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K 6274

:2006 (ISO 6133:1998)

(1)

まえがき

この規格は,工業標準化法第 12 条第 1 項の規定に基づき,日本ゴム工業会 (JRMA)/財団法人日本規格

協会 (JSA) から,工業標準原案を具して日本工業規格を制定すべきとの申出があり,日本工業標準調査会

の審議を経て,経済産業大臣が制定した日本工業規格である。

制定に当たっては,日本工業規格と国際規格との対比,国際規格に一致した日本工業規格の作成及び日

本工業規格を基礎にした国際規格原案の提案を容易にするために,ISO 6133 : 1998,Rubber and plastics−

Analysis of multi-peak traces obtained in determinations of tear strength and adhesion strength

を基礎として用い

た。

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権又は出願公開後の実用新案登録出願に

抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許

権,出願公開後の特許出願,実用新案権又は出願公開後の実用新案登録出願に係る確認について,責任は

もたない。


K 6274

:2006 (ISO 6133:1998)

(2)

目  次

ページ

序文

1

1.

  適用範囲

1

2.

  定義

1

3.

  波状曲線の解析

2

3.1

  

2

3.2

  

2

3.3

  

2

3.4

  

3

3.5

  

3

4.

  解析結果の記録

4

 


日本工業規格

JIS

 K

6274

:2006

(ISO 6133

:1998

)

ゴム及びプラスチック−引裂強さ及び

接着強さの求め方における波状曲線の解析

Rubber and plastics

Analysis of multi-peak traces obtained in

determinations of tear strength and adhesion strength

序文  この規格は,1998 年に第 2 版として発行された ISO 6133,Rubber and plastics−Analysis of multi-peak

traces obtained in determinations of tear strength and adhesion strength

を翻訳し,技術的内容及び規格票の様式

を変更することなく作成した日本工業規格である。

1.

適用範囲  この規格は,加硫ゴム又は布で,ゴム若しくはプラスチックで被覆されたもの又はゴム若

しくはプラスチックに接着したものについて,引裂強さ及び接着強さを求めるための五つの方法について

規定する。接着力のグラフのピーク値の中央値及び範囲を読み取って結果を計算する。

引裂試験における引裂力又は接着試験における接着力の記録された波状曲線は,試験した材料によって

少数又は多数のピークを示す。計算方法の選択は,波状曲線のピークの数による(

1

)

この規格の目的は,試験結果の評価及び表記方法をより統一するためのものであり,ほかの規格の中で

規定された場合にだけ適用する。

試験装置,試験片の採取・作製,状態調節,試験方法など他の詳細な要求事項は,適用する関連規格に

よる。

注(

1

)

例えば,ピークが時間とともに一定の傾向を示す場合には,これらの解析方法が適切でないこ

とがある。また,力の最小値を求めたい場合には,ピークの範囲を求める方法を適用してもよ

い。

備考  この規格の対応国際規格を,次に示す。

なお,対応の程度を表す記号は,ISO/IEC Guide 21 に基づき,IDT(一致している)

,MOD

(修正している)

,NEQ(同等でない)とする。

ISO 6133 : 1998

,Rubber and plastics−Analysis of multi-peak traces obtained in determinations of tear

strength and adhesion strength (IDT)

2.

定義  この規格で用いる主な用語の定義は,次による。

2.1

ピーク  (peak)  曲線の傾斜が正(増加)から負(減少)へ変化する点。例えば,瞬間最大の力を示

す点。

2.2

中央値  (median)  個のピークを大きさの順に並べ替えて 1∼まで番号を付けた場合,が奇数の

場合は,[(n+1)/2]  番目の値であり,が偶数の場合は,(n/2)  番目と [(n/2)+1]  番目の値の算術平均値。

2.3

範囲  (range)  観測されたピークの最大値と最小値との差。


2

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:2006 (ISO 6133:1998)

2.4

波状曲線  (complete  trace)  最初のピーク発生時から試験終了までの時間に対する力の推移を表す

曲線。

3.

波状曲線の解析  波状曲線の解析(

2

)

は,次のいずれかの方法によって行い,引裂試験又は接着試験中

に記録されたピークから中央値及び範囲を求める。

注(

2

)

これらの方法を適用する場合には,波状曲線は,試験中の力の経時的変化を表すものと仮定す

ることが望ましい。

コンピュータ処理によって曲線を解析する場合には,非常に多くの小さなピークが出ないようにフィル

タをかけて調整する。フィルタをかけることによって,測定値数を減らし,新たなピークの記録を減らす

ことができる。異なった材料の試験をする場合,チャート記録計に見られるのと同数のピークを得るため

には,上記の条件に合わせる必要がある。

3.1

A

法  ピークが 5 個未満の場合の解析に用いる。

波状曲線のピークの値の中央値及び範囲を求める。ピークが 1 個の場合は,

ピークの値を中央値とする。

3.2

B

法  ピークが 5 個以上 20 個以下の場合(図 参照),又はピークの値が自動的に計算される場合

の解析に用いる(

3

)

波状曲線の最初のピークから試験終了までの時間を試験時間として 100 %とする。最初の 10 %,最後の

10 %

を除去し,中央部 80 %の時間内に観察されるピークの値について中央値及び範囲を求める。

注(

3

) 20

個を超えるピークがある場合にもこの方法を使用できるが,手計算には推奨できない。

  1  波状部のピークが 個以上 20 個以下の場合の解析の例

3.3

C

法  ピークが 20 個を超える場合(図 参照)で,かつ,ピークの値が自動的に計算されない場合

の解析に用いる。

波状曲線の最初のピークから試験終了までの時間を試験時間として 100 %とする。試験時間の 10 %経過

の点ごとに垂線を描く。最初と最後の垂線を除き,中央部の 9 本の垂線について,各々の垂線に最も近い

ピークを選び,これら 9 個のピークの値から中央値及び範囲を求める。


3

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  2  波状部のピークが 20 個を超える場合の解析の例

3.4

D

法  波状部の変化が少ない(うねり曲線)場合の解析に用いる(図 参照)。

ピークが不明確なうねり曲線の場合には,波状部の極大値の最大値及び極小値の最小値の 2 点の平均値

だけを求める。すなわち,試験開始時の初期上昇曲線は無視して,曲線の最大値及び最小値の 2 点の平均

値とする。

  3  うねり曲線の解析の例

3.5

E

法  ピークが過密で数えるのが困難な場合の解析に用いる(図 参照)。

非常に多くの明確なピークがあるが,数えるのが困難な場合には平均値だけを求める。この場合,試験

開始時の初期上昇曲線は無視して,波状曲線のピークの最大値及び最小値の 2 点の平均値とする。


4

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  4  ピークが過密で数えるのが困難な場合の解析の例

4.

解析結果の記録  解析結果には,次の事項を記録する。

a)

この規格の番号

b)

この規格を引用した試験の名称

c)

計算方法(A 法,B 法,C 法,D 法又は E 法)

d)

ピークの値の中央値,又は D 法及び E 法の場合は平均値

e)

ピークの値の範囲

f)

解析した日付