Z 8531-1:2007 (ISO 14915-1:2002)
(1)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
まえがき
この規格は,工業標準化法第12条第1項の規定に基づき,日本人間工学会(JES)/財団法人日本規格協
会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を制定すべきとの申出があり,日本工業標準調査会の審
議を経て,経済産業大臣が制定した日本工業規格である。
制定に当たっては,日本工業規格と国際規格との対比,国際規格に一致した日本工業規格の作成及び日
本工業規格を基礎にした国際規格原案の提案を容易にするために,ISO 14915-1:2002,Software ergonomics
for multimedia user interfaces−Part 1: Design principles and flameworkを基礎として用いた。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権又は出願公開後の実用新案登録出願に
抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許
権,出願公開後の特許出願,実用新案権又は出願公開後の実用新案登録出願に係る確認について,責任は
もたない。
JIS Z 8531の規格群には,次に示す部編成がある。
JIS Z 8531-1 第1部:設計原則及び枠組み
JIS Z 8531-2 第2部:マルチメディアナビゲーション及び制御
JIS Z 8531-3 第3部:メディアの選択及び組合せ
Z 8531-1:2007 (ISO 14915-1:2002)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
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目 次
ページ
序文 ··································································································································· 1
1. 適用範囲 ························································································································ 1
2. 引用規格 ························································································································ 1
3. 定義 ······························································································································ 2
4. この規格の適用 ··············································································································· 2
4.1 この規格が対象とする人 ································································································· 2
4.2 推奨事項の適用 ············································································································· 3
4.3 この規格へ適合していることの報告 ··················································································· 3
5. 設計目標及び設計原則 ······································································································ 3
5.1 設計目標 ······················································································································ 3
5.2 マルチメディアアプリケーションの設計原則 ······································································· 3
6. 設計で考慮すべき事項 ······································································································ 8
6.1 一般 ···························································································································· 8
6.2 コンテンツの設計 ·········································································································· 8
6.3 対話の設計 ··················································································································· 9
6.4 メディアの設計 ············································································································· 9
7. 設計及び開発の手順 ········································································································· 9
7.1 一般 ···························································································································· 9
7.2 分析 ··························································································································· 10
7.3 概念設計 ····················································································································· 10
7.4 コンテンツ,対話及びメディアの設計 ··············································································· 10
7.5 試作 ··························································································································· 10
7.6 評価 ··························································································································· 10
参考文献 ···························································································································· 11
JIS C 0068:1995
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日本工業規格 JIS
Z 8531-1:2007
(ISO 14915-1:2002)
人間工学−マルチメディアを用いる
ユーザインタフェースのソフトウェア−
第1部:設計原則及び枠組み
Ergonomics−Software for multimedia user interfaces−
Part 1: Design principles and framework
序文 この規格は,2002年に第1版として発行されたISO 14915-1,Software ergonomics for multimedia user
interfaces−Part 1: Design principles and frameworkを翻訳し,技術的内容及び規格票の様式を変更することな
く作成した日本工業規格である。
1. 適用範囲 この規格は,マルチメディアユーザインタフェースの設計原則を定め,設計時の各種考慮
事項を扱う枠組みについて規定する。
この規格は,互いに異なるメディアを組み入れて統合したり,同期するようなアプリケーションのユー
ザインタフェースを扱う。ここでいうメディアは,文章,図,静止画像のような静的メディア及び音響,
アニメーション,動画像などの動的メディアを含む。単一のメディアに閉じた詳細な設計問題(例えば,
アニメーション用の図の設計など)については,ユーザーに対して人間工学的な影響の及ぶ範囲内で扱う。
この規格は,主に専門的で職業的な業務,学習などを念頭に置いているマルチメディアアプリケーショ
ンを,人間工学の原理に基づいて設計する際の要求事項及び推奨事項を与える。また,上記分野から外れ
る娯楽などのアプリケーションは,明確に対象にはしていないが,推奨事項の中にはそのような分野にも
適用できるものがある。
この規格は,マルチメディアユーザインタフェースにかかわるソフトウェアに適用するものであり,ハ
ードウェア及び実装技術の問題は扱わない。したがって,人間工学的要求事項及び推奨事項は,配信シス
テム,スクリプト言語,又はアプリケーションのように,かなり異なった技法を用いても実現可能である。
この規格の重点は,マルチメディアによる情報提示に置かれていて,音声とポインティング動作を組み
合わせて情報を入力するようなマルチメディアを用いる入力については考慮しない。
備考 この規格の対応国際規格を,次に示す。
なお,対応の程度を表す記号は,ISO/IEC Guide 21に基づき,IDT(一致している),MOD
(修正している),NEQ(同等でない)とする。
ISO 14915-1:2002,Software ergonomics for multimedia user interfaces−Part 1: Design principles and
framework (IDT)
2. 引用規格 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す
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る。これらの引用規格のうちで,発効年を付記してあるものは,記載の年の版だけがこの規格の規定を構
成するものであって,その後の改正版・追補は適用しない。発効年を付記していない引用規格は,その最
新版(追補を含む。)を適用する。
JIS Z 8520:1999 人間工学−視覚表示装置を用いるオフィス作業−対話の原則
備考 ISO 9241-10:1996,Ergonomic requirements for office work with visual display terminals (VDTs)−
Part 10: Dialogue principlesが,この規格と一致している。
JIS Z 8521:1999 人間工学−視覚表示装置を用いるオフィス作業−使用性についての手引
備考 ISO 9241-11:1998,Ergonomic requirements for office work with visual display terminals (VDTs)−
Part 11: Guidance on usabilityが,この規格と一致している。
JIS Z 8530:2000 人間工学−インタラクティブシステムの人間中心設計プロセス
備考 ISO 13407:1999,Human-centred design processes for interactive systemsが,この規格と一致し
ている。
JIS Z 8531-2 人間工学−マルチメディアを用いるユーザインタフェースのソフトウェア−第2部:マ
ルチメディアナビゲーション及び制御
備考 ISO 14915-2,Software ergonomics for multimedia user interfaces−Part 2: Multimedia navigation
and controlが,この規格と一致している。
JIS Z 8531-3 人間工学−マルチメディアを用いるユーザインタフェースのソフトウェア−第3部:メ
ディアの選択及び組合せ
備考 ISO 14915-3,Software ergonomics for multimedia user interfaces−Part 3: Media selection and
combinationが,この規格と一致している。
3. 定義 この規格で用いる主な用語の定義は,次による。
3.1 コンテンツ (content) コミュニケーション目標に従って,発信者からユーザーにマルチメディアア
プリケーションを使って伝達される情報。
3.2 動的メディア (dynamic media) ユーザーに対する提示内容が時間経過とともに変化するメディア。
例 動画,音楽,アニメーションなど。
3.3
メディア (medium,media) ユーザー向けに情報提示を行う際の各種形態。
例 文章,動画,図,アニメーション,音響など。
3.4 メタファ (metaphor) ユーザーがアプリケーションの動作を理解し予測できるようにアプリケーシ
ョンに取り入れた,ユーザーにとって馴染み深い概念。
3.5 マルチメディア (multimedia) 静的メディア及び/又は動的メディアを組み合わせたもの。アプリケ
ーション内での同時提示と相互作用的な制御が可能である。
例 文章と動画との組合せ,音響とアニメーションとの組合せなど。
3.6 ナビゲーション (navigation) 対象物,特定の題目又は個別の情報項目を見つけるための,ユーザー
の対象メディア又は提示物(JIS Z 8531-2を参照)間の移動。
3.7 静的メディア (static media) 時間が経過してもユーザーへの提示内容が変化しないメディア。
例 文章及び図。
4. この規格の適用
4.1
この規格が対象とする人 この規格は,次のような人を対象とする。
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− 開発過程でこの規格を適用する,ユーザインタフェース及びマルチメディアの設計者。
− 製品がこの規格の推奨事項を満たしていることを確認する,品質保証の責務を負っている評価担当者。
− 適切に設計されたマルチメディア製品を購入しようとする,購買担当者。
− ユーザインタフェース開発者及びマルチメディア開発者が利用する,マルチメディア開発ツールの設
計者。
4.2
推奨事項の適用 この規格で規定している設計の原則は,JIS Z 8520に規定する原則を,マルチメ
ディア特有なものへと拡張したものとする。マルチメディアユーザインタフェースの設計は,JIS Z 8520
の原則及びこの規格の原則の両方に従うことが望ましい。設計者は,何らかの状況(例えば,ある種の仕
事及びユーザ集団)に対しては,最適な設計を達成するために一方の原則を採用して他方の原則を犠牲に
してもよい。
4.3
この規格へ適合していることの報告 製品が,この規格に適合すると主張するためには,マルチメ
ディアユーザインタフェースの要求事項を決定する手順,並びにマルチメディアユーザインタフェースを
開発する及び/又は評価するときに用いた手順を明記しなければならない。手順の詳細度は,関係者間の
協議事項である。JIS Z 8531は規格群として構成されているため,規格への適合の主張はJIS Z 8531規格
群の各規格に対して実施する。
5. 設計目標及び設計原則
5.1
設計目標 人間工学の原理を考慮した設計によって,マルチメディアアプリケーションをユーザー
が有効に,効率よく満足を伴って操作できるようになる(ユーザビリティについて更に詳しくはJIS Z 8521
参照)。マルチメディア情報は,混乱,疲れ及びいらいらの原因にならないことが望ましい。そのためには,
マルチメディアアプリケーションを,ユーザーの特性,ユーザーが実現しようとしている作業の種類(例
えば,業務として行うのか,教育目的か,実行を支援するためか),及びそのシステムを利用する環境に応
じて細部まで気を配って設計する。
マルチメディアアプリケーションの設計には,人間がどのように情報を処理するかについての次の諸点
を考慮に入れることが望ましい。
− 人間の感覚器官の生理機能
− 人間の知覚特性及び意欲
− 人間の認知特性
− 人間の意思伝達特性
上記に加え,マルチメディアの制御及び利用にかかわる人間の情報処理の概念として,探索及び仕事へ
の専念がある。
5.2
マルチメディアアプリケーションの設計原則
5.2.1
全般的事項 マルチメディアアプリケーションは,JIS Z 8520に規定している対話を人間工学的な
配慮に基づいて設計するための総論的な原則に従って設計することが望ましい。5.2.2ではJIS Z 8520中の
各原則に対してマルチメディアの場合に特定した例を与える。さらに,5.2.3ではマルチメディアアプリケ
ーションに関連する原則を追加する。
マルチメディアアプリケーションの設計では,そのアプリケーションの目的及び特性に関連する特有の
設計課題を生じる場合が多い。マルチメディアアプリケーションは,例えば,ユーザーに対して情報を知
らせるなどの伝達を目的として開発することもあれば,作業の遂行を支援するもの,教育訓練を目的とす
るものがある。さらに,各メディア又は知覚の様式への個人の好みなど,ユーザーによる広範囲の要求事
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項が存在する場合もある。
マルチメディアの特徴としては,知覚に大きな負担がかかりやすい,構成上及び意味上複雑である,及
びシステムを介して伝える情報が多量であることが挙げられる。マルチメディアアプリケーションで提示
するデータ又は情報の操作を,ユーザーが受けもつ場合がある。
5.2.2
設計原則 マルチメディアアプリケーションの設計及び評価では,JIS Z 8520に規定している総論
的な人間工学の原則を適用することが望ましい。これら7原則は,会話型アプリケーションの設計及び評
価にとって重要である。次に各原則を規定する。
a) 仕事への適合
例 楽器学習用のアプリケーションでは,手の動きを動画又はアニメーションで示し,楽譜上の音符
を示しながら音楽を演奏する。
b) 自己記述性
例 カーソルがWebページのホットスポット上にきたとき,そのホットスポットの説明(例えば,ど
こへのリンクであるか)を飛び出し表示させる。
c) 可制御性
例 音響を出すか止めるかをユーザーが切り替えることができる。
d) ユーザーの期待への合致
例1. マルチメディアアプリケーション中のどの動画及びアニメーションでも,同じやり方でメディ
アを再生したり停止したりできる。
例2. メディア操作のための画面部品は,いつも同じ場所にある。
例3. メディア操作のための部品は,メディアが異なっても一貫して操作できる。
e) 誤りの許容
例 ユーザーがうっかり動画を止めてしまった場合でも,止まった位置から再開でき,先頭から再生
し直す必要がない。
f)
個人化への適合
例 ユーザーは自分の好み(例えば,出力メディアを選ぶ,音響を設定する)を設定したり,しおり
機能を使ったり,注釈の書込みができる。
g) 学習への適合
例1. あるマルチメディアアプリケーション中のナビゲーションの仕組みを,視覚表現で提示する。
例2. ある主題を,幾つかのメディアの組合せによってそれぞれ別の観点から提示する。
5.2.3
マルチメディア特有の設計原則 JIS Z 8520の一般的な原則に加え,この規格はマルチメディアを
用いたユーザインタフェースを設計する上で特有の設計原則を規定する。
− コミュニケーション目標への適合
− 知覚及び理解への適合
− 探索への適合
− やり取りに専念できることへの適合
これらの原則は,特にマルチメディアアプリケーションを対象としているが,一般的なユーザインタフ
ェース設計にも適用できる。大部分の設計基準と同様に,実際の設計では各設計原則の優先順位,重点の
置き方の違いに折り合いを付ける。この折り合いをうまく付けるため,設計過程における慎重な意思決定
及び適切な根拠を必要とする。
以下の5.2.4〜5.2.7では,これらマルチメディア特有の原則を規定する。各原則における一群の推奨事項
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は,各原則に関連した設計上の推奨事項を与えるが,必ずしも完備したものではない。各原則に適合する
推奨事項が他にも存在する可能性がある。
5.2.4
コミュニケーション目標への適合 マルチメディアアプリケーションの主要な目的は,提供者から
受け手へと情報を伝えることである。マルチメディアアプリケーションは,次の項目と調和するように設
計されている場合に,コミュニケーション目標に適合する。
− 伝えようとする情報の提供者の目標,及び,
− 情報のユーザー又は受け手の目標。
コミュニケーション目標への適合を達成するためには,情報の提供者又は設計者はコミュニケーション
の目標を定義し,それに応じてマルチメディアアプリケーションを設計することが望ましい。またアプリ
ケーションを,情報の受け手の目標,仕事及び情報への要求に合わせて設計することが望ましい。
情報提供側の全体的な目標は,ユーザーへ教示すること,知らせること,又は楽しませることである。
詳細な目標は,要約,解説,発表,納得,正当化,感銘,動機付けなどである。ユーザー側が求めること
は,学習に役立つ情報が得られること,仕事の遂行に必要な情報が得られること,仕事に専念できるよう
な設計などである。
例1. 画像(図表)などをうまく設計すると,要約の効果が向上する。
例2. 主張を納得させたり証明したりする場合,冗長な,又は目立つメディアを使ってメッセージの
かぎ(鍵)となる項目を強調する。
5.2.5
知覚及び理解への適合
5.2.5.1
一般 伝えようとする情報が容易に知覚でき理解できるように設計されていれば,マルチメディ
アアプリケーションは知覚及び理解に適合している。このことは,特に提示内容が複雑であったり一時的
であったり,また幾つかのメディアを同時に提示するようなマルチメディアアプリケーションでは特に重
要である。ねらいどおりにうまく知覚させるには,かかわるメディアのそれぞれが,JIS Z 8522に規定し
ている次の性質を満たすことが望ましい。
a) 気付きやすさ
例 ユーザーが気付きやすいよう,画面背景とナビゲーション用ボタンとの間に十分なコントラスト
をもたせる。
b) 区別しやすさ
例 静止画像の説明として,背景音楽にかぶせて音声を用いる。音声は,他の音と区別できるよう,
十分に大きく,はっきり聞こえるようにする。
c) 明りょう(瞭)さ
例 アニメーションによるエンジンの図解で,ユーザーが現在進行している仕事に関連する部品が見
やすいよう,部品ごとに色を変えて表示する。
d) 判読性
例 ユーザーが読みやすい速さで表示文を動かす。
e) 一貫性
例 情報を提示するときの再生及び停止といった制御が,音響,動画,アニメーションなどメディア
が異なる場合でも,同様の操作で行えるように設計する。
f)
簡潔さ
例 静止画像で示した装置の修理法を音声で説明する場合,ユーザーの学習を促進するためには情報
を不可欠なものに絞る。
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g) 分かりやすさ
例 複雑な生物学的構造の各部分の位置関係をユーザーが理解できるよう,三次元シミュレーション
によって様々な角度から探索できるようにする。
マルチメディアアプリケーション特有の性質に合わせ,5.2.5.2〜5.2.5.6の指針を守ることが望ましい。
5.2.5.2
知覚の過負荷の回避 単体のメディアであれ,複数メディアの組合せであれ,ユーザーに,一度
に大量の情報を提示して過大な負担を与えないことが望ましい。
例 複数の動画を同時に見せられた場合,内容を理解するのは困難である。
備考 過度の情報がもたらす精神的作業負担に関する人間工学の原則については,JIS Z 8502及びJIS
Z 8503に定義し詳細に述べてある。
5.2.5.3
情報の提示時間に起因する過負荷の回避 メディアの選択及び提示では,ユーザーが内容を把握
して必要な情報を取得する時間的なゆとりをもたせることが望ましい。
例 詳細な説明は,動画及び音声によってではなく,ユーザー自身が提示速度を調節できる文章及び
画像によって行う。
備考 ユーザーにとって動的メディアから詳細な情報を引き出すのは難しく,大まかな情報しか理解
されず,画像から詳細な情報を引き出すには時間を要するため,ユーザーには画像から重要な
情報を引き出すための十分な時間を与えたほうがよい。情報提示の流れが大切で内容の見直し
が必要とされる場合,動画及び音声の繰返し再生機能が重要である。話の速さを,題材の複雑
さと聞き手の熟知度とに応じて調節できるとよい。
5.2.5.4
付随活動による過負荷の回避 ユーザーの目標に直結する情報が,ユーザーへの方向付け,ナビ
ゲーション行為,又は操作によって知覚しにくくならないことが望ましい。
例 次の場合,ユーザーは大事な情報を失いやすい。
− 動画で,複数の制御を同時に実行する必要がある場合,又は
− 一連の操作実行に関する助言が,一つのメディアで提示されずに幾つかのメディアに分散して
与えられる場合。
5.2.5.5
知覚の違いの考慮 人間がメディアを知覚する方法の違い及び個々のメディアの知覚に対して
人間のもつ限界がどのように影響するかを考慮することが望ましい。例えば,聴覚又は色覚に特別な配慮
が必要なユーザーに対して,マルチメディアアプリケーションを使えるようにすることが望ましい。
5.2.5.6
ユーザーの理解の支援 メディアの設計,選択,及び組合せによって,伝えようとする情報のユ
ーザーによる理解を支援することが望ましい。メディアの選択及び組合せ法についての指針は,JIS Z
8531-3 に規定してある。
例 乗り物のエンジンの動作を音響で説明する場合,対応する図表中の関連部分を強調表示する。
5.2.6
探索への適合
5.2.6.1
一般 マルチメディアアプリケーションが探索に適合しているとは,ユーザーが関連する又は関
心のある情報を,その情報の種類,規模,若しくは構成について,又はアプリケーションが用意する機能
について,ほとんど又はまったく知識をもっていなくても探し出せるように設計してある場合をいう。
5.2.6.2
探索の支援 仕事上適切であれば,アプリケーションは,ユーザーがマルチメディアアプリケー
ション内を探索できるようにすることが望ましい。
例 マルチメディア技術文書では,階層型のナビゲーション構造と関連題目間のリンクとの両方を用
意し,ユーザーがいろいろな探し方でアプリケーションのコンテンツを調べて回れるようにする
(ナビゲーションの概念の定義については,JIS Z 8531-2参照)。
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備考 マルチメディアアプリケーションの中には,探索に適合するようには設計できないものもある。
例えば,安全上の指示を与えるマルチメディアアプリケーションには,ユーザーによる制御及
び探索ができないものがある。
5.2.6.3
ユーザーの方向感覚の支援 アプリケーションは,マルチメディアアプリケーション中での現在
の場所,どのようにその場所に達したか,その場所からどこへ行けるかを含めて,常にユーザーが決めら
れるようにすることが望ましい。
備考 ユーザーがナビゲーションを制御するのではなくシステムが自動的に行う場合,各進行段階で
の到達目標をいちいち表示しなくてもよい。
例 Webサイトの図表表現又は地図は,ユーザーの現在位置を強調して表示する。
5.2.6.4
分かりやすいナビゲーション アプリケーション中では,一貫して分かりやすいナビゲーション
であることが望ましい。
備考 分かりやすいナビゲーションとは,どのようなナビゲーションができるかがユーザーに自明で
あり,ナビゲーションの実行結果の分かりやすいフィードバックが与えられるものをいう。
5.2.6.5
代わりとなるナビゲーション経路の提供 仕事上適切であれば,目的の情報に到達できる別種の
手段をユーザーに対して用意し,ユーザーがこれらのうちから選択できるようにすることが望ましい。関
連する情報には,適切なリンクを介してたどり着けるようにすることが望ましい。
例1. 複数のナビゲーション経路を,初心者及び熟練者のそれぞれを支援するために利用する。
例2. ユーザーは,階層型メニュー,検索機能のいずれを用いても情報にたどり着ける。
5.2.6.6
情報の構造化 コンテンツは,人間の情報処理能力の限界を考慮して体系化を行い,ユーザーが
コンテンツの各部分と部分間相互との関係を容易に識別できるようにすることが望ましい。扱う領域の構
造がユーザーにとって既知であれば,その構造をナビゲーションに取り入れることを検討することが望ま
しい。
例 コンテンツの体系化及び情報コンテンツの各部分に簡単にたどり着く方法を提供するためにツリ
ー構造を用いる。
5.2.6.7
重要な箇所に戻るための便宜 アプリケーションは,ユーザーがナビゲーション構造の各部分に
たどり着けるようにするために,それまでに訪れたナビゲーション構造上の大事な箇所に戻れるようにす
ることが望ましい。
例 あるWebサイト内を調べているとき,異なる階層から現在のページに至るユーザーの経路をリン
ク一覧として表示する。一覧表示は,訪れたコンテンツの階層の深さに応じて字下げをして表示
する場合もある。
5.2.6.8
探索及びナビゲーションを手助けする機能の提供 アプリケーションが欲しい情報を含んでい
るかどうか,どうすればその情報にたどり着けるかをユーザーが素早く判断するために,探索及びナビゲ
ーションの助けとなる適切な機能を用意することが望ましい。
例1. Webサイトの内容地図(Webサイトのサイトマップ)を用意し,そのサイトで利用可能な各項
目を示すとともに,その構造を図的に表現する。
例2. Webサイトにキーワード検索の機能を用意し,すべての関連するページから利用できるように
する。
5.2.6.9
異なるメディアでの表示 仕事上適切であれば,同一のコンテンツを表現するのに複数メディア
の組合せを用意し,ユーザーがそれらを選択して利用できるようにすることが望ましい。
例 ユーザーがコンテンツを異なる見地から探索できるようにするため,解剖学の授業で人体の循環
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器系を図示する写真と図表との両方を用いる。
備考 異なるメディアを用意することで,ユーザーがより仕事に専念できるようになる。
5.2.7
やり取りに専念できることへの適合 仕事上適切であれば,マルチメディアアプリケーションは,
ユーザーがやり取りに専念できるように,すなわち,ユーザーの気持ちをとらえ,それとやり取りしよう
という興味を起こさせるように設計することが望ましい。
例 シミュレーションにおける高度な写実性と高度な相互作用性との連係動作は,やり取りに対する
専念のしやすさをもたらす。
備考1. 興味を起こさせる又はわくわくさせるコンテンツもまた,やり取りに専念させるようなアプ
リケーションを設計するための手段となる。やり取りに専念させるマルチメディアアプリケ
ーションの他の側面は,相互作用の直接さである。直接さの高い相互作用は,伝えるべき情
報又は実行すべき仕事の中に,ユーザインタフェースの制御を組み込むことで達成されるこ
とが多い(例えば,コンテンツの一部をリンクで表示して利用する。)。
2. メディアの美的な側面もまたマルチメディアアプリケーションとのやり取りへの専念の強さ
に影響を及ぼす。例えば,図的にうまく設計したWebサイトは,ユーザーにそのサイトのコ
ンテンツをもっと見てみようという気持ちを起こさせる。メディアの設計者に美的な側面及
びやり取りへの専念の側面からの助言を求めてもよい。
6. 設計で考慮すべき事項
6.1
一般 ここでは,マルチメディアを用いるユーザインタフェースに関する,開発プロセスに固有の
種々の側面について規定する。これらの側面は,個々の設計課題を組織化するための枠組みを確立する。
また,これらの側面は,設計者がマルチメディアアプリケーションの設計に系統だった取組み方を適用す
る助けになる。これらの側面は設計プロセスでの手順(進捗)として使うことができるが,完璧な設計プ
ロセスを表しているわけではなく,また,一定の順番で扱う必要もない。ユーザー中心設計プロセスの一
般的な手引は,JIS Z 8530に規定している。マルチメディアアプリケーションのための設計プロセスに関
する推奨事項は7.に規定されている。
次の三つは,マルチメディアのインタフェース設計に固有の側面である。
― コンテンツの設計
― 対話の設計
― メディアの設計
これらの側面は設計プロセスにおいて,どのようなモデル又は表現が適切かを決めることにも使われる。
例 マルチメディアアプリケーションのコンテンツを明確にモデル化することは,アプリケーション
がコミュニケーション目標に合っているかどうかを評価するのに役立つ。
6.2
コンテンツの設計
6.2.1
一般 マルチメディアアプリケーションの重要な側面は,コンテンツの意味及びそのコンテンツの
構造であり,この側面は,具体的な見掛け(例えば,アニメーションの視覚的デザイン)又はアプリケー
ションの振る舞いにではなく,概念設計の問題に関係する。マルチメディアアプリケーションを設計する
場合には,コンテンツにかかわる次の2点を取り上げるのが望ましい。
Z 8531-1:2007 (ISO 14915-1:2002)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
6.2.2
コミュニケーション目標の分析 コンテンツ,その構造,その適切な表現メディアの種類を開発又
は選択する上での適切な方向付けのため,コンテンツの設計にはコミュニケーション目標を考慮に入れる
ことが望ましい。情報の型,並びにメディアの選択及び組合せについての更なる手引は,JIS Z 8531-3に
規定している。
6.2.3
コンテンツの構造化 コンテンツの構造を設計する上では,要点一覧,ストーリーボード,その他
の情報表現方式などを適切に用い,コンテンツの個々の部分(例えば,題目及び下位題目),及びそれらの
関係を明示することが望ましい。
6.3
対話の設計
6.3.1
一般 対話の設計では,ユーザーがコンテンツの各部分に到達する方法,及び様々な種類のコンテ
ンツをユーザーが制御又は操作する方法を明確にする。マルチメディアを用いたアプリケーションでの対
話設計は,6.2.1〜6.2.3にある設計課題に関係する。
6.3.2
ナビゲーション この設計課題では,求める情報へと到達する,又は未知の情報構造の中を調べて
回る際の,ユーザーのたどる経路について扱う。マルチメディアユーザインタフェースにおいてコンテン
ツへの適切な経路を設計する際には,次の事項を考慮することが望ましい。
― コンテンツの構造,コミュニケーション目標及びユーザーの仕事に適したナビゲーション構造を設計
する。ナビゲーション構造によって,ユーザーがアプリケーション内を動き回ることができる経路の
範囲が決まる。
― 適切なナビゲーションを用いることで,マルチメディアアプリケーション内でのユーザーの方向感覚
を助け,探索しやすくし,効率的な情報検索ができる。ナビゲーション支援としては目次,内容地図
(Webサイトのサイトマップ),索引及びガイドツアーなどがある。
― ユーザーの既知の概念にかかわる情報を見つける必要がある場合,とりわけ検索対象の情報量が多い
場合には,検索するための適切な仕組みを用意する。
適切なナビゲーション支援を初心者にも熟練者にも用意することが望ましい。これらの推奨事項はJIS Z
8531-2で規定している。
6.3.3
メディアの制御及び対話 ユーザーがそれぞれのメディアの提示を制御できるように,適切なメデ
ィア制御手段が用意されていることが望ましい。これらの推奨事項は,JIS Z 8531-2で規定されている。
例 動的メディアの制御手段としては,再生,停止,一時停止など。
備考 多くのメディアでは,例えば,提示したメディアの一部がナビゲーション用のリンクになって
いるなどのように,ユーザーは提示されたコンテンツとやり取りできる。他の例としては,コ
ンピュータを使った訓練用アプリケーションでの答えの確認及びシミュレーションでのメディ
アコンテンツの直接操作などがある。
6.3.4
対話 マルチメディアアプリケーションでは,通常,メニュー選択,又はグラフィックを使った対
話などの多様な対話がかかわっており,対話方式を選択又は設計することに関しては,JIS Z 8520及びJIS
Z 8523〜JIS Z 8527の指針を遵守することが望ましい。
6.4
メディアの設計 メディアの設計は,どのようなメディアを選択し,どのように組み合わせるかと
同様に,一つのメディアをどのように設計するかということにかかわる。メディアの設計についてはJIS Z
8531-3の指針に従うことが望ましい。
備考 特定のメディア個々の設計(この規格には述べられていない)では,映画,アニメーション,
グラフィックデザイン,音楽などの領域特有の知識が求められる。情報提示に関するユーザイ
ンタフェースの一般的な推奨事項は,JIS Z 8522にある。
Z 8531-1:2007 (ISO 14915-1:2002)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
7. 設計及び開発の手順
7.1
一般 マルチメディアインタフェースの設計は,一般的な対話システムの設計と同様に,人間中心
設計の方法に従うことが望ましい。人間中心設計手順についての手引は,JIS Z 8530に規定している。
人間中心設計の特徴は,ユーザー及び仕事の要求事項について明確な理解を得るのに適した活動,積極
的にユーザーを関与させながらの反復的な設計過程にあり,これには設計過程の適切な段階での試作など,
適当な設計案の評価を含める。
設計では,設計問題に関連する領域又は分野の専門家の知識を考慮に入れることが望ましい。
これらの総論的な考察に加えて,この規格で規定するマルチメディア特有の判断基準は,マルチメディ
アを用いるインタフェースの設計に関する更なる手引を提供する。6.に規定する設計概念は,マルチメデ
ィアインタフェースの開発過程における各設計段階での手引となる構造及び自由度の高い(順序どおり実
施する必要のない)設計手順を与える。
マルチメディアアプリケーションの開発過程は,7.2〜7.6に規定する段階を含ませることが望ましい。
人間中心の設計手順の総論的な性質からいえば,各設計段階は一定の系列で一度だけたどるものではなく,
繰り返し実行することも可能であるが,開発過程は,まずは分析から始めることが望ましい。開発過程の
中で実行すべき作業ステップについては,臨機応変に加減してもよい。
7.2
分析 想定するユーザー層の特性,そのユーザーの仕事の特性,及び指す目標をよく分析して,マ
ルチメディアアプリケーションのコンテンツとの対話を実現することが望ましい。
環境の要因及び利用の状況は,メディア,特に動的メディアをどう認識するか,どのような相互作用を
行うかということに対して影響を及ぼす可能性が高いため,分析対象として取り上げることが望ましい。
例えば,騒音のある環境では,音声出力のほかに文章形式を合わせて提示することが望ましい。伝達の
目標とするもの,仕事の支援を与えるもの,及び情報についての要求事項を明確に理解することは,それ
以降の設計段階で生じる意思決定を行う上で重要とする。設計者は,教育,娯楽,製品・サービス広告な
どの種々の目的を達成するために,それぞれ異なるメディア特性を使い分けてもよい。
7.3
概念設計 概念設計とは,情報を伝えるための特定の戦略,又は複数の戦略(例えば,シミュレー
ション,ゲーム,実演提示,探査などによる)を選択し,マルチメディアアプリケーションの構造を高い
抽象度で決定することをいう。
7.4
コンテンツ,対話及びメディアの設計 コンテンツの設計,対話及びメディアの設計では,決めら
れた手順に従って,マルチメディアアプリケーションの様々な機能仕様を決定する。一般には,コンテン
ツの設計を対話の設計及びメディアの設計に先立って行うことが望ましいが,場合によっては既に利用可
能な特定のメディア構成を開発の出発点として用いる。
7.5
試作 従来の対話型システムの試作とは対照的に,マルチメディアでは,試作システムの質的内容
及び現実感の程度が幅広くなる。開発段階の早期においては,動画及びアニメーションのような複雑なメ
ディアを静止画で代用することもある。同様に,高価な製作過程へと移行する前に,例えば動画品質,音
響品質などを落としてインタフェースの概念を検証する場合もある。
Z 8531-1:2007 (ISO 14915-1:2002)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
7.6
評価 マルチメディアアプリケーションの評価では,対話の設計についての一般的な基準と,この
規格に規定するマルチメディア特有の基準との両方を用いることが望ましい。マルチメディアアプリケー
ションを評価する場合に不可欠なことは,想定するユーザーを使って,適切な評価方式を当てはめて検証
することである(JIS Z 8521及びJIS Z 8530参照)。想定ユーザーたちの意見及び提案に対して特別に注意
を払うことが望ましい。試作品を作り,それを評価することはユーザーの反応を集める有用な方法であり,
試作において他の媒体で代用したり,又は媒体の品質が最終的な品質とは異なる場合には,これによる評
価結果への影響を考慮することが望ましい。
Z 8531-1:2007 (ISO 14915-1:2002)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
参考文献
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備考 ISO 9241-12:1998,Ergonomic requirements for office work with visual display terminals (VDTs)−
Part 12: Presentation of informationが,この規格と一致している。
[2] JIS Z 8523:2007 人間工学−視覚表示装置を用いるオフィス作業−ユーザー向け案内
備考 ISO 9241-13:1998,Ergonomic requirements for office work with visual display terminals (VDTs)−
Part 13: User guidanceが,この規格と一致している。
[3] JIS Z 8524:1999 人間工学−視覚表示装置を用いるオフィス作業−メニュー対話
備考 ISO 9241-14:1997,Ergonomic requirements for office work with visual display terminals (VDTs)−
Part 14: Menu dialoguesが,この規格と一致している。
[4] JIS Z 8525:2000 人間工学−視覚表示装置を用いるオフィス作業−コマンド対話
備考 ISO 9241-15:1997,Ergonomic requirements for office work with visual display terminals (VDTs)−
Part 15: Command dialoguesが,この規格と一致している。
[5] JIS Z 8526:2006 人間工学−視覚表示装置を用いるオフィス作業−直接操作対話
備考 ISO 9241-16:1999,Ergonomic requirements for office work with visual display terminals (VDTs)−
Part 16: Direct manipulation dialoguesが,この規格と一致している。
[6] JIS Z 8527:2002 人間工学−視覚表示装置を用いるオフィス作業−書式記入対話
備考 ISO 9241-17:1998,Ergonomic requirements for office work with visual display terminals (VDTs)−
Part 17: Form filling dialoguesが,この規格と一致している。
[7] JIS Z 8502:1994 人間工学−精神的作業負荷に関する原則−用語及び定義
備考 ISO 10075:1991,Ergonomic principles related to mental work-load−General terms and definitions
が,この規格と一致している。
[8] JIS Z 8503:1998 人間工学−精神的作業負荷に関する原則−設計の原則
備考 ISO 10075-2:1996,Ergonomic principles related to mental workload−Part 2: Design principlesが,
この規格と一致している。
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[13] FARADAY, P.F. and SUTCLIFFE, A.G. (1998). Evaluating multimedia presentations. The New Review of
Hypermedia and Multimedia, Vol. 3,pp.6-37
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[15] NAJJAR, l. J. (1998). Principles of educational multimedia user interface design. Human Factors, 40(2),
pp.311-323
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