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K 6848-1 : 1999

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まえがき

この規格は,工業標準化法に基づいて,日本工業標準調査会の審議を経て,通商産業大臣が制定した日

本工業規格である。これによって JIS K 6848 : 1987 は廃止され,この規格に置き換えられる。

JIS K 6848

は,一般名称を“接着剤−接着強さ試験方法”として,次の各部によって構成する。

第 部:通則

第 部:金属の表面調整のための指針

第 部:プラスチックの表面調整のための指針

第 部:金属,プラスチックを除く被着材の表面調整のための指針


日本工業規格

JIS

 K

6848-1

: 1999

接着剤−接着強さ試験方法

−第 1 部:通則

Adhesives

−Testing methods of bonding strength of adhesives−

Part 1 : General principles

1.

適用範囲  この規格は,接着剤の接着強さ試験方法の一般的な事項について規定する。

2.

引用規格  次に掲げる引用規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定を構成する。

これらの引用規格は,その最新版を適用する。

JIS K 6833

  接着剤の一般試験方法

JIS K 6849

  接着剤の引張接着強さ試験方法

JIS K 6850

  接着剤の引張せん断接着強さ試験方法

JIS K 6851

  接着剤の木材引張せん断接着強さ試験方法

JIS K 6852

  接着剤の圧縮せん断接着強さ試験方法

JIS K 6853

  接着剤の割裂接着強さ試験方法

JIS K 6854

  接着剤のはく離接着強さ試験方法

JIS K 6855

  接着剤の衝撃接着強さ試験方法

JIS K 6856

  接着剤の曲げ接着強さ試験方法

JIS K 6859

  接着剤のクリープ破壊試験方法

JIS K 6864

  接着剤−構造用接着剤の引張せん断疲れ特性試験方法

備考  ISO 9664 : 1992  Adhesives−Test methods for fatigue properties of structural adhesives in tensile

shear

が,この規格と一致している。

JIS K 6865

  接着剤−高強度接着接合の衝撃条件下における動的割裂抵抗性試験方法−くさび衝撃法

備考  ISO 11343 : 1993  Adhesives−Determination of dynamic resistance to cleavage of high strength

adhesive bonds under impact conditions

−Wedge impact method が,この規格と一致している。

JIS K 6866

  接着剤−主要破壊様式の名称

備考  ISO 10365 : 1992  Adhesives−Designation of main failure pattems が,この規格と一致している。

JIS K 6867

  接着剤−構造接着接合品の耐久性試験方法−くさび破壊法

備考  ISO 10354 : 1992  Adhesives−Characterization of durability of structural-adhesive−bonded

assemblies

−Wedge rupture test が,この規格と一致している。

JIS K 6868-1

  接着剤−構造接着のせん断挙動の測定−第 1 部:突合せ接合中空円筒ねじり試験方法

備考  ISO 11003-1 : 1993  Adhesives−Determination of shear behaviour of structural bonds−Part1 :

Tortion test method using butt-bonded hollow cylinders

が,この規格と一致している。


2

K 6848-1 : 1999

JIS K 6868-2

  接着剤−構造接着のせん断挙動の測定−第 2 部:厚肉被着材を用いた引張試験方法

備考  ISO 11003-2 : 1993  Adhesives−Determination of shear behaviour of structural bonds−Part2 :

Thick-adherend tensile-test method

が,この規格と一致している。

JIS K 7100

  プラスチックの状態調節及び試験場所の標準状態

備考  ISO 291 : 1997  Plastics−Standard atmospheres for conditioning and testing が,この規格を採用

している。

JIS Z 8401

  数値の丸め方

3.

試験項目  接着剤の接着強さ試験項目及び被着材の種類に対する試験方法は,表 のとおりとする。

4.

試験の一般条件

4.1

試験室の状態  試験室の温湿度は,JIS K 7100 の標準温度状態 2 級及び標準湿度状態 2 級[温度 23

±2℃及び相対湿度 (50±5) %]とする。

なお,特別な事情があるときは,標準温度状態 3 級及び標準湿度状態 3 級[温度 23±5℃及び相対湿度

)

50

(

20
10

+

%

]とする。この場合,試験成績には試験室の温湿度を記録しなければならない。

4.2

接着剤の状態調節  接着剤は,原則として製造後

12

時間以上経過したものであって,試験前

1

時間

以上 4.1 の試験室の状態に置かなければならない。

4.3

試験値の丸め方  試験値は,各試験項目に規定された数値より

1

けた下まで求め,JIS Z 8401 によ

って丸める。

5.

接着剤の採り方及び取扱い方  JIS K 6833 の 5.(試料の採取方法及び取扱方法)による。

6.

被着材及びその表面処理  被着材の種類とその表面処理方法は,この規格の第

2

部,第

3

部及び第

4

部による。

7.

接着強さ試験片の作製  各接着強さ試験方法に規定する。

8.

接着強さ測定用試験機  各接着強さ試験方法に規定する。

9.

各試験項目の測定方法  各試験項目の測定方法は,表 に示す各接着強さ試験方法の規定による。

10.

接着強さ測定結果の報告  接着強さの測定結果の報告は,表 に示す各接着強さ試験方法の規定によ

る。ただし,破壊の状態は,各接着強さ試験方法の規定によらず,JIS K 6866 の規定によるものとする。


3

K 6848-1 : 1999

表 1  接着強さ試験項目及び被着材の試験方法

試験項目

試験方法

被着材の種類

金属

金属・薄板

プラスチック

シート・フィルム

プラスチック

FRPなど

強化プラスチック

ゴム

ゴムシート

木材・木質材料

綿帆布

ビニルレザークロス

引張接着強さ

JIS K 6849

(接着剤の引張接着強さ試験方法)

JIS K 6850

(接着剤の引張せん断接着強さ試験方

法)

JIS K 6851

(接着剤の木材引張せん断接着強さ試験

方法)

引 張 せ ん 断 接
着強さ

JIS K 6868-2

(接着剤−構造接着のせん断挙動の測

定−第 2 部:厚肉被着材を用いた引張試験方法)

圧 縮 せ ん 断 接
着強さ

JIS K 6852

(接着剤の圧縮せん断接着強さ試験方

法)

割裂接着強さ

JIS K 6853

(接着剤の割裂接着強さ試験方法)

JIS K 6854-1

(接着剤−はく離接着強さ試験方法−

第 1 部:90 度はく離)

○ ○

JIS K 6854-2

(接着剤−はく離接着強さ試験方法−

第 2 部:180 度はく離)

○ ○ ○

○  ○ ○ ○

JIS K 6854-3

(接着剤−はく離接着強さ試験方法−

第 3 部:T 形はく離)

○ ○

は く 離 接 着 強

JIS K 6854-4

(接着剤−はく離接着強さ試験方法−

第 4 部:浮動ローラー法)

○ ○

JIS K 6855

(接着剤の衝撃接着強さ試験方法)

衝撃接着強さ

JIS K 6865

(接着剤−高強度接着接合の衝撃条件下

における動的割裂抵抗性試験方法−くさび衝撃法)

○ ○

曲げ接着強さ

JIS K 6856

(接着剤の曲げ接着強さ試験方法)

ク リ ー プ 破 壊
接着強さ

JIS K 6859

(接着剤のクリープ破壊試験方法)

く さ び 破 壊 接

着強さ

JIS K 6867

(接着剤−構造接着接合品の耐久性試験

方法−くさび破壊法)

ね じ り 接 着 強

JIS K 6868-1

(接着剤−構造接着のせん断挙動の測

定−第 1 部:突合せ接合中空円筒ねじり試験方法)

疲れ接着強さ

JIS K 6864

(接着剤−構造用接着剤の引張せん断疲

れ特性試験方法)

備考  表 中の○印は,適用試験項目を示す。

なお,被着材の異種の組合せ及び

表 以外の被着材との組合せの接着強さ試験は,表 に準じて行うものと

する。


4

K 6848-1 : 1999

原案作成委員会  構成表

氏名

所属

(委員長)

小  野  昌  孝

実践女子大学

(委員)

西  出      徹

通商産業省基礎産業局

八  田      勲

工業技術院標準部

長  沢  長八郎

工業技術院物質工学工業技術研究所

石  垣  康  三

財団法人日本規格協会

滝  沢      稔

日本接着学会

元  起      巌

富士電材株式会社総合研究所

尾  形  知  秀

ヤマハ株式会社

芦  田      正

日産自動車株式会社

池  田      修

日立化成ポリマー株式会社

石  田      茂

横浜ゴム株式会社

立  花  光  男

コニシ株式会社

永  田  宏  二

日本接着剤工業会

(事務局)

吉  木      健

日本プラスチック工業連盟

解説執筆者  小野  昌孝