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C 5936-3

:2011

(1)

目  次

ページ

1

  適用範囲

1

2

  引用規格

1

3

  用語及び定義

2

4

  定格

2

5

  光学特性

2

6

  環境及び耐久性特性

4

7

  試料

6

8

  試験報告書

6

9

  表示

6

10

  包装

6

11

  安全

6


C 5936-3

:2011

(2)

まえがき

この規格は,工業標準化法第 12 条第 1 項の規定に基づき,財団法人光産業技術振興協会(OITDA)及

び財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を制定すべきとの申出があり,

日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が制定した日本工業規格である。

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意

を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実

用新案権に関わる確認について,責任はもたない。


日本工業規格

JIS

 C

5936-3

:2011

シングルモード光ファイバピッグテール形

光アイソレータ

Single-mode fiber, pigtailed-style optical isolators

1

適用範囲

この規格は,屋内環境条件で光ファイバを用いた光伝送に使用するシングルモード光ファイバピッグテ

ール形光アイソレータの定格,光学特性並びに環境及び耐久性特性について規定する。

なお,対応国際規格は現時点で制定されていない。

2

引用規格

次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの

引用規格は,その最新版(追補を含む。

)を適用する。

JIS C 5901

  光伝送用受動部品試験方法

JIS C 5932

  光アイソレータ通則

JIS C 61300-2-17

  光ファイバ接続デバイス及び光受動部品−基本試験及び測定手順−第 2-17 部:低

温試験

JIS C 61300-2-18

  光ファイバ接続デバイス及び光受動部品−基本試験及び測定手順−第 2-18 部:高

温試験

JIS C 61300-2-19

  光ファイバ接続デバイス及び光受動部品−基本試験及び測定手順−第 2-19 部:高

温高湿試験(定常状態)

IEC 60793-2-50

,Optical fibers−Part 2-50: Product specifications−Sectional specfication for class B

single-mode fibres

IEC 61300-2-42

,Fibre optic interconnecting devices and passive components−Basic test and measurement

procedures

−Part 2-42: Tests−Static side load for connectors

IEC 61300-2-44

,Fibre optic interconnecting devices and passive components−Basic test and measurement

procedures

−Part 2-44: Tests−Flexing of the strain relief of fibre optic devices

IEC 61300-3-7

,Fibre optic interconnecting devices and passive components−Basic test and measurement

procedures

−Part 3-7: Examinations and measurements−Wavelength dependence of attenuation and

return loss of single mode components

IEC 61300-3-32

,Fibre optic interconnecting devices and passive components−Basic test and measurement

procedures

−Part 3-32: Examinations and measurements−Polarization mode dispersion measurement for

passive optical components


2

C 5936-3

:2011

3

用語及び定義

この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS C 5932 による。

4

定格

シングルモード光ファイバピッグテール形光アイソレータの定格は,

表 による。

表 1−シングルモード光ファイバピッグテール形光アイソレータの定格

項目

記号

条件

定格値

単位

使用温度範囲

T

a

0

∼60

a)

保存温度範囲

T

stg

−40∼85

使用波長範囲

λ

band

− 1

310

±20 又は 1 550±20 nm

最大入射光パワー

P

max

 1

310

nm

及び

1 550 nm

20 dBm

a)

下図の一定水蒸気量曲線を含む閉曲線で囲まれる領域は,屋内環境条件での使用温度範囲に対
する湿度範囲を示す。

0

10

20

30

40

50

60

0

10

20

30

40

50

60

70

80

90

100

相対

湿度 %

温度 ℃

一定水蒸気量曲線

b)

b)

 30

℃∼60  ℃の一定水蒸気量曲線は,30  ℃,相対湿度 85 %と同じ水蒸気量の温度及び湿度を

示す。

温度及び湿度を考慮した環境条件 

5

光学特性

シングルモード光ファイバピッグテール形光アイソレータの光学特性の試験方法,試験条件及び要求性

能は,

表 による。各項目の要求性能は,全ての偏光状態並びに表 の定格値で規定する使用温度範囲及

び使用波長範囲の入射光に対する最小値及び最大値に対して満足しなければならない。


3

C 5936-3

:2011

表 2−シングルモード光ファイバピッグテール形光アイソレータの光学特性

項目

試験方法

試験条件

要求性能

最小値

最大値

挿入損失

挿入損失及び反
射減衰量の波長

依存性測定

IEC 61300-3-7

方法:光パワーメータ 
供試品の光ファイバ長は,1.5 m 以上とす

る。 
測定時間内で,動作波長における光源の
光出力安定性は,±0.05 dB 以内とする。

また,波長は,光ファイバの遮断波長よ
り長く,かつ,無偏光とする。波長範囲
は,公称波長 λ

c

±20 nm とする。

検出器は,光源の波長範囲において十分
な波長感度をもち,かつ,挿入損失の測
定に十分なダイナミックレンジをもたな

ければならない。直線性は,±0.05 dB 以
内とする。

− 0.8

dB

(一段形光ア

イソレータ)

1.0 dB

(二段形光ア

イソレータ)

ア イ ソ レ
ーション

挿入損失及び反
射減衰量の波長
依存性測定

IEC 61300-3-7

方法:光パワーメータ又は光スペクトラ
ムアナライザ

その他の試験条件は,挿入損失と同様と
する。

20 dB

(一段形光アイ

ソレータ)

40 dB

(二段形光アイ

ソレータ)

反 射 減 衰
量(RL)

反射減衰量 
JIS C 5901 

6.5

方法 1 又は方法 2 
光源の中心波長は,1 310 nm±20 nm 又は

1 550 nm

±20 nm とする。

スペクトル幅は,20 nm 以下とする。

OTDR

パルス幅は,50 ns 以下とする(方

法 2 の場合)

動作波長における光源の光出力安定性
は,測定時間内で±0.05 dB 以内とする。
検出器の最低受光感度は−80 dBm 以下と

し,かつ,直線性は±0.05 dB 以内とする。

50 dB

(グレード U)

55 dB

(グレード X)

60 dB

(グレード V)

偏 光 依 存
性損失

(PDL)

光損失の偏光依
存性

JIS C 5901 

6.3

方法 1,かつ,オプション 1

その他の試験条件は,挿入損失と同様と
する。

− 0.1

dB

(一段形光ア

イソレータ)

0.2 dB

(二段形光ア

イソレータ)

偏 波 モ ー
ド 分 散
(PMD)

モード分散測定

IEC 61300-3-32

試験条件は,挿入損失と同様とする。

− 0.1

ps

(PMD 補償タ

イプ)

0.8 ps

(PMD 補償な

しタイプ)

光 パ ワ ー

損 傷 し き
い値

最大入力光パワ

ー 
JIS C 5901 

8.8

最大入力光パワー:20 dBm

光パワー増加量:5 dBm 
光パワー保持時間:30 分間

挿入損失,アイソレーション及び反射減
衰量の試験条件は,それぞれの特性項目
で記載されている試験条件とする。

挿入損失,アイソレーション及び反射減
衰量は,試験中及び試験前後に測定し,
試験中は,10 分間以下の間隔で測定する。

試験中及び試験前後の挿入損失は,この表

に規定する最大値以下とし,かつ,周囲条
件下で初期値の±0.3 dB 以内とする。 
試験中及び試験前後のアイソレーション

は,この表に規定する最小値以上とする。
試験中及び試験前後の反射減衰量は,この
表に規定する該当する波長及びグレード

の最小値以上とする。


4

C 5936-3

:2011

6

環境及び耐久性特性

屋内環境条件で使用するための環境及び耐久性特性の試験方法,試験条件及び要求性能は,

表 による。

表 3−シングルモード光ファイバピッグテール形光アイソレータの環境及び耐久性特性

項目

試験方法

試験条件

要求性能

耐寒性

低温試験

JIS C  

61300-2-17

温度:0  ℃±2  ℃

暴露時間:96 時間

挿入損失,アイソレーション及び反射減衰

量は,試験前後に測定する。

試験前後の挿入損失は,

表 に規定する

最大値以下とし,かつ,周囲条件下で初
期値の±0.3 dB 以内とする。 
試験前後のアイソレーションは,

表 

規定する最小値以上とする。 
試験前後の反射減衰量は,

表 に規定す

る該当する波長及びグレードの最小値以

上とする。

耐熱性

高温試験

JIS C  

61300-2-18

温度:60  ℃±2  ℃

暴露時間:96 時間

挿入損失,アイソレーション及び反射減衰

量は,試験前後に測定する。

試験前後の挿入損失は,

表 に規定する

最大値以下とし,かつ,周囲条件下で初
期値の±0.3 dB 以内とする。 
試験前後のアイソレーションは,

表 

規定する最小値以上とする。 
試験前後の反射減衰量は,

表 に規定す

る該当する波長及びグレードの最小値以

上とする。

耐 湿 性

( 定 常 状
態)

高温高湿試験

JIS C  

61300-2-19

温度:30  ℃±2  ℃

相対湿度:(85±2) % 
暴露時間:96  時間

挿入損失,アイソレーション及び反射減衰
量は,試験前後に測定する。

試験前後の挿入損失は,

表 に規定する

最大値以下とし,かつ,周囲条件下で初
期値の±0.3 dB 以内とする。 
試験前後のアイソレーションは,

表 

規定する最小値以上とする。 
試験前後の反射減衰量は,

表 に規定す

る該当する波長及びグレードの最小値以

上とする。

温 度 サ イ

クル

温度サイクル

JIS C 5901 

8.2

高温:60  ℃±2  ℃

低温:0  ℃±2  ℃ 
放置時間:1 時間以上 
温度変化の割合:1  ℃/min

サイクル数:5

挿入損失及びアイソレーションは,試験中

及び試験前後に測定し,試験中は,10 分間
以下の間隔で測定する。 
反射減衰量は,試験前後に測定する。

前処理:試験前,供試品は,室温環境中に

2

時間放置する。

後処理:試験後,供試品は,室温環境中に

2

時間放置する。

試験中及び試験前後の挿入損失は,

表 2

に規定する最大値以下とし,かつ,周囲
条件下で初期値の±0.3 dB 以内とする。
試験中及び試験前後のアイソレーション

は,

表 に規定する最小値以上とする。

試験前後の反射減衰量は,

表 に規定す

る該当する波長及びグレードの最小値以

上とする。


5

C 5936-3

:2011

表 3−シングルモード光ファイバピッグテール形光アイソレータの環境及び耐久性特性(続き)

項目

試験方法

試験条件

要求性能

耐振性

耐振性

JIS C 5901 

7.1

振動範囲:10 Hz∼55 Hz

試験時間:1  オクターブ/分 
振動軸:直交 3 軸 
掃引サイクル数(10 Hz−55 Hz–10 Hz)

:15

振動振幅:0.75 mm

挿入損失,アイソレーション及び反射減衰

量は,試験前後に測定する。 
取付方法:供試品は,アセンブリングカセ
ット又はオーガナイザで取付具と強固に

固定する。

試験前後の挿入損失は,

表 に規定する

最大値以下とし,かつ,周囲条件下で初
期値の±0.3 dB 以内とする。 
試験前後のアイソレーションは,

表 

規定する最小値以上とする。 
試験前後の反射減衰量は,

表 に規定す

る該当する波長及びグレードの最小値以

上とする。

光 フ ァ イ

バ ク ラ ン
プ 強 度
( 軸 方 向

引張り)

光ファイバコー

ドクランプ強度
( 軸 方 向 引 張
り)

JIS C 5901 

7.5

引張力:強化ケーブルに対して 5 N/s の変

化率で 10 N±1 N 
セカンダリ光ファイバに対して 0.5 N/s の
変化率で 5 N±0.5 N

プライマリ光ファイバに対して 0.5 N/s の
変化率で 2 N±0.2 N 
引張力を加える位置:供試品の端から 0.3 m

引張力持続時間:10 N の場合 120 秒間,5 N
及び 2 N の場合 60 秒間 
サンプリングレート(測定頻度):挿入損

失は,負荷が最大に達してから 30 秒以下
の間隔で測定する。

挿入損失,アイソレーション及び反射減衰
量は,試験前後に測定する。

試験前後の挿入損失は,

表 に規定する

最大値以下とし,かつ,周囲条件下で初
期値の±0.3 dB 以内とする。 
試験前後のアイソレーションは,

表 

規定する最小値以上とする。 
試験前後の反射減衰量は,

表 に規定す

る該当する波長及びグレードの最小値以

上とする。

耐衝撃性

耐衝撃性 
JIS C 5901 

7.2

ピーク加速度:4 900 m/s

2

(500 g

パルス作用時間:1 ms,正弦半波 
軸数:3 軸各 2 方向

衝撃回数:2 衝撃/軸,総数 12

挿入損失,アイソレーション及び反射減衰

量は,試験前後に測定する。

試験前後の挿入損失は,

表 に規定する

最大値以下とし,かつ,周囲条件下で初
期値の±0.3 dB 以内とする。

試験前後のアイソレーションは,

表 

規定する最小値以上とする。 
試験前後の反射減衰量は,

表 に規定す

る該当する波長及びグレードの最小値以
上とする。

コ ネ ク タ
の横荷重

コネクタの横荷
重試験

IEC 61300-2-42

荷重力及び保持時間:強化ケーブルに対し
て 1 N で 1 時間 
セカンダリ光ファイバに対して 0.2 N で 5

分間 
荷重方向:互いに直交する 2 方向

挿入損失,アイソレーション及び反射減衰
量は,試験前後に測定する。

試験前後の挿入損失は,

表 に規定する

最大値以下とし,かつ,周囲条件下で初
期値の±0.3 dB 以内とする。

試験前後のアイソレーションは,

表 

規定する最小値以上とする。 
試験前後の反射減衰量は,

表 に規定す

る該当する波長及びグレードの最小値以
上とする。


6

C 5936-3

:2011

表 3−シングルモード光ファイバピッグテール形光アイソレータの環境及び耐久性特性(続き)

項目

試験方法

試験条件

要求性能

ス ト レ イ

ン リ リ ー
フ強度

ストレインリリ

ーフ曲げ試験

IEC 61300-2-44

荷重力:強化ケーブルに対して 2 N

曲げ角度:±90° 
サイクル数:30

挿入損失,アイソレーション及び反射減衰
量は,試験前後に測定する。

試験前後の挿入損失は,

表 に規定する

最大値以下とし,かつ,周囲条件下で初
期値の±0.3 dB 以内とする。 
試験前後のアイソレーションは,

表 

規定する最小値以上とする。 
試験前後の反射減衰量は,

表 に規定す

る該当する波長及びグレードの最小値以

上とする。

7

試料

試料は,IEC 60793-2-50 のタイプ B1.1 に基づくシングルモード光ファイバに接続できなければならない。

8

試験報告書

製造業者又は販売業者は,試験報告書及びそれを裏付ける証拠を使用者又は購入業者に提供し,試験を

実施し合格した証拠として使用者又は購入業者が受入検査に利用することができるようにしなければなら

ない。

試験報告書には,光学特性については試験条件及び性能値を,環境及び耐久性特性については試験条件,

試料数及び合格判定数を記載する。

9

表示

シングルモード光ファイバピッグテール形光アイソレータには,次の項目を表示しなければならない。

ただし,個々のシングルモード光ファイバピッグテール形光アイソレータに表示することが困難な場合は,

包装に表示してもよい。

a)

形名(製造業者の指定による。

b)

製造業者名又はその略号

c)

製造年月若しくは製造ロット番号又はそれらの略号

10

包装

包装は,輸送中及び保管中に,振動,衝撃などによる製品の破損又は品質の低下のおそれがないように

行う。また,短期間に劣化するおそれがある材料を含む場合には,安全管理及び保管環境条件に関する注

意及び要求事項とともに,有効期限を包装に表示する。

11

安全

光伝送システム又は装置に用いる場合,人体へ影響を及ぼす出射端子からの光の放射があり得る。その

ため,製造業者は,システム設計者及び使用者に対して,安全性に関する十分な情報及び確実な使用方法

を明示しなければならない。