C 5977 : 1998
(1)
まえがき
この規格は,工業標準化法に基づいて,日本工業標準調査会の審議を経て,通商産業大臣が改正した日
本工業規格である。これによって JIS C 5977 : 1993 は改正され,この規格に置き換えられる。
この規格の一部が,技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権又は出願公開後の実
用新案登録出願に抵触する可能性があることに注意を喚起する。
通商産業大臣及び日本工業標準調査会は,
このような技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権又は出願公開後の実用新案登録
出願にかかわる確認について,責任はもたない。
日本工業規格
JIS
C
5977
: 1998
F08
形 2 心光ファイバコネクタ
F08 Type connectors for optical fiber cables
1.
適用範囲 この規格は,JIS C 5962 に基づき,アダプタ及びレセプタクルはレバーロック構造,フリ
クションロック構造のプラグに適合できる構造で外径 2.5mm の整列フェルールを備えたプラグ(接栓)−
アダプタ−プラグ方式及びプラグ−レセプタクル結合方式の F08 形 2 心光ファイバコネクタ(以下,光コ
ネクタという。
)について規定する。
備考1. この規格の引用規格を,次に示す。これらの引用規格は,その最新版を適用する。
JIS C 5961
光ファイバコネクタ試験方法
JIS C 5962
光ファイバコネクタ通則
JIS C 6820
光ファイバ通則
JIS C 6836
全プラスチックマルチモード光ファイバコード
2.
この規格の中で, 規定しない と記載してある項目については,受渡当事者間の協定による。
2.
用語の定義 この規格で用いる主な用語の定義は,JIS C 5962 の 2.(用語の定義)の規定によるほか,
次による。
(1)
レバーロック構造 プラグをアダプタ又はレセプタクルに挿入することによって,アダプタ又はレセ
プタクルが結合してロックされ,プラグについているロックレバーを押してロックを解除させながら
プラグを引くことによって離脱できる構造。
(2)
フリクションロック構造 プラグをアダプタ又はレセプタクルに挿入することによって,アダプタ又
はレセプタクルとプラグが結合してロックされ,プラグを所定以上の力で引くことによってロックが
解除され離脱できる構造。
3.
形名の構成 形名の構成は,JIS C 5962 の 3.1(形名の構成)の規定による。
4.
種類及び等級
4.1
種類 光コネクタの種類(形名)は,表 1 による。
2
C 5977 : 1998
表 1 光コネクタの種類
形名
光コネクタ
形状
フェルール
整列部形状
等級 適用光ファイバコードの形名
(JIS C 6830 参照)
形状及
び寸法
CNF08PAFI
アダプタ F-F I
−
付図 1
CNF08PAFQ
Q
付図 2
CNF08PAFX
X
規定しない
(
1
)
CNF08DRF-1
レセプタクル
F
−
−
付図 3
CNF08DRF-2
付図 4
CNF08SPM250I11-1(
2
)
プラグ M
I
OFC4.3-Y-CSI-200/250-H
付図 5
CNF08SPM250I11-2(
3
)
付図 6
CNF08SPM1.0Q5-1(
4
)
Q
OFC2.2-PSI-980/1000
付図 7
CNF08MX-1
X
規定しない
(
5
)
CNF08MX-2
注(
1
)
形状及び寸法は,
図1による。
(
2
)
レバーロック構造で多成分系マルチモード光ファイバに適合する光コネクタ(
付図 5 参
照)
。
(
3
)
フリクションロック構造で多成分系マルチモード光ファイバに適合する光コネクタ(
付
図 6 参照)。
(
4
)
レバーロック構造で全プラスチックマルチモード光ファイバに適合する光コネクタ(
付
図 7 参照)。
(
5
)
形状及び寸法は,
図 3 及び図 4 による。
4.2
等級 光コネクタの等級は,次による。
(1)
アダプタ アダプタの等級は,表 2 による。
表 2 アダプタの等級
等級
挿入損失 dB(
6
)
OFC4.3-Y-CSI-200/250-H
OFC2.2-PSI-980/1000
I 2.0
以下
−
Q
− 3.0 以下
X
規定しない
注(
6
)
マスタ光コネクタと接続したときの値を示す。
(2)
レセプタクル レセプタクルの等級は,規定しない。
(3)
プラグ プラグの等級は,表 3 による。
表 3 プラグの等級
等級
挿入損失 dB(
6
)
フェルール寸法 mm
OFC4.3-Y-CSI-200/250-H OFC2.2-PSI-980/1000
寸法 a の許容差
寸法 b
寸法 c
I 2.0
以下
−
0.05
0
+
2.5
0
0.01
−
0.015
以下
Q
− 3.0 以下
±0.02 2.5
0
0.02
−
0.1
以下
X
規定しない
5.
性能 性能は,表 4 による。ただし,等級 X については,受渡当事者間の協定による。
3
C 5977 : 1998
表 4 性能
番号
項目
試験方法 (JIS C 5961)
適用条件
性能
1
かん合性
4.
(外観及び構造)
試験項目:かん合性
機械的に異常なく結合すること。
2
挿入損失
6.1
(挿入損失)
試験方法:方法 3 又は 4
(プラグの場合)
:方法 5(アダプタの場合)
光源の種類:
多成分系マルチモード光ファイバ:I
全プラスチックマルチモード光ファ
イバ:K
初期測定項目:挿入損失
試験方法:掃引耐久試験
表 2 及び表 3 による。
3
耐振性
7.1
(耐振性)
振動数の範囲:10〜55Hz
振幅(片振幅)
:0.75mm
一軸方向当たりの試験時間:30 分
初期測定項目:挿入損失
最終測定項目:挿入損失及び機械的
損傷
挿入損失(初期測定値)
:
表 2 及び
表 3 による。
挿入損失(最終測定値)
:
表 5 によ
る。
機械的損傷:変形,き裂,緩みなど
の有害な損傷がないこと。
4
耐衝撃性
7.2
(耐衝撃性)
ピーク加速度及び作用時間:
981m/s
2
(100G)
作用時間 6ms
衝撃の回数:5 回
正弦半波 3.7m/s
初期測定項目:挿入損失
最終測定項目:挿入損失及び機械的
損傷
挿入損失(初期測定値)
:
表 2 及び
表 3 による。
挿入損失(最終測定値)
:
表 5 によ
る。
機械的損傷:変形,き裂,緩みなど
の有害な損傷がないこと。
5
繰返し動作
7.3
(繰返し動作)
繰返し動作回数:500 回
初期測定の項目:挿入損失
最終測定の項目:挿入損失
挿入損失(初期測定値)
:
表 2 及び
表 3 による。
挿入損失(最終測定値)
:
表 5 によ
る。
機械的に異常なく結合すること。
6
フェルール引
抜き力
7.4
(フェルール引抜き
力)
ピ ン ゲ ー ジ の 直 径 :
φ
2.500
±
0.001mm
ただし,弾性スリーブタイプに適用
フェルール引抜き力:1.0〜5.9N
7
フェルール押
圧力
7.5
(フェルール押圧力) フェルール押圧力を規定するフェ
ルール先端位置:光学的基準面
(
図 3,図 4 参照)
フェルール押圧力:20〜11.8N
8
結合部接続強
度
(軸方向)
7.6
[ 結 合 部 接続 強 度
(軸方向)
]
引張力の強さ:29.6N
適用光ファイバコード長さ:1〜2m
初期測定の項目:挿入損失
最終測定の項目:挿入損失及び機械
的損傷
挿入損失(初期測定値)
:
表 2 及び
表 3 による。
挿入損失(最終測定値)
:
表 5 によ
る。
機械的損傷:変形,き裂,緩みなど
の有害な損傷がないこと。
9
光ファイバコ
ードクランプ
強度(軸方向
への引張り)
7.11
[光ファイバコー
ドクランプ強度(軸方
向への引張り)
]
試験方法:方法 2
(引張力の強さ:29.6N)
適用光ファイバコード長さ:1〜2m
初期測定の項目:挿入損失
最終測定の項目:挿入損失及び機械
的損傷
挿入損失(初期測定値)
:
表 2 及び
表 3 による。
挿入損失(最終測定値)
:
表 5 によ
る。
機械的損傷:変形,き裂,緩みなど
の有害な損傷がないこと。
4
C 5977 : 1998
番号
項目
試験方法 (JIS C 5961)
適用条件
性能
10
光ファイバコ
ードクランプ
強度(屈曲)
7.12
[光ファイバコー
ド ク ラ ン プ 強 度 ( 屈
曲)
]
引張力の強さ:4.9N
屈曲回数:100 回
適用光ファイバコード長さ:1〜2m
初期測定の項目:挿入損失
最終測定の項目:挿入損失及び機械
的損傷
挿入損失(初期測定値)
:
表 2 及び
表 3 による。
挿入損失(最終測定値)
:
表 5 によ
る。
機械的損傷:変形,き裂,緩みなど
の有害な損傷がないこと。
11
耐腐食性
(塩水噴霧)
8.1
(塩水噴霧)
試験時間:48 時間
最終測定の項目:外観
外観:著しい腐食がないこと。
12
温度サイクル 8.2(温度サイクル) 試験方法:Nb
高温温度:70℃
低温温度:−25℃
各温度の放置時間:30 分
温度の変化速度:3℃/分
初期測定の項目:挿入損失
最終測定の項目:挿入損失及び機械
的損傷
挿入損失(初期測定値)
:
表 2 及び
表 3 による。
挿入損失(最終測定値)
:
表 5 によ
る。
機械的損傷:変形,き裂,緩みなど
の有害な損傷がないこと。
13
耐湿性
(温湿度サイ
クル)
8.4
[耐湿性(温湿度サ
イクル)
]
初期測定の項目:挿入損失
最終測定の項目:挿入損失及び機械
的損傷
挿入損失(初期測定値)
:
表 2 及び
表 3 による。
挿入損失(最終測定値)
:
表 5 によ
る。
機械的損傷:変形,き裂,緩みなど
の有害な損傷がないこと。
14
耐熱性
8.5
(耐熱性)
試験温度:70℃
試験時間:240 時間
初期測定の項目:挿入損失
最終測定の項目:挿入損失及び機械
的損傷
挿入損失(初期測定値)
:
表 2 及び
表 3 による。
挿入損失(最終測定値)
:
表 5 によ
る。
機械的損傷:変形,き裂,緩みなど
の有害な損傷がないこと。
15
耐寒性
8.6
(耐寒性)
試験温度:−25℃
試験時間:240 時間
初期測定の項目:挿入損失
最終測定の項目:挿入損失及び機械
的損傷
挿入損失(初期測定値)
:
表 2 及び
表 3 による。
挿入損失(最終測定値)
:
表 5 によ
る。
機械的損傷:変形,き裂,緩みなど
の有害な損傷がないこと。
表 5 試験後の挿入損失
等級
挿入損失(最終測定値)dB(
6
)
OFC2.8-Y-CSI-200/250-H
OFC2.2-PSI-980/1000
I 2.5
以下
−
Q
− 3.5 以下
X
規定しない。
注(
6
)
マスタ光コネクタと接続したときの値を示す。
6.
構造,形状及び寸法 光コネクタの結合部の構造,形状及び寸法は,図 1〜4 のとおりとする。個別の
寸法は,
表 1 で規定した付図 1〜7 による。ただし,同一箇所の寸法が図 1〜4 及び付図 1〜7 に規定され
ている場合は,
付図 1〜7 を優先する。
金属部分の寸法は,表面処理後の寸法とする。寸法試験は,JIS C 5961 の 5.(寸法試験)の規定による。
なお,寸法の規定がない箇所の構造及び形状は,参考のため例示した。
5
C 5977 : 1998
また,寸法許容差の規定がない箇所の寸法許容差は,JIS C 5962 の 5.1(構造,形状及び寸法)の規定に
よる。
図 1 光コネクタ結合部(アダプタ)
注(
7
)
機械的基準面1はプラグ結合部(
図3)の機械的基準面5に,機械的基準面2はプラグ結合部(図4)
の機械的基準面6に対応する。
(
8
)
この寸法は,プラグと結合され,光学的接続状態での機械的基準面 1 からアダプタ内のフェルール
端面までの距離であり,測定の対象としない。
(
9
)
この寸法は,プラグと結合され,光学的接続状態での機械的基準面 2 からアダプタ内のフェルール
端面までの距離であり,測定の対象としない。
(
10
)
この寸法は,弾性スリーブを用いた場合であり,非弾性スリーブのときは
φ
2.501mm
以上のこと。
(
11
)
この寸法は,プラグのレバーを収容し,ロックするためのもので,プラグの
注(
22
)
の構造に対応す
る。
(
12
)
この寸法は,プラグ(
図 4)の注(
26
)
の形状を収容し,ロックするための物である。
6
C 5977 : 1998
図 2 光コネクタ結合部(レセプタクル)
注(
13
)
機械的基準面3はプラグ結合部(
図3)の機械的基準面5に,機械的基準面4はプラグ結合部(図
4
)の機械的基準面6に対応する。
(
14
)
この寸法は,プラグと結合され,光学的接続状態での機械的基準面 3 からレセプタクル内の
フェルール端面までの距離であり,測定の対象としない。
また,光学的基準面にフェルール端面突き当て用のストッパを設けてもよい。
(
15
)
この寸法は,プラグと結合され,光学的接続状態での機械的基準面 4 からレセプタクル内の
フェルール端面までの距離であり,測定の対象としない。
また,光学的基準面にフェルール端面突き当て用のストッパを設けてもよい。
(
16
)
この寸法は,プラグのレバーを収容し,ロックするためのもので,プラグの
注(
22
)
の構造に
対応する。
(
17
)
この寸法は,プラグ(
図 4)の注(
26
)
の形状を収容し,ロックするためのものである。
7
C 5977 : 1998
図 3 光コネクタ結合部(プラグ)レバーロック構造
注(
18
)
この寸法は,相手方光コネクタと結合され,光学的接続状態での機械的基準面5からフェルー
ル端面までの設計上の距離であり,測定の対象としない。
(
19
)
フェルールは,弾性力に抗して,図の左方向に変位できる構造となっていること。
(
20
)
この寸法は,フェルール端面の鏡面仕上げ後の必要最小寸法であり,測定の対象としない。
(
21
)
この形状は,アダプタ及びレセプタクルの R3.251mm 以上の寸法に挿入できること。
(
22
)
このレバーは,アダプタの
注(
11
)
及びレセプタクルの
注(
16
)
の寸法に対応する構造であること。
8
C 5977 : 1998
図 4 光コネクタ結合部(プラグ)フリクションロック構造
注(
23
)
この寸法は,相手方光コネクタと結合され,光学的接続状態での機械的基準面6からフェル
ール端面までの設計上の距離であり,測定の対象としない。
(
24
)
フェルールは,弾性力に抗して,図の左方向に変位できる構造となっていること。
(
25
)
この寸法は,フェルール端面の鏡面仕上げ後の必要最小寸法であり,測定の対象としない。
(
26
)
この形状は,アダプタ及びレセプタクルの R3.251mm 以上の寸法部に挿入できること。
(
27
)
この形状は,アダプタ結合部(
図 1)の注(
12
)
及びレセプタクル結合部(
図 2)の注(
17
)
の寸
法に挿入し,ロックするためのものである。
7.
試験 試験は,次の規定による。ただし,等級 X については,受渡当事者間の協定による。
(1)
試験場所の標準状態 試験場所の標準状態は,JIS C 5962 の 6.1(試験場所の標準状態)の規定による。
(2)
試験項目 試験項目は,JIS C 5962 の 6.3(試験項目)の規定に基づき,付表 1 による。
8.
表示 表示は,JIS C 5962 の 7.(表示)の規定による。
9
C
5977 :
19
98
付表 1 光コネクタ試験項目一覧表
試験項目
適用箇条
形名
構造及
び表示
光学的
性能
機械的性能
耐候性
挿入損失 かん合性
耐振性
耐衝撃性
繰返し
動作
フ ェ ル ー
ル 引 抜 き
力
フ ェ ル ー
ル押圧力
結合部
接続強度
(
軸方向)
光ファイバ
コードクラ
ンプ強度
(
軸方向への
引っ張り)
光ファイバ
コードクラ
ンプ強度
(屈曲)
結合力及び
離脱力
耐腐食性 温度サイ
クル
耐湿性
(
温湿度
サイクル)
耐熱性
耐寒性
結合力
離脱力
6.
及び 8.
表 4 の 2
表 4 の 1
表 4 の 3
表 4 の 4
表 4 の 5
表 4 の 6
表 4 の 7
表 4 の 8
表 4 の 9
表 4 の 10
表 4 の 11
表 4 の 12 表 4 の 13 表 4 の 14 表 4 の 15 表 4 の 16
CNF06PAFI
○
○
○
△
△
△
○
−
△
−
−
△
△
△
△
△
△
△
CNF06PAFQ
○
○
○
△
△
△
−
−
△
−
−
△
△
△
△
△
△
△
CNF06DRF-1
○
−
○
△
△
△
−
−
△
−
−
△
△
△
△
△
△
△
CNF06DRF-2
○
−
○
△
△
△
−
−
△
−
−
△
△
△
△
△
△
△
CNF06SPM250I1-1
○
△
○
△
△
△
−
○
△
△
△
△
−
△
△
△
△
△
CNF06SPM250I1-2
○
△
○
△
△
△
−
○
△
△
△
△
△
△
△
△
△
△
CNF06SPM1.0Q5-1
○
△
○
△
△
△
−
○
△
△
△
△
−
△
△
△
△
△
備考1. ○印は一般試験,△印は特殊試験に適用する[JIS C 5962の6.(試験)参照]。
また,−印は適用しないことを示す。
2.
フェルール押圧力は,フェルールを
付図 5〜7 のように仮組立し,試験すること。
10
C 5977 : 1998
付図 1 光コネクタの形状及び寸法
(CNF08PAFI)
備考 括弧を付けた寸法は,参考値とする。
符号
部品名称
使用材質の例
処理の例
数量
①
ハウジング
プラスチック
− 1
②
弾性スリーブ
りん青銅
− 2
③
スリーブホルダ
銅合金
ニッケルめっき
2
11
C 5977 : 1998
付図 2 光コネクタの形状及び寸法
(CNF08PAFQ)
備考 括弧を付けた寸法は,参考値とする。
符号
部品名称
使用材質の例
処理の例
数量
①
ハウジング
プラスチック
− 1
12
C 5977 : 1998
付図 3 光コネクタの形状及び寸法
(CNF08DRF-1)
備考1. 括弧を付けた寸法は,参考値とする。
2.
レセプタクルの性能及び詳細は,受渡当事者間の協定による。
符号 部品名称
使用材質の例
処理の例
数量
① ハウジング プラスチック
− 1
② ストッパ
ステンレス鋼又は鋼 ニッケルめっき
(鋼の場合)
2
13
C 5977 : 1998
付図 4 光コネクタの形状及び寸法
(CNF08DRF-2)
備考1. 括弧を付けた寸法は,参考値とする。
2.
レセプタクルの性能及び詳細は,受渡当事者間の協定による。
符号 部品名称
使用材質の例 処理の例 数量
① ハウジング プラスチック
− 1
14
C 5977 : 1998
付図 5 光コネクタの形状及び寸法
(CNF08SPM250I6-1)
備考1. フェルールの穴径(寸法 a)と外径(寸法2.5
0
0.01
−
mm
)の同心度は,0.015mm 以下とし,特殊試
験項目とする。
2.
括弧を付けた寸法は,参考値とする。
形名
寸法 a
適用光ファイバコードの形名
(JIS C 6830 参照)
等級
CNF08SPM250I11-1 0.255
OFC4.3-Y-CSI-200/250-H I
符号
部品名称
使用材質の例
処理の例
数量
①
フェルール
ステンレス鋼
− 2
②
ハウジング(1)
プラスチツク
− 1
③
ハウジング(2)
プラスチック
− 1
④
レバー
銅合金
ニッケルめっき 2
⑤
スプリング
ステンレス鋼又は鋼
ニッケルめっき(鋼の場合) 2
⑥
座金
銅合金
ニッケルめっき 2
⑦
ストッパ
銅合金
ニッケルめっき 1
⑧
ゴムホルダ
合成ゴム
− 1
15
C 5977 : 1998
付図 6 光コネクタの形状及び寸法
(CNF08SPM250I6-2)
備考1. フェルールの穴径(寸法 a)と外径(寸法2.5
0
0.01
−
mm
)の同心度は,0.015mm 以下とし,
特殊試験項目とする。
2.
括弧を付けた寸法は,参考値とする。
形名
寸法 a
適用光ファイバコードの形名
(JIS C 6830 参照)
等級
CNF08SPM250I11-2 0.255
OFC4.3-Y-CSI-200/250-H I
符号
部品名称
使用材質の例
処理の例
数量
①
フェルール
ステンレス鋼
− 2
②
ハウジング(1)
プラスチック
− 1
③
ハウジング(2)
プラスチック
− 1
④
スプリング
ステンレス鋼又は鋼
ニッケルめっき(鋼の場合) 2
⑤
座金
銅合金
ニッケルめっき 2
⑥
ストッパ
銅合金
ニッケルめっき 1
⑦
ゴムホルダ
合成ゴム
− 1
16
C 5977 : 1998
付図 7 光コネクタの形状及び寸法
(CNF08SPM1.0Q5-1)
備考1. フェルールの穴径(寸法 a)と外径(寸法2.5
0
0.02
−
mm
)の同心度は,0.1mm 以下とし,特殊試験
項目とする。
2.
括弧を付けた寸法は,参考値とする。
形名
寸法 a
適用光ファイバコードの形名
(JIS C 6830 参照)
等級
CNF08SPM1.0Q5-1 1.07 OFC2.2-PSI-980/1000 Q
符号
部品名称
使用材質の例
処理の例
数量
①
フェルール
銅合金
ニッケルめっき 2
②
スプリング
ステンレス鋼又は鋼
ニッケルめっき(鋼の場合) 2
③
ハウジング
プラスチック
− 1
④
チューブ
プラスチック又はゴム
− 2
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参考 1 光コネクタ(プラグ)のコード接続方法(例)
(本体
付図 5 及び付図 6 に適用)
この参考は,本体の規定に関連する事柄を補足するものであり,規定の一部ではない。
手順 1
図のように,ゴムホルダを光ファイバコ
ードに挿入する。
手順 2
光ファイバコードの外被の除去を行う。
手順 3
光ファイバコードの外被と抗張力体を
ブッシュ及びホルダによって,接着又は
圧着固定後,光ファイバの処理を行う。
このとき,光ファイバにきずをつけない
こと。
手順 4
図のように,スプリングを挿入後,フェ
ルールに光ファイバを挿入し,接着又は
圧着固定する。このとき,光ファイバ端
面を鏡面仕上げ処理する(切断又は研
磨)
。
なお,図のようにあらかじめ,スプリ
ング,座金を挿入したフェルールサブア
センブリを用いてもよい。
手順 5
図のように,ハウジング(1)にフェルー
ル,ゴムホルダを装着後,座金,ストッ
パ,レバー(本体
付図 6 の場合は不要)
の順に装着する。
手順 6
ハウジング(2)をかぶせた後,ねじで固定
する。
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参考 2 光コネクタ(プラグ)のコード接続方法(例)
(本体
付図 7 に適用)
この参考は,本体の規定に関連する事柄を補足するものであり,規定の一部ではない。
手順 1
図のように,光ファイバコードの外被を
処理する。
手順 2
図のように,必要部品を光ファイバコー
ドに挿入する。次に,光ファイバを図の
長さに処理する。このとき,光ファイバ
にきずをつけないこと。
手順 3
フェルールに光ファイバ素線を挿入し,
接着又は圧着固定する。このとき,ファ
イバ端面を鏡面仕上げ処理する(切断又
は研磨)
。
手順 4
スプリング,ハウジング,チューブをフ
ェルール側に移動し,組み立てる。
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参考 3 光コネクタの接続形態(例)
この参考は,本体の規定に関連する事柄を補足するものであり,規定の一部ではない。
F08
形 2 心光ファイバコネクタは,2 心光コネクタどうしだけでなく,JIS C 5975(F06 形単心光ファイ
バコネクタ)に規定の光コネクタと 2 心アダプタを介して接続することができる。
参考 3 図 1 及び参考 3 図 2 に,それぞれ光コネクタの等級に応じた各種の接続形態例を示す。
参考 3 図 1 光コネクタの接続形態例(1)
注(
1
) JIS C 5975
の
付図参照。
参考 3 図 2 光コネクタの接続形態例(2)
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参考 4 光ファイバコード付き光コネクタ
この参考は,本体の規定に関連する事柄を補足するものであり,規定の一部ではない。
F08
形 2 心光ファイバコネクタに規定されている光コネクタと光ファイバコードを取り付けた状態での
規格は,光ファイバコードの種類,光コネクタの等級などの複雑な組合せが考えられ,規格作成に当たっ
ては十分な検討が必要である。次に,光ファイバコード付き光コネクタの形名,等級,性能,構造,試験
及び表示に関する決め方を参考のために示す。
1.
適用範囲 この参考 4 は,本体に規定された光コネクタを光ファイバコードに取り付けた光ファイバ
コード付き光コネクタ(以下,コード付き光コネクタという。
)について示す。
2.
形名 形名の構成及び記号は,JIS C 5962(光ファイバコネクタ通則)の参考の 2.(形名)による。
ただし,コード付き光コネクタの形状を示す記号は,
参考 4 表 1 による。
参考 4 表 1 コード付き光コネクタの形状を示す記号
コード付き光コネクタ
の形状を示す記号
光コネクタの形名
光コネクタの形状及び寸法
P1 CNF08SPM250I11-1
本体
付図 5
P2 CNF08SPM250I11-2
本体
付図 6
P3 CNF08SPM1.0Q5-1
本体
付図 7
P4 CNF08MX1
(
1
)
P5 CNF08MX2
注(
1
)
光コネクタの形状及び寸法は,本体
図3及び図4による。ただし,詳
細は,受渡当事者間の協定による。
3.
種類及び等級 この参考 4 に示すコード付き光コネクタの種類(形名)及び等級は,参考 4 表 2 によ
る。
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参考 4 表 2 コード付き光コネクタの種類及び等級
形名
等級
適用光ファイバコードの形名
(JIS C 6820 参照)
形状及び寸法
記号 光コネクタの
挿入損失 dB
CNAF08P1P1I1-
* I
2.0
以下 OFC4.3-Y-CSI-200/250-H
参考 4 図 1
CNAF08P2P2I1-
*
参考 4 図 2
CNAF08P1I1-
*
参考 4 図 3
CNAF08P2I1-
*
参考 4 図 4
CNAF08P3P3Q5-
* Q
3.0
以下 OFC2.2−PSI-980/100
参考 4 図 5
CNAF08P3Q5-
*
参考 4 図 6
CNAF08P4P4X-
* X
(
2
)
参考 4 図 1〜6
CNAF08P4X-
*
CNAF08P5P5X-
*
CNAF08P5X-
*
注(
2
)
等級 X については,受渡当事者間の協定による。
備考 形名中の*は,光ファイバコードの長さを示すものであり,メートル単位の数字と
する。
4.
性能 性能は,原則として本体 5.の規定による。ただし,詳細は,受渡当事者間の協定による。
5.
構造,形状及び寸法 構造,形状及び寸法は,参考 4 図 1〜6 による。
参考 4 図 1 コード付き光コネクタの形状及び寸法
注(
3
)
全長 (l) は,受渡当事者間の協定による。
参考 4 図 2 コード付き光コネクタの形状及び寸法
参考 4 図 3 コード付き光コネクタの形状及び寸法
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C 5977 : 1998
参考 4 図 4 コード付き光コネクタの形状及び寸法
参考 4 図 5 コード付き光コネクタの形状及び寸法
参考 4 図 6 コード付き光コネクタの形状及び寸法
6.
試験 試験は,JIS C 5962 の参考の 4.(試験)による。ただし,詳細は,受渡当事者間の協定による。
7.
表示 表示は,JIS C 5962 の参考の 5.(表示)による。
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光コネクタ標準化委員会 構成表
氏名
所属
(委員長)
三田地 成 幸 NTT 光エレクトロニクス研究所光複合部品研究部
香 月 陽一郎
沖電気工業株式会社通信ネットワーク事業本部
小 川 智
株式会社フジクラ情報伝送事業部
兼 谷 明 男
工業技術院標準部
斎 藤 和 人
住友電気工業株式会社横浜研究所
島 田 友 弘
ナステック工業株式会社設計技術部
林 武 弘
古河電気工業株式会社光技術研究所
有 馬 脩 二
ヒロセ電機株式会社 SB 事業本部
倉 田 昇
松下通信工業技術本部ネットワーク開発センター
金 子 聡
株式会社日立製作所情報通信事業部
田 辺 尚
日本電気株式会社第二伝送通信事業部
中 原 敬 之
三菱電機株式会社鎌倉製作所
佐 倉 成 之
株式会社東芝光半導体事業部
鈴 木 尚 子
財団法人鉄道総合技術研究所
高 松 道 弘
富士通株式会社光開発推進部
中 野 敏 昭
本多通信工業株式会社技術本部
福 田 伸 次
第一電子工業株式会社技術本部
高 木 利 文
日本航空電子工業株式会社光エレクトロニクス開発本部
加 山 英 男
財団法人日本規格協会
(オブザーバ)
岩 野 真 一 NTT 光エレクトロニクス研究所光複合部品研究部
(事務局)
増 田 岳 夫
財団法人光産業技術振興協会
岡 田 俊
財団法人光産業技術振興協会
山 田 康 之
財団法人光産業技術振興協会