1
B
4
6
0
9
:
1
9
9
8
解
説
解説付表1 JISと対応する国際規格との対比表
JIS B 4609 : 1998 ねじ回し−すりわり付きねじ用
ISO/DIS 2380-1 : 1996 ねじ回しの先端部,ISO 2380-2 : 1992 ねじ回しの一般的な要求事項,本体の長さ及び表示
対比項目
規定項目
(I) JISの規定内容
(II) 国際規格
番号
(III) 国際規格の規定内容
(IV) JISと国際規格との相違点
(V) JISと国際規格との整合
が困難な理由及び今後の
対策
(1) 適用範囲
○ 本体:小ねじ,木ねじ,タッピ
ンねじの取付け又は取外しに用
いる一般用ねじ回し。
ISO 2380-1
ISO 2380-2
○ 手動式及び機械式ねじ回しの先
端部手動式ねじ回し要求事項,本
体の長さ及び表示。
ADP JISには機械式ねじ回しは含
まれていない。
○ 附属書:手動式ねじ回しの先端
部要求事項,本体の長さ及び表
示。
(2) 種類
○ 本体:普通形,貫通形,磁力あ
り磁力なし組合わせで4種類。
ISO 2380-1
○ タイプA及びタイプBの2種類。 ADP
○ 附属書:タイプA及びタイプB
の2種類。
(3) 等級
○ 本体:普通級及び強力級の2等
級。
−
−
(4) 品質
○ 本体:硬さ 先端から5mm以内
は52HRC以上。
ISO 2380-1
○ 硬さ 全長にわたり熱処理を施
し,先端から3×bは5HRC以上。
ADP
先端さえ規定の硬度になっ
ていれば,ねじ回しとして十
分機能は果たす。
○ 附属書:硬さ 全長にわたり熱
処理を施し,先端から3×bは
50HRC以上。
(5) 形状及び寸
法
○ 本体:刃幅,刃厚,本体長さに
よって8種類。
ISO 2380-1
ISO 2380-2
○ 刃幅,刃厚,本体長さによって
39種類。
ADP
本体の先端形状の寸法,許容
差は,日本市場における消費
者の要望に合わせたもので
ある。
○ 附属書:刃幅,刃厚,本体長さ
によって39種類。
(6) 材料
○ 本体:SWRH62A又は同等以上。
−
− ISOは規定なし。
○ 附属書:機械的要求事項及びト
ルク試験を満たす鋼。
(7) 試験方法
○ 本体:試験棒硬さ 58HRC以
上。
ISO 2380-1
○ 試験棒硬さ 64HRC
ADP
○ 附属書:試験棒硬さ 64HRC以
上。
2
B
4
6
0
9
:
1
9
9
8
解
説
解説付表1 JISと対応する国際規格との対比表(続き)
対比項目
規定項目
(I) JISの規定内容
(II) 国際規格
番号
(III) 国際規格の規定内容
(IV) JISと国際規格との相違点
(V) JISと国際規格との整合
が困難な理由及び今後の
対策
(8) 検査
○ 本体:形状及び寸法並びに品質
の項目に適合。
−
− ISOは規定なし。
JIS指定商品として必要な
規定である。
○ 附属書:形状及び寸法並びに品
質の項目に適合。
(9) 製品の呼び
方
○ 本体:規格番号又は規格の名称,
呼び,結合方法による種類,等
級及び磁力の有無。
ISO 2380-1
○ 規格番号又は名称,呼び,本体長
さ,種類
ADP 附属書によるものを“I”形と
呼ぶ。
JIS指定商品として必要な
規定である。
○ 附属書:規格番号又は規格の名
称,呼び,本体長さ,種類。
(10) 表示
○ 本体:等級,製造業者又はその
略号,磁力の有無。
ISO 2380-2
○ a,b寸法,商標,製造業者名又
はその略号。
ADP 附属書によるものに“I”の表
示を加える。
○ 附属書:a,b寸法,商標,製造
者名又はその略号,“I”。
備考1. 表中の(I)及び(III)欄にある“○”は,該当する規定項目を規定していることを示し,“−”は,規定していないことを示す。
2. 表中の(IV)欄にある“ADP”は,JISは国際規格を技術的に内容の変更なしで採用しているが,JISとして必要な規定内容を追加していることを示す。また,
“−”は,該当項目がない場合を示す。