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K 6316 : 1998

(1) 

まえがき

この規格は,工業標準化法に基づいて,日本工業標準調査会の審議を経て,通商産業大臣が制定した日

本工業規格である。


日本工業規格

JIS

 K

6316

: 1998

ゴム粉

Vulcanized particulate rubber

1.

適用範囲  この規格は,加硫ゴムの再使用を目的として粉砕によって得られたゴム粉について規定す

る。ゴム粉は,ゴムチップ及びゴム粉末とし,ゴム再生製品の原料として使用する。ただし,配合剤など

に使用するゴム粉は除く。

2.

引用規格  次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す

る。これらの引用規格は最新版(追補を含む。

)を適用する。

JIS K 6200

  ゴム用語

JIS K 6222-2

  ゴム用粉末硫黄

JIS K 6228

  ゴム−灰分の定量

JIS K 6229

  ゴム−溶剤抽出物の定量

JIS K 6268

  加硫ゴム−密度測定

JIS Z 8401

  数値の丸め方

JIS Z 8801

  試験用ふるい

3.

定義  この規格で用いる主な用語の定義は,JIS K 6200 による。

4.

種類  ゴム粉の種類は,原材料によって表 のとおり区分する。

表 1  ゴム粉の種類

種類

原材料

1

乗用車用タイヤ

2

トラック及びバス用タイヤ

3

自動車用ウェザーストリップ類

4

1

∼3 類以外の加硫ゴム製品又はその混合物

5.

性能

5.1

外観  ゴム粉は,粉状又は粒状のもので金属片,その他の異物が認められないものでなければなら

ない。

5.2

性能  ゴム粉は 9.によって試験し,表 の規定に適合しなければならない。

なお,

表 に規定する以外の性能については受渡当事者間の協定による。


2

K 6316 : 1998

表 2  ゴム粉の性能

試験項目

試験方法

性能

適用試験

箇条

1

類 15.0%以下

2

類 10.0%以下

3

類 35.0%以下

アセトン抽出量  アセトン抽出試験

4

類 受渡当事者間の協定による。

9.5

1

2

10.0%

以下

3

類 35.0%以下

灰分

バーナー・電気炉方法

4

類 受渡当事者間の協定による。

9.6

6.

試験の種類

a)

形態

b)

密度

c)

かさ密度

d)

粒度

e)

アセトン抽出量

f)

灰分

7.

試料採取方法  9.で使用する試験用の試料は,ロットごとに採取し,ロットの単位については受渡当

事者間の協定による。

8.

試験成績の丸め方  試験成績の数値は,JIS Z 8401 によって丸める。

9.

測定及び試験方法

9.1

形態  形態は,約 10 倍の写真撮影によって確認する。

9.2

密度

9.2.1

比重瓶方法  JIS K 6268 の 5.2(B 法)に準拠して行い,次の式(1)及び式(2)によって算出する。

3

1

4

2

1

2

23

)

(

W

W

W

W

d

W

W

d

×

 (1)

K

W

W

W

W

d

/

)

(

1

5

1

4

 (2)

ここに,

d

23

23

℃における試料の密度 (g/cm

3

)

d'

エチルアルコールの密度 (g/cm

3

)

W

1

比重瓶の質量 (g)

W

2

比重瓶に試料を入れたときの質量 (g)

W

3

比重瓶に試料を入れ,エチルアルコールを満たしたときの質量 (g)

W

4

比重瓶にエチルアルコールだけを満たしたときの質量 (g)

W

5

比重瓶に蒸留水だけを満たしたときの質量 (g)

K

23

℃における水の密度 (0.997 538g/cm

3

)

9.2.2

プレス方法

a)

試験片の調製


3

K 6316 : 1998

1)

粉末ゴム 70g に

JIS K 6222-2

に規定する硫黄 1.4g を加えよくかき混ぜる。

2)

φ120×5

t

 (mm)

の金型に全量充てんし,153 で 30 分間プレス成形を行う。

3)

 24

時間放冷後,中心部から 25×25mm の試験片を打ち抜き,密度測定用試料とする。

b)

密度の測定

  密度は,

JIS K 6268

5.1

(A 法)によって行う。

9.3

かさ密度

図 1

の①の漏斗に②の棒状ストッパを差し込み,試料を入れる。次いで

図 1

に示すよう

に 200mm の高さに置いた漏斗から棒状ストッパを引き抜き,試料を体積既知の金属製の円筒容器(直径

100

±10mm,体積 1 000cm

3

)の中心部に注ぎ込む。試料は,円筒容器の縁の上で三角すいを形成するよう

に十分な量を用いる。円筒容器から盛り上がった試料は金属板 (250×35×1.3mm)  を用い,円筒容器の上

縁に 30°∼40°の角度で密着させながら,軽くすり切るようにして払い落とす。容器ごと試料の質量を 1g

のけたまで量り,次の式によってかさ密度を算出する。

V

m

m

D

b

0

1

 (3)

ここに,  D

b

:  かさ密度 (g/cm

3

)

m

0

:  円筒容器の質量 (g)

m

1

:  円筒容器と試料の質量 (g)

V

:  円筒容器の体積 (cm

3

)

図 1  かさ密度測定装置の一例

9.4

粒度

9.4.1

ふるい分け方法

JIS Z 8801

に規定する網ふるいを使用する。ふるいの枠の寸法は,ふるい面から

内径が 75mm 又は 200mm のものを用い,ふるいの目開きは,受渡当事者間の協定によって選定する。


4

K 6316 : 1998

試料採取量は,10g 未満のときは,0.1mg のけたまではかれる化学はかりを用いる。また 10g 以上のと

きは 0.1g のけたまではかれるはかりを用いる。

A

a)

試験方法

  ふるい分けの機械は,毎分約 150 回の打振及び毎分約 290 回の回転運動を与える装置を用

いる。受け皿を置いた 1 個のふるい,又はふるい目の大きさが大から小の順にふるいを重ね合わせた

上に,あらかじめ塊をほぐした試料 100∼200g を採り,ふたをして,ふるい分け機械に取り付け,適

当な時間(例えば,5 分±15 秒)

,振動又は作動させた後,静置する。次にふるい分け機械からそれぞ

れのふるいを取り出し,ふるい分けされた各ふるい上の残分及び受け皿中の通過分をそれぞれ 0.1g の

けたまで量る。

b)

計算

  ふるい残分は,各ふるい上に残った残分の質量から,次の式によって算出する。

なお,ふるい上の残分及び受け皿中の通過分の合計が初めの試料の質量より 2%以上減量したとき

は再度測定する。

100

×

S

B

A

 (4)

ここに,  A:  ふるい残分 (%) 

B

:  ふるい上の残分の質量 (g)

S

:  試料の質量 (g)

B

a)

試験方法

1)

ふるい

(

1

)

を 105∼110℃に保った乾燥器中で乾燥した後,デシケーター中で放冷し質量を量る。これ

を繰り返して 15 分間の加熱による質量の変化が 1mg 以下になったときの質量を記録する。

2)

あらかじめ塊をほぐした適量(約 2∼5g)の試料をビーカー100ml に量り採り,これに分散剤とし

て中性洗剤溶液

(

2

)

を加えて潤し,更にガラス棒でよくほぐす。次に水約 50ml を加えて十分にかき

混ぜた後,ふるい上に傾斜する。この際ふるいの両面は,あらかじめ中性洗剤溶液

(

2

)

で潤しておき,

再び約 50ml の水を残りの試料に注ぎ加えて前の操作と同様にふるい上に傾斜する。この操作を繰

り返して試料全部をふるい上に移す。

3)

次に水を少量ずつ注ぎかけながら,ふるいを振り動かして試料を通過させる。その後ふるいを直径

120mm

の蒸発皿に入れ,網上 15mm になるまで水を入れ,はけ

(

3

)

を用いて網上を掃く。掃く速さは

毎秒 1 回とし,20 回ごとにふるいを皿から引き上げ,水をふるい目から流し出させ,40 回ごとに蒸

発皿の中の水を取り替える。

4)

3)

の操作を繰り返して,蒸発皿の中の水に試料が認められなくなったとき,はけに付着した試料を

水でふるい網上に洗い落とし,ふるいを 105∼110℃に保った乾燥器中で 30 分間加熱した後,デシ

ケーター中で放冷し質量を量る。この操作を繰り返して質量の変化が 1mg 以下となったときの質量

から,初めに記録したふるいの質量を減じて残量を求める。

(

1

)

ふるいは,枠の寸法がふるい面の上の内径75mm のものを用いる。

(

2

)

中性洗剤溶液は,陰イオン活性剤などを用いる。

(

3

)

はけは,幅 15mm,穂の長さ約 25mm の毛のしなやかな手ばけを用いる。

b)

計算

  ふるい残分は,

A

b)

によって算出する。

9.4.2

画像解析方法

a)

試料の調製


5

K 6316 : 1998

1)

試験対象物からランダムに 3 か所,10g 程度採取する。次に,採取した試料を,実体顕微鏡のスラ

イドガラスの上に,隣接粒子の接触が少なくなるよう適度に分散させ,試料とする。

2)

1)

で調製した試料を実体顕微鏡にセットする。このとき倍率は 1 視野に粒子が 20 個以上入るように

調整する。

なお,試料については,

9.1

で撮影した 10 倍の写真を使用してもよい。

b)

測定

1)

測定条件の設定

  画像解析装置の“測定モード”に関する次の設定を行う。

1.1)

測定パラメータとして“最小幅”を設定する。

1.2)

測定範囲として“最小値”

“最大値”

“数値幅”を設定する。

1.3)

粒径分布図の表示として“個数”

“体積%”を設定する。

1.4)

 50

µ

m

以下の粒子は,対象から除去するためのプログラム設定を行う。

2)

画像の入力

  試料又は写真のいずれを使用するかによって,実体顕微鏡から直接画像を入力するか,

又は写真から間接的に画像を入力するかを選択する。

3)

測定の実施

  2 値化処理,解析処理,データ出力を行う。

c)

データの算出

1)

測定回数は 1 か所のサンプリングにつき,粒子総数が 60 個以上となるように,必要に応じて視野を

変えて測定を繰り返す。

2)

算出データは次の項目とし,

繰返し測定データを一括処理して上記

1)

の 1 か所の解析データとする。

2.1)

粒子径分布図

2.2)

粒子数

2.3)

平均粒子径

2.4)

体積比率

2.5)

標準偏差

2.6)

観察倍率

2.7)

粒子画像

9.5

アセトン抽出量

JIS K 6229

6.1

(A 法)に規定する方法によって行う。

9.6

灰分

JIS K 6228

(A 法)に規定する方法によって行う。

10.

表示

  ゴム粉には 1 包装ごとに次の事項を表示する。

a)

種類

b)

原材料に使用されている主要ポリマー名(例えば,SBR, NBR, EPDM)

c)

粒度


6

K 6316 : 1998

ゴム再生品の標準化調査委員会・分科会  構成表

氏名

所属

委員会

分科会

(委員長)

大  石  不二夫

神奈川大学

増  田      優

通商産業省基礎産業局

大  道  正  夫

通商産業省環境立地局

西  出  徹  雄

工業技術院標準部

坂  本  浩  行

建設省土木研究所

鈴  木      勇

東京都立工業技術センター

山  口  幸  一

兵庫県立工業技術センター

秋  葉  光  雄

財団法人化学品検査協会

加  山  英  男

財団法人日本規格協会

今  井  晉  作

日本ゴム工業会

鈴  木      守

社団法人日本ゴム協会

阿  部  英  美

株式会社ブリヂストン

濱  田      裕

鬼怒川ゴム工業株式会社

篠  原  幸  司

東海ゴム工業株式会社

杉  本  正  俊

豊田合成株式会社

幸  本  忠  之

西川ゴム工業株式会社

久地岡      満

社団法人日本自動車タイヤ協会

中  村  正  二

横浜ゴム株式会社

高  橋      毅

再生ゴム工業会

山  本  良  二

村岡ゴム工業株式会社

桑  原  厚  二

ミサワ東洋株式会社

矢  野  俊  男

株式会社関西タイヤリサイクルセンター

菊  地  武  志

日東化工株式会社

丸  山      清

通商産業省基礎産業局

福  田  敦  史

通商産業省環境立地局

岡  本  康  男

工業技術院標準部

橋  田  安  弘

工業技術院標準部

井  上  良  夫

財団法人化学品検査協会

(事務局)

山  口  宗  弘

日本ゴム工業会

松  谷      衛

日本ゴム工業会

◎は委員長及び分科会の主査を示す。 
文責  秋  葉  光  雄