C 5062:2008
(1)
目 次
ページ
序文
1
1 適用範囲
1
2 引用規格
1
3 固定抵抗器の色による表示
2
4 抵抗値及び静電容量値の文字と数字とによる記号
4
4.1 共通事項
4
4.2 抵抗器
4
4.3 コンデンサ
6
5 抵抗値及び静電容量値の許容差並びに抵抗温度係数の文字記号
8
5.1 正負対称許容差をパーセント (%) で表す場合の文字記号
8
5.2 正負非対称許容差をパーセント (%) で表す場合の文字記号
8
5.3 静電容量値が 10 pF 未満の場合の許容差の文字記号
8
5.4 その他の許容差の文字記号
9
5.5 抵抗温度係数の文字記号
9
6 抵抗器及びコンデンサの製造年月記号又は年週記号
9
6.1 2 文字記号(年/月)
9
6.2 4 文字記号(年/週)
11
6.3 1 文字記号(年/月)
11
7 プラスチックフィルムコンデンサの誘電体材料に対する文字記号 (index)
12
附属書 JA(参考)JIS と対応する国際規格との対比表
13
C 5062:2008
(2)
まえがき
この規格は,工業標準化法第 14 条によって準用する第 12 条第 1 項の規定に基づき,社団法人電子情報
技術産業協会(JEITA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を改正すべきとの申出があり,日本工業標
準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格である。これによって,JIS C 5062:1997 は
改正され,この規格に置き換えられた。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権又は出願公開後の実用新案登録出願に
抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許
権,出願公開後の特許出願,実用新案権又は出願公開後の実用新案登録出願に係る確認について,責任は
もたない。
日本工業規格
JIS
C
5062
:2008
抵抗器及びコンデンサの表示記号
Marking codes for resistors and capacitors
序文
この規格は,2004 年に第 5 版として発行された IEC 60062 を基に作成した日本工業規格であるが,対応
国際規格には記載されていない表を追加し,技術的内容を変更して作成した日本工業規格である。
なお,この規格で側線又は点線の下線を施してある箇所及び
附属書 JA は,対応国際規格にはない事項
である。
1
適用範囲
この規格は,抵抗器及びコンデンサの表示記号並びにプラスチックフィルムコンデンサの誘電体材料の
文字記号 (index) について規定する。この規格の適用は,次による。
a) 固定抵抗器の色による表示は,箇条 3 の記号を適用する。これは,JIS C 5063 に規定する E6〜E192
の推奨標準数列を適用する。
b) 抵抗値及び静電容量値を文字と数字とで表す記号表示方法は,箇条 4 の記号を適用する。
c) 抵抗値及び静電容量値の許容差並びに抵抗温度係数を文字で表す記号表示方法は,箇条 5 の記号を適
用する。
d) 抵抗器及びコンデンサの製造年月(年週)を文字及び数字で表す記号表示方法は,箇条 6 の記号を適
用する。
e) 誘電体材料の記号表示方法は,箇条 7 の記号(指標)を適用する。
注記 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。
IEC 60062:2004,Marking codes for resistors and capacitors (MOD)
なお,対応の程度を表す記号(MOD)は,ISO/IEC Guide 21 に基づき,修正していることを示
す。
2
引用規格
次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの
引用規格は,その最新版(追補を含む。
)を適用する。
JIS C 5063 抵抗器及びコンデンサの標準数列
注記 対応国際規格:IEC 60063,Preferred number series for resistors and capacitors,Amendment 1 及
び Amendment 2(全体評価:IDT)
JIS K 6899-1 プラスチック−記号及び略語−第 1 部:基本ポリマー及びその特性
注記 対応国際規格:ISO 1043-1,Plastics−Symbols and abbreviated terms−Part 1: Basic polymers and
their special characteristics (IDT)
2
C 5062:2008
JIS X 0301 情報交換のためのデータ要素及び交換形式−日付及び時刻の表記
注記 対応国際規格:ISO 8601,Data elements and interchange formats−Information interchange−
Representation of dates and times (MOD)
3
固定抵抗器の色による表示
3.1
固定抵抗器の 2 けた及び 3 けたの有効数字で表した抵抗値,許容差及び必要がある場合の温度係数
を表す表示方法は,3.2,3.3 及び 3.4 による。
3.2
第 1 色帯は,抵抗器の端に最も近い位置とし,各色帯は,読取りに誤りがないような位置及び間隔
とする。
3.3
任意の表示を追加する場合には,表示は,色表示による抵抗値及び許容差に混乱を生じないように
行う。
3.4
固定抵抗器の色による表示方法は,
表 1 による。
表 1−色に対応する数値
色
有効数字 10 のべき数
許容差
温度係数
0
−
6
/K
銀色
− 10
−
2
±10
−
金色
− 10
−
1
±5
−
黒 0 1 −
±250
茶色 1 10 ±1
±100
赤 2 10
2
±2
±50
黄赤 3 10
3
±0.05
±15
黄 4 10
4
−
±25
緑 5 10
5
±0.5
±20
青 6 10
6
±0.25
±10
紫 7 10
7
±0.1
±5
灰色 8 10
8
−
±1
白 9 10
9
−
−
色を付けない
−
−
±20
−
表 1 の温度係数の色による表示は,次のうちいずれか一つの方法で行う。
a) 幅広い帯の第 6 色帯とする。(次の図参照)
第 6 色帯
b) 中断された第 6 色帯とする。(次の図参照)
第 6 色帯
第 6 色帯
3
C 5062:2008
c) らせん状 (a helix)
円筒形の場合は,抵抗値及び許容差を表す色帯の全長の上に重ねてらせん状の表示を行う。その場
合の表示は,周囲 270 度以上とする。
その他の形状(円筒形以外)の場合には,個別規格による。
温度係数の色による表示は,抵抗値の有効数字が 3 けたで表すものだけに適用する。
3.4.1
抵抗値の有効数字が 2 けたの場合の色による表示例
抵抗値 27 000 Ω 許容差±5 %のとき,次による。
3.4.2
抵抗値の有効数字が 3 けたの場合の色による表示例
抵抗値 249 000 Ω 許容差±1 %のとき,次による。
注記 順序の誤りを避けるために,最後の色帯は,その他の色帯よりも 1.5 倍〜2 倍の広い幅とすることが望ま
しい。
3.4.3
抵抗値の有効数字が 3 けたで温度係数を表示する場合の色による表示例
抵抗値 249 000 Ω 許容差±1 %,温度係数±50×10
−
6
/K のとき,次による。
第 1 色帯
赤 (有効数字 1 けた目の数字)
金色 (許容差)
黄赤 (10 のべき数)
紫 (有効数字 2 けた目の数字)
第 1 色帯
赤 (有効数字 1 けた目の数字)
茶色 (許容差)
黄赤 (10 のべき数)
白 (有効数字 3 けた目の数字)
黄 (有効数字 2 けた目の数字)
4
C 5062:2008
注記 順序の誤りを避けるために,最後の色帯は,その他の色帯よりも 1.5 倍〜2 倍の広い幅とすることが望ま
しい。
4
抵抗値及び静電容量値の文字と数字とによる記号
4.1
共通事項
4.1.1
記号は,3 字,4 字又は 5 字を使用し構成する。それらは,2 数字と 1 文字,3 数字と 1 文字,又は
4 数字と 1 文字を使用する。
4.1.2
小数点及びべき数を表す記号は,
表 2a〜表 5c に示す例による。
4.1.3
追加する文字又は数字の記号は,箇条 5 の許容差を表す文字の後とし,抵抗値又は静電容量値と許
容差の記号とを混乱しないようにする。
4.2
抵抗器
4.2.1
RKMGT による表示方法
文字 R,K,M,G 及び T は,それぞれ,単位をオーム (Ω) で表した抵抗値の 10 のべき数 1,10
3
,10
6
,
10
9
及び 10
12
として用いる。
第 1 色帯
赤 (有効数字 1 けた目の数字)
赤 (温度係数)
茶色 (許容差)
黄赤 (10 のべき数)
白 (有効数字 3 けた目の数字)
黄 (有効数字 2 けた目の数字)
5
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表 2a−抵抗値に対する表示記号の例(最大有効数字 3 けた)
抵抗値
表示記号
抵抗値
表示記号
0.1
Ω R10
1
MΩ 1M0
0.15
Ω R15
1.5
MΩ 1M5
0.332
Ω R332
3.32
MΩ 3M32
0.590
Ω R59
5.90
MΩ 5M9
1
Ω 1R0
10
MΩ 10M
1.5
Ω 1R5
15
MΩ 15M
3.32
Ω 3R32
33.2
MΩ 33M2
5.90
Ω 5R9
59.0
MΩ 59M
10
Ω 10R
100
MΩ 100M
15
Ω 15R
150
MΩ 150M
33.2
Ω 33R2
332
MΩ 332M
59.0
Ω 59R
590
MΩ 590M
100
Ω 100R
1
GΩ 1G0
150
Ω 150R
1.5
GΩ 1G5
332
Ω 332R
3.32
GΩ 3G32
590
Ω 590R
5.90
GΩ 5G9
1 kΩ 1K0
10
GΩ 10G
1.5
kΩ 1K5
15
GΩ 15G
3.32
kΩ 3K32
33.2
GΩ 33G2
5.90
kΩ 5K9
59.0
GΩ 59G
10 kΩ 10K
100
GΩ 100G
15 kΩ 15K
150
GΩ 150G
33.2
kΩ 33K2
332
GΩ 332G
59.0
kΩ 59K
590
GΩ 590G
100 kΩ 100K
1
TΩ 1T0
150 kΩ 150K
1.5
TΩ 1T5
332 kΩ 332K
3.32
TΩ 3T32
590 kΩ 590K
5.90
TΩ 5T9
10
TΩ 10T
有効数字 4 けたで表される抵抗値は,表 2b に示す例の表示記号による。
表 2b−抵抗値に対する表示記号の例(有効数字 4 けた)
抵抗値
表示記号
59.04
Ω
59R04
590.4
Ω
590R4
5.904
kΩ
5K904
59.04
kΩ
59K04
4.2.2
3 文字記号による表示方法
オーム (Ω) を単位とする抵抗値は,
表 3 の例の 3 文字記号で表示する。
注記 最初の 2 数字は有効数字で,最後の数字は有効数字に続くゼロの数を表す。ただし,英大文字
の R は,小数点を表し,この場合は,すべて有効数字とする。
6
C 5062:2008
表 3−3 文字記号による表示方法の例
抵抗値
表示記号
抵抗値
表示記号
0.1
Ω R10 10
Ω
100
0.47 Ω R47 15
Ω
150
1.0
Ω
1R0
100
Ω
101
1.5
Ω
1R5
150
Ω
151
2.0
Ω
2R0
1.0
kΩ
102
4.7
Ω
4R7
1.5
kΩ
152
100
kΩ
104
150
kΩ
154
1
MΩ
105
4.2.3
4 文字記号による表示方法
オーム (Ω) を単位とする抵抗値は,
表 4 の例の 4 文字記号で表示する。
注記 最初の 3 数字は有効数字で,最後の数字は有効数字に続くゼロの数を表す。ただし,英大文字
の R は,小数点を表し,この場合は,すべて有効数字とする。
表 4−4 文字記号による表示方法の例
抵抗値
表示記号
0.1
Ω 〜 0.976
Ω R100 〜 R976
1
Ω 〜 9.76
Ω 1R00 〜 9R76
10
Ω 〜 97.6
Ω 10R0 〜 97R6
100
Ω 〜 976
Ω 1000 〜 9760
1 kΩ 〜 9.76 kΩ 1001 〜 9761
10 kΩ 〜 97.6
kΩ 1002 〜 9762
4.3
コンデンサ
文字 p,n,
µ,m 及び F は,それぞれ,単位をファラド (F) で表した静電容量値の 10 のべき数 10
−
12
,
10
−
9
,10
−
6
,10
−
3
及び 1 として,
表 5a の例のように用いる。
なお,表示箇所などのスペースなどに制約がある場合,有効表示記号 3 けたの
表 5c を用いてもよい。
7
C 5062:2008
表 5a−静電容量値の表示記号の例(最大有効数字 3 けた)
静電容量値
表示記号
静電容量値
表示記号
0.1
pF p10
100
nF 100n
0.15 pF p15
150
nF 150n
0.332 pF p332
332
nF 332n
0.590 pF p59
590
nF 590n
1
pF 1p0
1
µF 1µ0
1.5
pF 1p5
1.5
µF 1µ5
3.32 pF 3p32
3.32
µF 3µ32
5.90 pF 5p9
5.90
µF 5µ9
10
pF 10p
10
µF 10µ
15
pF 15p
15
µF 15µ
33.2
pF 33p2
33.2
µF 33µ2
59.0
pF 59p
59.0
µF 59µ
100
pF 100p
100
µF 100µ
150
pF 150p
150
µF 150µ
332
pF 332p
332
µF 332µ
590
pF 590p
590
µF 590µ
1
nF 1n0
1
mF 1m0
1.5
nF 1n5
1.5
mF 1m5
3.32 nF 3n32
3.32
mF 3m32
5.90 nF 5n9
5.90
mF 5m9
10
nF 10n
10
mF 10m
15
nF 15n
15
mF 15m
33.2
nF 33n2
33.2
mF 33m2
59.0
nF 59n
59.0
mF 59m
有効数字 4 けたで表される静電容量値は,
表 5b に示す例の表示記号による。
表 5b−静電容量値に対する表示記号の例(有効数字 4 けた)
静電容量値
表示記号
68.01 pF
68p01
680.1
pF
680p1
6.801 nF
6n801
68.01 nF
68n01
表 5c−静電容量値に対する表示記号の例(有効表示記号 3 けた)
静電容量値
表示記号
0.5 pF(又は
µF) R50
3.3 pF(又は
µF) 3R3
150 pF(又は
µF) 151
1 500 pF(又は
µF) 152
注記 静電容量値の記号は 3 数字で表す。第 1 数字及び第 2 数字は,ピコファラド
(pF) 又はマイクロファラド(
µF は,アルミニウム電解コンデンサなどの大
きい容量のコンデンサに適用する。
)の単位で表した有効数字とし,第 3 数
字は有効数字に続くゼロの数を表す。ただし,英大文字の R は小数点を表し,
この場合は,すべて有効数字とする。
8
C 5062:2008
5
抵抗値及び静電容量値の許容差並びに抵抗温度係数の文字記号
許容差を表す文字記号は,抵抗値又は静電容量値の後に付ける。
5.1
正負対称許容差をパーセント (%) で表す場合の文字記号
抵抗値及び静電容量値の許容差が正負対称な場合には,
表 6 の記号を使用する。
表 6−正負対称許容差(パーセント)に対する文字記号
許容差
%
文字記号
± 0.005
E
± 0.01
L
± 0.02
P
± 0.05
W
± 0.1
B
± 0.25
C
± 0.5
D
± 1
F
± 2
G
± 3
H
± 5
J
± 10
K
± 20
M
± 30
N
5.2
正負非対称許容差をパーセント (%) で表す場合の文字記号
抵抗値及び静電容量値の許容差が正負非対称な場合には,
表 7 の記号を使用する。
表 7−正負非対称許容差(パーセント)に対する文字記号
許容差
%
文字記号
−10 +30 Q
−10 +50 T
−20 +50 S
−20 +80 Z
5.3
静電容量値が 10 pF 未満の場合の許容差の文字記号
静電容量値が 10 pF 未満の場合の許容差は,正負対称とし,
表 8 の記号を使用する。
表 8−正負対称許容差(10 pF 未満)に対する文字記号
許容差
pF
文字記号
± 0.1
B
± 0.25
C
± 0.5
D
± 1
F
± 2
G
9
C 5062:2008
5.4
その他の許容差の文字記号
文字記号が規定されていない許容差の表示は,記号 A を使用する。また,文字記号 A は,その許容差を
使用する規格で規定する。
5.5
抵抗温度係数の文字記号
抵抗温度係数の表示は,
表 9 の記号を使用する。
文字記号が規定されていない抵抗温度係数の表示は,記号 Z を使用する。また,文字記号 Z は,その抵
抗温度係数を使用する規格で規定する。
表 9−抵抗温度係数 (TCR) に対する文字記号
抵抗温度係数
10
−
6
/K
文字記号
* Z
± 2 500
Y
± 1 500
X
± 1 000
W
± 500
V
± 250
U
± 150
T
± 100
S
± 50
R
± 25
Q
± 15
P
± 10
N
± 5
M
± 2
L
± 1
K
± 0.5
J
± 0.2
H
± 0.1
G
注*
その他の温度係数に関しては製品規格を
参照する。
6
抵抗器及びコンデンサの製造年月記号又は年週記号
6.1
2 文字記号(年/月)
製造年月の表示が必要な場合は,次のうちいずれか一つの方法による。
6.1.1
20 年周期
表 10a 及び表 10b の文字記号を使用する。
10
C 5062:2008
表 10a−2 文字記号による年(20 年周期)
年
文字
年
文字
年
文字
年
文字
年
文字
↓
↓ 1977 J 1986 U 1994 E 2003 R
↓
↓ 1978 K 1987 V 1995 F 2004 S
1970 A 1979 L 1988 W 1996 H 2005 T
1971 B 1980 M 1989 X 1997 J 2006 U
1972 C 1981 N
1998 K 2007 V
1973 D 1982 P 1990 A 1999 L 2008 W
1974 E 1983 R 1991 B 2000 M 2009 X
1975 F 1984 S 1992 C 2001 N ↓
↓
1976 H 1985 T 1993 D 2002 P ↓
↓
注記 年の文字記号は,20 年を 1 サイクルとして繰り返して用いる。
表 10b−2 文字記号による月(20 年周期)
月
記号
月
記号
1 1 7 7
2 2 8 8
3 3 9 9
4 4 10 O
5 5 11 N
6 6 12 D
例 2006 年 3 月=U3 ; 2007 年 11 月=VN
6.1.2
10 年周期
表 11a 及び表 11b の文字記号を使用する。
表 11a−2 文字記号による年(10 年周期)
年
文字
年
文字
年
文字
↓
↓ 1997 7 2005 5
↓
↓ 1998 8 2006 6
1990 0 1999 9 2007 7
1991 1
2008 8
1992 2 2000 0 2009 9
1993 3 2001 1 ↓
↓
1994 4 2002 2 ↓
↓
1995 5 2003 3 ↓
↓
1996 6 2004 4 ↓
↓
注記 年の文字記号は,10 年を 1 サイクルとして繰り返して用いる。
表 11b−2 文字記号による月(10 年周期)
月
記号
月
記号
1 1 7 7
2 2 8 8
3 3 9 9
4 4 10 O
5 5 11 N
6 6 12 D
11
C 5062:2008
例 2006 年 3 月=63 ; 2007 年 11 月=7N
6.2
4 文字記号(年/週)
6.2.1
4 数字記号
製造年週の表示が必要な場合は,4 文字記号を使用してもよい。初めの 2 数字は,製造年(西暦)の末
尾 2 数字とし,後の 2 数字は,その年の何番目かの週を示す。週は,JIS X 0301 の規定による。
例 2007 年の第 5 週=0705
注記 JIS X 0301 に規定する年週記号の概要を,次に示す。
a) 週番号の規定 週は,月曜日から日曜日までとし,年頭の第 1 週はその年の最初の木曜日を含
む週の月曜日からとする。この週は,必ず 1 月 4 日を含む週である。
例 2004 年第 1 週=2003 年 12 月 29 日〜2004 年 1 月 4 日
b) 年週記号 年週を表す記号は,年を表す 4 数字又は 2 数字(100 年を 1 サイクルとする西暦末
尾 2 けたの年記号)の記号と,週を表す 1 英大文字 W 及び週番号を表す 2 数字との組合せで
表す。
例 1 2004 年第 15 週=2004W15
例 2 2004 年第 5 週=04W05(100 年サイクルの例)
6.2.2
20 年周期の記号
最初の 1 文字は,
表 10a による製造年(西暦)の文字を,2 番目の文字記号 W は週を表し,最後の 2 数
字は,その年の何番目かの週を示す。週は,JIS X 0301 の規定による。
例 2007 年の第 5 週=VW05
6.2.3
10 年周期の記号
最初の 1 数字は,製造年(西暦)の最後のけたで,2 番目の文字記号 W は週を表し,最後の 2 数字は,
その年の何番目かの週を示す。週は,JIS X 0301 の規定による。
例 2007 年の第 5 週=7W05
6.3
1 文字記号(年/月)
表面実装用部品 (SMD) 及び端子挿入用部品 (TMD) の小形製品で,製造年月の表示が必要な場合は,
次の 6.3.1 に示す特別な記号を使用してもよい。
6.3.1
4 年周期の記号(SMD 及び TMD の小形製品だけに適用)
4 年周期の記号は,表 12 による。
12
C 5062:2008
表 12−1 文字記号−4 年周期
年
月
文字
年
月
文字
年
月
文字
年
月
文字
1
A 1
N 1
a 1
n
2 B
2 P
2 b
2 p
3 C
3 Q
3 c
3 q
4 D
4 R
4 d
4 r
5 E
5 S
5 e
5 s
6 F
6 T
6 f
6 t
7
G 7
U 7
g 7
u
8 H
8 V
8 h
8 v
9 J
9 W
9 j
9 w
10 K
10 X
10 k
10 x
11 L
11 Y
11 l
11 y
1993
1997
2001
2005
2009
12 M
1994
1998
2002
2006
2010
12 Z
1995
1999
2003
2007
2011
12 m
1996
2000
2004
2008
2012
12 z
注記 1 製造年月は,I 及び O を除く 1 英大文字又は 1 英小文字で表し,4 年を 1 サイクルとして繰り返して用い
る。
例 2002 年 3 月= Q, 2004 年 3 月= q, 2006 年 3 月= Q
注記 2 小文字の v と大文字の V のように,読み誤りやすい又は紛らわしい 1 英小文字の場合には,上に横バー
(−)を付けるか又は適切な方法で区別してもよい。
注記 3 小文字の p,s,u,v,w,x 及び z のように,大文字と読み誤りやすい又は紛らわしい 1 英小文字の表記
には,注意が必要である。
7
プラスチックフィルムコンデンサの誘電体材料に対する文字記号 (index)
プラスチックフィルムコンデンサの誘電体材料に対する文字記号は,
表 13 による。
表 13−プラスチックフィルム材料の誘電体に対応する記号
文字記号
(index)
誘電体材料
JIS K 6899-1 の規定による記号
V
ポリカーボネート PC
H
ポリフェニレンスルフィド PPS
N
ポリエチレンナフタレート PEN
P
ポリプロピレン PP
S
ポリスチレン PS
T 又は M
a)
ポリエチレンテレフタレート PET
注記 JIS K 6899-1 の規定による記号は参考として示す。ただし,文字記号 PEN を除く。
注
a)
T 又は M のいずれを使用してもよい。
13
C 5062:2008
附属書 JA
(
参考)
JIS と対応する国際規格との対比表
JIS C 5062:2008 抵抗器及びコンデンサの表示記号
IEC 60062:2004,Marking codes for resistors and capacitors
(Ⅰ)JIS の規定
(Ⅲ)国際規格の規定
(Ⅳ)JIS と国際規格との技術的差異の箇条ご
との評価及びその内容
箇 条 番 号 及
び名称
内容
(Ⅱ)
国際
規格
番号
箇条番号
内容
箇 条 ご と
の評価
技術的差異の内容
(Ⅴ)JIS と国際規格との技術的
差異の理由及び今後の対策
1 適用範囲
−
1
適用範囲
−
一致
−
2 引用規格
−
3 固 定 抵 抗
器 の 色 に よ
る表示
3.4 の参考図
3
固 定 抵 抗 器 の
色による表示
−
追加
図を参考情報として追加した。
本文に基づく図を参考情報とし
て追加した。IEC 規格の改訂時
に,IEC へ提案する。
4 抵 抗 値 及
び 静 電 容 量
値 の 文 字 と
数 字 と に よ
る記号
表 5a 静電容量値
の表示記号の例
(最大有効数字
3 けた)
4
抵 抗 値 及 び 静
電 容 量 値 の 文 字
と 数 字 と に よ る
記号
表 5a のほか,表 5c
の 有 効 表 示 記 号 3
けたを追加した。
選択
表 5a は,4 けたになる場合があ
るため,表 5c を追加した。
表示箇所などのスペースなど
に制約がある場合,有効表示記号
3 けたの表 5c を用いてもよい。
IEC 規格の改訂時に,IEC へ提
案する。
5 抵 抗 値 及
び 静 電 容 量
値 の 許 容 差
並 び に 抵 抗
温 度 係 数 の
文字記号
−
5
抵 抗 値 及 び 静
電 容 量 値 の 許 容
差 並 び に 抵 抗 温
度 係 数 の 文 字 記
号
−
一致
−
6 抵 抗 器 及
び コ ン デ ン
サ の 製 造 年
月 記 号 又 は
年週記号
−
6
抵 抗 器 及 び コ
ン デ ン サ の 製 造
年 月 記 号 又 は 年
週記号
−
追加
−
4 数字記号を表す JIS X 0301 の
該当箇所を参考例として追加し
た。
2
C
506
2
:
2
008
14
C 5062:2008
(Ⅰ)JIS の規定
(Ⅲ)国際規格の規定
(Ⅳ)JIS と国際規格との技術的差異の箇条ご
との評価及びその内容
箇 条 番 号 及
び名称
内容
(Ⅱ)
国際
規格
番号
箇条番号
内容
箇 条 ご と
の評価
技術的差異の内容
(Ⅴ)JIS と国際規格との技術的
差異の理由及び今後の対策
7 プ ラ ス チ
ッ ク フ ィ ル
ム コ ン デ ン
サ の 誘 電 体
材 料 に 対 す
る 文 字 記 号
(index)
−
7
プ ラ ス チ ッ ク
フ ィ ル ム コ ン デ
ン サ の 誘 電 体 材
料 に 対 す る 文 字
記号 (index)
−
一致
−
JIS と国際規格との対応の程度の全体評価:IEC 60062:2004,MOD
注記 1 箇条ごとの評価欄の用語の意味は,次による。
− 一致 技術的差異がない。
− 追加 国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。
− 選択 国際規格の規定内容とは異なる規定内容を追加し,それらのいずれかを選択するとしている。
注記 2 JIS と国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次による。
− MOD 国際規格を修正している。
2
C
506
2
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