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K 6557-2

:2016

(1)

目  次

ページ

序文  

1

1

  適用範囲  

1

2

  引用規格  

1

3

  原理 

2

4

  装置 

2

5

  試料採取及び状態調節  

3

6

  手順 

3

6.1

  形状・寸法の測定  

3

6.2

  引張強さの測定  

3

6.3

  規定荷重下の伸びの測定  

3

6.4

  切断時の伸びの測定  

3

6.5

  滑り  

4

7

  試験結果の表し方  

4

7.1

  引張強さ  

4

7.2

  規定荷重時の伸び  

4

7.3

  切断時の伸び  

4

8

  試験報告書  

4

附属書 JA(参考)JIS と対応国際規格との対比表  

6


K 6557-2

:2016

(2)

まえがき

この規格は,工業標準化法第 12 条第 1 項の規定に基づき,一般社団法人日本皮革産業連合会(JLIA)

及び一般財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を制定すべきとの申出

があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が制定した日本工業規格である。

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意

を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実

用新案権に関わる確認について,責任はもたない。

JIS K 6557

の規格群には,次に示す部編成がある。

JIS K 6557-1

  第 1 部:厚さの測定

JIS K 6557-2

  第 2 部:引張強さ及び伸びの測定

JIS K 6557-3

  第 3 部:シングルエッジ法による引裂荷重の測定

JIS K 6557-4

  第 4 部:ダブルエッジ法による引裂荷重の測定

JIS K 6557-5

  第 5 部:耐水圧の測定

JIS K 6557-6

  第 6 部:静的吸水度の測定

JIS K 6557-7

  第 7 部:液中熱収縮温度の測定


日本工業規格

JIS

 K

6557-2

:2016

革試験方法−物理試験−第 2 部:

引張強さ及び伸びの測定

Leather-Physical and mechanical tests-

Determination of tensile strength and percentage extension

序文 

この規格は,2011 年に第 3 版として発行された ISO 3376 を基に,対応する部分については対応国際規

格を翻訳し,技術的内容を変更することなく作成した日本工業規格であるが,対応国際規格には規定され

ていない規定項目(標線間の距離)を日本工業規格として追加している。

なお,この規格で側線又は点線の下線を施してある箇所は,対応国際規格を変更している事項である。

変更の一覧表にその説明を付けて,

附属書 JA に示す。

適用範囲 

この規格は,全ての種類の革に適用でき,革の引張強さ,規定荷重時の伸び及び切断時の伸びの測定方

法について規定する。

注記  この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。

ISO 3376:2011

,Leather−Physical and mechanical tests−Determination of tensile strength and

percentage extension

(MOD)

なお,対応の程度を表す記号“MOD”は,ISO/IEC Guide 21-1 に基づき,

“修正している”

ことを示す。

引用規格 

次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの

引用規格は,その最新版(追補を含む。

)を適用する。

JIS B 7721

  引張試験機・圧縮試験機−力計測系の校正方法及び検証方法

注記  対応国際規格:ISO 7500-1,Metallic materials−Verification of static uniaxial testing machines−

Part 1: Tension/compression testing machines

−Verification and calibration of the force-measuring

system

(MOD)

JIS K 6556-1

  革試験方法−試料採取及び調製−第 1 部:試料採取部位

注記  対応国際規格:ISO 2418,Leather−Chemical, physical and mechanical and fastness tests−

Sampling location

(MOD)

JIS K 6556-2

  革試験方法−試料採取及び調製−第 2 部:試料調製及び状態調節

注記  対応国際規格:ISO 2419,Leather−Physical and mechanical tests−Sample preparation and

conditioning

(IDT)


2

K 6557-2

:2016

JIS K 6557-1

  革試験方法−物理試験−第 1 部:厚さの測定

注記  対応国際規格:ISO 2589,Leather−Physical and mechanical tests−Determination of thickness

(MOD)

原理 

規定荷重に達するか,又は試験片が切断されるまで,試験片を規定速度で引っ張る。

装置 

4.1 

引張試験機 

引張試験機は,次による。

a)

試験片に適した荷重の範囲をもつものとする。

b)  JIS B 7721

に規定する 2 等級以上のもので,

少なくとも 2 %の相対指示誤差で荷重を記録できるもの。

c) 100

mm/min

±20 mm/min の一定速度でつかみ具を移動できるものとする。

d)

荷重−伸び曲線を記録できるものとする。

e)

つかみ具は,適正な幅のものを使用し,加える荷重方向の長さが 45 mm 以上で,機械的又は圧縮空気

によって試験片を固定する。つかみ具の内面の材質及び形状は,試験で最大荷重に達したときに,試

験片がつかみ具間の距離の 1 %を超えて滑らないものとする。

4.2 

伸びの測定方法 

試験片上の二つの固定点間の距離(標線間の距離)をセンサなどによって測定するか,又はつかみ具間

の距離を測定する。

4.3 

厚さ測定器  厚さ測定器は,JIS K 6557-1 に規定するものとする。 

4.4 

抜型  抜型は,JIS K 6556-2 に規定するもので,試験片を図 の形状及び表 の寸法(標準及び大

形)に切断できるものとする。

図 1−試験片の形状 

表 1−試験片の寸法 

単位  mm

区分

l l

1

l

2

l

3

b b

1

標準

110 50 30 30 10 20  5

大形

190 100  45  60  20 40 10

許容範囲は,±1 mm

4.5 

ノギスの副尺  0.1 mm の単位まで読み取れるものとする。


3

K 6557-2

:2016

試料採取及び状態調節 

5.1 

JIS K 6556-1

に規定する方法によって,試料を採取する。

5.2 JIS 

6556-2

に規定する方法によって,使用面に抜型(4.4)を置き,試料から 6 個の試験片を採取

する。3 個の試験片は背線に対して平行にし,他の 3 個の試験片は背線に対して垂直にして採取する。試

験片がつかみ具で滑る場合は,大形の抜型を使用する。 

注記  一つのロットから 3 枚以上の革を試験する場合,それぞれの革から各方向につき 1 個の試験片

を採取する必要があるが,各方向の試験片の総数は 3 個以上とする。

5.3 

試験片は,JIS K 6556-2 に規定する状態調節を行う。

手順 

6.1 

形状・寸法の測定 

6.1.1

ノギス(4.5)を用いて,使用面側,及び裏面側からそれぞれ 3 か所ずつ,各試験片の幅を 0.1 mm

単位まで測定する。各面で測定を行う 3 か所は,1 点が中心点 E(

図 参照),他の 2 点は中心点 E から直

線 AB へ下ろした垂線の中間点と中心点 E から直線 CD へ下ろした垂線の中間点である。試験片の幅 

6

か所の測定値の算術平均とする。

注記  柔らかい革の場合は,抜型の幅を試験片の幅としてもよい。

6.1.2

JIS K 6557-1

に規定する方法で各試験片の厚さを測定する。ただし,厚さの測定は,中心点 E,F

及び G の 3 か所で行う。中心点 F 及び G は中心点 E から等距離とする。試験片の厚さ は,これら 3 か所

の測定値の算術平均とする。

6.1.3

標線間の距離によって伸びを測定する場合は,

中心点 F 及び G に伸び測定のための標線を付ける。

試験片にきずを付けるような方法で標線を付けてはならない。この距離 L

0

を標準試験片の初期長として記

録する。

6.2 

引張強さの測定 

6.2.1

引張試験機(4.1)のつかみ具を,標準試験片を使用する場合は 50 mm±1 mm 間隔,大形試験片の

場合は 100 mm±2 mm 間隔に設定する。つかみ具の端が直線 AB 及び CD になるように,試験片を固定す

る。試験片を固定したら,ひずみがないことを確認する。長さの軸はけん引方向と平行とする。

6.2.2

試験片を 100 mm/min±20 mm/min の一定速度で切断するまで引っ張り,切断時の最大荷重を引張

切断荷重 として記録する。

6.3 

規定荷重下の伸びの測定 

6.3.1

6.2.1

に規定した装置のつかみ具に,試験片を固定する。つかみ具間の距離によって伸びを測定す

る場合は,つかみ具の距離を約 0.5 mm まで測定し,この距離 L

0

を試験片の初期長として記録する。

6.3.2

試験片を 100 mm/min±20 mm/min の一定速度で引っ張る。装置が荷重−伸び曲線を自動的に描画

しない場合は(4.2 参照)

,荷重が増加するにつれて変化する標線間の距離,又はつかみ具の距離をセンサ

など適切な方法で読み取る。

6.3.3

荷重が規定荷重に到達したとき,直ちに標線間の距離,又はつかみ具間の距離を 0.5 mm の精度で

記録する。この距離が,規定荷重時の試験片の長さ L

1

を表す。6.2 又は 6.4 に規定の操作の結果が必要な

場合は,装置を停止しない。

6.4 

切断時の伸びの測定 

6.4.1

6.3.1

に規定の手順を実行する。

6.4.2

試験片を 100 mm/min±20 mm/min の一定速度で,試験片が切断するまで引っ張る。


4

K 6557-2

:2016

6.4.3

試験片の切断が起こった時点の標線間の距離,又はつかみ具間の距離をセンサなど適切な方法で読

み取り記録する。この距離が,切断時の試験片の長さ L

2

を表す。

6.5 

滑り 

6.2

6.4 に規定する手順で試験した場合に,試験片がつかみ具で滑り,その滑り量がつかみ具間の距離

の 1 %を超える場合は,その結果を破棄して大形の抜型(4.4)を使用した新しい試験片を用いて測定を繰

り返す。

試験結果の表し方 

7.1 

引張強さ 

引張強さ T

n

(MPa 又は N/mm

2

で表す)は,式(1)を用いて算出し,四捨五入によって小数点以下 1 桁と

する。

t

w

F

T

=

n

  (1)

ここに,

F

記録された最大荷重(N)

w

試験片の幅の平均値(mm)

t

試験片の厚さの平均値(mm)

注記 MPa と N/mm

2

との関係は,次のとおりである。

1 MPa

=1 N/mm

2

7.2 

規定荷重時の伸び 

規定荷重時の伸び E

1

(%)は,式(2)を用いて算出し,四捨五入によって整数位とする。

100

0

0

1

1

×

=

L

L

L

E

  (2)

ここに,

L

1

規定荷重における標線間の距離,又はつかみ具間の距離(mm)

L

0

初期の標線間の距離,又はつかみ具間の距離(mm)

7.3 

切断時の伸び 

切断時の伸び E

b

(%)は,式(3)を用いて算出し,四捨五入によって整数位とする。

100

0

0

2

b

×

=

L

L

L

E

  (3)

ここに,

L

2

切断時の標線間の距離,又はつかみ具間の距離(mm)

L

0

初期の標線間の距離,又はつかみ具間の距離(mm)

試験報告書 

試験報告書には,次の事項を記載する。

a)

この規格の規格番号

b)

試験片の長辺が背線に対して平行方向における引張強さの平均値(MPa 又は N/mm

2

,小数点以下 1 桁)

c)

試験片の長辺が背線に対して垂直方向における引張強さの平均値(MPa 又は N/mm

2

,小数点以下 1 桁)

d)

試験片の長辺が背線に対して平行方向における切断時の伸びの平均値(%,整数位)

e)

試験片の長辺が背線に対して垂直方向における切断時の伸びの平均値(%,整数位)

f)

試験片の長辺が背線に対して平行方向における規定荷重時の伸びの平均値(%,整数位)

g)

試験片の長辺が背線に対して垂直方向における規定荷重時の伸びの平均値(%,整数位)


5

K 6557-2

:2016

h)

必要があれば,

JIS K 6557-1

に基づく試料の厚さの平均値(mm,小数点以下 2 桁)

i)

この規格で規定した方法との相違点

j)

試料を識別するための詳細情報及び試料採取に関する

JIS K 6556-1

との相違点

k)  JIS K 6556-2

に示す基準標準状態以外で状態調節及び試験した場合の詳細

l)

つかみ具間の伸びを使用した場合は,その測定方法

ユーザ又は仕様の要求があれば,算術平均で次を記載してもよい。すなわち,

b)

g)

の代わりに

m)

o)

の記載でもよい。

m)

引張強さの平均[すなわち,

b)

及び

c)

の算術平均]

(MPa 又は N/mm

2

,小数点以下 1 桁)

n)

切断時の伸びの平均[すなわち,

d)

及び

e)

の算術平均]

(%,整数位)

o)

規定荷重時の伸びの平均[すなわち,

f)

及び

g)

の算術平均]

(%,整数位)


6

K 6557-2

:2016

附属書 JA

(参考)

JIS

と対応国際規格との対比表

JIS K 6557-2:2016

  革試験方法−物理試験−第 2 部:引張強さ及び伸びの測定

ISO 3376:2011

,Leather−Physical and mechanical tests−Determination of tensile

strength and percentage extension

(I)JIS の規定

(II) 
国際規格

番号

(III)国際規格の規定

(IV)JIS と国際規格との技術的差異の箇条
ごとの評価及びその内容

(V)JIS と国際規格との技術的差
異の理由及び今後の対策

箇 条 番 号

及び題名

内容

箇条番号

内容

箇 条 ご と

の評価

技術的差異の内容

4

装置 4.4

抜型  図 1 及び

表 1

Figure 1

Table 1

JIS

とほぼ同じ

追加

ISO

規格では,二つの固定点間

の距離を測定することになっ
ているが,その固定点に関する

記載がないため記述した。

実質的な差異はない。国際規格の

見直しの際,修正を提案する。

6

手順

6.1.2

6.1.2

JIS

とほぼ同じ

追加

ISO

規格では,厚さの測定場所

の規定がないため,厚さの測定
場所を規定した。

実質的な差異はない。国際規格の

見直しの際,修正を提案する。

6.1.3

追加

ISO

規格では,二つの固定点間

の距離を測定する際の手順に

関する記載がないので記載し
た。

実質的な差異はない。国際規格の

見直しの際,修正を提案する。

6.2.1

,6.2.2,6.3.1,

6.3.2

,6.4.2 及び 6.4.3

6.2.1

,6.2.2,

6.3.1

,6.3.2,

6.4.2

及 び

6.4.3

JIS

とほぼ同じ

追加

JIS

では,試験片の寸法,引張

速度,標線間の距離及びセンサ

の読取り方法を明確にした。

実質的な差異はない。

7

試 験 結

果 の 表 し

7.1

引張強さ

7.2

規定荷重時の伸

7.3

切断時の伸び

7.1

,7.2,7.3

JIS

とほぼ同じ

追加

JIS

では,数値の丸め方の ISO

規格に替えて四捨五入とした。

実質的な差異はない。

8

試 験 報

告書

l)

つ か み 具 間 の 伸

びの測定

JIS

では,つかみ具間の測定方

法を記述することとした。

実質的な差異はない。

6

K 65

57
-2


201

6


7

K 6557-2

:2016

JIS

と国際規格との対応の程度の全体評価:ISO 3376:2011,MOD

注記 1  箇条ごとの評価欄の用語の意味は,次による。

    −  追加……………… 国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。

注記 2  JIS と国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次による。

    −  MOD……………  国際規格を修正している。

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