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K 6322

:2011

(1)

目  次

ページ

序文 

1

1

  適用範囲

1

2

  引用規格

1

3

  用語及び定義 

2

4

  記号及び単位 

3

5

  種類

3

6

  構造

4

6.1

  ベルトの断面構造

4

6.2

  布層の継ぎ 

4

7

  寸法及び寸法許容差

5

7.1

  ベルトの幅及びその許容差 

5

7.2

  ベルトの長さの許容差 

5

7.3

  ベルトの厚さの均一性 

5

7.4

  カバーゴムの厚さの許容差 

5

8

  性能

6

8.1

  カバーゴムの特性

6

8.2

  ベルトの特性 

6

8.3

離強さ 

7

8.4

  トラフ性 

7

8.5

  ベルトの直線性

8

9

  寸法の測定及び試験方法 

8

9.1

  試料の採取 

8

9.2

  寸法の測定 

8

9.3

  試験方法 

10

10

  製品の呼び方 

17

11

  表示 

17

11.1

  製品の表示 

17

11.2

  包装の表示 

17

附属書 JA(参考)JIS と対応国際規格との対比表 

18


K 6322

:2011

(2)

まえがき

この規格は,工業標準化法第 14 条によって準用する第 12 条第 1 項の規定に基づき,日本ベルト工業会

(JBMA)及び財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を改正すべきとの

申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格である。これによ

って,JIS K 6322:1999 は改正され,この規格に置き換えられた。

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意

を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実

用新案権に関わる確認について,責任はもたない。


日本工業規格

JIS

 K

6322

:2011

布層コンベヤゴムベルト

Conveyor belts-Specification for rubber covered conveyor belts of textile

construction

序文 

この規格は,2003 年に第 1 版として発行された ISO 14890 を基に,技術的内容を変更して作成した日本

工業規格である。

なお,この規格で側線又は点線の下線を施してある箇所は,対応国際規格を変更している事項である。

変更の一覧表にその説明を付けて,

附属書 JA に示す。

適用範囲 

この規格は,ベルト表面が平滑な形状で,単層及び多層の布芯体を用いたカバーゴム付きの,一般用途

の布層コンベヤゴムベルト(以下,ベルトという。

)について規定する。

この規格に規定していない要求事項については,受渡当事者間の協議によって定める。

注記  この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。

ISO 14890:2003

,Conveyor belts−Specification for rubber or plastics covered conveyor belts of textile

construction for general use

(MOD)

なお,対応の程度を表す記号“MOD”は,ISO/IEC Guide 21-1 に基づき,

“修正している”

ことを示す。

引用規格 

次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの

引用規格は,その最新版(追補を含む。

)を適用する。

JIS B 7503

  ダイヤルゲージ

JIS B 7507

  ノギス

JIS B 7512

  鋼製巻尺

JIS K 6200

  ゴム−用語

JIS K 6250

  ゴム−物理試験方法通則

JIS K 6251

  加硫ゴム及び熱可塑性ゴム−引張特性の求め方

注記  対応国際規格:ISO 37,Rubber, vulcanized or thermoplastic−Determination of tensile stress-strain

properties

(MOD)

JIS K 6257

  加硫ゴム及び熱可塑性ゴム−熱老化特性の求め方

注記  対応国際規格:ISO 188,Rubber, vulcanized or thermoplastic−Accelerated ageing and heat

resistance tests

(MOD)


2

K 6322

:2011

JIS K 6264-2

  加硫ゴム及び熱可塑性ゴム−耐摩耗性の求め方−第 2 部:試験方法

注記  対応国際規格:ISO 4649,Rubber, vulcanized or thermoplastic−Determination of abrasion

resistance using a rotating cylindrical drum device

(MOD)

JIS K 6272

  ゴム−引張,曲げ及び圧縮試験機(定速)−仕様

JIS K 6274

  ゴム及びプラスチック−引裂強さ及び接着強さの求め方における波状曲線の解析

ISO 252

,Conveyor belts−Adhesion between constitutive elements−Test methods

ISO 16851

,Textile conveyor belts−Determination of the net length of an endless (spliced) conveyor belt

用語及び定義 

この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS K 6200 によるほか,次による。

3.1 

ベルトの強力の呼び(designated belt types)

ベルトの 1 mm 幅当たりの引張強さ(N/mm)の最小値。

3.2 

トラフ(trough)

ベルト横断面が V 形,U 形又は船底形を形成している状態を示す呼称。

3.3 

トラフ性(troughability)

トラフをもつローラ(

図 参照)へのなじみやすさ。

3.4 

トラフ角度(angle of inclination of side rollers)

両端の傾斜ローラの水平面に対する傾斜角度(°)

図 参照)。

図 1−トラフ角度(本キャリヤローラの例) 

3.5 

単層ベルト(mono-ply belting)

芯体の布が 1 層のベルト。

3.6 

多層ベルト(multi-ply belting)

芯体の布が 2 層以上のベルト。

3.7 

外層(outer plies)


3

K 6322

:2011

最上層及び最下層の布層。

3.8 

内層(inner plies)

外層以外の中間布層。

3.9 

耳ゴム(edge rubber)

ベルトの断面において,布層の端部からベルト端部までのゴム。

記号及び単位 

この規格で用いる記号及び単位は,

表 による。

表 1−記号の説明 

記号

記号の説明

単位

ベルトの幅 mm

エンドレスベルトの長さ m

ベルトの厚さ mm

t

1

 

上面カバーゴムの厚さ mm

t

2

 

下面カバーゴムの厚さ mm

トラフ指数

試験片のたわみ mm

δ 

ベルトの曲がり mm

種類 

ベルトの種類は,ベルトの強力の呼び,ベルトの幅及びカバーゴムの種類によって分類し,

表 の組合

せによって表す。

表 2−ベルトの種類 

区分

種類

低強力用途 100

125

160

200

250

315 400 500

630

800

1 000

1 250

1 500

1 600

1 800 2

000

ベルトの強力の呼び

高強力用途

2 500

3 150

300 350 400

450

500

600

650

750 800 900

1 000

1 050

1 200

1 350

1 400

1 500

1 600

1 800

2 000

2 200

ベルトの幅  mm

2 250

2 400

2 500

2 600

2 750

2 800

3 000

3 200

プラント向け加工用途

P

  G  S  A

カバーゴムの種類

鉱山向け採掘用途

L

  D  H


4

K 6322

:2011

構造 

6.1 

ベルトの断面構造 

ベルトの断面構造の例及び各部の呼び方は,

図 による。

 1

上面カバーゴム

 2

下面カバーゴム

 3

耳ゴム

 4

布層

b  ベルトの幅

t  ベルトの厚さ

t

1

上面カバーゴムの厚さ

t

2

下面カバーゴムの厚さ

図 2−ベルトの断面構造(層,耳ゴム付きの例) 

6.2 

布層の継ぎ 

6.2.1 

ベルトの長さを得るために必要な布層の長さのための継ぎ 

布層の長さのための継ぎ箇所数は,次による。布層の長さのための継ぎ角度は,長さ方向に対し,45°

∼70°とする。継ぎ箇所数は,次に示す a)c)  に適合しなければならない。

a)

外層の継ぎは,ベルト長さ 100 m 当たり 1 か所以内とするが,同一布層内の継ぎの間隔は,5 m 以上

離さなければならない。

b)

内層の継ぎは,ベルト長さ 100 m 当たり 2 か所以内とするが,同一布層内の継ぎの間隔は,5 m 以上

離さなければならない。

c)

異なる布層にある継ぎとの間隔は,3 m 以上離さなければならない。

6.2.2 

ベルトの幅を得るために必要な布層の幅のための継ぎ 

ベルト幅に対し許容される各布層の最大継ぎ箇所数は,

表 による。布層の幅のための継ぎ角度は,長

さ方向に対し,平行とする。ただし,この場合,次に示す a)c)  に適合しなければならない。

a)

耳ゴムと接する布層の幅は,100 mm 以上とする。

b)

異なる布層の継ぎの間隔は,100 mm 以上とする。

c)

同一布層内の継ぎの間隔は,300 mm 以上とする。


5

K 6322

:2011

表 3−布層の幅のための最大継ぎ箇所数 

ベルトの幅

mm

外層

内層

 1

200

以下 0  1

1 200

を超え 1 600 以下 1  2

1 600

を超え 2 000 以下 2  2

2 000

を超えるもの 2

3

6.2.3 

布層の継ぎの検査 

布層の継ぎの検査は,製造業者の製造記録による。

寸法及び寸法許容差 

7.1 

ベルトの幅及びその許容差 

ベルトの幅及び許容差は,9.2.2 による方法で求める。

ベルトの幅は,

表 に示す幅とする。許容差は,ベルトの幅が 500 mm 以下の場合は,±5 mm とし,そ

の他のベルトの幅では,±1.0 %とする。

7.2 

ベルトの長さの許容差 

ベルトの長さは,9.2.3 によって測定したとき,その許容差は,

表 及び表 による。

a) 

オープンベルト 

表 4−オープンベルトの長さの許容差 

ベルトの形態の区分

長さの許容差

1

本もの

表示長さに対して    %

個々の表示長さに対して±5.0 %

複数本もの

合計の表示長さに対して    %

注記  オープンベルトとは,長さ方向の両端末を接合していないベ

ルトをいう。

b) 

エンドレスベルト 

表 5−エンドレスベルトの長さの許容差 

ベルトの長さの区分

長さの許容差

15

m

以下

±50 mm

 15

m

を超え 20

m

以下

±75 mm

 20

m

を超えるもの

±0.5 %

注記  エンドレスベルトとは,長さ方向の両端末を接合した無端ベ

ルトをいい,エンドレスベルトの長さは,ベルトの中心周の
長さで表す。

7.3 

ベルトの厚さの均一性 

ベルトの厚さの均一性は,9.2.4 によって測定したとき,測定値の最大値と最小値との差が,その平均値

の 10 %以内とする。ただし,平均値が 10 mm 未満のものは,その差を 1 mm 以下とする。

7.4 

カバーゴムの厚さの許容差 

カバーゴムの厚さは,9.2.5 によって測定したとき,許容差は下限側だけとし,

表 による。

+2.5
  0

+2.5
  0


6

K 6322

:2011

表 6−カバーゴムの厚さの許容差 

カバーゴムの表示厚さ

許容差

 4

mm

以下

+制限なし

−0.2 mm

 4

mm

を超えるもの

+制限なし

−5 %

性能 

ベルトの性能は,箇条 によって試験したとき,8.18.5 の規定に適合しなければならない。

8.1 

カバーゴムの特性 

カバーゴムの特性は,9.3.19.3.3 によって試験したとき,

表 及び表 の規定に適合しなければならな

い。

a) 

プラント向け加工用途のカバーゴム 

表 7−カバーゴムの特性 

カバーゴムの種類

試験項目

P G S A

引張強さ MPa  8 以上 14 以上 18 以上 14 以上

老化試験前

伸び %

300

以上

400

以上

450

以上 400 以上

引張強さ 
の変化率

%

±40 以内

±30 以内

±25 以内

±25 以内

引張試験

老化試験後

a)

伸び 
の変化率

%

±40 以内

±30 以内

±25 以内

±25 以内

摩耗試験

摩耗量 mm

3

 400

以下

250

以下

200

以下 150 以下

a)

採取可能なカバーゴムの厚さが薄い(0.8∼1.6 mm)場合,引張強さ及び伸びの変化率は,

表 7

記載の値より−15 %まで許容する。

b) 

鉱山向け採掘用途のカバーゴム 

表 8−カバーゴムの特性 

カバーゴムの種類

試験項目

L D H

引張強さ MPa  15 以上 18 以上 24 以上

老化試験前

伸び %

350

以上

400

以上

450

以上

引張強さ 
の変化率

%

±25 以内

±25 以内

±25 以内

引張試験

老化試験後

a)

伸び 
の変化率

%

±25 以内

±25 以内

±25 以内

摩耗試験

摩耗量 mm

3

 200

以下

100

以下

120

以下

a)

採取可能なカバーゴムの厚さが薄い(0.8∼1.6 mm)場合,引張強さ及び伸びの変

化率は,

表 記載の値より−15 %まで許容する。

8.2 

ベルトの特性 

ベルトの特性は,9.3.4 によって試験したとき,

表 の規定に適合しなければならない。


7

K 6322

:2011

表 9−ベルトの特性 

ベルトの強力の呼び

試験項目

100 125 160 200 250 315 400 500 630

引張強さ  N/mm 100

以上

125

以上

160

以上

200

以上

250

以上

315

以上

400

以上

500

以上

630

以上

引張試験

伸び

%

規 定 さ れ た
引 張 強 さ の

10 %

荷重時

4

以下

ベルトの強力の呼び

試験項目

800

1 000

1 250

1 500

1 600

1 800

2 000

2 500

3 150

引張強さ  N/mm 800

以上

1 000

以上

1 250

以上

1 500

以上

1 600

以上

1 800

以上

2 000

以上

2 500

以上

3 150

以上

引張試験

伸び

%

規 定 さ れ た
引 張 強 さ の

10 %

荷重時

4

以下

8.3 

離強さ 

ベルトの各層間の

離強さは,9.3.5 によって試験したとき,

表 10 及び表 11 の規定に適合しなければな

らない。

a) 

高強力用途(ベルトの強力の呼び:630 以上) 

表 10

離強さ 

ベルトの強力の呼び

630

∼3 150

試験項目及び接着層の区分

平均値

最小値

厚さ 0.8 mm 以上,1.5 mm 未満のカバーゴム及び布間

3.2

以上 2.4 以上

厚さ 1.5 mm 以上のカバーゴム及び布間 3.5 以上 2.9 以上

離強さ

a)

N/mm

各布間 4.5 以上 3.9 以上

a)

離強さの最大値は,20 N/mm を超えないこととする。

b) 

低強力用途(ベルトの強力の呼び:500 以下) 

表 11

離強さ 

ベルトの強力の呼び

100

∼500

試験項目及び接着層の区分

平均値

最小値

厚さ 1 mm 以上,3 mm 未満のカバーゴム及び布間 2.0 以上 1.6 以上

厚さ 3 mm 以上のカバーゴム及び布間 2.4 以上 1.6 以上

離強さ

a)

N/mm

各布間 2.4 以上 2.0 以上

a)

離強さの最大値は,20 N/mm を超えないこととする。

8.4 

トラフ性 

トラフ性は,ベルト幅とベルトのたわみ量との比率で求められるトラフ指数 で表す。個々のトラフ指

数の値は,9.3.6 によって試験したとき,

表 12 の規定に適合しなければならない。


8

K 6322

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表 12−トラフ性 

トラフ角度(°)

トラフ指数 T

トラフ角度(°)

トラフ指数 T

20

以下 0.08 以上 45 以下 0.18 以上

25

以下 0.10 以上 50 以下 0.20 以上

30

以下 0.12 以上 55 以下 0.23 以上

35

以下 0.14 以上 60 以下 0.26 以上

40

以下 0.16 以上

8.5 

ベルトの直線性 

ベルトの直線性は,9.3.7 によって試験したとき,

表 13 の規定に適合しなければならない。

表 13−ベルトの直線性 

ベルトの幅及びベルトの長さによる区分

直線性の許容量

ベルトの幅が 450 mm 以下,又はベルトの長さが 20 m 以下のもの。 5

m

につき 25 mm 以下

ベルトの幅が 450 mm を超え,かつ,ベルトの長さが 20 m を超えるもの。

7 m

につき 25 mm 以下

寸法の測定及び試験方法 

9.1 

試料の採取 

試料の採取は,ベルトの 1 ロットごとに

表 14 に示す個数とする。ここでいう 1 ロットとは,ベルトの種

類が同一で,長さ以外の寸法も同一のもので,等しい条件下で生産されたものをいう。

なお,試料は,JIS K 6250 の 6.1(試験室の標準温度)及び 9.1(一般事項)に規定する製造後,16 時間

以上経過したものとし,かつ,試験前に温度 23±2  ℃の室内に 3 時間以上状態調節する。

表 14−試料の採取個数 

ベルトの長さ

a)

m

試料の採取個数

500

以下 1

 500

を超え 1

000

以下 2

 1

000

を超え 2

000

以下 3

 2

000

を超え 3

500

以下 4

 3

500

を超え 5

000

以下 5

 5

000

を超え 7

000

以下 6

 7

000

を超え 10

000

以下 7

a)

ベルトの長さ 10 000 m を超えるものは 8 個とし,さらに 5 000 m ごとに 1
個追加する。試料の大きさは,試験を行うのに必要な大きさとする。

なお,試料の採取個数が 2 個以上の場合は,同一箇所から採取してはな

らない。

9.2 

寸法の測定 

9.2.1 

測定器具 

ベルトの寸法の測定には,

表 15 に示す測定器具を用いる。


9

K 6322

:2011

表 15−寸法の測定器具 

寸法の測定項目

測定器具

ベルトの幅及び長さ

JIS B 7512

に規定する鋼製巻尺の 1 級又はこれと同等の精度をもつ測定器具

ベルトの厚さ

JIS B 7503

に規定するダイヤルゲージで,直径 10 mm の測定子をもち,試料

に 22±5 kPa の圧力を加えたとき,0.1 mm 単位で測定できるもの。

カバーゴムの厚さ

JIS B 7507

に規定するノギス又はこれと同等の精度をもつ測定器具

9.2.2 

ベルトの幅の測定 

ベルトの幅は,少なくともベルトの長さ方向の両端末及び中央の合計 3 か所以上で測定する。1 ロット

のベルトが複数本からなる場合には,1 本ごとに測定する。

9.2.3 

ベルトの長さの測定 

ベルトの長さの測定は,オープンベルトではベルトの両端末間の長さを測定する。エンドレスベルトで

は,ISO 16851 の箇条 3(Procedure)に規定する方法で測定する。ベルトを平らな所に

図 のように置き,

cd

ab

=

になるように印を付けて ab 間の長さを測った後,ベルトを動かして ac 及び bd の長さを測り,ベ

ルトの中心周長さを式(1)によって算出する。

bd

ac

ab

L

+

+

= 2

 (1)

ここに,

L

ベルトの中心周長さ(

m

ab

ベルト

ab

間の長さ(

m

ac

ベルト

ac

間の長さ(

m

bd

ベルト

bd

間の長さ(

m

1

  ベルト

図 3−エンドレスベルトの長さの測定 

9.2.4 

ベルトの厚さの測定 

ベルトの厚さの均一性を求めるための厚さの測定は,採取試料の一端において

図 4∼図 に示す箇所で

行い,その最大値,最小値及び平均値から均一性を算出する。

9.2.5 

カバーゴムの厚さの測定 

上面カバーゴムの厚さ

t

1

,及び下面カバーゴムの厚さ

t

2

の測定は,採取試料の一端においてベルトを破

壊することなく,

図 4∼図 に示す箇所で行う。この場合,カバーゴムの厚さ

t

1

及び

t

2

はそれぞれ布層の

波形状の頂点からベルトの表面までの寸法の平均値で表す。


10

K 6322

:2011

a) 

ベルトの幅 650 mm 以下 

図 4−ベルトの厚さ及びカバーゴムの厚さの測定位置(ベルトの幅 650 mm 以下) 

b) 

ベルトの幅 650 mm 超え 1 200 mm 以下 

図 5−ベルトの厚さ及びカバーゴムの厚さの測定位置(ベルトの幅 650 mm 超え 1 200 mm 以下) 

c) 

ベルトの幅 1 200 mm 超え 

図 6−ベルトの厚さ及びカバーゴムの厚さの測定位置(ベルトの幅 1 200 mm 超え) 

9.3 

試験方法 

9.3.1 

カバーゴムの引張試験 

カバーゴムの引張試験は,次に示す a)

及び b)

によって行う。

a) 

試験片  試験片は,試料の任意の位置から

ぎ取った上面カバーゴム及び下面カバーゴムから,JIS K 


11

K 6322

:2011

6251

の 6.1(ダンベル状試験片)に規定するダンベル状

3

号形試験片を,ベルト長さ方向に各々

3

個以

上作製する。

b) 

試験方法  引張試験は,JIS K 6251 の箇条 13(試験手順)に規定する方法によって行う。

9.3.2 

カバーゴムの老化試験 

カバーゴムの老化試験は,9.3.1 a)

によって試験片を採取し,JIS K 6257 の 4.3(試験方法)a)

に規定す

る方法によって,温度

70

±

1

℃で連続

168

時間促進老化させた後,9.3.1 b)

の引張試験を行う。引張強さ

及び伸びの変化率は,JIS K 6257 の箇条 11(試験結果の表示)によって算出する。

9.3.3 

カバーゴムの摩耗試験 

カバーゴムの摩耗試験は,次に示す a)

及び b)

によって行う。

a) 

試験片  試験片は,試料の任意の位置から

ぎ取った上面カバーゴム及び下面カバーゴムから,JIS K 

6264-2

の 6.3(試験片)に規定する試験片を,

3

個以上作製する。

b) 

試験方法  摩耗試験は,JIS K 6264-2 の 6.

DIN

摩耗試験)に規定する方法によって行う。

9.3.4 

ベルトの引張試験 

ベルトの引張試験は,次に示す a)d)

によって上面カバーゴム及び下面カバーゴムを

ぎ取らず,ベル

ト全厚状のまま行う。ベルトの厚さが厚く,試験機のつかみ具でつかみにくい場合は,つかみ部分の上面

カバーゴム及び下面カバーゴムを,つかみ具に入る程度の厚さにそぎ取ってもよい。

a) 

試験片  試験片は,試料から図 7∼図 11 に示す

A

形,

B

形,

C

形,

D

形及び

T

形のうち,いずれか

1

種類の形状の試験片を試料の布層の両耳側端末から内側に

50 mm

以上離れた所から採取し,

3

個以上

作製する。

試験片は,その長さの軸がベルトの長さ方向と平行で,布層の継ぎを含まないものとする。

単位  mm

A  つかみ部の長さ 
1

標線

図 7−試験片の形状  A  


12

K 6322

:2011

単位  mm

A  つかみ部の長さ 
1

標線

図 8−試験片の形状  B  

単位  mm

A  つかみ部の長さ 
1

標線

図 9−試験片の形状  C  


13

K 6322

:2011

単位  mm

A  つかみ部の長さ 
1

標線

2

切断線(ベルトを幅方向に切断する位置)

図 10−試験片の形状  D  

単位  mm

A  つかみ部の長さ 
1

標線

図 11−試験片の形状  T  

b) 

試験機  試験機は,JIS K 6272 に規定する試験機を使用する。

c) 

試験方法  ベルトの引張試験は,次の手順で行う。a)

に規定するいずれかの試験片を用い,試験片が

試験中にゆがみ,つかみ切れ,滑り,その他の不都合が生じないように正しくつかみに取り付け,つ

かみ具の移動速度は

100

±

10 mm/min

で行い,規定された引張強さの

10 %

荷重時伸び並びに試験片が

切断に至るまでの最大引張力を読み取る。ただし,ベルト強力が大きい場合に,つかみ切れ,滑りが

生じる場合は,試験片の厚さ方向に

2

分割して試験することができる。この場合,分割した布層数の

差は

1

層以内とする。また,試験時につかみ切れなどの異常な切れが発生した場合には,再度,試験

を行うこととする。


14

K 6322

:2011

d) 

試験結果のまとめ方  試験結果は,各試験片の幅を測定し,試験片

3

個の測定値を各試験片の幅で除

した値の平均値で表す。

2

分割して試験を行った場合は,そのことを注記し,

2

分割した

6

個の試験片

の測定値を各試験片の幅で除した値の合計を

3

で除した値で表す。

9.3.5 

離試験 

離試験は,次に示す a)c)

によって行う。

a) 

試験片  試験片は,試料の布層の両耳側端末から

100 mm

以上離れ,布の継ぎ目を除いた位置から採

取し,幅

25

±

0.5 mm

,長さ

200 mm

以上の試験片を

2

個作製する。

b) 

試験方法  試験においては,試験片の一端で

離層を縦方向に少し

離してつかむ。試験は,つかみ

具の移動速度

100

±

10 mm/min

で,ISO 252 の箇条 6

Procedure

)に規定する

A

法又は

B

法(

図 12 

照)によって接着層ごとに行い,そのときの

離力から,試験片の幅で除した値で

離強さを求める。

なお,

布及びカバーゴムの

離には,

試験機の上部つかみ具にカバーゴムを挟まなければならない。

離長さは,

離力の極大値が

8

点以上得られる長さとする。

1

  上面カバーゴム

2

  下面カバーゴム

図 12

離層(層の例) 

c) 

試験結果のまとめ方  試験結果は,JIS K 6274 の 3.5

E

法)によって求める。

9.3.6 

トラフ性試験 

トラフ性試験においては,試料の一端からベルトの幅

b

,長さ

150

±

2 mm

で全厚の長方形のものを

2

採取し,試験片とする。試験は,次の手順で行う。試験片の上面を上に向けて,その四隅を試験装置(


15

K 6322

:2011

13

参照)のつり具で,正しくつかみ,つり具が鉛直になるように試験片をつり下げ,つり具が鉛直になっ

たときから

5

分間経過後に中央部のたわみ

F

を測定する(

図 14 参照)。トラフ指数

T

は,式

(2)

によって算

出し,

2

個の試験片の平均値を求める。

+

=

2

1

t

F

b

T

 (2)

ここに,

T

トラフ指数

F

試験片のたわみ(

mm

b

ベルトの幅(

mm

t

ベルトの厚さ(

mm

単位  mm

1

  つり具

2

  横棒

3

  つかみ具

4

  鉛直

5

  ベルト試料

6

  基準線

図 13−トラフ性試験装置の例 


16

K 6322

:2011

1

  基準線

図 14の測定 

9.3.7 

ベルトの直線性の測定 

ベルトの長さ方向の直線性の測定は,ベルトを平らな面に凹凸のないように広げ,任意の位置で

図 15

のようにベルト耳部に長さ

7 m

の糸を張ってベルトの曲がり量

δ

を測る。ベルトの長さが

20 m

以下又は

ベルトの幅が

450 mm

以下の場合の張り糸の長さは

5 m

とする。

単位  mm

δ  ベルトの曲がり量

1

  張り糸

2

  ベルト試料

b  ベルトの幅

図 15−ベルトの直線性の測定 


17

K 6322

:2011

10 

製品の呼び方 

製品の呼び方は,次による。

布層コンベヤゴムベルト  JIS K 6322

 400m

1000

E P 1000 / 5

4

2 H

カバーゴムの種類

下面カバーゴムの厚さ(

mm

上面カバーゴムの厚さ(

mm

布層数

ベルトの強力の呼び

芯体の横糸の材質記号

芯体の縦糸の材質記号

ベルトの幅(

mm

ベルトの長さ

規格番号

なお,ベルトの芯体材質は,

表 16 に記載の記号を用いる。

表 16−芯体材質の記号 

記号

芯体材質

R

レーヨン

P

ポリアミド

E

ポリエステル

D

アラミド

G

ガラス

11 

表示 

11.1 

製品の表示 

ベルトの上面又は下面に

25 m

以下の間隔で次の事項を表示する。

a)

ベルトの強力の呼び又はその略号

b)

カバーゴムの種類

c)

製造年月又はその略号

d)

製造業者名又はその略号

11.2 

包装の表示 

包装した場合は,その外面に次の事項を表示する。

a)

ベルトの強力の呼び又はその略号

b)

その他必要事項


附属書 JA

(参考)

JIS

と対応国際規格との対比表

JIS K 6322:2011

  布層コンベヤゴムベルト

ISO 14890:2003

  Conveyor belts − Specification for rubber or plastics covered

conveyor belts of textile construction for general use

(I)JIS の規定

(III)国際規格の規定

(IV)JIS と国際規格との技術的差異の箇条
ごとの評価及びその内容

箇 条 番 号
及び題名

内容

(II) 
国際規格

番号

箇条番号

内容

箇 条 ご と
の評価

技術的差異の内容

(V)JIS と国際規格との技術的差
異の理由及び今後の対策

1

適 用 範

布 芯 体 の ゴ ム ベ ル

 1

プラスチックベルト(ソ
リッドウーブン)につい
て も 適 用 範 囲 に し て い

る。

削除

JIS

はプラスチックベルト(ソ

リッドウーブン)を除外した。

我が国ではプラスチックベルト
(ソリッドウーブン)はゴムベル
トと同一形態での使用要求がな

く必要ないとした。

1

EN 873

ISO 21183-1)に

規定するライトコンベヤ
ベルトを除くことを規定
している。

削除

この文章を削除した。

EN 873

ISO 21183-1)にライト

コンベヤベルトの定義が明確で
ないので削除した。定義を明確に
するよう ISO に働きかける。

3

スラブベルトについて規
定している。

削除

JIS

はスラブベルトを除外し

た。

我が国では一般的ではないので
削除した。

4

ソリッドウーブンについ
て規定している。

削除

JIS

はソリッドウーブンを除外

した。

我が国ではプラスチックベルト
(ソリッドウーブン)はゴムベル
トと同一形態での使用要求がな

く必要ないとした。

4

金具接合用ベルト(Duo-

ply belting

)について規定

している。

削除

JIS

は金具接合用ベルト(Duo-

ply belting

)を除外した。

我が国では一般的ではないので
削除した。

2

引 用 規

2

3

用 語 及

び定義

3

追加

トラフ性,トラフ角度,外層,
内層,耳ゴムなどを追加した。

次回 ISO 規格改正時追加を提案
する。

18

K 632

2


20
1

1


(I)JIS の規定

(III)国際規格の規定

(IV)JIS と国際規格との技術的差異の箇条
ごとの評価及びその内容

箇 条 番 号
及び題名

内容

(II) 
国際規格

番号

箇条番号

内容

箇 条 ご と
の評価

技術的差異の内容

(V)JIS と国際規格との技術的差
異の理由及び今後の対策

3

用 語 及

び定義

(続き)

3

削除

JIS

は参考強力,

スラブベルト,

ソリッドウーブン,金具接合用
ベルト,主織物糸,副織物糸を

削除した。

我が国では一般的ではないので
削除した。

4

記 号 及

び単位

追加

次回 ISO 規格改正時追加を提案
する。

5

種類

ベ ル ト の 強 力 の 呼
び(18 種類)

 14

14

種類

追加

4

種類を追加

次回 ISO 規格改正時追加を提案
する。

ベルトの幅(28 種
類)

 7

27

種類

追加

1

種類を追加

我が国では標準サイズとなるの
で追加した。

6

構造

ベ ル ト の 断 面 構 造
及 び 各 部 の 呼 び 方
を図示した。

追加

次回 ISO 規格改正時追加を提案
する。

7

寸 法 及

び 寸 法 許
容差

ベ ル ト の 長 さ の 許
容差について,スラ
ブ ベ ル ト を 削 除 し

た。

 6

スラブベルトについて規
定している。

削除

我が国では一般的ではないので
削除した。

ベ ル ト の 厚 さ の 均

一性について,ソリ
ッ ド ウ ー ブ ン を 削
除した。

 9.1

ソリッドウーブンについ

て規定している。

削除

我が国ではプラスチックベルト

(ソリッドウーブン)はゴムベル
トと同一形態での使用要求がな
く必要ないとした。

8

性能

カ バ ー ゴ ム の 特 性
に P,G,S 及び A
を加えた計 7 種類を

規定した。

 8.1

3

種類(H,D,L)だけ

規定している。

追加

ISO

には,特に経済性を重視して,

S

及び A を追加するように提案し

ている。

ベ ル ト の 特 性 に つ

いて,計 18 種類を
規定した。

 14

14

種類を規定している。

追加

箇条 5(種類)に合わせて,4

種類を追加

次回 ISO 規格改正時追加を提案

する。 

19

K 632

2


20
1

1


(I)JIS の規定

(III)国際規格の規定

(IV)JIS と国際規格との技術的差異の箇条
ごとの評価及びその内容

箇 条 番 号
及び題名

内容

(II) 
国際規格

番号

箇条番号

内容

箇 条 ご と
の評価

技術的差異の内容

(V)JIS と国際規格との技術的差
異の理由及び今後の対策

8

性能

(続き)

離 強 さ は ベ ル ト

強力:500 以下の低
強 力 用 途 に つ い て

は表を分けて,最小
値,平均値及び最大
値を規定した。

 15

ベルト強力に関係なく最
小値,中間値及び最大値
を規定している。

追加

一般に低強力のベルトでは高い

離強さは必要でなく,またエン

ドレス加工時の作業性を考慮す

ると,独自の規定が必要であるた
め,

表を分けて規定した。次回 ISO

規格改正時追加を提案する。

天 然 繊 維 に 対 す る
規格を削除した。

 15

天然繊維に対する規格が
記載されている。

削除

我が国では,天然繊維を芯体とす
るコンベヤベルトは一般的でな
いため削除した。

ベ ル ト の 直 線 性 を
規定した。

追加

次回 ISO 規格改正時追加を提案
する。

9

寸 法 の

測 定 及 び
試験方法

試 料 の 採 取 は 加 硫
後,16 時間以上経
過,試験前に室内に

3

時 間 以 上 放 置 す

る。

追加

採取するまでのサンプルの履
歴についての規定なし。

次回 ISO 規格改正時追加を提案
する。

カ バ ー ゴ ム の 厚 さ
の 測 定 は ノ ギ ス と
規定した。

ノギスの規定がない。

変更

ISO

の方法では精度が悪いことと

現実に実施することが困難であ
るため,従来どおり JIS の規定の

ノギスとした。

ベ ル ト の 幅 の 測 定
位 置 と 箇 所 数 を 規

定した。

追加

次回 ISO 規格改正時追加を提案
する。

エ ン ド レ ス ベ ル ト

の 長 さ の 計 算 方 法
を規定した。

追加

JIS

は引用規格 ISO 16851 と計

算方法が異なる。

次回 ISO 規格改正時追加を提案

する。

布 層 の 引 張 試 験 の

試験片に T 形を追加
した。

 14

試験片形状には T 形の規

定なし。

追加

次回 ISO 規格改正時に T 形追加を

提案している。

20

K 632

2


20
1

1


(I)JIS の規定

(III)国際規格の規定

(IV)JIS と国際規格との技術的差異の箇条
ごとの評価及びその内容

箇 条 番 号
及び題名

内容

(II) 
国際規格

番号

箇条番号

内容

箇 条 ご と
の評価

技術的差異の内容

(V)JIS と国際規格との技術的差
異の理由及び今後の対策

9

寸 法 の

測 定 及 び
試験方法

(続き)

布 層 の 引 張 試 験 方
法 に ベ ル ト 強 力 が
大きく,試験が困難

な 場 合 の 方 法 を 追
加した。

追加

従来どおり JIS の規定とした。

布層の引張試験で 2

分 割 し て 試 験 し た
結 果 の ま と め 方 を
追加した。

追加

従来どおり JIS の規定とした。

離 試 験 の 試 験 結

果のまとめ方を JIS 

K 6274

の E 法に変

更した。

 15

規定なし

追加

ISO 6133

と一致した JIS K 6274

の E 法とした。

ベ ル ト の 直 線 性 の

測 定 方 法 を 追 加 し
た。

追加

次回 ISO 規格改正時追加を提案

する。

11

表示

包 装 の 表 示 は ISO
規 格 に は 規 定 が な
いため追加した。

 18

追加

従来どおり JIS の規定とした。

JIS

と国際規格との対応の程度の全体評価:ISO 14890:2003,MOD

注記 1  箇条ごとの評価欄の用語の意味は,次による。

    −  削除……………… 国際規格の規定項目又は規定内容を削除している。 
    −  追加……………… 国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。 
    −  変更……………… 国際規格の規定内容を変更している。

注記 2  JIS と国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次による。

    −  MOD……………  国際規格を修正している。

21

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1

1