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C 5932

:2012

(1)

目  次

ページ

序文  

1

1

  適用範囲  

1

2

  引用規格  

1

3

  用語及び定義  

1

3.1

  基本用語の定義  

2

3.2

  部品の定義  

2

3.3

  性能パラメータの定義  

3

4

  分類 

4

5

  外観及び構造  

4

5.1

  外観  

4

5.2

  構造  

4

6

  性能 

4

6.1

  光学特性  

4

6.2

  環境及び耐久性特性  

5

7

  試験方法  

5

8

  表示 

5

9

  包装 

5

10

  安全  

5

附属書 A(参考)バルク形光アイソレータの技術例  

6

附属書 B(参考)導波路形光アイソレータの技術例  

8

附属書 JA(参考)光アイソレータの個別規格の様式例  

10

附属書 JB(参考)JIS と対応国際規格との対比表  

12


C 5932

:2012

(2)

まえがき

この規格は,工業標準化法第 14 条によって準用する第 12 条第 1 項の規定に基づき,一般財団法人光産

業技術振興協会(OITDA)及び一般財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業

規格を改正すべきとの申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業

規格である。

これによって,JIS C 5932:2006 は改正され,この規格に置き換えられた。

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意

を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実

用新案権に関わる確認について,責任はもたない。


日本工業規格

JIS

 C

5932

:2012

光アイソレータ通則

General rules of optical isolator

序文 

この規格は,2009 年に第 3 版として発行された IEC 61202-1 を基とし,我が国の実情に合わせるため,

技術的内容を変更して作成した日本工業規格である。

なお,この規格で点線の下線を施してある箇所は,対応国際規格を変更している事項である。変更の一

覧表にその説明を付けて,

附属書 JB に示す。また,附属書 JA は対応国際規格にはない事項である。

適用範囲 

この規格は,光ファイバを用いた光伝送に用いる光アイソレータ(以下,光アイソレータという。

)の通

則であり,用語,分類などの一般的な共通事項について規定する。

注記  この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。

IEC 61202-1:2009

,Fibre optic interconnecting devices and passive components−Fibre optic isolators

−Part 1: Generic specification(MOD)

なお,対応の程度を表す記号

MOD は,ISO/IEC Guide 21-1 に基づき, 修正している

ことを示す。

引用規格 

次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの

引用規格は,その最新版(追補を含む。

)を適用する。

JIS C 5860

  空間ビーム光用受動部品通則

JIS C 5873

  空間ビーム光用光アイソレータ試験方法

JIS C 5900

  光伝送用受動部品通則

JIS C 5901

  光伝送用受動部品試験方法

注記  対応国際規格:IEC 61300 (all parts),Fibre optic interconnecting devices and passive components

−Basic test and measurement procedures(MOD)

JIS C 5933

  光伝送用光アイソレータ試験方法

JIS C 5970

  F01 形単心光ファイバコネクタ

注記  対応国際規格:IEC 61754-13,Fibre optic connector interfaces−Part 13: Type FC-PC connector

(MOD)

用語及び定義 

この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS C 5900 の 3.(定義)又は JIS C 5860 の 3.(定義)によるほ


2

C 5932

:2012

か,次による。

3.1 

基本用語の定義 

3.1.1 

入力端子(input port)

光を入射させる端子。光アイソレータの場合は,一意に決まる。

3.1.2 

出力端子(output port)

光を出射させる端子。光アイソレータの場合は,一意に決まる。

3.1.3 

順方向(forward direction)

入力端子(入射端面)から出力端子(出射端面)へ光の伝達を意図する方向。

3.1.4 

逆方向(backward direction)

出力端子(出射端面)から入力端子(入射端面)へ光の阻止を意図する方向。

3.2 

部品の定義 

3.2.1 

光アイソレータ(optical isolator)

入力端子(入射端面)及び出力端子(出射端面)をもち,入力端子(入射端面)から出力端子(出射端

面)へは伝達を意図し,出力端子(出射端面)から入力端子(入射端面)へは阻止を意図する光伝送用部

品。

3.2.2 

バルク形光アイソレータ(optical bulk isolator)

磁気光学効果に基づく磁気光学材料(強磁性結晶,常磁性ガラス,反磁性ガラスなど)で構成した光ア

イソレータ。技術例を,

附属書 に示す。

3.2.3 

導波路形光アイソレータ(optical waveguide isolator)

基板上の磁気光学結晶層で構成した光アイソレータ。技術例を,

附属書 に示す。

3.2.4 

偏光依存形光アイソレータ(polarization dependent optical isolator)

特定の偏光面の直線偏光が入射することを意図した光アイソレータ。

3.2.5 

偏光無依存形光アイソレータ(polarization independent optical isolator)

光学性能が入射光の偏光状態に依存しない光アイソレータ。

3.2.6 

偏光保持形光アイソレータ(polarization maintain optical isolator)

入力端子及び出力端子に偏波面保存光ファイバをもち,出力(出射)光と入力(入射)光が同じ偏光状

態の光アイソレータ。

3.2.7 

一段形光アイソレータ(single stage isolator)

非相反部が一つの光アイソレータ。非相反部は,例えば,偏光子,ファラデー回転子及び検光子で構成


3

C 5932

:2012

される。

3.2.8 

二段形光アイソレータ(dual stage isolator,double stage isolator)

大きなアイソレーションを得るために,非相反部を二つ直列に配置した光アイソレータ。

3.2.9 

偏波モード分散補償形光アイソレータ(polarization mode dispersion compensated optical isolator)

複屈折結晶に起因する偏波モード分散(PMD)の規定値をゼロ(0)に設計した光アイソレータ。

3.3 

性能パラメータの定義 

3.3.1 

使用波長(operating wavelength)

光アイソレータが規定した性能で動作する波長。

3.3.2 

使用波長範囲(operating wavelength range)

光アイソレータが規定した性能で動作する波長範囲であって,使用波長を含む最短波長から最長波長ま

での範囲。

3.3.3 

挿入損失(insertion loss)

光アイソレータの順方向の挿入における入射パワーに対する出射パワーの割合。式(1)によって算出する。

1

2

10

f

log

10

P

P

a

=

  (1)

ここに,

a

f

挿入損失(dB

P

1

光アイソレータの入力端子(入射端面)に
入射した光パワー(W

P

2

光アイソレータの出力端子(出射端面)か
ら出射した光パワー(W

偏光無依存形光アイソレータの場合は,a

f

は入射光の全ての偏光状態における最大値。偏光依存形光ア

イソレータの場合は,a

f

は順方向の通過を意図する偏光面の直線偏光が入射した状態における値。空間ビ

ーム光用偏光依存形光アイソレータで,入射偏光面が指定されていない場合は,全ての偏光面の直線偏光

に対し,最小値とする。

3.3.4 

アイソレーション(isolation)

光アイソレータの逆方向の挿入における入射パワーに対する出射パワーの減少の割合。式(2)によって算

出する。

3

4

10

b

log

10

P

P

a

=

  (2)

ここに,

a

b

アイソレーション(dB

P

3

光アイソレータの出力端子(出射端面)に
入射した光パワー(W

P

4

光アイソレータの入力端子から(入射ビー
ム位置に)出射した光パワー(W

a

b

は入射光の全ての偏光状態における最小値。


4

C 5932

:2012

3.3.5 

反射減衰量(return loss)

入力端子及び出力端子が,光ファイバピッグテール,プラグ及び/又はレセプタクルである光アイソレ

ータにおいて,入射した端子から反射する光パワーの割合。式(3)によって算出する。

5

6

10

r

log

10

P

P

a

=

  (3)

ここに,

a

r

反射減衰量(dB

P

5

端子に入射した光パワー(W

P

6

同じ端子から出射した光パワー(W

3.3.6 

偏光依存性損失(polarization dependent loss)

入力端子及び出力端子が,光ファイバピッグテール,プラグ及び/又はレセプタクルである偏光無依存

形光アイソレータにおいて,偏光の全ての状態における挿入損失の変動の最大値。

3.3.7 

偏波モード分散(polarization mode dispersion)

入力端子及び出力端子が,光ファイバピッグテール,プラグ及び/又はレセプタクルである偏光無依存

形光アイソレータにおいて,通過する偏光による群遅延差。

分類 

光アイソレータの分類例を,

表 に示す。

表 1−光アイソレータの分類例 

項目

分類例

用途

空間ビーム光用,光伝送用など

形式

バルク形光アイソレータ,導波路形光アイソレータなど

偏光

偏光依存形,偏光無依存形,偏光保持形など

使用波長 1.3

μm 帯,1.55 μm 帯など

接続形態

プラグ形,レセプタクル形,光ファイバピッグテール形など

適用コネクタ FC(F01 形:JIS C 5970

,コネクタなしなど

使用光ファイバ SSMA-9/125 など

外観及び構造 

5.1 

外観 

外観は,目視によって検査したとき,著しいきず,ディグ(くぼみ)

,欠け,クラック,汚れなどの異常

があってはならない。

5.2 

構造 

光アイソレータの構造は,個別規格の規定による。難燃性材料を用いる必要がある場合は,個別規格に

規定する。

性能 

6.1 

光学特性 

光学特性は,個別規格に規定する。個別規格の様式例を,

附属書 JA に示す。


5

C 5932

:2012

6.2 

環境及び耐久性特性 

環境及び耐久性の試験条件は,性能項目ごとに個別規格で規定する。試料数及び合格判定数,又は検査

水準は,必要に応じ,性能項目ごとに個別規格で規定してもよい。個別規格の様式例を,

附属書 JA に示

す。

試験方法 

光アイソレータの試験方法は,JIS C 5873JIS C 5901 及び JIS C 5933 の規定による。

表示 

光アイソレータには,次の項目を表示する。ただし,個々の光アイソレータに表示することが困難な場

合は,包装に表示してもよい。

a)

形名(製造業者の指定による)

b)

製造業者名又はその略号

c)

製造年月日若しくは製造ロット番号,又はそれらの略号

d)

順方向を示す矢印又は入出力端子の識別を示す表記

包装 

包装は,輸送中及び保管中に,振動,衝撃などによる製品の破損又は品質の低下がないように行う。

10 

安全 

光伝送システム,装置及びデバイスに用いる場合は,光学部品の端面から人体に影響を及ぼす光の放射

(透過光及び/又は反射光)が生じる可能性がある。したがって,製造業者は,システム設計者,デバイ

ス設計者及び使用者に対して,安全性に関する十分な情報及び確実な使用方法を明示する。


6

C 5932

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附属書 A

(参考)

バルク形光アイソレータの技術例

A.1

  概要 

磁気光学式のバルク形光アイソレータは,次の代表的な個別部品で構成される。

図 A.1 は,偏光依存形光アイソレータの例を示す。偏光依存形光アイソレータは,ファラデー回転子,

並びに,透過光軸を 45°の相対角度で配置した一組の偏光子及び検光子からなる。順方向の場合は,偏光

子を透過した光はファラデー回転子で 45°回転するので損失なく検光子を透過する。一方,逆方向の場合

は,検光子を透過した光は透過光軸と直交するため偏光子を透過しない。

図 A.2 は,偏光無依存形光アイソレータの例を示す。偏光無依存形光アイソレータは,ファラデー回転

子及び光学軸を 45°の相対角度で配置した一組の複屈折結晶によって構成される。このタイプの光線は,

ファラデー回転子の非相反性及び複屈折結晶によって,順方向と逆方向との間で異なる。

A.2

  ファラデー回転子 

偏光回転の方向は,伝搬方向及び磁界方向によって決まる。

A.3

  検光子 

偏光子と同じ。光アイソレータ内部において,ファラデー回転子の後方に配置する場合,検光子という。

A.4

  複屈折結晶 

複屈折結晶の常光屈折率と異常光屈折率との差によって,光は異なった方向に分離する。

偏光子

偏光方向

ファラデー回転子

検光子

順方向

a)

  順方向 

図 A.1−偏光依存形光アイソレータの例 


7

C 5932

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偏光方向

逆方向

b)

  逆方向 

図 A.1−偏光依存形光アイソレータの例(続き) 

a)

  順方向 

逆方向

b)

  逆方向 

図 A.2−偏光無依存形光アイソレータの例 


8

C 5932

:2012

附属書 B

(参考)

導波路形光アイソレータの技術例

B.1

  概要 

導波路形光アイソレータは,モード変換形及び移相器形に分類される。

図 B.1 は,モード変換形の光アイソレータを示す。モード変換形は,準 TE – TM モード変換の非相反領

域と相反領域によって構成される。順方向の場合は,光はモード変換が相殺されるためモード・セレクタ

を通過する。逆方向の場合は,光は準 TE – TM モード変換されるためモード・セレクタを通過しない。

図 B.2 は,移相器形の光アイソレータを示す。移相器形は,非相反及び相反の移相器をもつマッハツェ

ンダ干渉導波路によって構成される。順方向の場合は,光は同相干渉によって出力端から出射される。逆

方向の場合は,光は逆相干渉のため入力端から出射されない。

B.2

  準 TE モード 

電界の主成分が基板表面と平行な導波光のモードであり,モード変換形の場合は入力モード・セレクタ

を通過する。

B.3

  準 TM モード 

電界の主成分が基板表面と垂直な導波光のモードである。

相反領域

磁気光学結晶層

非相反領域

モード・セレクタ

図 B.1−モード変換形の光アイソレータの例 

非相反
移相器

相反

移相器

  磁気光学結晶層

非相反
移相器

図 B.2−移相器形の光アイソレータの例 


9

C 5932

:2012

注記  この附属書は,対応国際規格(英語版)では,附属書 は A.4.1.1B.1B.3 は A.5A.7 と記

載されているが,ミスプリントであるため修正した。


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C 5932

:2012

附属書 JA

(参考)

光アイソレータの個別規格の様式例

JA.1

  概要 

この附属書は,光アイソレータの個別規格の様式例を示す。

個別規格の項目の例を次に示す。

a) 

適用範囲 

b) 

引用規格 

c) 

構造 

d) 

試験成績書 

e) 

定格  定格の規定項目は,表 JA.1 による。

表 JA.1−定格の規定項目 

項目

記号

条件

最大定格値

単位

使用温度範囲

T

a

−    〜+   

保存温度範囲

T

stg

−    〜+   

使用波長範囲

λ

band

      〜   

nm

最大入射光パワー

P

max

     

dBm

f) 

光学特性  光学特性試験として,光伝送用偏光無依存光アイソレータの光学特性の試験は,表 JA.2

による。

表 JA.2−光伝送用偏光無依存光アイソレータの光学特性 

項目

記号

試験方法

試験条件

最小値

標準値

最大値

単位

挿入損失

a

f

 

dB

アイソレーション

a

b

 

dB

反射減衰

入力端子入射

a

ri

 

dB

出力端子入射

a

ro

 

dB

偏光依存性損失

PDL 

dB

偏波モード分散

PMD 

ps

光パワー損傷しきい値

P

max

dBm

g) 

環境及び耐久性特性  環境及び耐久性の試験条件は,表 JA.3 による。


11

C 5932

:2012

表 JA.3−光伝送用偏光無依存光アイソレータの環境及び耐久性特性 

項目

試験方法

試験条件

要求性能

耐寒性

耐熱性

耐湿性(定常状態)

温度サイクル

耐振性

光ファイバクランプ

強度(軸方向引張り)

耐衝撃性

コネクタの横荷重

ストレインリリーフ

強度


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C 5932

:2012

附属書 JB

(参考)

JIS

と対応国際規格との対比表

JIS C 5932:2012

  光アイソレータ通則

IEC 61202-1:2009

  Fibre optic interconnecting devices and passive components−

Fibre optic isolators−Part 1: Generic specification

(I)JIS の規定 

(II) 

国際規格
番号 

(III)国際規格の規定 

(IV)JIS と国際規格との技術的差異の箇条

ごとの評価及びその内容 

(V)JIS と国際規格との技術的差

異の理由及び今後の対策 

箇 条 番 号
及び題名

内容 

箇条番号 

内容 

箇 条 ご と
の評価 

技術的差異の内容 

1  適 用 範

1

一致

適用範囲は一致しているが,

JIS

と IEC 規格とで,全体を通

して構成を変更している。

2  引 用 規

3  用 語 及
び定義

光 ア イ ソ レ ー タ の
用 語 及 び 定 義 を 規

 3

変更

IEC

規格の代わりに JIS を引

用した。

光受動部品の用語を定義してい
る JIS が存在するため。

 3.1

基本用語の定義

3.1

一致

用語及び定義は変更していない
が,括弧内の英語を修正してい

る。

 3.2

部品の定義

3.2  JIS とほぼ同じ

変更

空間ビーム光の光アイソレー

タに配慮するように変更した。

JIS

では空間ビーム光の光アイソ

レータを含むため。

 3.3

性能パラメータ

の定義

 3.3

JIS

とほぼ同じ

変更

IEC

規格の順番を採用せず,関

連する性能パラメータを一緒

に配置するように変更した。

利用者が分かりやすいように用
語を配置し,説明を追記した。

4  分類

光 ア イ ソ レ ー タ の

分類例を規定

 4.1.1

4.1.2 
4.1.3

分類例を,形式,接続形

態及びバリアントに階層
化して規定。

変更

IEC

規格では分類項目を 3 階

層に分けているが,階層化せず
に表に列記することによって,
分類例を規定した。

日本市場では分類が階層化され

ていないため,階層分類は採用し
ない。

4.1.4

品質認証水準を規定

削除

JIS

では通則にこれを規定 しな

い。

12

C

 593

2


2

012


13

C 5932

:2012

(I)JIS の規定 

(II) 
国際規格

番号 

(III)国際規格の規定 

(IV)JIS と国際規格との技術的差異の箇条
ごとの評価及びその内容 

(V)JIS と国際規格との技術的差
異の理由及び今後の対策 

箇 条 番 号
及び題名

内容 

箇条番号 

内容 

箇 条 ご と
の評価 

技術的差異の内容 

4.1.5

引用規格範囲を規定

削除

JIS

ではここに規定しない。

5  外 観 及
び構造

5.1  外観

4.4.2

JIS

とほぼ同じ

追加

目視検査を明確化した。

IEC

規格見直しの際,提案を行

う。

5.2  構造

4.4.1

JIS

とほぼ同じ

変更

難燃性材料の指定について,

IEC

規格を個別規格で引用す

るとの規定を削除した。

個別規格の規定において,IEC 

格と整合をとる。

6  性能

光 ア イ ソ レ ー タ の
性能を規定

 4.6

光アイソレータの性能に
関する要求を規定

追加

代表的な光アイソレータにつ
いて,個別規格の様式例を附属
書 JA に例示した。

光アイソレータに対して策定す
る個別規格に関して理解が深ま
るため。

4.2.1

文書中での記号について
の規定

削除

文書中での記号に関しては通則
で規定しない。親規格の JIS C 

5900

で規定することを検討する。

4.2.2

個別規格の体系を規定。

削除

個別規格の体系は通則では規定
しない。

4.2.3

図面の記述方法を規定

削除

図面の記述方法は通則では規定
しない。

7  試 験 方

光 ア イ ソ レ ー タ の
試験方法を規定

 4.2.4

試験方法についての規定

変更

試験方法として,JIS C 5873

JIS C 5901

及び JIS C 5933 

引用した。

JIS

では光アイソレータの試験方

法を JIS C 5873 及び JIS C 5933
で規定している。試験のために

は,これらと JIS C 5901 が必要の
ため。

4.2.5

試験成績書についての規

削除

試験成績書については,個別規

格の様式例を附属書 JA に例示
した。

試験成績書に関して理解が深ま

るため。

4.2.6

使用説明書

削除

使用説明書に関する規定は通則
には定めない。

4.3

性能に関する規格体系を

規定

削除

JIS

と IEC 規格とでは規格体系が

異なり,JIS 本文で説明するのは
不合理であるため。

13

C

 593

2


20
1

2


14

C 5932

:2012

(I)JIS の規定 

(II) 

国際規格
番号 

(III)国際規格の規定 

(IV)JIS と国際規格との技術的差異の箇条

ごとの評価及びその内容 

(V)JIS と国際規格との技術的差

異の理由及び今後の対策 

箇 条 番 号

及び題名

内容 

箇条番号 

内容 

箇 条 ご と

の評価 

技術的差異の内容 

8  表示

光 ア イ ソ レ ー タ の
表示項目を規定

 4.7.1

4.7.2

JIS

とほぼ同じ

変更

表示項目の一部を削除した。

国内に流通する商品として必要
な表示項目だけを規定した。

 4.7.3

包装への表示項目を規定

削除

包装への表示項目は,JIS では通
則に規定しない。

9  包装

光 ア イ ソ レ ー タ の
包装を規定

 4.8

4.9

取扱と保管条件の表記を
規定

変更

包装を明確化した。

IEC

規格見直しの際,提案を行

う。

10  安全

4.10

JIS

とほぼ同じ

変更

IEC

規格から,警告についての

規定を削除した。

安全の警告は,JIS では通則に規
定しない。

附属書 A

(参考)

Annex

A

一致

附属書 B

(参考)

Annex

B

一致

附属書 JA
(参考)

追加

附属書 JA を追加した。

個別規格を作成するときの参考
とするため。

 

JIS

と国際規格との対応の程度の全体評価:IEC 61202-1:2009,MOD

注記 1  箇条ごとの評価欄の用語の意味は,次による。

    −  一致……………… 技術的差異がない。 
    −  削除……………… 国際規格の規定項目又は規定内容を削除している。 
    −  追加……………… 国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。

    −  変更……………… 国際規格の規定内容を変更している。

注記 2  JIS と国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次による。

    −  MOD……………  国際規格を修正している。

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