>サイトトップへ >このカテゴリの一覧へ

B 4634 : 1998

(1) 

まえがき

この規格は,工業標準化法に基づいて,日本工業標準調査会の審議を経て,通商産業大臣が改正した日

本工業規格である。これによって JIS B 4634 : 1995 は改正され,この規格に置き換えられるとともに,JIS 

B 6001 : 1992

は廃止され,この規格に統合される。

今回の改正では,日本工業規格と国際規格との整合化及び類似の JIS B 4634 : 1995(携帯電気ドリル用

チャック)と JIS B 6001 : 1992(工作機械用ドリルチャック)との 2 規格を統合することを目的とし,国

際規格を採用し,統合によって内容を一部見直すことによって,改正を行った。

この規格の一部が,技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の

実用新案登録出願に抵触する可能性があることに注意を喚起する。通商産業大臣及び日本工業標準調査会

は,このような技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の実用新

案登録出願にかかわる確認について,責任はもたない。

JIS B 4634

には,次に示す附属書がある。

附属書(規定)  ドリルチャックのテーパの寸法,テーパゲージの許容差及びユニファイ細目ねじ


日本工業規格

JIS

 B

4634

 : 1998

ドリルチャック

Drill chuck

序文  この規格は,携帯電気ドリル用チャックと工作機械用ドリルチャックの二つの日本工業規格を統合

するとともに,1974 年に第 1 版として発行された ISO 239, Drill chuck tapers を元に,対応する部分(テー

パの寸法)については技術的内容を変更することなく,附属書として作成した日本工業規格である。

1.

適用範囲  この規格は,ドリルチャック(以下,チャックという。)及びそのハンドルについて規定す

る。

備考  この規格の対応国際規格を次に示す。

ISO 239 : 1974 Drill chuck tapers

2.

引用規格  次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す

る。これらの引用規格は,その最新版を適用する。

JIS B 0208

  ユニファイ細目ねじ

JIS B 0212

  ユニファイ細目ねじの許容限界寸法及び公差

JIS B 0256

  ユニファイ細目ねじ用限界ゲージ

JIS B 1701

  インボリュート歯車の歯形及び寸法

JIS B 7503

  ダイヤルゲージ

JIS B 7725

  ビッカース硬さ試験−試験機の検証

JIS B 7726

  ロックウェル硬さ試験−試験機の検証

JIS Z 2244

  ビッカース硬さ試験−試験方法

JIS Z 2245

  ロックウェル硬さ試験方法

3.

種類及び記号  チャックの種類及び記号は,表 による。

表 1  チャックの種類及び記号

単位 mm

種類

記号

円周振れ

MG 0.08

以下

工作機械用

テーパ式

普通形

E(

1

) 0.20

以下

普通形

E(

1

)

テーパ式

EL

携帯電気ドリル用

ねじ式

軽量形

ELB

0.20

以下

(

1

)

記号 E については,工作機械用と携帯電気ドリル用の区別は
ない。


2

B 4634 : 1998

4.

形状及び寸法

4.1

チャックの形状及び寸法  チャックの形状及び寸法は,表 による。

表 2  チャックの形状及び寸法

備考1.  ジャコブステーパ,モールステーパ及びユニファイ細目ねじは,附属書による。

2.

図は,一例を示すものであって,構造を規定するものではない。

普通形

単位 mm

呼び寸法

D

1

D

2

L

F

G(

2

)

カバー

(最大)  基準

寸法

許容差  (最大) 基準

寸法

許容差 (最小) 歯数

(枚)

直径

ピッチ

使用できる

ドリル径の

範囲

5 33 22

±1 50  4

5.5 26  22

0.5

∼ 5

6.5 38  26

58  5.5

+0.1

0

6.5 28  20

0.5

∼ 6.5

10 46 31

70 6.5

8.5

30 18

0.8

∼10

13 55 38

90 8

9.5

32 16

1.2

∼13

16 60 44

98 9

10.5

32 14

3.2

∼16

軽量形

単位 mm

D

1

D

2

L

F

G(

2

)

カバー

呼び寸法

(最大)  基準

寸法

許容差  (最大) 基準

寸法

許容差 (最小) 歯数

(枚)

直径

ピッチ

使用できる
ドリル径の

範囲

6.5 35 22

±1 53  4

5.5  26  22

0.5

∼ 6.5

10  41

26  65

5.5

+0.1

0

6.5 28  20

0.8

∼10

13  47

32  82

6.5

8.5

30

18

2.0

∼13

33

      1.2

∼13

(

2

)  G

寸法は,貫通しても差し支えない。

4.2

ハンドルの形状及び寸法  ハンドルの形状及び寸法は,表 による。

なお,ハンドルピンが抜けなければ,ハンドルピンはハンドル軸に固定しなくてもよい。


3

B 4634 : 1998

表 3  ハンドルの形状及び寸法

備考  図は,一例を示すものであって,構造を規定するものではない。

単位 mm

呼び寸法

A

f

g

普通形

軽量形  基準寸法  許容差

基準寸法

許容差

基準寸法

許容差

歯数

(枚)

直径

ピッチ

5 6.5

65

±1 4

5

±0.5 12  22

6.5 10

75

5.5

−0.02
−0.12

6  12

20

10 13  90    6.5

8

  12  18

13

− 110    8

  9

  12  16

16

− 120    9

  10

  12  14

4.3

カバーとハンドルの歯車  カバーとハンドルの歯車は,JIS B 1701 に規定するインボリュート歯車

歯形とする。

5.

品質

5.1

外観  チャック及びハンドルの外観は,割れ及び有害なきず,まくれ,さび,その他の欠点がなく,

仕上げは良好でなければならない。

5.2

機能  ハンドルを用いてカバーを回転させたとき,つめがそろって円滑に出入りし,その他の部分

も円滑に作動しなければならない。

5.3

硬さ  チャックのドリルをくわえる部分(つめ)の硬さは,53 HRC 又は 560 HV 以上とし,カバー

及びハンドルの歯部の硬さは,30 HRC 以上又は 300 HV 以上とする。

本体のハンドル穴部の硬さは,30 HRC 以上又は 300 HV 以上とする。

5.4

ジャコブステーパ及びモールステーパ大径部の寸法許容差  チャックのジャコブステーパ及びモー

ルステーパ大径部の寸法許容差は,附属書に規定するジャコブステーパゲージ又はモールステーパゲージ

を差し込んだとき,基準径  (D

3

)

に対して,ゲージの軸方向の位置のずれが±1 mm 以内とする。

5.5

ジャコブステーパ及びモールステーパ穴部の当たり  チャックのジャコブステーパ及びモールステ

ーパ穴部の面の当たりは,6.4 又は 6.5 によって測定したとき,大径側より 75 %以上でなければならない。

5.6

ユニファイ細目ねじ部の寸法  チャックのユニファイ細目ねじ部の寸法は,附属書表 による。

5.7

把握力  チャックの把握力は,6.7 によって試験したとき,表 に示すねじりモーメントを加えたと

き,試験棒が滑ったり各部に異状があってはならない。


4

B 4634 : 1998

表 4  把握力

単位  N・m

呼び寸法

ねじりモーメント

普通形

軽量形

5

− 1.8

6.5 6.5

3.4

10 10

6.9

13 13

12.8

16

− 24.5

5.8

円周振れ  チャックの円周振れは,6.8 によって測定したとき,表 の規定に適合しなければならな

い。

6.

試験方法

6.1

外観  目視によって行う。

6.2

機能  カバーを回転させてその作動を調べ,また,ハンドルを用いてか(噛)み合い状態を確認す

る。

6.3

硬さ  チャックの各部の硬さは,JIS B 7726 又は JIS B 7725 に規定する試験機を用いて,JIS Z 2245

又は JIS Z 2244 の試験方法によって測定する。

6.4

ジャコブステーパ穴部の当たり  チャックのジャコブステーパ穴部の当たりは,附属書表 に規定

するジャコブステーパゲージに一様に光明丹を塗ってジャコブステーパ穴部に差し込み,一様に回して当

たりを測定する。

6.5

モールステーパ穴部の当たり  チャックのモールステーパ穴部の当たりは,附属書表 に規定する

モールステーパゲージに一様に光明丹を塗ってモールステーパ穴部に差し込み,一様に回して当たりを測

定する。

6.6

ユニファイ細目ねじ部の寸法  チャックのユニファイ細目ねじの寸法は,JIS B 0256 に規定する 2B

ねじ用限界ゲージを用いて,有効径及び内径を測定する。

6.7

把握力  チャックの把握力は,表 に示すようにチャックに試験棒をくわえ,ハンドルを用いて片

手で均等に三つのハンドル穴を順次に締めてからシャンクを固定してねじりモーメントを加える。


5

B 4634 : 1998

表 5

単位 mm

呼び寸法

d

1

普通形

軽量形

基準寸法

許容値

5

− 4.5  ±0.5

6.5 6.5  6

10 10

9

13 13  12

16

− 15

備考  試験棒の硬さは,55 HRC 以上とする。

6.8

円周振れ  チャックの円周振れは,表 に示すように回転できるシャンクにチャックを取り付けた

後,試験棒をくわえ,ハンドルを用いて片手で均等に三つのハンドル穴を順次に締めてから,計測位置に

JIS B 7503

に規定するダイヤルゲージ,又は同等以上の計測機器を当てて測定する。

表 6

単位 mm

呼び寸法

d

2

普通形

軽量形

基準寸法

許容差

l

1

(最小)

本体端面からダイヤル

ゲージまでの距離  l

2

5

− 4.5

±0.1 80

60

6.5 6.5 6

90

70

10 10  9

110

85

13 13 12

140

110

16

− 15

155

120

備考  試験棒は,センタで両端を支持して回転させ,その両端及び中央の 3

か所の振れを測定したとき,それぞれの読みの最大差が 0.01 mm 以下
のものとする。


6

B 4634 : 1998

7.

検査  チャック及びハンドルの検査は,形状・寸法,外観,機能,硬さ,ジャコブステーパ大径部の

寸法許容差,モールステーパ大径部の寸法許容差,ジャコブステーパ穴部の当たり,モールステーパ穴部

の当たり,ユニファイ細目ねじ部の寸法,把握力及び円周振れについて行い,4.及び 5.の規定に適合しな

ければならない。

8.

製品の呼び方  チャックの呼び方は,規格番号又は規格名称,種類,呼び寸法及び記号による。

備考  種類又はその一部は省略してもよい。

1.  JIS B 4634  工作機械用テーパ式普通形 6.5 MG

ドリルチャック  工作機械用テーパ式普通形 6.5 MG

JIS B 4634

  6.5 MG

2.  JIS B 4634  工作機械用(又は携帯電気ドリル用)テーパ式普通形 6.5 E

3.  JIS B 4634  携帯電気ドリル用テーパ式軽量形 6.5 EL

4.  JIS B 4634  携帯電気ドリル用ねじ式軽量形 6.5 ELB

9.

表示  チャックの本体又はカバーには,容易に消えない方法で次の事項を表示する。

a)

呼び寸法

b)

記号

c)

ねじ式の場合はねじの呼び(

3

)

d)

製造業者名又はその略号

(

3

)

附属書表5のユニファイ細目ねじの呼びによる。


7

B 4634 : 1998

附属書(規定)  ドリルチャックのテーパの寸法,テーパゲージの許容差 

及びユニファイ細目ねじ

1.

適用範囲  この附属書は,ドリルチャックのテーパの寸法,テーパゲージの許容差及びユニファイ細

目ねじについて規定する。

2.

テーパ寸法

2.1

ジャコブステーパの寸法  ジャコブステーパの寸法は,附属書表 による。

附属書表 1  ジャコブステーパの寸法

単位 mm

テーパ番号

D

3

d

3

l

3

テーパ比

適用するチャック

の呼び寸法

0 6.350

5.802

11.112

0.0

29

1 9.754

8.469

16.669

0.0

09

5

及び 6.5

2

ショートテーパ 13.940

12.386

19.050

0.081

55

10

2 14.199

12.386

22.225

0.081

55

33 15.850

14.237

25.400

0.063

50

6 17.170

15.852

25.400

0.051

91  13

3 20.599

18.951

30.956

0.053

25  16

(4) 28.550

26.346

42.069

0.052

40

(5) 35.890

33.422

47.625

0.051

83

備考1.  d

3

は計算値である。

2.

テーパ番号(4)及び(5)は,できる限り使用しないようにする。


8

B 4634 : 1998

2.2

モールステーパの寸法  モールステーパの寸法は,附属書表 による。

附属書表 2  モールステーパの寸法

単位 mm

テーパ番号

D

3

D

4

d

3

d

4

l

3

a

b

c

テーパ

最大

モールス

番号

テーパ比

適用するチャッ

クの呼び寸法

B10 10.094

10.3

9.4

9.8

14.5

3.5

3.5

1.0

1  0.049

88

B12 12.065

12.2

11.1

11.5

18.5

B16 15.733

16.0

14.5

15.0

24.0

5.0

4.0

1.5

2  0.049

95

B18 17.780

18.0

16.2

16.8

32.0

B22 21.793

22.0

19.8

20.5

40.5

5.0

4.5

2.0

3  0.050

20

B24 23.825

24.1

21.3

22.0

50.5

備考  d

3

は計算値である。

3.

テーパゲージの許容差

3.1

ジャコブステーパゲージの許容差  ジャコブステーパゲージの許容差は,附属書表 による。

附属書表 3  ジャコブステーパゲージの許容差

テーパ番号

D

3

l

3

テーパ比

0

±0.002

±0.010

±0.000 06

1   

2

ショートテーパ

±0.003

6   

3

±0.000 05


9

B 4634 : 1998

3.2

モールステーパゲージの許容差  モールステーパゲージの許容差は,附属書表 による。

附属書表 4  モールステーパゲージの許容差

テーパ番号

D

3

l

3

テーパ比

B10

±0.002

±0.010

±0.000 06

B12

B16

±0.003

B18

B22

±0.000 05

B24

4.

ユニファイ細目ねじ部の寸法  ユニファイ細目ねじ部の寸法は,附属書表 による。

附属書表 5  ユニファイ細目ねじ部の寸法

単位 mm

ユニファイ

細目ねじの呼び

D

5

(最小)

l

3

(最小)

l

4

(最小)

運用するチャックの

呼び寸法

3/8-24UNF 9.67 14  3

6.5

及び 10

1/2-20UNF 12.85  15

3

10

及び 13

備考  ユニファイ細目ねじの呼び 3/8-24UNF 及び 1/2-20UNF の基準山形及び

基準寸法は,JIS B 0208 による。また,その許容限界寸法は,JIS B 0212
に規定する等級の 2B による。


10

B 4634 : 1998

JIS B 4634

(ドリルチャック)改正原案作成委員会  構成表

氏名

所属

(委員長)

吉  岡  武  雄

工業技術院機械技術研究所

(委員)

中  嶋      誠

通商産業省機械情報産業局

本  間      清

工業技術院標準部

政  岡      進

製品評価技術センター

橋  本  繁  晴

財団法人日本規格協会

田  嶋  啓  三

日立工機株式会社

佐  藤  建  彦

社団法人日本電機工業会

小  尾  明  博

株式会社森精機製作所

八  賀  聰  一

社団法人日本工作機械工業会

増  田      孝

日産自動車株式会社

平  沢  順  司

ユキワ精工株式会社

堀  内  健  吾

株式会社堀内製作所

加  藤  謙  一

加藤精密工業合資会社

田  代      久

エムエス工業株式会社

安  武  昭  彦

社団法人日本工作機器工業会

(事務局)

堺      弘  司

社団法人日本工作機器工業会