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日本工業規格

JIS

 B

4232

-1996

インボリュートフライス

Involute gear milling cutters

1.

適用範囲  この規格は,モジュール が 0.5∼25mm,基準圧力角

α

が 20°であるインボリュート平歯

車及びはすば歯車の歯切りに用いるインボリュートフライス

(以下,

フライスという。

について規定する。

備考  この規格の引用規格を,次に示す。

JIS B 0021

  幾何公差の図示方法

JIS B 0102

  歯車用語

JIS B 0172

  フライス用語

JIS B 0174

  歯切工具用語

JIS B 0401

  寸法公差及びはめあい

JIS B 0405

  普通公差−第 1 部:個々に公差の指示がない長さ寸法及び角度寸法に対する公差

JIS B 0601

  表面粗さ−定義及び表示

JIS B 0659

  比較用表面粗さ標準片

JIS B 1701

  インボリュート歯車の歯形及び寸法

JIS B 4201

  フライス穴

JIS B 7503

  ダイヤルゲージ

JIS B 7513

  精密定盤

JIS B 7725

  ビッカース硬さ試験機

JIS B 7726

  ロックウェル硬さ試験機

JIS G 4403

  高速度工具鋼鋼材

JIS Z 2244

  ビッカース硬さ試験方法

JIS Z 2245

  ロックウェル硬さ試験方法

2.

用語の定義  この規格で用いる主な用語の定義は,JIS B 0102JIS B 0172 及び JIS B 0174 による。

3.

形状・寸法  フライスの形状及び寸法は,表 による。

なお,このフライスの歯形は,合成歯形(インボリュート歯車の歯形とサイクロイド歯形とが合成した

基準ラック歯形)によって創成される歯形とする。参考として,基準圧力角

α

20

°用の成形ゲージの歯形

及び寸法を示す。


2

B 4232-1996

表 1  フライスの形状及び寸法

備考  モジュール 0.5∼1mm の場合は,ボス付きの例を示す。

単位 mm

モジュール  m

幅  L(最小)

参考

系列(

1

)

フライスの番号

8 7 6 5 4 3 2 1

穴径

d

歯切りできる歯車の歯数  z

1 2 3

外径

D

A

B

(

2

) 12

∼13 14∼16 17∼20 21∼25 26∼34 35∼54 55∼

134

135

ラック

刃数

Z

0.5

 0.55

0.6

0.65

40

 0.7

 0.75

0.8

45

4.4

4.4

4 4 4 3.6

3.6

3.6

 0.9

1

50

22.225

4.8

4.8

4.4

4.4

4.4

4 4 4

 1.25

5.5

5.5

5.2

5.2

5.2

4.8 4.8 4.8

1.5

56

6 6 5.5

5.5

5.5

5.2

5.2

5.2

 1.75

 63

22

25.4

6.5

6.5

6 6 6 5.5

5.5

5.5

12

2

7.5

7 6.5

6.5

6 6 5.5

5.5

 2.25

63 22 25.4

8 8 7.5

7 7 6.5

6.5

6.5

10


3

B 4232-1996

単位 mm

モジュール  m

幅  L(最小)

参考

系列(

1

)

フライスの番号

8 7 6 5 4 3 2 1

穴径

d

歯切りできる歯車の歯数  z

1 2 3

外径

D

A

B

(

2

) 12

∼13 14∼16 17∼20 21∼25 26∼34 35∼54 55∼

134

135

ラック

刃数

Z

2.5

9 8.5

8.5

8 8 7.5

7 7

2.75

10 9.5

9.5

9 8.5

8 8 7.5

3

11

10.5

10 9.5

9.5

9 8.5

8.5

3.25

71

12 11.5

11 10.5

10 10  9.5 9

 3.5

12.5

12 12 11.5

11 10.5

10 10

   3.75

13.5

13 12.5

12 11.5

11 11 10.5

4

80

14.5

14 13.5

13 12.5

12 11.5

11

 4.5

27

16.5

15.5

15 14.5

14 13.5

13 12.5

5

90

18 17.5

17 16 15.5

15 14.5

14

 5.5

20 19.5

18.5

17.5

17 16.5

16 15

6

22 21 20 19.5

18.5

18 17.5

17

6.5

100

24 23 22 21 20.5

19.5

19 18

 7

25.5

24.5

23.5

22.5

22 21 20 19

8

112

29 28 27 26 25 24 23 22

 9

32.5

31.5

30.5

29 28 27 26 24.5

10

125

32 31.75

37 35 34 32 31 30 29 28

 11

40 39 37 36 35 33 32 30

12

140

44 42 41 39 38 36 35 33

13

48 46 44 42 41 39 38 36

 14

160

51 49 47 45 44 42 40 39

15

55 53 51 48 47 45 43 41

9

16

180

40 38.1

58 56 54 52 50 48 46 44

18

66 63 61 58 56 54 52 50

20

200

73 70 67 65 62 60 58 55

22   224

80 77 74 71 69 66 64 60

25

250

50 50.8

91 88 84 81 78 75 72 69

8

(

1

)

モジュールの系列は,JIS B 1701による。

(

2

)  B

式は,なるべく用いない。

備考1.  外径 の許容差は,JIS B 0405に規定する公差等級 c(粗級)とする。

2.

穴径 の許容差は,JIS B 0401 に規定する H6 とする。なお,キー溝を必要とするときの寸法及び許容差は

JIS B 4201

による。

3.

必要に応じて次の中間番号のフライスを製造することができる。中間番号のフライスの幅は,その最大歯数
に相当する

表 中のフライスの幅による。

フライスの番号

7 1/2

6 1/2

5 1/2

4 1/2

3 1/2

2 1/2

1 1/2

歯切りできる歯車の歯数 13  15∼16

19

∼20

23

∼25

30

∼34

42

∼54 80∼134

4.

品質

4.1

外観  フライスの外観は,地きず,割れ,有害なまくれ,きず,さびなどの欠点がなく,仕上げは

良好でなければならない。


4

B 4232-1996

4.2

表面粗さ  フライスの刃部の表面粗さは,6.1 の試験を行ったとき,すくい面で JIS B 0601 に規定す

る 0.80

μmRa (3.2μmRy)  とする。

4.3

硬さ  フライスの刃部の硬さは,6.2 の試験を行ったとき,63HRC 又は 772HV 以上とする。

4.4

振れ  フライスの切れ刃部の振れは,6.3 の試験を行ったとき,表 のとおりとする。

表 2  刃部の振れの公差値

備考  図示方法は,JIS B 0021 による。

5.

材料  フライスの材料は,JIS G 4403 に規定する SKH51 又はこれと同等以上の性能をもつものとする。

6.

試験方法

6.1

表面粗さ  フライスの表面粗さは,目視によって JIS B 0659 に規定する比較用表面粗さ標準片を用

いて測定する。

6.2

硬さ  フライスの刃部の硬さは,JIS B 7726 に規定するロックウェル硬さ試験機を用いて JIS Z 2245

に規定するロックウェル硬さ試験方法によって測定する。ただし,ロックウェル硬さ試験機によって測定

できない場合は,JIS B 7725 に規定するビッカース硬さ試験機を用いて JIS Z 2244 に規定するビッカース

硬さ試験方法によって測定してもよい。

また,試験機による測定が困難な場合は,やすりによる比較測定を行ってもよい。

6.3

振れ  フライスの刃部の振れの測定は,次による。

(1)

外周刃の振れ  フライスの外周刃の振れは,フライスをテストアーバに緩みのないように挿入し,図

1

のように精密定盤の上に置いたセンタ台に取り付け,外周刃に垂直にダイヤルゲージを当て,フラ

イスを矢の方向に回しながらダイヤルゲージの指針の動きを読む。読みの最大値と最小値との差を測

定値とする。

(2)

側刃の振れ  フライスの側刃の振れは,フライスをつば付きアーバにナットで締め付け,図 のよう

に精密定盤の上に置いたセンタ台に取り付け,側刃に垂直にダイヤルゲージを当て,フライスを矢の

方向に回しながらダイヤルゲージの指針の動きを読む。読みの最大値と最小値との差を測定値とする。

備考1.  精密定盤は,JIS B 7513に規定する1級とする。

2.

ダイヤルゲージは,JIS B 7503 による。


5

B 4232-1996

図 1  外周刃の振れの測定方法

図 2  側刃の振れの測定方法

7.

検査  フライスの検査は,形状・寸法,外観,表面粗さ,硬さ及び振れについて行い,それぞれ 3.

び 4.14.4 の規定に適合しなければならない。

8.

製品の呼び方  フライスの呼び方は,規格番号又は規格の名称,モジュール m,基準圧力角

α

,フラ

イスの番号又は歯切りできる歯車の歯数 及び材料記号(

3

)

による。

例  JIS B 4232  m5  PA20°  No.2  SKH51

インボリュートフライス  m5  PA20°  NT55∼134  SKH51

(

3

)

使用材料が,SKH51又はこれと同等の場合は HSS と,また,SKH55又はこれと同等の場合には

HSS-Co

と呼んでもよい。

9.

表示

9.1

製品の表示  フライスには,側面に次の事項を横書きに表示する。

 

(1)

モジュール  m

m5

(2)

基準圧力角

α

:PA20°

(3)

フライスの番号又は歯切りできる歯車の歯数 z

:No.2 又は NT55∼134

(4)

仕込み歯丈  h(

4

)

D11.25

(5)

材料記号(

5

)

:SKH51

(6)

製造業者名又はその略号

(

4

)

一般に D+で表す。JIS B 0174参照

(

5

)

使用材料が,SKH51 又はこれと同等の場合は,HSS と,また,SKH55 又はこれと同等の場合に

は,HSS-Co と表示してもよい。

9.2

包装の表示  フライスの包装には,規格の名称及び 9.1 に規定する事項を表示する。

関連規格  ISO 523  Milling cutters−Recommended range of outside diameters


6

B 4232-1996

参考  基準圧力角 20°用成形ゲージ歯形及び寸法

この参考は,基準圧力角 20°用成形ゲージの歯形及び寸法を記載するものであり,規定の一部ではない。

基準圧力角 20°用成形ゲージの歯形及び寸法は,

参考表 による。

参考表 1  基準圧力角 20°用の成形ゲージの歯形及び寸法

単位 mm

番号

T

H

t

L

R

1

h

1

l

1

R

2

h

2

1

1.570 8  1.245 5  2.394 0

2.728 4 3.936 7 0.787 6 4.707 3

2

1.570 6  1.238 9  2.497 0

2.880 4 3.736 7 0.921 8 4.463 3

3

1.570 2  1.232 5  2.574 8

2.990 6 3.580 3 0.991 4 4.282 6 7.370 6  2.870 6

4

1.569 9  1.226 4  2.660 6

3.114 0 3.456 2 1.080 3 4.119 7 5.836 6  2.380 0

5

1.569 4  1.220 7  2.734 8

3.222 4 3.358 0 1.159 0 3.983 6 4.985 9  2.120 5

6

1.568 6  1.213 9  2.828 2

3.356 6 3.255 1 1.250 5 3.830 5 4.306 5  1.926 7

7

1.567 5  1.206 1  2.928 4

3.501 4 3.157 1 1.348 2 3.671 8 3.798 3  1.796 1

8

1.566 3  1.198 7  3.020 4

3.634 1 3.078 2 1.434 7 3.532 1 3.460 5  1.721 1

番号

l

2

R

3

h

3

l

3

R

4

h

4

l

4

r

θ

 (

°)

1

23.086 4  8.147 6 22.386 2

− 0.380  −

2

9.405 5  3.468 0 9.528 2

− 0.440  −

3

7.578 3  5.985 3  2.297 4 6.312 0

− 0.470  −

4

6.114 3  4.446 3  1.770 2 4.863 6 2.984 2 1.269 4 3.490 0 0.500

11

5

5.297 2  3.591 2  1.477 0 4.058 1 2.131 2 0.976 6 2.686 5 0.550

9

6

4.635 8  2.907 2  1.242 1 3.412 7 1.474 0 0.748 5 2.067 3 0.570

8

7

4.130 7  2.394 2  1.065 7 2.927 7 1.370 1 0.682 6 1.978 0 0.580

9

8

3.785 4  2.052 1  0.947 6 2.603 4 1.020 3 0.556 9 1.648 5 0.590

7.25


7

B 4232-1996

原案作成委員会  構成表

氏名

所属

(委員長)

村  田  良  司

東京理科大学

(委員)

藤  野  達  夫

通商産業省機械情報産業局

大  嶋  清  治

工業技術院標準部

伊  藤      哲

工業技術院機械技術研究所

因      幸二郎

財団法人日本規格協会

野  上      彰

株式会社不二越

羽  山  隆  貫

日立ツール株式会社

沢  畠  英  明

株式会社斎藤ツヰストドリル製作所

日下部  祐  次

株式会社神戸製鋼所

福  永  博  幸

三菱重工業株式会社

三  好  忠  義

オーエスジー株式会社

徳  増      肇

社団法人日本機械工業連合会

大  高  義  穂

社団法人日本工作機械工業会

西  村  欣  也

社団法人日本歯車工業会

石  川  侑  男

社団法人日本金型工業会

安  武  昭  彦

社団法人日本工作機器工業会

手  取  正  輝

いすゞ自動車株式会社

(関係者)

片  桐  泰  典

株式会社不二越

鳥  居  信  良

株式会社神戸製鋼所

関  口      徹

株式会社不二越

田  中  祐  弌

株式会社神戸製鋼所

吉  年  成  恭

日立ツール株式会社

(事務局)

平  野  武  治

日本工具工業会

西  垣  吉麻呂

日本工具工業会