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K 6828-3

:2003

(1)

まえがき

この規格は,

工業標準化法第 12 条第 1 項の規定に基づき,

日本エマルジョン工業会(JEIA)/財団法人  日

本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を制定すべきとの申出があり,日本工業標準調

査会の審議を経て,経済産業大臣が制定した日本工業規格である。

[

ここに指定の主旨を入力してください]

これによって JIS K 6828 は廃止され,JIS K 6828-1JIS K 6828-2 及び JIS K 6828-3 に置き換えられる。

制定に当たっては,日本工業規格と国際規格との対比,国際規格に一致した日本工業規格の作成及び日

本工業規格を基礎にした国際規格原案の提案を容易にするために,ISO 4576:1996,Plastics−Polymer

dispersions

−Determination of sieve residue (gross particle and coagulum content)を基礎として用いた。

JIS K 6828-3

には,次に示す附属書がある。

附属書(参考)JIS と対応する国際規格との対比表

JIS K 6828

の規格群には,次に示す部編成がある。

JIS

K

6828-1

第1部:不揮発分の求め方

JIS

K

6828-2

第2部:白化温度及び最低造膜温度の求め方

JIS

K

6828-3

第3部:粗粒子量(ろ過残さ)の求め方


K 6828-3

:2003

(2)

目  次

ページ

序文 

1

1.

  適用範囲

1

2.

  引用規格

1

3.

  定義

2

4.

  原理

2

5.

  試薬

2

5.1

  界面活性剤 

2

6.

  装置

2

6.1

  ふるい網 

2

6.2

  ふるい網の支持装置

2

6.3

  実験用はかり 

2

6.4

  乾燥器又は真空乾燥器 

2

6.5

  デシケータ 

2

6.6

  ビーカー 

2

6.7

  ろ過装置 

2

7.

  サンプリング 

2

8.

  手順

3

9.

  結果の表し方 

3

10.

  精度

3

11.

  試験報告書 

4

附属書(参考)JIS と対応する国際規格との対比表 

6

 


日本工業規格

JIS

 K

6828-3

:2003

合成樹脂エマルジョン−

第 3 部:粗粒子量(ろ過残さ)の求め方

Plastics

−Polymer dispersions−Determination of sieve residue (gross

particle and coagulum content)

序文  この規格は,1996 年に第 5 版として発行された ISO 4576,Plastics−Polymer dispersions−Determination

of sieve residue (gross particle and coagulum content)

を元に,技術的内容を変更して作成した日本工業規格で

ある。

なお,この規格で点線の下線を施してある箇所は,原国際規格にはない事項である。変更の一覧表をそ

の説明を付けて,

附属書 1(参考)に示す。

1.

適用範囲  この規格は,合成樹脂エマルジョン中の粗粒子量(ろ過残さ)を測定する方法について規

定する。ここでいう粗粒子とは,試料中の平均的な粒子よりも相当に大きな直径の粒子をいう。

この規格は,ふるい分析によって行う。ふるい網は,試料の種類に応じた適切なものを用いる必要があ

り,個別に,又は同種の試料について,受渡当事者間の合意のうえで規定しなければならない。

この規格は,凝集によって生じた粗粒子だけに適用される。皮膜化したもの及びその破片で 5 mm 以上

の大きさのものは,サンプリングのときに取り除く。

備考  この規格の対応国際規格を,次に示す。

なお,対応の程度を表す記号は,ISO/IEC Guide 21 に基づき,IDT(一致している)

,MOD

(修正している)

,NEQ(同等でない)とする。

ISO 4576 : 1996

,Plastics−Polymer dispersions−Determination of sieve residue (gross particle and

coagulum content) (MOD)

2.

引用規格  次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す

る。これらの引用規格のうちで,発行年を付記してあるものは,記載の年の版だけがこの規格の規定を構

成するものであって,その後の改正版・追補には適用しない。発効年を付記していない引用規格は,その

最新版(追補を含む。

)を適用する。

JIS K 5600-1-2

  塗料一般試験方法−第 1 部:通則−第 2 節:サンプリング

備考  ISO 15528 : 2000,Paints, varnishes and raw materials for paints and varnishes−Sampling が,この規

格と一致している。

参考  ISO 1625 では,ISO 842 : 1984 を引用していたが,この規格は 2000 年に廃止され,ISO 15528

に置き換えられた。

JIS K 6387-1

  ゴムラテックス−第 1 部:サンプリング

備考  ISO 123:1985,Rubber latex−Sampling が,この規格と一致している。


2

K 6828-3

:2003

JIS K 6828-1

  合成樹脂エマルジョン−第 1 部:不揮発分の測定方法

JIS Z 8401

  数値の丸め方

JIS Z 8801-1

  試験用ふるい−第 1 部:金属製網ふるい

備考  ISO/FDIS 3310-1 : 1999,Test sieves−Technical requirements and testing−Part 1:Test sieves of metal

wire cloth

からの引用事項は,この規格の該当事項と同等である。

3.

定義  この規格で用いる主な用語の定義は,次による。

a)

粗粒子量(gross particle and coagulum content)  合成樹脂エマルジョン中に含まれる粗大粒子及び凝集

物の量。試料中の平均的な大きさの粒子よりも相当に大きな直径のものを対象とするが,皮膜化した

もの及びその破片(5 mm 以上のもの)はこの定義に含めない。

4.

原理  合成樹脂エマルジョンを規定容量のイオン交換水で薄め,規定された目開きの金属製のふるい

網でろ過する。ろ過残さをイオン交換水で洗浄,乾燥してひょう量する。

5.

試薬  試験には,分析グレードの試薬及びイオン交換水又はそれと同等の純度の水を用いる。

5.1

界面活性剤  試験中に試料を安定化するためのもの。必要に応じて受渡当事者間の合意のうえで用

いる。

6.

装置

6.1

ふるい網  JIS Z 8801-1 に規定する一連の金属製のふるい網(望ましくはステンレス製)で,円形又

は正方形に切り取ったもの。目開きの代表例は,次によるが,受渡当事者間の合意によって選択する。

45

µm,63 µm,90 µm,125 µm,180 µm

金属製以外のふるい網も,試験報告書に明示すれば使用できる。

6.2

ふるい網の支持装置  例えば,内径 25∼50 mm の鋼鉄製リング又はガラス製の筒。

6.3

実験用はかり  試料をひょう量するための,最大 200 g までを精度 1 mg ではかれるもの。又は,200

∼1 000 g の範囲で精度 10 mg ではかれるもの。さらに,ろ過の前後でふるい網をひょう量するための精度

0.1 mg

のもの。

6.4

乾燥器又は真空乾燥器  次に示すいずれかの温度で±2  ℃に保持できるもの。

80

℃,105  ℃,125  ℃,140  ℃

ろ過残さの乾燥温度は,この中から選ぶ。望ましくは 105  ℃であるが,ポリマーの安定性及び添加剤の

有無に応じて選択する必要があるため,試料の不揮発分を測定するために選択した乾燥温度(JIS K 6828-1

附属書 参照)に合わせる。

6.5

デシケータ  ふるい網を保持するのに十分な大きさのもの。

6.6

ビーカー  注ぎ口付きの少なくとも 600 ml の大きさのもの。

6.7

ろ過装置  ろ過装置の例を,図 に示す。

7.

サンプリング  均一な試料を得るために,サンプリングは JIS K 6387-1 又は JIS K 5600-1-2 に規定す

る方法に従って行う。皮膜化したもの,及びその破片で 5 mm 以上の大きさのものは,サンプリング中に

注意深く取り除く。


3

K 6828-3

:2003

8.

手順

8.1

ビーカ(6.6)に試料 100∼200 g(質量 m

0

)をはかりとる。

備考  正確さが要求される場合は,試料の量を 1 000 g まで増やしてもよい。

8.2

採取した試料を同量から 2 倍量までの水で薄める。必要であれば,適切な界面活性剤(5.1)を添加

した水を用いる。

備考  水で薄めると,皮張りが防止され,流動性がよくなるため,ろ過を素早く完全に行うことがで

きる。水に界面活性剤を添加すると,試験中の凝集や凝析を防止することができる。

8.3

水で薄めた試料を注意深くかき混ぜる。かき混ぜは,最初から含まれている凝集物が破壊されない

ように,ガラス棒又は低速回転のかきまぜ機を用いるなど,適切な方法によって行う。

8.4

必要な目開きの,適切な大きさに切り取った清浄な金属製ふるい網(6.1)を用意する。ふるい網を

105

±2  ℃又は他の規定温度にした乾燥器(6.4)で乾燥して恒量とし,デシケータ中(6.5)で放冷した後,

0.1 mg

の精度でひょう量する(質量 m

1

ふるい網が清浄でないときは,30 分間沸騰水中に浸せきし,アセトンですすいだ後,恒量になるまで乾

燥する。金属製以外のふるい網の場合は,適切な方法で清浄にする。

8.5

ふるい網を適切な支持体(6.2)に置き,水又は適切な界面活性剤を添加した水(5.1)で湿らせるか

洗浄する。薄めた試料を注意しながらふるい網の中心にそそぐ。

8.6

ろ過が終了したら,ふるい網上のろ過残さを,ろ液が透明になるまで洗浄する。洗浄は,試料の薄

め液と同じもので,次いでイオン交換水で行う。

8.7

ふるい網をろ過残さごと 105±2  ℃又は他の規定温度にした乾燥器中で約 30 分間乾燥してひょう量

し,質量が一定になるまで 15 分間の乾燥を繰り返す。

備考  受渡当事者間で合意がある場合は,JIS K 6828-1 の附属書 に規定する一定の乾燥時間を採用

してもよい。

8.8

ふるい網及びろ過残さとをデシケータ中で放冷し,0.1 mg の精度でひょう量する(質量 m

2

8.9

ふるい網は,適切に洗浄する。

8.10

測定は,2 回行う。

9.

結果の表し方

9.1

粗粒子量(ろ過残さ)は次の式によって算出し,試料に対する質量分率(%)で表示する。

100

0

1

2

×

m

m

m

R

ここに,

R

:  粗粒子量(ろ過残さ)

(%)

m

0

:  試料の質量(g)

m

1

:  ふるい網の質量(g)

m

2

:  ふるい網及び乾燥後のろ過残さの質量(g)

9.2

二つの測定値の平均値を算出し,JIS Z 8401 によって,小数点以下 1 けたに丸める。個々の測定結

果は,平均値の±5  %で一致しなければならない。一致しないときは,この条件を満たすまで,更に 2 回

の測定を行う。

10.

精度  この測定手順によって,同一試料を,同一日に,同一装置で,同一測定者が測定した場合の試

験結果の差は±8  %以内である。


4

K 6828-3

:2003

11.

試験報告書  試験報告書には,次の事項を含める。

a)

この規格の番号

b)

試料の特定に必要なすべての情報

c)

測定条件(使用したふるい網及び乾燥温度)

d)

試験結果

e)

残さの状態

f)

規定された方法と異なる事項

g)

試験中に認められた異常現象

h)

試験の年月日及び場所


5

K 6828-3

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  1  ろ過装置の例


6

K 6828-3

:2003

附属書(参考)JIS と対応する国際規格との対比表

JIS K 6828-3

:2002  合成樹脂エマルジョン−第 3 部:粗粒子量(ろ過残さ)の求め方

ISO 4576

:1998  プラスチックス−ポリマー分散液−ろ過残さ(全粗粒子及

び凝集物の含有量)の求め方

(

Ⅰ) JIS の規定

(

Ⅱ )  国 際

規格番号

(

Ⅲ)  国際規格の規定

(

Ⅳ)  JIS と国際規格との技術的差異の項目ごと

の評価及びその内容 
  表示箇所:本文 
  表示方法:点線の下線

(

Ⅴ) JIS と国際規格との技術的差

異の理由及び今後の対策

項目 
番号

内容

項目 
番号

内容

項 目 ご と
の評価

技術的差異の内容

1.

適用範囲

合 成 樹 脂 エ マ ル ジ ョ

ISO 1625 

1.

ポリマー分散液 IDT

2.

引用規格

JIS K 5600-1-2

JIS K 6387-1

JIS K 6828-1

JIS Z 8401

JIS Z 8801

2.

ISO 123:1985

ISO 842:1984

ISO/FDIS 3310-1:1990

MOD/

追加

IDT

MOD/

削除

MOD/

追加

MOD/

追加

MOD/

変更

JIS K 5600-1-2

は,

ISO 842

を改

正した ISO 15528:2000 に対応
している。技術的差異はない。

ISO 842

は,現在 ISO 15528 

改正されているため,削除。

本体中に引用されていないた
め,削除。

JIS

からの引用事項は,対応

ISO

の該当事項と同等である。

3.

定義

粗粒子量

3.

なし

MOD/

追加

JIS

では定義の項を追加。

粗粒子の定義を明確にするた
めに追加。

4.

原理

規 定 の 目 開 き の 金 属
製ふるい網でろ過し,
残さを洗浄して乾燥,

ひょう量する。

4.

JIS

に同じ IDT

 

6

K 6828-3


2003


7

K 6828-3

:2003

(

Ⅰ) JIS の規定

(

Ⅱ )  国 際

規格番号

(

Ⅲ)  国際規格の規定

(

Ⅳ)  JIS と国際規格との技術的差異の項目ごと

の評価及びその内容 
  表示箇所:本文

  表示方法:点線の下線

(

Ⅴ) JIS と国際規格との技術的差

異の理由及び今後の対策

項目

番号

内容

項目

番号

内容

項 目 ご と

の評価

技術的差異の内容

5.

試薬

分析グレードのもの。
水 は イ オ ン 交 換 水 又

は同等の純度のもの。

5.

JIS

に同じ

IDT

6.

装置

ふるい網,支持装置,

乾燥器,はかりについ
て規定

6.

JIS

に同じ

MOD/

追加

JIS

では,ふるい網の目開きは

受渡当事者間の合意によって
選択するとした。

ふるい網の目開き選択の根拠

として追加。

7.

サ ン プ リ

ング

JIS K 6387-1

又は JIS 

K 5600-1-2

の方法

7.

ISO 123

又は ISO 842

の方法

MOD/

変更

ISO 842

は,現在 ISO 15528 

改 正 さ れ て お り , JIS K 

5600-1-2

が対応している。技術

的差異はない。

8.

手順

試 料 の ひ ょ う 量 , ろ
過,洗浄,乾燥及び質

量の測定方法

8.

JIS

に同じ

MOD/

追加

JIS

では,恒量になるまで乾燥

を繰り返すのでなく,温度に対

応した規定の乾燥時間でもよ
いとし,乾燥条件として,JIS K 

6828-1

附属書 に規定の試

験条件を備考として追加した。

JIS K 6282-1

との整合性を考

慮。

9.

結 果 の 表

し方

二 つ の 平 均 を 取 り ,

0.1

%まで記録する。

9.

JIS

に同じ

MOD/

変更

JIS

では,数値の丸め方は,JIS 

Z 8401

によるとした。

10.

精度

繰返し精度±8  %

10.

JIS

に同じ

IDT

11.

試験報 告

規定する 8 項目を含
む。

11.

JIS

に同じ

IDT

JIS

と国際規格との対応の程度の全体評価:MOD

7

K 6828-3


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8

K 6828-3

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備考1.  項目ごとの評価欄の記号の意味は,次のとおりである。

    ―  IDT………………  技術的差異がない。 
    ―  MOD/削除………  国際規格の規定項目又は規定内容を削除している。

    ―  MOD/追加………  国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。 
    ―  MOD/変更………  国際規格の規定内容を変更している。

2.

JIS

と国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次のとおりである。

    ―  MOD……………  国際規格を修正している。

8

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