>サイトトップへ >このカテゴリの一覧へ

日本工業規格

JIS

 C

5602

-1986

電子機器用受動部品用語

Glossary of Passive Components for Electronic Equipment

1.

適用範囲  この規格は,電子機器に用いる受動部品に関する用語(以下,用語という。)の意味につい

て規定する。

引用規格: 

JIS C 5202

  電子機器用固定抵抗器の試験方法

2.

分類  用語の分類は,次による。

(1)

一般

(2)

抵抗器

(2.1)

固定抵抗器(基本)

(2.2)

固定抵抗器(一般)

(2.3)

固定抵抗器(性能)

(2.4)

可変抵抗器(基本)

(2.5)

可変抵抗器(一般)

(2.6)

可変抵抗器(性能)

(2.7)

サーミスタ(NTC サーミスタ)

(2.8)

サーミスタ(PTC サーミスタ)

(2.9)

バリスタ

(3)

コンデンサ

(3.1)

固定コンデンサ(基本)

(3.2)

固定コンデンサ(用途)

(3.3)

固定コンデンサ(構造)

(3.4)

固定コンデンサ(誘電体)

(3.5)

固定コンデンサ(性能等)

(3.6)

可変コンデンサ

(4)

コイル・変成器・変圧器

(4.1)

コイル・変成器・変圧器(基本)

(4.2)

コイル・変成器・変圧器(一般)

(4.3)

コイル・変成器・変圧器(性能)

3.

番号,用語,意味  番号,用語及び意味は,次のとおりとする。

なお,量記号及び対応英語を参考として示す。


2

C 5602-1986

備考1.  用語が長い場合は,2行に示す。ただし,2行目の最初の文字は,1行目の最初の字から1字下

げて示す。

2.

一つの用語欄に二つ以上の用語が併記してある場合は,記載されている順位に従って優先的

に使用する。

3.

用語の一部に角括弧“

[  ]

”を付けてあるものは,角括弧の用字を含めた用語と,角括弧の

中の用字を省略した用語の 2 通りの用語を用いてよいことを示す。

4.

難読な用語,誤読のおそれがある用語又はその読み方の統一を図る必要がある場合には,用

語の 1 行下に丸括弧“

(  )

”を付けて,平仮名の細字体でその読み方を示す。

5.

用語の使用分野を限定する場合には,用語に引き続く角括弧“

【  】

”内にそのことを示す。

(1)

一般

番号

用語

意味

参考

量記号

対応英語

1001

アドミタンス

回路を流れる電流を,端子電圧で除して得られる値。イン

ピーダンスの逆数。

Y

admittance

l002

複素アドミタンス

絶対値がアドミタンスのスカラ値であり,偏角が電圧と電

流の位相差である複素量。偏角は,電流が電圧より進んで

いるときに正である。

 complex

admittance

1003

コンダクタンス

(1)

回路の端子電圧と同位相の電流の成分を,端子電圧

で除して得られる値。

(2)

複素アドミタンスの実数部。

G

conductance

1004

サセプタンス

(1)

回路の端子電圧に対し 90 度位相差がある電流の成分

を,端子電圧で除して得られる値。

(2)

複素アドミタンスの虚数部。

B

susceptance

1005

インピーダンス

回路の端子電圧を,そこを流れる電流で除して得られる

値。

Z

impedance

1006

複素インピーダン

(1)

絶対値がインピーダンスのスカラ値であり,偏角が

電流と電圧の位相差である複素量。偏角は電圧が電

流より進んでいるときに正である。

(2)

  2

端子回路網の端子間の電圧 U,電流 がいずれも複素

数表示の正弦関数

U

U

0

exp [j (

ωt+φ)]

I

I

0

exp (j

ωt)

であるときの比 Z

( )

( )

φ

φ

j

Z

j

I

U

I

U

Z

exp

exp

0

0

0

=

=

=

また,ZRjX とも表される。

ただし,U

0

0

,び Z

0

は,それぞれの初期値である。

 complex

impedance

1007

実効リアクタンス

電流に対し 90 度の位相差がある電圧の成分を,電流値で

除して得られる値。

Z

eff

effective reactance

1008

誘導性リアクタン

インダクタンスと角周波数の積。

X

L

inductive reactance

1009

容量性リアクタン

静電容量と角周波数の積の逆数。

X

C

capacitive reactance

1010

使用温度範囲,

カテゴリ温度範囲

部品を連続して使用できる周囲温度の範囲。

category temperature range

1011

最低使用[周囲]

温度,

カテゴリ下限温度

部品を連続して使用できる周囲温度の最低値。

lower category temprerature


3

C 5602-1986

番号

用語

意味

参考

量記号

対応英語

1012

最高使用[周囲]

温度,

カテゴリ上限温度

部品を連続して使用できる周囲温度の最高値。

upper category temperature

1013

保存温度範囲

部品を連続して無負荷状態で保存できる周囲温度の範囲。

storage temperature range

1014

定格[周囲]温度

定格負荷を加えて,連続して使用できる周囲温度の最高

値。

 rated

temperature

1015

耐候性カテゴリ

電子機器用部品の耐候性試験の条件を各規格を通して共

通に示すため,その部品が耐え得る耐寒性試験の温度,耐

熱性試験の温度及び耐湿性試験(定常状態)の試験日数の

組合せ。

 climatic

category

1016

最高表面温度

部品の端子を含む外部表面において,最高温度を示す点の

温度。

maximum surface temperature

1017

最低表面温度

部品の端子を含む外部表面において,最低温度を示す点の

温度。

minimum surface temperature

1018

温度による特性の

変化

温度の変化による部品の本質的な特性の変化であって,次

のように分類している。

(a)

温度特性  temperature characteristic

(b)

温度係数  temperature coefficient

(c)

温度による特性のずれ  temperature cyclic drift of

characteristic

variation of characteristic with

temperature

1019

接地端子

安全などのために大地に接地すべき端子

earth

terminal

1020

サージ電圧

落雷やアーク接地などによって,

通信線や電力線に誘起さ

れる異常電圧のように,

短時間に急激に立ち上がる非周期

的な過渡電圧。

備考  このようなサージ電圧によって流れる電流を

サージ電流という。

雷放電に伴うサージは,時間の経過とともに,

はじめは急速に電圧(電流)が上昇し,最大

値に達した後は,立上がり部よりも緩やかに

ゼロに収束する。

サージの定義を下図に示す。

通常,この波高値の大きさをサージ電圧(電

流)という。

U

surge voltage


4

C 5602-1986

(2)

抵抗器

(2.1)

固定抵抗器(基本)

番号

用語

意味

参考

量記号

対応英語

2101

電気抵抗

(属性)

物質の中を流れる電流を制限する物質に固有の性質。電

気抵抗によって電気エネルギーは熱エネルギーに変換

される。

R

electrical resistance

2102

抵抗[値]

(量)

起電力を生じない導体の両端に加えた電圧を,そこに流

れる電流で除して得られる値。

R

resistance [value]

2103

抵抗【理想抵抗器

における】

電圧を電流で除した値。

R

resistance

2104

理想抵抗器

瞬時電圧が瞬時電流に比例する理想的な 2 端子回路素

子。

 ideal

resistor

2105

抵抗器

電気抵抗を属性としてもつ物質。電子回路の両端に電圧

を加えたとき,オームの法則によって電流の制限,電圧

の降下を生じ,電圧の分圧,電流の制限,整合などに用

いる部品。

 resistor

2106

固定抵抗器

規定された抵抗値をもち,かつ抵抗値の機械的可変機構

をもたない抵抗器。

 fixed

resistor

2107

熱雑音電圧

電荷の熱じょうらん運動によって生じるゆらぎ電圧。

備考  抵抗器の端子間に生じるゆらぎ電圧の二乗

平均はナイキスト (Nyquist) の方程式で表

される。

n2

V

=4KTR⊿f

thermal noise voltage,

thermal agitation noise voltage

ここに,

n

熱雑音電圧 (V)

K

ボ ル ツ マ ン 定 数  (1.38 ×

10

-23

J/K)

T

絶対温度 (K)  

R

抵抗値  (

Ω) 

周波数帯域幅 (Hz)

2108

電流雑音電圧

全雑音電圧の実効値と熱雑音電圧の差。

備考  固定抵抗器に直流電圧が流れることによっ

て生じる電流雑音の二乗平均電圧値は,熱雑

音の二乗平均電圧値を超えて増大する。

電流雑音をもつ抵抗器は,一つの独立した

(すなわち相互干渉がない。

)熱雑音電圧源

と雑音のない抵抗器とが直列につながれた

零インピーダンスの電流雑音電源として置

き換えることができる。

単位通過帯域当たりの電流雑音電圧の二乗

平均電圧値は,実質上周波数に反比例して変

化する。

もし二乗平均電圧値か周波数に反比例する

とすれば,高域と低域の通過帯域の比が等し

い理想的く(矩)形通過帯域は,与えられた

雑音源から等量の雑音電圧を通過させる。

 current-noise

voltage


5

C 5602-1986

番号

用語

意味

参考

量記号

対応英語

2109

電流雑音指数

1

周波数ディケードの帯域幅における電流雑音電圧の実

効値を,印加直流電圧で除した値。

次の式で表される。

r

rms

V

V

N

log

20

=

 current-noise

index

ここに,

N

電流雑音指数 (dB)

Vrms

ある周波数帯域における開路

の 電 流 雑 音 電 圧 の 実 効 値

(

μV)

V

r

供試抵抗器に印加する直流電

圧値 (V)

備考1.

電流雑音に関する理想的く(矩)形通過帯

域は,1 000Hz を幾何学的中心とする1周

波数ディケード帯域である。

2.

電流雑音強度スペクトラムは周波数特性

f

1

に近いので,あらゆる周波数帯域にお

ける電流雑音の推定ができる。

(2.2)

固定抵抗器(一般)

番号

用語

意味

参考

量記号

対応英語

2201

巻線抵抗器

絶縁基体に巻いた金属線を抵抗素子とした抵抗器。

wirewound

resistor

2202

非巻線抵抗器

巻線抵抗器以外の抵抗器。

non-wirewound

resistor

2203

皮膜抵抗器

絶縁基体の表面上に形成した抵抗皮膜を抵抗素子とした

抵抗器。

 film

resistor

2204

体抵抗器

カーボン,フィラー,熱硬化性樹脂などの混合成形物を

抵抗素子とした抵抗器。

composition (solid) resistor

2205

炭素皮膜抵抗器

磁器などの絶縁基体の表面に形成した熱分解で析出させ

た炭素皮膜で覆ったものを抵抗素子とした抵抗器。

carbon film resistor

  (deposited cracked)

2206

金属皮膜抵抗器

磁器,ガラスなどの絶縁基体の表面に形成した金属の薄

膜を抵抗素子とした抵抗器。

metal film resistor

2207

酸化金属皮膜抵抗

磁器,ガラスなどの絶縁基体の表面に形成した金属酸化

物の皮膜を抵抗素子とした抵抗器。

metal oxide film resistor

2208

サーメット抵抗器

磁器,ガラスなどの絶縁基体の表面に形成した磁器ガラ

スなどの無機物と,金属の混合物を抵抗素子とした抵抗

器。

備考1.

メ タ ル グ レ ー ズ 抵 抗 器  (metal glaze

resis-tor)

はサーメット抵抗器に属する。

2.

サーメット (cermet) は,ceramics+metal

の造語である。

 cermet

resistor

2209

印刷抵抗器

磁器,ガラス,プリント配線板などの表面に形成したサ

ーメット,炭素系などの抵抗インクを用いてスクリ−ン

法などによって印刷した抵抗器。

 printed

resistor

2210

ネットワーク抵抗

磁器,ガラスなどの絶縁基体の表面に複数の抵抗素子を

形成し,その個々の抵抗素子は各々独立し,又は必要に

応じて相互に接続し,集積された抵抗器。

 network

resistor

2211

ヒューズ抵抗器

通常は,抵抗器として動き,規定以上の過電流が流れた

とき,規定時間内に抵抗素子が溶断して,電流の流れを

阻止し,抵抗値が元に復帰しない機能をもった抵抗器。

 fusing

resistor


6

C 5602-1986

番号

用語

意味

参考

量記号

対応英語

2212

チップ抵抗器

磁器,

ガラスなどの絶縁基体の表面に抵抗素子を形成し,

両端に電極を設け,主として面実装に適する角板形又は

円筒形の小形固定抵抗器。

備考  一般にリード線端子をもたない。

 chip

resistor

(2.3)

固定抵抗器(性能)

番号

用語

意味

参考

量記号

対応英語

2301

公称抵抗値

規格値を代表する抵抗値で,一般に抵抗器に表示された

抵抗値。

R

rated resistance,

nominal resistance

2302

定格電力

定格周囲温度において,連続して負荷できる電力の最大

値。

P

rated dissipation

2303

最大電力

ある周囲温度において,連続して負荷できる電力の最大

値。

P

maximum dissipation

2304

カテゴリ電力

最高使用[周囲]温度,

(カテゴリ上限温度)において,

連続して負荷できる電力の最大値。

備考  一般に軽減曲線によって規定し,定格電力の

百分率で表す。

P

category dissipation

2305

軽減曲線

周囲温度と最大電力の関係を示す曲線。

備考  一般に,定格電力に対する百分率で表す。

 

derating curve

2306

定格電圧【抵抗器

の】

定格周囲温度において,連続して印加できる直流電圧又

は交流電圧(実効値)の最大値。

備考  定格電力と公称抵抗値から算出し,最高使用

電圧を超えない電圧とする。

U

R

rated voltage

2307

最高使用電圧,

素子最高電圧

抵抗器又は抵抗素子に連続して印加できる直流電圧又は

交流電圧(実効値)の最大値。

U

limiting element voltage

2308

臨界抵抗値

最高使用電圧を超えることなく定格電力を負荷できる最

大の公称抵抗値。

備考  臨界抵抗値は,この抵抗値によって定格電圧

と最高使用電圧が等しくなる。

R

critical resistance

2309

アイソレーション

電圧,

分離電圧

抵抗器の端子と導電性取付具との間で連続して印加でき

る最大のせん(尖)頭電圧。

u

isolation voltage

2310

抵抗器の温度特性

ある温度範囲で,周囲温度を変化させたときの抵抗器の

特性の変化と温度との関係。

備考

抵抗器の温度特性は,一般に抵抗値の温度に

よる変化状態をいい,抵抗温度係数か又は抵

抗温度特性で表す。

 

temperature characteristic of

resistor


7

C 5602-1986

番号

用語

意味

参考

量記号

対応英語

2311

抵抗温度係数

抵抗器の使用温度範囲内で,規定の温度間における 1℃

当たりの抵抗値の変化率。

備考1.

抵抗値の温度特性が直線性である抵抗器

に適用し,規定された温度間(範囲)の抵

抗温度係数の代表値をもって表す。

2.

温度係数の単位は一般に ppm/℃を用い

る。

3.

次の式で表される。

(ppm/

℃)

6

0

0

0

10

1

×

×

=

t

t

R

R

R

 

temperature coefficient of

resistance

ここに,

R

t

℃における抵抗実測値  (

Ω)

R

0

t

0

℃における抵抗実測値  (

Ω)

t

試験温度の実測値  (℃)

t

0

基準温度の実測値  (℃)

2312

抵抗温度特性

ある温度範囲内で,周囲温度を変化させたときの規定さ

れた温度間(範囲)における抵抗値変化率。

備考1.

抵抗値の温度特性が非直線性である抵抗

器に適用する。

2.

次の式で表される。

抵抗温度特性 (%

)

(

1

)

100

0

0

×

=

R

R

R

 

temperature characteristic of

resistance

ここに,

R

試験温度における抵抗実測値

(

Ω)

R

0

基準温度における抵抗実測値

(

Ω)

(

1

)

JIS C 5202

(電子機器用固定抵抗器の試験方

法)では,抵抗値変化率としている。

2313

最高表面温度【抵抗

器の】

抵抗器を,定格周囲温度において定格電力を負荷して連

続動作の状態にしたとき,抵抗器の最高表面温度。

T

maximum surface temperature

(2.4)

可変抵抗器(基本)

番号

用語

意味

参考

量記号

対応英語

2401

可変抵抗器

機械的な手段によって抵抗値を変えることができる抵抗

器。

備考  IEC/TC40 の文章では,“variable resistor”は

2

個の端子のものに限定して用いており,我

が国では,3 個の端子をもつポテンショメー

タ及び 2 個の端子のものを含むものとして

用いている。

 

variable resistor

2402

ポテンショメータ

3

個の端子をもち,その中の 2 個を抵抗素子の両終端に

接続し,他の端子を抵抗素子に沿って機械的に移動する

しゅう動接点に接続し,

主に分圧器として用いる抵抗器。

 

potentiometer

2403

しゅう動接点,

しゅう動子,

しゅう動片

抵抗素子に沿って動く可変抵抗器の接点。

 

moving contact,

slider

2404

抵抗路

抵抗素子上をしゅう動する接点の通路。

 

track


8

C 5602-1986

番号

用語

意味

参考

量記号

対応英語

2405

回転の方向

可変抵抗器の駆動機構がある面から見た場合,駆動機構

の 回 転 す る 方 向 。 時 計 方 向  (CW) 又 は 反 時 計 方 向

(CCW)

と呼び明らかにする。

 

direction of rotation

2406

連続性

しゅう動接点が機械的に移動するとき,しゅう動子と抵

抗素子との間の電気的接触の持続性。

 

continuity

2407

接触抵抗

二つの物体の接触面に存在する電気抵抗。

備考1.

接触面には接触電位差と接触面を流れる

電流に対応する不連続的な電位差とがあ

り,これと電流との比が接触抵抗の値にな

る。

2.

接触部における表面の凹凸,よごれ,吸着

ガス,接触面積の大きさなどによって決ま

る。

 

contact resistance

2408

理論分解能

巻線形可変抵抗器の有効電気的操作範囲中の抵抗線の巻

線回数の逆数。

 

theoretical resolution

2409

全印加電圧

入力端子間に印加する電圧。

備考  通常は抵抗素子の両端に接続した端子を入

力端子とする。

 

total applied voltage

2410

出力電圧

しゅう動接点端子と規定の端子との間の電圧。

備考  特に規定がないときは,規定の端子は反時計

方向 (CCW) の終端端子とする。

 

output voltage

2411

出力電圧比

出力電圧を全印加電圧で除した値。

 

output ratio

2412

減衰量【ポテンショ

メータの】

出力電圧比の逆数。一般に dB で表す。

 

attenuation

2413

抵抗変化特性

しゅう動接点端子と規定の端子との間で測定した抵抗値

又は出力電圧比と駆動機構の機械的位置との間に存在す

る関係。

 

resistance law

2414

しゅう動子許容電

抵抗素子としゅう動接点との間に流せる最大電流。

 

limiting moving contact current

2415

接触抵抗変動

規定の速さでしゅう動接点を動かしたときの,抵抗素子

としゅう動接点の間における接触抵抗の変動。

 

contact resistance variation

(CRV)

(2.5)

可変抵抗器(一般)

番号

用語

意味

参考

量記号

対応英語

2501

クラッチ解除機構

しゅう動接点が抵抗素子の両端に到達した後,更に駆動

機構が回転を続けるように設けた機構。

 

declutching device

2502

タップ【ポテンショ

メータの】

抵抗素子の中間に固定して設けた電気的接続端子。

 

tap

2503

タップ位置

規定の端子からのタップの位置。通常,抵抗値,電圧比

又は駆動機構の機械的位置で表す。駆動機構の機械的位

置で規定する場合,有効タップ幅の中央の位置をいう。

 

tap location

2504

有効タップ幅

しゅう動接点が.

タップ接続部を一方向に通過したとき,

しゅう動接点とタップ接続部の双方における電圧が実質

的に同一であるしゅう動距離の範囲。

 

effective tap width

2505

短絡領域

抵抗素子の一部であって,しゅう動接点がその部分を移

動する間は出力電圧比が規定の許容差内で一定の値を保

っている領域。

 

shorted segment


9

C 5602-1986

番号

用語

意味

参考

量記号

対応英語

2506

半固定形可変抵抗

微調節などの目的に用いるものであって,しゅう動接点

を動かす量及び動かす頻度が一般用の可変抵抗器に比べ

て著しく小さい可変抵抗器。

備考  3 端子のものは,トリマポテンショメータ

(trimmer potentiometer)

ともいう。

 

pre-set variable resistor

2507

ねじ調整形ポテン

ショメータ

多回転駆動機構として,案内ねじをもっているポテンシ

ョメータ。

 

lead-screw actuated

potentiometer

2508

連動形ポテンショ

メータ

1

個の共通シャフトで同時に 2 個以上のポテンショメー

タを操作する機構をもつポテンショメータ。

 

ganged potentiometer

2509

二重軸ポテンショ

メータ

同心のシャフトで 2 個以上のポテンショメータをそれぞ

れ別々に操作する機構をもつポテンショメータ。

 

dual potentiometer

2510

シャフト防水形ポ

テンショメータ

シャフトと軸受との間が防水構造であるポテンショメ−

タ。

 

spindle sealed potentiometer

2511

気密容器形ポテン

ショメータ

シャフトの軸受及び容器外箱そのものが,気密構造であ

るポテンショメータ。

 

container sealed potentiometer

2512

有効操作回転数

【多回転形ポテン

ショメータの】

多回転形ポテンショメータにおいて,出力電圧を最小値

から最大値に変化させるために必要な駆動機構の回転

数。

 

effective operating turns

2513

全機械的操作範囲

終端移動止めの間をしゅう動接点をしゅう動させるのに

必要な駆動機構の操作量。

備考1.

この操作量は,回転形のものでは角度,多

回転形のものでは回転回数,直線操作形の

ものでは mm で表す。

2.

クラッチ付きのものでは,クラッチ解除機

構の作動する 2 点間とする。終端回転止め

やクラッチ解除機構がない 1 回転形ポテ

ンショメータでは,全機械的操作範囲は

360

度である。

3.

角度で表す場合,全機械的回転角度 (total

mechanical rotation)

ともいう。

 

total mechanical travel

2514

全電気的操作範囲

全機械的操作範囲内において,その範囲内では,しゅう

動接点と抵抗素子の間にいかなる不接点部分も存在しな

い操作範囲。

すなわち,それは有効電気的操作範囲と無効電気的操作

範囲の和である。

 

total electrical travel

備考1.

この範囲の両端が終端移動止めの位置又

はクラッチ解除機構が作動する位置と一

致する構造のものでは,全電気的操作範囲

は全機械的操作範囲と同一となる。

2.

角度で表す場合,全電気的回転角度 (total

electrical rotation)

ともいう。

 


10

C 5602-1986

番号

用語

意味

参考

量記号

対応英語

2515

有効電気的操作範

全電気的操作範囲内において,規定の抵抗変化特性に従

って抵抗値又は出力電圧比が変化するように,しゅう動

接点をしゅう動させるのに必要な操作範囲。

備考1.

ポテンショメータの構造によっては,有効

電気的操作範囲が全電気的操作範囲と同

じであるものがある。

2.

角 度で 表す 場合 ,有 効電 気的回 転角 度

(angle of effective electrical rotation)

ともい

う。

 

effective electrical travel

2516

無効機械的操作範

全機械的操作範囲の一部であって,その範囲ではしゅう

動接点と抵抗素子との間の連続性を保証できない操作範

囲。

全機械的操作範囲と全電気的操作範囲の差に等しい。

備考  角度で表す場合,無効回転角度 (angle of

ineffective rotation)

ともいう。

 

ineffctive mechanical travel

2517

全抵抗値

抵抗素子の両端に接続した端子間の抵抗値

 

total resistance

2518

有効抵抗値

全抵抗値の一部分であって,その部分の全範囲にわたっ

て抵抗が規定の抵抗変化特性に従って変化する範囲の抵

抗値。

 

effective resistance

2519

端子抵抗値

しゅう動接点へ接続した端子と他の端子との間で測定さ

れる抵抗値の最小値。

 

terminal resistance

2520

残留抵抗値

しゅう動接点を終端回転止めの一方に当てた位置に置い

たとき,その終端の端子としゅう動接点に接続した端子

の間で測定される抵抗値。

 

residual resistance

2521

最小有効抵抗値

有効電気的操作範囲のそれぞれの端子において,その端

にあるしゅう動接点に接続した端子とその端子に近い抵

抗端子との間の抵抗値。

備考

終端回転止めの位置と最小有効抵抗値が測

定される位置の間で著しい抵抗値の差が観

測されない場合は,残留抵抗値,端子抵抗値

及び最小有効抵抗値は同一となる。

 

minimum effective resistance

(2.6)

可変抵抗器(性能)

番号

用語

意味

参考

量記号

対応英語

2601

公称全抵抗値

規格値を代表する抵抗素子の両端子間の抵抗値で,一般

に抵抗器に表示された抵抗値。

 

rated total resistance,

nominal total resistance

2602

しゅう動雑音

しゅう動接点を動かしたとき,接触抵抗の変動及び(又

は)抵抗路の抵抗値の不規則性が原因で生じる入力には

存在しない電気的出力の変動。

 

rotational noise

2603

接触雑音

不完全な接触によって発生する電気的雑音。

 

contact noise

2604

出力平滑性

入力には存在せず,電気的出力に発生する変動であり,

有効操作範囲にわたり,規定の微小区域ごとに測定し,

全印加電圧の百分率で表した出力電圧の滑らかさ。

 

output smoothness

備考  出力平滑性は接触抵抗変動,分解能,その他

の出力側における微小な非直線性が引き起

こす影響を含む。

 

2605

分解能,

設定能

ポテンショメータの抵抗値又は出力電圧比を所定の値に

調整するときの精密さ。

備考  アジャスタビリティ (adjustability) ともい

う。

 

resolution,

setting ability


11

C 5602-1986

番号

用語

意味

参考

量記号

対応英語

2606

ディザー

サーボシステムにおいてたびたび発生する状況を再現す

るための制御シャフトの繰返し回転。

 

dither

2607

一致性

全抵抗値又は全印加電圧の百分率で表した規定の抵抗変

化特性と実測した抵抗変化特性との間の最大偏差。

 

conformity

2608

絶対一致性

有効電気的操作範囲における理論的角度範囲の全角度に

わたって測定した実測抵抗変化特性と理論抵抗変化特性

との間の一致性。

 

absolute conformity

2609

直線性

規定の抵抗変化特性が直線である場合の一致性。

 

linearity

2610

絶対直線性

有効電気的操作範囲における理論的角度範囲の両端で規

定の最小及び最大出力電圧比を結ぶ基準直線からの実測

抵抗変化特性の最大垂直偏差を,全印加電圧の百分率で

表した一致性。

備考

特に規定がない限り,最小及び最大出力電圧

比はそれぞれ全印加電圧の 0 及び 100%とす

る。絶対直線性を とするとそのポテンショ

メータの抵抗変化特性(出力電圧比特性)は,

次の式で表される。

C

B

A

V

V

r

ac

ab

±

+





=

θ

θ

 

absolute linearity

ここに,

V

ac

全印加電圧

V

ab

出力電圧

θ

r

有効電気的操作範囲の理論値

A

規定の傾斜

B

θ=0 における規定の値

特に規定がない限り,A=1, B=0 とする。

2611

端子間直線性

有効電気的操作範囲内の両端において,規定の最小及び

最大出力電圧比を結ぶ基準直線からの実測抵抗変化特性

の最大垂直偏差を,全印加電圧の百分率で表した一致性。

備考

端子間直線性を とすると,そのポテンショ

メータの抵抗変化特性(出力電圧比特性)は,

次の式で表される。

C

B

A

V

Vab

r

ac

±

+





=

θ

θ

 

terminal based linearity

ここに,

V

ac

全印加電圧

V

ab

出力電圧

θ

A

有効電気的操作範囲の実測値

A

規定の傾斜

B

θ=0 における規定の値

特に規定がない限り,A=1, B=0 とする。


12

C 5602-1986

番号

用語

意味

参考

量記号

対応英語

2612

零基点直線性

有効電気的操作範囲にわたって,出力電圧比の規定最小

値の点を結ぶ基準直線からの実測抵抗変化特性の最大垂

直偏差を,全印加電圧の百分率で表した一致性。

この基準直線の傾きは最大垂直偏差を最小にするように

選ばなければならない。

 

zero based linearity

備考  特に規定がなければ,最小規定出力電圧比は

零とする。

零基準直線性を とすると,そのポテンショ

メータの抵抗変化特性(出力電圧比特性)は,

次の式で表される。

C

B

P

V

V

A

ac

ab

±

+





=

θ

θ

 

ここに, 

V

ac

印加電圧 

V

ab

出力電圧 

θ

A

有効電気的操作範囲の実測値

P

偏差を最小にするように選定

した直線の傾斜。もし,最大

出力比について要求条件があ

る場合は制限を受けることが

ある。 

B

θ=0 における規定の値 

特に規定がない限り,B=0 とする。 

2613

単独直線性

有効電気的操作範囲又はその特定の一部分において,偏

差を最小に抑えるように選定した傾斜と位置をもつ基準

直線からの実測抵抗変化特性の最大垂直偏差を全印加電

圧の百分率で表した一致性。

備考  特定の最大又は最小出力電圧比が要求され

ているときは,基準直線の傾斜及び位置が制

限される。単独直線性を C とすると,そのポ

テンショメータの抵抗変化特性(出力変化特

性)は,次の式で表される。

C

Q

P

V

V

A

ac

ab

±

+





=

θ

θ

 

independent linearity

ここに,

V

ac

全印加電圧

V

ab

出力電圧

θ

A

有効電気的操作範囲の実測

P

偏差を最小にするように選

定した直線の傾斜。もし,最

小及び(又は)最大出力比に

ついて要求条件がある場合

は制限を受けることがある。

Q

θ=0 における不特定の値

2614

バックラッシ【ポテ

ンショメータの】

実質的に同じ出力をもつ点へ,異なった方向からシャフ

トを近付けるときに発生するシャフトの位置の差の最大

値。

 

backlash


13

C 5602-1986

番号

用語

意味

参考

量記号

対応英語

2615

位相調整点

その位置で多連結ポテンショメータの各セクションの抵

抗変化特性を,相対的に整列させる目的で,各セクショ

ンごとに指定したしゅう動接点の位置。

備考1.

各セクションの抵抗変化特性が異なると

きは,指定するしゅう動接点の位置は,各

セクションごとに異なることがある。

2.

通常,最小有効抵抗値若しくは指定出力電

圧比に対応するしゅう動接点の位置又は

タップ位置で指定する。

 

phasing point

2616

位相調整

多連結ポテンショメータの各セクションの位相調整点を

相対的に整列させる操作。

備考

通常,第 1 セクションを基準として整合させ

る。

 

phasing

2617

同時一致性位相調

共通の位相調整点で整列させた後,更にすべてのセクシ

ョンの出力比が全有効電気的操作範囲にわたって各各の

一致性の限度内に収まるように,多連結ポテンショメー

タの各セクションを相対的に整列させる操作。

 

simultaneous conformity

phasing

(2.7)

サーミスタ(NTC サーミスタ)  NTC サーミスタと PTC サーミスタで共通な用語については 2701

2709 に記載する。

番号

用語

意味

参考

量記号

対応英語

2701

サーミスタ

温度変化に対して極めて大きな抵抗変化を示す抵抗器。

備考  一般に抵抗値変化が非直線性であるものが

多い。

 

themistor

2702

直熱形サーミスタ

電流により自己加熱又は周囲温度の変化によって,抵抗

変化が得られるサーミスタ。

 

directly heated thermistor

2703

傍熱形サーミスタ

サーミスタ素子に密に接し,一般に電気的に絶縁された

ヒータに電流が流れることによって,抵抗変化が得られ

るサーミスタ。

 

indirectly heated thermistor

2704

ゼロ負荷抵抗値

測定の総合誤差に比べ,自己加熱による抵抗変化が無視

できるような十分低い消費電力において,規定温度で測

定した場合のサーミスタ素子の直流抵抗値。無負荷抵抗

値ともいう。

 

zero-power resistance

2705

公称ゼロ負荷抵抗

規格値を代表するゼロ負荷抵抗値。

 

nominal zero-power resistance,

rated zero-power resistance

2706

抵抗−温度特性

ある温度範囲でのゼロ負荷抵抗値と温度との関係。

 

resistance/temperature

characteristic

2707

[ゼロ負荷]抵抗比  ある温度のゼロ負荷抵抗値を基準温度(通常 25℃)のゼ

ロ負荷抵抗値で除した値。

 

zero-power resistance ratio

2708

抵抗−電流特性【傍

熱形サーミスタの】

ある一定温度の静止空気中において,ヒータに流した電

流とサーミスタ素子が熱平衡に達したときのゼロ負荷抵

抗値との関係。

 

resistance/current characteristic

2709

最大許容電力

ある周囲温度において連続負荷し得る電力の最大値。

 

maximum permissible power

2710

NTC

サーミスタ

温度の上昇に伴い抵抗値が減少するサーミスタ。

 

negative temperature coefficient

(NTC) thermistor


14

C 5602-1986

番号

用語

意味

参考

量記号

対応英語

2711

B

定数

(びいじょうすう)

抵抗−温度特性における任意の 2 温度間の温度に対する

抵抗変化の大きさを表す定数。次の式で表される。

2

1

2

1

1

1

ln

ln

T

T

R

R

B

=

B

B-value

ここに,

B

B

定数 (K)

R

1

絶対温度 T

1

 (K)

におけるゼロ

負荷抵抗値  (

Ω)

R

2

絶対温度 T

2

 (K)

におけるゼロ

負荷抵抗値  (

Ω)

2712

熱放散定数

(ねつほうさんじ

ょうすう)

【直熱形サーミス

タの】

直熱形サーミスタにおいて,熱平衡状態でサーミスタ素

子の温度を自己加熱によって 1℃上げるために必要な電

力。サーミスタの消費電力と素子の温度変化との比とし

て求める。

δ

dissipation constant (factor) of

the directly heated thermistor

2713

熱放散定数

(ねつほうさんじ

ょうすう)

【サーミスタ素子

の自己加熱による

傍熱形サーミスタ

の】

傍熱形サーミスタにおいて,熱平衡状態でサーミスタ素

子の温度をサーミスタ素子の自己加熱によって 1℃上げ

るために必要な電力。サーミスタの消費電力と素子の温

度変化との比として求める。

δ

th

dissipation constant (factor) of

thermally-sensitive element

2714

熱放散定数

(ねつほうさんじ

ょうすう)

【ヒータ加熱によ

る傍熱形サーミス

タの】

傍熱形サーミスタにおいて,熱平衡状態でサーミスタ素

子の温度をヒータ加熱によって 1℃上げるために必要な

電力。サーミスタのヒータの消費電力と素子の温度変化

との比として求める。

δ

ch

dissipation constant (factor) of

the heater element

2715

熱時定数

(ねつじていすう)

【自己加熱による

直熱形サーミスタ

の】

直熱形サーミスタの負荷電流をゼロ負荷抵抗の状態に急

変させたとき,サーミスタ素子の最初の温度と周囲温度

との温度差の 63.2%変化するのに要する時間。

τ

thermal time constant

2716

熱時定数

(ねつじていすう)

【周囲温度変化に

よる直熱形サーミ

スタの】

ゼロ負荷の状態において,直熱形サーミスタの周囲温度

を急変させたとき,サーミスタ素子の最初の温度と最終

到達温度との温度差の 63.2%変化するのに要する時間。

τa

thermal time constant due to

ambient temperature change

2717

熱時定数

(ねつじていすう)

【自己加熱による

傍熱形サーミスタ

の】

傍熱形サーミスタのサーミスタ素子の負荷電流をゼロ負

荷の状態に急変させたとき,サーミスタ素子の最初の温

度と周囲温度との温度差の 63.2%変化するのに要する時

間。

τ

th1

intrinsic thermal time constant

2718

熱時定数

(ねつじていすう)

【ヒータ加熱によ

る傍熱形サーミス

タの】

傍熱形サーミスタのヒータ負荷電流をゼロ負荷の状態に

急変させたとき,サーミスタ素子の最初の温度と周囲温

度との温度差の 63.2%変化するのに要する時間。

τ

th2

thermal time constant due to the

heater element


15

C 5602-1986

番号

用語

意味

参考

量記号

対応英語

2719

抵抗温度係数【サー

ミスタ素子の】

任意の温度における 1℃ {1K} 当たりのゼロ負荷抵抗変

化率を表す係数。次の式で表される。

100

100

1

2

×

=

×

=

T

B

dT

dR

R

α

α

temperature coefficient of zero

power resistance

ここに,

α: 抵抗温度係数 (%/℃)

R

絶対温度 T (K) におけるゼロ

負荷抵抗値  (

Ω)

B

B

定数 (K)

2720

電圧−電流特性

【NTC サーミスタ

の】

ある一定温度の静止空気中において,サーミスタに一定

電流を流し,

サーミスタが熱平衡に達したときの電流と,

サーミスタ端子間電圧との関係。

 

voltage/current characteristic

2721

熱容量【サーミスタ

素子の】

サーミスタ素子の温度を 1℃上昇させるために必要な熱

量。次の式で推定できる。

熱容量 (mJ/℃)  =熱放散定数 (mW/℃)  ×自己加熱によ

る熱時定数 (s)

C

th

calorific capacity, heat capacity

(2.8)

サーミスタ(PTC サーミスタ)

番号

用語

意味

参考

量記号

対応英語

2801

PTC

サーミスタ

温度の上昇に伴い抵抗値が増加するサーミスタ。

 

positive temperature coefficient

(PTC) thermistor

2802

スイッチング温度

抵抗値が急激に増加し始める温度。

 

switching temperature

2803

熱放散定数

(ねつほうさんじ

ょうすう)

【PTC サーミスタ

の】

熱平衡状態でサーミスタの温度を自己加熱によって 1℃

上げるために必要な電力。サーミスタの消費電力と素子

の温度変化との比として求める。

δ

dissipation factor,

dissipation constant

2804

熱時定数

(ねつじていすう)

【PTC サーミスタ

の】

ゼロ負荷の状態で周囲温度を急激に変化させたとき,そ

の温度差の 63.2%にサーミスタの温度が変化するために

必要な時間。

τ

thermal time constant

2805

熱容量【PTC サーミ

スタの】

サーミスタの温度を 1℃上昇させるために必要な熱量。

C

th

calorific capacity,

heat capacity

2806

抵抗温度係数【ゼロ

負荷時の】

正の温度係数の領域における任意の温度の 1℃当
たりのゼロ負荷抵抗変化率を表す係数。次の式で

表される。

100

1

=

dT

dR

R

α

α

temperature coefficient at

zero-power of the resistance

ここに,  α: 抵抗温度係数 (%/℃)

R

温度 T  (℃)  におけるゼロ負荷

抵抗値  (

Ω)

備考  一般に,

αは次の式で表される

100

1

log

log

1

1

2

1

2

=

T

T

R

R

e

α

ここに,

R

1

温度 T

1

(

℃)  におけるゼロ負荷

抵抗値  (

Ω)

R

2

温度 T

2

  (

℃)  におけるゼロ負荷

抵抗値  (

Ω)


16

C 5602-1986

番号

用語

意味

参考

量記号

対応英語

2807

電流−電圧特性

ある一定温度(通常 25℃)の静止空気中において,サー

ミスタに電圧を印加し,サーミスタが熱平衡に達したと

きの,端子間電圧と電流との関係。

 

current/voltage characteristic

2808

電圧効果

印加電圧に依存してサーミスタの抵抗値が変化する現

象。VDR 効果ともいう。

 

voltage effect,

voltage dependent resistor

(VDR) effect

2809

最大使用電圧【PTC

サーミスタの】

標準温度 25℃の静止空気中において,スイッチング温度

を超えた後,

連続してサーミスタに印加できる最大電圧。

 

maximum voltage

(2.9)

バリスタ

番号

用語

意味

参考

量記号

対応英語

2901

バリスタ

印加電圧の上昇に伴い,非直線的に抵抗値が減少する抵

抗器。

 

varistor

2902

バリスタ電圧

基準電流におけるバリスタの端子間電圧。

 

voltage at reference current

2903

電圧−電流特性【バ

リスタの】

バリスタの電流と端子間電圧との関係。

 

voltage/current characteristic

2904

電圧非直線指数

バリスタに流れる電流の電圧依存性を表す次の式におけ

る指数。

I

=kV

α

 

voltage non-linearity index

ここに,

I

直流電流 (A)

k

定数

V

直流電圧 (V)

α: 電圧非直線指数

2905

電流非直線指数

バリスタの端子間電圧の電流依存性を表す,次の式にお

ける指数。

V

=k′I

β

 

current non-linearity index

ここに,

V

直流電圧 (V)

k

′:

定数

I

直流電流 (A)

β: 電流非直線指数

2906

制限電圧

サージ電圧がバリスタによって抑制され,バリスタ端子

間に残留する電圧の波高値。

 

voltage under pulse condition,

clamping voltage

2907

制限電圧比

制限電圧をバリスタ電圧で除した値。

 

clamping voltage ratio

2908

バリスタ電圧温度

係数

バりスタ電圧の温度依存性を表す係数。周囲温度が上昇

したときの 1℃当たりのバリスタ電圧の変化率で表す。

次の式で表される。

バリスタ電圧温度係数 (%/℃)

100

1

1

2

)

(

)

(

)

(

1

1

2

=

T

T

V

V

V

T

cm

T

cm

T

cm

A

A

A

 

temperature coefficient of

voltage at reference current

ここに,  V

cmA (T1)

T

1

  (

℃)  におけるバリスタ

電圧

V

cmA (T2)

= T

2

(

℃ )におけるバリス

タ電圧

ただし,T

2

 (

℃) >T

1

 (

℃)  とする。

2909

定格電力【バリスタ

の】

バリスタに連続して負荷できる電力の最大値。

 

rated power dissipation


17

C 5602-1986

番号

用語

意味

参考

量記号

対応英語

2910

サージ電流耐量

バリスタが処理できるインパルス電流の最大波高値。

 

maximum peak current,

surge current withstand

2911

エネルギー耐量

バリスタが処理できるインパルスの最大エネルギー。

 

maximum energy,

surge energy withstand

(3)

コンデンサ  固定コンデンサと可変コンデンサで共通な用語については,(3.6)可変コンデンサに記載

せずに(3.1)

[固定コンデンサ(基本)]に記載する。

(3.1)

固定コンデンサ(基本)

番号

用語

意味

参考

量記号

対応英語

3101

静電容量

電荷を蓄える能力。

備考1.

対向した電極の面積,電極間に介在する誘

電体の誘電率に比例し,電極間の間隔に反

比例する。

2.

測定は,一般に規定周波数の交流電圧によ

って行う。

C

capacitance

3102

直流静電容量

コンデンサに蓄積されている電荷を端子間で測定される

直流電圧で除して得られる静電容量。

次の式で表される。

U

Q

C

=

C

d. c. capacitance

ここに,

C

静電容量 (F)

Q

電荷 (C)

U

直流電圧 (V)

3103

コンデンサ

一般的には,対向した電極をもち,電極間に誘電体が介

在する部品。

備考  電極間が,真空又は空気である場合がある。

 

capacitor

3104

固定コンデンサ

電極の対向面積,電極間隔及び誘電体の誘電率を固定的

に構成したコンデンサ。

 

fixed capacitor

3105

誘電体

電界を加えたときに電気分極を生じる物質。

 

dielectrics

3106

誘電率

電束密度と電界との関係を

D

ε

E

と表すときの比例定数。

ε

dielectric constant,

permitivity

ここに,

D

電束密度 (C/m

2

)

ε

誘電率 (F/m)

E

電界 (V/m)

備考  等方性物質では,一般に定数である。また,

ε

ε

0

ε

r

と表し,

ε

0

は真空の誘電率といい定

数 (8.854187×10

-12

F/m)

であり,

ε

r

は物質に

よって固有の数値をもち,これを比誘電率と

いう。


18

C 5602-1986

番号

用語

意味

参考

量記号

対応英語

3107

誘電体損失,

誘電損

誘電体に交流電界を加えたときにエネルギーが熱として

失われる電力損失。

次の式で表される。

P

UIcos

φ

ただし,

φ

π

δ

=

2

が十分に小さければ,次の近似式で表される。

P

UItan

δ

 

dielectric loss

ここに,

P

損失電力 (W)

U

交流電圧 (V)

I

交流電流 (A)

tan

δ

誘電正接

cos

φ

力率

備考  コンデンサの場合には,誘電体での電力損失

以外に電極部,電極と端子との接続部,端子

部などでの抵抗分によって,これらの部での

電力損失が加わる。

 

3108

誘電体損失角,誘電

損角

誘電体に交流電界を加えたとき,電流の位相は,理想状

態では電圧より 90°進むが,

誘電体損失が原因して 90°

から遅れる角度。

備考  コンデンサの場合には,誘電体以外に電極

部,電極部と端子との接続部,端子部などで

の抵抗分による遅れが加わる。

δ

dielectric loss angle

3109

損失角【電解コンデ

ンサの】

電解コンデンサに交流電界を加えた場合,

電流の位相は,

理想コンデンサのときは電圧より 90°進むが,誘電体損

失,電解質の抵抗分などの直列抵抗分が原因して 90°か

ら遅れる角度。

δ

loss angle

3110

誘電正接

(1)

誘電体損失角の正接。

次の式で表される。

X

R

=

δ

tan

tan

δ

tangent of loss angle

ここに, 

tan

δ

誘電体損失角の正接 

R

コンデンサの等価直列抵抗

(

Ω) 

X

コンデンサのリアクタンス

(

Ω) 

(2)

コンデンサに規定周波数の正弦波電圧を加えた場

合,コンデンサの電力損失をその無効電力で割った

値。 

3111

損失角の正接【電解

コンデンサの】

電解コンデンサの損失角の正接。

備考  誘電正接を電解コンデンサでは,損失角の正

接という。

tan

δ

tangent of loss angle

3112

漏れ電流

(1)

コンデンサに流れる電流のうち,充電電流及び吸収

電流以外の非可逆的な一定値の電流。

(2)

直流電圧を印加したときに流れる伝導電流。

備考  電解コンデンサの場合は,端子間に規定の直

流電圧を印加し規定の時間経過したときの

電流の値。

 

leakage current

3113

表面漏れ電流

コンデンサの表面を通して流れる漏れ電流。

 

surface leakage current


19

C 5602-1986

番号

用語

意味

参考

量記号

対応英語

3114

絶縁抵抗【コンデン

サの】

コンデンサの端子間又は端子・外装間に直流電圧を印加

し,規定の時間経過したときに示す電気抵抗。

R

i

insulation resistance

3115

絶縁破壊電圧

絶縁破壊に必要な最小の電圧。

 

breakdown voltage

3116

耐電圧【コンデンサ

の】

コンデンサの規定の電圧(直流又は交流)に耐える能力。

 

voltage proof,

withstand voltage

3117

充電

符号が異なる同量の電荷がコンデンサの両電極に蓄えら

れる作用又は現象。

 

charge

3118

充電電流

コンデンサを充電するときに流れる電流。

 

charging current

3119

放電

コンデンサの両電極上にある,符号が異なる電荷を全部

又は部分的に中性化する作用。

 

discharge

3120

放電電流

コンデンサを放電するときに流れる電流。

 

discharge current

3121

誘電吸収

誘電体の電気分極が外部電界(印加電界)の変化に対し

速やかに追従できずに,時間的に遅れをもつため,コン

デンサの端子間に直流電圧を印加した場合,時定数によ

って決まる過渡電流(充電電流)と時間に無関係な一定

の電流(漏れ電流)が流れる現象とは別に,誘電体の緩

慢な分極によって比較的長い時間かかって電流が徐々に

減衰しながら流れる現象。

備考  短時間放電の後では,コンデンサの両端子間

に残留電圧(回復電圧)を発生させる原因と

なる。

 

dielectric absorption

3122

残留電圧,

回復電圧

コンデンサを放電した後,

端子間を開放状態にしたとき,

端子間に現れる誘電吸収に起因する電圧。

 

residual voltage,

recovery voltage

3123

Q

【コンデンサの】  誘電正接 (tan

δ

)

の逆数。

Q

Q

Q-factor

3124

等価直列抵抗

コンデンサのインピーダンスを等価的に抵抗分とリアク

タンス分の直列回路で表したときの抵抗分。

次の式で表される。

2

2

X

Z

R

=

 

equivalent series resistance

ここに,

R

等価直列抵抗  (

Ω)

Z

インピーダンス  (

Ω)

X

等価リアクタンス  (

Ω)

3125

損失率

コンデンサに交流電圧を加えたときのコンデンサの損失

電力(有効電力)をコンデンサの皮相電力で除した値。

次の式で表される。

S

P

=

λ

λ

loss factor

ここに,

λ

損失率

S

コンデンサの皮相電力 (VA)

P

コンデンサの損失電力(有効電

力) (W)

3126

自己回復作用

金属化コンデンサの誘電体が局部的に絶縁破壊した直

後,コンデンサの電気的特性が絶縁破壊前と同等の状態

に復帰する作用。

 

self-healing

3127

陽極【コンデンサ

の】

有極性コンデンサの正電極。

 

anode


20

C 5602-1986

番号

用語

意味

参考

量記号

対応英語

3128

陰極【コンデンサ

の】

有極性コンデンサの負電極。

 

cathode

3129

電解質

電解コンデンサ又は電気二重層コンデンサにおいて,誘

電体と接し陰極の一部として用いる非固体又は固体の導

電物質。

 

electrolyte

3130

熱平衡【コンデンサ

の】

コンデンサを規定温度に保ち,5 分間隔で測定した場合,

連続した 2 回の静電容量値に,ほぼ変化がなくなったと

きの状態。

 

thermal stability

(3.2)

固定コンデンサ(用途)

番号

用語

意味

参考

量記号

対応英語

3201

交流用コンデンサ

主として交流電圧で使用することを目的としたコンデン

サ。

 

a. c. capacitor

3202

直流用コンデンサ

主として直流電圧で使用することを目的としたコンデン

サ。

 

d. c. capacitor

3203

パルス用コンデン

主としてパルス電流又はパルス電圧で使用することを目

的としたコンデンサ。

 

pulse capacitor

3204

ブロッキングコン

デンサ

主として直流を阻止する目的で使用するコンデンサ。

 

blocking capacitor

3205

カップリングコン

デンサ

異なる直流レベルをもつ二つ以上の交流回路を結合する

目的で使用するコンデンサ。

 

coupling capacitor

3206

バイパスコンデン

サ,

デカップリングコ

ンデンサ

ある周波数以上の電流に対し比較的低インピーダンスの

導通路を作る目的で使用するコンデンサ。

 

bypass capacitor,

decoupling capacitor

3207

サージ制限コンデ

ンサ

サージ電圧に対し低インピーダンスとなり,サージ電圧

を吸収する目的で使用するコンデンサ。

 

surge limiting capacitor

3208

温度補償用コンデ

ンサ

静電容量の温度による変化が直線的でかつ再現性があ

り,その変化によって回路中の温度による特性の変化を

補償する目的で使用するコンデンサ。

 

temperature compensating

capacitor


21

C 5602-1986

番号

用語

意味

参考

量記号

対応英語

3209

雑音防止用コンデ

ンサ

電子機器,電気器具から発する無線周波の雑音を防止す

る目的で,

主として交流電源回路に使用するコンデンサ。

備考1.

IEC 384-14

(電子機器用雑音防止用コンデ

ンサ)に従った雑音防止用コンデンサの区

分は,安全性能によって次の三種類であ

る。

U

−コンデンサ

X

−コンデンサ

Y

−コンデンサ

2.

1.

の区分とは別に,回路上の接続に次の区

分を使用することもある。

アクロス  ザ  ライン  コンデンサ

ライン  バイパス  コンデンサ

3.

1.

及び 2.の区分の一例を次の図に示す。

区分(備考 1.による場合)

コンデンサ A 及びコンデンサ B を使用電圧 125V 以下

の場合は,U−コンデンサという。

使用電圧 125V を超え 250V 以下の場合は,Y−コンデ

ンサという。

コンデンサ C を X−コンデンサという。

区分(備考 2.による場合)

コンデンサ A 及びコンデンサ B をライン  バイパス

コンデンサという。

コンデンサ C をアクロス  ザ  ライン  コンデンサとい

う。

 

radio interference suppression

capacitor

3210

U

−コンデンサ

コンデンサが故障すると感電のおそれがある回路に用い

る,交流電圧 125V まで使用できる雑音防止用コンデン

サ。

備考  使用電圧を限定しない場合

ラ イ ン   バ イ パ ス   コ ン デ ン サ  (line-bypass

capacitor)

ともいう。

capacitor of ciass U

3211

X

−コンデンサ

コンデンサが故障しても感電のおそれがない回路に用い

る雑音防止用コンデンサ。

備考  ア ク ロ ス   ザ   ラ イ ン   コ ン デ ン サ

(across-the-line capacitor)

ともいう。

 

capacitor of class X

3212

Y

コンデンサ

コンデンサが故障すると感電のおそれがある回路に用い

る交流電圧 125V を超え 250V まで使用できる雑音防止用

コンデンサ。

 

capacitor of class Y

備考  使用電圧を限定しない場合

ラ イ ン   バ イ パ ス   コ ン デ ン サ  (line-bypass

capacitor)

ともいう。

 

3213

アクロスザライン

コンデンサ

電源回路の電源線間に挿入して使用する雑音防止用コン

デンサ。

備考  番号 3211 参照。

 

across-the-line capacitor


22

C 5602-1986

番号

用語

意味

参考

量記号

対応英語

3214

ラインバイパスコ

ンデンサ

電源回路の電源線と大地間又はきょう体間に挿入して用

いる雑音防止用コンデンサ。

備考  番号 3210 及び 3212 参照。

 

line-bypass capacitor

3215

双極性コンデンサ

主に極性が反転する回路に用いることを目的とする電解

コンデンサ。

 

bi-polar electrolytic capacitor

(3.3)

固定コンデンサ(構造)

番号

用語

意味

参考

量記号

対応英語

3301

液体含浸コンデン

常温において流動性がある含浸材料を,コンデンサ素子

に含浸したコンデンサ。

 

liquid impregnated capacitor

3302

固体含浸コンデン

常温において流動性がない含浸材料を,コンデンサ素子

に含浸したコンデンサ。

 

solid impregnated capacitor

3303

無含浸コンデンサ

含浸材料をコンデンサ素子に含浸しないコンデンサ。

 

non impregnated capacitor

3304

液体充てんコンデ

ンサ

常温において流動性がある充てん材料をコンデンサのケ

ースの全容積に満たしたコンデンサ。

備考  ケース内部に温度変化によって充てん材料

が膨脹できるすきまがあるものを含む。

 

liquid filled capacitor

3305

固体充てんコンデ

ンサ

常温において流動性がない充てん材料をコンデンサのケ

ースの全容積に満たしたコンデンサ。

 

solid filled capacitor

3306

金属化コンデンサ

紙,プラスチックフィルムのいずれか又はこれらの複合

体を誘電体とし,これに金属を蒸着して電極としたコン

デンサ。

備考  一般に巻回構造のコンデンサに適用され,自

己回復性がある。

 

metallized capacitor

3307

金属はくコンデン

紙・プラスチックフィルムのいずれか又はこれらの複合

体を誘電体とし,金属はくを電極としたコンデンサ。

 

metal foil capacitor

3308

貫通コンデンサ

内部電極の導体が中央部を貫通し,外部電極が接地でき

る構造のコンデンサ。

 

feed-through capacitor,

lead-through capacitor

3309

チップコンデンサ

コンデンサ素子に電極を設け,主として面実装に適する

角形又は円筒形の小形のコンデンサ。

備考  一般にリード線端子をもたない。

 

chip capacitor

3310

積層コンデンサ

金属電極と誘電体を交互に積み重ねた構造のコンデン

サ。

備考1.

代表的な誘電体としては,磁器,ガラス,

マイカ,プラスチックフィルムなどがあ

る。

2.

構造の一例

 

multilayer capacitor

3311

絶縁形コンデンサ

すべての端子と外装との間に規定の電圧を印加できるコ

ンデンサ。

 

insulated type capacitor


23

C 5602-1986

番号

用語

意味

参考

量記号

対応英語

3312

非絶縁形コンデン

すべての端子と外装との間に規定の電圧を印加できない

コンデンサ。

 

non-insulated type capacitor

3313

有極性コンデンサ

本質的に極性をもつコンデンサ。

備考  このコンデンサとしては,電解コンデンサが

ある。

 

polar capacitor

3314

無極性コンデンサ

本質的に極性をもたないコンデンサ。

備考  電解コンデンサ以外のコンデンサは,無極性

コンデンサである。

 

non-polar capacitor

(3.4)

固定コンデンサ(誘電体)

番号

用語

意味

参考

量記号

対応英語

3401

空気コンデンサ

空気を誘電体としたコンデンサ。

 

air capacitor

3402

紙コンデンサ

紙を誘電体としたコンデンサ。

 

paper capacitor

3403

プラスチックフィ

ルムコンデンサ

プラスチックフィルム(ポリエステル,ポリスチレン,

ポリプロピレン,ポリカーボネートなど)を誘電体とし

たコンデンサ。

 

plastic film capacitor

3404

複合フィルムコン

デンサ

コンデンサ紙とプラスチックフィルム又は異種のプラス

チックフィルムを誘電体としたコンデンサ。

 

mixed dielectric capacitor,

bi-film capacitor

3405

磁器コンデンサ

磁器(酸化チタン磁器,チタン酸バリウム磁器,ステア

タイト磁器など)を誘電体としたコンデンサ。

備考  特性によって種類 1,種類 2 及び種類 3 に分類

している。

 

ceramic capacitor

3406

磁器コンデンサ

種類 1

電子機器の共振回路用及びその他一般に が高く,温度

などに対する静電容量の安定性が必要で主に温度補償用

に用いる磁器を誘電体とするコンデンサ。

備考  温度補償用磁器コンデンサともいわれてい

る。

 

ceramic capacitor class 1

3407

磁器コンデンサ

種類 2

電子機器の側路用及び回路の結合用のように の値や静

電容量の安定性があまり必要でない用途に用いる磁器を

誘電体としたコンデンサ。

備考  高誘電磁器コンデンサともいわれている。

 

ceramic capacitor class 2

3408

磁器コンデンサ

種類 3

電子機器の側路用及び回路の結合用のように の値や静

電容量の安定性があまり必要でない用途に用いる半導体

化した磁器を利用して小形化したコンデンサ。

備考  半導体磁器コンデンサともいわれている。

 

ceramic capacitor class 3

3409

半導体磁器コンデ

ンサ

一般に磁器コンデンサ種類 3 (class 3)  といわれており,

半導体化した磁器(チタン酸バリウム,ストロンチウム

系などの磁器)の表面又は粒界表面に形成した薄い絶縁

層を利用又は誘電体としたコンデンサ。

備考  構造によって,次の 3 種類に大別される。

(1)

堰層形半導体磁器コンデンサ

  (barrier layer ceramic capacitor)

(2)

粒界層形半導体磁器コンデンサ

  (boundary layer ceramic capacitor)

(3) 

表層形半導体磁器コンデンサ

  (surface layer ceramic capacitor)

 

semiconducting ceramic

capacitor


24

C 5602-1986

番号

用語

意味

参考

量記号

対応英語

3410

堰層形半導体磁器

コンデンサ

(えんそうがたは

どうたいじき)

半導体磁器と電極との間に生じる障壁容量を利用したコ

ンデンサ。

 

barrier layer ceramic capacitor

3411

粒界層形半導体磁

器コンデンサ

半導体磁器の絶縁化した結晶粒界層を利用したコンデン

サ。

 

boundary layer ceramic

capacitor

3412

表層形半導体磁器

コンデンサ

半導体磁器の表面に形成した酸化皮膜を誘電体としたコ

ンデンサ。

 

surface layer ceramic capacitor

3413

電解コンデンサ

一般に陽極表面に陽極酸化によって形成した酸化皮膜を

誘電体とし,固体又は非固体の電解質をこの誘電体に密

着して陰極の一部としたコンデンサ。

備考1.

通常は,有極性である。

2.

陽極に使用される金属材料としては,アル

ミニウム,タンタルなどがある。

 

electrolytic capacitor

3414

アルミニウム電解

コンデンサ

アルミニウムの表面に陽極酸化によって形成した酸化皮

膜を誘電体とし,固体又は非固体の電解質をこの誘電体

に密着して陰極の一部としたコンデンサ。

 

Aluminium electrolytic

capacitor

3415

アルミニウムはく

形非固体電解コン

デンサ

アルミニウムはくの表面に陽極酸化によって形成した酸

化皮膜を誘電体とし,紙,繊維などに含浸させた液体電

解質をこの誘電体に密着して陰極の一部としたコンデン

サ。

 

Aluminium foil electrolytic

capacitor with non-solid

electrolyte

3416

アルミニウム固体

電解コンデンサ

アルミニウムのはく,線又は焼結体の表面に陽極酸化に

よって形成した酸化皮膜を誘電体とし,固体電解質をこ

の誘電体に密着して陰極の一部としたコンデンサ。

 

Aluminium solid electrolytic

capacitor

3417

タンタル電解コン

デンサ

タンタルの表面に陽極酸化によって形成した酸化皮膜を

誘電体とし,固体又は非固体の電解質をこの誘電体に密

着して陰極の一部としたコンデンサ。

 

Tantalum electrolytic capacitor

3418

タンタルはく形非

固体電解コンデン

タンタルはくの表面に陽極酸化によって形成した酸化皮

膜を誘電体とし,紙,繊維などに含浸させた液体電解質

をこの誘電体に密着して陰極の一部としたコンデンサ。

 

Tantalum foil electrolytic

capacitor with non-solid

electrolyte

3419

タンタル焼結体非

固体電解コンデン

タンタルの焼結体の表面に陽極酸化によって形成した酸

化皮膜を誘電体とし,充てんさせた液体電解質をこの誘

電体に密着して陰極の一部としたコンデンサ。

 

Tantalum sintered slug

electrolytic capacitor with

non-solid electrolyte


25

C 5602-1986

番号

用語

意味

参考

量記号

対応英語

3420

タンタル固体電解

コンデンサ

タンタルのはく,線又は焼結体の表面に陽極酸化によっ

て形成した酸化皮膜を誘電体とし,固体電解質をこの誘

電体に密着して陰極の一部としたコンデンサ。

 

Tantalum solid electrolytic

capacitor

3421

電気二重層コンデ

ンサ

二種の異なる物質の境界面にできる電気二重層の電荷蓄

積作用を利用したコンデンサ。

 

electric double layer capacitor

3422

マイカ  コンデンサ

マイカを誘電体としたコンデンサ。

備考  銀電極を焼き付けたマイカを誘電体とした

ものをシルバードマイカコンデンサともい

う。

 

mica capacitor

3423

集成マイ  カコンデ

ンサ

巻回したフィルム状マイカを誘電体としたコンデンサ。

 

reconstituted mica capacitor

3424

ガラス  コンデンサ

ガラスを誘電体としたコンデンサ。

 

glass capacitor

(3.5)

固定コンデンサ(性能等)

番号

用語

意味

参考

量記号

対応英語

3501

巻回構造

(けんかいこうぞ

う)

誘電体と電極はくを重ねて巻き取った構造。

 

winding structure

3502

無誘導構造

巻回構造のコンデンサにおいて,実効インダクタンスを

できるだけ少なくなるようにした構造。

 

non-inductive structure

3503

はくはみ出し構造

巻回構造のコンデンサにおいて,電極はくを誘電体の幅

方向にそれぞれ反対側にはみ出させ,この部分を一括し

て電極とした構造。

備考  無誘導構造の一種である。

 

extended foil structure

3504

タブ構造

巻回構造のコンデンサにおいて,引出し片又は引出し線

を巻き取られた電極はくと誘電体の間に挿入した構造。

 

tab structure

3505

公称静電容量

静電容量の公称値。

C

R

nominal capacitance,

rated capacitance

3506

周囲温度

コンデンサの置かれている周囲の空間の温度。ただし,

コンデンサが他の熱源からの熱放射や熱伝導を受け,ま

た,印加電圧の交流分によって温度上昇するときには,

コンデンサ表面温度を周囲温度とみなす。

 

ambient temperature

3507

使用温度範囲,

カテゴリ温度範囲

【コンデンサの】

コンデンサを連続して使用できる周囲温度の範囲。

備考  定格温度(定格電圧使用最高温度)を含み,

最高使用温度と最低使用温度との間とする。

 

category temperature range

3508

最高使用温度,

カテゴリ上限温度

【コンデンサの】

コンデンサを連続して使用できる周囲温度の最高値。

 

upper category temperature

3509

最低使用温度,

カテゴリ下限温度

【コンデンサの】

コンデンサを連続して使用できる周囲温度の最低値。

 

lower category temperature

3510

定格温度,

定格電圧使用最高

温度【コンデンサ

の】

コンデンサに定格電圧を印加し連続して使用できる周囲

温度の最高値。

T

R

rated temperature


26

C 5602-1986

番号

用語

意味

参考

量記号

対応英語

3511

定格電圧【コンデン

サの】

定格温度(定格電圧使用最高温度)においてコンデンサ

に連続して印加できるせん頭電圧(直流電圧及び許容交

流せん頭電圧の和)の最大値。

備考1.

交流用コンデンサでは,連続して印加でき

る規定周波数の交流電圧の実効値とする。

2.

パルス用コンデンサでは,連続して印加で

きる規定周波数の規定波形の電圧の最大

値とする。

U

R

rated voltage

3512

温度軽減電圧【コン

デンサの】

定格温度を超える温度(最高使用温度の範囲内)におい

て,コンデンサに連続して印加できる電圧の最大値。

 

temperature derated voltage

3513

カテゴリ電圧

最高使用温度において,コンデンサに連続して印加でき

る電圧の最大値。

U

C

category voltage

3514

定格周波数【コンデ

ンサの】

コンデンサの使用上決められた周波数。

 

rated frequency

3515

定格リプル電圧

規定の温度において,コンデンサに連続して直流電圧に

重畳して印加できる規定周波数の最大許容交流電圧の実

効値。

 

rated ripple voltage

3516

逆電圧【電解コンデ

ンサの】

有極性コンデンサの端子に極性が逆になるように印加す

る電圧。

備考  電解コンデンサにだけ適用する。

 

reverse voltage

3517

サージ電圧【電解コ

ンデンサの】

規定時間の周期でコンデンサに直流電圧を規定回数加え

たとき,電解コンデンサが耐え得る最大直流電圧。

備考  一般に 6 分間の周期で直流電圧を 30 秒間加

える。

 

surge voltage of electrolyte

capacitor

3518

定格電流【コンデン

サの】

定格温度において,交流用コンデンサに連続して印加で

きる定格周波数の交流電流の実効値。

次の式で表される。

I

=2

πf CU

 

rated current

ここに,

I

定格電流 (Arms)

f

定格周波数 (Hz)

C

静電容量 (F)

U

定格電圧 (Vrms)

3519

定格リプル電流

規定の温度において,コンデンサに連続して印加できる

規定周波数の最大許容交流電流の実効値。

備考  電解コンデンサだけに適用する。

 

rated ripple current

3520

最大許容リプル電

定格温度の範囲内において,コンデンサに定格電圧を印

加する場合に連続して許容できる規定周波数の最大リプ

ル電流。

備考  電解コンデンサにだけ適用する。

 

maximum allowable ripple

current

3521

特性

コンデンサの性能のうち特に取り上げられたものであっ

て,

ある条件のもとで定量的又は定性的に区分したもの。

 

characteristic

3522

コンデンサの温度

特性

ある温度範囲で周囲温度を変化させたときのコンデンサ

の特性の変化と温度との関係。

 

temperature characteristic of

capacitor

3523

温度による静電容

量の変化

静電容量の温度による変化。

次のいずれかで表す。

1.

静電容量温度特性

2.

静電容量温度係数及び静電容量のずれ

 

variation of capacitance with

temperature


27

C 5602-1986

番号

用語

意味

参考

量記号

対応英語

3524

静電容量温度特性

基準温度 20℃の値に対する使用温度範囲における静電

容量の変化率 (%)。

備考  静電容量の温度による変化が非直線的なコ

ンデンサに適用する。

 

temperature characteristic of

capacitance

3525

静電容量温度係数

コンデンサの使用温度範囲内で,基準温度 (20℃)  と規

定の温度との間における 1℃当たりの静電容量の変化

率。

備考1.

静電容量の温度特性が直線又は直線的で

あるコンデンサに適用する。

2.

静電容量温度係数は,ppm/℃ (10

-6

/

℃)  で

表す。

 

temperature coefficient of

capacitance

3526

静電容量のずれ

コンデンサを下表の温度サイクルを 1 回行ったときの段

階 1,段階 3 及び段階 5 の 20℃(基準温度)のそれぞれの

静電容量の差異。

備考1.

静電容量の差異は,変化率 (%) 又は変化

量で表す。

2.

変化量で表す場合は,基準温度における静

電容量の最大値と最小値との差とする。

3.

変化率で表す場合は,一般に 2.の変化量を

段階 2 の静電容量で割った値とする。

 

temperature cyclic drift of

capacitance

3527

等級

ある条件の下でコンデンサの性能を保証できる程度によ

って区分したもの。

 

grade

3528

主共振周波数

2

端子コンデンサに正弦波電圧を印加したときに,その

インピーダンスが極小になる周波数のうちの最低の周波

数。

 

main resonant frequency

(3.6)

可変コンデンサ

番号

用語

意味

参考

量記号

対応英語

3601

可変コンデンサ

静電容量の機械的な可変機構をもつコンデンサ。

 

variable capacitor

3602

同調用可変コンデンサ(タイプ A コンデンサ)の固定電

極とそれに対応する可変電極とからなる一組の部分。

 

section,

stage

3603

段数

同調用可変コンデンサ(タイプ A コンデンサ)の基準段

及び連動段の数。

 

number of section,

number of stage

3604

基準段

同調用可変コンデンサ(タイプ A コンデンサ)の各段の

うち局部発振回路に使用する段。

備考  多段可変コンデンサの可変静電容量の基準

とする段。

 

reference section,

reference stage


28

C 5602-1986

番号

用語

意味

参考

量記号

対応英語

3605

連動段

同調用可変コンデンサ(タイプ A コンデンサ)の基準段

以外の段。

備考  一般に同調回路に使用する段をいう。

 

matching section,

ganged stage

3606

回転指度

同調用可変コンデンサ(タイプ A コンデンサ)の回転子

(ロータ)の回転角度 180 度を 100%とし,各回転角度

をパーセントで表した値。

備考  静電容量を測定するとき,測定位置を定める

ために用いる。

 

rotational index

3607

バックラッシ【コン

デンサの】

可変コンデンサの回転子(ロータ)を,時計方向に回転

した場合と反時計方向に回転した場合の規定された同一

回転角度(回転指度)における静電容量の差をいずれか

大きい静電容量で除した値。

 

backlash of a capacitor

3608

セッティングドリ

フト

可変コンデンサの回転子(ロータ)を,数往復回転させ

規定の回転角度(回転指度)に固定した直後の静電容量

と,規定の時間放置した後の静電容量との変化量。

 

capacitance drift after

adjustment

3609

メカニカルインデ

ックス法,

M

・I 法

同調用可変コンデンサ(タイプ A コンデンサ)を指定さ

れた回転指度に機械的に固定し,連動段の可変静電容量

を測定する方法。

 

mechanical index method

3610

エレクトリカルイ

ンデックス法,

E

・I 法

同調用可変コンデンサ(タイプ A コンデンサ)の基準段

の可変静電容量が規定値となるよう電気的に定めた位置

における連動段の可変静電容量を測定する方法。

 

electrical index method

3611

同調用可変コンデ

ンサ,

タイプ A コンデン

主に,使用する都度静電容量を変化させ,同調用に使用

する可変コンデンサ。

 

tuning capacitor

3612

微調整用可変コン

デンサ,

タイプ B コンデン

主に,静電容量の可変量が小さく,静電容量の微調整に

使用する可変コンデンサ。

備考  トリマともいう。

 

trimming capacitor

3613

半固定コンデンサ,

タイプ C コンデン

主に,静電容量を調整した後は,固定して使用する可変

コンデンサ。

備考  プリセットコンデンサともいう。

 

pre-set capacitor

3614

回転可変コンデン

回転機構をもち,静電容量を最小から最大まで連続的に

変えられる可変コンデンサ。

 

rotary variable capacitor

3615

差動可変コンデン

二つの分離された固定電極と一つの回転電極とによって

構成し,一方の固定電極と回転電極の間の静電容量が増

加すると他方の固定電極と回転電極との間の静電容量が

減少し,全体としては静電容量が一定となっている可変

コンデンサ。

 

differential capacitor

3616

多段可変コンデン

複数個の段をもち,一つの操作軸で複数段の静電容量を

変える可変コンデンサ。

 

multi-section capacitor,

multi-stage capacitor

3617

AM

長中波及び短波 (3∼30MHz)  に用いられる同調用可変

コンデンサ(タイプ A コンデンサ)の段。

 

A. M section,

A. M stage

3618

FM

超短波 (30∼300MHz)  に用いられる同調用可変コンデ

ンサ(タイプ A コンデンサ)の段。

 

F. M section,

F. M stage

3619

分割固定電極可変

コンデンサ

一つの共通な回転電極と直列に機能する二つの分割した

固定電極からなる可変コンデンサ。

 

split stator capacitor


29

C 5602-1986

番号

用語

意味

参考

量記号

対応英語

3620

パディングコンデ

ンサ

スーパーヘテロダイン受信機の局部発振回路に直列に接

続し,同調段とのトラッキングを得るために用いるコン

デンサ。

 

padding capacitor

3621

トラッキングレス

バリコン

基準段及び連動段がいかなる回転指度においても,規定

の受信周波数範囲内において局部発振回路にパディング

コンデンサを使用しないで規定の中間周波数が得られる

ように設計された可変係数をもつ同調用可変コンデンサ

(タイプ A コンデンサ)

 

trackingless variable capacitor

3622

最大静電容量

可変範囲において最大となる静電容量。

 

maximum capacitance

3623

最小静電容量

可変範囲において最小となる静電容量。

 

minimum capacitance

3624

公称最大静電容量

最大静電容量の公称値。

 

nominal (rated) maximum

capacitance

3625

公称最小静電容量

最小静電容量の公称値。

 

nominal (rated) minimum

capacitance

3626

段間結合静電容量

同調用可変コンデンサ(タイプ A コンデンサ)の二つの

段間の静電容量。

 

inter-section coupling

capacitance,

inter-stage coupling capacitance

3627

最大可変静電容量

最大静電容量から最小静電容量を引いた値。

 

capacitance swing

3628

可変静電容量

各回転指度における静電容量から最小静電容量を引いた

値。

 

variable capacitance

3629

静電容量変化特性

回転指度と静電容量との関係。

備考

直線容量形,直線波長形,直線周波数形など

がある。

 

capacitance law

3630

可変係数

同調用可変コンデンサ(タイプ A コンデンサ)の最大可

変静電容量を 100%とした場合における,各回転指度に

おける可変静電容量をパーセントで表した値。

備考  静電容量変化特性を表す。

 

coefficient of variable

capacitance

3631

有効回転角度

最小静電容量から最大静電容量に変化させるために必要

な回転子(ロータ)の回転角度。

 

effective angle of rotation

3632

公称回転角度

回転角度の公称値。

 

nominal angle of rotation

3633

全回転角度

機械的に回転可能な全角度。

 

total angle of rotation

(4)

コイル・変成器・変圧器

(4.1)

コイル・変成器・変圧器(基本)

番号

用語

意味

参考

量記号

対応英語

4101

コイル

一般的には,絶縁体の表面上に導体を巻いて作った自己

インダクタンスをもつ部品。

備考  渦巻き状に形成されたプリントコイルを含

む。

 

coil


30

C 5602-1986

番号

用語

意味

参考

量記号

対応英語

4102

変成器

共通の磁気回路とこれに鎖交する複数の巻線をもち,電

磁誘導作用によって一方の巻線から受けた交流信号を変

成して他方の回路に伝達する部品。

 

transformer

4103

理想変成器

損失が全くなく,変成作用だけを行う変成器であって,

次の条件を満足するもの。

(1)

巻線のインピーダンスが無限大(磁心の透磁率が無

限大)

(2)

巻線の抵抗値が零。

(3)

一次,二次の巻線の結合が完全であって,漏れ磁束

がない。

(4)

分布容量が存在しない。

備考  一方の巻線にあるインピーダンスを接続し

て,他方の巻線端子から見たインピーダンス

は完全に巻数比の平方に比例して変換され,

損失なしに電力を伝達し,周波数特性をもた

ない。

 

ideal transformer

4104

整合変成器,整合ト

ランス

インピーダンス整合の目的で用いる変成器の総称。

備考  入力変成器,出力変成器,マッチングコイル

など。

 

matching transformer

4105

変圧器

共通の磁気回路とこれに鎖交する複数の巻線をもち,電

磁誘導作用によって一方の巻線から受けた交流電力を他

方の回路に供給する部品。

 

transformer

4106

磁気回路

磁束密度を電流密度に,磁界を電界に,透磁率を導電率

に,磁性体を導体に見立てることによって電気回路と類

似の関係が成立し,起磁力を起電力に,磁気抵抗を電気

抵抗に対比させることでオームの法則,キルヒホッフの

法則などが磁束に対して適用できる回路。

 

magnetic circuit

4107

変圧比,

変成比

二次巻線の端子電圧を一次巻線の端子電圧で除した値。

 

transformation ratio

4108

巻数比

一次巻線の巻数と二次巻線の巻数の比又は一次若しくは

二次巻線の巻数とタップの巻数の比。

 

tuns ratio

4109

静電遮へい【コイ

ル・変成器の】

一次巻線と二次巻線及び引出部に生じる静電結合を防止

するため,巻線間に導体を挿入したり,またコイルや変

成器を外部からの静電結合を除去するよう導体をもって

遮へいすること。

 

electrostatic shielding

4110

磁気遮へい【コイ

ル・変成器の】

コイル・変成器から発生する磁力線又は外部からの磁力

線の影響を除去するため金属材料又は磁性材料によって

遮へいすること。

 

magnetic shielding

(4.2)

コイル・変成器・変圧器(一般)

番号

用語

意味

参考

量記号

対応英語

4201

ユニバーサルコイ

ル,

ハネカムコイル

多層巻線のコイルにおいて,巻線間の分布容量と誘電体

損失を減少させ,かつ Q を高くするために,上下の互い

に重なる層の巻線が相互に交差するように巻いたコイ

ル。

 

universal coil,

honey-comb coil


31

C 5602-1986

番号

用語

意味

参考

量記号

対応英語

4202

ソレノイド巻きコ

イル

円筒状に導体を巻いたコイル。一層に巻いたものを単層

ソレノイド巻きコイル,多層に巻いたものを多層ソレノ

イド巻きコイルという。

 

solenoidal coil

4203

バンク巻きコイル

巻線の層間の分布容量を減らすためには,層間の電位差

を小さくする必要がある。そのためには,一層に巻くこ

とがよいが,しかし一層では巻き切れないときに用い,

二層巻きの場合図のように巻いたコイル。

 

bank wound coil

4204

バイファイラ巻き

コイル

一次,二次巻線相互間の結合を密にするために,一次及

び二次の導線を並列に巻いたコイル。

 

bifilar wound coil

4205

スペース巻きコイ

巻線のピッチを大きくして,

分布容量を減らしたコイル。

 

space wound coil

4206

空心コイル

磁心を用いないコイル。

 

air-core coil

4207

磁心[入り]コイル  磁心を用いたコイル。

 

magnetic core coil

4208

可変コイル

インダクタンスの可変機構をもつコイル。

 

variable coil

4209

固定コイル

インダクタンスの可変機構をもたないコイル。

備考  インダクタ又はチョークコイルともいう。

 

fixed coil

4210

プリントコイル

絶縁板上に渦巻き状などの導体膜を形成することによっ

て得られるコイル。

 

printed coil

4211

チップコイル

磁器,プリント基板などの絶縁体に面実装するのに適し

た構造をもったコイル。

備考  インダクタンスの可変機構をもったものを

可変形チップコイル,可変機構をもたないも

のを固定形チップコイルという。

(チップイ

ンダクタということもある。

 

chip coil

4212

トロイダルコイル

リング状磁心に導体を巻いて作ったコイル。

 

toroidal coil

4213

エンキャプシュレ

  ート変成器

耐候性及び絶縁性を向上するため,巻線や磁心を合成樹

脂で被覆した変成器。

 

encapsulated transformer

4214

エンキャプシュレ

ートインダクタ

耐候性及び絶縁性を向上するため,巻線や磁心を合成樹

脂で被覆したインダクタ。

 

encapsulated inductor

4215

ハイ Q コイル

高い Q(高い誘導性リアクタンスをもち,かつ低損失)

のコイル。主にフィルタ用として使用する。

 

high Q coil

4216

遮へいコイル

電子回路に誘導される妨害電圧を軽減するのに用いる変

成器。

 

shielded coil

4217

高周波コイル

主としてラジオ,テレビジョン受信機などの電子機器の

高周波回路に用いるコイル。

備考  高周波用として設計したコイルを低周波で

使用することもあり,またその逆もある。

 

high frequency coil


32

C 5602-1986

番号

用語

意味

参考

量記号

対応英語

4218

高周波変成器,

高周波トランス

主としてラジオ,テレビジョン受信機などの電子機器の

高周波回路に用いる変成器。

備考 RF コイル (radio frequency coil) ということ

もある。

 

high frequency transformer

4219

中間周波変成器,

中間周波トランス

スーパーヘテロダイン方式の受信機で中間周波増幅回路

に用いる変成器。

備考 LFT ともいう。

 

intermediate frequency

transformer

4220

低周波コイル

可聴周波数帯以下の比較的低い周波数帯に用いるコイ

ル。

 

low frequency coil

4221

低周波変成器,

低周波トランス

可聴周波数帯以下の比較的低い周波数帯に用いる変成

器。

 

audio frequency transformer

low frequency transformer

4222

電源変圧器,

電源トランス

電源電圧を昇圧又は降圧の目的で用いる変圧器。

商用周波数用とスイッチングレギュレータ用とがある。

 

power [supply] transformer

4223

段間変成器

トランジスタ増幅器又は電子管増幅器で,インピーダン

スが異なる二つの線路を接続するときに昇圧,降圧又は

インピーダンス整合に用いる変成器。

 

inter-stage transformer

4224

入力変成器,

入力トランス

トランジスタ,電子管などを用いた増幅回路の入力側に

接続し,線路又は外部装置と増幅器とのインピーダンス

整合に用いる変成器。

 

input transformer

4225

出力変成器,

出力トランス

トランジスタ,電子管などを用いた増幅回路の出力側に

接続し,外部負荷回路のインピーダンスをトランジスタ

や電子管の負荷の最適負荷インピーダンスに変換する変

成器。

 

output transformer

4226

広帯域変成器,

広帯域トランス

使用できる周波数帯域が極めて広い値をもつ変成器。

 

wide band transformer

4227

多巻線変成器

一つの信号を多配分するための変成器。

 

multi-winding transformer

4228

絶縁形変成器,

分雛形変成器,

絶縁形トランス

一次巻線と二次巻線が静電的に分離してある変成器。

 

isolation transformer

4229

油入り変成器

鉄心及び巻線が絶縁油内に浸してある変成器。

 

oil filled transformer

4230

単巻変成器,

単巻トランス

一つの連続した巻線をもち,その一部が一次側と二次側

の回路に共通となる構造をもつ変成器。

 

auto transformer

4231

同調変成器,

同調トランス,

同調コイル

コンデンサと変成器で共振回路を形成し,単一の周波数

を低損失で選択する目的で用いる変成器。

 

tuning transformer,

tuning coil

4232

発振コイル

増幅した出力の一部を適当な位相で入力側に帰還させ

て,特定の周波数を発振させる回路(LC 発振回路)に

使用するコイル。

備考  特にパルス発振に用いるものは,ブロッキン

グコイル (blocking coil) 又はロッキングコ

イル (locking coil) ということもある。

 

oscillation coil

4233

ピーキングコイル

テレビ映像増幅回路や広帯域増幅器などにおいて,高周

波領域における増幅利得を補償するために,負荷に並列

又は直列に挿入し,特定の周波数だけに共振させ,総合

的に周波数帯域を拡大するコイル。

 

peaking coil


33

C 5602-1986

番号

用語

意味

参考

量記号

対応英語

4234

ハイブリッドトラ

ンス

2

線式線路と 4 線式線路との結合に使用する変成器。

備考  このトランスは,下図に示すように,このト

ランスの巻線比によって定められた負荷で

各端子を終端すると,A からの入力電力は,

D

に伝達されず,B と C には巻線比に比例し

て電力が分配する。また B からの入力電力

は,C には伝達されず A と D に電力が分配

される。また C からの入力電力は,B には伝

達されず A と D に電力が分配されるので電

力分配器として用いられる。

 

hybrid transformer

4235

チョークコイル

比較的高い周波数の電流を阻止し,直流又は比較的低い

周波数の電流だけを通過させることを目的としたコイ

ル。

 

choke coil

4236

アンテナコイル

電気信号を電磁波として空間に放射する装置,又は放射

された電磁波を捕そくする装置に接続されるコイル。

 

antenna coil

4237

ラインフィルタコ

イル

電源回路を通し,機器の内部に侵入する雑音,又は機器

の内部から電源回路を通し,外部に漏れる雑音を阻止す

るために電源回路に挿入するコイル。

 

line filter coil

4238

フライバック変成

器,

フライバックトラ

ンス

テレビジョン受信機の水平偏向出力回路などで,水平偏

向コイルに対する出力トランスとして動作するととも

に,偏向電流の帰線期間での急速な電流変化を利用して

高圧パルスを発生し,受像管陽極の高圧電源としての役

目をもたせた変成器。

 

flyback transformer

4239

バラン

平衡形伝送回路を不平衡形伝送回路にインピーダンス変

換する変成器。

 

balun

4240

装荷コイル

回路に挿入してインダクタンスを増大し,信号の減衰量

を小さくするためのコイル。

 

loading coil

4241

ソレノイド

主に,プランジャ,アーマチュアなどに用いるソレノイ

ド巻きコイル。

 

solenoid

4242

遅延線

コイルとコンデンサで構成された回路の中を電気信号が

伝達するときの時間の遅れを利用した部品。

備考  ディレイラインということもある。

 

delay line

4243

パルス変成器,

パルストランス

パルス波形伝送又はパルス波発生のために使用する変成

器。

 

pulse transformer

4244

シールドケース

コイル・変成器から発生する磁力線が外部に放出しない

ように,また外部からの磁力線又は静電結合の影響を除

去するためにコイル・変成器の外部を覆う金属容器。

 

shielding case

4245

ボビン

電線を巻くための巻枠。

 

bobbin

4246

センタタップ

巻線の中心から出した口出線端子。

 

center tap


34

C 5602-1986

番号

用語

意味

参考

量記号

対応英語

4247

中性点

ふたつの巻線の極性の異なる端末を接続して構成した電

位的平衡点。多相変圧器において星形結線を行った巻線

の共通接続点。

備考  この点を基準として二つの巻線の問題とす

る定数の平衡度を規定する。

 

neutral point

(4.3)

コイル・変成器・変圧器(性能)

番号

用語

意味

参考

量記号

対応英語

4301

インダクタンス

自己インダクタンス及び相互インダクタンスの総称。

 

inductance

4302

自己インダクタン

コイルに流れる電流の変化によって,コイル自身に電流

の変化を妨げるように生じた起電圧の値 (E) を電流変

化率  (dI/dt)  で除した値。次の式で表される。

L

 

self inductance

=

dt

dI

E

L

ここに,

L

自己インダクタンス

E

起電圧の値

dI/dt

電流変化率

4303

相互インダクタン

近接して置かれた 2 個のコイルがあるとき,一方のコイ

ルに電流 が流れるとき,他方のコイルに生じる誘導起

電圧 を電流変化率  (dI/dt)  で除した値。次の式で表さ

れる。

M

mutual inductance

=

dt

dI

E

M

ここに,

M

相互インダクタン

E

誘導起電圧の値

dI/dt

電流変化率

4304

定格インダクタン

ス,

公称インダクタン

規格値を代表するインダクタンス値。

 

rated inductance,

nominal inductance

4305

短絡インダクタン

複数の巻線がある場合,一方の巻線を短絡して,他方の

巻線から測定したインダクタンス。

 

short-circuit inductance

4306

漏れインダクタン

変成器及び変圧器の一次,二次巻線間でそれぞれ流れる

電流による全磁束が必ずしも巻線のすべてに鎖交すると

は限らず,一方又は一部の巻線に鎖交し,両巻線の電磁

結合に寄与しない漏れ磁束によるインダクタンス。

備考  巻線をそれぞれ 1,2 で示し,

λ

11

λ

21

をそれ

ぞれ 1,2 による磁束の鎖交数とし,1,2 の

巻線を N

1

N

2

,巻線を流れる電流を i

1

とす

ると,巻線 2 について,巻線 1 の漏れインダ

クタンス 

1

21

2

1

11

i

N

N

L







=

λ

λ

となる。

 

leakage inductance

4307

定格周波数【コイ

ル・変圧器の】

規定された動作のために定められた周波数。

 

rated frequency

4308

定格電圧【コイル・

変圧器の】

定格周囲温度において,連続して印加できる電圧の最大

値。

 

rated voltage


35

C 5602-1986

番号

用語

意味

参考

量記号

対応英語

4309

定格電流【コイル・

変圧器の】

定格周囲温度において,連続して負荷できる電流の最大

値。

 

rated current

4310

励磁電流

電圧を印加したとき,巻線を鎖交する磁束を作るために

巻線を流れる電流。

備考  巻線内に蓄えられる電磁エネルギーに対応

し,電圧と直角位相を示す磁化電流とコイ

ル・変成器の損失に対応する電圧と同相の成

分の損失電流とのベクトル和。

 

exciting current

4311

直流[重畳]特性

直流電流を加えたときの特性値の変動。

 

d. c. characterisitics

4312

無負荷電圧

定格周波数において,変圧器の一次巻線に定格入力電圧

を加え,すへての二次巻線を開放したときに,各二次巻

線に誘起する電圧。

 

no-load voltage

4313

電圧変動率

変圧器の無負荷における二次巻線電圧を E

0

,

二次側に定

格電流を流したときの二次巻線の電圧を とする

とき

(

)

100

0

×

E

E

E

(%)の値。

備考  規定の電流,力率及び周波数において二次巻

線の端子電圧を定格値に保つように,一次巻

線の電圧を調整し,これを変えずに変圧器を

無負荷にしたときの二次巻線の電圧の変動

率。

 

voltage regulation

4314

電圧偏差

一次巻線に定格周波数,定格電圧を印加し,定格出力電

流を流すとき,二次巻線の電圧から定格出力電圧を引い

た値と定格出力電圧との比をパーセントで表したもの。

 

voltage deviation

4315

無負荷電流

定格周波数において,変圧器の一次巻線に定格入力電圧

を加え,すべての二次巻線を開放したときに一次巻線に

流れる電流。

 

no-load current

4316

Q

【コイルの】

コイルの品質を表す係数。次の式で表される。

r

L

Q

ω

=

Q

quality factor

ここに,

ω: 角周波数

L

インダクタンス値

r

実効抵抗値

4317

同調容量

定格周波数において,コイルのインダクタンスと共振さ

せるための静電容量値。

C

o

tuning capacitance

4318

分布容量

巻線相互間及びアース間に分布している静電容量値。

C

d

distributed capacitance

4319

自己共振周波数

コイルの分布容量とインダクタンスとで共振する周波

数。

 

self resonant frequency

4320

挿入損失

理想変成器を回路に挿入した場合の出力 P′と変成器を

回路に挿入した場合の出力 との比。

P

P

a

i

= log

10

 (dB)

 

insertion loss

4321

動作減衰量

電源の内部インピーダンスに等しいインピーダンスを電

源(信号源)に接続した場合,負荷に供給される電力 P

と整合変成器を回路に挿入した場合の出力 との比。

P

P

a

b

= log

10

 (dB)

 

transmission loss


36

C 5602-1986

番号

用語

意味

参考

量記号

対応英語

4322

不整合減衰量

回路に整合する純抵抗 R

s

で成端した場合に得られる電

力とインピーダンス Z の変成器で成端した場合の反射量

との比。

)

(

)

(

log

20

s

s

F

R

Z

R

Z

a

+

=

 (dB)

備考  は定格インピーダンスで成端したとき入力

側から見たインピーダンス。R

s

は公称インピ

ーダンス(通常は純抵抗)とする。

 

mismatching attenuation

4323

無負荷損失

定格周波数において,変圧器の一次巻線に定格入力電圧

を加え,すべての二次巻線を開放したときに消費される

電力。

 

no-load loss

4324

全損失

定格周波数において,変圧器の一次巻線に定格入力電圧

を加え,

すべての二次巻線に定格出力電流を流したとき,

変圧器内で消費される電力。

 

total loss

4325

高調波ひずみ,

ひずみ率

磁心の非直線性に起因する伝送波形のひずみ率。

備考  通常高調波電圧の二乗の和の平方根を基本

波電圧で除した値で,パーセントで表したも

の。

 

harmonic distortion,

distortion factor

4326

長岡係数

図 に 示 す ソ レ ノ イ ド 巻 き コ イル の 半 径  (rcm) , 長 さ

(lcm)

,巻数  (N)  とするときのインダクタンス L (H)  の値

を求める次の式における係数 K

N

( )

9

2

2

10

2

×

=

N

K

l

r

L

N

π

 (H)

備考  単層巻線のとき

2

02

.

0

9

.

0

1

1

+

=

l

r

l

r

K

N

 

Nagaoka coefficient

4327

結合係数

一次巻線と二次巻線間の結合の度合を示す係数。次の式

で表される。

k

coupling coefficient

ここに,

L

1

L

2

自己インダクタンス

M

相互インダクタンス

4328

終端抵抗[値],

成端抵抗[値]

動作特性を決めるための端子に接続する特定のインピー

ダンス値。

備考  一般に純抵抗を用いる。

 

terminating resistance [value]

4329

静電容量不平衡

同一巻線の二つの巻線端とアース間との静電容量の差。

 

static capacity unbalance

4330

センタタップ[不]

平衡

巻線の両端子とセンタタップとの間に現れる電圧の差と

巻線端子間の電圧との比をパーセントで表したもの。

 

center tap [un] balance


37

C 5602-1986

番号

用語

意味

参考

量記号

対応英語

4331

絶縁抵抗

コイル,変成器,変圧器の異なる巻線の端子間又は端子・

外装間における絶縁体の電気抵抗値。

 

insulation resistance

4332

耐電圧【コイル・変

成器の】

コイル,変成器,変圧器の異なる巻線の端子間又は端子・

外装間における絶縁体が絶縁破壊を起こさずに規定時間

保持できる規定された電圧。

 

voltage proof,

dielectric withstanding voltage

4333

温度係数

使用温度範囲において,基準温度から周囲温度を変化さ

せたとき,特性の変化率をその温度差で除した値をパー

セントで表したもの。

 

temperature coefficient

4334

温度特性

使用温度範囲において,周囲温度を変化させたときの特

性の変化をその温度差で除した値をパーセントで表した

もの。

備考  特性の変化率が非直線性を示すものに適用

する。

 

temperature characteristics

4335

スプリアス特性

規定された同調周波数以外の周波数において,入力信号

が出力側の負荷に現れる現象。

備考  通常,同調周波数における出力電圧とそれ以

外の周波数における出力電圧との比を dB で

表す。

 

spurious characteristics

4336

大入力特性

信号電流のレベルによって示される特性値の差。

 

large signal behavior

characteristics

4337

磁界特性

磁界に放置された磁心を用いたコイルの,磁界から脱し

た後に残る特性。

 

magnetic influence


38

C 5602-1986

電子部会  電子回路部品用語専門委員会  構成表

氏名

所属

(委員会長)

武  藤  時  雄

広島工業大学

青  島  哲  夫

東光株式会社

今  本      正

社団法人日本電子機械工業会

岩  田      武

東京特殊印刷工業株式会社

内  山  友  和

日本電信電話株式会社

太  田  健一郎

工業技術院標準部

梶  川      馨

日本コンデンサ工業株式会社

木  村  十  郎

株式会社タムラ製作所

黒  田  英太郎

株式会社村田製作所

嵯峨野  俊  夫

大同電気工業株式会社

島      弘  志

通商産業省機械情報産業局

下  岡  靖  次

東京コスモス電機株式会社

鈴  木  信  博

TDK

株式会社

中  島  總一郎

株式会社芝浦電子製作所

中津川      功

帝国通信工業株式会社

長  沢  成  之

東洋大学

野  沢  敏  矩

日本電信電話株式会社

的  場  重  房

田淵電機株式会社

武  藤  俊  範

松尾電機株式会社

山  村  淳  一

松下電子部品株式会社

山  本  克  巳

ソニー株式会社

山  本  圭  一

進工業株式会社

(事務局)

潮  田  成  一

工業技術院標準部電気・情報規格課

福  井  正  弘

工業技術院標準部電気・情報規格課

後  藤  博  幸

工業技術院標準部電気・情報規格課