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C 5981:2012  

(1) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

目 次 

ページ 

序文 ··································································································································· 1 

1 適用範囲························································································································· 1 

2 引用規格························································································································· 1 

3 用語及び定義 ··················································································································· 2 

4 形名の構成 ······················································································································ 2 

5 種類及び等級 ··················································································································· 2 

5.1 種類 ···························································································································· 2 

5.2 等級 ···························································································································· 3 

6 性能······························································································································· 4 

7 構造,形状及び寸法 ·········································································································· 6 

8 試験······························································································································ 10 

8.1 一般事項 ····················································································································· 10 

8.2 試験場所の標準状態 ······································································································ 10 

8.3 試験項目 ····················································································································· 10 

8.4 試験方法 ····················································································································· 12 

9 表示······························································································································ 14 

9.1 製品の表示 ·················································································································· 14 

9.2 包装又は添付文書の表示 ································································································ 14 

附属書A(参考)光ファイバコードのプラグへの接続方法(例)·················································· 15 

附属書B(参考)光ファイバコード付き光コネクタの形名付与(例) ············································ 16 

附属書C(参考)ファンアウトの構造(例) ············································································ 17 

附属書D(参考)着脱工具の構造(例) ·················································································· 18 

C 5981:2012  

(2) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

まえがき 

この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,一般財団法人光産

業技術振興協会(OITDA)及び一般財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業

規格を改正すべきとの申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業

規格である。これによって,JIS C 5981:2005は改正され,この規格に置き換えられた。 

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。 

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意

を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実

用新案権に関わる確認について,責任はもたない。 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

日本工業規格 

      JIS 

C 5981:2012 

F12形多心光ファイバコネクタ(MTコネクタ) 

F12 Type connectors for optical fiber ribbons (MT connectors) 

序文 

この規格は,1993年に制定され,その後3回の改正を経て今日に至っている。前回の改正は2005年に

行われたが,関連標準との整合のために今回改正した。 

今後,光学互換標準のIEC規格(IEC 61755シリーズ)及び性能標準のIEC規格(IEC 61753シリーズ)

が発行され,順次対応する日本工業規格が制定される予定であるが,この規格の規定と重複するときは,

光学互換標準及び性能標準の日本工業規格を優先する。 

なお,前回の改正までは対応国際規格はIEC 61754-5であったが,対応国際規格が製品規格からかん合

標準だけを規定する性能規格に変更となったため,対応国際規格はない。 

適用範囲 

この規格は,JIS C 5962に基づき,クランプスプリング締結構造及びガイドピンで整列させるプラグ(接

栓)−アダプタ−プラグ結合方式による一般的にMTコネクタと呼ばれるF12形多心光ファイバコネクタ

(以下,光コネクタという。)について規定する。 

なお,この規格におけるアダプタは,ガイドピン及びクランプスプリングによって構成する。 

附属書Aに光ファイバコードのプラグへの接続方法(例)を示す。 

附属書Dに着脱工具の構造(例)を示す。 

引用規格 

次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの

引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。 

JIS C 5961 光ファイバコネクタ試験方法 

JIS C 5962 光ファイバコネクタ通則 

JIS C 5964-5 光ファイバコネクタかん合標準−第5部:MTコネクタ類(F12形) 

JIS C 6820 光ファイバ通則 

JIS C 61300-1 光ファイバ接続デバイス及び光受動部品−基本試験及び測定手順−第1部:通則 

JIS C 61300-2-17 光ファイバ接続デバイス及び光受動部品−基本試験及び測定手順−第2-17部:低

温試験 

JIS C 61300-2-18 光ファイバ接続デバイス及び光受動部品−基本試験及び測定手順−第2-18部:高

温試験 

JIS C 61300-2-48 光ファイバ接続デバイス及び光受動部品−基本試験及び測定手順−第2-48部:温

湿度サイクル試験 

C 5981:2012  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

用語及び定義 

この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS C 5962によるほか,次による。 

3.1 

クランプスプリング 

二つのプラグに押圧力を印加し,結合する締結用部品。 

3.2 

ファンアウト 

多心光ファイバから個々の単心光ファイバへ変換する接続用部品。 

附属書Cにファンアウトの構造(例)を示す。 

3.3 

マスタ光コネクタ 

光コネクタの光学特性を測定する場合に基準とする光コネクタ。 

特に規定がない限り,次の条件を満たすものを使用する。 

プラグ側面のマーキング位置を一致させる方向及びその逆方向で接続したときの個々の接続損失が,屈

折率整合剤を使用した場合に最大0.2 dB以下を示す一対のプラグのうちの一方のプラグとする。 

形名の構成 

形名の構成は,JIS C 5962の4.(形名)の規定によるほか,その他の特殊構造を表す記号は,次による。 

2 : 2心を表す。 

4 : 4心を表す。 

8 : 8心を表す。 

10 : 10心を表す。 

12 : 12心を表す。 

21 : ガイドピンを表す。 

31 : 2〜8心プラグ用クランプスプリングを表す。 

32 : 10心及び12心プラグ用クランプスプリングを表す。 

附属書Bに光ファイバコード付き光コネクタの形名付与(例)を示す。 

種類及び等級 

5.1 

種類 

光コネクタの種類は,表1による。光コネクタの種類は,心数とする。 

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C 5981:2012  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

表1−光コネクタの種類 

心数 

(種類) 

適用光ファイバ心線の形名例 

(JIS C 6820参照) 

形状及び寸法 

プラグ(F)a) 

ガイドピン(M−M)a) 

クランプスプリング 

OFC3.5-U2-SSMA-9.5/125  

図1 

図3 

図4 

OFC3.5-U2-SGI-50/125 

OFC3.5-U4-SSMA-9.5/125 

OFC3.5-U4-SGI-50/125 

OFC4.5-U8-SSMA-9.5/125 

OFC4.5-U8-SGI-50/125 

10 

OFC4.5-U10-SSMA-9.5/125 

図2 

図5 

OFC4.5-U10-SGI-50/125 

12 

OFC4.5-U12-SSMA-9.5/125 

OFC4.5-U12-SGI-50/125 

注a) 括弧内はフェルール整列部形状を表す。 

5.2 

等級 

光コネクタプラグ及び光コネクタの構成要素の等級は,次による。 

a) プラグの等級は,表2による。 

表2−プラグの等級 

等級を

表す 
記号 

a) 

挿入損失 

dB 

フェルールの寸法 

mm 

角度 

θ(゜) 

石英系シングル 

モード光ファイバ 

(SSMA-9.5/125) 

石英系マルチ 

モード光ファイバ 

(SGI-50/125) 

aの 

許容差 

c c) d) 

d d) 

1.0以下b) 

− 

+0.001 

0.700

0

0.001

0.001 4以下 4.600±0.003 

0.5以下 

− 

1.0以下b) 

+0.001 

0.700±0.001 

0.003以下 

4.600±0.003 

1.0以下 

受渡当事者間の協定による。 

注a) 等級を表す記号の意味は,JIS C 5962による。 

b) 屈折率整合剤を用いてマスタ光コネクタと接続したときの値を示す。 

c) 寸法cは,二つのガイドピン穴実測中心を結ぶ基準線上の中点を原点としてX,Y直交座標系を形成したとき,

原点から配分した各光ファイバ挿入穴中心の設定値と,実測中心との位置ずれ量を示す。 

d) 寸法c,dの測定方法は,JIS C 5961の6.10(多心光ファイバフェルールの穴位置精度)による。 

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C 5981:2012  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

b) ガイドピンの等級は,受渡当事者間の協定による。 

c) クランプスプリングの等級は,受渡当事者間の協定による。 

性能 

性能は,表3による。ただし,等級Xについては,受渡当事者間の協定による。 

表3−性能 

番号 

項目 

試験方法 

適用条件 

性能 

かん合性 

JIS C 5961の

5.4 c) 

(かん合性) 

試験項目:かん合性 

機械的に異常なく結合しなければ
ならない。 

挿入損失 

JIS C 5961の

7.1 

(挿入損失) 

試験方法:JIS C 5961の7.1.4 手順 
光源の種類:JIS C 5961の附属書1表1 

石英系マルチモード光ファイバ: 

A,B,C又はD 

石英系シングルモード光ファイバ: 

E,F,G又はH 

ただし,マスタ光コネクタを使用。 
なお,8.4 a)に規定する一括測定方法で

測定してもよい。 

表2の挿入損失を満足する。 

耐振性 

JIS C 5961の

8.1 

(耐振性) 

振動数の範囲:10〜55 Hz 
振幅(片振幅):0.75 mm 
一軸方向当たりの試験時間:30分 
初期測定の項目:挿入損失 
最終測定の項目:挿入損失及び機械的損傷 

挿入損失(初期測定値) 

:表2の挿入損失を満足する。 

挿入損失(最終測定値) 

:表4による。 

機械的損傷 

:変形,亀裂,緩みなどの有害な

損傷があってはならない。 

耐衝撃性 

JIS C 5961の

8.2 

(耐衝撃性) 

ピーク加速度及び作用時間: 

981 m/s2 (100 G) 
6 ms 

衝撃の回数:5回 
初期測定の項目:挿入損失 
最終測定の項目:挿入損失及び機械的損傷 

挿入損失(初期測定値) 

:表2の挿入損失を満足する。 

挿入損失(最終測定値) 

:表4による。 

機械的損傷 

:変形,亀裂,緩みなどの有害な

損傷があってはならない。 

繰返し動作 

JIS C 5961の

8.3 

(繰返し動

作) 

繰返し動作回数: 100回 
初期測定の項目:挿入損失 
最終測定の項目:挿入損失 

挿入損失(初期測定値) 

:表2の挿入損失を満足する。 

挿入損失(最終測定値) 

:表5による。 

機械的に異常なく結合しなければ
ならない。 

ガイドピン引抜
力 

− 

試験方法:8.4 b)に規定する試験方法によ
る。 

ガイドピン引抜力 
ガイドピン穴検査ゲージ:1.7 N以
下 
プラグ検査ゲージ:3.4 N以下 

クランプスプリ
ングの押圧力 

− 

試験方法:8.4 c)に規定する試験方法によ
る。 

クランプスプリングの押圧力 
:6.8〜12.8 N 

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C 5981:2012  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

表3−性能(続き) 

番号 

項目 

試験方法 

適用条件 

性能 

結合部接続強
度 
(軸方向) 

JIS C 5961の

8.6 

[結合部接

続強度(軸方

向)] 

引張力の大きさ:6.8 N 
適用光ファイバ心線:長さ1〜2 m 
初期測定の項目:挿入損失 
最終測定の項目:挿入損失及び機械的損傷 

挿入損失(初期測定値) 

:表2の挿入損失を満足する。 

挿入損失(最終測定値) 

:表4による。 

機械的損傷 

:変形,亀裂,緩みなどの有害

な損傷があってはならない。 

光ファイバコー
ドクランプ強度 
(軸方向への引
張り) 

JIS C 5961の

8.11 

[光ファイバ
コードクラン
プ強度(軸方

向への引張

り)] 

試験方法:JIS C 5961の8.11方法2 
引張力の大きさ:5.9 N 
適用光ファイバ心線:長さ1〜2 m 
初期測定の項目:挿入損失 
最終測定の項目:挿入損失及び機械的損傷 

挿入損失(初期測定値) 

:表2の挿入損失を満足する。 

挿入損失(最終測定値) 

:表4による。 

機械的損傷 

:変形,亀裂,緩みなどの有害な

損傷があってはならない。 

10 

光ファイバコー
ドクランプ強度 
(屈曲) 

JIS C 5961の

8.12 

[光ファイバ
コードクラン
プ強度(屈
曲)] 

引張力の大きさ:0.5 N 
屈曲回数:10回 
適用光ファイバ心線:長さ1〜2 m 
初期測定の項目:挿入損失 
最終測定の項目:挿入損失及び機械的損傷 

挿入損失(初期測定値) 

:表2の挿入損失を満足する。 

挿入損失(最終測定値) 

:表4による。 

機械的損傷 

:変形,亀裂,緩みなどの有害な

損傷があってはならない。 

11 

耐腐食性 
(塩水噴霧) 

JIS C 5961の

9.1 

(塩水噴霧) 

試験時間:48時間 
最終測定の項目:外観 

外観:著しい腐食があってはならな
い。 

12 

温度サイクル 

JIS C 5961の

9.2 

(温度サイク

ル) 

試験方法:JIS C 5961の9.2 試験Nb 
高温温度:70 ℃ 
低温温度:−40 ℃ 
各温度の放置時間:30分 
変化速度:3 ℃/分 
初期測定の項目:挿入損失 
最終測定の項目:挿入損失及び機械的損傷 

挿入損失(初期測定値) 

:表2の挿入損失を満足する。 

挿入損失(最終測定値) 

:表5による。 

機械的損傷 

:変形,亀裂,緩みなどの有害な

損傷があってはならない。 

13 

耐湿性 
(温湿度サイク
ル) 

JIS C 

61300-2-48 

(温湿度サイ

クル試験) 

初期測定の項目:挿入損失 
最終測定の項目:挿入損失及び機械的損傷 

挿入損失(初期測定値) 

:表2の挿入損失を満足する。 

挿入損失(最終測定値) 

:表4による。 

機械的損傷 

:変形,亀裂,緩みなどの有害な

損傷があってはならない。 

14 

耐熱性 

JIS C 

61300-2-18 

(高温試験) 

試験温度:70 ℃ 
試験時間:240時間 
初期測定の項目:挿入損失 
最終測定の項目:挿入損失及び機械的損傷 

挿入損失(初期測定値) 

:表2の挿入損失を満足する。 

挿入損失(最終測定値) 

:表4による。 

機械的損傷 

:変形,亀裂,緩みなどの有害な

損傷があってはならない。 

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C 5981:2012  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

表3−性能(続き) 

番号 

項目 

試験方法 

適用条件 

性能 

15 

耐寒性 

JIS C 

61300-2-17 

(低温試験) 

試験温度:−40 ℃ 
試験時間:240時間 
初期測定の項目:挿入損失 
最終測定の項目:挿入損失及び機械的損傷 

挿入損失(初期測定値) 

:表2の挿入損失を満足する。 

挿入損失(最終測定値) 

:表5による。 

機械的損傷 

:変形,亀裂,緩みなどの有害な

損傷があってはならない。 

表4−試験後の挿入損失(プラグ) 

単位 dB 

等級a) 

石英系シングルモード光ファイバ 

(SSMA-9.5/125) 

石英系マルチモード光ファイバ 

(SGI-50/125) 

1.2以下b) 

− 

− 

1.2以下b) 

受渡当事者間の協定による。 

注a) 等級を表す記号の意味は,JIS C 5962による。 

b) 屈折率整合剤を用いてマスタ光コネクタと接続したときの値を示す。 

表5−試験後の挿入損失(プラグ) 

単位 dB 

等級a) 

石英系シングルモード光ファイバ 

(SSMA-9.5/125) 

石英系マルチモード光ファイバ 

(SGI-50/125) 

1.4以下b) 

− 

− 

1.4以下b) 

受渡当事者間の協定による。 

注a) 等級を表す記号の意味は,JIS C 5962による。 

b) 屈折率整合剤を用いてマスタ光コネクタと接続したときの値を示す。 

構造,形状及び寸法 

光コネクタのかん合部の構造,形状及び寸法は,JIS C 5964-5による。 

JIS C 5964-5に規定されている光コネクタのかん合部の構造,形状及び寸法も含み,JIS C 5964-5に規定

されていない光コネクタを構成する部品の構造,形状及び寸法は,図1〜図5による。 

フェルールの詳細寸法は,表2による。 

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C 5981:2012  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

単位:mm 

 注記 マーキングは,マーキングを同一方向にして接続することによって,逆接続を防止するための表示である。 

注a) 研磨後プラグの寸法は,8±0.1とする。 
  

符号 

部品名称 

使用材料の例 

処理の例 

数量 

フェルール部 

プラスチック 

− 

ブーツ部 

プラスチック,合成ゴムなど 

− 

図1−光コネクタ構成部品の形状及び寸法 

(2心,4心及び8心プラグ) 

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C 5981:2012  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

単位:mm 

 注記 マーキングは,マーキングを同一方向にして接続することによって,逆接続を防止するための表示である。 

注a) 研磨後プラグの寸法は,8±0.1とする。 

符号 

部品名称 

使用材料の例 

処理の例 

数量 

フェルール部 

プラスチック 

− 

ブーツ部 

プラスチック,合成ゴムなど 

− 

図2−光コネクタ構成部品の形状及び寸法 

(10心及び12心プラグ) 

 
 

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C 5981:2012  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

単位:mm 

注記 両端部の面取り形状は,任意とする。 

符号 

形名 

使用材料の例 

処理の例 

数量 

CNF12SAM-21 

ステンレス鋼 

− 

図3−光コネクタ構成部品の形状及び寸法 

(ガイドピンCNF12SAM-21) 

単位:mm 

注記 括弧を付けた寸法は,参考値とする。 
注a) 自由長さとする。変形して,この部分の寸法が15.8 mm〜16.2 mmのときに,クランプスプリングの押圧力

は,表3の性能の番号7に示す値とする。 

符号 

形名 

使用材料の例 

処理の例 

数量 

CNF12SA-31 

ステンレス鋼 

Niめっき 

図4−光コネクタ構成部品の形状及び寸法 

(2心,4心及び8心用クランプスプリング CNF12SA-31) 

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10 

C 5981:2012  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

単位:mm 

注記 括弧を付けた寸法は,参考値とする。 
注a) 自由長さとする。変形して,この部分の寸法が15.8 mm〜16.2 mmのときに,クランプスプリングの押圧力

は,表3の性能の番号7に示す値とする。 

符号 

形名 

使用材料の例 

処理の例 

数量 

CNF12SA-32 

ステンレス鋼 

Niめっき 

図5−光コネクタ構成部品の形状及び寸法 

(10心及び12心用クランプスプリング CNF12SA-32) 

試験 

8.1 

一般事項 

試験は,次の規定による。ただし,等級Xについては,受渡当事者間の協定による。 

8.2 

試験場所の標準状態 

試験場所の標準状態は,JIS C 61300-1の規定による。 

8.3 

試験項目 

試験項目は,JIS C 5962の7.3(試験項目)の規定による。光コネクタ試験項目一覧を,表6に示す。 

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11 

C 5981:2012 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

表6−光コネクタ試験項目一覧表 

試験項目 

構造,形
状及び
寸法並
びに表
示 

光学的 

性質 

機械的性質 

耐候性 

挿入損
失 

かん合
性 

耐振性  耐衝撃 

性 

繰返し動
作 

ガイド
ピン引
抜力 

クランプ
スプリン
グの押圧
力 

結合部 
接続強度 
(軸方向) 

光ファイ
バコード
クランプ
強度(引張
り) 

光ファイ
バコード
クランプ
強度(屈
曲) 

耐腐食性 
(塩水噴
霧) 

温度サ
イクル 

耐湿性 
(温湿
度サイ
クル) 

耐熱性 耐寒性 

光コネクタ
の構成要素 

箇条7 
及び 
箇条9 

表3の 

表3の 

表3の 

表3の 

表3の 

表3の 

表3の 

表3の 

表3の 

表3の 
10 

表3の 
11 

表3の 
12 

表3の 
13 

表3の 
14 

表3の 
15 

プラグ 
 

○ 

△ 

○ 

△ 

△ 

△ 

△ 

− 

△ 

△ 

△ 

△ 

△ 

△ 

△ 

△ 

ガイドピン 

○ 

△ 

○ 

△ 

△ 

△ 

− 

− 

△ 

− 

− 

△ 

△ 

△ 

△ 

△ 

クランプス
プリング 

○ 

△ 

○ 

△ 

△ 

△ 

− 

△ 

△ 

− 

− 

△ 

△ 

△ 

△ 

△ 

注記 ○印は,一般試験,△は特殊試験とする[JIS C 5962の7.(試験)及びこの規格の箇条8参照]。また,−印は,適用しないことを示す。 

2

C

 5

9

8

1

2

0

1

2

  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き、本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

12 

C 5981:2012 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

8.4 

試験方法 

挿入損失の試験方法は,JIS C 5961によるほか,多心光ファイバコネクタの場合は,複数の心線の挿入

損失を一括測定する方法が好ましく,光デバイスにおいては,ファンアウト,光スイッチ,光ブランチン

グデバイスなどを利用し,光測定装置においては,多チャンネルの光源又は多チャンネルの光パワーメー

タを利用する方法による。その一例として,ファンアウト及び多チャンネルの光源を利用する方法を次に

示す。 

a) 挿入損失の一括測定方法(例)(図6参照) 挿入損失の一括測定方法は,次による。 

1) シングルモード光ファイバコネクタの場合,励振器は不要とする。 

マルチモード光ファイバコネクタの場合,規定の光源と励振器とを光ファイバでつなぐ。 

2) シングルモード光ファイバコネクタの場合,ファンアウトの単心に分岐された先端部CFʼを光源に

結合し,第1の多心光ファイバのマスタ光コネクタCAの反対側CAʼをファンアウトの多心側CF

とつなぐ。 

マルチモード光ファイバコネクタの場合,ファンアウトの単心に分岐された先端部CFʼを励振器

に結合し,第1の多心光ファイバのマスタ光コネクタCAの反対側CAʼをファンアウトの多心側CF

とつなぐ。 

3) 第2の多心光ファイバの供試プラグCBの反対側先端部CBʼを光パワーメータに結合する。 

4) マスタ光コネクタCAとプラグCBとを接続し,第2の多心光ファイバの出力を各心について測定

する。 

5) マスタ光コネクタCAとプラグCBとの接続を外す。 

6) マスタ光コネクタCAを光パワーメータに結合し,第1の多心光ファイバ出力を各心について測定

する。このとき,マスタ光コネクタCAの近傍で,光ファイバを切断し,切断部を光パワーメータ

に結合して出力を測定してもよい。 

7) 光コネクタ挿入損失を各心について,次の式によって算出する。 

α

P

P

L

=−

0

1

10

log

10

ここに, 

L: 光コネクタ挿入損失(dB) 

P1: 第2の多心光ファイバ出力(W) 

P0: 第1の多心光ファイバ出力(W) 

α: 第2の多心光ファイバの伝送損失(dB) 

background image

13 

C 5981:2012 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

注a) 励振のため,第1の多心光ファイバ長は2 m以上とする(JIS C 5961 附属書1 表1参照) 

a) シングルモード光ファイバコネクタの場合 

   

注a) 励振のため,第1の多心光ファイバ長は2 m以上とする(JIS C 5961 附属書1 表1参照) 

b) マルチモード光ファイバコネクタの場合 

図6−挿入損失の一括測定方法(例) 

b) ガイドピン引抜力の試験方法 ガイドピン引抜力の試験方法は,次による。 

1) 装置 この試験に用いる装置は,3)の試験を行うために十分な条件を備えた引張試験機,ゲージな

どとする。 

2) 準備 供試のMTフェルールのガイドピン穴に,JIS C 5964-5で規定するガイドピン穴検査ゲージ,

又はプラグ検査ゲージを5.5 mm以上フェルールに差し込む。 

3) 試験 ガイドピン穴検査ゲージ及びプラグ検査ゲージの引抜力を測定する。 

引張速さは,50 mm/min以下とする。 

c) クランプスプリングの押圧力の試験方法 クランプスプリングの押圧力の試験方法は,次による。 

background image

14 

C 5981:2012 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

1) 装置 この試験に用いる装置は,3)の試験を行うために十分な条件を備えた引張試験機,ゲージな

どとする。 

2) 準備 供試のクランプスプリングに,長さがそれぞれ15.8±0.01 mm,及び16.2±0.01 mm,質量が

10

0
5

− gの2種類のゲージを順次差し込む。 

3) 試験 図7に示すようにクランプスプリングを押し広げるように引張力を加え,ゲージが落下する

引張力を測定する。 

図7−クランプスプリングの押圧力試験方法 

表示 

9.1 

製品の表示 

この規格の全ての要求事項に適合した製品には,製造業者名又はその略号を表示する。ただし,製法上

表示が著しく困難なものについては,包装に表示してもよい。 

9.2 

包装又は添付文書の表示 

この規格の全ての要求事項に適合した製品の包装の外面又は添付文書などには,次の事項を表示する。 

a) 製品の名称 

b) 製造業者名又はその略号 

background image

15 

C 5981:2012 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

附属書A 

(参考) 

光ファイバコードのプラグへの接続方法(例) 

光ファイバコードのプラグへの接続方法(例)を,表A.1に示す。 

表A.1−光ファイバコードのプラグへの接続方法(例) 

手順1 

必要な部品をテープ形光ファイバ心線に挿入す
る。 
 

手順2 

テープ形光ファイバ心線の端末処理を行う。 
このとき,光ファイバにきずを付けない。 

手順3 

光ファイバ外径に応じた適切な内径をもつフェ
ルール及びブーツを,フェルールのマ 
ーキングとテープ形光ファイバ心線のマー      
キングとを一致させた向きで接着固定し,       
フェルール端面を研磨仕上げする。 

このとき,接着剤は十分硬化させてから,規

定の寸法に研磨仕上げする。 

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16 

C 5981:2012 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

附属書B 

(参考) 

光ファイバコード付き光コネクタの形名付与(例) 

光ファイバコードに光コネクタを取り付けた光ファイバコード付き光コネクタ(以下,コード付き光コ

ネクタという。)の形名付与(例)を,参考として次に示す。 

形名付与(例) 

片端  :CA12F1Z10E-10A4-3 1) 

両端同種:CA12F1Z10E-P2-10A4-3 2) 3) 

両端異種:CA12F1Z10E-ZZF1Z10E-10A4-3 

注記 コード付き光コネクタの形名の構成及び記号は,JIS C 5963の4.(形名)による。 

注1) 形状は図B.1による。 

 2) 

形状は図B.2による。 

 3) 

両端が同じ場合はP2を付し,他端と同一であることを示す。 

コード

付き光

コネク

タを表

す記号 

光コネ

クタの

形式を

表す記

号 

フェル

ール整

列部形

状を表

す記号 

フェルー

ル,スリ

ーブなど

の収容可

能な数を

表す数字 

フェル

ールの

端面形

状を表

す記号 

コード付

き光コネ

クタの挿

入損失等

級を表す

記号 

コード付

き光コネ

クタの反

射減衰量

等級を表

す記号 

適用光

ファイ

バコー

ドを表

す記号 

光ファ

イバの

種類を

表す記

号 

光ファ

イバの

数を表

す数字 

適用光

ファイ

バコー

ドの長

さ 

例CA 

12 

10 

10 

図B.1−コード付き光コネクタ CA12F1Z10E-10A4-3 

図B.2−コード付き光コネクタ CA12F1Z10E-P2-10A4-3 

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17 

C 5981:2012 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

附属書C 
(参考) 

ファンアウトの構造(例) 

ファンアウトの構造(例)を,図C.1に示す。 

図C.1−ファンアウトの構造(例) 

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18 

C 5981:2012 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

附属書D 
(参考) 

着脱工具の構造(例) 

多心プラグの接続部にクランプスプリングを取り付ける場合,及び接続部からクランプスプリングを取

り除く場合に使用する着脱工具の構造(例)を,図D.1に示す。 

単位:mm 

注a) 自由時の寸法を示し,クランプスプリングの変形が弾性限度範囲以内にあるところまでしか開いてはなら

ない。 

図D.1−着脱工具の構造(例) 

参考文献 JIS C 5963 光ファイバコード付き光コネクタ通則