>サイトトップへ >このカテゴリの一覧へ

B 4651 : 1998

(1) 

まえがき

この規格は,工業標準化法に基づき,日本工業標準調査会の審議を経て,通商産業大臣が改正した日本

工業規格である。これによって JIS B 4651 : 1995 は改正されこの規格に置き換えられる。

今回の改正では日本工業規格と国際規格との整合を図ることに重点を置き,対応国際規格の技術的内容

を変更することなく採用し附属書に規定した。さらに,国際規格の差異を必要最小限とするため,JIS B 

4651 : 1995

の規定内容の一部を改正して本体に規定した。

また,JIS Z 8301(規格票の様式)が 1996 年 7 月に改正されたのに伴い,これに従って規格票の様式も

変更した。

JIS B 4651

には,次に示す附属書がある。

附属書(規定)  I 形コンビネーションスパナ


日本工業規格

JIS

 B

4651

 : 1998

コンビネーションスパナ

Combination wrenches

序文  この規格は,備考に示す国際規格を元に,本体には,従来日本工業規格で規定していた種類・等級

とこれらの形状・寸法,品質,検査,製品の呼び方及び表示を規定し,附属書には,対応国際規格を翻訳

し,技術的内容を変更することなく規定した日本工業規格であるが,対応国際規格にはない規定項目(外

観,検査,製品の呼び方及び表示)を日本工業規格として追加している。

なお,附属書のうち,点線の下線を施してある箇所は,対応国際規格にない事項である。

備考  この規格の対応国際規格を,次に示す。

ISO/DIS 691 : 1996

  Assembly tools for screws and nuts−Wrench and socket openings−Tolerances

for general use

ISO 1703 : 1983

  Assembly tools for screws and nuts−Nomenclature

ISO 1711 : 1975

  Hand operated wrenches and sockets−Technical specifications

ISO 3318 : 1990

  Assembly tools for screws and nuts− Double-headed open-ended wrenches,

double-headed ring wrenches and combination wrenches

−Maximum widths of heads

ISO 7738 : 1990

  Spanners and wrenches−Combination wrenches−Minimum length and thickness of

heads

1.

適用範囲  この規格は,主にボルト,ナットの組付け又はその取外しに用いるスパナ及びめがねレン

チを組み合わせたコンビネーションスパナについて規定する。

2.

引用規格  次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す

る。これらの引用規格のうちで,発効年(又は発行年)を付記してあるものは,記載の版だけがこの規格

の規定を構成するものであって,その後の改正版・追補には適用しない。

JIS B 1002-1985

  二面幅の寸法

3.

形状及び寸法  コンビネーションスパナの形状は,図 によるのがよい。寸法は,表 及び表 によ

る。

なお,めがね側の傾きは,受渡当事者間の協議によって,

図 の逆向きでもよい。


2

B 4651 : 1998

図 1  形状

表 1  二面幅の許容差

単位 mm

許容差

呼び

最小

最大

5.5

+0.02

+0.12

6, 7, 8, 9

+0.03

+0.15

10, 11

+0.04

+0.19

12, 13

+0.04

+0.24

14, 15, 16

+0.05

+0.27

17, 18

+0.05

+0.30

19, 21, 22, 23, 24

+0.06

+0.36

26, 27, 29, 30, 32

+0.08

+0.48

35, 36, 38, 41, 46, 50

+0.10

+0.60

54, 55

+0.12

+0.72

表 2  寸法

単位 mm

外幅 S

1

外径 D

厚さ T

1

厚さ T

2

全長 L

呼び

スパナ最大

めがね最大

スパナ最大

めがね最大

参考

5.5

17  10.5 3.2 6  70

6 18 11  3.5 6.5

75

7 20 13  4  6.5

85

8 22 15  4.5 7 90

9 24 16  4.5 7.5

100

10 26 17  5  8

110

11 29 18.5 5.5 8.5

120

12 30 20  6  9

130

13 33 22.5 6.5

10

145

14 35 23  7 11

155

15 37 25  7.5

11

165

16 39 26  8 11.5

175

17 41 27  8 12

185

18 43 29  8.5

12.5

215

19 45 30  9 13

230

21 50 33 10 15

250

22 52 34.5

10 15.5

265

23 54 36 11 16

275

24 56 37.5

11 16.5

290


3

B 4651 : 1998

単位 mm

外幅 S

1

外径 D

厚さ T

1

厚さ T

2

全長 L

呼び

スパナ最大

めがね最大

スパナ最大

めがね最大

参考

26 60 39 12 17

310

27 62 40 12 18

325

29 66 45 13 18

350

30 68 47 13 20

360

32 73 50 14 20

385

35 80 54 15 22

420

36 81 55 15 23

430

38 86 59 16 24

455

41 91 64 17 24

490

46

102 71 19 25.5

550

50

110 77 20 28

600

54

118 83 21 30

650

55

121 85 21 31

660

4.

品質

4.1

外観  外観は,使用上有害な欠点がなく,仕上げの程度は良好でなければならない。

4.2

硬さ  硬さは,39HRC 以上とする。

4.3

強さ  強さは,5.の試験を行った後に,使用性能に影響するような永久変形,その他の損傷を示して

はならない。

5.

強さ試験  強さ試験は,図 に示すように,口及びソケット部に六角の試験棒をくわえ,表 に示す

試験トルクを加える。

六角試験棒の二面幅寸法は,の最小寸法に対して

表 のとおりとし,硬さは 50HRC 以上とする。ただ

し,六角試験棒は,

附属書表 によるものを使用してもよい。

図 2  強さ試験


4

B 4651 : 1998

表 3  試験トルク

単位 N・m

呼び  5.5  6  7 8 9

10

11

12

13 14 15 16 17 18 19 21

スパナ側  4.9

6.9

9.8  15  23  30

39

50

 62

 76

 94

115

132

153

169

226

めがね側

14.7 18  25  29 44 59

78

98

118

157

186

216

255 275 314 382

呼び  22 23 24 26

27

29

30

32

35 36 38 41 46 50 54 55

スパナ側 255  280  319 394 439 539 588 706

912

981

1090

1270

1600 1890 2210

2290

めがね側 422  451  471 579 588 706 765 883

1090

1170

1320

1580

2070 2510 3010

3140

表 4  六角試験棒の寸法

単位 mm

基準寸法の区分

S

の最小寸法に対する許容差

10

以下 0

−0.040

10

を超え  18 以下 0

−0.043

18

を超え  30 以下 0

−0.052

30

を超え  50 以下 0

−0.062

50

を超えるもの 0

−0.074

6.

検査  検査は,形状,寸法及び品質について行い,それぞれ 3.及び の規定に適合しなければならな

い。

7.

製品の呼び方  コンビネーションスパナの呼び方は,規格番号又は規格の名称及び呼びによる。

1.  JIS B 4651  13

2.  コンビネーションスパナ  16

8.

表示  コンビネーションスパナには,適切な箇所に次の事項を表示する。

a)

呼び

b)

製造業者名又はその略号

さらに,スパナの二面幅に適応するボルト・ナットの呼びを表示してもよい。

例  呼び  M8mm の場合  M8


5

B 4651 : 1998

附属書(規定)  形コンビネーションスパナ

1.

適用範囲  この規格は,I 形コンビネーションスパナの寸法及び技術仕様について規定する。

なお,品質,検査,製品の呼び方及び表示についても規定する。

2.

形状及び寸法  形状は,附属書図 1,附属書図 及び附属書図 によるが,例として挙げている。し

たがって,コンビネーションスパナの設計に影響を与えるものではない。

二面幅の基準寸法 の許容差は,

附属書表 による。その他の寸法は附属書表 による。

附属書図 1  スパナ側形状

附属書図 2  めがね側形状

附属書図 3  形状


6

B 4651 : 1998

附属書表 1  二面幅許容差

単位 mm

切削加工品

非切削加工品(

1

)

許容差

許容差

呼び

最小

最大

最小

最大

3.2

+0.02

+0.08

4, 5, 5.5

+0.02

+0.12

6, 7

+0.03

+0.15

8, 9

+0.03

+0.15

+0.03

+0.18

10, 11

+0.04

+0.19

+0.04

+0.24

12, 13

+0.04

+0.24

+0.04

+0.30

14, 15, 16

+0.05

+0.27

+0.05

+0.35

17, 18

+0.05

+0.30

+0.05

+0.40

19, 21, 22, 24

+0.06

+0.36

+0.06

+0.46

27, 30, 32

+0.08

+0.48

+0.08

+0.58

34, 36, 41, 46, 50

+0.10

+0.60

+0.10

+0.70

(

1

)

めがね側の非切削加工品に適用する。

附属書表 2  寸法

単位 mm

外幅

外径

全長

厚さ

b

1

(

2

)

b

2

(

3

)

L(

4

)

e

1

(

5

)

e

2

(

6

)

二面幅

S

スパナ最大

めがね最大

最小

スパナ最大

めがね最大

3.2

 14

 7

 45

 4

 15

 8

 55

 5

 18

10

 65

5.5

19

10.5

70

 6

 20

11

 75

  4.5

  6.5

 7

 22

12.5

 85

 5

 7

 8

 24

14

 90

 5

 8

 9

 26

15.5

100

  5.5

  8.5

10

 28

17

110

 6

 9

11

30

18.5

120

  6.5

  9.5

12

32 20 125

7  10

13

34

21.5 135

7

11

14

 36

23

145

  7.5

11.5

15

39

24.5 150

8

12

16

41 26 160

8

12.5

17

43

27.5

165

  8.5

13

18

45 29 180

9  14

19

47

30.5 190

9

14.5

21

51

33.5 215  10

15.5

22

53 35 230

10.5 16

24

57 38 250 11

17.5

27

64

42.5 275

12.5 19

30

70 47 300

13.5 20

32

74 50 315

14.5 21

34

78 53 330 15

22.5

36

83 56 345

15.5

23.5

41

93

63.5 385

17.5

26.5


7

B 4651 : 1998

単位 mm

外幅

外径

全長

厚さ

b

1

(

2

)

b

2

(

3

)

L(

4

)

e

1

(

5

)

e

2

(

6

)

二面幅

S

スパナ最大

めがね最大

最小

スパナ最大

めがね最大

46 104 71 425

19.5

29.5

50 112 77 455 21  32

(

2

)  b

1max

≒2.1S+7

(

3

)  b

2max

≒1.5S+2

(

4

)  L

min

=18.2S

0.78

    3.2≦S≦17

L

min

=4.8S

1.25

18

S≦22

L

min

=18S

0.825

24

S≦50

(

5

)  e

1

=0.4S+2

6

S≦15

e

1

=0.4S+1.5

16

S≦34

e

1

=0.4S+1

36

S≦50

(

6

)  e

2

=1.5e

1

6

S≦15

e

2

=1.55e

1

16

S≦27

e

2

=1.55e

1

−1

30

S≦34

e

2

=1.55e

1

−0.5

36

S≦50

3.

品質

3.1

外観  外観は,使用上有害な欠点がなく,仕上げの程度は良好でなければならない。

3.2

硬さ  硬さは,二面幅が 32mm 以下のものは,最小 39HRC,32∼60mm のものは,最小 35HRC とす

る。

3.3

トルク試験

3.3.1

手順

a)

コンビネーションスパナの口又はソケット部に六角試験棒をくわえ,

附属書表 によるトルクを加え

る。

b)

試験中は,コンビネーションスパナに急激に力を加えたり,たたいたりしてはならない。荷重を次第

に増していき,最小試験トルクを加える。トルクは,荷重の大きさと,荷重を加えた位置から試験棒

の中心までの測定距離の積として計算する。

c)

六角試験棒の二面幅の基準寸法は,公差が h8 の基準寸法 に等しくする。試験棒の硬さは 55HRC 以

上に熱処理する。六角試験棒の寸法を,

附属書表 に示す。

d)

また,決められたトルク値に対して±2.5%の範囲で試験棒を回転できる装置を用いて,この試験を行

ってもよい。

e)

最小試験トルクを加えた後に,コンビネーションスパナは,使用性能に影響するような永久変形,そ

の他の損傷を示してはならない。

3.3.2

試験

a)

六角試験棒は,スパナ側は口の開きの底に当て,めがね側はソケット部の厚さの底まで挿入する。

b)

荷重をコンビネーションスパナ軸に沿ってできるだけ遠くに,コンビネーションスパナの長手軸に垂

直に加える。大形コンビネーションスパナを試験するときには,エクステンションチューブを使用す

る。

c)

コンビネーションスパナの両方向(正方向及び逆方向)に 1 回ずつ荷重を加えて試験する。


8

B 4651 : 1998

附属書表 3  最小試験トルク

単位 N・m

呼び 3.2 4  5 5.5 6  7  8 9 10 11  12  13  14  15 16

スパナ側

1.02

1.90   3.55    4.64    5.92    9.12

13.3

18.4

24.8

32.3

41.2   51.6    63.5    77.0

92.3

めがね側  4.04 6.81

11.5

14.4 17.6 25.2

34.5

45.4

58.1

72.7

89.1

107  128  150  175

呼び 17 18 19 21 22 24 27 30 32 34  36  41  46  50

スパナ側

107 128 149 198 225 287

399

536

643

761

894

1

154 1

453 1

716

めがね側

201

230

261

330

368

451

594

760

884

1 019

1 165

1 579

2 067

2 512

4.

検査  検査は,寸法及び品質について行い,それぞれ 2.及び 3.の規定に適合しなければならない。

5.

製品の呼び方  製品の呼び方は,規格番号又は規格の名称,この附属書に基づいて製作されたことを

示す “I”,及び呼びによる。

6.

表示  コンビネーションスパナには,適切な箇所に,呼び及び製造業者の商標又はその略号及び附属

書に基づいて製作されたことを示すために “I” を表示する。

附属書表 4  六角試験棒の寸法

単位 mm

基準寸法の区分

基準寸法に対する許容差

  3

を超え    6 以下 0

−0.018

  6

を超え  10 以下 0

−0.022

10

を超え  18 以下 0

−0.027

18

を超え  30 以下 0

−0.033

30

を超え  50 以下 0

−0.039

50

を超え  80 以下 0

−0.046


9

B 4651 : 1998

JIS B 4651

(コンビネーションスパナ)改正原案作成委員会  構成表

氏名

所属

(主査)

竹  原      康

東京都立科学技術大学

(委員)

杉  上  孝  二

通商産業省機械情報産業局

高  橋  孝  一

通商産業省製品評価技術センター

本  間      清

工業技術院標準部

菅  谷  伸  夫

トヨタ自動車株式会社

鷹  野  武  次

日産アルティア株式会社

徳  田  憲  暁

財団法人鉄道総合技術研究所

豊  島  国  男

株式会社日立製作所

中  西  忠  雄

防衛庁装備局調達補給室

中  村  智  男

日本ねじ研究協会

三  沢      彰

東日本旅客鉄道株式会社

森      浩  一

東京ガス株式会社

森  部  幸  男

社団法人日本自動車整備振興会連合会

吉  田  育  夫

株式会社東芝

相  田  明  雄

相伍工業株式会社

岡  田  正  之

北陽産業株式会社

兼  古  耕  一

株式会社兼古製作所

川  上  平八郎

東邦工機株式会社

佐  藤  浩  輔

京都機械工具株式会社

田  口  一  重

株式会社ベツセル工業

長谷川      直

株式会社マルト長谷川工作所

前  田  英  治

前田金属工業株式会社

松  塚  允  宏

旭金属工業株式会社

室  本      治

室本鉄工株式会社

吉  川      明

株式会社スーパーツール

渡  辺  鉄太郎

全国作業工具工業組合

(事務局)

橋  本  繁  晴

財団法人日本規格協会

三  塚  隆  正

財団法人日本規格協会

備考  ○印は,WG 主査を示す。