

MOD/

変更

一般的な名称である

MF

とした。

本体中での略号であり,技術的差異はな
し。

MOD/

追加

識別項目ブロックに
小区分の記号を追加 
した。

記号表示は,国内で求められている理解
しやすい略号表現である。

4.

呼 び

方のシス
テム

個別項目ブロックを 1∼5
に分類。 

4

JIS

とほぼ同じ。

5.

呼 び

方の例

呼び方の例を規定。 

5

JIS

とほぼ同じ。

MOD/

追加

参考として,分かり
やすくして表記した
例を追加。

 

2

K 6917-

1


20
06

2

K 6917-

1


20
06

2

K 6917-

1


20
06


2

K 6917-1

:2006

JIS と国際規格との対応の程度の全体評価:MOD

備考1.  項目ごとの評価欄の記号の意味は,次のとおりである。

    ―  IDT………………  技術的差異がない。 
    ―  MOD/追加………  国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。

    ―  MOD/変更………  国際規格の規定項目又は規定内容を変更している。

2.

JIS

と国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次のとおりである。

    ―  MOD……………  国際規格を修正している。