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B 4217 : 1998

(1) 

まえがき

この規格は,工業標準化法に基づいて,日本工業標準調査会の審議を経て,通商産業大臣が改正した日

本工業規格である。これによって JIS B 4217-1988 は改正され,この規格に置き換えられる。

今回の改正では,国際整合化を図るため,ISO 3337 : 1978 T-slot cutters with plain or flatted parallel shanks

and with Morse taper shanks having tapped hole

−Metric series(ストレートシャンク及びテーパシャンク T 溝

フライス)を基礎として用いた。

この規格の一部が,技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の

実用新案登録出願に抵触する可能性があることに注意を喚起する。通商産業大臣及び日本工業標準調査会

は,このような技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の実用新

案登録出願にかかわる確認について,責任はもたない。


 

日本工業規格

JIS

 B

4217

 : 1998

T

溝フライス

Milling cutters

−T-slot cutters

序文  この規格は,1978 年に第 2 版として発行された ISO 3337 T-slot cutters with plain or flatted parallel

shanks and with Morse taper shanks having tapped hole

−Metric series を基に作成した日本工業規格であり,対

応国際規格と対応する部分については,技術的内容を変更することなく作成しているが,対応国際規格に

は規定されていない規定項目(定義,品質,材料,試験方法,検査,製品の呼び方及び表示)及び規定内

容(形状及び寸法における呼びの 16, 20, 25 及び 32)を追加している。

1.

適用範囲  この規格は,JIS B 0952 に規定する呼び寸法が 5∼54mm の T 溝の加工に用いる T 溝フラ

イス(以下,フライスという。

)について規定する。

備考  この規格の対応国際規格を,次に示す。

ISO 3337 : 1978

  T-slot cutters with plain or flatted parallel shanks and with Morse taper shanks

having tapped hole

−Metric series

2.

引用規格  次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す

る。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。

)を適用する。

JIS B 0021

  製品の幾何特性仕様 (GPS) 幾何公差表示方式−形状,姿勢,位置及び振れの公差表示方

JIS B 0172

  フライス用語

JIS B 0401-2

  寸法公差及びはめあいの方式−第 2 部:穴及び軸の公差等級並びに寸法許容差の表

JIS B 0405

  普通公差−第 1 部:個々に公差の指示がない長さ寸法及び角度寸法に対する公差

JIS B 0601

  表面粗さ−定義及び表示

JIS B 0659

  比較用表面粗さ標準片

JIS B 0952

  T 溝

JIS B 1011

  センタ穴

JIS B 1501

  玉軸受用鋼球

JIS B 3301

  モールステーパゲージ

JIS B 4003

  モールステーパ部をもつシャンク及びソケット−形状・寸法

JIS B 4005

  フライス用ストレートシャンク部−形状・寸法

JIS B 7503

  ダイヤルゲージ

JIS B 7513

  精密定盤

JIS B 7540

  V ブロック

JIS B 7725

  ビッカース硬さ試験−試験機の検証


2

B 4217 : 1998

JIS B 7726

  ロックウェル硬さ試験−試験機の検証

JIS G 4051

  機械構造用炭素鋼鋼材

JIS G 4403

  高速度工具鋼鋼材

JIS Z 2244

  ビッカース硬さ試験−試験方法

JIS Z 2245

  ロックウェル硬さ試験方法

3.

定義  この規格で用いる主な用語の定義は,JIS B 0172 による。

4.

種類  フライスの種類は,シャンクの形状によって,(プレイン)ストレートシャンク T 溝フライス(

1

)

フラット付きストレートシャンク T 溝フライス及びテーパシャンク T 溝フライスの 3 種類とする。

(

1

)

紛らわしくない場合は,括弧を付けた文字は,省略してもよい。

5.

形状・寸法  フライスの形状及び寸法は,表 及び表 による。

表 1  ストレートシャンク 溝フライスの形状及び寸法


3

B 4217 : 1998

単位  mm

外径  D

幅  b

シャンク径  d

参考

許容差

呼び

基準

寸法

許容差

h12

基準

寸法

許容差

h12

基準

寸法  プレインストレ

ートシャンク

h8

フラット付きス

トレートシャン

ク  h6

全長

L

首の

長さ

l

n

+1

  0

首径

d

n

(最大)

f

(最大)

g

(最大)

刃数

Z

対応する

T

溝の呼

び寸法

5 11

3.5

53.5

10

4

5

6 12.5

6

0

−0.12

57 11

5

6

8 16

8

10 0

−0.022

0

−0.009

62 14

7

8

10 18

0

−0.18

 70

8

10

12 21

9

0

−0.15

12

74 20  10

1.0

12

14 25

11

82  23

12

14

(16) 29

0

−0.21

12.5 85

24.5

13

0.6 6

(16)

18 32

14

16

0

−0.027

0

−0.011

90 28  15

1.6

18

(20) 36

15.5

101  29.5

17

(20)

22 40

18

0

−0.18

108 34  19

8

22

(24) 45

20

25 0

−0.033

0

−0.013

112 36  21

(24)

28 50

0

−0.25

22 124

25

10

28

(32) 57

24

131  47

28

(32)

36 60

0

−0.3

28

0

−0.21

32 0

−0.039

0

−0.016

139 51  30

1.0

2.5

12

36

備考1.  外径 D,幅 及びシャンク径 の許容差は,JIS B 0401-2による。

2.

全長 の許容差は,JIS B 0405 に規定する公差等級 c(粗級)とする。

3.

センタ穴は,JIS B 1011 による。

4.

プレインストレートシャンクの形状及び寸法は,JIS B 4005 の R 形による。

5.

フラット付きストレートシャンクの形状及び寸法は,JIS B 4005 による。

6.

呼びに括弧を付けたものは,なるべく用いない。

参考  量記号は,ISO 3337 では,外径を b,幅を と表示している。

表 2  テーパシャンク 溝フライスの形状及び寸法


4

B 4217 : 1998

単位  mm

外径  D

幅  b

参考

呼び

基準
寸法

許容差

h12

基準
寸法

許容差

h12

全長

L

モールステ

ーパ番号

首の長さ

l

n

+1

0

首径

dn

(

最大)

f

(

最大)

g

(

最大)

刃数

Z

対応する T 溝の
呼び寸法

10 18  0

−0.18

8 82

1

17

8

10

12 21

9

0

−0.15

98 20

10

1.0

12

14 25

11

103

23

12

0.6

14

(16) 29

0

−0.21

12.5

106 24.5

13

6

(16)

18 32

14

111

2

28 15

1.6

18

(20) 36

15.5

131

29.5  17

(20)

22 40

18

0

−0.18

138 34

19

8

22

(24) 45

20

142

3

36 21

(24)

28 50

0

−0.25

22 173

42

25

10

28

(32) 57

24

180

47

28

(32)

36 60

28

0

−0.21

188

4

51 30

1.0

2.5

12

36

42 72

0

−0.3

35 229

58

36

1.6

4.0

42

48 85

40

240

64

42

48

54 95

0

−0.35

44

0

−0.25

251

5

71 44

2.0 6.0

14

54

備考1.  外径 及び幅 の許容差は,JIS B 0401-2による。

2.

全長 の許容差は,JIS B 0405 に規定する公差等級 c(粗級)とする。

3.

センタ穴は,JIS B 1011 による。

4.

シャンクの形状及び寸法は,JIS B 4003 に規定するねじ付きシャンクによる。

5.

呼びに括弧を付けたものは,なるべく用いない。

参考  量記号は,ISO 3337 では,外径を b,幅を と表示している。

6.

品質

6.1

外観  フライスの外観は,地きず及び割れ並びに有害なまくれ,きず,さび,接合不良などの欠点

がなく,仕上げは,良好でなければならない。

6.2

表面粗さ  フライスの刃部の表面粗さは,8.1 による試験を行ったとき,すくい面で JIS B 0601 に規

定する 1.60

μmR

a

 (6.3

μmR

y

)

以下とする。

6.3

硬さ  フライスの刃部の硬さは,8.2 による試験を行ったとき,63HRC 以上又は 772HV 以上とする。

シャンクは,有害な変形又は損傷を起こさないよう適切な熱処理を施さなければならない。

6.4

振れ  フライスの刃部の振れは,8.3 による試験を行ったとき,図 による。

備考  図示方法は,JIS B 0021 による。

図 1  フライスの刃部の振れの公差


5

B 4217 : 1998

7.

材料  フライスの材料は,JIS G 4403 に規定する SKH51 又はこれと同等以上の性能をもつものとする。

なお,溶接フライスのシャンクの材料は,JIS G 4051 に規定する S55C 又はこれと同等以上の性能をも

つものとする。

8.

試験方法

8.1

表面粗さ  フライスの刃部及びシャンクの表面粗さは,目視によって JIS B 0659 に規定する比較用

表面粗さ標準片と比較測定する。

8.2

硬さ  フライスの刃部の硬さは,JIS B 7726 に規定するロックウェル硬さ試験機を用いて,JIS Z 

2245

に規定するロックウェル硬さ試験方法によって測定する。ただし,ロックウェル硬さ試験機によって

測定できない場合は,JIS B 7725 に規定するビッカース硬さ試験機を用いて,JIS Z 2244 に規定するビッ

カース硬さ試験方法によって測定してもよい。

なお,試験機による測定が困難な場合は,やすりによる比較測定を行ってもよい。

8.3

振れ  フライスの刃部の振れは,図 のように精密定盤の上に置いた V ブロックで支え,切れ刃に

垂直にダイヤルゲージを当て,矢の方向に回しながらダイヤルゲージの指針の動きを読む。読みの最大値

と最小値との差を測定値とする。

備考1.  精密定盤は,JIS B 7513に規定する1級とする。

2.

ダイヤルゲージは,JIS B 7503 に規定する目量 0.01mm ダイヤルゲージとする。

3.

V

ブロックは,JIS B 7540 に規定する 1 級とする。

4.

測定用ゲージは,テーパ穴をもち,その精度は,JIS B 3301 による。測定用ゲージの外周の

真円度及びテーパ部と外周との同軸度は,それぞれ 2

μm 以下とする。

5.

鋼球は,JIS B 1501 による。

図 2  刃部の振れの測定方法

9.

検査  フライスの検査は,形状・寸法,外観,表面粗さ,硬さ及び振れについて行い,それぞれ 5.

び 6.16.4 の規定に適合しなければならない。

10.

製品の呼び方  フライスの呼び方は,種類,呼び及び刃部の材料記号(

2

)

による。

1.  ストレートシャンク T 溝フライス 14

SKH51

2.  テーパシャンク T 溝フライス 10 HSS-Co

(

2

)

使用材料が,SKH51又はこれと同等の場合は,HSS と,また,SKH55又はこれと同等の場合に


6

B 4217 : 1998

は HSS-Co と呼んでもよい。

11.

表示

11.1

製品の表示  フライスには,シャンク又は首部に刃部を下又は左にして,次の事項を横書きに表示

する。

a)

呼び

:14

b)

刃部の材料記号(

3

)

:SKH51

c)

製造業者名又はその略号

(

3

)

使用材料が,SKH51又はこれと同等の場合は,HSS と,また,SKH55又はこれと同等の場合に

は HSS-Co と表示してもよい。

11.2

包装の表示  フライスの包装には,種類及び 11.1 に規定する事項を表示する。

国際整合化調査研究委員会  構成表

氏名

所属

(委員長)

村  田  良  司

東京理科大学理工学部

中  嶋      誠

通商産業省機械情報産業局

本  間      清

工業技術院標準部

伊  藤      哲

工業技術院機械技術研究所

橋  本  繁  晴

財団法人日本規格協会技術部

野  上      彰

株式会社不二越

羽  山  隆  貫

日立ツール株式会社

片  桐  泰  典

株式会社不二越

日下部  祐  次

神鋼コベルコツール株式会社

宮  林  光  行

株式会社彌満和製作所

倉  持      建

日本高周波鋼業株式会社

舞  田  靖  司

社団法人日本機械工業連合会

岡  安  英  雄

社団法人日本工作機械工業会

西  村  欣  也

社団法人日本歯車工業会

石  川  侑  男

社団法人日本金型工業会

安  武  昭  彦

社団法人日本工作機器工業会

手  取  正  輝

いすゞ自動車株式会社川崎工場

(関係者)

小  峰  武  夫

コベルコツールエンジニアリング株式会社

白  土  秀  明

オーエスジー株式会社

佐  藤  直  彦

理研製鋼株式会社

木  村  育  夫

株式会社三興製作所

(事務局)

平  野  武  治

日本工具工業会

西  垣  吉麻呂

日本工具工業会